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2013年06月の課題図書

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2013年06月の課題図書


アメリカの作家ダニエル・キイスの代表作「アルジャーノンに花束を」。

知的障害者の主人公が脳外科手術を受けて天才へと変わっていく姿に
あなたは何を想うだろうか。

天才になれば幸せなのだろうか。
人と人との繋がりとは結局何なのだろうか。

多くの人の感動を呼んだ、世界的ベストセラーです。

Book Information

アルジャーノンに花束を

4.4 4.4 (レビュー17件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 861 円
いいね! momomeiai Minnie sunflower tadahiko Erika

    レビュー

    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 5.0

      初めに言っておきたいのですが、これはSF小説です。

      あまりにも名作なので、哲学や心理学で語られることが多いと思いますが、
      エンターテイメントとして、ドキドキしながら最後まで読んで欲しい。
      そして、ショックを受けて思い切り泣いてください。
      私がそうだったように。

      SFというのは、架空の未来小説ではありません。
      それは、近未来に姿を借りて既成の価値や社会の縛りといった思い込みを破壊することに非常なパワーを持ちます。

      そして、アルジャーノンもまさにそんな小説です。

      幸せって何だろう?
      誰もがそう自分に問いかけたことがあることでしょう。

      では、障害者である自分のほうが、健常者の自分より幸せだと
      心から信じることができる人はいますか?


      レビューに何を書こうか、大好きな小説なので躊躇していましたが、
      あえてあまり書かずにひとりでも多くの人に読んでみて欲しい。
      そう思うようになりました。


      SFは良質のミステリーと同じです。

      話の結末を知って読むのは邪道です。

      ネタバレは禁止でお願いしたいですし、巻末の解説を先に読むのもやめましょう。



      そして、自分で感じ、自分で結論を出して欲しい。

      なぜ、このタイトルが「アルジャーノンに花束を」なのかについて。


      私は今でも、この小説の最後の一文を目にすると涙が出るのです。



      蛇足ですが、この小説がSFでありながら、文学的に名作たり得ているのは、
      小尾芙紗氏の名訳の力によるものでもあります。

      彼女の訳なくして、この作品が日本でこれだけ評価され、愛されることはなかったでしょう。

      翻訳の仕事もあわせて堪能してください。お手本のような作品です。
      >> 続きを読む

      2013/06/04 by

      アルジャーノンに花束を」のレビュー

    • 読み終わりました♪

      ミステリでは無いですが、確かにネタバレ厳禁な作品ですね。

      ただ、それでもやはり情報は入って来てしまうもので「最後の文章で号泣らしい」という情報により、山盛り期待感が高まった状態で接する形となり、、、必然的に「こんなもんかい...」と思ってしまいました...
      >> 続きを読む

      2013/07/03 by ice

    • iceさん
      ラストで感動して泣くとか「どんでん返し」とか言われると構えてしまいますよね。
      特に、iceさんは負けず嫌いと見た(^^)
      無意識に、泣いてやるもんか、とか、驚くってどんだけよ?と挑戦的になりませんか?
      私がそうなんですよね~。
      だからその手の情報は非常にありがたくないんです。

      まっさらで読んだ方が良い作品ですが、ディテールまで公開されていますね。
      特に最近はネットでストーリーまで全部調べられるから…。
      忘れていた作品を思い出すには便利なんですけれどね。

      PS.「あるジーサンに線香を」とどっちが好き?(≧▽≦)/
      >> 続きを読む

      2013/07/03 by 月うさぎ

    • 評価: 4.0

      この物語へのアプローチを、知性と倫理の相反する哀しみとして読むのが正門だとしたら、裏門はどこにあるのか探してみる。
      知恵遅れの主人公チャーリーの報告書の体裁であるから、チャーリーを取り巻く人々の視点から考え直してみるのが有効だろうと当たりをつける。
      大学教授らにとってチャーリーは、被験者の一人である。
      そこに、チャーリーに対する親しさがどんなに増そうとも、医者:患者という関係性は覆すことは出来ない。
      冷たいようだが、チャーリーの理性の発達は実験結果であり、そこには奇跡や偶然が入り込みはしないし、それは教授らにとっての成功でもあるのだが、万が一、成功しなかったとしても、実験の失敗でしかなく、チャーリーの人生とは関係が無い。
      パン屋の同僚たちにとってのチャーリーは、うすら馬鹿であり、からかいの対象だ。
      そこにある親しさは、からかう者とからかわれる者の関係において成り立っている。
      つまり、からかう対象としてのチャーリーが、ある日、お約束のリアクションをしなくなったり、逆に意見したりするようになることは、チャーリーは変わってしまったのであり、からかう者が持つ親しさを壊すものでしかない。
      チャーリーの視点では、教授らもパン屋の同僚たちも理性を持った眼で見ると失望でしかないが、彼らから見たチャーリーはどうだろうか。
      突然、人が変わったように(事実、手術で変わったのだが)威圧的な態度で接してくるようになった、虫の好かない奴なのではないだろうか。
      教授たちの専門分野にずかずかと入り込み指摘をし、議論を吹っかけ、パン屋では頭角を現し、不正を指摘し、まるで自分だけが正しいと思っているようではないか。
      知性があらゆる価値の頂点に位置するような考え方にチャーリーは陥り、それが故に周りの人々は離反してゆく。
      一方で少年時代の思い出に囚われているチャーリーは、満たされない愛情の代償として更に知性を追求する。
      改めて読んでみると、この物語は「かわいそうなチャーリー」に対して、容赦が無い。
      本当に求めていたのは家族の愛情だったという一方で、それを手に入れるために知性を獲得し、知性を獲得したが故に人間関係に破綻をきたす。
      だが、実験の失敗により知性が崩壊するにつれて、愛情や人間関係を取り戻して行き、やがて元の知恵遅れのチャーリーになって幸せを取り戻す。
      この描き方には、悪意が籠められているのではないだろうか。
      更には、知恵遅れの息子を持つ父母の姿、養護施設の職員の姿、それらは大学教授らやパン屋の同僚以上に、その善意をせせら笑うような描き方がされているように思った。
      そのリアリズムがどうとかいう話ではなく、この物語は歪んで悪意に満ちた世界が映し出されている。
      この物語の裏門は、悪意に満ちた世界への呪詛なのだと思う。
      >> 続きを読む

      2013/06/05 by

      アルジャーノンに花束を」のレビュー

    • コメントを頂いていた皆さん、ありがとうございます。
      そして、遅くなってすみません。

      >>iceさん
      読み終えていらしたら、いかがだったでしょう?

      >>adachidmanさん
      そうですね。
      良いものとは何か、ということを考えさせられると思います。

      >>makotoさん
      それは、ハードカバーの方ですね。
      一時期は、古本屋で見かけましたが、最近はどうでしょう。

      >>janetさん
      タイトルの事に触れると、ネタバレになるので…

      >>月うさぎさん
      確かに、SFですね。
      普段は意識していない角度から現実を描いて見せるような、そんなSFだと思います。
      キイスは現実の薄皮をそっと剥がして、普段は隠しておきたい悪意を並べ立てているように思います。
      その「隠しておきたい」と思ってしまっている心に、グサグサと棘を突き立てているのです。
      確かに感動の名作と言って間違いないのですが、感動してしまうのは、どこかに持っている後ろめたい気持の裏腹なのかもしれない、というのは穿ち過ぎでしょうか。
      >> 続きを読む

      2013/06/11 by ネムノキ

    • 読み終わりました♪

      人間のイヤな部分が浮き彫りにされているのは、読んでいて結構グサっと来ますね。

      周囲の人間の気持ちが良くわかる辺り、自分にもそういう面が有ることを糾弾されているように感じました。

      とは言え、人間だけに限らず、何にでも表と裏は有るわけで、そういう現実を認識しつつ、高潔に生きたいなぁと思っています。
      >> 続きを読む

      2013/07/03 by ice

    • 評価: 4.0

      ドラマで見た事があった気がするものの、実はあまり印象に残っていませんでした。
      が、これもまた、読書ログの課題図書になった事がきっかけで読んでみることにしました。

      心にギュンギュンくるお話ではあるのですが、
      人間の汚さが目立ち、なんだか悲しい気持ちになりました。

      でも「人間の幸せ」について考えるきっかけをくれる本です。

      今、寂しさを感じる事なく過ごせている自分がどれだけ幸せな事か、改めて感謝しました。
      >> 続きを読む

      2013/08/21 by

      アルジャーノンに花束を」のレビュー

    • >月うさぎさん

      顔が・・・ですか!!!
      確かに堺雅人さん版見てみたいです♪

      >makotoさん

      今でも花束似合いそうなイメージです♪
      >> 続きを読む

      2013/08/22 by アスラン

    • 実は私も読んでいるのですが、読みかけでずっと止まっています。速く読まないと。でも自我を持たないとされる動物は幸せなんですかね。 >> 続きを読む

      2013/08/23 by Shimada

    • 評価: 5.0

      主人公は知的障害を抱えていましたが、ある手術を受け高い知能を授かります。
      学ぶことが楽しく天才と言われるまでの知識を身につけますが、同時に知的障害を抱えていたときに周りが自分を馬鹿にしていたことなどにも気づいていきます。

      知的障害を持っていたときは馬鹿にされていることには全く気がつかず毎日を幸せに暮らし、天才となり人の悪意に気がついた後は苦悩が付いてまわる。
      結局主人公にとっての幸せはなんだったのかと考えさせられました。

      始めの頃の知的障害を抱えていた主人公は悪意を人に向けることのない無垢な人でした。
      そんな無垢な人に対して周りの人々は馬鹿にしてからかうという悪意を向ける。
      人は何かと比べたり、見下したりしなくては生きていけないのかと少し悲しくなりました。

      日本語に翻訳された本だと何か翻訳に違和感を感じることが多いのですが、この本の翻訳は何の違和感もなくすばらしいと思います。
      >> 続きを読む

      2012/08/25 by

      アルジャーノンに花束を」のレビュー

    • Tsukiusagiさん
      Tsukiusagiさんのレビュー読みたいです。
      何時もはっとさせられるので、楽しみにしております。

      chaoさん
      本人が苦痛に感じていなければ悪意を向けてもいいのか、ということも考えてしまいます。
      「あいつだって笑ってた。ふざけてただけ。」と言う言い訳を聞くたびに
      もやもやします。

      iceさん
      自分の中にも確かに妬んだり悔しくなる気持ちはあります。
      自己嫌悪で悲しくなるのかも知れないですね。

      makotoさん
      そんな曲があるのですか。
      早速聞いてみます。楽しみです~

      sayakaさん
      タイトルも何か印象に残る本ですよね。
      私はこの本の内容は知らずに、タイトルかっこいいなー
      と思って手に取りました。
      >> 続きを読む

      2012/08/26 by sky

    • 読み終わりました♪

      > 人は何かと比べたり、見下したりしなくては生きていけないのかと少し悲しくなりました。

      この部分が刺さるオトナは少なくないでしょうね...
      >> 続きを読む

      2013/07/03 by ice

    • 評価: 5.0

       大切なことを教えてくれる人生の一冊。

       まず2014年6月15日に亡くなられた著者、ダニエル・キイスさんにこの場を借りてご冥福を申し上げます。

       ぜひ読んでください。

       下手にレビューしなくともただそれだけで足りるほど良い本です。

       裏表紙でも「全世界が涙した現代のバイブル」と謳われているように、読後には素晴らしく純粋な感動と涙があります。そしてそういう表面的な涙以上に、心の奥深くから揺さぶられるほど多くの思いが溢れてきます。

       おそらく人によって、いや、人生の岐路に読み返すたびにこの本から得られるものは異なるでしょう。どんな人にも、どんなときにも、一番適切なものを与えてくれるように思います。

       著者は作品を通して多くのことを問いかけてきます。
       「人間の価値はどうきまるのか?」
       「幸せの正しいあり方とはどういうものか?」
       「生きる上で一番大切なものはなにか?」
       「どうすればそれを手に入れられるのか?」
       
       そういう問いに正解があるとは思いません。他人から答えが与えられるものでもありません。でも、自分でいつか答えを出さなければならないものです。ダニエル・キイスはそれらを分かった上で、模範解答を押し付けず、ただ手助けをしてくれます。

       作品の根底に流れるのは、「人間への信頼」です。著者は微塵の疑いも持たず、信じていたのだと思います。人間という存在を。その可能性を。そして私たち読者を。

       人生の一冊としておすすめです!
      >> 続きを読む

      2014/09/10 by

      アルジャーノンに花束を」のレビュー

    • ジャンル分けする必要は無いと思いますが、もしするならSFなのかなぁと思います。

      SFには苦手意識が有りますが、この作品では全くそれを感じませんでした。

      もしかしたらホラーの要素も含まれているような気もしますが、やはり名作にジャンル分けの必要は感じませんね。
      >> 続きを読む

      2014/09/10 by ice

    • >人生の一冊としておすすめです!
      賛成です!
      心がゆさぶられる感じ。ぴったりの表現ですね。 >> 続きを読む

      2014/09/11 by 月うさぎ

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