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2019年02月の課題図書

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2019年02月の課題図書


『怒りの葡萄』や『エデンの東』など数多くの名作を出版し、「アメリカ文学の巨人」とも言われたスタインベック。
晩年も意欲的に作品を発表し、1962年にはノーベル文学書を受賞しています。

1937年に出版された本作は、ジョージ・ミルトンとレニー・スモール、二人の出稼ぎ労働者の物語。
こんなにも主人公に寄り添える作品があるでしょうか。
この作品をきっかけに思わず超大作「エデンの東」を手にした方も多いはず。

ジョン・スタインベックの出世作を、是非この機会に読んでみましょう!

Book Information

ハツカネズミと人間

4.1 4.1 (レビュー7件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 340 円
いいね! Minnie Tukiwami

    レビュー

    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 5.0

      2月の課題図書。

      望みは小さな土地を持ち、土地のくれるいちばんいいものを食べて、ウサギを飼って暮らす毎日。
      からだも知恵も対照的なジョージとレニーが望んだものは、こんなにも遠い夢だったのでしょうか。
      この作品の労働者がどうであったか、差別的な扱いも描かれています。夢のような話?それとも、現実的に可能となるかもしれない。そんな中、起こった悲劇。
      序盤に感じた嫌な予感が後半、伏線回収かのように展開していってしまう。

      ページ数はさほどでもないのに、内容はぎゅっと濃縮されている作品でした。
      あまりに哀しすぎて、感想も書けなければ、次の本も読めないで思考停止状態でした。
      好きです。良い作品だと思います。
      ラストシーンはあまりに情景が美しすぎて、映画を観ているようでした。ジョージの指先の緊迫感まで伝わってくるようでした。

      友と夢を失ったジョージがその後どうなったのか、考えたくありません。
      それほどずしんときたラストでした。
      >> 続きを読む

      2019/12/28 by

      ハツカネズミと人間」のレビュー

    • 今年の冬、また自宅にネズミが出まして。
      いろいろと罠を仕掛けているのですが、やはり頭が良いんですね、全然捕まりません。夜、誰もいない台所とかで、ゴソゴソ音がしたり、突然廊下を駆け抜けて行ったり…自分に見つかって逃げて行ったら棚から落ちて…一人暮らしのはずなのに。。

      築50年以上ですし、木造なんでしょうがないんですけどね(^^;
      ネズミも温かい所で越冬したいでしょうし(笑)

      だから、レビュー素晴らしいんですが、なんかどこか複雑な思いで拝見させていただきました(´∀`*)

      多分、家に居るのはハツカネズミではないと思います(笑)
      >> 続きを読む

      2019/12/28 by 澄美空

    • 美空さん
      おぉー!!!????ね、ねずみがでるのですか!!!((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
      なんだか賑やかですね。
      >自分に見つかって逃げて行ったら棚から落ちて
      ウケました( ´艸`)ねずみちゃんてば!!!

      美空さんもねずみさんも、良いお年を♡
      というのは、美空さんにとって迷惑かしら!!???汗
      >> 続きを読む

      2019/12/30 by あすか

    • 評価: 4.0

      課題図書だったし、今年はねずみ年だから~と手にした一冊
      新年早々、哀しい話を読んでしまった。しまった。

      さすがスタインベック…
      私のイメージにある通りのエンディング…
      といっても彼の小説を読んだのは本作が初めてなのでした。
      「赤い小馬」の部分を国語の教科書かなんかで読んで、
      暗い話…好きじゃないかも。と思って以来。
      避けてきた感があります。
      映画も観てないです。

      何よりも特記しておきたいのは、この小説の特殊性です。
      まるで「戯曲作品」!
      映画的、というのではないのです。お芝居の脚本のよう

      3人称小説なのに、現在形で語られていく
      情景描写が目に見えるように、書割の舞台背景のように描かれていき
      内心は語られず、表情やしぐさを描くことで表現
      「レニーはあわてた。顔がゆがんでいる」という具合
      光、音、それらも舞台の演出のように設定が決まっている
      物語のおこっている場面が限定的で、広大な農場の中で働きながらも、それらのシーンは実際には登場せず、人物が動いている場面は飯場や馬小屋などの狭い場所だけ
      馬の鼻息や蹄の音なども効果音で済ませられそう。
      セリフの繰り返しが多く、複線となるシーンも印象的

      短い小説ですが舞台の上の美術や役者の演技まで想像しながら読んだので、結構時間をくってしまいました。

      実際にお芝居で上演されているらしいですね。
      とても納得です。
      お芝居向きなストーリーでもありますし。
      想像だけでも結構お芝居を観たような気分になれました。

      アメリカの大多数の小説はロードムービー的です。
      本作の主人公の二人は渡の労働者です。
      身寄りのない、定住する家を持たない、孤独者の同郷の二人。
      渡りをする者は多いが、誰もみな孤独で仲間と歩いている者は見ないといいます。
      それゆえ、彼らの結びつきは独特です。
      頭が悪く怪力な大男のレニーはお人よしながら赤ん坊のように怖がりです。
      面倒を見ているジョージは、小男ですが切れ者で、一見レニーは全くのお荷物のようです。
      しかし、人は何よりも人を求めるものです。
      自分が見たものを一緒に見てくれる人がいないなら、見たものが確かだと誰が信じられよう?
      自分の言葉が宙に消えるだけなら、言葉を発する意味があるだろうか?
      「ああ、そうだとも」
      その一言が聞きたいのです。
      そう思うと泣けてきませんか?
      ここにレビューを書き込んでいる私もまったく一緒。
      「私もそうだよ」
      その一言が聞きたい。

      しかしスタインベックの世界ではささいな人間の夢も、むべに消えるのでした。
      人間もねずみも、同じようにささいな存在。
      ささいな命なのです。
      しかしその命に責任があるのが人。
      愛は時に残酷さを人に強います。

      さて、ところであなたは安楽死に賛成ですか?死刑は?
      では私刑は?


      原題『Mice and Men』
      [Of]がついているのが気になって… 解説で判明しました
      この小説のタイトルは
      ロバート・バーンズの詩『ハツカネズミに』からとったといいます

      ハツカネズミと人間の このうえもなき企ても
      やがてのちには 狂いゆき
      あとに残るはただ単に 悲しみそして苦しみ
      約束のよろこび 消えはてぬ
      >> 続きを読む

      2020/01/15 by

      ハツカネズミと人間」のレビュー

    •  おかげさまで、約40年ぶりに再読しました。
       さすが、スタインベックでしたね。読んでいるうちにだんだん思い出し、破局の予感に胸を締めつけられながら読み進めました。
       
       ところで、古い方も新しい方も同じだと思っていたのですが、実は違いました。
       古い方には、「P〇〇L〇〇」という謎の書き込みが随所に。
       これは、何頁何行目という印でしょうね。つまり、これを書き込んだ持ち主は、おそらくリーダーの教科書か副読本かに掲載されていた英文を翻訳するアンチョコとしてこの文庫本を買ったのではなかったか。
       言い訳をするわけではありませんが、ぼくではありません。
       ぼくは、副読本で『赤い仔馬』の英文を読んだことはありますが、『ハツカネズミと人間』の英文を読んだことはない。
       
       きっと二歳上の兄の本が、ぼくの書棚に紛れ込んだものと思われます。
       人に読まれた本である以上、その本にはそれなりの歴史があって、同じ本などないのだとつくづく思いました。
       
      >> 続きを読む

      2020/03/21 by 弁護士K

    • 弁護士Kさん
      >人に読まれた本である以上、その本にはそれなりの歴史があって、同じ本などないのだ
      さすがです。なんか感動するお言葉でした。
      本にも歴史というか人生(本生?)があります
      私は古本は別に嫌いじゃないのですが、人が触れた本は嫌
      という人もいて、
      「本」という物体自体の存在感というのはまた別ものかもしれません。
      「本」との出会いも、再会も、なぜかほかのモノとは異なる

      電子書籍もいいのですが、やはりモノとしての本もなくなってほしくないな、と、こういうお話を聞くとしみじみ思いますね。
      >> 続きを読む

      2020/04/26 by 月うさぎ

    • 評価: 4.0

      はじめてスタインベックを読んだ。
      スタインベックといえば、知っていたのは「エデンの東」と「怒りの葡萄」くらいだっただけれど、どちらも長い作品なので、短めでスタインベックを有名にしたと言われる「ハツカネズミと人間」を読んでみた。

      大きな身体に足りない知恵のレニーと、小柄で知恵のまわるジョージのふたりが旅をしている。ふたりは渡り労働者で、次の働き口を目指している。
      たどり着いた農場でふたりは働くのだが。

      貧しい労働者であるふたり。
      レニーは貧しいながらも小さな夢を持っており、いつかその夢が叶うようにと願っている。ジョージは自分にとって足手まといとなりがちなレニーに腹を立てることもありながら、レニーを大切な相棒と思っている。

      読みながら哀しい物語になりそうだと思いながら読んだ。
      途中からは予想した通りに物語が進んで、レニーとジョージを好きになっていたので予想通りにならないよう願った。結局そうはならず哀しい物語だったのに、どこかあたたかさを感じたのはスタインベックの文章のぬくもりだからだろうか。

      レニーを苦しめたくないからこそ、ジョージはそうせざるを得なかった。そのジョージの苦悩と葛藤。
      こういった心情が、特に描かれているわけでもない。とても無駄のない描写なのに、ジョージの苦悩や悲しみなどが伝わってくる。

      戯曲の形式を小説に取り入れた作品らしく、殆ど会話で成り立っているのに、書かれていない行間が伝わってくるのは、ジョージだけでなく他の登場人物にも言える。
      そこがとても素晴らしいと感じる。
      短い作品で読みやすく、自然に登場人物の気持ちに寄り添えるため普段本を読まないかたにこそ薦めたい。

      とても良い本に巡り会えたと思える読書だった。
      しばしば読み返すことになると思う。
      ただ、訳者あとがきによると「怒りの葡萄」以降の作品には凋落のきざしが見えるとあるため、「エデンの東」を読もうかどうしようか迷っている。あんなに長い作品なのだから。、なやむ。
      >> 続きを読む

      2016/08/06 by

      ハツカネズミと人間」のレビュー

    •  スタインベックはとても好きな作家で、この本も読んだのですが、よかった、という印象しか残っていません。レビューを読んで思いだしたのは、ジーン・ハックマンとアル・パチーノが共演した「スケアクロウ」という映画でした。

       ぜひ、「怒りの葡萄」を読んでみて下さい。すごい小説ですよ。
      >> 続きを読む

      2016/08/08 by 弁護士K

    • 弁護士Kさん
      コメントありがとうございます。

      胸に沁みる一冊でした。
      わたしもどちらかを読むなら「怒りの葡萄」にしようかと思います。
      重い作品なのではと思います。ー
      >> 続きを読む

      2016/08/08 by jhm

    • 評価: 3.0

      体が大きいけれども決して賢くないレニーと、レニーの面倒を見ている小柄なジョージ。対照的な2人は夢を語り合うことでなんとか気持ちを保ち一生懸命に生きているが、現実はそんなにうまくいかない。

      結末が悲しすぎる。
      そして、アメリカを底辺で支える季節労働者達の様子に考えさせられる。

      子供のようなレニーがやったことはどういうことなんだろう?
      ジョージは最後、どんな気持ちだったんだろう? >> 続きを読む

      2012/01/30 by

      ハツカネズミと人間」のレビュー

    • 評価: 3.0

      2018年2月課題図書。
      これ、何が面白いの?と思いながら読み続けた。原作を読めば英語の勉強にはなるかもしれないな~とか思いながら。
      しかし、ラストは一気に引き込まれた。
      当時の雰囲気なんかも勉強になるし、一読の価値はある。

      2019/02/28 by

      ハツカネズミと人間」のレビュー

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