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2013年08月の課題図書

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2013年08月の課題図書


ユダヤ人精神分析学者が強制収容所での体験を綴った「夜と霧」。

たったの184ページ。
だけど、この本の持つ力は計り知れない。

人間とは何か。
なぜ生きるのか。

1人でも多くの人に読んで欲しい名著です。

Book Information

夜と霧

4.4 4.4 (レビュー20件)
定価: 1,575 円
いいね! syuna

    レビュー

    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 5.0

      読書ログの課題図書にならなかったら、
      きっと一生読むことのなかった本だと思います。

      内容を全く知らないまま読み始め、
      ドイツの強制収容所を体験した精神科医の著作だという事に驚きました。

      読み進めるうちに、子供の頃に連れられていった「アウシュビッツ展」で
      非常に大きなショックを受けた事が鮮明に思い出されました。

      あまりにも残酷な状況を被害者として語るのではなく、
      冷静に分析している著者の強さははかり知れません。

      戦争、虐殺、差別、その他様々な歴史を経験しつつも、
      いまだに地球上からなくなることのない人間同士の殺し合い。
      根絶される時代はくるのでしょうか。

      8月、日本人として特に過去を振り返るべき月に
      この本を読めたことはとても有意義だったと思います。
      >> 続きを読む

      2013/08/19 by

      夜と霧」のレビュー

    • >caramelさん

      レビュー待ってます♪

      >◆空太◆さん

      慣れって恐ろしいです、本当に。

      >iceさん

      人間の残虐性を知ると恐ろしくなります。

      >makotoさん

      気付きませんでした(笑)

      >emiさん

      emiさんがmakotoさんにノッてきちゃうとは(笑)
      >> 続きを読む

      2013/08/20 by アスラン

    • 私も読みました! 巻頭の解説、巻末の写真資料、これが私の知る収容所そのものだったのですが、著者の、経験した心理学者として書かれた本編は、非常に興味深い内容でした。初版は1961年ですから、もっと早くこの本に出会いたかったなあと思いました。 >> 続きを読む

      2014/12/03 by 紫指導官

    • 評価: 4.0

      被害者として加害者を糾弾するのではなく、強制収容所での事実、そして人間の心理が淡々と描かれている。

      一番心に残った箇所。

       ---
       人間とは、人間とはなにかをつねに決定する存在だ。
       人間とは、ガス室を発明した存在だ。
       しかし同時に、ガス室に入っても毅然として
       祈りの言葉を口にする存在でもあるのだ。
       ---

      人間のありとあらゆる尊厳が奪われた収容所の生活。
      いつ死ぬかもわからない中での人間の言動。
      そういったものを目の当たりにして、胸に迫ってくるものがある。

      人間という存在の内側に孕む矛盾。
      人間の醜さ、そして人間の尊さ。
      自分の中にも共存しているのだろうと思うと怖い。

      また、守るべき人がいる、やるべき仕事があるということがこんなにも人間を強くするのかと思い知った。そして、生き抜くために感情を欠如させても自然の美しさに感動する人間の心がとても尊いと思った。

       ---
       殺伐とした収容所の灰色の塔の中で幻想的な燃えるような夕日を目にした
       「世界はどうしてこんなに美しいんだ!」
       ---
      >> 続きを読む

      2013/08/17 by

      夜と霧」のレビュー

    • 「夜と霧」という作品では人間の醜い部分とそうでない
      部分が矛盾している存在こそ人間なのだ──と
      冷静に書かれている点がすごく貴重ですね。
      読んだ人に印象に残る作品であり
      これを契機に戦争について語り合いたいと思わせる一冊です。
      >> 続きを読む

      2013/10/31 by frock05

    • ホントこれは色々考えさせられる本でした。
      frock05さん、これも読まれているんですね♪
      ぜひレビューしてください♪
      >> 続きを読む

      2013/10/31 by chao

    • 評価: 4.0

      自分自身の命が他人の裁量で簡単に失われる。

      こんな環境下でも生きていくために、もがいている様を当事者でもあった著者が分析し淡々と語る(翻訳者がそうしたのかもしれませんが)。最後まで読み、この淡々とした語りと内容とのギャップは著者自身にも多くの影響が出ているからなのではと考えずには要られませんでした。

      人生に置いて、常に目的を持つことで生きる活力を得るが、生きる目的が見いだせない状況下では逆に考える。この発想は素直に凄いと感じました。
      そして収容所から解放後の心境なども書かれているが、この部分を読んでいて私はイラク・シンドロームを思い出した。年代や場所などは関係なく常にこういった状況になるのは私の身近でも起こりえることなんだろうと、恐怖を感じます。 >> 続きを読む

      2013/07/31 by

      夜と霧」のレビュー

    • 月うさぎさん>
      なるほど、専門書の位置づけだったのならうなずけますね。
      改訂版なので多少文学書としての体裁を整えたのかもしれません。

      tadahiko さん>
      そうなんですよね、自分でしっかり読んでから他の人のレビューをみて新しい発見をしたほうが楽しめます。

      とうにゅう さん>
      速攻で読みました!!
      …なんて、そんなわけはなく前に知り合いに薦められて読んでたんです。
      課題図書になったのでこれをきにレビューを書いてみました。

      emi さん>
      是非読んで下さい!この本は内容は濃いですが厚くはないので!
      レビューを待ってますw

      ice さん>
      私も全然知らなかったです。でもNHKの番組で今年紹介されてたそうですよ。

      makoto さん>
      多分そうだと思います。冒頭で囚人番号の話が出てくるので。
      >自由を奪うなんて許せないです。
      本当ですよ!でも理不尽に奪われる可能性が誰にでも起こりえるんですよね。。

      Shimada さん>
      だからこそ、無理矢理にでも目的をもち生きる糧を得ていたそうです。
      >> 続きを読む

      2013/08/01 by ◆空太◆

    • ◆空太◆さん こんばんは
      >私はイラク・シンドロームを思い出した。

      解放後がハッピーエンドでない事実の重さ。
      それでも、人生はつづくという
      単純でありながら、重いものを突きつけられたようにも
      結局、“どう生きるか”各々が手探りで探って
      いくしかないのかもしれませんね。
      >> 続きを読む

      2013/08/02 by きみやす

    • 評価: 5.0

      かなり昔に旧訳の方は読んだことがあったのですが、課題図書になり、みなさんのレビューを拝見していて読み返したくなり、新訳も読んでみました。

      旧訳に比べるととても読みやすくなりました。
      今こうやって課題図書に選ばれたり、多くの人に読まれているのは新訳になったことが大きいかもしれませんね。

      1度目読んだ時、心に残った箇所に線を引きながら読んだので、今回も同じように線を引きながら読みました。時間が経っていたので、今度は自分がどのように感じるのだろうかと思っていたのですが、やはり今回も沢山の箇所に線を引くことになりました。

      何度も読み返す価値のある本だと思います。
      >> 続きを読む

      2013/08/23 by

      夜と霧」のレビュー

    • >心に残った箇所に線を引きながら読んだので、

      一度試したことが有ったんですけど、実は借りた本だった事件が勃発したことが有ります。

      新しいの買って返すしかないよねーw
      >> 続きを読む

      2013/08/24 by makoto

    • おそらく自由に線を引いたりできない通勤電車で読書しているからだと思うのですが途中では感想を持たず、読み終えてから全体を振り返って考えるようになりました。

      なので、前半グダグダでも、後半盛り返して来る作品に点数が甘い傾向があります。

      既に前半を忘れていると言う気もしますけど…(笑)
      >> 続きを読む

      2013/08/24 by ice

    • 評価: 5.0

       いくつかある、生あるうちに読んでおかねばならない本のうちのひとつです。新訳で読んだためか、すぐに読めました。思っていたよりも短い本でしたが、内容も大きさと深さは汲み尽くせないものがあります。人類が行った壮大な実験ともいえる強制収容所の記録は、今後あり得ないものでしょうし、あってはならないものでしょう。逆説的ではあっても、こういう記録が残っていることは、人間とは何かを知るこれ以上にない実験結果です。

       絶望と死との関係を記した部分は大変興味深いですし、強制収容所という究極の状況でなくとも、今の私たちの生活にも深い関係のあることだと思います。

       1944年のクリスマスと1945年の新年の間の週にかつてないほどの大量死が発生したそうです。しかしその原因は苛酷な労働や食糧事情の悪化ではなく、多くの被収容者が「クリスマスには家に帰れる」という希望にすがっていたことに求められるということです。希望が打ち砕かれた時の失望が、人を実際に死に至らしめるというのです。

       「生きる目的を見出せず、生きる内実を失い、生きていてもなにもならないと考え、自分が存在することの意味をなくすとともに、がんばり抜く意味も見失った人は痛ましいかぎりだった。そのような人びとはよりどころを一切失って、あっというまに崩れていった。あらゆる励ましを拒み、慰めを拒絶するとき、彼らが口にするのはきまってこんな言葉だ。『生きていることにもうなんにも期待がもてない』」

       フランクルはこのような心理に陥った人に対して、コペルニクス的転回が必要だと言っています。「わたしたちが生きることからなにを期待するかではなく、むしろひたすら、生きることがわたしたちからなにを期待しているかが問題なのだ」と。この言葉は、生きることの意味を問い続けるむなしさにとりつかれ、絶望の淵にあえぐ現代のすべての人に向けられるべきでしょう。年間自殺三万人の自殺大国、日本。世界は私に何をしてくれるのか、運命は私に何をしてくれるのか、何を与えてくれるのかではなく、私は世界に、運命に、何をすることを期待されているのかという問いの前に立つことを選ぶのです。フランクルは言います。「生きるとはつまり、生きることの問いに正しく答える義務、生きることが各人に課す課題を果たす義務、時々刻々の要請を充たす義務を引き受けることにほかならない」と。

       収容所から釈放されたあとの心理状態について、フランクルは重要な指摘をしています。今ならPTSDとして広く知られていることだと思います。フランクルは「精神的な潜水病」と言っています。苛酷な状況に慣れてしまった精神が、むしろ抑圧から解放されたあとに危険にさらされるのだと。「とくに、未成熟な人間が、この心理学的な段階で、あいかわらず権力や暴力といった枠組にとらわれた心的態度を見せることがしばしば観察された。そういう人びとは、今や解放された者として、今度は自分が力と自由を意のままに、とことんためらいなく行使していいのだと履き違えるのだ」「今もまざまざと思い出すのでは、収容所で一緒だったある仲間だ。彼はシャツの袖をまくり上げ、むき出しの右腕をわたしの顔につきつけて、こうどなりつけたのだ。『うちに帰った日にこの手が血で染まらなかったら、切り落とされたっていい!』強調しておきたいのは、こんな暴言を吐いた男はけっしてたちの悪い人間ではなく、収容所でも、またその後も、いちばんいい仲間だったということだ」この下りを読んでいると、心が寒くなるような気がします。暴力は連鎖するのです。このような抑圧と解放による抑圧者の主客逆転は、小さなレベルでなら、家庭と学校とか、家庭と職場とか、クラスとクラブ活動とか様々な場所で起こっている気がします。

       フランクルは上記の他に、抑圧から解放された人間が直面することについて、収容所の体験を周囲の人たちが、その人が体験したことに見合う評価をしてくれないことへの失意や不満と、収容所内で自分を支えていた「誰かが待っている」という期待をすべて裏切られ、誰も待つ者がいないことへの苦しみを述べています。フランクルは精神科医としてそれらの人びとの失意を克服させるのは容易ではないとしながらも、使命感を呼び覚まされるとしています。この言葉には驚かされます。なぜなら、フランクル自身、両親、妻、子どもたちを収容所で失い、ほとんど唯一の生き残りなのですから。

       本書は「すべての経験は、あれほど苦悩したあとでは、もはやこの世には神よりほかに恐れるものはないという、高い代償であがなった感慨によって完成するのだ」と結ばれています。何度も読み返したい本です。
      >> 続きを読む

      2012/07/16 by

      夜と霧」のレビュー

    • 生あるうちに読んでおかねばならない本なんですね、nekotakaさんのレビューを拝見しても読まねばならないと感じました。読みます! >> 続きを読む

      2012/07/16 by tomato

    • nekotakaさん はじめまして。
      この本の新訳が出たのですか。読みやすくなったなら嬉しいですね。

      >希望が打ち砕かれた時の失望が、人を実際に死に至らしめる
      >暴力は連鎖するのです。

      古い本ではありますが、人間心理の普遍的なものと、歴史が刻んだ悪徳は
      事実として残り、古びないものなのですね。

      古い本は家にあるんだけど、新訳で読んでみたいな~。
      >> 続きを読む

      2012/07/17 by 月うさぎ

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