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2016年05月の課題図書

今までの課題図書

2016年05月の課題図書


世の中には無数の本があり、お気に入りの一冊に出会うのはまさに運命。
だからこそ読書ログは皆さんがまだ知らないかもしれない、けれどもきっと
運命の出会いに繋がる。そんな想いで課題図書を提案しています。
今月の課題図書は1942年に出版されたミステリー小説「幻の女」。

今から70年以上も昔の小説。
そんなすごく古い本なのに、ユーザの皆さんからのレビューで出会い、
読書ログを通じてより多くの皆さんに紹介できるのは幸せな限りです。
読書ログがあって良かった。自画自賛すみません。

【あらすじ】
スコットはある日妻のマーセラと外で食事をし、離婚を申し出るつもりだった。
しかし、妻は話し合いを拒否する。激昂したスコットは家を飛び出して、
バーで知り合った異様な帽子を冠った黒いドレスの女性(「幻の女」)を誘って、
妻とと観るはずだったブロードウェイの劇場へ行く。その後、食事をしてから深夜前に女性と別れ、
家に戻ると刑事らが待っており、スコットを逮捕する。家では妻がスコットのネクタイで絞殺されていたのだ。
スコットは「幻の女」といっしょにいたとアリバイを主張したが、事情聴取を受けたバーテンダーらは
スコットは目撃していても「幻の女」のことは知らないと証言した・・・


見つけた手掛かりが直前でスルリと逃げていく、もどかしさとドキドキ感。
きっとミステリーの世界にあなたを引き込むこと間違いなしです。
是非この機会に伝説のミステリー小説を読んでみてはいかがでしょうか。

Book Information

幻の女

4.2 4.2 (レビュー9件)
著者: ウイリアム・アイリッシュ
カテゴリー: 小説、物語
定価: 987 円
いいね!

    レビュー

    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 5.0

      妻と喧嘩をしてムシャクシャしている主人公。
      ふとバーで飲んでいる女性を妻と行くはずだった劇場に誘ってみる。
      今夜だけ。
      名前も何も聞かない。
      ただお酒を飲み、劇場に行き、そしてまたバーで飲む。それだけ。
      そして家に帰ってみると妻は殺されていて自分は容疑者になっていた・・・
      アリバイである女性の名前も何もわからない・・・

      これは面白い!!!
      出だしからグッと惹きこまれてずっと飽きずに読んだ。
      (ただ、この小説でポイントとなる帽子がどうにも想像できない。。)

      衝撃のエグさとか、奇をてらった設定とか、そういうのなしの王道のミステリーだと思う。
      オチが全てとかでもなく、ずっと面白い。
      むしろオチよりも途中が面白い。
      シンプルでわかりやすい。
      出版から何十年経った今でも人々を楽しませるミステリー。
      面白い小説は何年経っても面白いのだ。

      個人的には想像力を駆使して読むような本や深いメッセージがある本、読後もずっと余韻が楽しめる本が好みなので、☆4か5で迷うところだけど、ここまで単純に楽しめる読書もなかなかないので☆5!

      久しぶりの読書がこの本でよかった。
      >> 続きを読む

      2016/05/30 by

      幻の女」のレビュー

    • 空耳よさん
      読書も好みがあるからなかなかひとにオススメするのは難しいですが、これは誰にでもオススメできる気がします♪ >> 続きを読む

      2016/05/31 by chao

    • 弁護士Kさん
      お気遣いありがとうございます汗。
      みなさんのおかげで面白い本に出会えて感謝感謝です。これからも面白い本どんどん読んでいきたいです。 今後ともよろしくお願いします♪ >> 続きを読む

      2016/05/31 by chao

    • 評価: 4.0

      5月の課題図書。
      読書ログのおかげで、また素晴らしい本に出会うことができました!
      不朽の名作と言われていることに納得です。

      アリバイを証明する唯一の「幻の女」がなかなか見つからない焦燥感。
      主人公・スコットの死刑執行が近づく中、親友のロンバート、恋人のキャロルは奔走します。

      この若い恋人ですが、彼女はなかなかのファイターです。
      スコットのために何か手掛かりをつかもうと、自らの危険を顧みず飛び込んでいきます。
      後半のまさかの展開と共に、映画で観たくなるシーンの連続でした。


      とてもおもしろいストーリーだったのですが、やはり不倫が絡んでいるので何か引っかかるものがありました。
      例えばラスト、刑事とスコットの会話。
      「今度のことでなにか教訓があるはずでは」という問いに対して、
      「顔を覚えるのが苦手な人間は、知らない相手を劇場に連れていったりしてはいけない」
      と刑事はこたえています。

      いやいや、不倫はするなってことじゃないの?って思ってしまいました。

      妻のマーセラにもかなり問題はありそうですが、そればかりのせいにするのも何か腑に落ちない。
      きれいにストンと落ちない読後感だったので、一つ星をマイナスします。
      >> 続きを読む

      2016/05/30 by

      幻の女」のレビュー

    • あすかさんと同じく、人間心理に欠ける部分がマイナスだと思いました。
      マーセラ、可哀想だと思いませんか?彼女がひどい女になったのはスコットのせいではないのでしょうか?
      夫が気付かないほど、家庭を護ることは最低限していた訳で。
      殺されるのが当然だといわんばかりのエンディングには正直不満です。
      どんな真剣な恋だろうと不倫は不倫で、愛人に一点の非もないって態度はおかしなものです。
      わたしが刑事なら共犯を疑います。
      それと「幻の女」の片づけ方は酷いです。あまりに乱暴でストーリーを無視しています。
      それまであれこれ想像していた読者を置いてけぼりにしています。
      満点はあげられませんね。
      ただし構成の上手さは認めざるを得ません。
      登場人物が少ない小説で最後までよくひっぱったものです。
      >> 続きを読む

      2016/08/30 by 月うさぎ

    • 月うさぎさん
      こんな円満に物語を終えるとは、読んでいるときは思ってもみませんでした(^^;)
      殺されるのが当然のような扱いって、そこまで悪いことしてないですよね。
      むしろ不倫している夫の方がひどい・・・
      社会的制裁でも作家による読者への教訓でもよかったのですが、スコットになにかしらあると思ったんですけどねー。
      人の道に背いている主人公に、優しいエンディングを用意しているのは残念でした。

      「幻の女」も後半良い場面で出てきてほしかったかな。ある意味予想を裏切られましたが(^^)
      >> 続きを読む

      2016/08/30 by あすか

    • 評価: 4.0

      「顔を憶えるのが苦手な人間は、知らない相手を劇場に連れていったりしてはいけない」

      素晴らしいプロットと巧妙な構成。印象的なセリフと派手な小道具がちりばめられ、読者の興味を惹きつけ目を欺きます。
      そんなアイディアを凝らした技巧的な作品がお好きならこの小説はお勧め。
      前代未聞のトリックがなくても、ストーリーが多少乱暴でも人間的魅力が完全に描き切れていなくても、面白い作品になるのだと、うならされました。

      「幻の女」「パンプキンの帽子」「重要証言者の連続する死亡事故」「妻殺しの犯人とされた主人公の死刑までのカウントダウン」「兄弟のような関係の親友」「愛の無い結婚と若い愛人」などなど。色とりどりの要素が溢れています。
      一方で主要登場人物はとても少ないため、メインは犯人捜しではなく「無実の主人公を救う」お話しになっています。
      アリバイを証言できるはずの行きずりの女性は行方知れず、証言者はことごとく女の存在を否定するばかり。
      「幻の女」はいったい何者でどこへ行ったのか?

      「本当の友情には時間の制限(タイムリミット)なんてないんだよ」
      バージェス刑事の言葉によって旧友ロンバードが駆けつけてきます。
      刑事とロンバードとキャロルの3人の懸命な「幻の女」捜しは死刑執行日までに間に合うのか?

      ラストでついに現れた「幻の女」を追求するシーンはまさにサスペンスドラマのクライマックスです。
      ちょっとドキドキしちゃったことを告白しましょう。

      意外性とああやっぱり…のバランスがちょうどいい。
      だから名作として読み継がれているのですね。

      しかし、この作品、イマイチ納得できないのは人間性や人間心理についてむちゃくちゃな部分があるからです。
      人間というものは一貫した行動パターンがあるもので、殺人者にもそれが当てはまります。
      第1の犯罪が衝動殺人だとするならば綿密な偽装工作を必要とする第2第3の犯罪を即決で行えるものかどうか。
      容疑がかかることへの不安にかられてというならわかりますが、この場合は余計なお仕事をしているとしか…。

      最大の不満は妻を男の側から一方的に悪者に描いている点です。
      スコット32歳、妻マーセラ29歳、結婚歴5年
      キャロル とにかく妻よりもずっと若い愛人 
      「清楚で美しく彼を理解し献身的に愛してくれるいい女」
      まず、この三角関係があります。
      スコットは「正真正銘、本物の恋なんだ」「浮気ですませるなんて嫌だ」と、愛人と結婚するために妻に「隠しごとをしたくなかったから」打ち明け別れを切り出すが、
      妻は「結婚だけはさせてやらないわ」と、離婚を拒否…
      って、当たり前だと思いませんか???
      結婚した時、妻は24ですよ。
      今更あれは恋じゃなかっただって?
      何舞い上がっちゃってんの?馬鹿にするのもほどほどにしろ!
      って思いませんか?
      妻が変わってしまったのはスコットあんたのせいなんじゃないのか?
      最後二人でハッピーエンドってなったら、腑に落ちないと思いませんか?
      スコットがまた、どこが魅力的なのかさっぱりわからない男なんです。
      女扱いは下手、人を見る目もなさそうだし、超金持ちでもなければ人気者でもない、真面目でちょっと男前ではあるけれど、幼稚だし家庭的な男でもない。
      家では妻が子どもにするように面倒をみてくれるらしい。
      「あいつは――タオルをくれと言ったら出してくれたけど。しまってある場所は、今もぼくは全然知らないんです」だと~?!
      そんな男に
      「ぼくは妻が欲しかった。家にいる女は、本当の妻じゃなかった」
      などとのたまう資格があるものでしょうか?

      そんな男に殺人罪の容疑がかかって死刑を宣告されても最後の瞬間までつゆほども疑うことなく変わらぬ愛を持ち続けるけなげな女。
      ちなみに彼女は立派な女性なのでという理由で、最初から最後まで容疑は(共犯の疑いすら)全くかかっておりません。
      …男の妄想だな。この小説も。

      もう一つだめ押しのがっかりは「幻の女」の正体です。
      女の素性や行動の謎は結果的に曖昧なままです。
      「パンプキンの帽子」の謎も不発でした。
      歌姫に挑みかかった謎の行動にも意味がなかった?
      「ラテンの虱女!」とまで挑発していたのに?

      とまあ、いろいろアラはあるのに、夢中にさせる面白さはありました。
      >> 続きを読む

      2016/08/30 by

      幻の女」のレビュー

    • 読まれましたか。
      そうですね。そう言えばなんだってあんな目立つ帽子被るのだろう。
      に憧れとかかもしれませんが、そういった記載はありませんでしたね。
      昔のミステリーはツッコミどころ満載のものも多いですよね。そこもまた面白く思えます。
      >> 続きを読む

      2016/09/29 by jhm

    • jhmさん
      なんだかんだケチを付けましたが、途中面白かったことは間違いないですね。
      幻の女の正体があっと驚くものだとしたら、その他のことは忘れ、文句なく名作だったのにねと思います。
      この作品のまんまのレベルなら「オールタイムベストのミステリー1位」ってほどのことはないんじゃないかな。女性が読むことを想定した場合は、なおさら。
      >> 続きを読む

      2016/10/01 by 月うさぎ

    • 評価: 5.0

       これは星5つでは足りませんね~ ということで、

        いただきましたッ、星六つ~(☆☆☆☆☆☆彡)。

       まあ茶番はこれくらいにして、例によって本筋から外れた話をします。作中に出てくる帽子の話です。そうそう、その前にこの『幻
      の女』、東西ミステリーベスト100の海外部門で第2位です。やったね、ありがとう週刊文春、きみのおかげで巡り会えたよ。
       それでは「帽子」について。夫婦喧嘩のすえ街へ出た主人公は、オレンジ色の帽子をかぶった謎の女と一夜限りの付き合いをする。といっても、バーで飲んで、劇場へ行って、またバーで一杯飲んでさよならの付き合い、そして事件は劇場で起きた。舞台で踊る女の瞳に、ありありと憎悪の光がきらめく。原因は謎の女の帽子。どうやら謎の女の帽子は、そのダンサーのオリジナルのもので、それが他人に模倣され癪にさわった。勘のいい謎の女はすぐに気付いて、「女ってものは、宝石なんか盗まれたっていい。歯につめてある金を盗まれたっていい だけど、帽子だけはぜったいに嫌なの」(28ページ) この台詞がいいんですよね。いまの女性も帽子へのこだわりは強いのかしら。それとも、何か別のものにこだわりを持つのかしら。
       


       



      >> 続きを読む

      2015/01/09 by

      幻の女」のレビュー

    • これは読んだことないです。気になります!
      私は帽子なんかどうでもいいです。
      確かに自分と同じ服着てる人見かけると微妙~~な気分になりますけど。
      でもその女性にとってトレードマークなら、そりゃ許せないですよね。
      >> 続きを読む

      2015/01/09 by 月うさぎ

    • こんばんは。
      何回読んでも“あの帽子”がイメージできなくて
      割り切って読み始めて、一気に読み終えたのを覚えています。
      もしも、お好きなら同じ作者の『暗闇へのワルツ』や
      『暁の死線』もおすすめです。
      >> 続きを読む

      2015/01/09 by きみやす

    • 評価: 5.0

      まず、僕を『幻の女』に引き合わせてくれた
      読書ログに感謝します。

      さらに、彼の作品を粋でいなせな日本語で伝えてくれる稲葉明雄氏に感謝します。

      そして、ニューヨークへの旅にいざなってくれたウィリアム・アイリッシュ。彼は、僕のイチオシ作家の一人に加わりました。

      とにかく、読んでいて楽しくワクワクします。
      真犯人やそれを暴いていく技巧もさる事ながら、
      圧倒的な筆力による緻密な表現には舌を巻きます。

      稲葉氏のあとがきには
      「『幻の女』がわが国の読者に紹介されたのは、すでに言い古されたことだが、
      ひとえに故江戸川乱歩の主として戦後の研究と情熱に負うもであることは明々白々だ」
      とあります。

      さもありなん、江戸川乱歩がアイリッシュを絶賛しているくだりが
      あとがきの中で引用されていて、
      乱歩の興奮が手に取るように伝わってきます。

      これからしばらくは、アイリッシュの膨大な作品群から目が離せそうもありません。

      >> 続きを読む

      2016/05/30 by

      幻の女」のレビュー

    • >これからしばらくは、アイリッシュの膨大な作品群から目が離せそうもありません。

       次は「暁の死線」を、ぜひ。
       まだお読みでなければ。
      >> 続きを読む

      2016/05/30 by 弁護士K

    • コメントありがとうごさいます。

      『暁の死線』早速呼んでみます。
      >> 続きを読む

      2016/05/31 by とーます

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