こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)


(株)講談社 (コウダンシヤ)

企業情報
企業名:講談社
こうだんしや
コウダンシヤ
コード:06
URL: (株)講談社 http://www.kodansha.co.jp
      永遠の0(ゼロ)

      百田尚樹2009/06

      カテゴリー:小説、物語
      4.4
      いいね! chao tomato tadahiko kuuta makoto yam megu kaoru fireman emi kawahara sunflower ENRIKE ryoji taiaka45
      • ボーッとすると内容をふと思い出して自然と涙を流してるときが多々ある。
        いろんな人に一度は読んで欲しい一冊。
        出会えて良かった・・・。
        >> 続きを読む

        2019/11/03 by キトー戦士

    • 他64人がレビュー登録、 289人が本棚登録しています
      凍りのくじら

      辻村深月2008/10

      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね! Taku5
      • 辻村氏の作品でお勧めとされていたので読んでみた。面白かった。他のも読んでみようと思った。

        物語は前半比較的ゆっくり、後半次々と大きな出来事が起こり、謎解き、伏線回収しながら終末へと進んでいく。予想通りなこともあったり、驚きの展開もあったりと、かなりドキドキしたし、なるほどそうだったのかと安堵したりしながら一気に読み終えた。

        それから、この話のメイン部分と思われる、あの人はどう現れ、途中どう振舞っていたのか気になり、思い出しながら、確認しながら結局二度読みした。

        登場人物が感じる閉塞感のようなものを表すのがこのタイトルなのかなと感じたが、それに準じて暗めで、悲しい要素が多いストーリー。でも不幸だった主人公の女の子が独り立ちをして、やはり不幸な境遇にいた男の子も成長して、最後になんだか楽しそうにやり取りしている姿が救われた。

        ドラえもんとその作者の藤子・F・不二雄氏がかなり濃く絡んでいるので、馴染みの薄い人はあまり面白くなく感じるかもと思ったりした。私は子供の頃、ドラえもんを読んだり、観たり触れる機会が多かったのでかなり楽しめたけど。




        >> 続きを読む

        2020/01/03 by Sprinter

    • 他29人がレビュー登録、 98人が本棚登録しています
      100万回生きたねこ

      佐野洋子1977/09

      カテゴリー:芸術、美術
      4.4
      いいね! chibadebu chao ybook makoto sunflower kazuna-ri Sachupan romantic rerere40 wadachi Tsukiusagi
      • 2014年12月の課題図書だった。
        読んだときは、「100万回も生きられないんだよ、こっちは。この物語のどこがいいんだ?」と思ってました。
        100万回繰り返してやっと気づけたことに、私はたった1回の人生で気づかなくてはならない。知識ではなく、実感として。
        >> 続きを読む

        2020/04/10 by たい♣

    • 他26人がレビュー登録、 71人が本棚登録しています
      すべてがFになる The perfect insider

      森博嗣1998/11

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! ice makoto aprilia MissTerry stone14
      • 【なかなか凝った理系ミステリ】
         自分の読書傾向を振り返ってみると、圧倒的に日本の現代作家の作品を読んでいないことに気付かされます。
         決して日本の現代作家が嫌いだというわけではなく、作家によってはそれなりに読んでいるものもあるのですが、非常に売れている、あるいは当然読んでいるであろうと思われる著名作家の作品をまるで読んでいないということが結構多く、もう少し読んでも良いのではないかと常々思っていました。
         どうも、他に読みたい本があり、日本の現代作家は後回しになっているようです。

         そこで、一念発起(というほど大したことではないのですが)して、ネットで日本の現代作家のお勧めを探し、それぞれの作家の代表作、お勧め作品を少し読んでみようと思ったのです。
         その第一弾が本書なのでした。

         真賀田四季は、天才的な女性プログラマーでしたが、14才の時に両親を刺殺したために刑事訴追されますが、多重人格障害が認められて無罪となりました。
         真賀田一族の莫大な資産により、愛知県妃真加島が買い上げられ、そこに情報プログラミングの先端的研究施設が作られ、四季は以後その施設で生活するようになったのです。
         とは言え、それは研究所の地下二階から一切外に出さないという生活であり、研究所の職員ともメールやモニタ越しでの会話のみをするという実質的な監禁生活でした。
         その期間は何と15年にも及んでいるのです。

         さて、本作の主人公役を務めるのは、N大学の建築学科助教授の犀川と、その教え子に当たる大学生の萌絵です。
         萌絵は、資産家の娘であり、また、その一族には社会的な有力者が目白押しという設定になっており、萌絵は四季に関心を抱いたことから、一族の力を背景にして妃真加島の研究所を訪問してモニタ越しに四季と話をする機会を得たのでした。

         かねてより四季の天才振りに驚嘆していた犀川は、萌絵が四季に会えたことをうらやんでおり、可能なら自分も会ってみたいものだと思っていました。
         それなら、ということで、四季に会えるかどうかは別として、犀川ゼミの夏合宿を妃真加島で行おうということになりました(島は真賀田一族の所有ではありましたが、萌絵の一族の力を使えば、島でキャンプする程度のことは可能になるということです)。

         妃真加島にやって来た犀川一行ですが、さっそく萌絵に誘われて犀川は島の研究施設を訪ねたのです。
         その時、事件が起きました。
         15年間も研究所で幽閉生活を送っていた四季が何者かによって殺害されたのです。

         四季が生活していたエリアは、閉鎖されており、内側からは扉を開けられない構造になっていました。
         ところが、その唯一の出入り口が内側から開き、両手両足を切断され、ウェディングドレスを着せられた四季の死体が自走式ロボットに載せられた状態で閉鎖エリアから出てきたのです。
         それと同時に、研究所を管理していたコンピュータシステムが異常を起こし、電話やメール等、外部との連絡手段が不通になってしまったのです(着信は可能なのですが発信ができなくなります)。
         取りあえず、四季の死体が出てきた他には閉鎖エリアから誰も出てこない内にそのエリアを閉鎖しました。
         中にいるはずの殺人犯を閉じこめた……というわけですね。

         この事件が起きた時、研究所長の新藤は、自家用ヘリコプターを操縦して四季の妹を迎えに出かけていたのですが、その新藤から間もなく研究所に到着する旨の連絡が入りました。
         とにかく警察に連絡しなければなりませんから、新藤が到着したら事情を報告し、ヘリコプターの無線を使って警察に通報してもらうことにしたのです。

         研究所にヘリが到着し、四季の妹が降りて来ました。
         副所長は、すぐに操縦席にいる所長に事情を説明し、無線で警察に連絡して欲しい旨を頼み、四季の妹を研究所に案内したのです。
         しかし、いつまで経っても所長は研究所に入って来ませんし、何の連絡も入りません。
         不審に思い、もう一度屋上のヘリポートに行ってみたところ、なんと、所長はヘリの操縦席に座ったまま、首の後ろを刺されて殺されており、ヘリの無線も破壊されていました。
         殺人犯は何らかの方法で閉鎖エリアから出てきたのか?
         確認するために閉鎖エリアを開けて中を調べましたが誰もいませんでした。

         という、なかなか緊迫した、かつ密室+外部と孤絶された無人島を使った謎が設定されたミステリになっています。
         物語の展開はテンポが良く、文庫で約500ページというボリュームの割にはあっさりと読了できてしまいました。
         犯人当てを楽しみたいという読者にとっては、すべての手掛かりが与えられているフェアな作品というわけにはいかないと思いますが、かなりトリッキーな謎なので、本格ミステリfanもそれなりに満足できるのではないでしょうか。
         但し、そのトリックの実現可能性という点については、ちょっとそれはいくらなんでもという点はありますが。
         また、作品の設定が1994年ということになっているせいもあり、作中で語られるコンピュータ関係の蘊蓄話はかなり古く感じてしまうのは仕方がないところでしょうか。

         キャラクター造形に関しては、犀川も萌絵もなかなか楽しいキャラとして作られており、テンポの良さに貢献していると感じました。
         総じて及第点は優に与えられる作品であり、評価が高いのは肯けました。
         なるほど、森博嗣の作品はこういう感じだったのか。


        読了時間メーター
        □□□     普通(1~2日あれば読める)
        >> 続きを読む

        2020/05/05 by ef177

    • 他22人がレビュー登録、 117人が本棚登録しています
      風の歌を聴け

      村上春樹2004/08

      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!
      • 読みやすかった。
        若い頃の何をやりたいのか何をやろうとしてるのかが曖昧にそれぞれが流れていく。

        音楽が常にそばにあって女の子とのやり取りもつかめそうで掴めない。そんな儚い青春の空気感を表現するのが巧いというか。デビュー作からやっぱり春樹カラーでした。


        >> 続きを読む

        2019/06/17 by miko

    • 他17人がレビュー登録、 71人が本棚登録しています
      チルドレン

      伊坂幸太郎2007/04

      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! ooitee
      • 連作ふうでいて時間軸系。収拾がついてスッキリなやつ。陣内のカリスマ性はなかなか痛快。 >> 続きを読む

        2018/07/06 by motti

    • 他16人がレビュー登録、 98人が本棚登録しています
      流星ワゴン

      重松清2005/01

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! verytiyome
      • 自分は今似たような状況だとも思います。
        家族もいて仕事もし、中年になり子供も思春期
        若いころに思い描いた理想の家族像とは大きく違います。
        主人公は現在の多くの父親、夫が思っている不満の最上級の渦中にいる人物です。
        ここまでではなくても、自分のように主人公に共感する父親は多いはずです。
        そして、そこに現れる不思議なワゴンにも期待してしまいます。
        最後にハッピーという感じではないけど、未来に希望が少し期待できるような最後でした。
        >> 続きを読む

        2020/01/23 by ryoji

    • 他15人がレビュー登録、 81人が本棚登録しています
      十角館の殺人

      綾辻行人2007/09

      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! sss21
      • 【これはミステリfanに対するプレゼントですね】
         さて、初の綾辻行人です。
         ミステリがお好きな方ならもう最初から気が付きます。
         この作品は、アガサ・クリスティの名作『そして誰もいなくなった』のオマージュ作品です。

         『そして誰もいなくなった』と同様に、無人の孤島に7人の大学ミステリ研究会のメンバーが渡り、そこに建てられている十角形をした不思議な建物(十角館)で休暇をすごすという設定で始まります。
         ミステリ研のメンバー達は、先輩から海外ミステリ作家作家の名前をニックネームとして受け継いでいる者達でした。
         そのニックネームとは、エラリー、カー、ヴァン、ルルー、ポオ、アガサ、オルツィという大御所達の名前でした。
         え? ドイルとルブランがいないって?
         いや、いないというわけでもないのかな?

         この作品は孤島を舞台にした場面と九州のとある町を舞台にした場面の二段構えで進んでいくのですが、町に残っている2人の男性も重要な役割で登場するんです。
         この二人ともミステリ研とは関わりのある者で、一人は既にミステリ研をやめてしまった江南(かわなみ)と、ミステリ研には在籍しているものの、今回の島行きには同行しなかった守須の二人です。
         この二人がコナンとモーリスということなのかな?

         実は、7人が渡った島では以前事件が起きていたのです。
         この島の当時の所有者で、島に二棟の不思議な建物を建てて生活していた建築家がいたのですが、その建築家夫婦と住み込みで家事手伝いをしていた夫婦の4人が死亡し、青屋敷と呼ばれていた方の建物が全焼するという事件があったのです。
         ちょうどこの事件が起きた時、島に来ていた庭師が行方不明になっており、この事件は迷宮入りしてしまいました。
         庭師が4人を殺害して屋敷に火をつけて姿をくらましたのではないかという噂もあったのですが。

         十角館は建築家が島に建てたもう一つの建物で、この度民間業者の手に渡ったということもあり、その業者と親戚関係にあったヴァンがミステリ研のメンバーに「良ければ十角館に泊まることもできるけれど」という話をもちかけたところ、事件絡みの場所ということで興味を持ったミステリ研の7人が島に渡ったというわけでした。
         一週間後に迎えの船が来るまで、連絡手段も自力で帰る方法も一切ないという状況に7人は置かれるのですね。

         一方の江南と守須のもとにはおかしな手紙が届きます。
         島で亡くなった建築家の娘もミステリ研に入っていたのですが、コンパの際に急性アルコール中毒を起こして亡くなっていたのです。
         それは他のメンバーが酒を無理強いしたのだろうということで、その女性を殺したのはおまえ達だという告発するような内容の手紙だったのです。
         しかも差出人は島で亡くなった建築家の名前が書かれているではないですか。
         そして、島に渡った7人のところにも同様の手紙が届いているようなのです。
         江南と守須は誰かのいたずらではないかとも思うものの、この手紙の件を調べ始めるのです。

         島に渡った7人に対しては、殺人を予告しているとも思われるプラスチック・プレートが何者かによって示されていました。
        その後、『そして誰もいなくなった』と同様に、一人ずつ殺されていくのです。
         犯人は7人のうちの誰かなのか?
         それとも島には犯人が潜んでいるのか?
         あるいは何者かが島に渡ってきているのか?

         この作品はミステリfanに対するプレゼントのような作品ではないでしょうか。
         一つの結末は用意されていますが、それは論理必然の結末でそれしか答は無いというわけではなく、それ以外の結末を考えることも可能です。
         この作品は『読者への挑戦』のような、理詰めで謎解きを楽しむ作品というよりは、ミステリ好きなら思わず「にやり」としてしまうような作品として楽しむのが良いと感じました。

         巻末あとがきによれば、この作品は著者が大学4年生の時に書いた作品を改稿したものだそうで、著者はあまり出来が良くないと自嘲気味に書かれています。
         なお、この作中で『そして誰もいなくなった』の内容にも触れる場面が出てきますので、まだ『そして誰もいなくなった』を読んでいない方は、本作は後回しにされた方が良いと思います。


        読了時間メーター
        □□      楽勝(1日はかからない、概ね数時間でOK)
        >> 続きを読む

        2020/01/28 by ef177

    • 他15人がレビュー登録、 97人が本棚登録しています
      殺戮にいたる病

      我孫子武丸1996/11

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! ryoji
      • 我孫子さんの代表作でもあるこの作品。

        サイコパスな犯人が次々と殺人を繰り返していくが、それを稔、そして母親の雅子、退職した刑事の樋口の3者の視点で見せる。

        冒頭で稔が捕まったところから始まり、そこから逆算して事件を辿る構成。

        とにかく犯人のサイコパスっぷりがえぐくて、殺す際の描写もかなりのもの。
        死体のある部分を切り取って愛でるという行動もえげつない。

        そうして読み進めていると最後に唖然とさせられる。
        完全に騙されていたと。
        映像化されない代表作にもなりうるこの類い。
        言われなきゃ、素直に読んでしまうのもしょうがない。
        >> 続きを読む

        2019/08/08 by オーウェン

    • 他14人がレビュー登録、 46人が本棚登録しています
      新装 ぼくを探しに

      シェル・シルヴァスタイン (1979/03

      4.1
      いいね! chao sunflower atsushi kyon-kyon
      • メンバーさんのレヴュ(みんなの感じ方)を読んで、すごくその本に興味を持ち早速読みました!

        自分の欠片(弱点)とみれば協調性の欠落だな・・・
        とか思っているけども、、、その弱みを活かした強味もある努力で欠片を補う行動あり。

        実際読み終えたら、いろいろ湯水のごとく、色んな考え、感情が湧いてきて、こちらの単純な絵、イラストではありえない、白い紙が、感情のコラージュでいっぱいになっちゃうような絵本になりそうです。読んだ後の「ぼくを探して」のページが。。。チョーカラフルになっています!

        いったんいろいろ書いたけど、まとまりがなくなったので一度消しました。笑

        ただ、自分にピッタリ欠片で真ん丸になりスピーディに転がる人生もありだとはおもいました。もちろん、ミミズや蝶々としゃべれないけどもスピードある世界にはその世界を楽しみがあると。何かを手に入れる事は、同時に何かを失うものだとも。。。(ボクシングに夢中になり手にした感情もあるけど網膜剥離になったとか。左目で字が読めなくとも一生自分に刻みこんだ、矜持の欠片を手に入れる)

        で、

        いろいろ自分の人生、自分に置かれている環境から思うのは、

        「一つの正解はない!」

        これはこの本のひとつの根幹だと思うし、問題提起だと思うけども、

        「自分の回答は正解!」には、導く為の努力を惜しまない

        ともつよ~く日々思っています。


        で、

        大げさだけども、人生最後の瞬間、死の前のその瞬間(もちろん未経験)に、自分に「よしよく頑張った」と思える生き方をいつも考えています。その時に初めて自分の最後の欠片を自分に埋め込めれると私は考え思っています。

        なので、

        この本もそうだし、昔ばなし(ストーリー、展開)などのラストの「めでたしめでたし・・・」的な余韻、、、のあとの人生、時間(行動)がすごく自分には重要で大事だと考えています。


        >> 続きを読む

        2018/08/04 by ジュディス

      • コメント 6件
    • 他13人がレビュー登録、 21人が本棚登録しています
      ノルウェイの森

      村上春樹2004/08

      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね! tadahiko
      • 評価が高いという理由で、今更ながら手に取った。

        言葉の使い方や、人物設定は魅力的なのだが、
        フランスシネマのような単調さと、
        恋愛や性のことばかりが際立ってるのが
        どうしても好きになれない。
        でも名作と言われるのも
        それはそれで分かるような気はする。

        そんな中でも私の好きなシーンは、
        死を直前に迎えた緑の父親と主人公のワタナベが
        初対面にして心を通わせるシーンだ。
        一風変わったキャラクターが多く、
        共感しづらい心理状態ばかりの中で
        唯一、人間くささが出ているからである。

        今後、もう少しヒューマンドラマが期待できそうな
        他の作品も読んでみたいと思う。
        >> 続きを読む

        2019/08/23 by NOSE

    • 他13人がレビュー登録、 101人が本棚登録しています
      スロウハイツの神様

      辻村深月2010/01

      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!
      • 正直、上巻では退屈ささえ感じなかなか読み進まなかったが、下巻に入ってからの展開がすごくて、どんどん引き込まれあっと言う間に読み終えた。辻村さんの作品だから、後半何か起こるだろうと思ってはいたが、なるほど、こうなっているとは。さすがと言うほかない。

        終わりに近づくごとに、あれはこういうことだったのか、の連発で、ドキドキ、わくわくしながら読み終えた。そして、今、感想を書いているが、もっと色々感じ、考えたことはあると思うんだけど、簡単には言い表すことができない、余韻に浸っている感じ。ただ、また辻村さんの作品を読みたいと思った。
        >> 続きを読む

        2020/05/04 by Sprinter

    • 他13人がレビュー登録、 59人が本棚登録しています
      13階段

      高野和明2004/07

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 【巧妙に練られたミステリ】
        『日本の現代作家をもう少し読んでみようシリーズ』今回は高野和明さんの本作を選んでみました。
         これもネットではお勧めの作品として挙げられていましたので。

         ストーリーは、死刑確定囚の冤罪をはらすことを依頼された弁護士が、その調査を知人の刑務官の南郷に頼むところから始まります。
         刑務官という立場上、死刑囚の冤罪を晴らす調査をするというのは相当に抵抗があると思われるのですが、南郷は間もなく刑務官を退職することを決意しており、また、死刑制度や刑務所における処遇の在り方などについて疑問を抱いていたこともあってこの依頼を引き受けることにしました。

         南郷は、調査を進めるに当たり、その手伝いを三上という若い仮釈放者に頼みます。
        三上は傷害致死罪により2年の実刑に服していたのですが、満期3か月前に仮釈放になったのです。
         三上の家は、この事件の賠償で火の車であり金に困っていることが予想されたので、弁護士から申し出られた高額の報酬を折半しても三上に手伝わせたいと考えたのですね。
         南郷は、自分が刑務官をやめるに当たり、最後に見込みのある仮釈放者の更生を見届けたいという気持ちもあったのです。

         こうして南郷と三上による冤罪調査が始まるのですが、何とも奇妙な話ではあります。
         高額の報酬を出すことを約束して弁護士に調査を依頼してきた者は、自分の素性を隠すことを弁護士に要求しているのですが、何故そんなに冤罪であると確信できるのでしょうか?
         死刑囚は記憶喪失になっているということで、新たな情報と言っても最近思い出した「事件の時に階段を上った記憶がある」という位の事実しか無いのです。
         
         この作品は果たして本当に冤罪なのかどうか、冤罪だとすると真犯人は誰なのかというミステリになっているのですが、それだけが魅力の作品ではありません。
         この作品の中には、死刑制度をどう考えるべきか、犯罪被害にあった者やその遺族はどれだけ悲惨な思いをするのか、罪を犯した者の更生の困難さ等々がかなりの紙幅を取って描き込まれており、むしろそちらの方にウェイトがあるんじゃないかと思えるほどです。

         その様なテーマの作品を書くに当たり、作者は随分色々調べて書いているということがよく分かります。
         ただし、中には実際にはそういうことにはならないという部分もいくつかはあるのですけれど。
         重いテーマを伴ったミステリですが、なかなかに練り込まれている作品だと感じました。
         

        読了時間メーター
        □□□     普通(1~2日あれば読める)
        >> 続きを読む

        2020/05/06 by ef177

    • 他12人がレビュー登録、 48人が本棚登録しています
      ぼくのメジャースプーン

      辻村深月2009/03

      カテゴリー:小説、物語
      4.4
      いいね! riiriurie
      • みなさんのレビューを拝見するととっても評価が高いんですね!
        私には合わなかったみたいなので、この本がお好きな方はレビューで嫌な気持ちになってしまうかもです、ごめんなさい><




        衝撃的な事件と、その被害者である女の子を助けようとする主人公の健気でまっすぐな言動。小説としてダメ!とかでは全くないんですが、感動したり、心を揺さぶられたりということがなく淡々と読み終えてしまいました。(他の方のレビューを拝見すると自分の心が枯れかけているのではないかと若干心配になるほどです。。)

        さらに、男の子が持っている不思議な力自体にもその使われ方も、あまり驚きが感じられなかったため、その能力の説明などが書かれている部分もとても冗長に感じてしまったというのが正直なところです。500ページ近く読んで意外性を感じられないというのがちょっと辛かった。

        とても人気な辻村作品ですが、私には合わないのかもです。。
        >> 続きを読む

        2019/10/04 by chao

      • コメント 4件
    • 他12人がレビュー登録、 56人が本棚登録しています
      風の中のマリア

      百田尚樹2011/07

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! kaoru emi
      • 昆虫であるハチが主人公の昆虫の世界のお話。
        視点が新鮮でした。

        2020/02/08 by mirio3

    • 他12人がレビュー登録、 38人が本棚登録しています
      卒業 雪月花殺人ゲ-ム

      東野圭吾1989/04

      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね!
      • 加賀恭一郎の初登場作品。

        大学生の加賀は学友の7人のうちの1人、祥子が部屋で自殺か他殺か不明な状況で死んでいた。
        加賀は自身で推理していくが、第2の殺人まで起きる。

        刑事になる前なのだが、後の冷静で犯罪に対し躊躇しない姿勢はすでに表れている。
        また子供のころ母が蒸発したという過去もすでに明かされていて、後のシリーズでも加賀の重要な布石となっている。

        一方事件としては卒業を間近に控えており、青春ミステリーの様相を育んでいる。
        密室のトリックだったり、花札を用いる雪月花ゲームの仕掛け。
        これらを加賀が明かしていく謎解き場面のやるせなさは、結末にもある種の苦みを漂わせている。
        >> 続きを読む

        2018/08/24 by オーウェン

    • 他10人がレビュー登録、 69人が本棚登録しています
      海賊とよばれた男

      百田尚樹2012/06

      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 出光興産の創業者・出光佐三をモデルにしたノンフィクション。
        日章丸事件が起きるまでの、激動の時代を駆け抜けた気骨ある
        経営者の生き様の前編。
        日本人が忘れかけている勇気、誇り、闘志、そして義の心だ。

        虚弱な肉体、眼疾、神経症という三つの弱点を持った自分が世の中で
        戦っていくためには、教育を身につけることが必要と悟る自己分析。
        猛勉強して進学する。

        就職先は小麦卸の中小企業での丁稚。
        高学歴を鼻にかけず、大企業への進路を断ち切り、
        運命と思い、奮起して取引を増やす。
        そして、石油への先見性。
        独立して石油販売。

        立ちはだかるのは、日本人同士の団体だけではなく、
        海外企業やGHQまで。
        誹謗中傷、根回し、嫌がらせ、圧力。
        倒産の危機。
        様々な困難が待ち受ける。

        「中間搾取のない商いをしたい」
        生産者も消費者もともに潤う。
        そんな思いが、支援する人を増やす。

        主人公・国岡鐵造の思いは、愛国心。
        家族を愛し、社員を愛し、国民生活の安定を願う。

        長編物語ながら、スピード感ある展開に一気に読める。
        確たる信念を持って生きる素晴らしさを感じた。
        >> 続きを読む

        2015/11/04 by てるゆき!

      • コメント 1件
    • 他10人がレビュー登録、 59人が本棚登録しています
      どちらかが彼女を殺した

      東野圭吾1999/04

      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!

      • 多くの変化球的な作品でミステリを我々読者に提供し、問い続ける作家・東野圭吾の「どちらかが彼女を殺した」は、エラリー・クイーンばりの犯人当てで挑戦してきた作品だと思う。

        警察官の和泉康正が、妹の部屋を訪れた時、妹はもう死んでいた。
        自殺に見える状況だったが、康正は、数々の証拠から、これが他殺であると確信する。

        復讐を誓った康正は、密かに他殺の証拠隠滅を図りながら、容疑者を二人に絞っていく。
        だが、彼の前に立ちはだかる管轄署の刑事・加賀は、康正の偽装を見抜き、康正と真犯人に迫っていくというストーリーなんですね。

        この作品が、究極のフーダニットと言われる所以は、本来あるはずの謎解きと犯人指摘の場面が描かれていないという、著者の創作的な冒険に尽きると思うんですね。

        解決に必要な手掛かりは、全て作品中に示したので、後は読者に推理を委ねるという著者からの挑戦状は、確かに我々読者に、ある種の緊張を強いるだろう。

        数々の問題作で著者が追求してきたのは、ミステリのお約束=コードを自覚的に浮き彫りにすることだったが、コードのない、シンプルな作品に仕上げつつ、不可欠なシーンを省くことによって、著者の意図は、ある程度は成功していると思う。

        >> 続きを読む

        2018/08/30 by dreamer

    • 他10人がレビュー登録、 67人が本棚登録しています
      名探偵の掟

      東野圭吾1999/06

      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!
      • 名探偵の天下一大五郎はいつものように事件が現れるとそこにいる。
        そして警部である大河原番三は名探偵に事件を解かせるため、いつものようにとんちんかんな推理を行う。

        東野圭吾は自身の推理のパターンに飽きたのか、明らかに変化をつけている。
        それは密室だったりダイイングメッセージというお決まりの形をパロディにしている。

        だからぶっ飛んだ推理も致し方ないし、読者が既存の形に飽きているからという理由付けで笑わせる。

        そうなるとお約束を破る形も出てくるわけで、終盤の展開はまさにそれ。
        多くの推理ものを読んでからのほうが楽しめるパロディ本。
        >> 続きを読む

        2019/01/15 by オーウェン

    • 他10人がレビュー登録、 51人が本棚登録しています
      ハサミ男

      殊能将之2002/08

      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね! ooitee meritabo Tukiwami

      • この殊能将之の第13回メフィスト賞受賞作「ハサミ男」を読了。

        ハサミを凶器にして猟奇殺人を続ける通称「ハサミ男」が、自分の手口に見せかけた身に覚えのない殺人事件の現場に出くわしたために、自ら真犯人を探す探偵役を務める羽目になるというのが、この物語の大筋だ。

        これは早い段階でわかることなので明かしてもよいと思うが、殺人鬼にして探偵役の主人公は、二重人格であり、しかも自殺願望を持っている。

        どうみても常識的な人物とは言えないのだが、思考法そのものは、受験や就職をゲームと捉える醒めた学生のように合理的なので、受験世代にはかえって取っ付きやすい主人公かもしれない。

        二重人格というのも、ホームズとワトスンを一人で演じているのだと思えばわかりやすい。
        主人公の異常な性格設定が、そのままゲームのルール設定になっているようなもので、感情よりもプロットの興味、ひたすら知的ゲームの面白さを追求した作風だと思う。

        もちろん時代設定が現代の日本だから、異常心理やテレビ報道の実態をはじめ、現代的な世相風俗にも作中で多く触れられている。

        様々な引用やほのめかしを散りばめた文章であるために、テーマを深読みしたくなってくるが、むしろ、ほのめかしの多さにもかかわらず、テーマが存在しないことが作品の特徴になっていて、深読みや裏読みに慣れ過ぎた現代人へのシニカルな風刺をそこに読むこともできないではない。

        この作品は、ミステリとして特別に斬新なアイディアや仕掛けがあるわけではないし、作品を構成する一つ一つの要素を見ていけば、むしろ、ありふれたものしかないといってよいにもかかわらず、ベストセラーとなったのは、一つには押し付けがましさがないからだろう。

        異常心理も自殺願望もここではべつに批判されてはいないのだ。
        言及されるワイドショー番組の安っぽい作りも否定されているわけではない。

        著者は、深読みし過ぎる読者をすら拒絶していないし、当然のことながら、本格ミステリの意外性を愉しみたい読者も拒否しない。

        いわば、モラルを押し付けないことが著者のモラルであり、そのことが物語仕立てのお説教に飽き飽きしている、現代の読者の人気と共感を呼んでいるのだろうと思いますね。

        >> 続きを読む

        2019/05/05 by dreamer

    • 他10人がレビュー登録、 60人が本棚登録しています

【(株)講談社】(コウダンシヤ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(出版社,発行所)

会員登録(無料)

今月の課題図書
読書ログってこんなサービス
映画ログはこちら
読書ログさんの本棚

レビューのある本