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2017年05月の課題図書

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森鴎外が1884年から4年間ドイツへ医学を学ぶために留学した時に執筆された。
主人公の手記の形をとり、その体験を綴る。 本作、『うたかたの記』、『文づかひ』の三作品を独逸三部作あるいは浪漫三部作と呼ぶことがある。

なお、主人公の太田豊太郎は鴎外と同時期にドイツへ留学していた「武島務」の生涯が色濃く投影されているが、
豊太郎は鴎外自身ともいくつかの類似点がある。そのため美少女エリスと鴎外が帰国後も文通をしていたのではないか
等様々な噂がある。この作品の読者にはいわゆるエリスファンも多数おり、近年では「鴎外の恋 舞姫エリスの真実」
という本が出版されているほどである。

明治時代にタイムスリップし、せつない恋の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。

Book Information

舞姫

3.8 3.8 (レビュー4件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 330 円

森 鴎外 -- 本名林太郎。石見国鹿足郡津和野町(現・島根県鹿足郡津和野町)生まれ。代々津和野藩亀井家の典医の家柄で、鴎外もその影響から第一大学区医学校(現・東大医学部)予科に入学。そして、両親の意に従い陸軍軍医となる。1884(明治17)年から5年間ドイツに留学し衛生学などを学ぶ。「舞姫」「うたかたの記」「文づかひ」「大発見」「ヰタ・セクスアリス」などに、そのドイツ時代の鴎外を見て取ることができる。その後、陸軍軍医総監へと地位を上り詰めるが、創作への意欲は衰えず、「高瀬舟」「阿部一族」などの代表作を発表する。(青空文庫 図書カードより)

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    レビュー

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    • 評価: 3.0

      急に、純文学!名作を読みたい!と思い立って読んでみたもの。

      有名な作品だし、さぞかし苦悩と悲しみの哲学的な感じなのだろう……と思い心して読んでみると……

      ああ、現代語訳じゃないと読めん……そもそも旧字もあったんだ……

      いざ現代語訳で読んでみる。


      内容はびっくりした。ここまで言うと怒られるかもしれないけど、ラノベでもありそうなストーリー。


      流されやすい主人公が女にハマった話

      概ねこんなんで間違いないかと。


      文章自体はもちろんキレイだし、他の人のレビューを読むと旧字の美しさがどうたらと書いてあるので、この作品は内容じゃなくて文章を楽しむ作品だったのかと思いました。
      >> 続きを読む

      2015/03/04 by

      舞姫」のレビュー

    • >ここまで言うと怒られるかもしれないけど、ラノベでもありそうなストーリー。

      名作にチャレンジしたいと思うことはたまにあるのですが、なかなかハードル高いです。が、この一文でかなりハードル下がりました♪ >> 続きを読む

      2015/03/04 by ただひこ

    • ただひこさん

      読む前は覚悟してましたが、ストーリー自体は構えるような難しいものではなくて逆にびっくりしました。
      それでも言い回しのような文章自体はさすがに名作だけあり文学的と呼べるものでしたが。
      敷居は全然高くないので安心してください!
      ただ現代語訳されてないのはめちゃ敷居高いです……
      >> 続きを読む

      2015/03/04 by せせらぎ

    • 評価: 4.0

       読んではいたけど、忙しくてレビューを書けず。

       けっこうネタバレを含みますのでご注意ください。
       
       国費留学生・太田豊太郎は留学先のドイツでエリスと出会い、恋に落ちる。エリスは貧しく、父の葬儀もできないので、豊太郎が援助したりする(エリス母がその援助をアテにしたりする)

       そんな豊太郎だったが、勉強はできても世渡り下手で人からねたみを買い、肩身の狭い思いをしているところへの、国費の援助の打ち切り、最愛の母の他界、エリスとの別れをすすめてくる友人の相沢(本国のお偉いさんの覚えが悪くなるので)・・・そんな心労がたたって、豊太郎は路上で気絶してしまう。

       彼をエリスの家に運んだのが、誰あろう親友の相沢で、豊太郎に「日本に戻って仕事をしないか」という話が来ていたこと、豊太郎がそれを了承したこと、豊太郎はエリスとの決別をも了承していたこと、etcを、エリスに話してしまう。

       それを聞いたエリス、すでにおなかには豊太郎の子が宿っていて、豊太郎とドイツで暮らす未来しか描いていなかったエリスは、豊太郎が日本に帰るつもりだというのを聞いて、「よくもだましたわね!!」とそのままショックで精神を病んでしまって終わりです。


       なんという後味の悪さ。豊太郎もっとしっかりせえよ、イエスマンかおまえは!っていう感じです笑
       まぁでも、絶対苦労することが目に見えているドイツ暮らしより、安定した職がある日本暮らしのほうがいいか・・・いろいろ考えさせられますよ。愛を取るか、安定した将来を取るか。

       僕ならエリス母子、おなかの子まで日本で引き取って4人で暮らす方法を何とか探したいです。
      >> 続きを読む

      2014/02/04 by

      舞姫」のレビュー

    • 名作として名高い森鴎外の代表作ですが、まさかこんなストーリーだとは私も思いませんでした。

      表面的に見れば、恋か仕事かという選択ですが、もはや恋の次元を超えている状態なので、やはり主人公の選択は冷酷だと思わざるを得ません...
      >> 続きを読む

      2014/02/05 by ice

    • >makotoさん
      悲しい話ですよね。

      >iceさん
      そうなんです、けっこう苦悩の末の選択ではあるのですが・・・でもやっぱり豊太郎が冷酷というか情けないですね。
      >> 続きを読む

      2014/02/05 by kissy1986

    • 評価: 5.0

       高校時代に読んで以来の「舞姫」を授業で扱うために精読した。詳しく読めば読むほどこの小説がよく考えられた作品だと驚嘆する。
       あらすじだけなら、洋行してきたエリート青年が現地の舞姫と一時の恋に陥るが、愛と名誉との狭間で結局再びエリートコースに戻っていくというお話だが、なかなかそう単純ではない。
       主人公の太田豊太郎は、「厳しき庭の訓」と「母の期待」の元で順調に出世していくが、洋行先のドイツで「自由なる大学の風」に当たり「歴史・文学に心を寄せ」、自我に目覚めてくる。ドイツに来た頃はブランデンブルク門などの壮大な建築物や美しい男女に目を奪われるが、3年後の豊太郎はむしろ貧民街にひっそりとたたずむ古い教会が残照に照らされている姿に「恍惚」となる。ここでエリスと出会うのだが、出会う時間が「夕暮れ時」なのは象徴的で、芥川龍之介の「羅生門」の書き出し「ある日の暮方の事である。一人の下人が、羅生門の下で雨やみを待っていた。」を思い起こさせる。夕暮れ時は「逢魔が時」「大禍時」「誰そ彼れ時」などと言われ、魔に逢う時間、この世とあの世の境目の時間として古代より恐れられていた。だから旅人はふつう夕暮れに村に入ったりはしない。村人から警戒されるからである。この舞台装置に現れる美少女エリスは明らかに魔性の者である。
       エリスと豊太郎の結びつきははじめ師弟の交わりとして進んでいくが、その中でエリスは啓蒙されていく。豊太郎も始めは法律の専門家として国家に尽くしているが、歴史・文学に心を寄せることで目覚めていく。この作品ははっきりと書かれていないが、そうした文学的なものの力について語っている気がしてならない。歴史・文学に心を寄せるとは、美的な関心が生まれたということだろう。美的な関心には反権力的なもの、反常識的なものがないだろうか。実際豊太郎は歴史・文学に心を寄せた後、上司に反抗的な言辞を弄して疎まれるようになる。エリスは豊太郎の薫陶により「趣味」を知るようになる。つまり美的関心を身に着けるようになる。
       豊太郎とエリスが肉体関係に入るところも、工夫が凝らされている。記述は豊太郎の免官と母の死から始まり、途中にエリスが舞姫にも関わらず売春婦に堕ちなかったのは「剛気ある父の守護」のためであったという話が挿入され、エリスと肉体関係に陥ってしまったことを告白する。豊太郎における免官と母の死は、「国家」と「故郷」との断絶を意味するだろう。豊太郎の父は早くに亡くなっている。エリスは守護者である父を失った直後に豊太郎に出会っている。エリスも豊太郎もお互いの守護者を失い、結びつきが深まるという展開になっている。この前に「歴史・文学に心を寄せる=美的な関心が生まれる」が語られているのである。そうでなければ豊太郎は古い教会などに関心を示さなかったであろうし、エリスにそこまで深く関わらなかったかもしれない。
       エリスと豊太郎の世界は、あらゆる結びつきから隔絶された自由と美と理想の桃源郷のような世界だと考えられる。ここにはどういう意味でも未来はない。美しい永遠なる今があるばかりである。時間は止まっている。
       この時間を動かしていくのが相沢謙吉とエリスの妊娠である。相沢は国家と故郷の側から豊太郎を呼び戻す。エリスは二人の世界の時間を未来につなげようとしている。その二つの世界の中で豊太郎は何も決断できず、相沢に会えば、エリスとの関係を断ち切ると約束し、エリスに会えば、愛を再確認するのである。
       豊太郎には戻るべき場所が与えられるが、エリスには戻るべき場所はない。エリスは永遠なる現在に封じ込められてしまう。狂気の中でエリスは生まれてくる子どものことと豊太郎のことしか考えていない。ある意味でエリスは桃源郷にとどまったと言える。ここでは時間は動かない。豊太郎も無傷ではない。極寒の雪空を彷徨し、数週間人事不省となり、再び目が覚めた時にはエリスは廃人のようになっているである。豊太郎の一部も死んだと言ってよいだろう。
       この場面は異界訪問・異類婚姻を思わせる。『源氏物語』では光源氏が流刑の地で明石の君と出会い、その娘が中宮となって源氏の栄華を約束する。『記紀』でも大国主命が根の国でスサノヲの娘と結婚して地上に戻り、兄神たちを倒して国を統治する。他にも海神の娘と結婚して子を産むが、姿を見られたために海に戻っていく話や、イザナギ・イザナミの黄泉訪問の話は有名だ。一度没落した貴種が異界を訪問して特別な力を得て(だいたい婚姻が絡む)帰り、栄華を極める話を貴種流離譚と言うが、「舞姫」も少し歪んだ形でその話形を踏んでいるようだ。エリスに会う場面の豊太郎の足取りと雪道を彷徨しつつエリスの元へ帰る豊太郎の道筋は一致している。異界への訪問と、異界からの帰還を表しているのだろう。行きは夕暮れ(逢魔が時)だったが、帰りは「夜半」である。日付の変わる時間頃に現実世界に戻る。シンデレラを引き合いに出すまでもなく、夢は覚めるのである。
      >> 続きを読む

      2012/12/30 by

      舞姫」のレビュー

    • なんとなく読んだつもりでいましたが、レビューを拝見しても全然ストーリーを知らなかったようです。

      なんと言ってもタイトルが美しい作品ですし読んでみようと思います。
      >> 続きを読む

      2012/12/31 by ice

    • だんしんぐぷりんせすでいいのかな・・・

      2012/12/31 by makoto

    • 評価: 4.0

      青空文庫で舞姫を読んでみたが漢語のやうで
      全く理解出来ず、ちくま文庫の現代語訳舞姫を購入。

      現代語訳と言っても、現在の軽いエンタメ日本語ではなく
      昭和初期~中期頃の日本語なので雰囲気は良い。

      ストーリーとしてはとてもシンプル。
      主人公豊太郎の心情があまりにも人間らしくて
      どうしようもなく弱くて優柔不断で共感できる。

      エリスの心に関しても
      身分違いの人に恋をしてしまった不幸で哀れで
      どうしようもできない淡い恋心が共感できたと
      同時にとても懐かしく感じた。
      不安定な恋愛関係の間に生まれるあのツラさ。

      ちくま文庫の現代語訳舞姫に関しては
      解説めいたものも収録されているが
      あまりよく理解出来ず。
      土地の位置関係や土地柄をひたすら論じているのだが
      小説を読む上でそんなに土地の把握が
      大事なのだろうかとさえ思えてくる。

      良いストーリー良い小説だからこそ
      あまり解説は読みたくないなぁ。

      >> 続きを読む

      2017/07/05 by

      舞姫」のレビュー

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