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2016年02月の課題図書

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2016年02月の課題図書


20世紀を代表するSF作家アーサー・C・クラーク(英)の代表作。

クラークは1941年から1946年までイギリス空軍にてレーダー技師を務め、
1945年には人工衛星による通信システムを提案した人物です。
その豊富な科学的知識に裏打ちされた近未来を舞台にしたリアルなハードSF作品群と
仏教思想に共鳴した「人類の宇宙的進化」を壮大に描く作品群とに特色があります。
スタンリー・キューブリックが監督を務め映画にもなった『2001年宇宙の旅』も非常に有名です。
ちなみにアイザック・アシモフ(露)やロバート・A・ハインライン(米)と共にSF界の「ビッグ・スリー」と称されています。

本作品はプロローグおよび三つの部で構成されています。
第1部「地球とオーバーロードたちと」、第2部「黄金時代」、第3部「最後の世代」
1953年に発表された本作品。すなわちソ連やアメリカが有人宇宙飛行を成功する前のお話です。
にもかかわらず読む人の多くが古いと感じないのは、
おそらく彼の知識と想像力が今を生きる私たちに大きな興奮を与えてくれているからでしょう。

「SF小説とは、アーサー・C・クラークが書くようなものを指す」

是非この機会にいかがでしょうか。

Book Information

幼年期の終り

4.3 4.3 (レビュー9件)
著者: アーサー・C・クラーク
カテゴリー: 小説、物語
定価: 882 円
いいね!

    レビュー

    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 5.0

      なんというスケールの大きさ!!

      読めば読むほど想像を超えて、面白く読んでいた箇所もあとになって序章に過ぎなかったことに気付く。複雑に入り組み、圧倒され、ページを捲る手が止まらなかった。この話を読んだあとでは自分自身の想像力なんて、本当に本当にちっぽけなものに感じる。

      今読んでも驚きのストーリーなのに、これを1950年代に想像したアーサー・C・クラーク、恐るべし。

      早くも今年のベスト本に出会ってしまった気がする。 >> 続きを読む

      2016/02/09 by

      幼年期の終り」のレビュー

    • 2001年は映画と小説を何度もリピートしていますが、飽きません。宇宙のシーンは小説の方が美しいです。後は好みの問題ですかね。
      クラークの思想も「幼年期」より「2001」のほうが進化している気がしました。
      基本的には「脱キリスト教」なんですよ。「2001」ではかなり明確になっています。進化論を支持し、ニーチェを志向し、転生を描いているので。
      先にそっちで馴染んでしまうと本作の新人類はなんか嫌だなあって^_^;
      >> 続きを読む

      2016/02/24 by 月うさぎ

    • 月うさぎさん
      すっかり返信した気がしてたのですが登録し忘れてたようです(涙)とっても遅くなりました。

      2001年は映画での宇宙のシーンがものすごく印象的ですが、小説はそれに劣らず、むしろ超えるほどなんですね。わー期待し過ぎてしまいそうです!私は脱キリスト教とか、そういう視点は全く持たずに読んで楽しんじゃってる読者ですが、、もう一歩深い読み方ができたらまたこの本に限らず読書の楽しみ方の幅が広がるだろうなぁと感じます。月うさぎがおっしゃるような同じ著者の方の思想の変化なんかもわかったりして。読書って奥が深いです!
      >> 続きを読む

      2016/03/10 by chao

    • 評価: 5.0

      遅くなってしまいましたが、2月の課題図書。

      福島さんの訳が自分に合っていたせいか、物語にすっと入り込むことが出来ました。
      世界観が壮大で、ただただ圧倒されました。
      寂しさ、虚しさを感じていたにも関わらず、読了後は意外と爽やかで。
      なんだか感動してしまいました。。

      この作品の情景描写がとても好きです。
      ジェフの見た夢、ジャンの密航、そして滅亡の時。
      これらのシーンは色鮮やかで、何度でも読みたくなります。

      良作のSFは読了後の余韻がとても長く残りますね。


      この作品に出会えてよかったと思いました。
      読書ログの課題図書って本当に素敵だ(*^^*)
      >> 続きを読む

      2016/03/05 by

      幼年期の終り」のレビュー

    • chaoさん
      とても壮大ですよね!
      クラークの名前で少々怯んでましたが、出会えてよかったぁ!と思いました(*^^*)
      chaoさんの高評価レビューが後押しになりましたよ。
      ありがとうございます。

      読書ログの課題図書に挑戦するのが楽しみになっています♪
      今月もとってもおもしろそう!今週末図書館行かなきゃ♪

      「アンドロイド~」ますます読みたくなりました!
      >> 続きを読む

      2016/03/10 by あすか

    • makotoさん
      私も最高峰って皆さんの意見に賛成です♪
      makotoさんのコメントのセンス、見習いたいと思っています!大好き。 >> 続きを読む

      2016/03/10 by あすか

    • 評価: 4.0

      予想外に面白い。コミカルですらありました。クラークはやはり一級のストーリーテラーですね。
      私にとって、今までクラークといえば「2001年宇宙の旅」のことだったのです。この名作を未読ってところはいつか克服しなければと思っていたので、読書ログさんの課題図書(=挑戦)は私にいただいたものと(勝手に)確信させていただきました。

      訳者、福島氏の解説にあるようにクラークのテーマには、人類の存続と存在意義という別の視点が同時に存在しているという特徴があると思います。
      クラークは現生人類の存続や価値については絶望的に否定的ですが、宇宙に誕生した生命としての存在意義は大いなる楽観主義という立場をとります。これは「2001年宇宙の旅」にも同じことが言えます。
      彼の思想は仏教に影響を受けたものらしいですが、むしろヒンドゥーのブラフマンやアートマンの存在がヒントになっていると言えるでしょう。輪廻という思想が文化的ベースにある日本人には比較的受け入れやすい考え方だと思います。
      しかし☆1つマイナスにしたのは、クラーク程のSFの大家、科学的知識を未来の予測や応用に抜群の実績をもつ科学の専門家、大いなる物語を想像する力をもってしても、キリスト教による文化的洗脳から逃れられない事実を見せられてしまったからです。非キリスト教徒の日本人がこの小説の最初のクライマックスである第一章の終りに心から震え上がる人がいるでしょうか?私は笑ってしまいました。そして第一章だけなら星新一風の短篇に仕立てられそうなネタだと思ってしまいました。
      ゴキブリの姿の知的宇宙人を描いたブラウンの短篇のほうがより衝撃的に感じることでしょう。

      さて、我々日本人の文化には実は宇宙人は昔から親しく登場しているお馴染みの存在なのです。
      天女をはじめとした「天上人」は神ではなく宇宙人です。かぐや姫も乙姫も!
      実際この「幼年期の終り」のジャンは、そのまま「浦島太郎」の物語になっているのですよ。

      にも関わらず、本作がファンタジーではなくSFであり、かつ感動的なのはリアリズムにあります。
      作中の論理はさまざまな科学的論理に基づくものでありながら、小説として語られ展開されるに当たっては、非凡な文才によって平易でわかりやすく描かれ、誰にでも楽しめるエンターテイメントになっているのです。
      しかも、それらの論理は未だに古びていないため、他の古典的SF(ウエルズの「タイムマシーン」など)に比べ、クラークの作品には古さがほとんど感じられません。彼の思想の斬新さもあって、今でも充分SFの名作として輝きを放っています。
      例えば彼は、時間の可逆性や種族的記憶など物の見方を教えてくれます。また、現生人類の精神文化的進化は「石器時代人」から少しも変化していないという指摘もごもっともだと思います。宇宙の端っこの銀河系の端っこの平凡な恒星を廻るひとつの小さな星の中の諸問題という微細な問題さえ解決できない精神的文化的レベルの低さ。
      「恒星は決して人類のものにはならない」
      カレルレンの指摘は、まったくもってその通りだと思います。

      しかし宇宙を想わずに、地球の問題は解決できないと私は思います。
      全人類がSFを正しく読み、理解しますように。と祈らずにいられません。

      【内容】
      プロローグ 
       その巨大な宇宙船の群は圧倒的な威厳をもって降下してきた
      第1部 地球と上帝(オーバーロード)たち
       50年以内に―いまから2世代ののちだ―われわれは宇宙船から降りるだろう。
       そして人類はついにわれわれの姿を目のあたりにするだろう
      第2部 黄金時代
       あなたがたはこれまで、石器時代人のような考え方を一度として変えたことがあったろうか。 
      第3部 最後の世代
       瞬く間に世界各地に蔓延する伝染病のように変態(メタモルフォーゼ)は、全人類に波及していった

      クラーク独特の「思想」を描いた小説と思っていたためちょっと構えて読み始めたら…それこそ楽しく読めてしまった。これは福島さんの翻訳の力もあるのではないかと推測しております。
      オーバーロード・カレルレンの個性がリアリティーを持ちるうかどうか、そして身近に感じられるか、尊大に感じられるかがこの作品の印象を大きく異なるものにしそうですが、圧倒的な知性をもつ支配監督者の彼に、なんとなくかわいらしさを感じてしまうのはなぜでしょう?
      少なくともユーモアを含んだ表現は、きっと福島訳の特徴なのではないでしょうか。
      (ハインラインの「夏への扉」の旧訳は福島正実の名訳です)

      『幼年期の終り』 Childhood's End (1953年)
      『2001年宇宙の旅』 2001: A Space Odyssey (1968年)
      >> 続きを読む

      2016/02/23 by

      幼年期の終り」のレビュー

    • レビューにコメントいただきありがとうございます。
      >多くの日本人にとっては、悪魔って笑っちゃうキャラクター
      どこか憎めないキャラクターが多いですね。大抵ちょっと抜けているところがあって勧善懲悪の運命にありますよね。

      昔話はどれも想像力にあふれていて、高度な技術に囲まれた現代人よりもSF的な面白さをわかってくれる人が多そうだなと思いました笑
      >> 続きを読む

      2016/02/27 by あさ・くら

    • 昔話とSFには近時点がありそうですね。
      日本の御伽話には不思議な力や仙人や物の怪は出てきますが、魔法使いや悪魔はいません。その辺りがファンタジーにはならない理由かも。そして日本のお伽噺の方がSFになりやすい気がします。
      お伽噺、要チェックです!
      >> 続きを読む

      2016/02/27 by 月うさぎ

    • 評価: 5.0

      ドキドキしました…!

      後半のオーバーロードの目的が判明する場面は、読んでて良かったと思えるドキドキ感を味わえました。SF小説、面白いです!!
      他にも1953年の小説が描く未来像も面白くて、携帯電話のような存在は思い浮かばなかったんだろうなとニヤニヤしたり。
      後、オーバーロードに統治された世界は聖書に載っている「世界政府」に似ていて、キリスト教に影響された部分もあるのかなと想像してます。

      Kindle版で読んだことも楽しめた理由の一つかと思います。高校生の頃にも一度分厚いSF小説に挑んだのですが、分からない単語が所々出てきて一々調べたりしていくうちに面倒になって投げてしまったので。Kindle本では分からない単語を直ぐ辞書やWikipediaで調べることが出来るので便利で本の世界から離れることなく楽しめました。これから分からない単語を見返して、会話中ドヤ顔で使ってやります!習いたての知識を使いたくてウズウズしてしまう大人気ない人間です。 >> 続きを読む

      2016/02/14 by

      幼年期の終り」のレビュー

    • SFにハマり始めると楽しいですよ~。特にこんな名作から入れるってとても幸せなことですよね。 >> 続きを読む

      2016/02/14 by 月うさぎ

    • 評価: 5.0

       アーサー・C・クラーク『幼年期の終り』です。

       有名すぎる一冊です。

       言うまでもありませんがSF御三家の一人、クラークの代表作です。
       ハインラインとアシモフをふくめて「ビッグ・スリー」、ブラッドベリを入れて四大SF作家とも言われています。ちなみに日本のSF御三家は小松左京、筒井康隆、星新一です。ビッグネームすぎて響きだけで垂涎ものですね。

       クラークでは『2001年宇宙の旅』も有名ですが、個人的にはこっちかなと思います。
       
       ところでこの本書かれたの1953年ですよ!
       ケネディはまだ大統領になってませんよ。
       ベルリンの壁とか作られてすらいませんよ。
       公民権運動の時代ですよ。「I have a dream.」より前ですよ!

       それなのに今読んでも新しく感じます。もう未来に生きていたとしか言えません。

       「SF読むなら古典を読め」というのは私が常々意識している教訓です。やっぱり、オマージュとかわかっちゃうと楽しいですし。なにより、自然淘汰を生き残った作品ですから、絶対面白いんですよね。これは一つ覚えておいて損は無いかと思います。

       さて、作中ではより高次への人類の進化とそれに関わるファーストコンタクトが描かれます。技術の進歩は進化の実感をあたえてくれます。でも日々のニュースに目を通していると、とても幼年期を脱したとは言えません。私自身も早いところ幼年期を抜け出したいものです……精神的にね!

       あ、私のニックネームは……、お気づきでしょうか。(このしょうもなさ、まだまだ幼年期なんでしょう……)

       
      >> 続きを読む

      2014/08/23 by

      幼年期の終り」のレビュー

    • >chaoさん
      いや〜、課題図書になりましたね〜。これでSF好きが増えてくれることを願うばかりです笑
      本作は、まさに予想の斜め上を飛び越えて来るという感じで、SFを色々と読んだ今でも、やっぱりスゴいなという作品です。
      >> 続きを読む

      2016/02/12 by あさ・くら

    • 読みました~!ちょっと予想と違ってて割とエンタメでしたね。
      カレルレン。かわいいです。
      そして人類が残念すぎる。
      エンディングが予想外の小説っていう評価も見かけましたが
      それはないなあ。確かにクラークらしいですけれども。
      >> 続きを読む

      2016/02/23 by 月うさぎ

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