2014年10月の課題図書
1979年に発表された村上春樹の中編小説。
村上春樹の処女作品であり、第22回群像新人賞の受賞作品。
40の章から成り立っており、
のちに「鼠三部作」「羊四部作」などと呼ばれるシリーズの最初の作品でもあります。
その後の村上春樹作品へと繋がるエッセンスが多く詰まった
村上春樹の原点になっている作品です。
1970年の夏、大学生の「僕」が東京から海辺の街に帰省した夏休みの
18日間のストーリー。
ジェイズ・バーに通って友人の「鼠」とひたすらビールを飲む。
洗面所に倒れていた左手の指が4本しかない女の子との出会いやおしゃべりなラジオDJ。
「僕」の退屈な毎日が淡々と過ぎて行く・・・
これはそんな夏の話で、それ以上でもそれ以下でもない。
~あらゆるものは通りすぎる。
誰にもそれを捉えることはできない。
僕たちはそんな風にして生きている。~
村上春樹ワールドへのピースがたくさん散りばめられた一作。
是非、この機会に手にとってはいかがでしょうか。
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