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2014年09月の課題図書

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2014年09月の課題図書


さだまさし著の短編小説集。
表題作である「解夏」の他に、「秋桜」「水底の村」「サクラサク」の全4作品を収録。

“人が生きる”という事の切なさや難しさ、
愛すること、思いやることの強さ、優しさ、温かさが
故郷の自然の美しさと共に丁寧に書き綴られた感動の名作です。

この作品を読んだ誰もが一度は、
自分の人生・生き方について考えさせられたのではないでしょうか。

諭されるのではなく、すーっと心に入ってくる・・・
まさに、さだまさしさんの歌声のように優しく心に染みる作品です。

いつ読んで心が清められるような、
切なくも温かな感動に包まれる美しい物語ばかりです。

どの作品も短編で読み易く、心温まる作品ばかりなので、
是非貴方も、小説「解夏」を通して さだまさしさんの優しさに触れてみてください。

Book Information

解夏

4.6 4.6 (レビュー12件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 680 円

東京で教師をしていた隆之は、視力を徐々に失っていく病におかされ、職を辞し、母が住む故郷の長崎に帰った。そこへ東京に残した恋人の陽子がやってくる。この先の人生を思い悩む隆之。彼を笑顔で支えようとする陽子。ある日、二人はお寺で出会った老人から「解夏」の話を聞く―。表題作他、人間の強さと優しさが胸をうつ、感動の小説集。

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    レビュー

    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 5.0

      映画化されてましたが、さだまさしさんの作品だったのですね。「アントキノイノチ」「眉山」もそう。
      (見てないですが)

      歌としゃべりはけっこう好きでしたが、小説は初めて読みました。透明な歌声が聞こえてくるような、やさしくあたたかい心が伝わってくるお話ばかりでした。そして、底には仏教が感じられました。

      「解夏」
      もうすぐ失明する。恐怖。悲しみ。すべてを受け入れることで心が解放される(悟る)話。

      「秋桜」
      日本の農家に嫁いだフィリピン人のお嫁さんを周囲の偏見から護った義父。
      結婚に反対し、きつく当たっていた姑が最後に言った言葉。
      「だあれもコスモスがメキシコの花だなんて思わないに。秋桜はもう、大切な、大切な日本の花だで。…お前も、秋桜になるんだよ」

      「水底の村」
      同級生でふた従兄弟であり、ある時期恋人であった二人の運命というか、人生というか、
      どういったらいいのか分からないが、
      堕ろすと言いながら黙って去り、一人で子供を産み育てた敦子と、偶然息子と出会い「きっと自分はお前の父親だ」と言えないまま息子と心を通わす純一。・・・純一の思い。
      「遠くにいても届くものは届き、近くにいても届かぬものは永遠に届かない。それぞれ懸命に生きている。それでいいじゃないか。  もう考えるのはよそう」
      そしてラスト。

      「サクラサク」
      父親が老人性痴呆を発症した。自分の病気を自覚した父親は、意識がもどっている時に、人として大事なことを息子に語る。今、伝えなければならないこと。
      父親に非情と思える態度をとる冷たい妻。高校を不登校の末退学し、中途半端な生活を送っている息子。今どきのしつけのなっていない娘。でも、それも自分の過ちが原因であり、自分が家族を一所懸命に見つめていなかったから見えてなかったのだ。(本当の姿は…)全てを受け入れ、もう一度家族一人ひとりと向き合う決心をする俊介。

      「昭子(妻)は自分の行いをちゃんと理解しているのだ。だが、答えを用意できず、混乱したまま、本能で己を護るために身構えている。今、昭子はその哀しい眼差しで俊介を見つめている。あの時の父と同じ眼差しだ」

      「生きることはもとより恥ずかしことなりといへども
      老いてその恥ずかしさにきづかぬことこそなほ恥ずかし。・・・
      かといひて老いをまた恨まず。
      与へられしいのち、あたへられし人生、かなしきもまたよろし」


      どの作品からも、「すべてを受け入れることで前に進むことができる」ということが伝わってきた。


      他の作品、映画、見てみようかな。さださん、ただ者じゃない。
      >> 続きを読む

      2013/01/29 by

      解夏」のレビュー

    • 〉サクラサク

      受験生には特別な響きです☆

      まだ来年ですけど♡
      >> 続きを読む

      2013/01/29 by aimi☆

    • さだまさしさんの小説、読んだ事ないので
      今度読んでみようと思います♪

      2013/01/30 by アスラン

    • 評価: 4.0

      2014年9月の課題図書。

      「解夏」「秋桜」「水底の村」「サクラサク」の4編からなる短編集。

      さだまさし作品は初めて読んだ。
      歌も「関白宣言」くらいしかちゃんと聴いたこともなかったが、人の優しさ、弱さなどがとてもよく描かれていて感性の豊かさが素晴らしいなと感じた。

      特に表題作の「解夏」はとっても良かった。

      「光が見えるから暗闇が見えるんだ。
      暗闇というものはねえ、
      光が見えないものには存在しないものなんですよ。」

      どの作品も読み終わった後、生きることの大変さ、その中に必ず存在する希望などを感じて謙虚な気持ちになる。

      ただ、一点どうしても気になる。
      最後の「サクラサク」。

      良い話だとは思うけど、上司中川との一連の流れの部分だけがどうしても私的に受け売れられない。俊介が選んだ道はいいと思うし応援したいけど、あの状態で無断欠勤とか…><そこは本題じゃないのはわかっているけど、突っ込まずにはいられない…。
      >> 続きを読む

      2014/09/28 by

      解夏」のレビュー

    • chaoさん
      「解夏」だけです。なんか文章のノリが変って思ったのは。
      で、彼、この小説は脚本のつもりで描いたのではないか?
      そう感じました。
      ト書きみたいな文なんですよね。
      さださんって、映画好きなんですよ。
      役者として主演もしているし、制作・監督もやってますよね。
      きっともう借金したくないだろうし自分では撮る気はないと思いますが、
      映画を想定して書いたというか映画的な視覚を意識して作った小説なんじゃないかなあ。と想像しています。
      >> 続きを読む

      2014/10/03 by 月うさぎ

    • 本は読んでないのですが、DVDを見ました。感動的でした。坂の多い町で海も綺麗でした。いつか原作を読んで見たいと思いつつ、忘れていました。 >> 続きを読む

      2014/10/03 by 空耳よ

    • 評価: 5.0

      「さだまさし」といえば「関白宣言」くらいしか知らなかったのですが、
      Magic_Hourさんとbakabonnさんのレビューに影響され、読んでみました。

      解夏
      秋桜
      水底の村
      サクラサク

      の4話からなる短編集。

      それぞれ異なる苦悩をもち、
      それに立ち向かい、受け入れ、でもやはり悩み・・・

      決して幸福なストーリーではないのですが、
      1つ1つの話を読み終えるごとに
      心に温かいものがこみあげてきます。

      解夏のラストを電車の中で読んでいたのですが
      涙をこらえきれませんでした。
      素敵な作品、作家に出会えました。
      >> 続きを読む

      2013/02/07 by

      解夏」のレビュー

    • >ybookさん

      ぜひ号泣できる環境でじっくり読んでみてください。

      >Tsukiusagiさん

      こんなに感銘を受けた後なら
      さだまさしの声を聞いただけで泣けそうです(苦笑)

      >bakabonnさん

      「償い」は裁判で引用されたんですね。
      wikiでそのエピソードを読んだだけで泣きそうです(苦笑)
      >> 続きを読む

      2013/02/08 by アスラン

    • 久々に号泣して、純粋な自分に戻りたいので読んでみます。。さださんに心を綺麗にしていただいます・・! >> 続きを読む

      2014/03/17 by fraiseyui

    • 評価: 5.0

      「希望」
      読後に感じたのはこの単語だった。
      (と思って巻末の重松清の解説を読んだら、彼も希望という単語をキーワードにしていた)

      本書は4つの短編集。
      ・解夏
      ・秋桜
      ・水底の村
      ・サクラサク

      どれもが様々な問題を抱えており、それが解決するわけではないけれど、ラストに小さな希望を残してくれている。
      まるでパンドラの箱みたい。
      ひっそりと登場人物達の幸せを祈らずにはいられない。

      一番のお気に入りは「水底の村」。
      ダム建設で水没した故郷の村が、渇水で姿を現すシーンは胸が締め付けられるような憧れの気持ちを感じた。
      自分が子供の頃に住んでいた家も既に無いので、なおさら強く感じたのかも。
      もう一度あの家で遊んでみたいな。
      家の前で記念に家族写真でも残しておけば良かった。
      >> 続きを読む

      2013/01/22 by

      解夏」のレビュー

    • さだまさしさんの本を沢山読んでいる友人がいます。
      私は1冊も読んだことないのですが、とても良さそうですね☆

      私が子供の頃から住んでいる家は今も健在です。それってすごく幸せなことですね。でも祖父母引っ越しで、子供の頃よく遊びに行っていた祖父母の家が取り壊しになった時は淋しかったなぁ。。。
      >> 続きを読む

      2013/01/22 by chao

    • 「関白宣言」の歌の存在は昔から知っていたのですが、改めてちゃんと聞いてみようと数年前にYouTubeで聴いたらなんだか感動して泣いたことがあります(笑)

      そのさだまさしさんの書いた本、興味あります♪
      >> 続きを読む

      2013/01/23 by sunflower

    • 評価: 5.0

      「泣くな……僕が解放される瞬間なんだ」――解夏

      哀しみを含みつつ透明感のある心に沁みる短篇4篇でした。
      登場人物がいい人過ぎるとかきれいにまとめ過ぎといった感想を持つ方もいるかと思いますが、
      さださんは、小説においては希望を書きたかったのだと思います。
      それぞれの人生において本人の心がけや努力には関係のない辛苦というものがあることでしょう。
      それをすこしでも軽くしてあげたいという思いを感じました。
      物事って言うのは考えようでいかようにも生きられる。
      大変なことに出会ったら、せめて少しでも楽に生きたほうがいいでしょう。
      この短篇の主人公たちは、それぞれが重いものを背負った人たちですが
      その荷がちょっとだけ軽くなっていきます。
      失うものがあっても、だからといってそれは人生の全部を失う訳ではないのだと。
      そんな希望を描いているように私には思えました。


      『解夏(げげ)』
      …ベーチェット病という難病に冒された青年。失明に至る病だと宣告され、教員の職を辞し、婚約解消し故郷長崎へと帰る。
      光あるうちに目に焼き付けておきたい景色を見るために。
      2003年に映画化

        珠玉の名作だと思います。文章は思いのほか「上手くありません」
        けれど言葉が心に残ります。そして非常に映画的です。脚本のような小説だと感じました。
        ラストの白いサルスベリの咲く山門の景色の鮮やかさときっぱりとした心の強さが美しいです。
        難病がテーマの泣ける話を期待した人、残念でした。これはそういう話ではありません。
        人生がいかに続いていくかという話です。


      『秋桜(あきざくら)』
      …愛子は請われて農家の嫁になった。しかし田舎暮らしは、フィリピン人だということで苦労することがあまりに多かった。
      可愛がってくれていた舅が亡くなり、姑とはソリが合わない辛い毎日に…。

      『水底(みなそこ)の村』
      …ダムの底に水没した村落が渇水のために姿を見せたという。
      かつて愛し合った同郷のいとこと過ごした思い出の地。
      彼女の息子との出会いをきっかけに記憶の旅路へと向かう

      『サクラサク』
      …父が壊れていく。妻とは家庭内別居状態。息子は引きこもり。
      しかしそんな父が自分に伝えたことは、家族を見つめることだった。

        老人性痴呆という辛い現実に、家族は、当人はどう対処しどう生きて行けばいいのか。
        家族の危機は一歩間違えば、崩壊へと繋がりますが、
        共に見つめ合うならば、人生の伴船となることでしょう。
        こちらも今年(2014年)映画化されました。


      さださんはこの言葉を紹介したくて解夏を書いたんじゃないだろうかと思ったので、
      それを記しておきます。

      「つまりね、失明するってことはねえ、明るいところから闇に突き落とされると思っていたんだ、だがねえ、決してそういうわけじゃあないんですよ。ちょうどねええ、そう……乳白色の霧の中にいる、と思えばよい」
      「…光が見えるから暗闇が見えるんだ。暗闇というものはねえ、光が見えない者には存在しないものなんですよ」
      「そう私は失明して初めて知ったね。今までは自分は暗闇、という光を見ていたんだ、とね」


      「失明した瞬間に『失明する恐怖』から解放される、ということですね」
      林老人が大きく頷いた。
      「はい。その日がああたの解夏ですなあ」
      >> 続きを読む

      2014/10/01 by

      解夏」のレビュー

    • cojiさん
      さださんの小説は今回初めて読みました。
      歌のほうはその昔、随分聴いたんですけどね。
      (すっご~~く流行っていたんですよ、中高生の女の子に!)
      事前情報では泣ける話みたいに言われていた気がしますが、
      思ったほど(失礼~)暗くないんだな~と思いました。
      >> 続きを読む

      2014/10/03 by 月うさぎ

    • chaoさん
      映画、観ました。観ない方がいいとは言いません。
      丁寧に映像化しているし、役者は悪くありません。
      でも映画独自のエピソードはないほうが全然いいし、
      (陽子さんがなぜモンゴルにいる?どうしていきなり東京に帰る?「私あなたの目になりたい」なんて臭い台詞口にする?!etc)
      何よりもラストにはがっかりしました。
      「解夏」の伝えたかったことが全然わかってないじゃん。この監督。
      だってね。
      「泣くな……僕が解放される瞬間なんだ」←この台詞カットですよ。
      ほかのセリフはかなりそのまんま使われているのですが、
      よりによってこの大事な台詞が!
      で、この二人、これから苦労するだろうな~という気分で映画が終わるんですよ。
      この映画を観て、この小説の完璧さとシンプルさとメッセージの潔さと明るさを見直してしまいました。
      それで☆おまけした次第です。
      chaoさんなら、私の気持ち、わかると思う。
      チャンスがあったら観てみてくださいよ~。
      >> 続きを読む

      2014/10/03 by 月うさぎ

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