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2015年10月の課題図書

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2015年10月の課題図書


今月の課題図書はリチャード・バックの「イリュージョン」です。


10分間3ドルの遊覧飛行をしながら気ままに旅していたリチャードが、同業者であり、
かつて救世主と騒がれたがあっさり救世主をやめてしまったドンに出会う。
彼と一緒に旅をする中で小さな奇跡に触れ、次第にドンの究極の自由の世界に
魅了されていく不滅の青春ファンタジー。

ファンタジーの中に垣間見える人生についてのメッセージは読み手の想像を掻き立ててくれるとともに
読了後は多くのことを考えさせてくれる作品となるはずです。

この本は村上龍の旧訳と佐宗鈴夫の新訳を読み分けることによってまた違った楽しみもできそうです。

読書の秋。リチャード・バックの表現する世界のイリュージョンに触れて
読書が魅せる想像の楽しさを味わってみてはいかがでしょうか。

Book Information

イリュージョン

悩める救世主の不思議な体験
3.9 3.9 (レビュー9件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 580 円

7月のある日。古い複葉機に客を乗せ、10分間3ドルの遊覧飛行をしながら、気の向くままに各地を回っていたリチャードは、風変わりな同業者ドンことドナルド・シモダと出会った。かつて救世主と騒がれながら、あっさり「救世主をやめた」というドンと旅をともにしながら、小さな奇跡を目にする。次第にリチャードは、ドンの究極の自由の世界へと魅了されていく。不滅の青春ファンタジー。

いいね! chao Minnie pyon321

    レビュー

    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 4.0

      10月の課題図書。
      すでに村上訳のレビューは書いたので、今度は佐宗訳に挑戦。

      佐宗さんの翻訳はとても読みやすく、ストーリーの流れがわかりやすかったと思います。
      すらすら言葉が入ってきました。
      初めて読むのならこちらがいいのかもしれません。

      村上さんの方はキャラクターが魅力的でした。
      特にドンがいいですね。ドンの言葉に対するリチャードの反応も好み。
      あと、かなりアレンジしているようです。
      よりドラマチックに描かれていて、後半のあのシーンも村上流に・・・!(←シャレじゃないです)

      救世主マニュアルで比較してみると、

      *佐宗さん

      自分の限界について
      議論するがいい。
      きっと
      それがあなたの限界である。

      *村上さん

      限界、常にそれが問題点である。
      君達自身の限界について議論せよ。
      そうすれば、君達は、
      限界そのものを手にすることができる。

      着地点は同じですが、そこに至るまでの過程が違っていて、比較しながら読むのはおもしろい作業でした。

      もしもどちらか選べと言われたら・・・・・・・・


      遊覧飛行の時間分だけ迷って、味のある村上訳を選ぶような気がします(*´艸`*)
      >> 続きを読む

      2015/10/30 by

      イリュージョン」のレビュー

    • 表紙のイメージはまるでファンタジーですよね。
      この画家は中身を読んでないに違いないです。
      ファンタジーよりはむしろ「紅の豚」のように、飛行機乗りのお話なのにね。
      アメリカンな雰囲気も伝わってこないし。
      >> 続きを読む

      2015/12/08 by 月うさぎ

    • 月うさぎさん
      飛行機乗りのお話は全く馴染みがなくて、新鮮で楽しませてもらいました。
      そんな表紙が良かったです。
      ゾウはイリュージョン??
      やはり飛行機がいいし、一度しか出てこない少女よりはドンとリチャードがいいなぁ。
      >> 続きを読む

      2015/12/09 by あすか

    • 評価: 5.0

      リチャード・バックの「かもめのジョナサン」と並ぶ代表作。

      各地を転々としながら客を乗せて10分間3ドルで遊覧飛行を行うリチャードが、同業者で昔「救世主」をしていたというドナルド・シモダと出会う。「救世主」なんて言葉が出てきているのに、わざとらしくない。当たり前のようにストーリーは流れる。

      なにより印象に残るのは「救世主のマニュアル」。
      たとえばこんな。

      ---
      無知のしるしは
      不正や悲劇を心のそこから信じこんでいることだ。
      毛虫が世の終わりと考えるものを、
      救世主は蝶と名づける。
      ---

      最後まで読んでみて、思わず唸ってしまう。

      世界はイリュージョン。
      とにかく想像力を掻き立てられるのだ。
      読書の楽しさってこういうことだよね、と改めて思う。

      村上龍の訳と、2009年に出版されたこの新訳があって迷った挙句、新訳で読むことに。でもデザインは昔のものの方が本のイメージとぴったりで好き。いつか村上龍の訳も読んでみたい。

      「かもめのジョナサン」ももう一度読んでみよう。
      >> 続きを読む

      2012/07/01 by

      イリュージョン」のレビュー

    • カモメのジョナサンとにわとりのジョナサン(-^〇^-)は読んだとこがありますが、
      この作品の存在は知りませんでした。

      龍さんの翻訳で出ていたの?新訳もあるの?
      見比べてみたいですね!
      教えてくださってありがとうm(__)m
      >> 続きを読む

      2012/07/01 by 月うさぎ

    • tomatoさん
      ファンタジーな感じがお好きでしたら是非^^

      iceさん
      >親父が元気な内に実家の本棚を制覇して感想を語るのも悪くないなぁ。
      良いですね~^^
      父の持っている本を読もうというのは私も試みたことがあるのですが、旧字で読めなくて1冊目の1ページ目で無理と悟りました(笑)

      oka-azuさん
      そうなんです~♪久しぶりの大hitでした♪

      Tsukiusagiさん
      きっとTsukiusagiさんはお好きなんじゃないかなぁ?と勝手に思っていますので、機会があったらぜひ読んでみてください♪薄くてサクッと読めます。でも何度も読み返したくなります。

      にわとりのジョナサン、思わずネットで調べちゃいました(笑)
      >> 続きを読む

      2012/07/02 by chao

    • 評価: 3.0

      10分間の遊覧飛行を生業とする青年に訪れた不思議な体験。

      示唆に富んでいるようで、現実に落とし込めない歯痒さみたなものを感じた。

      「固定観念に縛られては柔軟な発想ができない」
      そんなメッセージを、様々な例を用いて繰り返し説いている。

      おそらく、著者のメッセージを受け取れるほど、思考の飛躍ができないのが原因だと思うのだが、どうしても絵空事に感じてしまい、具体的にどうすれば良いのか?という現実解に繋げられないもどかしさに苛まれてしまった。

      ただ、ここで気付いたのだが、もしかすると現実解に落とし込もうとする時点で、固定観念に縛られているのかもしれないと言うこと。
      こんな考え方ってステキだなぁ♪と、ふわっと受け入れることが出来れば、気持ち良く吸収できるのかもしれない。

      ハンドルなどで言う、いわゆる「あそび」の部分。
      こういう部分を大切に考えないと、自由な発想なんてできないのかもしれないと気付かされた気がした。

      アイデアが出せないと真剣に悩むよりも、少し肩の力を抜いて、ふわっと考える余裕も必要なのかもしれない。
      >> 続きを読む

      2012/07/21 by

      イリュージョン」のレビュー

    • 女性の方がこういうものをスッと受け入れられるのかもしれないですね~現実解に繋げようという発想があまりなかったので、iceさんのレビューがとても新鮮な感じがしました^^ >> 続きを読む

      2012/07/21 by Minnie

    • 〉現実に落とし込めない歯痒さみたなものを感じた。
      わかります。なんか半端なんですよね。
      作者は読者を教化したいのか?
      でもそれは自由とは対極ですよね?それって変じゃない?

      〉どうしても絵空事に感じ
      絵空事でもいいんですよ。夢があったり奇想天外ならば。
      でも変に生真面目じゃないですか。
      発想的にも目からウロコみたいな衝撃はゼロだし。
      そもそも「救世主」ってのが好きになれないんだなあ。私は。
      >> 続きを読む

      2015/12/03 by 月うさぎ

    • 評価: 2.0

      Illusion――幻影
      む~~。レビューがとっても難しい一冊です。
      小説としてはストーリーが薄い、哲学じゃない、自己啓発本としては半端、奇想天外さではSFに遠く及ばない。
      どうしようね。この本……。

      世界的大ベストセラーの「かもめのジョナサン」の著者が書いた第2作目。
      しかし、「新版・かもめのジョナサン」を読んでしまうと、
      この「イリュージョン」はなんとも中途半端で中身はほぼ一緒という結論に達してしまう。
      両方とも、空飛ぶ若者の元に突然救世主なり仙人なりの超存在が現れて、主人公を開眼させて、救世主の跡継ぎにするっていうお話しです。
      まあ、人間の物語にしたというところだけが新しいというか。
      さらに露骨にキリスト教くさくなったというか。

      もっと自由に生きようという方向性はわかります。
      堅牢で動かしがたいように見える現実世界だって、幻にすぎない。
      見方、考え方一つで世界は変化する。
      一人一人が異なった世界を持っていてそれを見る事ができ、自分の世界で生きることができるのだ。
      それもごもっともです。

      でもヴォネガットは「変えられないこともある」って言っています。
      捕虜という自由から最も遠い立場にいて、目前で大量虐殺が起こり、自分も死んだかもしれなくて、
      見るだけで他にどうすることもできなかった無力を心に叩きつけられる。そんな体験をした彼は、
      『世の中でできないことは何もない。できないとすればそう思いこんでいる自分のせいだ』と、
      能天気に歌い上げることはできなかったのです。

      私も頑固なのかもしれませんが、物理的に水の上を歩けるはずで、歩けないのは水に溺れるという思い込みのせいだ。
      赤ん坊は水の上に立てないと思っていないから水面を歩けるのだ
      というのには文学表現の上のことであっても、賛成できません。
      じゃあなんで数センチの水たまりで溺死するんですか?

      交通事故で半身不随の車いすの男を「奇蹟」で健康にする。
      それも「彼が歩けると信じたから歩ける」という簡単な解決方法で。
      救世主は「その奇跡を起したかったから」そうするのが楽しいから起したのだと言います。
      貧乏暇無しを嘆く人もその人がそういう生き方を望んでいるからだし、死ぬのも納得の上?
      では戦火の下で生きる子供達にも同じことを言えますか?

      ラストもドンの半端な退場で拍子抜けでした。
      ドンはいい奴かもしれない。でもなんとも気まぐれな救世主。

      第一、一人一人バラバラな世界で主人公になって、それで本当に満足ですか?
      人びとと世界を共有しないのなら、芸術は必要ない。

      悪いことは言っていないかもしれません。
      この本で心が軽くなる人がいればそれはこの本の効き目でしょう。
      でも、私についていえば、もっと心に響くことを言ってくれなくてはね。という感じでした。

      類は友を呼ぶ。君は奇蹟を行える人間だ。だから僕と出会った。
      これからは君が救世主のハンドブックで修行してごらん。

      ほら、あなたも救世主になれる。
      あなたの望むやり方で。

      で、リチャードはこの本を書いた。のだそうです。
      >> 続きを読む

      2015/12/03 by

      イリュージョン」のレビュー

    • 当時、私はすっごく面白く読みましたが、月うさぎさんのレビューもなるほど、、と思わされました。たぶん読書が好きになったくらいの時に読んだ気がします。今読んだらどうかなぁ。かもめのジョナサン完全版はやっぱり読まなきゃですね!あと村上龍訳も気になる。。ちなみに、リチャードバックの「One」は「イリュージョン」を楽しんだ私さえも置いてきぼりになる1冊でした笑。 >> 続きを読む

      2015/12/03 by chao

    • chaoさん
      〉「One」は「イリュージョン」を楽しんだ私さえも置いてきぼりになる1冊
      え?ホントですか?ある意味すごいね。リチャード・バック。
      「かもめのジョナサン」の完全版だけで彼は充分かな。
      もともと私は「教え導こう」というスタンスの本が好きじゃないんです。
      空を飛んでいると地べたの人間どもが小さくて不自由に見えるのでしょうけれど、
      彼の「空」だって、地球の星サイズからみれば、地べたに限りなく近い大したことのない高さってことに過ぎないのです。
      地球の引力にようやっと逆らって浮力を維持しているに過ぎない訳。
      それを自由と勘違いするとしたら、仏様の掌の孫悟空と一緒。
      宇宙論を展開したいなら、まずそこを自身で学んでくれなくちゃあ。
      「空」から超人が降臨して人々に超能力を与えてくれて進化させてくれるって
      とってもお子様的なアイディアに私には思えちゃうんですよ…。
      >> 続きを読む

      2015/12/04 by 月うさぎ

    • 評価: 4.0

      色々な意味で次元の違う小説だった。

      もっと自分を解放してあげてもいいんだという気持ちにしてくれるような小説。

      たまにアドラー心理学的な考えが出てきていたのが良かった。

      私も救世主になりたい…

      「すべてはイリュージョンなんだよ」というイリュージョンという単語があまりピンと来なかったので☆-1

      普段、生活していて「イリュージョン」という言葉でてきますか?
      私はあまり使い慣れていない言葉なので「ん~」という感じでした。

      最後のどんでん返し的な言葉は、ドキっとさせられたのと同時に、何が正しくて何が正しくないのかわからなくなった。

      実は正しいことってないのかもしれないなぁ。


      ほら、ラッドウィンプスの歌詞にもあるように、
      60億個の正しさがあるんだと思う。
      >> 続きを読む

      2015/11/04 by

      イリュージョン」のレビュー

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    イリュージョン ナヤメルキュウセイシュノフシギナタイケン
    いりゅーじょん なやめるきゅうせいしゅのふしぎなたいけん

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