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2013年07月の課題図書

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2013年07月の課題図書


小川洋子による「博士の愛した数式」。

「ぼくの記憶は80分しかもたない」・・・

記憶を失った天才数学者と私の出会い。
博士、私、そして私の息子「ルート」の心の交流。
数式の美しさ・・・

第1回 本屋大賞を受賞し、多くの読者を感動させた
上質で、知的で、優しい、静かな小説です。

Book Information

博士の愛した数式

4.2 4.2 (レビュー32件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 515 円
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    レビュー

    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 5.0

      本屋大賞を受賞したり、映画化もされたので、
      読んだ人は多いかもしれません。

      80分しか記憶が持たない博士と、そこにやってくる家政婦さん(”私”)、そしてその息子とのお話です。

      博士は元大学教授(数学)で、
      ”私”や息子に数学の話をするので、数学の話がちらほら出てきます。
      でも、難しい数式とかは出てきていないと思います。

      これを読んだのは中学生のときでした。
      本屋大賞受賞前でしたが、
      (そのとき既に話題になっていたのでしょうか)
      母親が図書館から借りてきて、
      数学が好きだった私に薦めてくれました。

      とても読みやすく、読書をあまりしない私でも
      すぐに読むことができました。

      心があたたまる、優しいお話です。

      もし読んでいない方、ぜひ読んでみてほしいです。
      映画化もされていますが、個人的には本のほうがおすすめです。
      >> 続きを読む

      2014/05/28 by

      博士の愛した数式」のレビュー

    • 私も確か中学生の時に読みました。
      凄くいいお話なのは覚えてますが、内容を忘れてしまったので再読したいと思います^^ >> 続きを読む

      2014/08/22 by Sachupan

    • 高校生の時に読みました。
      数学が嫌いでしたが、この本を読んで少し好きになれた気がします。
      心があたたまる優しいお話ですよね。
      >> 続きを読む

      2014/10/14 by うーちゃん

    • 評価: 5.0

      人を愛するということは、その人の生きている世界まるごとを受け止め、愛おしく思うことなのかもしれない。
      恋愛小説ではないけれど、これは、全き愛を語った物語である。

      交通事故により記憶に障害を負った初老の元数学博士。
      新しい人や物と出会っても、その記憶は80分過ぎると消失する。
      彼は毎朝目覚める時、必ず大きな不安と打撃を受けなければならない。
      自我は、記憶によって構成される。
      記憶に空白が生じていては、自己同一性を維持できない。
      自分の顔も他人の顔である。
      愛する人を目にしても、記憶の中では数十年も前の姿のままなのに、
      その大きなギャップをどうして埋めればよいのか。

      しかもその衝撃と喪失感による苦しみは毎日毎日繰り返されるのだ。

      語り手は通いの家政婦。
      私生児であった彼女は、今は父のない10歳の息子を一人で育てている。

      登場人物は皆、過去や痛みを背負って生きている。

      ひたすらに優しい物語などではない。

      重い現実を描きながらも作品世界はあくまでも希望を映し、かつ美しい。
      それは第一に、数学と文学の華麗なる競演によるものだ。

      e<iπ + 1 = 0

      オイラーの定理(等式)に匿される意味とは…?

      味気ない数字や公式が、小川氏の言葉のマジックで夢幻の世界へと変貌する。
      その驚きは、作者の驚きでもある。
      友愛数、完全数、自然数、双子素数…
      博士が数学について語る言葉は一篇の詩となって捧げられた愛を表現する。
      単なる記号のような熟語が個性を身に着け命を持った存在に変る。
      その美しさといったら!
      驚くなかれ、観念的にではなくビジュアル的にも美を表現できている。
      尚かつ非常に静謐な世界だ。

      その美しさは博士の美しさでもある。

      江夏がトレードされ引退していると言われた時の衝撃に打ちのめされた博士、
      ルートがけがをして動揺しておろおろする博士、
      数字と子供に限りない愛情と尊敬と献身を示す博士

      歳以上に老いてみすぼらしく偏屈な変人なのにピュアでかわいい。
      そんな博士を見ているうちに、彼に対し愛と美を感じ始めている自分に気づく。

      幸せの形、愛の在り方は、人の数だけ多様に存在すると思う。
      トルストイが「アンナ・カレーニナ」で書いた
      『すべての幸福な家庭は互いに似ている。不幸な家庭はそれぞれの仕方で不幸である。』
      これは、少なくとも現代では、誤りだ。

      この物語は哀しいけれど決して不幸な話ではない。

      博士にとっての永遠は、普通の意味とは違う。
      数学の定理が永遠であるのと同じように、永遠なのだ。

      それだからこそ、博士を愛した人の愛も永遠なのだ。

      物語のラストは非常に哀切なものであるが、
      私は映画よりも小説の終わり方のほうが好きである。
      (映画はエピソード、構成、エンディングも大分異なり、
      かつ雄弁に説明しすぎなのだが、作品世界は壊してはいない)

      哀しいのに心が温まり忘れがたい余韻に浸る。
      そして、胸に灯がともったような幸せを感じることが出来る
      非常に稀有な作品ではないだろうか。

      PS.
      今回は再読したレビューです。
      この文庫本には数学者・藤原正彦氏の解説が載せられています。
      「メイキング・オブ・博士の愛した数式」というべきもので、
      興味深いエピソードと共に、作品の魅力が語られていますが、
      この先生の文章が、また、とてつもなく魅力的で上手い。
      私のレビューなんかよりも100倍読む価値があるので、
      単行本で読んでいた方はぜひ文庫の解説もお読みください。
      >> 続きを読む

      2013/07/09 by

      博士の愛した数式」のレビュー

    • この作品で小川洋子さんの世界観に魅せられ、ハマっていった者です。
      一見飄々としていて、数学のことばかり考えていて、数字と心中することの喜びで満たされているようでありながら、袖口の ぼくの記憶は80分しかもたない のメモに幾度となく絶望を感じている博士。彼のことが愛しく思えてたまりませんでした。
      ラストのあり方に関しては、月うさぎさんと同じく私も小説の終わり方の方が好きです。
      そして、「悲しいのに心があたたまる」という一文にも共感。読んだ人の心に、明るすぎない必要に足るだけの灯りをともしてくれる名著だと思いました。
      >> 続きを読む

      2015/02/23 by pechaca

    • pechacaさん
      >彼のことが愛しく思えてたまりませんでした。
      そうですね。この気持ちを起させるのが小川さんの小説の力なんでしょう。
      私も彼女の作品をもっと読みたいなと思いつつ、まだ果たしていないのですが
      pechacaさんがハマったとおっしゃるのなら、安心して後を追えそうです。
      他にない名著だと思います。
      >> 続きを読む

      2015/02/24 by 月うさぎ

    • 評価: 5.0

      津波のような大きな感動!!というよりも切なさや優しさがスーっと心にしみ込むような本。

      優しいんだけど、やっぱり切ない。
      だけどやっぱり優しい。

      そして不覚にも(?)数式を美しいと思った…

      私は野球詳しくないので、野球詳しかったらもっと楽しめたんだろうなぁとそこがちょっと悔しい。

      本を読み終わってから改めてみなさんのレビューを拝見して、共感すると共にさっそく読み返したくなった。
      >> 続きを読む

      2013/07/24 by

      博士の愛した数式」のレビュー

    • 私も、人のレビューを読むたびに読み返したくなる本です☆

      2013/07/24 by bunch

    • 私、実は数学苦手なのですが、数式、時として綺麗ですよね。
      昔メンテ担当になったソフトウェアモジュールの仕様書で、色々ごちゃごちゃ書いてあったのですが、このモジュールの仕様はこうですの部分がたった一行の数式だった時は、何を言いたいのかわかりませんでしたが、コード読んだら確かにその通りだねになりました。何かを表すのに数式はとてもシンプルなのかもしれません。 >> 続きを読む

      2013/07/24 by Shimada

    • 評価: 5.0

      静かで温かな小説です。

      交通事故の後遺症で80分で記憶が消えてしまう博士と家政婦を勤める「私」そして私の息子が織りなす物語です。

      自分の記憶が80分で消えてしまうとしたらどんなに悲しいだろうと思うのですが、この小説は悲劇的な物語ではなく、柔らかな優しさが溢れています。

      そして数式の美しさ。私は数学が嫌いでしたが、この本に出てくる数式の美しさに魅せられました。

      優しい太陽の光が降り注ぐようなそんなイメージの小説でした。
      >> 続きを読む

      2012/08/07 by

      博士の愛した数式」のレビュー

    • > 優しい太陽の光が降り注ぐようなそんなイメージの小説でした。

      本当にそうですね♪納得♪♪ >> 続きを読む

      2012/11/15 by emi

    • 都合の悪い記憶は80分も持ちませんw

      2012/11/15 by makoto

    • 評価: 4.0

       君に読む物語、私の頭の中の消しゴム・・・洋の東西を問わず記憶障害を題材にした話は多いですが、当人の苦悩や愛する人の支えを安易に美談化して感涙を誘うという手法は、正直ズルいやり方だという先入観を持ってしまっています。
      博士の愛した数式もそういった類いだろうと、読み始めましたがいい意味で裏切られました。
      美しい数式や法則が物語に深みを付け、何より主人公の息子と博士の友情に胸が熱くなります。人生の意義を考えさせられる名作です。

      結末に感動するので泣きたい人にもお奨めです。
      ちなみに君に読む物語のDVDでも泣きまくったので涙腺は弱くなっていると思います。 >> 続きを読む

      2012/06/14 by

      博士の愛した数式」のレビュー

    • わたしも涙腺弱っているみたいです(笑)

      2012/11/15 by emi

    • このタイトルの前に「水道橋」を付けると・・・
      二番煎じがバレそうな予感w

      2012/11/15 by makoto

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    ハカセ ノ アイシタ スウシキ 
    はかせ の あいした すうしき

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