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(株)講談社 (コウダンシヤ)

企業情報
企業名:講談社
こうだんしや
コウダンシヤ
コード:06
URL: (株)講談社 http://www.kodansha.co.jp
      永遠の0(ゼロ)

      百田尚樹2009/06

      カテゴリー:小説、物語
      4.4
      いいね! chao tomato tadahiko kuuta makoto yam megu kaoru fireman emi kawahara sunflower ENRIKE ryoji taiaka45
      • ボーッとすると内容をふと思い出して自然と涙を流してるときが多々ある。
        いろんな人に一度は読んで欲しい一冊。
        出会えて良かった・・・。
        >> 続きを読む

        2019/11/03 by キトー戦士

    • 他64人がレビュー登録、 289人が本棚登録しています
      凍りのくじら

      辻村深月2008/10

      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね! Taku5
      • 辻村氏の作品でお勧めとされていたので読んでみた。面白かった。他のも読んでみようと思った。

        物語は前半比較的ゆっくり、後半次々と大きな出来事が起こり、謎解き、伏線回収しながら終末へと進んでいく。予想通りなこともあったり、驚きの展開もあったりと、かなりドキドキしたし、なるほどそうだったのかと安堵したりしながら一気に読み終えた。

        それから、この話のメイン部分と思われる、あの人はどう現れ、途中どう振舞っていたのか気になり、思い出しながら、確認しながら結局二度読みした。

        登場人物が感じる閉塞感のようなものを表すのがこのタイトルなのかなと感じたが、それに準じて暗めで、悲しい要素が多いストーリー。でも不幸だった主人公の女の子が独り立ちをして、やはり不幸な境遇にいた男の子も成長して、最後になんだか楽しそうにやり取りしている姿が救われた。

        ドラえもんとその作者の藤子・F・不二雄氏がかなり濃く絡んでいるので、馴染みの薄い人はあまり面白くなく感じるかもと思ったりした。私は子供の頃、ドラえもんを読んだり、観たり触れる機会が多かったのでかなり楽しめたけど。




        >> 続きを読む

        2020/01/03 by Sprinter

    • 他29人がレビュー登録、 98人が本棚登録しています
      100万回生きたねこ

      佐野洋子1977/09

      カテゴリー:芸術、美術
      4.4
      いいね! chibadebu chao ybook makoto sunflower kazuna-ri Sachupan romantic rerere40 wadachi Tsukiusagi
      • 2014年12月の課題図書だった。
        読んだときは、「100万回も生きられないんだよ、こっちは。この物語のどこがいいんだ?」と思ってました。
        100万回繰り返してやっと気づけたことに、私はたった1回の人生で気づかなくてはならない。知識ではなく、実感として。
        >> 続きを読む

        2020/04/10 by たい♣

    • 他26人がレビュー登録、 71人が本棚登録しています
      すべてがFになる The perfect insider

      森博嗣1998/11

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! ice makoto aprilia MissTerry stone14
      • 【なかなか凝った理系ミステリ】
         自分の読書傾向を振り返ってみると、圧倒的に日本の現代作家の作品を読んでいないことに気付かされます。
         決して日本の現代作家が嫌いだというわけではなく、作家によってはそれなりに読んでいるものもあるのですが、非常に売れている、あるいは当然読んでいるであろうと思われる著名作家の作品をまるで読んでいないということが結構多く、もう少し読んでも良いのではないかと常々思っていました。
         どうも、他に読みたい本があり、日本の現代作家は後回しになっているようです。

         そこで、一念発起(というほど大したことではないのですが)して、ネットで日本の現代作家のお勧めを探し、それぞれの作家の代表作、お勧め作品を少し読んでみようと思ったのです。
         その第一弾が本書なのでした。

         真賀田四季は、天才的な女性プログラマーでしたが、14才の時に両親を刺殺したために刑事訴追されますが、多重人格障害が認められて無罪となりました。
         真賀田一族の莫大な資産により、愛知県妃真加島が買い上げられ、そこに情報プログラミングの先端的研究施設が作られ、四季は以後その施設で生活するようになったのです。
         とは言え、それは研究所の地下二階から一切外に出さないという生活であり、研究所の職員ともメールやモニタ越しでの会話のみをするという実質的な監禁生活でした。
         その期間は何と15年にも及んでいるのです。

         さて、本作の主人公役を務めるのは、N大学の建築学科助教授の犀川と、その教え子に当たる大学生の萌絵です。
         萌絵は、資産家の娘であり、また、その一族には社会的な有力者が目白押しという設定になっており、萌絵は四季に関心を抱いたことから、一族の力を背景にして妃真加島の研究所を訪問してモニタ越しに四季と話をする機会を得たのでした。

         かねてより四季の天才振りに驚嘆していた犀川は、萌絵が四季に会えたことをうらやんでおり、可能なら自分も会ってみたいものだと思っていました。
         それなら、ということで、四季に会えるかどうかは別として、犀川ゼミの夏合宿を妃真加島で行おうということになりました(島は真賀田一族の所有ではありましたが、萌絵の一族の力を使えば、島でキャンプする程度のことは可能になるということです)。

         妃真加島にやって来た犀川一行ですが、さっそく萌絵に誘われて犀川は島の研究施設を訪ねたのです。
         その時、事件が起きました。
         15年間も研究所で幽閉生活を送っていた四季が何者かによって殺害されたのです。

         四季が生活していたエリアは、閉鎖されており、内側からは扉を開けられない構造になっていました。
         ところが、その唯一の出入り口が内側から開き、両手両足を切断され、ウェディングドレスを着せられた四季の死体が自走式ロボットに載せられた状態で閉鎖エリアから出てきたのです。
         それと同時に、研究所を管理していたコンピュータシステムが異常を起こし、電話やメール等、外部との連絡手段が不通になってしまったのです(着信は可能なのですが発信ができなくなります)。
         取りあえず、四季の死体が出てきた他には閉鎖エリアから誰も出てこない内にそのエリアを閉鎖しました。
         中にいるはずの殺人犯を閉じこめた……というわけですね。

         この事件が起きた時、研究所長の新藤は、自家用ヘリコプターを操縦して四季の妹を迎えに出かけていたのですが、その新藤から間もなく研究所に到着する旨の連絡が入りました。
         とにかく警察に連絡しなければなりませんから、新藤が到着したら事情を報告し、ヘリコプターの無線を使って警察に通報してもらうことにしたのです。

         研究所にヘリが到着し、四季の妹が降りて来ました。
         副所長は、すぐに操縦席にいる所長に事情を説明し、無線で警察に連絡して欲しい旨を頼み、四季の妹を研究所に案内したのです。
         しかし、いつまで経っても所長は研究所に入って来ませんし、何の連絡も入りません。
         不審に思い、もう一度屋上のヘリポートに行ってみたところ、なんと、所長はヘリの操縦席に座ったまま、首の後ろを刺されて殺されており、ヘリの無線も破壊されていました。
         殺人犯は何らかの方法で閉鎖エリアから出てきたのか?
         確認するために閉鎖エリアを開けて中を調べましたが誰もいませんでした。

         という、なかなか緊迫した、かつ密室+外部と孤絶された無人島を使った謎が設定されたミステリになっています。
         物語の展開はテンポが良く、文庫で約500ページというボリュームの割にはあっさりと読了できてしまいました。
         犯人当てを楽しみたいという読者にとっては、すべての手掛かりが与えられているフェアな作品というわけにはいかないと思いますが、かなりトリッキーな謎なので、本格ミステリfanもそれなりに満足できるのではないでしょうか。
         但し、そのトリックの実現可能性という点については、ちょっとそれはいくらなんでもという点はありますが。
         また、作品の設定が1994年ということになっているせいもあり、作中で語られるコンピュータ関係の蘊蓄話はかなり古く感じてしまうのは仕方がないところでしょうか。

         キャラクター造形に関しては、犀川も萌絵もなかなか楽しいキャラとして作られており、テンポの良さに貢献していると感じました。
         総じて及第点は優に与えられる作品であり、評価が高いのは肯けました。
         なるほど、森博嗣の作品はこういう感じだったのか。


        読了時間メーター
        □□□     普通(1~2日あれば読める)
        >> 続きを読む

        2020/05/05 by ef177

    • 他22人がレビュー登録、 117人が本棚登録しています
      風の歌を聴け

      村上春樹2004/08

      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!
      • 読みやすかった。
        若い頃の何をやりたいのか何をやろうとしてるのかが曖昧にそれぞれが流れていく。

        音楽が常にそばにあって女の子とのやり取りもつかめそうで掴めない。そんな儚い青春の空気感を表現するのが巧いというか。デビュー作からやっぱり春樹カラーでした。


        >> 続きを読む

        2019/06/17 by miko

    • 他17人がレビュー登録、 73人が本棚登録しています
      チルドレン

      伊坂幸太郎2007/04

      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! ooitee
      • 連作ふうでいて時間軸系。収拾がついてスッキリなやつ。陣内のカリスマ性はなかなか痛快。 >> 続きを読む

        2018/07/06 by motti

    • 他16人がレビュー登録、 98人が本棚登録しています
      十角館の殺人

      綾辻行人2007/09

      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! sss21
      •  大分県にある大学のミステリ研究会の一行は、合宿のために国東半島の沖合にある無人島を訪れる。島は半年ほど前に、主であった中村青司夫妻と使用人を含む4人が死亡し、母屋が全焼する事件が発生した、いわくつきの土地だった。大学生の男女7人が宿泊するのは、離れとして火災を免れ、建築家でもあった故人・中村氏のこだわりを窺わせる十角形の風変わりな意匠の十角館である。到着から一夜明けた二日目の朝、ホールに集合した七人はテーブルに置かれた七枚のプレートに記された文字を目にして驚愕する。
         そのころ本土では、過去に研究会を退会した一人の学生宛てに異様な告発文が届く。差出人の中村青司は、故人であり事件で亡くなったはずの、かつての角島の所有者だった。告発文の謎を解くべく行動を開始した学生は、やがて未解決とされている角島の殺人事件に直面する。

         本作を未読でアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』をお読みでない方であれば、できれば本書よりも先に当たられることをお薦めします。本作は『そして誰も~』にオマージュを捧げた作品であり、作品名は登場人物の口からも度々言及されます。『そして誰も~』と同じく無人島を舞台にする本作は、先行する作品に対して大きくアレンジを加えて提示された作品といえるでしょう。クリスティをより楽しむためにも、参照されている作品を先に読むことをお薦めします。

         ここからは雑感です。前述の通り、無人島を舞台としたいわゆるクローズド・サークルといわれる外界と遮断された状況を扱う作品です。これに加え、並行して本土で過去の二つの出来事への調査が進行することが構造上の大きな特色として挙げられます。本作を有名にしたであろう大きな要素としては、やはり改訂版では一頁に一行として記述される有名な真相解明部分が挙げられ、ミステリ作品としての種明かしのインパクトが際立っています。キャラクターの造形に目を移すと、全般に奥行に欠ける印象を受けました。そのことも関連して無人島における展開そのものは淡泊で、事件の進行にともなう登場人物たちの心理描写も手薄に映ります。

         SNSで数多くの評判を目にしたことが読書のきっかけになりました。実際に読んでみた感想としては、ミステリの魅力として重要な一要素である、読み手を驚かせるという点において秀でた作品として読むことができました。一方、ミステリという枠にとらわれずに一介の小説作品として見ると、前述の人物造形や展開の淡泊さに加えて犯行動機なども合わせて考えれば、とりたてて深い印象を残す作品ではありませんでした。

        <登場人物(合宿参加者)>

        【エラリイ】
        男性、法学部・三回生。
        背の高い色白の好青年。饒舌で自信家。キザなところがある。ミステリ研究会の会誌の現編集長。

        【カー】
        男性、法学部・三回生。一浪。
        中肉中背で首が短く猫背。単独行動が目立つ。研究会の女性にフラれたという噂がある。

        【ルルウ】
        男性、文学部・二回生。
        童顔に丸眼鏡の小男。茶目っ気がありムードメーカー。会誌の次期編集長。

        【ポウ】
        男性、医学部・四回生。
        大柄で濃い髭を生やしている。無口だが毒のあるセリフを吐く。大病院の跡継ぎ。オルツィとは幼馴染。

        【アガサ】
        女性、薬学部・三回生。
        美しい容貌。陽気で自信に満ちあふれている。性格は男性的。研究会の女王的な存在。

        【オルツィ】
        女性、文学部・二回生。
        小柄で太めの体型。大人しい性格。劣等感が強く、とくにアガサを意識している。

        【ヴァン】
        男性、理学部・三回生。
        控え目なタイプ。両親を早くに失くしている。不動産業者の伯父が角島を所有。準備のため先行して到着。
        >> 続きを読む

        2020/12/25 by ikawaArise

      • コメント 2件
    • 他16人がレビュー登録、 99人が本棚登録しています
      流星ワゴン

      重松清2005/01

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! verytiyome
      • 自分は今似たような状況だとも思います。
        家族もいて仕事もし、中年になり子供も思春期
        若いころに思い描いた理想の家族像とは大きく違います。
        主人公は現在の多くの父親、夫が思っている不満の最上級の渦中にいる人物です。
        ここまでではなくても、自分のように主人公に共感する父親は多いはずです。
        そして、そこに現れる不思議なワゴンにも期待してしまいます。
        最後にハッピーという感じではないけど、未来に希望が少し期待できるような最後でした。
        >> 続きを読む

        2020/01/23 by ryoji

    • 他15人がレビュー登録、 81人が本棚登録しています
      殺戮にいたる病

      我孫子武丸1996/11

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! ryoji
      • 我孫子さんの代表作でもあるこの作品。

        サイコパスな犯人が次々と殺人を繰り返していくが、それを稔、そして母親の雅子、退職した刑事の樋口の3者の視点で見せる。

        冒頭で稔が捕まったところから始まり、そこから逆算して事件を辿る構成。

        とにかく犯人のサイコパスっぷりがえぐくて、殺す際の描写もかなりのもの。
        死体のある部分を切り取って愛でるという行動もえげつない。

        そうして読み進めていると最後に唖然とさせられる。
        完全に騙されていたと。
        映像化されない代表作にもなりうるこの類い。
        言われなきゃ、素直に読んでしまうのもしょうがない。
        >> 続きを読む

        2019/08/08 by オーウェン

    • 他14人がレビュー登録、 46人が本棚登録しています
      ノルウェイの森

      村上春樹2004/08

      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね! tadahiko
      • 学生の頃に読んで、そのあとも何度か読んで、中年になった(?)ワタナベやレイコさんと同世代になって再読。

        読んでいる間じゅう、しっとりと霧に包まれた静かな山道と針葉樹の濃い緑色が目に浮かぶ、そんな小説。
        阿美寮のイメージ。
        突撃隊も好きだし、昔はよくわからなかった永沢さんの台詞に共感するようになっていて、自分の内面の変化を感じた。

        もう少し年齢を重ねてから、また読んでみたいと思う。 


        ただ数年前に映画を見てしまい、読んでる途中で直子役の菊池凛子(歴史に残るミスキャストだと思う)が頭の中に何度も登場してきて興醒め。
        映画さえ見ていなければ!
        悔やまれる。
        >> 続きを読む

        2020/06/22 by sally

    • 他14人がレビュー登録、 104人が本棚登録しています
      新装 ぼくを探しに

      シェル・シルヴァスタイン (1979/03

      4.1
      いいね! chao sunflower atsushi kyon-kyon
      • メンバーさんのレヴュ(みんなの感じ方)を読んで、すごくその本に興味を持ち早速読みました!

        自分の欠片(弱点)とみれば協調性の欠落だな・・・
        とか思っているけども、、、その弱みを活かした強味もある努力で欠片を補う行動あり。

        実際読み終えたら、いろいろ湯水のごとく、色んな考え、感情が湧いてきて、こちらの単純な絵、イラストではありえない、白い紙が、感情のコラージュでいっぱいになっちゃうような絵本になりそうです。読んだ後の「ぼくを探して」のページが。。。チョーカラフルになっています!

        いったんいろいろ書いたけど、まとまりがなくなったので一度消しました。笑

        ただ、自分にピッタリ欠片で真ん丸になりスピーディに転がる人生もありだとはおもいました。もちろん、ミミズや蝶々としゃべれないけどもスピードある世界にはその世界を楽しみがあると。何かを手に入れる事は、同時に何かを失うものだとも。。。(ボクシングに夢中になり手にした感情もあるけど網膜剥離になったとか。左目で字が読めなくとも一生自分に刻みこんだ、矜持の欠片を手に入れる)

        で、

        いろいろ自分の人生、自分に置かれている環境から思うのは、

        「一つの正解はない!」

        これはこの本のひとつの根幹だと思うし、問題提起だと思うけども、

        「自分の回答は正解!」には、導く為の努力を惜しまない

        ともつよ~く日々思っています。


        で、

        大げさだけども、人生最後の瞬間、死の前のその瞬間(もちろん未経験)に、自分に「よしよく頑張った」と思える生き方をいつも考えています。その時に初めて自分の最後の欠片を自分に埋め込めれると私は考え思っています。

        なので、

        この本もそうだし、昔ばなし(ストーリー、展開)などのラストの「めでたしめでたし・・・」的な余韻、、、のあとの人生、時間(行動)がすごく自分には重要で大事だと考えています。


        >> 続きを読む

        2018/08/04 by ジュディス

      • コメント 6件
    • 他13人がレビュー登録、 21人が本棚登録しています
      スロウハイツの神様

      辻村深月2010/01

      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!
      • 正直、上巻では退屈ささえ感じなかなか読み進まなかったが、下巻に入ってからの展開がすごくて、どんどん引き込まれあっと言う間に読み終えた。辻村さんの作品だから、後半何か起こるだろうと思ってはいたが、なるほど、こうなっているとは。さすがと言うほかない。

        終わりに近づくごとに、あれはこういうことだったのか、の連発で、ドキドキ、わくわくしながら読み終えた。そして、今、感想を書いているが、もっと色々感じ、考えたことはあると思うんだけど、簡単には言い表すことができない、余韻に浸っている感じ。ただ、また辻村さんの作品を読みたいと思った。
        >> 続きを読む

        2020/05/04 by Sprinter

    • 他13人がレビュー登録、 60人が本棚登録しています
      13階段

      高野和明2004/07

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 【巧妙に練られたミステリ】
        『日本の現代作家をもう少し読んでみようシリーズ』今回は高野和明さんの本作を選んでみました。
         これもネットではお勧めの作品として挙げられていましたので。

         ストーリーは、死刑確定囚の冤罪をはらすことを依頼された弁護士が、その調査を知人の刑務官の南郷に頼むところから始まります。
         刑務官という立場上、死刑囚の冤罪を晴らす調査をするというのは相当に抵抗があると思われるのですが、南郷は間もなく刑務官を退職することを決意しており、また、死刑制度や刑務所における処遇の在り方などについて疑問を抱いていたこともあってこの依頼を引き受けることにしました。

         南郷は、調査を進めるに当たり、その手伝いを三上という若い仮釈放者に頼みます。
        三上は傷害致死罪により2年の実刑に服していたのですが、満期3か月前に仮釈放になったのです。
         三上の家は、この事件の賠償で火の車であり金に困っていることが予想されたので、弁護士から申し出られた高額の報酬を折半しても三上に手伝わせたいと考えたのですね。
         南郷は、自分が刑務官をやめるに当たり、最後に見込みのある仮釈放者の更生を見届けたいという気持ちもあったのです。

         こうして南郷と三上による冤罪調査が始まるのですが、何とも奇妙な話ではあります。
         高額の報酬を出すことを約束して弁護士に調査を依頼してきた者は、自分の素性を隠すことを弁護士に要求しているのですが、何故そんなに冤罪であると確信できるのでしょうか?
         死刑囚は記憶喪失になっているということで、新たな情報と言っても最近思い出した「事件の時に階段を上った記憶がある」という位の事実しか無いのです。
         
         この作品は果たして本当に冤罪なのかどうか、冤罪だとすると真犯人は誰なのかというミステリになっているのですが、それだけが魅力の作品ではありません。
         この作品の中には、死刑制度をどう考えるべきか、犯罪被害にあった者やその遺族はどれだけ悲惨な思いをするのか、罪を犯した者の更生の困難さ等々がかなりの紙幅を取って描き込まれており、むしろそちらの方にウェイトがあるんじゃないかと思えるほどです。

         その様なテーマの作品を書くに当たり、作者は随分色々調べて書いているということがよく分かります。
         ただし、中には実際にはそういうことにはならないという部分もいくつかはあるのですけれど。
         重いテーマを伴ったミステリですが、なかなかに練り込まれている作品だと感じました。
         

        読了時間メーター
        □□□     普通(1~2日あれば読める)
        >> 続きを読む

        2020/05/06 by ef177

    • 他12人がレビュー登録、 48人が本棚登録しています
      ぼくのメジャースプーン

      辻村深月2009/03

      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね! riiriurie
      • みなさんのレビューを拝見するととっても評価が高いんですね!
        私には合わなかったみたいなので、この本がお好きな方はレビューで嫌な気持ちになってしまうかもです、ごめんなさい><




        衝撃的な事件と、その被害者である女の子を助けようとする主人公の健気でまっすぐな言動。小説としてダメ!とかでは全くないんですが、感動したり、心を揺さぶられたりということがなく淡々と読み終えてしまいました。(他の方のレビューを拝見すると自分の心が枯れかけているのではないかと若干心配になるほどです。。)

        さらに、男の子が持っている不思議な力自体にもその使われ方も、あまり驚きが感じられなかったため、その能力の説明などが書かれている部分もとても冗長に感じてしまったというのが正直なところです。500ページ近く読んで意外性を感じられないというのがちょっと辛かった。

        とても人気な辻村作品ですが、私には合わないのかもです。。
        >> 続きを読む

        2019/10/04 by chao

      • コメント 4件
    • 他12人がレビュー登録、 58人が本棚登録しています
      風の中のマリア

      百田尚樹2011/07

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! kaoru emi
      • 昆虫であるハチが主人公の昆虫の世界のお話。
        視点が新鮮でした。

        2020/02/08 by mirio3

    • 他12人がレビュー登録、 38人が本棚登録しています
      ハサミ男

      殊能将之2002/08

      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね! ooitee meritabo Tukiwami
      • 自分を模した殺人を行った犯人を、殺人鬼であるハサミ男(便宜上こう呼ぶ)自身が追っていく話。
        読み易い文章なので一気に読めました。
        ハサミ男と〈医師〉の関係、3人目の女性殺害の真犯人は割と序盤に分かり、最後まで話を引っ張っていくのはハサミ男の正体のみとなる。
        そして読了後、成程ねーとは思うけど…スッキリ綺麗に騙されたというよりは「なんだかなぁ」となる。
        この世界の刑事は優秀なのか阿呆なのか?それが問題だ。
        >> 続きを読む

        2021/01/11 by 朱 音

    • 他11人がレビュー登録、 60人が本棚登録しています
      半落ち

      横山秀夫2005/09

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! ryoji ooitee
      • 著者のお子さんも小説の主人公と同じく子どもが白血病になっており、骨髄移植を経験したとの事で読んでみた。
        もう18年前の作品なのね。

        主観が各章毎に切り替わってそれぞれの立場で事件を追いつつ、各人の人間ドラマもしっかりしていて引き込まれる。
        確かに初読の時は自分も直木賞に選ばれなかった理由とされた、あの状況でドナーになれるかの点については引っかかった。自分も経験があるのでそんなことできるのかなって思って、やっぱできないよなーって。
        でもそれってこの小説の面白さ全体を壊すようなものでもないのに、、、と思う。
        ミステリー的な観点で見る人ってすごく辻褄を重視するんだろーなー。

        「重大な欠陥があるのに売れてるのは、、、」的な事を選者が言って、読者批判したらしい。
        それこそ世間の人が本を読む理由ってミステリーの仕掛けの精度じゃなくて“物語の力”である事の証明だと思う、売れたってことは。


        <以下余談>

        骨髄というのは血液を造る機能があります。
        なので、血液のガン(白血病等)で正常な血が造れない人は骨髄をそっくり入れ替えます。
        元のよくない骨髄を根絶させるため、“致死量を超える大量の抗がん剤投与および放射線照射が行われる”そうです(Wikipedia引用)。
        実際この処置の際に亡くなられる方もいます。

        それでもその後ドナーの骨髄を投与して生着する可能性はHLA型の一致する度合いにもよるようですが50%くらいと聞きます。

        生着するとドナーと全く同じ血液が流れることから、「親や兄弟よりも血のつながりが強い関係」となります。
        移植日を「第二の誕生日」と呼ぶ人もいます。

        この小説はそういった知識があるとより楽しめるかもしれません。
        >> 続きを読む

        2020/12/21 by W_W

    • 他11人がレビュー登録、 51人が本棚登録しています
      冷たい校舎の時は止まる

      辻村深月2007/08

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! Micchaaan
      • 雪の降る日に登校したのは、八人だけだった。
        校舎に閉じ込められ、外に出られなくなった高校生たちは、二カ月前の学園祭の最終日に、同級生が飛び降り自殺したことを記憶している。

        しかし、その顔と名前がなぜか思い出せない。あの瞬間の五時五十三分で止まった時計。
        出来事に深く関わっていたのに、姿を現わさない担任教師。

        人が消えるたびに鳴るチャイム。死んだのは、いったい誰だったのか?

        この辻村深月の「冷たい校舎の時は止まる」は、時空が歪み、異空間と化した校舎を舞台にしている。
        その上、考えなければならない謎も普通ではない。

        確かに、ミステリとして一風変わった内容ではあるのだが、綾辻行人の「辻」の字を筆名に入れた辻村深月(この作品のヒロインの名でもある)のこのデビュー作は、上質な青春小説でもあった、初期の新本格ミステリの感覚を受け継いでいると思う。

        生活環境や性格の違う、高校生それぞれが持つ強さと弱さ、クラス内の力関係などが、丹念に描かれていく。

        そして、偽った自分の心に逆襲される、一番意外なのは自分自身だった----というような、若者の心の揺れと、ミステリの手法としてのどんでん返しが緊密に結び付き、独特の世界を作り出していると思う。

        >> 続きを読む

        2020/10/22 by dreamer

    • 他11人がレビュー登録、 58人が本棚登録しています
      卒業 雪月花殺人ゲ-ム

      東野圭吾1989/04

      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね!
      • 加賀恭一郎の初登場作品。

        大学生の加賀は学友の7人のうちの1人、祥子が部屋で自殺か他殺か不明な状況で死んでいた。
        加賀は自身で推理していくが、第2の殺人まで起きる。

        刑事になる前なのだが、後の冷静で犯罪に対し躊躇しない姿勢はすでに表れている。
        また子供のころ母が蒸発したという過去もすでに明かされていて、後のシリーズでも加賀の重要な布石となっている。

        一方事件としては卒業を間近に控えており、青春ミステリーの様相を育んでいる。
        密室のトリックだったり、花札を用いる雪月花ゲームの仕掛け。
        これらを加賀が明かしていく謎解き場面のやるせなさは、結末にもある種の苦みを漂わせている。
        >> 続きを読む

        2018/08/24 by オーウェン

    • 他10人がレビュー登録、 70人が本棚登録しています
      海賊とよばれた男

      百田尚樹2012/06

      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 出光興産の創業者・出光佐三をモデルにしたノンフィクション。
        日章丸事件が起きるまでの、激動の時代を駆け抜けた気骨ある
        経営者の生き様の前編。
        日本人が忘れかけている勇気、誇り、闘志、そして義の心だ。

        虚弱な肉体、眼疾、神経症という三つの弱点を持った自分が世の中で
        戦っていくためには、教育を身につけることが必要と悟る自己分析。
        猛勉強して進学する。

        就職先は小麦卸の中小企業での丁稚。
        高学歴を鼻にかけず、大企業への進路を断ち切り、
        運命と思い、奮起して取引を増やす。
        そして、石油への先見性。
        独立して石油販売。

        立ちはだかるのは、日本人同士の団体だけではなく、
        海外企業やGHQまで。
        誹謗中傷、根回し、嫌がらせ、圧力。
        倒産の危機。
        様々な困難が待ち受ける。

        「中間搾取のない商いをしたい」
        生産者も消費者もともに潤う。
        そんな思いが、支援する人を増やす。

        主人公・国岡鐵造の思いは、愛国心。
        家族を愛し、社員を愛し、国民生活の安定を願う。

        長編物語ながら、スピード感ある展開に一気に読める。
        確たる信念を持って生きる素晴らしさを感じた。
        >> 続きを読む

        2015/11/04 by てるゆき!

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