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(株)新潮社 (シンチヨウシヤ)

企業情報
企業名:新潮社
しんちようしや
シンチヨウシヤ
コード:10
URL: http://www.shinchosha.co.jp
      西の魔女が死んだ

      梨木香歩2001/06

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! daya linarosa Moffy peace_1987
      • 【ラストの2行にノックアウト】
         主人公のまいは、中学生の女の子なのですが、喘息を患っていたこともあり、不登校気味です。
         実際には、喘息はほとんど治まってきているので登校できないことは無いのですが、学校を嫌っており登校拒否状態にあります。

         両親は、そんなまいを問い詰めたり強いて学校に通わせるようなことはせず、まいが大好きなおばあちゃんの家でしばらく生活させることにしました。
         おばあちゃんの家は、自然が豊かな田舎にあり、まいはそんな環境の中で、大好きなおばあちゃんと一緒に暮らし始めるのですね。

         そんな過程で、おばあちゃんから、自分たちの一族には魔女の血が流れているという話を聞きます。
         いえ、魔女と言っても、物語に出てくるような箒に乗って空を飛んだり強力な魔法を使うというようなことではなく、何て言うんでしょうね、大変感受性が鋭く、予知能力のような力があるということなのでしょうか。
         もちろん、まいにもその血は流れているけれど、その力を使いこなすためには修行が必要だと言われます。

         と、言っても何か特殊なことをするというわけでもなく、まずは基本としてしっかりした規則正しい生活をし、すべてを自分で決めていくことが大切だと教えられます。
         まいは、その様な生活を始めるのですが……。

         静かな雰囲気の中で非情に豊かな自然が描かれます。
         梨木さんは、植物に造詣が深いですが、本作にも様々な植物が描かれます。
         銀龍草なんて初めて知りました。

         まいは、ある時おばあちゃんに尋ねます。
         人は死んだらどうなるの?って。
         以前、父親に同じ質問をしたことがあるのですが、その時、父親は、死んだら何もなくなると答えたのですね。
         その答えはまだ幼いまいにとってはあまりにもおそろしい答えに思えたのでした。
         おばあちゃんは、そうではないのだと言います。
         人間には肉体と魂があるけれど、死ぬということは肉体から魂が離れていくことなのだと。

         だから、死んでも全てがなくなってしまうわけではないのだよと。
         おばあちゃんは、もし自分が死んだ時には、まいにはそれがわかるようにしてあげようと言ってくれました。

         それは物語のラストに描かれます。
         たった2行なのですが……。何と素晴らしい!

         まいが登校拒否になった理由も、彼女自身の口からおばあちゃんに語られます。
         その理由は、私なりに共感できる理由でした。

         様々な点において、いいなぁ、やさしいなぁと感じることができた良い作品でした。
        >> 続きを読む

        2019/11/01 by ef177

    • 他42人がレビュー登録、 164人が本棚登録しています
      夜のピクニック

      恩田陸2006/08

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! niwashi siois Sachupan kumpe
      • ただ歩くだけ。ただ歩くだけなのに、なぜこんなにも魅力的なんだろう。学旅行よりも、断然こっちのがいい!と思ったのは私だけじゃないはず。意味の分からない謎行事だな…と思って読み進めていたら、高校の集大成だといっても過言じゃない濃い1日(2日?)だった。普段話せないことも、聞けないことも、極限の疲労状態だったら言えてしまう。最後のイベントに思い出を残そうとする人、そこれをきっかけとして歩みだそうとしている人、それぞれいろんな思いをもって歩き切る姿は、青春という言葉がとてもしっくりくると感じた。
        最後に融が、大人になろうとしていた大人が一番子どもだった気づくシーンがとても心に残った。融は、はじめ周りと距離を置いて客観的に様子をうかがっているのが伝わってきたけど、最後は自分を受け入れて、穏やかになったのが伝わってきてすごく心があったかくなった。
        歩行祭、高校生の時にやってほしかったな~
        >> 続きを読む

        2020/03/21 by おかりん

    • 他36人がレビュー登録、 134人が本棚登録しています
      博士の愛した数式

      小川洋子2005/10

      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! tadahiko masa920 mahalo caramel sunflower syuna Dies_irae Moffy ryoji Booklover ooitee
      • 数学が大の苦手だっただけに、なんとなく敬遠してきた作品だったが、著者の代表作を未読のままでは、もったいないと今さらながら読了。

        数学者の思考回路は、やはり未知の領域に変わりないが、作品の小道具ともいえる素数、約数、自然数、友愛数など数字が持ち合わせる意味性とミステリアスな構造に惹かれていく登場人物たち。その心象が、まるで博士の数式に導かれるかのように、人生の清らかさや美しさを秘めた人間模様を織り成してゆく。

        野球選手の背番号まで数字つながりの物語に絡めてしまう著者の創作の奥行きも、答が見えない人間を探究し続けるさまざまな数式から成り立っているのかも。
        >> 続きを読む

        2020/05/13 by まきたろう

    • 他34人がレビュー登録、 158人が本棚登録しています
      星の王子さま

      サン・テグジュペリ , 河野万里子2006/02

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! tadahiko makoto chao kuuta Minnie sunflower Romance caramel sox tamo Magic_Hour FiRST kissy1986 c1111 mee SAI Fragment keyaki- mariak1994 Kiiro_7
      • いやあ、面白かった!
        夢中になって一気読みしてしまった・・・!

        児童文学侮ることなかれ・・・。
        子供が読んでも大人が読んでも楽しめると思うし大人になってから読むとその背景や色合いなどが全く別のものに変容していくような気さえする。

        惜しいのは自分はこの作品を子供の頃に読んでいなかったこと。
        大人になってはじめて読んだのでもし感性や感受性が豊かだった子供の頃に読んでいたら今大人になって読んだ時との対比などがわかったと思うので非常に残念。だけれども今読んで(再読して)わかったことというか感じたことは生涯忘れることはないだろうと思う。

        王子さまと僕の交流。
        王子さまと花の恋。
        王子さまとキツネの友情。
        王子さまと星々の権力者たちとの問答。
        そして、王子さまと僕の別れ。


        それぞれに深くあたたかい、でも、一筋縄ではいかない大人と子供のやり取りが時に激しく時に哀しく描かれていて「ああ、現実も人生もこういうことだよなぁ。。。」と思わせてくれました。


        実際王子さまのように諦めずに何度も聞き返せればどれだけ良いか、僕のように大事なことをやっている時に何度も聞き返されたら嫌だなぁとか自分の日々の生活に置き換えて考えてみるとなんにも王子さまがやっていることは不思議でも不自然でもなく本来は人間同士がやらなければいけないことで、人間同士がやりたくない、やってほしくないことなんだなぁとも読み終えて思いました。


        この作品は童話的ですが書いてあることは人間の営み、日々の生活なんですよね。王子さまのようにはできないけれど努力することはできる。だから、もうちょっと図々しくでも尊敬や感謝の気持ちを持っていろんな人達と交流していき、僕のように、王子さまのように豊かな心を持ちたいなとも思いました!


        今回chaoさんの「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」のレビューを拝見させていただいてこの「星の王子さま」を読みたい、読もうと思い結果楽しく読めたので改めて機会を与えてくださったchaoさんに感謝致します。ありがとうございました!


        ちょっと読んでいる最中に心配事があって何度か読むのやめようかと思ったのですが読んでいくうちにその心配事が紛れ気づけば物語の中に耽溺できていたのでやはり読書って凄いなぁ、良いもんだなぁと思いました。これからも、常に本と、読書と共に人生を謳歌していければいいなぁとも強く、強く思います!!


        今回も良い読書が出来ました!
        >> 続きを読む

        2019/07/16 by 澄美空

      • コメント 6件
    • 他34人がレビュー登録、 119人が本棚登録しています
      向日葵の咲かない夏

      道尾秀介2008/06

      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね! ooitee Tukiwami
      • まったく事前情報なしで読み始めたこの作品、こんな小説があっていいのかと衝撃を受けた。途中嫌悪感さえ感じながらも最後どう収めるのかが気になり読了。終わって今でももやもやしている。
        ラストの展開は破壊的ではあるが、これはこれである意味完成度が高いのなとも思う。(作品の評価が思いのほか高いことを鑑みると)
        でも、氏の他の作品を読もうという気にはまだなっていない。



        >> 続きを読む

        2019/05/11 by Sprinter

    • 他28人がレビュー登録、 104人が本棚登録しています
      レインツリーの国

      有川浩2009/05

      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね! tanreinama chika-0305 KEMURINO future
      • 匿名

        この本は、主人公とヒロインの恋の物語...。読んだ方でただの恋愛ストーリーと感じる人は少ないと思います。障害という厄介者。簡単に解決しそうでしないこれはこの物語が簡単に進まない原因であり、読者が記憶に残る理由でもある思います。ヒロインは障害を理由に自分の殻に閉じこもり主人公はヒロインをその殻から出そうとしている。その中で、ヒロインの態度には少しイラッと感じた人もいるのではないでしょうか。私もその一人です。誰にだって隠したい秘密は一つぐらいあることでしょう。インターネットという画面上の自分と現実の自分が違う人もいるのではないでしょうか。ではもし、ヒロインのようにインターネットで知り合った人に実際に会ってみませんか。と言われたらあなたは勇気を出して「はい」といえますか? >> 続きを読む

        2020/02/04 by 匿名

    • 他27人がレビュー登録、 146人が本棚登録しています
      こころ

      夏目漱石2004/02

      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! tomato kuuta tadahiko taiji
      • 本棚に寝かし続けて3年。
        やっと読了することができました。
        なぜこんなにかかってしまったかというと、主人公が慕うほどの魅力を先生に感じなかったからです。
        何が良くて通っているのだろうと思っていました。

        上 先生と私
        中 両親と私
        下 先生と遺書
        の3部構成。
        上・中は主人公の視点で物語が進行します。下は先生からの長い手紙。
        先生の「こころ」がなかなか見えてこなかったので、上記のように良い感情を抱くことができなかったのですが、先生視点となってから彼の人生が明らかになり、物語にもどんどん惹き込まれていきました。
        病的なくらい、細部まで一人の男の感情が描かれているのは圧巻です。
        ここまで「こころ」露わに、誰にも話すことのできなかった出来事を美しい文章で手紙に綴る・・・
        正直なところ、先生は妻にくらい少しは伝えなよ、主人公は父の最期を見届けず衝動で先生の元へ駆けつけないでよ、と思いながら読んでいた部分もありましたが。
        どうしても伝えることのできなかった男の「こころ」を含め良い作品だったと思います。

        当初はまさか、このような感想になるとは思ってもみませんでした。
        もし同じような方がいらっしゃれば、何とか頑張って「先生と遺書」まで読んでほしいです。この作品の印象がガラリと変わります。
        私が言うまでもありませんが、名作です。
        >> 続きを読む

        2018/09/09 by あすか

      • コメント 6件
    • 他26人がレビュー登録、 95人が本棚登録しています
      重力ピエロ

      伊坂幸太郎2006/05

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! ooitee minase86
      • 重力にも遺伝子にも逆らえないのがこの世。そんな当たり前の常識をくつがえすことができたら、どんな未来が待っているんだろう?

        人を形成する生い立ちと血の因果はどう結びつくのか?洒脱て巧妙な語り口でリズミカルに進展していくミステリー仕立ての物語にぐいぐい引き込まれてしまう。

        やがて小刻みなシークエンスの連なりは、ドストエフスキーが分厚い作品群に刻んだ人生の不条理と普遍性に通じる重厚なテーマを浮かばせる。

        遺伝子情報の組み合わせによるDNAが人格を左右し、病気や犯罪にもリンクすしているとしたら…。

        人は心身をつかさどるデータを塗り替えるために、目の前に立ちはだかる壁(血の連鎖)に立ち向かうようにプログラムされているのかも?
        >> 続きを読む

        2019/06/02 by まきたろう

    • 他24人がレビュー登録、 172人が本棚登録しています
      老人と海

      アーネスト・ヘミングウェイ , 福田恒存2003/04

      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね! Tsukiusagi Minnie su-kun sunflower cocodemer niwashi ryoh3 Hyonmin
      • 自分のバカさ加減を露呈するようなものだけど、イマイチ名作たる理由が分からない。

        トーリーは、あらすじ通り。
        何も考えずに読めばすぐ読み終わって後には何も残らないだろう。

        それでも名作なのだからと深読みしてみる。

        確かにレビューなんかで言われているような事は分かるし、自分はこう思うんだけどなーなんて議論もしたくなる。

        …けど、それって本書が凄いってこと?

        世間一般的な駄作でも深く読もうと思えば色んな考えや想いというのは出てきそうな気がするけど。

        …まぁそうではないから名作なんだろうけど。
        >> 続きを読む

        2018/10/02 by 豚の確認

      • コメント 2件
    • 他24人がレビュー登録、 90人が本棚登録しています
      金閣寺

      三島由紀夫2003/04

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! chao tomato tadahiko
      • とにかく時間がかかったが何とか読み終えた。
        美への憧憬、コンプレックス、敵対心。きっと誰も少しずつ持っているけれど、そのバランスが何かのきっかけで激しくゆがんだりするとこうなるのかもしれない。
        世界を変えるのは認識だと思う。誰かにとっては些細なことであっても、誰かにとっては人生を変えるほどの出来事だったり、そういうことはよくあるから。
        >> 続きを読む

        2019/08/04 by aki

    • 他23人がレビュー登録、 76人が本棚登録しています
      変身

      フランツ カフカ (1952/06

      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね! chao Minnie Outsider
      • 読む年齢によって印象が異なる不思議な傑作。若き日に読んだときは、アナーキーな異端児に思えた。

        が、歳を積んだ今、引きこもりや不登校を超えてしまった主人公像が、ちくちくと胸に刺さった。

        角界、プロ野球界などで第一線を牽引した人材を辞任に追い込む組織の都合や、東京五輪に向け古い文化と体質を一掃しようと躍起になっている国策と横並びの世論にたちうちできない個人の閉塞感。

        リアル社会と、家族と社会から隔離されてしまう主人公グレーゴル・ザムサが生活してきた重苦しい陰鬱な部屋が重なってちくちくした。

        いつ読んでも現社会をリアルに映す面白すぎる傑作だぜ。
        >> 続きを読む

        2018/10/14 by まきたろう

      • コメント 1件
    • 他23人がレビュー登録、 70人が本棚登録しています
      旅のラゴス

      筒井康隆1994/03

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! Kazama Tukiwami
      • 内容紹介-------------------------------------------------------
        北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男ラゴス。集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅をするラゴスの目的は何か?異空間と異時間がクロスする不思議な物語世界に人間の一生と文明の消長をかっちりと構築した爽快な連作長編。
        ---------------------------------------------------------------

        主人公がいくつもの国を旅して行く先々で不思議な出来事に遭遇するというのは、後発ではあるが『キノの旅』に似ている。
        それでも本書の方が内容が濃く感じる。
        その理由は、『旅のラゴス』には時系列が存在し主人公が年を重ねていくことと、各都市での出来事を最小限の描写にとどめていることでかえって想像の余地が生まれていることにあると思う。

        250ページでこれだけ冒険した気分に浸れるとは。
        笹本祐一の『妖精作戦』やハインラインの『夏への扉』のような濃さ。

        それでいて、主人公最強無双系のいわゆる「なろう小説」のような爽快感がある。
        始めは北大陸の学校で学んだ知識を使い、後半は先人類が残した知識を使って他人より優位に立ちまわる。
        特に後半のラゴスの知識は舞台となる世界においては完全無欠と言って良く、その知識が社会に対して急激な変化を与えてしまわないように、その力の行使をセーブする必要があるほどだ。
        彼の知識は神から突然与えられるというような無根拠無背景のものではなく、旅の危険と知識を吸収するための長い年月を捧げたことによるものなので「なろう」よりも納得がいきやすいと思う。

        でもそれだけの力を得て、多くを手に入れることができるのに、読み終えた時に寂しくなるこの不思議な感じはどこからくるのか。
        そこには「ラゴスに欲がないこと」が影響している。
        彼は金銭や社会的地位・名誉を追い求めてはいないし、特定の女性に対する感情も妄執とは違う。
        旅の目的である先人類の知識についても独占しようとはしない。

        彼の旅そのものと同様に、ものに固執せずさすらうような生きざまを運命づけられているかのようだ。
        ラゴスは何も得ようとしないのではなく、何も得ることができないのかもしれないと考えると、これだけの知識を携えて人に頼られるラゴスがなんだか可哀そうに思えてくる。

        もし自分がラゴスと同じ旅路をたどったとしたら、銀鉱でラウラと暮らしていたかもしれない。
        なんとか自分の旅の目的を思い出して南の大陸に進んだとしても、あの王国を抜け出すのは無理だ。
        だってニキタもカカラニもかわいすぎないか?
        でもラゴスを見ていると、人は多少の欲は見せた方が幸せになれるものなのかもしれないと思った。

        もし最後に彼が唯一追い求めたと言える氷の女王に会えたのなら、そこでは安息を得てほしいと願わずにはいられない。

        >> 続きを読む

        2020/02/16 by しでのん

    • 他22人がレビュー登録、 97人が本棚登録しています
      何者

      朝井リョウ2012/11

      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 超がつく就職難の時代に就活を続ける5人の大学生。

        お互いの悩みや苦戦をSNSに上げる日々。
        その中で本音と建前が交錯する。

        映画版を見ていたので大まかな進みは知っていたが、それでも序盤から張られていた伏線が炸裂する終盤の指摘には思わず虚を突かれる。

        結局この物語は就活に挑む姿勢を十人十色で描いているわけで、ある意味拓人は幸せでもある。
        そう言ってくれる存在がいて。

        ラストの一歩踏み出す姿勢がとても清々しい。
        >> 続きを読む

        2019/09/03 by オーウェン

    • 他22人がレビュー登録、 51人が本棚登録しています
      ツナグ

      辻村深月2012/08

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • はしなくも、まだ未読だった本書と身内の不幸が重なるという稀有な読書体験。

        臨終前に、交わした互いの少ない言葉を、どう受けとめ、どう整理して、永遠のお別れに臨むか?

        もう語ることも、泣くことも、笑うことも、怒ることもない故人は、見送る者たちのために無言の宿題を遺して去っていく生命の摂理のようなものを作品と並行しながら感じた。

        もう一度会って聞くことも、告げることも叶わない現実をどう解釈し、背負っていくか? 答えは残された者たちの明日の生命に繋がっているような気がした。
        >> 続きを読む

        2020/01/05 by まきたろう

    • 他21人がレビュー登録、 80人が本棚登録しています
      深夜特急

      沢木耕太郎1994/02

      カテゴリー:地理、地誌、紀行
      3.9
      いいね! makoto chao sunflower tadahiko tomato halujack ice momomeiai
      • だいぶ前から読みたいと思ってた本。図書館で借りてきた。33年前に書かれたものだけど現在進行形じゃないかと思うほど新鮮で生々しいので暇さえあれば読んでいた。
        主人公がマカオで博打に嵌っていく様子が詳細に模写されているのだけどギャンブル依存症ってこういう過程で成っていくんだなと納得できた。
        すばらしいくだりだよな。
        >> 続きを読む

        2019/01/15 by キトー戦士

    • 他20人がレビュー登録、 68人が本棚登録しています
      オーデュボンの祈り

      伊坂幸太郎2003/10

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね!
      • 不思議な小説。伊坂幸太郎のデビュー作だ。村上龍のような感じと思ったが、ちと、違う。カカシが喋ったり、殺人を許される人がいたりと、ストーリーがどこへ向かっていくかもわからない展開。ふわふわとした感じだったが、最後の方では、少しずつすべて事象が絡まってくる。もう少し、結末を展開してほしかったが、この小説の面白みを減ずるものではない。楽しく読めた。 >> 続きを読む

        2020/04/10 by KameiKoji

    • 他19人がレビュー登録、 150人が本棚登録しています
      羅生門・鼻

      芥川龍之介2005/09

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! sayaka chiaki emi mariak1994 nona
      • 芥川の師匠、夏目漱石が絶賛していた『鼻』を読み終えました。芥川の作品は短編ばかりなので、どれもすぐ読めます。

        長い鼻にコンプレックスを持っている内供と、周囲の人々の心理がよく観察し書かれていました。少し心理描写をさらけ出し過ぎな感じもしましたが、人の綺麗とはいえない内面を如実に表していました。
        鼻を短くする場面は、ややグロテスクでしたが^^;
        >> 続きを読む

        2019/06/18 by May

    • 他18人がレビュー登録、 45人が本棚登録しています
      火車

      宮部みゆき1997/12

      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! naho-11
      • 内容は、ざっくり書くとサラ金の多重債務で他人に成りすました事件ですが、当の本人や成りすまされた人は一切出てきません。でもこれが、なぜか面白い。逃げられた婚約者や元同僚、警察など最初は憶測で話しは進んで行きますが、徐々に周りから色々物事が解決していきますが、最後はかなり、消化不良って感じで唐突に終わります。でも名作には変わらない。 >> 続きを読む

        2019/07/14 by rock-man

    • 他18人がレビュー登録、 128人が本棚登録しています
      人間失格

      太宰治2005/12

      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! tomato chao chaos mariak1994
      • 言わずもがな、太宰治の名作。
        全体的に暗く、人々の魂の深いところまで感じ取り、自己分析のされた文学だと感じた。

        普段、あまり日本文学について学ぶ機会もなく、背景知識がもっとあると違った面から読めたのかもしれない。

        正直、しっかりと髄まで理解できたかと言えば怪しい。日本文学の象徴とも言える本作、人生観を根本からひっくり返されてしまうのではないかと途中読んでいて思った。

        またいつの日か、読み返して違った感情を抱くことを期待したい
        >> 続きを読む

        2018/11/25 by ryo

    • 他17人がレビュー登録、 72人が本棚登録しています
      江戸川乱歩傑作選

      江戸川 乱歩 (1960/11

      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! syuna sunflower
      •   中学生の娘が「昔の小説の名作を読みたい」と言い出したので、
        そんなこと言ったってラノベしか読んだことない子に
        いきなり漱石とか渡してもなぁ~とか考え、
        推理小説系ならいいかと思い
        9本の短編が収められている こちらを購入。
        渡す前に自分も読んでみました。
         
         江戸川乱歩 初体験だったのですが、
        なんだか若干イメージが違いました。
        というか、推理ものの枠におさまらない方だったんですね。
        ちょっとオカルトチックなところもあって
        子どもに読ますには微妙かなと思うところもありましたが、
        まぁ渡してみようと思います。
         
         とっても有名な明智小五郎も何度か登場するので、
        そこには何らかの反応を示すでしょう。
        どんな感想が返ってくるか楽しみです。

         それにしても、なんだろうこの本のイメージ。
        何故スイカ? 実際のカバーは全く別物です。
        >> 続きを読む

        2017/12/25 by kengo

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