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(株)新潮社 (シンチヨウシヤ)

企業情報
企業名:新潮社
しんちようしや
シンチヨウシヤ
コード:10
URL: http://www.shinchosha.co.jp
      西の魔女が死んだ

      梨木香歩2001/06

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! daya linarosa Moffy peace_1987
      • 魔女修行を受けるという件からは、あまり魅力的に感じるものはなかったが、魔法と掛けることによって、まいが現代へと戻っていく描写が無理なく描かれている。

        ファンタジーの話なのだけれど、魔法というのが形を出すわけでもないし、かといって精神論で片づけるわけでもない。

        そういった曖昧なものではなく、食事や洗濯などの日常生活が積み重ねられていく。
        それが段々と心地よい余韻になっていくし、2年の空白が空いたのは、まいが大人になっていく証拠なのだろう。

        アイ・ノウで済ます辺りの魔女の飄々とした佇まいが素敵だった。
        >> 続きを読む

        2020/09/02 by オーウェン

    • 他43人がレビュー登録、 169人が本棚登録しています
      夜のピクニック

      恩田陸2006/08

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! niwashi siois Sachupan kumpe
      • 3年間という期限付の高校生活。今、振り返るとあっという間だったけど、当時はなぜか毎日が長かった。教室、部活、塾など時間刻みのルーティンからほんの一瞬、解放してくれるイベント、悪友や異性と過ごす時間だけが、超高速で過ぎ去っていった、懐かしい10代後半の感覚を思い出す。

        主人公たちが通う北高伝統行事、年に一度の歩行際。全校生徒が一昼夜かけて、80km完歩を目指す道のりに合わせて、物語もゴールへ一歩一歩近づいてゆく作品構成がとてもおもしろい!

        遠足、文化祭、体育祭、修学旅行、マラソン大会などなんでもよい。学業の合間の消化試合のように開かれる学校行事の中にも一つくらいは、いつもよりテンションが上がっている自分に気づく瞬間があるものだ。

        青春期に体感する非日常的な出来事の中には、教室の中では、見えない学生たちの素顔や、普段は口に出せない気持ちが渦巻いていて超リアルな冒険のよう。

        真夜中に歩きながら、友や異性と互いの存在を認識、理解し合う高校生たちの思考と感情に触れながら、結局人間って、教科書、パソコンより、リアルな時間の中で、頭と体と心をフル回転しているときが、一番学習能力も高いのかも。

        何気なく毎日過ぎていく時間も見慣れた景色も、あっという間に消え去る青春の奇跡。尊いほど輝かしい時間が、今さらながら羨ましい。
        >> 続きを読む

        2021/01/31 by まきたろう

    • 他39人がレビュー登録、 138人が本棚登録しています
      博士の愛した数式

      小川洋子2005/10

      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! tadahiko masa920 mahalo caramel sunflower syuna Dies_irae Moffy ryoji Booklover ooitee
      • 小学生の息子と母子二人で暮らす私が、家政婦紹介組合から新たに派遣された先は、過去の交通事故による後遺症で前向性健忘となり80分しか記憶がもたない、数学専門の元大学教師である64歳の博士の住む家でした。新たな派遣先をこれまでに九人の家政婦たちが辞めていた事実を知ったうえ、博士の保護者である義姉からは母屋である義姉宅との行き来を禁じられます。普段の派遣先との違いから戸惑う私が、衣服のいたるところにメモを貼り付けた異様な風体の博士から初対面で問われたのは、名前ではなく靴のサイズでした。

        博士によって「ルート」と名づけられた私の息子が、子どもの存在を慈しむ博士の勧めによって学校帰りに博士宅を訪れるようになり、物語は三人の交流を主軸としつつ展開します。そして本作を彩る重要な素材として、博士によって母子に伝えられ次第に私を惹きつけるに至る「数学の世界の不思議な魅力」と、熱心な阪神ファンであるルートが作品内において進行形で応援する、亀山・新庄フィーバーの熱気にも押されて優勝争いを演じた「1992年の阪神タイガースの1シーズン」の二つが挙げられます。小説作品でありながらも巻末には数学と、博士にとっては事故前の記憶として常に現役である江夏豊に関する参考文献が並んでいます。作品内に流れる時間についても、基本的には1992年の野球シーズンの開幕から終了までを区切りとしています。

        読書の動機として、一度は試してみたかった著者の作品のなかから、代表作のひとつでベストセラー作品でもあり、SNS上でも常に多くの読了コメントを目にした本作を選びました。読後感としては事前の情報にたがわぬ優しい味付けであり、作中に散りばめられたいくつかの謎についても抑制的に語られています。過度に感動を煽るような描写は控えられた作風は静謐な印象を残すとともに、いくつかの要素を無理なく織り上げた均整の取れた佳作です。読書に穏やかなひとときを求める読み手に訴求する本作は、未読の方であれば、ミニシアター系映画館で定期的に上映される波乱の少ない静かな感動作と同軸上にあるとイメージして頂いて差し支えないかと思います。

        読書中、久々に球場へ足を運びたくなりました。
        >> 続きを読む

        2020/09/24 by ikawaArise

    • 他35人がレビュー登録、 161人が本棚登録しています
      星の王子さま

      サン・テグジュペリ , 河野万里子2006/02

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! tadahiko makoto chao kuuta Minnie sunflower Romance caramel sox tamo Magic_Hour FiRST kissy1986 c1111 mee SAI Fragment keyaki- mariak1994 Kiiro_7
      • いやあ、面白かった!
        夢中になって一気読みしてしまった・・・!

        児童文学侮ることなかれ・・・。
        子供が読んでも大人が読んでも楽しめると思うし大人になってから読むとその背景や色合いなどが全く別のものに変容していくような気さえする。

        惜しいのは自分はこの作品を子供の頃に読んでいなかったこと。
        大人になってはじめて読んだのでもし感性や感受性が豊かだった子供の頃に読んでいたら今大人になって読んだ時との対比などがわかったと思うので非常に残念。だけれども今読んで(再読して)わかったことというか感じたことは生涯忘れることはないだろうと思う。

        王子さまと僕の交流。
        王子さまと花の恋。
        王子さまとキツネの友情。
        王子さまと星々の権力者たちとの問答。
        そして、王子さまと僕の別れ。


        それぞれに深くあたたかい、でも、一筋縄ではいかない大人と子供のやり取りが時に激しく時に哀しく描かれていて「ああ、現実も人生もこういうことだよなぁ。。。」と思わせてくれました。


        実際王子さまのように諦めずに何度も聞き返せればどれだけ良いか、僕のように大事なことをやっている時に何度も聞き返されたら嫌だなぁとか自分の日々の生活に置き換えて考えてみるとなんにも王子さまがやっていることは不思議でも不自然でもなく本来は人間同士がやらなければいけないことで、人間同士がやりたくない、やってほしくないことなんだなぁとも読み終えて思いました。


        この作品は童話的ですが書いてあることは人間の営み、日々の生活なんですよね。王子さまのようにはできないけれど努力することはできる。だから、もうちょっと図々しくでも尊敬や感謝の気持ちを持っていろんな人達と交流していき、僕のように、王子さまのように豊かな心を持ちたいなとも思いました!


        今回chaoさんの「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」のレビューを拝見させていただいてこの「星の王子さま」を読みたい、読もうと思い結果楽しく読めたので改めて機会を与えてくださったchaoさんに感謝致します。ありがとうございました!


        ちょっと読んでいる最中に心配事があって何度か読むのやめようかと思ったのですが読んでいくうちにその心配事が紛れ気づけば物語の中に耽溺できていたのでやはり読書って凄いなぁ、良いもんだなぁと思いました。これからも、常に本と、読書と共に人生を謳歌していければいいなぁとも強く、強く思います!!


        今回も良い読書が出来ました!
        >> 続きを読む

        2019/07/16 by 澄美空

      • コメント 6件
    • 他34人がレビュー登録、 119人が本棚登録しています
      向日葵の咲かない夏

      道尾秀介2008/06

      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね! ooitee Tukiwami
      • まったく事前情報なしで読み始めたこの作品、こんな小説があっていいのかと衝撃を受けた。途中嫌悪感さえ感じながらも最後どう収めるのかが気になり読了。終わって今でももやもやしている。
        ラストの展開は破壊的ではあるが、これはこれである意味完成度が高いのなとも思う。(作品の評価が思いのほか高いことを鑑みると)
        でも、氏の他の作品を読もうという気にはまだなっていない。



        >> 続きを読む

        2019/05/11 by Sprinter

    • 他28人がレビュー登録、 104人が本棚登録しています
      レインツリーの国

      有川浩2009/05

      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね! tanreinama chika-0305 KEMURINO future
      • 匿名

        この本は、主人公とヒロインの恋の物語...。読んだ方でただの恋愛ストーリーと感じる人は少ないと思います。障害という厄介者。簡単に解決しそうでしないこれはこの物語が簡単に進まない原因であり、読者が記憶に残る理由でもある思います。ヒロインは障害を理由に自分の殻に閉じこもり主人公はヒロインをその殻から出そうとしている。その中で、ヒロインの態度には少しイラッと感じた人もいるのではないでしょうか。私もその一人です。誰にだって隠したい秘密は一つぐらいあることでしょう。インターネットという画面上の自分と現実の自分が違う人もいるのではないでしょうか。ではもし、ヒロインのようにインターネットで知り合った人に実際に会ってみませんか。と言われたらあなたは勇気を出して「はい」といえますか? >> 続きを読む

        2020/02/04 by 匿名

    • 他27人がレビュー登録、 146人が本棚登録しています
      こころ

      夏目漱石2004/02

      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! tomato kuuta tadahiko taiji
      • 本棚に寝かし続けて3年。
        やっと読了することができました。
        なぜこんなにかかってしまったかというと、主人公が慕うほどの魅力を先生に感じなかったからです。
        何が良くて通っているのだろうと思っていました。

        上 先生と私
        中 両親と私
        下 先生と遺書
        の3部構成。
        上・中は主人公の視点で物語が進行します。下は先生からの長い手紙。
        先生の「こころ」がなかなか見えてこなかったので、上記のように良い感情を抱くことができなかったのですが、先生視点となってから彼の人生が明らかになり、物語にもどんどん惹き込まれていきました。
        病的なくらい、細部まで一人の男の感情が描かれているのは圧巻です。
        ここまで「こころ」露わに、誰にも話すことのできなかった出来事を美しい文章で手紙に綴る・・・
        正直なところ、先生は妻にくらい少しは伝えなよ、主人公は父の最期を見届けず衝動で先生の元へ駆けつけないでよ、と思いながら読んでいた部分もありましたが。
        どうしても伝えることのできなかった男の「こころ」を含め良い作品だったと思います。

        当初はまさか、このような感想になるとは思ってもみませんでした。
        もし同じような方がいらっしゃれば、何とか頑張って「先生と遺書」まで読んでほしいです。この作品の印象がガラリと変わります。
        私が言うまでもありませんが、名作です。
        >> 続きを読む

        2018/09/09 by あすか

      • コメント 6件
    • 他26人がレビュー登録、 97人が本棚登録しています
      重力ピエロ

      伊坂幸太郎2006/05

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! ooitee minase86
      • 重力にも遺伝子にも逆らえないのがこの世。そんな当たり前の常識をくつがえすことができたら、どんな未来が待っているんだろう?

        人を形成する生い立ちと血の因果はどう結びつくのか?洒脱て巧妙な語り口でリズミカルに進展していくミステリー仕立ての物語にぐいぐい引き込まれてしまう。

        やがて小刻みなシークエンスの連なりは、ドストエフスキーが分厚い作品群に刻んだ人生の不条理と普遍性に通じる重厚なテーマを浮かばせる。

        遺伝子情報の組み合わせによるDNAが人格を左右し、病気や犯罪にもリンクすしているとしたら…。

        人は心身をつかさどるデータを塗り替えるために、目の前に立ちはだかる壁(血の連鎖)に立ち向かうようにプログラムされているのかも?
        >> 続きを読む

        2019/06/02 by まきたろう

    • 他24人がレビュー登録、 172人が本棚登録しています
      老人と海

      アーネスト・ヘミングウェイ , 福田恒存2003/04

      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね! Tsukiusagi Minnie su-kun sunflower cocodemer niwashi ryoh3 Hyonmin
      • 自分のバカさ加減を露呈するようなものだけど、イマイチ名作たる理由が分からない。

        トーリーは、あらすじ通り。
        何も考えずに読めばすぐ読み終わって後には何も残らないだろう。

        それでも名作なのだからと深読みしてみる。

        確かにレビューなんかで言われているような事は分かるし、自分はこう思うんだけどなーなんて議論もしたくなる。

        …けど、それって本書が凄いってこと?

        世間一般的な駄作でも深く読もうと思えば色んな考えや想いというのは出てきそうな気がするけど。

        …まぁそうではないから名作なんだろうけど。
        >> 続きを読む

        2018/10/02 by 豚の確認

      • コメント 2件
    • 他24人がレビュー登録、 90人が本棚登録しています
      旅のラゴス

      筒井康隆1994/03

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! Kazama Tukiwami
      • 我々の世界とは一風変わった世界を、ただただ旅するラゴス。

        我々が「旅」というとどこかへ羽をのばして……写真を撮り、旨いものを食い、温泉に入って、お土産なんか買って帰ってくる……というものだが、ラゴスは違っている。我々の旅は数日で家に帰ってくる旅行なのだが、ラゴスは家へ帰らない。実家に戻った時ですら、「ここは旅の中継地点なのだ」と考える、それがラゴスなのである。

        旅先で起こる出来事。捕虜になり奴隷として労働を強いられるときもあれば、国王にまつりあげられることも。訪れるその地その地で、ある一定の立ち位置を獲得し、それを受け入れていく。

        旅先で逢ういとおしき人。心を通わせ、語り合い、ときには女性と愛し合う。だがラゴスはずっとその場所にとどまらない。「ここにいてくれ」と懇願する人を置いて、ラゴスはまた旅に出る。どれだけそこが心地いい場所でも、どれだけ愛する人がいても、ラゴスはやはり旅に出る。

        危険な炭鉱で働かされたり、部屋にこもって本を読みふけったり、昔出会った女のことを思い返したり……これは、ラゴスの旅の物語ではなく、ラゴスという人物の物語なのである。ただただ放浪するわけではなく、かといって確固とした理由があるわけではなく、何かを求めてひたすら旅をする。ラゴスという人物が旅そのもの、まさに彼は「旅のラゴス」なのだ。

        薄めの分量に対し、この重厚感。この満足感。素晴らしい作品である。これだから読書はやめられない。
        >> 続きを読む

        2021/01/18 by 現場猫

    • 他23人がレビュー登録、 99人が本棚登録しています
      変身

      フランツ カフカ (1952/06

      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね! chao Minnie Outsider
      • 読む年齢によって印象が異なる不思議な傑作。若き日に読んだときは、アナーキーな異端児に思えた。

        が、歳を積んだ今、引きこもりや不登校を超えてしまった主人公像が、ちくちくと胸に刺さった。

        角界、プロ野球界などで第一線を牽引した人材を辞任に追い込む組織の都合や、東京五輪に向け古い文化と体質を一掃しようと躍起になっている国策と横並びの世論にたちうちできない個人の閉塞感。

        リアル社会と、家族と社会から隔離されてしまう主人公グレーゴル・ザムサが生活してきた重苦しい陰鬱な部屋が重なってちくちくした。

        いつ読んでも現社会をリアルに映す面白すぎる傑作だぜ。
        >> 続きを読む

        2018/10/14 by まきたろう

      • コメント 1件
    • 他23人がレビュー登録、 70人が本棚登録しています
      金閣寺

      三島由紀夫2003/04

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! chao tomato tadahiko
      • とにかく時間がかかったが何とか読み終えた。
        美への憧憬、コンプレックス、敵対心。きっと誰も少しずつ持っているけれど、そのバランスが何かのきっかけで激しくゆがんだりするとこうなるのかもしれない。
        世界を変えるのは認識だと思う。誰かにとっては些細なことであっても、誰かにとっては人生を変えるほどの出来事だったり、そういうことはよくあるから。
        >> 続きを読む

        2019/08/04 by aki

    • 他22人がレビュー登録、 76人が本棚登録しています
      何者

      朝井リョウ2012/11

      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 超がつく就職難の時代に就活を続ける5人の大学生。

        お互いの悩みや苦戦をSNSに上げる日々。
        その中で本音と建前が交錯する。

        映画版を見ていたので大まかな進みは知っていたが、それでも序盤から張られていた伏線が炸裂する終盤の指摘には思わず虚を突かれる。

        結局この物語は就活に挑む姿勢を十人十色で描いているわけで、ある意味拓人は幸せでもある。
        そう言ってくれる存在がいて。

        ラストの一歩踏み出す姿勢がとても清々しい。
        >> 続きを読む

        2019/09/03 by オーウェン

    • 他22人がレビュー登録、 51人が本棚登録しています
      深夜特急

      沢木耕太郎1994/02

      カテゴリー:地理、地誌、紀行
      3.9
      いいね! makoto chao sunflower tadahiko tomato halujack ice momomeiai
      • ロンドンまでバックパッカーのような旅をしていくお話のようで、香港あたりで安ホテルに逗留したしているのだが、フェリーで渡ったマカオでカジノにハマり、ディーラーと熱いバトルを繰り広げるあたりで興が冷めた。 >> 続きを読む

        2021/01/29 by 和田久生

    • 他21人がレビュー登録、 70人が本棚登録しています
      ツナグ

      辻村深月2012/08

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • はしなくも、まだ未読だった本書と身内の不幸が重なるという稀有な読書体験。

        臨終前に、交わした互いの少ない言葉を、どう受けとめ、どう整理して、永遠のお別れに臨むか?

        もう語ることも、泣くことも、笑うことも、怒ることもない故人は、見送る者たちのために無言の宿題を遺して去っていく生命の摂理のようなものを作品と並行しながら感じた。

        もう一度会って聞くことも、告げることも叶わない現実をどう解釈し、背負っていくか? 答えは残された者たちの明日の生命に繋がっているような気がした。
        >> 続きを読む

        2020/01/05 by まきたろう

    • 他21人がレビュー登録、 81人が本棚登録しています
      オーデュボンの祈り

      伊坂幸太郎2003/10

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね!
      • 不思議な小説。伊坂幸太郎のデビュー作だ。村上龍のような感じと思ったが、ちと、違う。カカシが喋ったり、殺人を許される人がいたりと、ストーリーがどこへ向かっていくかもわからない展開。ふわふわとした感じだったが、最後の方では、少しずつすべて事象が絡まってくる。もう少し、結末を展開してほしかったが、この小説の面白みを減ずるものではない。楽しく読めた。 >> 続きを読む

        2020/04/10 by KameiKoji

    • 他19人がレビュー登録、 151人が本棚登録しています
      火車

      宮部みゆき1997/12

      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! naho-11
      • 発表から22年過ぎた今、文庫版第64刷を読む。令和になっても、タイトル書体と絵のバランスがステキ過ぎる装丁と、新潮の天アンカットで製本された紙の厚みに傑作の風格を味わいながら、ページをめくるめくサスペンス世界へ。

        気軽で便利なカードローン、消費者金融から始まる多重債務の構造と、貸す側、借りる側で成り立つ社会の悲壮な現実を題材にした、リアルサスペンスの金字塔は、今も胸にグサリと刺さる。

        借金、失踪、死という金融との関係性と、そこに存在するさまざまな人生の悲しい連鎖を描いたこの小説から22年。借金はさらにポップにオンライン決済に進化。未曾有のキャッシュレス時代に突入した今、現金を見ない数字の裏に新たなミステリーが蠢いている気がする、素晴らしいラストシーン。
        >> 続きを読む

        2020/10/25 by まきたろう

    • 他19人がレビュー登録、 130人が本棚登録しています
      羅生門・鼻

      芥川龍之介2005/09

      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! sayaka chiaki emi mariak1994 nona
      • 皆さんこんにちは。
        今回は読んではいないのですが、自分の生存確認とその後の事を書いておきたかったので、こういう形で書かせていただきます。

        自分は、福島県の真ん中らへんに住んでいます。
        昨夜、ラジオを聴いていたら突然地鳴りのようなものが起きその後、ものすごい横揺れが来て、本棚とタンスが両側から倒れてきました。逃げなきゃ、と思ったのですが、あまりの揺れと恐怖で一歩も動けませんでした。幸い、怪我は無かったのですが、部屋の中はめちゃくちゃで、台所でも、食器が飛び散り多数割れてしまいました。

        玄関の脇なブロック塀も崩れ、窓も一部閉まらなくなってしまいました。

        施設にいる父の無事は確認できまして、親戚、友人たちの無事も確認できました。

        今日は、朝からヘルパーさんや訪問看護の方たちから連絡があり、友人や先輩たちに手伝ってもらいながら、家の片付けをしました。今は、なんとか生活できています。物資も少なからずあるので、当分は大丈夫かな、と思います。

        ただ、まだ小さな揺れは続いていますし、これから1週間くらいは、昨日と同程度の揺れが来るかも、と言われているので、気をつけながら過ごしていきたいなと思います。

        とりあえず自分は無事です。
        こんなこと、ここで書くのもどうかと、迷いましたが、自分の体験が誰かの何かに役立てられれば良いなと思い、書かせていただきました。

        当分は、レビューあげられないかも知れませんが、落ち着いたらまたいつものおちゃらけた感じのレビューあげられればなと思っています。

        よろしくお願い致します。
        >> 続きを読む

        2021/02/14 by 澄美空

      • コメント 5件
    • 他18人がレビュー登録、 45人が本棚登録しています
      江戸川乱歩傑作選

      江戸川 乱歩 (1960/11

      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! syuna sunflower
      • 物語に登場する犯罪者たちの病み方が、うっかりすると、組織、集団、SNS上などで一方通行に陥ってしまう現代人に、どこか通じるなぁ? なんて思いながら読了。

        特に映画『キャタピラ』の原作でもある『芋虫』にうごめく狂気の心理錯綜に戦慄が走った。命だけではなく、残された者たちの人間性をも破壊する恐怖は、怪奇小説の壁をやぶる戦争文学に思えた。

        エログロ的イメージが先行しがちな乱歩作品だが、人がどのような環境や性癖、対人関係を経て、異常精神、妄想、変質世界に落ちていくのか? 社会の裏面をフォーカスする乱歩の目は、今も瞬いている気がする。
        >> 続きを読む

        2020/09/06 by まきたろう

    • 他18人がレビュー登録、 47人が本棚登録しています
      人間失格

      太宰治2005/12

      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! tomato chao chaos mariak1994
      • 言わずもがな、太宰治の名作。
        全体的に暗く、人々の魂の深いところまで感じ取り、自己分析のされた文学だと感じた。

        普段、あまり日本文学について学ぶ機会もなく、背景知識がもっとあると違った面から読めたのかもしれない。

        正直、しっかりと髄まで理解できたかと言えば怪しい。日本文学の象徴とも言える本作、人生観を根本からひっくり返されてしまうのではないかと途中読んでいて思った。

        またいつの日か、読み返して違った感情を抱くことを期待したい
        >> 続きを読む

        2018/11/25 by ryo

    • 他17人がレビュー登録、 73人が本棚登録しています

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