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2019年09月の課題図書

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2019年09月の課題図書


2019年9月の課題図書はJ・D・サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」です。

青春小説の傑作として愛される不朽の名作は、様々なタイトル・訳者によって読み継がれてきました。

『ライ麦畑でつかまえて』野崎孝訳
『危険な年齢』橋本福夫訳
『ライ麦畑の捕手』繁尾久訳
『キャッチャー・イン・ザ・ライ』村上春樹訳

読書好きの皆さんには訳者による違いも楽しんでいただける作品です。
是非、読書の秋の一冊として。

Book Information

ライ麦畑でつかまえて

3.6 3.6 (レビュー10件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 924 円

発表から半世紀、いまなお世界中の若者たちの心をとらえつづける名作の名訳。永遠の青春小説。

いいね! harujack Minnie

    レビュー

    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 3.0

      これはだな。ホールデン・コールフィールド少年のささやかで無軌道な冒険の告白ってやつだ。
      ホールデンってゼンゼン悪い奴なんかではないのさ。
      ただ奴さん、大嘘つきだし、訳のわかんないことばかりくっちゃべるイカレた男なんで、まあ、友達に是非なりたいってタイプじゃないってことは確かだな。
      驚いたことにあいつはプレップ・スクールを4回もドロップ・アウトしてる。
      でも不良とか、そういうんじゃないんだぜ。
      だって教師たちにはお行儀よく敬語なんかも使っちゃってさ、ケンカは弱いし、女の子にもオクテな方だし、おぼっちゃま丸出しなんだよ。だからなんであいつが落第しなきゃならないのか全然わかんないな。
      低脳なのか?いや、ただ単に勉強が嫌いなんだろうな。作文はうまいんだから。さすが人気作家の兄がいるだけのことはあるな。
      それとも、勉強しないことで自己主張しているつもりなのか?
      ありえるね。
      子どものできる反抗なんてそんなもん位だからさ。
      でも普通、それってせいぜいローティーンがやることだと思うけどな。

      ホールデンのそんなとこ、実はわりと嫌いじゃないのさ。
      要するに価値があるとかないとか、そんなのを他人に決められたくないっていうかね。自分には自分の判断があって、本を読むことだったり、恋愛に心を奪われたり、そういうことが大事だっていいじゃないかって思う訳だ。
      「大人になれよ」
      周りの連中はいうけれど、そんなこと言われると余計意固地になるもんだろう?そんなもんさ。

      例えばスティーブ・ジョブズが偉い人って信じてる人に対して異論はないけどさ、誰だって彼のようになれる訳じゃないし、自分はなりたいとはこれっぽっちも思わないね。
      まあ、そっちは勝手に自己実現してくれよって事なんだ。

      そういう意味では、ホールデン、お前の気持ち、おれはわかるぜ。
      そう言ってやりたい気持ちがちょっとはある。うん。間違いなく、ちょっとはあるね。
      でも遠慮なく言わせてもらうと、あいつはガキすぎるんだ。
      え?ナイーヴ?それが青春だって?
      そう?まあ、そうとも言えるかもな。
      けどさ、ホールデンが若者一般だとか代表者だとか、そんなこと真面目に信じるのはやめといた方がいいぜ。
      ブスな女の子みると憂鬱になるとか貧乏人を見下げた発言したりさ。人の持ち物が安物だろうと、そんなことほっとけよ。だろ?
      大体親が弁護士で荒稼ぎしてようが、それは自分の金じゃないんだしさ。
      そのくせ、金を憎んでいるみたいなところもあって、スノッブっていうんだよ、そういうの。
      あとさ。奴ったら自分がゲイになっちゃうかもしれないって本気で心配してやがんだよ。
      自分じゃ、まともなつもりだけどさ。そもそも過剰反応するってこと自体がさ、そのケがあるってことなんじゃないの?って思っちまう。
      おまけに、ブラコン、シスコンもいいとこなんだぜ。
      ホールデンの尊敬しているのは作家の兄のD.Bだけだし、死んじゃった弟を神格化しているし、愛しているのは10歳の妹のフィービーだけだ。
      両親への愛が歪んで兄弟、妹に偏っているのかな?
      コンプレックスの裏返しかもしれないね。
      家族の中で自分だけが馬鹿者だと思ってる。
      まともな人間なんかどこにもいないっていう事実を思えば、その程度の異常は、べつにどうってことないよな。

      堅物の親が大騒ぎしてホールデンを精神療養だかなんだかの医療施設に送り込んだってことで、退院したらまた新しい学校に送り込まれる予定だ。現代なら確実に引きこもりになるだろうけどね。

      実はこの小説は第2次大戦後という時代を反映した小説なんだけど、今の日本人が読んだらきっと全然そういう読み方はしないだろうね。
      引きこもってる少年少女たちにホールデンってどう思う?って聞いてみたい気がすごくする。
      彼のことわかる?ってね。

      奴は周りのいろんなことにがっかりしてる。そして自分にも自信がない。
      口では嘘ばかりいうけど、自分のことが全然わからないっていうことは正直に認めている。
      本当はここが一番難しいんだけどな。

      「ライ麦畑のつかまえ役になりたい」っての、ホントのところなんだかよくわかんないけど
      子どもの夢の中にずっと住んでいたい。
      子どもとしてじゃなくて、その世界でたった一人の大人として。
      そんな願望を感じる。
      麦畑の心象風景は映画ならものすごい遠景かソフトフォーカスの映像だろう。

      その逃避の裏には徴兵制拒否の強い衝動があるんだってこと。
      日本じゃ日米戦争のあとは『戦後』なんだって?
      アメリカじゃ、戦争はずっと続いてんだぜ。
      ホールデンの場合は朝鮮戦争さ。
      18歳になっちまったらおとなしく兵隊にとられるか、徴兵拒否で終身刑か悪くすりゃ銃殺だ。
      そんで、ホールデンは「戦場に送られるくらいなら、ただちに逮捕されて、すぐに銃殺隊の前に立たされる方がマシなんだ」って言ってるだろ?
      こういうことってなかなか口にだせないだろう?たぶん本音だぜ。

      間違ってるかな?
      でもまあ、おれが言えるのは、そんなところだ。


      以上、野崎訳テイストでレビューしてみました。
      真剣にやったわけではないので、学術的な検証・批判はご勘弁。
      お遊びと思ってご容赦ください。


      再読(それも20代のころから30年ぶりの再読)なので、新鮮さがまったくなくて、逆に消化不良的な部分もあまりなくて、でも悪くない。っていう感想なんです。
      初読の当時、野崎訳の文体がすごく古臭く感じてしまってそこが好きになれなくて、16~17歳の少年の言葉遣いにしちゃなんかおっさんくさいよ。みたいな。
      なんていうか立川談志の口調みたいというか。
      1964年発表の本作
      この当時、流行っていたとは思いませんが、談志さんみたいなのが若い世代にとってのトレンドだったのかしら?

      でも、注意深く読むと、文体が特におかしな言葉遣いなのは冒頭部分からしばらくと、最後の部分に顕著なだけで、
      翻訳者もずっとこの言葉遣いで書き続けるのは無理だったのかな。なんて思いました。(^m^ )
      >> 続きを読む

      2019/06/08 by

      ライ麦畑でつかまえて」のレビュー

    • chaoさん
      私も同じような年代でこの本を読んだんですよ。当時の私は作品背景なんか知らないし、そもそもアメリカを全然理解していなかった。
      というのも、子どものころに親しんだ作品はほとんどがヨーロッパ文学で、
      アメリカ文学っていうのは「トムソーヤ」か「アンクルトムの小屋」程度
      「若草物語」はイギリスの話だと思っていましたし。
      この作品が世に出たころ、アメリカ文化自体が「文学の貧困」を感じていた時代だったかもしれません。
      主人公ホールデンが、ヘミングウェイの「武器よさらば」を批判していますが、
      アメリカ独自の精神性を表現する小説ではない、ということではないでしょうか。

      文学漫談は、以前読書ログのお友達から聞いて知りましたが、今回ようやく行けたんです。
      「漫談」なので本当に笑えます。奥泉さんって話が面白いんですね。
      彼の作品はというと、やはりどこか真面目じゃないです。本質が笑いを取りたい人なのね、きっと。
      いや~~。どうも話に口を突っ込みたくなって困った( ̄∇ ̄;)
      ビブリオ・バトルなどで他人を言い負かそうという気合ムンムンの人を相手にするのは考えるのもうざったくて嫌なんですが、漫談のノリなら楽しく話せそう。
      文学評という大上段のものではないので、自分と同じ目線で楽しんでいる感じ。
      ああ。私も語り合いたい!って。って思っちゃった。
      英語の原文との比較などしてくれてすごくためになった部分もあります。
      次回は9月にシェイクスピアの「ハムレット」ですって。こちらも期待できそう。
      ぜひ行きたいな~と思っています。
      >> 続きを読む

      2019/06/15 by 月うさぎ

    • 中学時代の英語の先生がやたら勧めて来た作品です。

      まだ新米教師でしたが、その分やたらと熱く、英語そっちのけで、カタにハマって生きるな!とか人生について語る方でした。

      最初の頃は、とか言いながら公務員という職を選んでるじゃん...と生徒からは冷たい目で見られていましたが、保身に走らず型破りに生きる姿を見て支持者が増えたのが印象的でした。

      気付けば、当時の彼よりも随分年上になってしまいましたが、ある意味、今でも師と感じる部分がありますね。
      >> 続きを読む

      2020/03/26 by ice

    • 評価: 3.0

      以前「ナインストーリーズ」の野崎訳を頑張って読んだ時から、「サリンジャーは絶対野崎さん!」と決めていました。なのでこの作品も迷うことなくこちらを選びました。
      …が。この作品の口語的な文体…野崎訳の古さがキツすぎる。あまりにかけ離れて昔の口調のため、なかなか物語に入ることができませんでした。ライ麦に関しては村上春樹さんにすればよかった。タイトルのセンスには脱帽です。まさか「ライ麦畑のつかまえ役」という意味だとは思いもしませんでした。心に響くタイトルだと思います。人の心をつかむフレーズを心掛けなければいけないなと改めて思わせて頂きました。(職業上)

      17歳のホールデン・コールフィールドが退学後、クリスマス前のニューヨークをさまよい、家に戻る決意をするまでが描かれています。彼の周りの人たちはインチキで低能だと彼は言います。世の中のすべてが気に入らなく、社会や他者との折り合いが取れない。そんな彼の心の中がこれでもかというほど描かれています。若者の心を理解するには、私は少し年を取りすぎたと感じました。10代で出会いたかった本でした。どうも他人に毒づくコールフィールドに寄り添うことができなくて、困った子だなぁと距離を置きたいかんじ。私にもあったはずなんですけどね、ここまででなくても、ホールデンが抱えてた気持ちって。
      妹のフィービーがとても良い子でした。お兄ちゃんのことをとても考えていて、特に回転木馬のシーンはじわっときました。
      >> 続きを読む

      2020/02/09 by

      ライ麦畑でつかまえて」のレビュー

    • >広告代理店です(´艸`*)

      なるほど、人の心をつかむフレーズを心掛けなければならないお仕事、納得いたしました。
      ぼくの友人にも二人ほどクリエイターがいて、先日、そのうちのひとりから、若い頃、自分がいかに糸井重里の言葉を学んだか(『糸井重里全仕事』に載っているコピーをひたすら書き写した!)という話を聞いたところでした。いまから30年ほど前の、むかしむかしのお話でした。
      >> 続きを読む

      2020/06/03 by 弁護士K

    • 弁護士Kさん
      広報関係Web含め、人に伝えるという仕事の幅広さに日々驚いています。作成した原稿、なかなか一発で通りません。。勉強、勉強です!
      クリエイターさんのお話、おもしろいですね。とても興味深いです。
      コピーをひたすら書き写す、これ実践してみます。
      ご紹介ありがとうございました!!
      >> 続きを読む

      2020/06/06 by あすか

    • 評価: 3.0

      知らない人がいない程の名作「ライ麦畑でつかまえて」。

      名作だと言われているけれど、正直なところ、あまり感銘を受けませんでした。鋭い視点だと思ったところもありましたが、あらゆるものをインチキだと感じる主人公にどうしても共感ができなかったからだと思います。

      若くて色々なものに反抗したくなるようなそんな時期に読んだら全然印象は変わっていたかなぁ。

      とても文章が読みづらかったもの気になりました。独特な文体でなかなか慣れず、物語に入り込むのに時間がかかりました。

      村上春樹が翻訳しているものもあるから、もし機会があればそっちも読んでみたいと思います。
      >> 続きを読む

      2012/11/19 by

      ライ麦畑でつかまえて」のレビュー

    • 高校時代に、ヤンチャな英語の先生が推していたので読みました。

      ただ、当時はあまりピンと来なかった記憶が有ります。

      家に有るはずなので、もう一度読んでみよう♪
      >> 続きを読む

      2012/11/19 by ice

    • 昔、若い時に読んだんです。
      感想は「悪くなかった」。読み出しで嫌な感じと思った割に、素直に読めた。
      ただし、感動・共感はしませんでした。
      何よりも、その当時既に「若者言葉」として、受け付けられない程の奇妙な言葉づかい。
      それが最も入りにくく感じた原因なのでした。

      村上春樹さんの訳は主人公が別人に感じますよ。ぜひぜひ読み比べてみて下さい。

      野崎訳 おれ~~~だぜ  村上訳 僕~~~だよ  です。

      どっちが正しいかは原語で読んでいないので判別しかねますが、
      ホールデンは実際、金持ちのボンボンだったという事実から考えれば、
      あの、荒い口調とやっていることの腑抜けさの齟齬という印象が、
      主に翻訳のせいだということがはっきりします。
      >> 続きを読む

      2012/11/19 by 月うさぎ

    • 評価: 3.0

      電車移動の時と病院の待合室が貴重な読書タイム。
      細切れ読書だった為、思いのほか読み終えるのに時間がかかった〜。
      学生時代に一度は読んだことがある人が多いこの作品、実は初めて読みました。
      10代20代に読んでいたら、もっと違う感じ方をしたと思いますが、50代のおばちゃんには、あらあら困った若者だことって浅い感想しか出ててこないなあ。
      ライ麦畑でつかまえてというタイトル、そういうことだったのね。
      村上春樹さんの翻訳が出てるそうで、いつか機会があれば読んでみたいです。
      この野崎孝さんの訳は、若者言葉っぽく軽い口調で、少しイラッとしちゃう感じで、読みやすいとは言えなかったかも。

      6月8日に、いとうせいこうさんと奥泉光さんの文芸漫談があります。
      お題がこの白水社版野崎孝訳の「ライ麦畑でつかまえて」です。
      文芸漫談、前回もその前も行けなかったので、今回こそはと、チケットを購入して本も読んで、万全の準備をして行ってきます!

      私にはいまひとつだったこの作品を、お二人がどんな風に話してくれるのか、楽しみです。
      >> 続きを読む

      2019/05/03 by

      ライ麦畑でつかまえて」のレビュー

    • 月うさぎさん

      娘たちは就職したらすぐに家を出てしまい、滅多に実家に帰って来ないんです。
      私が都内に芝居やイベントに出掛ける時に、声かけて予定が合えば一緒に出かけたりして、近況を話したりしているんですよ。歌舞伎座行ったり落語会に行ったり、楽しんでいます。本も映画も娘たちそれぞれ好みが違うので、この作品はどの娘を誘おうかな〜って考えるのも楽しいですね〜。

      次回ハムレット、月うさぎさんチケット買いました?私はバッチリ購入済みです。
      開演15分前頃にロビーに座っています。ライ麦の時と同じ服着て行きます。もし行かれるようでしたら、声かけて下さい!(←私、人の顔がなかなか覚えられない💦見つけてね〜)

      ちくま文庫ハムレット買いました!読むの遅いので、早めに読み始めないと間に合わない💦シェイクスピアって、ん?ん?って感じで私にとってはイマイチなんですよねー。頑張って読みます☹️
      ついでに、村上春樹のライ麦畑も買いました。読み比べしてみます。娘は英語版のライ麦を買うって言ってました(^_^)

      文芸漫談、文学作品の読み解きの講演を聞きにいくというより、二人の掛け合いを聞いて楽しむのが楽しいですよねー(^_^)

      >> 続きを読む

      2019/06/10 by shikamaru

    • 9月の予定が全く未定なので…。金曜日は仕事なんで、19時に下北、行けるかな~。結構ぎりぎりだと思うの。でもチケット買ったら連絡しますね。
      ハムレットは、筑摩書房のをお買いになったのですね。
      松岡和子さんの訳はいいですよ!
      昔は誰も福田訳に逆らえなかったと思うのですが、私的には気に入っています。
      シェイクスピアってセリフもストーリー展開もとても曖昧なので、
      解釈によって翻訳がすごく変わってしまうのです。
      「生きるべきか、死ぬべきか」という有名なせりふもね。
      to be の be が果たして「生きる」という意味なの?
      それって本当は超訳だったのではないかと思いませんか?
      松岡さんはハムレットが生きるか死ぬかと自殺を思い悩んでいるとは解釈していないんですよ。
      なんて。私「十二夜」と「マクベス」しか、レビューアップしてないじゃん(^^;)
      げ。読み直さないと…。
      >> 続きを読む

      2019/06/11 by 月うさぎ

    • 評価: 4.0

      今思えば無駄にヤンチャだった頃に読んだ。
      なんであんなに大人げなかったのか...と思わないでも無いものの、それも青春ってヤツなんだろうな。

      無駄にツッパって恋に憧れて...振り返るとセンチになっちゃうな。

      2012/03/23 by

      ライ麦畑でつかまえて」のレビュー

    • 前々から気になっていた本です。
      青春らしいものを体験するために読んでみようと思いました。
      >> 続きを読む

      2012/04/19 by chika

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    ライムギバタケデツカマエテ 
    らいむぎばたけでつかまえて

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