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2014年11月の課題図書

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2014年11月の課題図書


フィリップ・K・ディックの代表作であり、
1968年発表の傑作SF長編小説の古典的名作です。

時は近未来、第3次世界大戦後の放射能灰に蝕まれ廃墟と化した地球が舞台。
生き残った人間の多くは火星へ移住し、アンドロイドを植民奴隷として、
安住の地を求めた植民計画が進められていた。

人々の間では、生物を所有することが一種のステータスとなっていたが、
警察官のリックは人工の電気羊しか飼えず、本物の動物を手に入れたいと思っていた。

そんな中、奴隷の新型アンドロイドが地球へ逃亡し、
リックは多額の懸賞金の為、アンドロイド狩りへと出かけていく・・・

人間とアンドロイドの違いを通じ、
“人間とは何か”“命とは何か”を考えさせられる作品です。

地球の環境汚染、放射能汚染や異星への移住計画、
他者への共感の能力が持てなくなってきた人間のアンドロイド化、
まさに現代を予知していたかのような悪夢の未来世界は、
“ただの古典SF”では、決して終わらせられないのではないでしょうか。

『 アンドロイドは電気羊の夢を見るか? 』
フィリップ・K・ディックからの長い月日を経た奥深いメッセージを
今こそしっかりと受け止めませんか。

Book Information

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

4.1 4.1 (レビュー25件)
著者: フィリップ・K・ディック
カテゴリー: 小説、物語
定価: 777 円

第三次大戦後、放射能灰に汚された地球では生きた動物を持っているかどうかが地位の象徴になっていた。人工の電気羊しか飼えないリックは、かくて火星から逃亡した〈奴隷〉アンドロイド八人の首にかかった賞金を狙って、決死の狩りを始めた! 現代SFの旗手が斬新な着想と華麗な筆致で描く悪夢の未来世界!

いいね! pasuta KEMURINO

    レビュー

    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 4.0

      最近流行ってますよねフィリップ・K・ディック.
      タイトルとおしゃれな表紙に惹かれて図書館で借りました.

      見た目ではアンドロイドと人間が判別できなくなった世界.アンドロイドは人間と同じように考えて,喜んだり怒ったり,自分を主体に行動したりすることができます.

      唯一といっていい違いは,アンドロイドは他者への感情移入能力が欠落しているということで,人間はアンドロイドとは違うということを主張するように,生きた動物を飼うことに執着したり,機械を使ってでも共感を得ることにやっきになったりしています.アンディ狩りのリック視点で描かれる人間の様子はどこか滑稽で面白い.

      アンドロイドと人間の本質的な違いは何なのかというよくあるテーマですが,それを語る上では絶対に外せない作品です.

      話は変わりますが,作者は舞台となる世界の背景や小道具には特別こだわりがないように感じたのが印象的でした.当時リアルで緻密な設定が求められなかったのかもしれませんが,主題としたいことに直接関係する部分とそうでない部分で,作りこみに差があるように思います.リアルさよりも進行上の都合や雰囲気優先って感じで潔い.

      人が住まない地帯にいつまでも電気が通っていたり,道具の発展に偏りや無駄が多かったり.
      植民惑星での労働力として開発し,人権を認めるつもりもないアンドロイドに知能と感情を与えたり,感情移入能力を意図的に与えなかったり.そりゃアンドロイドも黙ってはないでしょうに政府は抜本的な解決を試みず,賞金稼ぎみたいな対症療法しかうたなかったり(笑).
      >> 続きを読む

      2015/04/27 by

      アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」のレビュー

    • 〉主題としたいことに直接関係する部分とそうでない部分で,作りこみに差があるように思います.リアルさよりも進行上の都合や雰囲気優先って感じで潔い.
      なるほど、潔さと観るとらえ方もあるのですね。
      SFファンにはいろいろ好みがあって、世界がしっかり構築されゆるぎないリアリティを最高と考える傾向もあり、社会批判やメッセージ性を物語に込めた枠を超えたSFが好きな人もいますし、
      ディックはどちらかというとカルト的なファンが多いらしいです。
      私はもうちょっと深く描けるだろうに、と思ってしまったタイプでした。
      >> 続きを読む

      2015/04/27 by 月うさぎ

    • コメントありがとうございます.

      >Paulさん
      自分もいろいろ考えました.と同時にこうした問題が起こるよりも前に,ロボットが浸透した社会が来るのだと思うと,考えさせられると同時に楽しみです.

      >月うさぎさん
      自分の中で譲れないラインが人それぞれありますよね.
      自分は,話の本筋がしっかりしていること.主人公が何をしたいのか,作者が何を言いたいのかがはっきりしていること.あとは一見設定に無理があっても,背景描写や説明が少ないだけで,自分の想像で補完できるのであれば,割と肝要になれます.
      >> 続きを読む

      2015/04/28 by ryota

    • 評価: 4.0

      11月の課題図書、一か月遅れでのレビュー登録です。

      普段あまり読まないSF作品・カタカナの名前が覚えられない…ということで、最初の方こそ少し苦戦したものの、
      読み始めたら面白くて、どんどん読み進められました。

      複雑なテストをしないと、アンドロイドと人間の区別がつかない…そんな時代が来るのだろうか、、
      と考えながら読みました。

      色んなメッセージが込められていたと思うのですが、
      一部受け取り逃したかも…

      映画「ブレード・ランナー」も観てみたいです。




      >> 続きを読む

      2014/12/25 by

      アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」のレビュー

    • 〉映画「ブレード・ランナー」も観てみたいです。
      観てください!面白いですよ~。
      ハリソン・フォードはこの映画をあまり気に入っていないらしいですけど。 >> 続きを読む

      2014/12/25 by 月うさぎ

    •  人が作った技術が人間の身体を変容させていくことは、現代では加速、増加しているのかもしれません。生殖技術の発達、義手や義足を始めとした身体の「代替」、あるいは技術による身体の補強などなど…。

       ここまでくると、身体はどこまで自分のものか怪しくなってくるかもしれませんね。技術の発達以外にも、医療よる介入や「健康」という幻想に身体が束縛される。あるいは、「男らしさ」や「女らしさ」によって身体が規定される。

       まぁ、なんだかんだいっても身体は自分のものと信じたいものですね。それに、身体をどう変えていくのかも自分に決定権があると願いたいものです。ちなみに僕にとって、メガネは身体の一部です(丶・ω・)

       蛇足ですが、『攻殻機動隊』(押井守監督の映画版)をふと思い出したことを付け加えておきます。
      >> 続きを読む

      2014/12/26 by ゆうぁ

    • 評価: 3.0

      SF映画ファンの絶大なる支持を得るリドリー・スコット監督作品:『ブレード・ランナー』の原作
      と知って以来ずっと、読まなくては。と思っていた作品でした。
      私も大好きな映画ですから。
      そして面食らいました。
      あまりにも違いすぎるので。

      原作というよりも原案ですね。まあ、タイトルもオリジナルなので、それはそれで私はよいと思います。
      映画も小説もどちらもおもしろいからです。
      しかしテーマは異なります。
      人物の名前は一緒ですが、キャラクターも立場も関係性も全部別物です。
      ハリソン・フォードが出ていても、ブレード・ランナーとスター・ウォーズとは違う映画ですよね
      っていうくらい違います。

      映画と小説、どちらから先に?と問われた時、私はほとんどの場合、小説からのほうがいいんじゃない?と答えたい人なのですが、
      この小説は映画から見るべきと断言できそう。

      「感動」が違うのです。
      小説の未来世界の設定はとてもユニークで、生命や人間の本質、宗教とマスメディアなど、いろいろなテーマが混在し、それを感じ、考察し、発見する楽しさがあります。
      でも、心を揺さぶられる感動はありません。
      心をくすぐられると言った方が正解。
      映画は「突き刺さります」から。心と脳に。

      (ストーリー)
      時は1992年、世界最終戦争後の地球は死の灰が降り積もる見捨てられた星。
      多くの健全な「適格者」は他惑星への移住をすませており、地球の都市の大部分は崩壊にまかせ廃墟同然の建物が林立する荒廃した世界。
      多くの動物が絶滅しており、人間たちは動物を偏愛し動物を所有し飼育することが最重要なステイタスになっている。
      植民惑星で労働に従事するために開発されたアンドロイド(奴隷)は、人間と見分けがつかない程高度に進化している。
      違法に脱走して地球へ逃亡してきたアンディを処理する(殺す)のが、公務員たるリック・デッカードの仕事だ。
      所有している電気羊を本物の動物に取り換えたいと切望するデッカードは
      最新型のネクサス6型アンドロイド狩りの賞金を動物購入に当てるべく勇んで出勤するのだが…。


      当作品作を読まれた方。
      「ブレード・ランナー」は映画のおもしろさの凝縮した映画らしい映画なので、
      ぜひ当小説の設定は忘れて、「別物」としてご鑑賞いただきたいです。
      決してこの原作で気が済んだと思わずに。

      映画のストーリーはシンプルに変えられていますが、心はそのほうが受け入れやすいはずです。
      小説中の人物への「感情移入」はできませんでしたが、映画ではできます。
      そしてアンドロイドがとにかく強力です。

      小説のラストも謎もままで終わりますが、映画全編に漂うミステリアスな雰囲気はさらに圧倒的です。

      小説はあいまいさを描き、あいまいさに読者を引き込もうとしているのかと思われます。
      映画では感情の逆転が訪れます。

      この二つの作品は目指す地平が違うのです。

      テーゼは非常に面白いです。
      ただ、本作を単独に評価するならば、絶賛できるSFとは言えません。
      作者の主張通り「感情移入」こそが人間の特質であるというのであれば、
      この小説では「人間」は発見しにくいとしか言えません。
      最も存在感のある人物はフィル・レッシュだと思うのですが、彼が最終的に活用されず、途中放棄されるのももったいない。
      マーサー教のインチキさも暴露はするものの決定的な変革はなく、人間たちへの影響も認められず、
      幻想だか幻覚だか不明な記述に終始する。
      この宙ぶらりん感がF・ディックなのだと言われたら、それを受け止めざるを得ないのでしょう。
      それを確認するためには、他作品も読まなくてはならないよねえ…。

      「ブレード・ランナー」が映画の傑作であることを私は疑いませんが、
      この「電気羊」がディックの傑作であるのかどうか、評価は保留したいという印象です。なので☆3つ。

      謎なタイトルでとっても魅力を感じていたのですが、
      まさか本当に電気羊が出てくるなんてね。しかもこういう形で。
      >> 続きを読む

      2014/11/21 by

      アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」のレビュー

    • そう言われると、フィルは途中で出てこなくなりましたね。
      もっと何かしでかしてもいいかもしれませんね。
      確かに、この小説には共感できる人物がいません。
      ていうか、人間自体が少ないですよね。
      >> 続きを読む

      2015/02/26 by jhm

    • Jhmさんも「ブレードランナー」ファンですか!\(^o^)/
      小説と映画は別物なのだと、わかってはいるのですが。あまりに違うので…。
      ディックがカルト的人気の作家だったというのは、わかるような気がしました。
      まず世界観が面白いですね。
      人間とアンドロイドの境界線のあやうさや人間性の希薄化など。
      決して古さを感じさせないテーマだと思います。
      ここに出てくる人間はブラッドベリの「華氏451度」の妻を思い出させます。
      人間性の喪失は繰り返しSFが掲げてきたテーマで、特にブラッドベリは機械文明に批判的でした。

      厳しいかもしれませんが、エンタメ的にも文学としても一流の作品ではないと思います。
      光るものがあったからあれだけ素晴らしい映画ができたんでしょうけれど。

      おっしゃる通り、この作品には「人間」がほとんど出てきませんでしたね!
      >> 続きを読む

      2015/02/26 by 月うさぎ

    • 評価: 5.0

      映画「ブレードランナー」の原作。
      「ブレードランナー」は原作とは独立した一個の作品と考えた方が良いかもしれない。「ブレードランナー」にもディックの哲学は引き継がれているが、映画はよりエンタメ性の高い作品に仕上げられているから。

      「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」はディックの作品の中でもとにかくメッセージ性の強い作品だと思う。
      舞台は荒廃した地球。人間はほとんど他の星に移住し、地球にはわずかな人間しか残されていない。SFでよくある世紀末っぽい設定だ。
      主人公リック・デッカードは警察のバウンティ・ハンター(賞金かせぎ)。元々は作業用に作られ始めたアンドロイドの犯罪分子を狩る仕事だ。
      リックは始め、アンドロイドをモノとしてしか見ていなかった。しかしアンドロイド製作会社のレイチェル(アンドロイド)や、同業のハンターのフィル・レッシュ、アンドロイドを匿おうとしたJ・Rイジドアなどと出会って行くうちに、アンドロイドが人間と大して変わらない生命体と思うようになる。

      ディックは主人公リックを通して言いたかったのだ、"人間とロボットの違いは何であるか?そもそも区別なんてあるのか?むしろアンドロイドが機械なら、デカルトのいうように人間もまた一種の自動機械じゃないのか?"ということを。
      作品中にレイチェルのこんな言葉がある。『わたしがーわたしという個人がー存在すると思っていたのは、ただの幻想。わたしはあるタイプの見本にすぎないんだわ』。
      それはそっくりそのまま人間にも当てはまるんではないか?

      そしてさらに作品の始めの頃、リックは"電気"羊でなく、"本物"の動物を買いたがっていたが、アンドロイドたちと関わるうちに、その両者の区別も定かではなくなり、最後には砂漠で拾った"電気"ひきがえるを(おそらく)大切に育てていくであろう件で作品は終わるのである。

      ディックはそうして生命とは?人間とは?という問いをこの作品で強く発し続けているのである。

      マーサー教のウィルバー・マーサーのこんな台詞がある。『どこへ行こうと、人間はまちがったことをするめぐり合わせになる。それがーおのれの本質にもとる行為をいやいやさせられるのが、人生の基本条件じゃ。生き物であるかぎり、いつかはそうせねばならん』
      人はそうやって悩み、そして生きていく。迷える羊のように・・・。
      >> 続きを読む

      2017/10/14 by

      アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」のレビュー

    • 表紙が変わってからは読んでいませんが、映画公開に併せて数十ぶりに(3回目の)読んでみようかなと思いました。 >> 続きを読む

      2017/10/16 by アーチャー

    • 私は先日映画館に行き、映画を観なおしてきました。新作に向けて!

      2017/10/16 by Reo-1971

    • 評価: 4.0

      「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」というタイトルがいいし、表紙も好き。

      第三次大戦で汚染された地球から人々はどんどん違う星に移り住み、人間と見分けがつかない程に進化したアンドロイドたちが人間のために働いていた。動物たちもどんどん絶滅して、動物を飼うことが地位の象徴となっていた。

      主人公は本物の羊が死んでしまって電気羊を飼っている、賞金ハンターのリック。火星から地球に不法侵入したアンドロイドを処理することになる・・・

      前半、世界観の面白さに夢中になって電車で乗り過ごしそうなほど。
      後半、マーサー教の話が出てくるが、そこがさっぱり理解できず、、残念。
      でも全体としてはやっぱり面白かったなぁ。
      家の本棚のお気に入りの本コーナーに仲間入り。
      >> 続きを読む

      2014/11/24 by

      アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」のレビュー

    • この本、タイトルは聞いたことはあります。
      タイトルで決めることが多いので、興味はありました。
      レビューを読んで、さらに興味を持ちました。
      タイトルの次に表紙も、購入の決め手になるので、表紙にも惹かれましたので、是非読んでみたいと思います。
      >> 続きを読む

      2015/01/09 by jhm

    • jhmさん
      タイトルも表紙もいいですよね!
      中身も面白いですよ♪
      読んだらぜひレビューしてください♪
      楽しみにしてます♪
      >> 続きを読む

      2015/01/13 by chao

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    アンドロイド ワ デンキヒツジ ノ ユメ オ ミルカ 
    あんどろいど わ でんきひつじ の ゆめ お みるか

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