こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)

2020年04月の課題図書

今までの課題図書

2020年04月の課題図書


2020年4月の課題図書はアランの「幸福論」です。

フランス出身の教師・哲学者・評論家のアランが1925年に著した作品。
「プロポ」という小文から構成される読みやすさ、そして幸福に関する前向きな言葉の数々。

約100年前の言葉が皆さんの心の小さな支えになれば幸いです。是非、この機会に。

Book Information

幸福論

4.1 4.1 (レビュー7件)
著者: 神谷幹夫 , Alain
定価: 840 円

ルーアンの新聞に「日曜語録」として連載されたのを皮切りに、総計5000に上るアランの「プロポ」(哲学断章)。「哲学を文学に、文学を哲学に」変えようとするこの独特の文章は「フランス散文の傑作」と評される。幸福に関する93のプロポを収めた本書は、日本でも早くから親しまれてきたもの。

いいね! May

    レビュー

    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 4.0

       3ページほどの論説で構成されているので、そこそこ読みやすい幸福論です。

       ショーペンハウアーさんの『幸福についてーー人生論』がビビッと心に刺さったのは良しとして、なんだか幸福は遠ざかっていったように思います。そこで「じゃあ他の偉い方々は、一体どう考えたんだい?」と、私は幸福について、しばし探求の時間を持つことにしました。

       悲観的なショーペンハウアーさんと前向き志向のアランさんとでは、かなり考え方に違いがありました。ただ、根っこで共通している部分はあるように思います。その中でも大切なのは、結局のところ自分の主観が大切だということです。客観的に他人と比べようとしたり、むやみに不幸だと思い込むのはダメなのです。他人より劣っているとか、良くないことがたくさんあるとか、そんなものは関係なく、自分で幸福だと感じられていれば万々歳なのだと思います。

       他人と比べない。私には、これが非常に難しく思えます。実際のところ、他人の不幸で飯が美味いのが人間らしさでもあると思うのです。そして、嫉妬や憧れ、そういうものが人を動かすエネルギーになることも多いです。しかし、そこから生まれたエネルギーをキチンと自分の幸せのために使っているかどうかには、いつも注意していなければいけません。他人を貶めることではなく、自分の幸せを目指すことが大切……。「他人と比べない」は私には出来ないかもしれませんが、いつか他人の幸福でも飯が美味いを少しでも出来たなら、きっとそれはとてつもなく幸福だろうなと思います。

       今のところ、私の中で幸福への答えは得られていません。しかし、そのために結構いろんなことをやってみたりできる人の一生は、そこそこ素晴らしいものだなぁと、ほんの少し幸福な気分になりました。


      「幸福になるには、幸福のしかたを学ばなければならない。〜(省略)〜自分でつくる幸福は、けっして裏切らない。それは学ぶことであり、しかも人はたえず学ぶものである。知れば知るほど、学ぶことができるようになる」p.154

      「人生は、一銭も金がかからないのに、人々がじゅうぶんに楽しんでいない、こういういきいきとした楽しみに満ちている」p.220
      >> 続きを読む

      2016/11/10 by

      幸福論」のレビュー

    • 〉幸福って考え始めると逃げていくようなところがあり
      そういう部分、大ありだと思います。
      今が永遠に続けばいいと思う時は最高に幸せな瞬間ですが、それが続かないことも知っている訳なので、それを幸福と呼ぶことも正解ではない気がしますし。
      幸福とは?なんて考えないで生活できている時が幸福なのかもしれないですね。
      自分の人生が幸福に満ちていたかどうかなんて死ぬ時までわからないです。
      そう思って追及をあきらめる方が建設的なんじゃないかと最近は思っています。
      >> 続きを読む

      2016/11/12 by 月うさぎ

    • >月うさぎさん
      >幸福とは?なんて考えないで生活できている時が幸福
      ごもっともです。アランさんも、人間何かをしている時は悩まずにすむので行動しろと言っておられました。
      「今まさに幸福だ」と思ってしまうと、それを失うことを想像してしまう人間の心情は難しいものですね……。
      >そう思って追及をあきらめる方が建設的
      これも真理だと思います。
      でも、その結論を得るために一回くらい悩んでみるのもありかと思いまして。
      その通過儀礼が今なような気がしております。
      人間難しいものです笑
      >> 続きを読む

      2016/11/13 by あさ・くら

    • 評価: 4.0

      この本の存在は話には聞いていたのですが、特に読もうとは思っていませんでした。しかしちょっとした機会があって読んでみようと思い手に取ったのですが、いやぁ、読んでよかったです!

      一章数ページからなるエッセイ集のようなものでした。新聞の寄稿とのことだったので、コラム集みたいな感じなのでしょうか。章の末尾に日付が記載されているのですが、時系列順ではなく、だいぶ飛び飛びだったので、全部ではないんでしょうかね。内容が近いものを並べている印象でした。

      内容についてですが、私がこの本を要約するなら、この一言に尽きます。
      幸せは掴み取るもの。
      92章の「幸福にならねばならない」だけでも、本屋で立ち読みでいいので、みんなに読んでほしいくらい。

      私は基本、人生というのは面倒なもので、この世に生を享けたことに意味などなく、生まれなくて済むならそれに越したことはないと思っている虚無主義者です。しかし、だからこそ人生は積極的に楽しんでいく必要があると思っているので、なんというか、一周回ったポジティブかもしれません。面白きこともなき世を面白く、の精神です。

      アランもわりとそういう考えなんだなぁ、と思いました。黙って座っているだけでは不幸になるだけだぞ、と言っていますし。あらゆることを積極的に楽しんでいけ、という姿勢は、好ましいです。
      あと、とりあえず体を動かせ、というのはその通りだと思いました。

      そういえば鬱病について書いた項目がいくつかあって、病気だと断言していますが、当時そういうのが流行っていたんですかね。アランって結構最近の人で、1900年代~1920年代くらいの日付になっていました。wikiで調べてみたら写真が出てきたくらいに最近の人でした。ちなみに本名のエミール=オーギュスト・シャルティエでwikiに登録されています。

      時系列に並べた完全版とか、ないんでしょうかね。原書でもたぶん内容別に分類されているのでしょうね。ほかの訳も気になるところですが・・・
      >> 続きを読む

      2016/04/23 by

      幸福論」のレビュー

    • 評価: 5.0

       幸福について論じた人は多い。すぐに思いつく人だけで、スピノザ、ヒルティ、アラン、ラッセル、ショーペンハウエル、福田恆存、寺山修司、あとはエトセトラエトセトラ。
       これまでのわたしはショーペンハウエルに傾倒してきた。彼の生い立ちに心を打たれ、信じるに価する人の匂いを感じ、苦難がつきまとう人生をいきる心の糧とした。しかし近ごろは、アランの『幸福論』をたびたび読み返す。揺らぐことなき心の支えよりも、胸がすうっとする助言を求めているのかもしれない。
       福澤諭吉曰く、よりよく生きるための教養とは、人間交際に役立つ知識、及び社交に役立つ作法を指す。そしてそれを実学とする。これはアランの教えにも通ずる。「プロポ」という小文で彼が扱う話題は、人とのつながりを見据えているし、なんといっても、彼は社会の礼節を重んじるのだから。
       いま、わたしがアランに惹かれるのは、遅ればせながらこのことに気付いたからか、はたまたそうではないのか、すうっとなったはずの胸にわだかまりが生じる。そこであらわれるショーペンハウエルのことば、やはりわたしたちは現実の世界と向きあい、それを各々の眼で見極めなければならないのだ。
      >> 続きを読む

      2015/02/07 by

      幸福論」のレビュー

    • 椎名林檎にも「幸福論」と言う歌が有りますね♪

      2015/02/07 by ice

    • 評価: 5.0

      元気になれる本です。
      不幸だと思ってるから不幸なんだ。
      幸福だと思えば全てが幸福になる。
      そんな気持ちにさせてくれる一冊でした。
      中でも
      「成功したから満足しているのではない。
      満足していたからこそ成功したのだ。」
      と言う言葉と
      「人間は自分以外にはほとんど敵はない。
      人間は、自分のまちがった判断や、杞憂や、絶望や、
      自分自身にさし向ける悲観的なことばなどによって、
      自分が自分自身に対してつねに最大の敵なのである。」
      と言う言葉が特に心に響きました。
      自分では考えられない事や言葉に胸を撃ち抜かれる気分でした。
      アラン・ケイさんの作品は初めて読みましたが、きっと誠実で小さな幸せを大切に出来るお方なのでしょうね。
      >> 続きを読む

      2017/06/19 by

      幸福論」のレビュー

    • 引用していただいた言葉2つとも刺さります。
      心に留めておきたい言葉ですね。
      この本自体もいつか読みたいです。 >> 続きを読む

      2017/06/19 by chao

    • 評価: 5.0

      『幸福論』(アラン / 神谷幹夫訳) <岩波文庫> 再読です。

      記録を見返すと、2012年11月に初めて読んだ作品でした。

      前回はとにかく新しい考え方のオンパレードで、心を震わせながら読むことができました。
      今回は、前回よく理解できなかったところも自分なりに考えていくことを目標に読んでみました。
      去年の初夏のころから少し困難な時期が続き、再読を思い立った次第です。

      おそらく原文の雰囲気を保つためだろうと思うのですが、岩波文庫版は訳がこなれていない印象がありますし、理解が難しいところも多々あります。
      もし、単に「幸福論というものを読んでみたい」というだけでしたら、いろんな出版社から訳本が出ているようですので、自分にあったものを選ばれるといいと思います。

      とにかく、一読に値する作品だと思います。

      いわゆる「世界三大幸福論」(アラン、ヒルティ、ラッセル)の中では私はアランのものが一番好きで、ストンと心に落ちてきます。
      >> 続きを読む

      2018/09/08 by

      幸福論」のレビュー

    もっとみる

    この本を本棚に入れている会員

    17人が本棚に追加しています。

    コウフクロン 
    こうふくろん

    2020年04月の課題図書 - 幸福論 | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト

    会員登録(無料)

    今月の課題図書
    読書ログってこんなサービス
    映画ログはこちら
    読書ログさんの本棚

    レビューのある本

    最近チェックした本