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(株)新潮社 (シンチヨウシヤ)

企業情報
企業名:新潮社
しんちようしや
シンチヨウシヤ
コード:10
URL: http://www.shinchosha.co.jp
      西の魔女が死んだ

      梨木香歩2001/06

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! daya linarosa Moffy peace_1987
      • ちょっと不思議ですごく愛情にあふれた素敵な話。
        読み終わって心地の良い余韻が残った本だった。
        文章のテンポも良くすごく読みやすい。

        中学生の少女まいは、学校での人間関係に嫌気がさし、登校拒否になってしまう。
        気分転換の為、彼女は田舎の祖母の家で過ごすことになる。
        彼女の祖母は、イギリス人で日本で結婚し日本の田舎に住んでいる。
        祖父は既に亡くなり、祖母は一人で暮らしている。
        祖母はちょっと不思議な感じのする人だが、彼女と共に生活する事でまいの心は健やかさを取り戻していく。
        そして彼女の家系の秘密も知ることになる。

        まいのおばあちゃんの人物造形がとても秀逸で、ちょっとミステリアスでユーモアを漂わせたイギリス人女性が目に浮かぶようです。
        このキャラクター無しに本書は成立しないと思う。
        著者の才能にただ脱帽するばかりである。

        だけどおばあちゃんのモデルってベニシア・スタンリー・スミスさんだったりするんですかね?

        >> 続きを読む

        2017/12/27 by くにやん

    • 他38人がレビュー登録、 154人が本棚登録しています
      夜のピクニック

      恩田陸2006/08

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! niwashi siois Sachupan kumpe
      • 私も高校のときナイトハイクやりましたわ。お気に入りの男子とその友達と会話した遠い思い出が蘇った。でもこんなに大人じゃなかった。融と貴子は異母兄弟だから複雑な気持ちで相手を見てしまうのは解る。でも周囲の友達の観察力や人を見る目の鋭さに感心した。尊敬できる友達っていいよね。いくつになっても。
        >> 続きを読む

        2018/05/15 by miko

    • 他32人がレビュー登録、 122人が本棚登録しています
      博士の愛した数式

      小川洋子2005/10

      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! tadahiko masa920 mahalo caramel sunflower syuna Dies_irae Moffy ryoji
      • ネタバレあり
        障害を抱えた元数学博士と家政婦親子の心温まる交流を描いた作品。

        非常に良いお話だと思う。
        ちょっと風変わりだが愛情深い心の交流が美しく描かれている。

        作品のキーキャラクターである元数学博士は、交通事故で脳に傷を負い記憶が80分しか持続しない。
        非常に面白い設定だと思うが、そんな正確な時間ごと発生する記憶障害がホントにあるのだろうか。

        数学の話を通してしかコミュニケーションをとれない博士が、数の世界の持つ静謐な美しさを語るシーンはなかなか素晴らしい。
        ラストで教員採用試験に合格し数学の教師になることが決まったルート(主人公の息子に博士がつけたニックネーム)が誇らしそうに病床にある博士にその事を報告するシーンは、思わず感極まって泣いてしまいました。

        数学の話が出てくる本という事だったので、積分記号とかがいっぱい出てくるのかな身構えていたら私でも理解できる内容で安心した。
        >> 続きを読む

        2018/02/24 by くにやん

    • 他31人がレビュー登録、 145人が本棚登録しています
      星の王子さま

      サン・テグジュペリ , 河野万里子2006/02

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! tadahiko makoto chao kuuta Minnie sunflower Romance caramel sox tamo Magic_Hour FiRST kissy1986 c1111 mee SAI Fragment keyaki- mariak1994 Kiiro_7
      • パイロットがサハラ砂漠に不時着し、王子様に出会い、ぼくと王子様の対話を通して、成長していくというお話でした。
        テーマは、「本当に大切なものってなんだろう」というものです。普段、きちんと向き合って考えることなどないので、とても新鮮なお話でした。
        愛、信頼、友情、心の純粋さ、思いやり、感謝…。固定観念や先入観、偏見などを捨てて、心を真っ白な状態にしないと、本当の姿は見えないと、王子様は教えてくれます。
        心が洗われるようないいお話でした。
        >> 続きを読む

        2018/07/03 by うらら

    • 他30人がレビュー登録、 108人が本棚登録しています
      こころ

      夏目漱石2004/02

      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね! tomato kuuta tadahiko taiji
      • 学生時代、上「先生と私」までは読んだことがあったが、
        中「両親と私」、下「先生と遺書」まで読んだのはこれが初めてだった

        下「先生と遺書」で語り手が「先生」へと移る形で遺書が読まれ、
        なぜ今の「先生」の状況が作り上げられたのかが判明する

        その内容は簡単に言うと、優柔不断な「先生」と親友「K」が御嬢さんを奪い合い、
        最終的に「K」と「先生」共に自殺するというものだ
        (本当にざっくりとした説明だが。。)
        自身も優柔不断な所があり、内容に共感することが多々あった

        物語は「先生」が遺書を読み終えた所で完結してしまう
        遺書を受け取った「私」はその後どうしたのか?
        「先生」に先立たれた御嬢さん(妻)はその後どうしたのか?
        非常に気になるところではあるが、もしそこまで語られていたら
        それは蛇足と言われるのだろう
        >> 続きを読む

        2017/05/26 by highsee

      • コメント 1件
    • 他24人がレビュー登録、 86人が本棚登録しています
      向日葵の咲かない夏

      道尾秀介2008/06

      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 乙一かと思ってたらD・リンチだった。

        ミステリーの体裁で哀しくもサイコ的な異常さを題材にした内容だった。
        冒頭では乙一氏のデビュー作程度の印象をもった。
        ティーンエイジャーが書いたようなたよりない小説みたいな曖昧な感じがどうも妙だなぁと思っていたら...。
        コレは映像化したらミスリード展開が台無しなので映画化不可能な作品でしょう。
        「夏と花火と私の死体」でなく「裸のランチ」でしたw
        後味が...とか、読者をバカにしてるとかぃぅ感想が出るのも仕方なさそうですが僕は好きでした。こういうの。
        >> 続きを読む

        2018/07/18 by motti

    • 他24人がレビュー登録、 95人が本棚登録しています
      レインツリーの国

      有川浩2009/05

      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね! tanreinama chika-0305 KEMURINO future
      • 一冊の忘れられない本がきっかけで、出会った「伸」と「ひとみ」
        二人の距離が縮まるのには、時間はかからなかった。

        やがて実際に会おうと伸が提案するが、ひとみはなかなかOKを出さなかった。

        ようやく会う事が実現したが、現れたひとみは、伸が思っていたひとみとは、全く違い、ある秘密があった-。

        この小説は、私が学生の頃に読んだ小説です。
        もう何度も読み返した、大切な小説です。

        今更語る必要がないくらい、この小説は面白いんです。

        「図書館戦争」シリーズに出てくる架空の小説が、本当に小説として生まれたという、奇跡な誕生をした小説でもあり。

        「障害者の話じゃなくて、普通の恋愛小説。ただヒロインが、障害を持っているだけ」という、この恋愛小説。

        本当に面白いので、たくさんの人に読んでもらいたい一冊です。
        >> 続きを読む

        2018/05/24 by ゆずの

      • コメント 2件
    • 他23人がレビュー登録、 140人が本棚登録しています
      老人と海

      アーネスト・ヘミングウェイ , 福田恒存2003/04

      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね! Tsukiusagi Minnie su-kun sunflower cocodemer niwashi ryoh3
      • 『老人と海』(ヘミングウェイ/福田恆存訳) <新潮文庫> 読了です。

        実に骨太な作品。
        「配られたカードで勝負しろ」「塩がなければどうするか」を地で行くサンチャゴ老人には、ただただ憧れるしかありません。
        気持ちの弱い方にはぜひ読んでいただきたい作品です。

        無駄のない文章で心情や状況を淡々と述べながら、読者に熱い気持ちを抱かせるのは流石ヘミングウェイです。
        他の作品も読んではみましたが、『老人と海』が最もおもしろいし興味深いと思いました。

        実は二回目の読書です。
        もし奥付どおりに読んだのだったとしたら、前回は三十数年前に読んだことになります。
        ずっと「また読みたい」と心の奥底で思っていて、ようやく二回目を読みました。
        マノーリン少年って、最初から登場していたんですね。
        海に出るまで思っていたより長かったことにびっくりしました。

        福田恆存の解説も、アメリカ文学をヨーロッパ文学と比較して語っているという点で非常におもしろいです。
        ただ、最初に読むと作品への興味が薄れるかもしれないので(アメリカ文学をかなり軽く見ている)、やはり最後に読まれたほうがいいと思います。
        >> 続きを読む

        2018/03/31 by IKUNO

      • コメント 2件
    • 他23人がレビュー登録、 86人が本棚登録しています
      重力ピエロ

      伊坂幸太郎2006/05

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! ooitee
      • 春が2階から落ちてきた。

        再読した時、詳しい内容まで覚えていなかったけど、この冒頭はとても印象に残っている。

        物語が進んでいるような、進んでいないような…というのを繰り返していると急に展開が広がっていく。

        いつもの伊坂ワールドに入ってしまう内容だった。

        「染色体であるとか、遺伝子であるとか、血の繋がりであるとか、そういったものを、父は軽々と飛び越えてしまった。」

        あー。なんか、いいなぁ。男3人通じ合っているのもジーンとしてしまう。

        (…遺伝子だけに)
        >> 続きを読む

        2018/08/15 by 豚の確認

      • コメント 2件
    • 他22人がレビュー登録、 167人が本棚登録しています
      変身

      フランツ カフカ (1952/06

      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね! chao Minnie Outsider
      • ある朝、グレーゴル・ザムザがなにか気がかりな夢から目をさますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変っているのを発見した。


        衝撃的な一文から始まります。
        グレーゴルがどのようなラストを迎えるのかが気になったのと、100頁ほどの短いストーリーというのもあり、一気に読み終えました。
        読むのはあっという間でしたが、様々な解釈ができ、考えさえられ・・・
        どちらかというと、読了後、感想を書くに至るまでの方が長くなりました。

        自分が巨大な虫に変身したのに、家族に姿を見られないように閉じこもり、出社することばかり考えるのが人間らしいと思いました。
        体だけ虫となってしまったグレーゴルでしたが、徐々に考え方も虫となっていき、状況判断もできないようになり、ある日事件を起こします。
        家族側の視点から見ると、グレーゴルに対して残酷なようですが、もし自分もそのような状況になったら巨大な虫と化した人を受け止めることは出来そうにない。
        家族の感情の変化も、ありえない話なのに妙にリアリティがあります。
        グレーゴルが虫となった結果、経済面で頼りきっていた家族がそれぞれの仕事を見いだし、自立していくんですよね。
        短いストーリーの中で、様々な変身を見せつけられたようです。

        虫嫌いなので、ぞわっとする描写が多いのが読んでいて困りました。
        >> 続きを読む

        2018/07/19 by あすか

      • コメント 2件
    • 他22人がレビュー登録、 68人が本棚登録しています
      金閣寺

      三島由紀夫2003/04

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! chao tomato tadahiko
      • サラ・オレインが某番組で金閣寺を読んだことが日本へ留学する大きな理由の一つとなった、という話を聞いて再読。
        再読といっても大学生以来なので内容はほとんど忘れてるけど。
        とにかく読んで感じたことは、日本語って人類が使う言語で一番繊細で意味深いんじゃないかということ。
        内容は緻密で精巧、無駄や平凡な箇所が全くなかった。
        自分は理系で機械図面を何千枚と描いてきたけど、先輩や同業者でたまに待ったく無駄が無く美しいくらい機能的に図面を仕上げる人がいたけど、その時の感情に似ている。
        自分は文学には疎いけど、『完成された文章』とはこのような小説を指すのだろうな。
        >> 続きを読む

        2018/07/21 by キトー戦士

    • 他21人がレビュー登録、 69人が本棚登録しています
      何者

      朝井リョウ2012/11

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • キツイ読後感でした。就活の世代の話ですが、内定が取れないという事は、何だか「駄目」という烙印を押された気がして、自己肯定感がどんどん失われいていくのは、痛いくらいわかります。
        観察者、傍観者として、他人事のように誰かの悪い所を、自分の物差しでジャッジして、自分の正当性を確かめたいだけで、結局不安なのでしょう。そんな事にかまけて、自分から逃げているだけなのではないでしょうか。それを突き付けられた気がします。就職したらしたで、やりたい事だけやれる訳ではない。こんなはずではなかった、と転職ジプシーになってしまう人も少なからずいるように思います。
        後半の主人公と里香の言い合いは、読んでいてかなりキツかった。里香の言い分は正しいのかもしれないけれど、目くそ鼻くそという感じ。
        人の事上からあれこれ言ったり、人のSNSをチェックしたり、架空の世界で毒を吐いたり。現実逃避しているだけで、現実には誰の助けもしていないし、現実社会で誰かの役に立ったり、自分の成長の為の努力をしていないから、何も変わらない。いつか、何者かになれる夢ばかり見て、時が止まっている。程度の差はあっても、多かれ少なかれ、そういう部分は私にも他の人にもあるのではないかと。格好悪い自分を、まず認める勇気をもった主人公に、苦しいけど、頑張ろう、私も頑張ろう、と思いました。現実を見て、ある部分は妥協もし、行動する事でちょとずつ現実を変えて行こう。頭の中で考えていても、行動しなければ妄想の中でちっぽけな自分を守っているだけなのだなと。行動して、必死に物事を対処する中で、恥もかくかもしれないけど、そうする事でしか心の筋肉をつける事はできないのだなと痛感しました。
        >> 続きを読む

        2017/07/16 by チルカル

    • 他20人がレビュー登録、 50人が本棚登録しています
      旅のラゴス

      筒井康隆1994/03

      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! Kazama
      • 高度な文明社会を失い代わりにテレポーテーションやテレパシーの様な超能力を発達させた人類の住む世界を一人旅する男ラゴスの物語。
        SF的な設定ではあるがこの物語は寓話である。
        読む人によりこの話の意味する内容は変わってくるだろう。
        人生、文明、旅、アニマ、男女、権力、生と死、老い、夢・・・
        様々な観念のメタファーに満ちた不思議な物語である。
        多分、何年か後にふと思い出しまた読みたくなる本だと思う。
        >> 続きを読む

        2017/12/28 by くにやん

    • 他19人がレビュー登録、 87人が本棚登録しています
      深夜特急

      沢木耕太郎1994/02

      カテゴリー:地理、地誌、紀行
      3.8
      いいね! makoto chao sunflower tadahiko tomato halujack ice momomeiai
      • 旅好きは読んどけ!と言われるほど有名になった本。
        それはぜひ読まなければ!と読んでみた。

        旅は旅でも、キラキラしたツアーではなく(そりゃそうだ)、大学生の思いつきバックパッカーでもなく、どこかサバイバルを思わせる放浪生活のような旅。

        なんだろう。自分の知らない世界を知りたかったり、疑似体験をしたい人にはいいのかもしれない。そういう男子(女子も)はいるだろう。

        けど、個人的に旅のノンフィクションには旅を通じての人の成長だとか、問題提起とか、そういうのを求めてるので終始ノリが合わず。

        まぁまだ一巻しか読んでいないので分からないが、これ以降はいいかな。

        ケツの青いガキには早すぎました。
        >> 続きを読む

        2017/08/25 by 豚の確認

    • 他19人がレビュー登録、 63人が本棚登録しています
      ツナグ

      辻村深月2012/08

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね!
      • 本屋大賞を受賞した「鏡の孤城」を読んでから、辻村作品を読んでます。以前映像化もされている本作品。
        ツナグという使者は死者と会わせてくれるという「ツナグ」役割をしている。死者と再会というお題で泣けるという私の定説ですが
        読んでしまいます。タッチとしては最近出版された「コーヒーが冷める前に」似たイメージを持っています。
        それぞれに短編となっているチェーンストリー、定説通り飽きずに読めました。必ず感動を与えてくれる「辻村節」もあり楽しませてもらいました。
        一番始めの章「アイドルの心得」が一番好きかな
        「世の中が不公平なんて当たり前だよ。みんな平等に不公平。フェアなんて誰にも存在しない」このフレーズが印象的でした。

        >> 続きを読む

        2018/07/27 by わくさん

    • 他18人がレビュー登録、 69人が本棚登録しています
      羅生門・鼻

      芥川龍之介2005/09

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! sayaka chiaki emi mariak1994 nona
      • 50頁近くある注釈により一見難しそうに見えますが、8編のほとんどが読みやすく感じました。

        *羅生門
        8編中、一番心に残った作品。
        不気味で恐ろしいと感じる情景描写ですが、何度も読み返していました。
        この情景と、下人の心の変化がとても合っています。
        ラスト一文がまた秀逸。
        注釈を読んで、初出稿と第一短編集稿は結びが全く違っていて驚きました。

        *鼻
        禅智内供の鼻は上唇の上から顎の下まで下がっている。
        こちらも有名な話ですね。
        「羅生門」同様、内供や周りの人たちの心の動きを客観的に追うのはおもしろくもあるけれど、自分を振り返るとドキっとさせられます。
        そんな身近な感情がたくさん詰め込まれています。

        *芋粥
        風采の甚だ揚がらない、多くの侍たちに愚弄されている男は、「芋粥に飽きたい」という欲望のみを大切に持ち続けてきました。
        そんな彼が、遠路はるばる命の危険に怯えながら辿り着いた先で、たっぷりと芋粥が振舞われ・・・
        「達せられないからこそ価値がある」人間の心理なんてそんなものですよね。
        その繰り返しで、人は豊かな生活を求め続けているのではないでしょうか。

        *運
        「物質的な幸福と精神的な幸福とは、どちらが真の幸福であるか」
        精神的な幸せ!ときれいごとは言いません(^^ゞ物質的な豊かさもないと心は満たされませんよね。
        少しゆとりのある生活ができる程の財力がベストだと思っています。
        どちらがなくても不平不満ばかりとなりそうです。

        *袈裟と盛遠
        盛遠の独白、袈裟の独白の二部構成。
        盛遠は袈裟を凌辱し、夫を殺そうではないかと囁く。
        愛憎、情欲、贖罪、蔑み、浅ましさ・・・・人間の醜い感情が嫌というほど溢れてきます。
        独白前の冒頭の文章がそれぞれを表しているようで、とても好み。

        *邪宗門(未完)
        若殿vs摩利信乃法師。
        ここからが読みたいのに・・・というところで終わってとても残念。

        *好色
        平貞文(平中)がいくら文を送っても、侍従は相手にしない。
        思いつめた平中が取った行動は・・・

        芥川さん、こんな話も書かれているのですね。
        邪宗門の風呂敷を広げすぎた未完の作といい、なんだか笑えます。
        侍従の容姿が序盤と変化しているのがおもしろい。
        恋は盲目、少々のことは美化してしまうものなのですね。

        *俊寛
        平安末期の僧。鬼界ヶ島に配流。
        倉田百三、菊池寛ver.と比較してみたい。
        >> 続きを読む

        2017/05/15 by あすか

    • 他17人がレビュー登録、 43人が本棚登録しています
      江戸川乱歩傑作選

      江戸川 乱歩 (1960/11

      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! syuna sunflower
      •   中学生の娘が「昔の小説の名作を読みたい」と言い出したので、
        そんなこと言ったってラノベしか読んだことない子に
        いきなり漱石とか渡してもなぁ~とか考え、
        推理小説系ならいいかと思い
        9本の短編が収められている こちらを購入。
        渡す前に自分も読んでみました。
         
         江戸川乱歩 初体験だったのですが、
        なんだか若干イメージが違いました。
        というか、推理ものの枠におさまらない方だったんですね。
        ちょっとオカルトチックなところもあって
        子どもに読ますには微妙かなと思うところもありましたが、
        まぁ渡してみようと思います。
         
         とっても有名な明智小五郎も何度か登場するので、
        そこには何らかの反応を示すでしょう。
        どんな感想が返ってくるか楽しみです。

         それにしても、なんだろうこの本のイメージ。
        何故スイカ? 実際のカバーは全く別物です。
        >> 続きを読む

        2017/12/25 by kengo

    • 他17人がレビュー登録、 44人が本棚登録しています
      オーデュボンの祈り

      伊坂幸太郎2003/10

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね!
      • 再読。
        2018年は伊坂幸太郎作品を再読を含めて全作品読もう、っていう去年たてたプロジェクトにむかって始動。

        ほとんど10年ぶりくらいに読んだけれど、『あれ、こんな面白かったっけ』ってなった。原因はたぶん安心感。初読の時は自分にとって初伊坂作品だったし楽しめるのかどうか不安みたいなものもあったと思うけど、今の自分は伊坂作品の魅力を知ってしまっている。デビュー作品をこんな気持ちで読めるなんて、幸せすぎる。。。

        おとぎ話のようなでもどこか現実にもありそうな、その境目を絶妙な雰囲気で描き出してる。伏線の回収は惚れ惚れするし、パズルのピースがキレイにハマっていくような爽快感もある。

        でもですよ、初めて伊坂幸太郎に興味を持った人にこの本はちょっと勧めにくい。
        まぁクセが強いです(笑)
        江戸時代後期から現代まで200年ほど本土と交流がなく鎖国状態にある島。未来を知っていて人の言葉を話すことができるカカシ。その島での"ルール"として拳銃で人を殺すことが認められている「桜」。嘘しか口にしない画家。動物学者オーデュボン。鳥類史上その数が最も多く、50億羽存在していたとも言われるリョコウバトが100年ほど前に乱獲であっさり絶滅したこと。 圧倒的な悪意を使いこなす警察官。などなどいろんな要素が。

        ただ物語の中に入り込めれば、こんなに楽しい小説もなかなかないです。
        >> 続きを読む

        2018/04/07 by ねごと

    • 他17人がレビュー登録、 142人が本棚登録しています
      満願

      米澤 穂信 (2014/03

      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! kurobasu taiji
      • 「このミステリーがすごい」など話題となった「満願」が文庫になり購入しました。
        ミステリー短編となっており、まったく違うストーリーが6編となっています。
        きれいな姉妹が登場する「柘榴」、商社マンが仕事のため殺人まで犯す「万灯」、お世話になった人を弁護する「満願」、事故が続くカーブその都市伝説を主事する「関守」、殉職した新人警察の謎「夜警」
        自殺のために宿泊客がくる「死人宿」
        「柘榴」「万灯」、「関守」がなかなか面白かった。
        どのストーリーも「あれこれで終わり?」なんて思ってしまいます。そんなところが個人的にはあまり短編が好きではないところですが
        もしかしたらこのシャレた終わり方が好きな方も多いでしゅうか?
        でも2日ぐらいで退屈なく読めました。
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        2017/08/27 by わくさん

      • コメント 1件
    • 他17人がレビュー登録、 57人が本棚登録しています
      人間失格

      太宰治2005/12

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! tomato chao chaos mariak1994
      • この本を先日読んだのですが、なんというか…作者(太宰治さん)の心に直接触れている感じがしました。
        この本は面白い等のような一言で感想を言えるような本ではないと思います。
        けど、何度も読み返してみたくなるようなオーラがこの本のなかにあるきがします。
        ……もう一度読もうと思います!
        (こういうのをかいていいんですよね、レビューって。)
        >> 続きを読む

        2018/01/28 by lucky

    • 他16人がレビュー登録、 67人が本棚登録しています

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