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(株)新潮社 (シンチヨウシヤ)

企業情報
企業名:新潮社
しんちようしや
シンチヨウシヤ
コード:10
URL: http://www.shinchosha.co.jp
      西の魔女が死んだ

      梨木香歩2001/06

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! daya linarosa Moffy peace_1987
      • ちょっと不思議ですごく愛情にあふれた素敵な話。
        読み終わって心地の良い余韻が残った本だった。
        文章のテンポも良くすごく読みやすい。

        中学生の少女まいは、学校での人間関係に嫌気がさし、登校拒否になってしまう。
        気分転換の為、彼女は田舎の祖母の家で過ごすことになる。
        彼女の祖母は、イギリス人で日本で結婚し日本の田舎に住んでいる。
        祖父は既に亡くなり、祖母は一人で暮らしている。
        祖母はちょっと不思議な感じのする人だが、彼女と共に生活する事でまいの心は健やかさを取り戻していく。
        そして彼女の家系の秘密も知ることになる。

        まいのおばあちゃんの人物造形がとても秀逸で、ちょっとミステリアスでユーモアを漂わせたイギリス人女性が目に浮かぶようです。
        このキャラクター無しに本書は成立しないと思う。
        著者の才能にただ脱帽するばかりである。

        だけどおばあちゃんのモデルってベニシア・スタンリー・スミスさんだったりするんですかね?

        >> 続きを読む

        2017/12/27 by くにやん

    • 他38人がレビュー登録、 150人が本棚登録しています
      夜のピクニック

      恩田陸2006/08

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! niwashi siois Sachupan kumpe
      • 私も高校のときナイトハイクやりましたわ。お気に入りの男子とその友達と会話した遠い思い出が蘇った。でもこんなに大人じゃなかった。融と貴子は異母兄弟だから複雑な気持ちで相手を見てしまうのは解る。でも周囲の友達の観察力や人を見る目の鋭さに感心した。尊敬できる友達っていいよね。いくつになっても。
        >> 続きを読む

        2018/05/15 by miko

    • 他32人がレビュー登録、 122人が本棚登録しています
      博士の愛した数式

      小川洋子2005/10

      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! tadahiko masa920 mahalo caramel sunflower syuna Dies_irae Moffy ryoji
      • ネタバレあり
        障害を抱えた元数学博士と家政婦親子の心温まる交流を描いた作品。

        非常に良いお話だと思う。
        ちょっと風変わりだが愛情深い心の交流が美しく描かれている。

        作品のキーキャラクターである元数学博士は、交通事故で脳に傷を負い記憶が80分しか持続しない。
        非常に面白い設定だと思うが、そんな正確な時間ごと発生する記憶障害がホントにあるのだろうか。

        数学の話を通してしかコミュニケーションをとれない博士が、数の世界の持つ静謐な美しさを語るシーンはなかなか素晴らしい。
        ラストで教員採用試験に合格し数学の教師になることが決まったルート(主人公の息子に博士がつけたニックネーム)が誇らしそうに病床にある博士にその事を報告するシーンは、思わず感極まって泣いてしまいました。

        数学の話が出てくる本という事だったので、積分記号とかがいっぱい出てくるのかな身構えていたら私でも理解できる内容で安心した。
        >> 続きを読む

        2018/02/24 by くにやん

    • 他31人がレビュー登録、 144人が本棚登録しています
      星の王子さま

      サン・テグジュペリ , 河野万里子2006/02

      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! tadahiko makoto chao kuuta Minnie sunflower Romance caramel sox tamo Magic_Hour FiRST kissy1986 c1111 mee SAI Fragment keyaki- mariak1994 Kiiro_7
      • 子供向けの文学作品です。
        大人が読んでも深い意味があるかもしれないけど、文学脳ではない自分がよんでも難解?というか不思議な話だなあと感じるだけだった。
        世界中から親しまれている小説であるため、これを読まずに死ねるかと思って、読んだという経験として貴重だったかも。
        けど、面白さはわからない。
        面白いと思わないといけない世界の暗黙の了解を感じてしまう。
        >> 続きを読む

        2018/04/16 by ryoji

    • 他29人がレビュー登録、 104人が本棚登録しています
      こころ

      夏目漱石2004/02

      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね! tomato kuuta tadahiko taiji
      • 学生時代、上「先生と私」までは読んだことがあったが、
        中「両親と私」、下「先生と遺書」まで読んだのはこれが初めてだった

        下「先生と遺書」で語り手が「先生」へと移る形で遺書が読まれ、
        なぜ今の「先生」の状況が作り上げられたのかが判明する

        その内容は簡単に言うと、優柔不断な「先生」と親友「K」が御嬢さんを奪い合い、
        最終的に「K」と「先生」共に自殺するというものだ
        (本当にざっくりとした説明だが。。)
        自身も優柔不断な所があり、内容に共感することが多々あった

        物語は「先生」が遺書を読み終えた所で完結してしまう
        遺書を受け取った「私」はその後どうしたのか?
        「先生」に先立たれた御嬢さん(妻)はその後どうしたのか?
        非常に気になるところではあるが、もしそこまで語られていたら
        それは蛇足と言われるのだろう
        >> 続きを読む

        2017/05/26 by highsee

      • コメント 1件
    • 他24人がレビュー登録、 85人が本棚登録しています
      レインツリーの国

      有川浩2009/05

      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね! tanreinama chika-0305 KEMURINO future
      • 一冊の忘れられない本がきっかけで、出会った「伸」と「ひとみ」
        二人の距離が縮まるのには、時間はかからなかった。

        やがて実際に会おうと伸が提案するが、ひとみはなかなかOKを出さなかった。

        ようやく会う事が実現したが、現れたひとみは、伸が思っていたひとみとは、全く違い、ある秘密があった-。

        この小説は、私が学生の頃に読んだ小説です。
        もう何度も読み返した、大切な小説です。

        今更語る必要がないくらい、この小説は面白いんです。

        「図書館戦争」シリーズに出てくる架空の小説が、本当に小説として生まれたという、奇跡な誕生をした小説でもあり。

        「障害者の話じゃなくて、普通の恋愛小説。ただヒロインが、障害を持っているだけ」という、この恋愛小説。

        本当に面白いので、たくさんの人に読んでもらいたい一冊です。
        >> 続きを読む

        2018/05/24 by ゆずの

      • コメント 2件
    • 他23人がレビュー登録、 140人が本棚登録しています
      向日葵の咲かない夏

      道尾秀介2008/06

      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 『向日葵の咲かない夏』(道尾秀介) <新潮文庫> 読了です。

        まず、冒頭の
        ----------
        油蝉の声を耳にして、すぐに蝉の姿を思い浮かべる人は、あまりいないだろう。
        ----------
        という一文が素晴らしい。
        この一文で一気に引き込まれました。

        読み進めていけば、その不思議な世界と粘りつくような空気感に魅了されます。

        ただ、とにかく陰鬱。
        もう、途中で諦めて読むのを止めようかと思ったくらいでした。
        それでも、その世界に取り込まれ、とにかく抜け出したくてようやく読み終えた、という感じです。
        (褒めてます)

        途中から、こんなトリッキーな形にする必要があるのかな、と疑問に思い始めました。
        彼の筆力、表現力なら、ストーリーではなく、文章力で十分読ませることができるでしょう。

        しかし、解説によると、基本的にミステリ作家なんですね。
        私の感覚からすると、ちょっともったいないかな、という印象です。

        ミステリベースの作風と知っていたら読まなかったかもしれませんが、『カラスの親指』は買ってしまったので、とりあえずそこまでは読みます。
        >> 続きを読む

        2017/12/08 by IKUNO

    • 他23人がレビュー登録、 94人が本棚登録しています
      老人と海

      アーネスト・ヘミングウェイ , 福田恒存2003/04

      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね! Tsukiusagi Minnie su-kun sunflower cocodemer niwashi ryoh3
      • 『老人と海』(ヘミングウェイ/福田恆存訳) <新潮文庫> 読了です。

        実に骨太な作品。
        「配られたカードで勝負しろ」「塩がなければどうするか」を地で行くサンチャゴ老人には、ただただ憧れるしかありません。
        気持ちの弱い方にはぜひ読んでいただきたい作品です。

        無駄のない文章で心情や状況を淡々と述べながら、読者に熱い気持ちを抱かせるのは流石ヘミングウェイです。
        他の作品も読んではみましたが、『老人と海』が最もおもしろいし興味深いと思いました。

        実は二回目の読書です。
        もし奥付どおりに読んだのだったとしたら、前回は三十数年前に読んだことになります。
        ずっと「また読みたい」と心の奥底で思っていて、ようやく二回目を読みました。
        マノーリン少年って、最初から登場していたんですね。
        海に出るまで思っていたより長かったことにびっくりしました。

        福田恆存の解説も、アメリカ文学をヨーロッパ文学と比較して語っているという点で非常におもしろいです。
        ただ、最初に読むと作品への興味が薄れるかもしれないので(アメリカ文学をかなり軽く見ている)、やはり最後に読まれたほうがいいと思います。
        >> 続きを読む

        2018/03/31 by IKUNO

      • コメント 2件
    • 他23人がレビュー登録、 86人が本棚登録しています
      深夜特急

      沢木耕太郎1994/02

      カテゴリー:地理、地誌、紀行
      3.8
      いいね! makoto chao sunflower tadahiko tomato halujack ice momomeiai
      • 旅好きは読んどけ!と言われるほど有名になった本。
        それはぜひ読まなければ!と読んでみた。

        旅は旅でも、キラキラしたツアーではなく(そりゃそうだ)、大学生の思いつきバックパッカーでもなく、どこかサバイバルを思わせる放浪生活のような旅。

        なんだろう。自分の知らない世界を知りたかったり、疑似体験をしたい人にはいいのかもしれない。そういう男子(女子も)はいるだろう。

        けど、個人的に旅のノンフィクションには旅を通じての人の成長だとか、問題提起とか、そういうのを求めてるので終始ノリが合わず。

        まぁまだ一巻しか読んでいないので分からないが、これ以降はいいかな。

        ケツの青いガキには早すぎました。
        >> 続きを読む

        2017/08/25 by 豚の確認

    • 他20人がレビュー登録、 64人が本棚登録しています
      重力ピエロ

      伊坂幸太郎2006/05

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! ooitee
      • 起こったことはどう考えても悲劇なのに、そうは感じさせない読後の浮遊感は伊坂作品ならでは。

        蘊蓄話が非常に多く、DNAやピカソ。ジョーダンにネアンデルタール人などが、話の根幹に関わってくる。
        それを家族の中で収束させていく話のまとめ方も上手い。

        特に父親が言う「俺たちは最強の家族だ」というセリフ。
        気恥ずかしいけど、こんな誉め言葉もそうそうない。
        もちろんこれは弟の特殊な生い立ちを含めてのものだが。

        落書き騒動とボヤ騒ぎ。
        これらを結び付ける話が伏線となってまとまっていく。

        「春が二階から落ちてきた」素敵なリフレインで締め。
        >> 続きを読む

        2018/05/18 by オーウェン

      • コメント 1件
    • 他20人がレビュー登録、 165人が本棚登録しています
      変身

      フランツ カフカ (1952/06

      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね! chao Minnie Outsider

      • いやしかし、なんですね。非常に「ざわざわする」本です。

        これが実存なのか、いやむしろ”何か”のメタファーとして捉えると結構ヤバいのではないかとか、色々と憶測や解釈が可能な作品。

        村上春樹さんによると、「カフカ本人は『変身』を朗読するとき思わず吹き出していた」みたいな感じらしく、ある種のコメディ的なものだと思えば確かにそんな感じもする。

        そういえばこういうのって、ダウンタウンの松本さんが昔やってたコントに少し似ている。なんかこう切なくて不謹慎で、笑って良いのかどうなのか迷うみたいな。

        やっぱりそんな「ざわざわする」みたいな読後感がすごくて、圧倒的な描写力があって、それがきっと今だに読み継がれていたり、高校の教科書に載ってたりする理由なんだろうなあ、とか思う。

        >> 続きを読む

        2018/04/23 by lafie

      • コメント 2件
    • 他20人がレビュー登録、 66人が本棚登録しています
      何者

      朝井リョウ2012/11

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • キツイ読後感でした。就活の世代の話ですが、内定が取れないという事は、何だか「駄目」という烙印を押された気がして、自己肯定感がどんどん失われいていくのは、痛いくらいわかります。
        観察者、傍観者として、他人事のように誰かの悪い所を、自分の物差しでジャッジして、自分の正当性を確かめたいだけで、結局不安なのでしょう。そんな事にかまけて、自分から逃げているだけなのではないでしょうか。それを突き付けられた気がします。就職したらしたで、やりたい事だけやれる訳ではない。こんなはずではなかった、と転職ジプシーになってしまう人も少なからずいるように思います。
        後半の主人公と里香の言い合いは、読んでいてかなりキツかった。里香の言い分は正しいのかもしれないけれど、目くそ鼻くそという感じ。
        人の事上からあれこれ言ったり、人のSNSをチェックしたり、架空の世界で毒を吐いたり。現実逃避しているだけで、現実には誰の助けもしていないし、現実社会で誰かの役に立ったり、自分の成長の為の努力をしていないから、何も変わらない。いつか、何者かになれる夢ばかり見て、時が止まっている。程度の差はあっても、多かれ少なかれ、そういう部分は私にも他の人にもあるのではないかと。格好悪い自分を、まず認める勇気をもった主人公に、苦しいけど、頑張ろう、私も頑張ろう、と思いました。現実を見て、ある部分は妥協もし、行動する事でちょとずつ現実を変えて行こう。頭の中で考えていても、行動しなければ妄想の中でちっぽけな自分を守っているだけなのだなと。行動して、必死に物事を対処する中で、恥もかくかもしれないけど、そうする事でしか心の筋肉をつける事はできないのだなと痛感しました。
        >> 続きを読む

        2017/07/16 by チルカル

    • 他20人がレビュー登録、 50人が本棚登録しています
      金閣寺

      三島由紀夫2003/04

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! chao tomato tadahiko
      • 最近小説にあまり興味がもてなくなってきた、読んでてまどろっこしくなってきたり・・・。と言いつつとても有名な小説なので、図書館でつい手に取ってしまいました。

        やっぱり、半分読んで疲れた~^^;

        名文なの??難しい言葉と言い回し、分っかりにくい。しかも、主人公の思いに(理解はできるけど)まったく共感できない。気の毒とは思うけどね。

        日本の仏教はいったい何を教えているのか?ちゃんと「お釈迦様の教え」を教えてあげましょうよ。まあ、学ぶ側にもかなり問題があるけど、それにしても何とかしてあげようや。戒を守り、きちんと学んで修行(心を清らかに)しようよ。
        主人公の溝口は金閣寺の老師のもとで学ぶ学僧です(大谷大学に入る)。

        「美」は感覚、主観、認識、、、妄想と言ったら言いすぎか。金閣の美(マボロシ)に執着してしまう溝口は、妄想に生きているのね。「現実」から逃げたくて仕方がないのね。金閣寺はただの建築物(物質)ですよ。永遠のものではありません。あなたがわざわざ燃やさなくても、そのうち壊れてなくなるものなんですよ~。当たり前じゃん。何やってんの?

        心だって永遠じゃないのですよ。「無常」は仏教の基本でしょ?執着をなくすことを目指してるんじゃないの?「主観」「思考」が問題なのよね。これも仏教の基本。

        吃音の”コンプレックス”(←エゴが強いのね)、許せない母の不貞行為、母の野心(貧乏で実家の寺を手放した。お前は金閣寺の跡取りになれ)、米国人に命令され女を踏みつけた(悪行為)結果堕胎させたことを隠す(嘘をつく)、尊敬できない老師(女を買うとか。途中までしか読んでない)、せっかく出会った善友(鶴川。その後事故死)から自ら離れ、悪友(柏木)に惹かれる、、、

        気の毒な面は色々あるけれど、、、やっぱり、「人間」を乗り越えることができない、、、乗り越えようとさえしてない、、、逆方向に行っておかしな思考(妄想)にはまってしまってる、、、。心の闇・無明。人間界に絶望するテロリスト(破壊者)の心理なのかな?(受け入れられない、気に入らないから壊す)
        学僧なのに。学べなかった学僧の話ということかな。戦争も影響があるかもしれない。でも、どうやっても自業自得なんだな。

        半分しか読んでないけど、もういいかな。ごめんなさい^^;
        表現がかなり小難しくて(ワタシがバカ?)読みにくかったです。
        三島さん自体が自意識高い系、考えすぎる系なのかな?自決しちゃったし。^^;

        やっぱり、お釈迦様の教えを学ぶことにします。お気楽なバカボンさんには向かないのかな?(まあ、そのうち復活するかも)

        溝口君、苦しすぎるし暗すぎる(無明だから暗くなる?)。
        ああ気の毒だ。ちゃんと学んで明るく生きてほしい。

        追記
        終わりまで読んでないけど、最後の文は見た。最後まで読まずに言うのもなんなんですが^^;
        溝口君は金閣を燃やすことで「執着」をなくそうとしたのでしょうか?
        生きることは「苦」であり、だから生きるためにはある種の妄想(自分のストーリー)が必要です。実際は妄想に執着するから余計苦しくなるんですが。
        でも妄想(自分だけのストーリーをねつ造)すると真理が見えなくなる。(真理が見えれば「楽」になるんですが。)
        で、金閣の妄想(美)をなくしてしまえと?
        まあ、そんなことをすれば逮捕されて罪を償わなければいけなくなるだけですが、なんだか執着はなくなって気分が軽くなるって?そゆこと?
        (最後までちゃんと読んでからレビューを書け?^^;)
        >> 続きを読む

        2018/03/20 by バカボン

      • コメント 2件
    • 他19人がレビュー登録、 67人が本棚登録しています
      旅のラゴス

      筒井康隆1994/03

      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! Kazama
      • 高度な文明社会を失い代わりにテレポーテーションやテレパシーの様な超能力を発達させた人類の住む世界を一人旅する男ラゴスの物語。
        SF的な設定ではあるがこの物語は寓話である。
        読む人によりこの話の意味する内容は変わってくるだろう。
        人生、文明、旅、アニマ、男女、権力、生と死、老い、夢・・・
        様々な観念のメタファーに満ちた不思議な物語である。
        多分、何年か後にふと思い出しまた読みたくなる本だと思う。
        >> 続きを読む

        2017/12/28 by くにやん

    • 他19人がレビュー登録、 86人が本棚登録しています
      羅生門・鼻

      芥川龍之介2005/09

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! sayaka chiaki emi mariak1994 nona
      • 50頁近くある注釈により一見難しそうに見えますが、8編のほとんどが読みやすく感じました。

        *羅生門
        8編中、一番心に残った作品。
        不気味で恐ろしいと感じる情景描写ですが、何度も読み返していました。
        この情景と、下人の心の変化がとても合っています。
        ラスト一文がまた秀逸。
        注釈を読んで、初出稿と第一短編集稿は結びが全く違っていて驚きました。

        *鼻
        禅智内供の鼻は上唇の上から顎の下まで下がっている。
        こちらも有名な話ですね。
        「羅生門」同様、内供や周りの人たちの心の動きを客観的に追うのはおもしろくもあるけれど、自分を振り返るとドキっとさせられます。
        そんな身近な感情がたくさん詰め込まれています。

        *芋粥
        風采の甚だ揚がらない、多くの侍たちに愚弄されている男は、「芋粥に飽きたい」という欲望のみを大切に持ち続けてきました。
        そんな彼が、遠路はるばる命の危険に怯えながら辿り着いた先で、たっぷりと芋粥が振舞われ・・・
        「達せられないからこそ価値がある」人間の心理なんてそんなものですよね。
        その繰り返しで、人は豊かな生活を求め続けているのではないでしょうか。

        *運
        「物質的な幸福と精神的な幸福とは、どちらが真の幸福であるか」
        精神的な幸せ!ときれいごとは言いません(^^ゞ物質的な豊かさもないと心は満たされませんよね。
        少しゆとりのある生活ができる程の財力がベストだと思っています。
        どちらがなくても不平不満ばかりとなりそうです。

        *袈裟と盛遠
        盛遠の独白、袈裟の独白の二部構成。
        盛遠は袈裟を凌辱し、夫を殺そうではないかと囁く。
        愛憎、情欲、贖罪、蔑み、浅ましさ・・・・人間の醜い感情が嫌というほど溢れてきます。
        独白前の冒頭の文章がそれぞれを表しているようで、とても好み。

        *邪宗門(未完)
        若殿vs摩利信乃法師。
        ここからが読みたいのに・・・というところで終わってとても残念。

        *好色
        平貞文(平中)がいくら文を送っても、侍従は相手にしない。
        思いつめた平中が取った行動は・・・

        芥川さん、こんな話も書かれているのですね。
        邪宗門の風呂敷を広げすぎた未完の作といい、なんだか笑えます。
        侍従の容姿が序盤と変化しているのがおもしろい。
        恋は盲目、少々のことは美化してしまうものなのですね。

        *俊寛
        平安末期の僧。鬼界ヶ島に配流。
        倉田百三、菊池寛ver.と比較してみたい。
        >> 続きを読む

        2017/05/15 by あすか

    • 他17人がレビュー登録、 43人が本棚登録しています
      江戸川乱歩傑作選

      江戸川 乱歩 (1960/11

      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! syuna sunflower
      •   中学生の娘が「昔の小説の名作を読みたい」と言い出したので、
        そんなこと言ったってラノベしか読んだことない子に
        いきなり漱石とか渡してもなぁ~とか考え、
        推理小説系ならいいかと思い
        9本の短編が収められている こちらを購入。
        渡す前に自分も読んでみました。
         
         江戸川乱歩 初体験だったのですが、
        なんだか若干イメージが違いました。
        というか、推理ものの枠におさまらない方だったんですね。
        ちょっとオカルトチックなところもあって
        子どもに読ますには微妙かなと思うところもありましたが、
        まぁ渡してみようと思います。
         
         とっても有名な明智小五郎も何度か登場するので、
        そこには何らかの反応を示すでしょう。
        どんな感想が返ってくるか楽しみです。

         それにしても、なんだろうこの本のイメージ。
        何故スイカ? 実際のカバーは全く別物です。
        >> 続きを読む

        2017/12/25 by kengo

    • 他17人がレビュー登録、 44人が本棚登録しています
      オーデュボンの祈り

      伊坂幸太郎2003/10

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね!
      • 再読。
        2018年は伊坂幸太郎作品を再読を含めて全作品読もう、っていう去年たてたプロジェクトにむかって始動。

        ほとんど10年ぶりくらいに読んだけれど、『あれ、こんな面白かったっけ』ってなった。原因はたぶん安心感。初読の時は自分にとって初伊坂作品だったし楽しめるのかどうか不安みたいなものもあったと思うけど、今の自分は伊坂作品の魅力を知ってしまっている。デビュー作品をこんな気持ちで読めるなんて、幸せすぎる。。。

        おとぎ話のようなでもどこか現実にもありそうな、その境目を絶妙な雰囲気で描き出してる。伏線の回収は惚れ惚れするし、パズルのピースがキレイにハマっていくような爽快感もある。

        でもですよ、初めて伊坂幸太郎に興味を持った人にこの本はちょっと勧めにくい。
        まぁクセが強いです(笑)
        江戸時代後期から現代まで200年ほど本土と交流がなく鎖国状態にある島。未来を知っていて人の言葉を話すことができるカカシ。その島での"ルール"として拳銃で人を殺すことが認められている「桜」。嘘しか口にしない画家。動物学者オーデュボン。鳥類史上その数が最も多く、50億羽存在していたとも言われるリョコウバトが100年ほど前に乱獲であっさり絶滅したこと。 圧倒的な悪意を使いこなす警察官。などなどいろんな要素が。

        ただ物語の中に入り込めれば、こんなに楽しい小説もなかなかないです。
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        2018/04/07 by ねごと

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      満願

      米澤 穂信 (2014/03

      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! kurobasu taiji
      • 「このミステリーがすごい」など話題となった「満願」が文庫になり購入しました。
        ミステリー短編となっており、まったく違うストーリーが6編となっています。
        きれいな姉妹が登場する「柘榴」、商社マンが仕事のため殺人まで犯す「万灯」、お世話になった人を弁護する「満願」、事故が続くカーブその都市伝説を主事する「関守」、殉職した新人警察の謎「夜警」
        自殺のために宿泊客がくる「死人宿」
        「柘榴」「万灯」、「関守」がなかなか面白かった。
        どのストーリーも「あれこれで終わり?」なんて思ってしまいます。そんなところが個人的にはあまり短編が好きではないところですが
        もしかしたらこのシャレた終わり方が好きな方も多いでしゅうか?
        でも2日ぐらいで退屈なく読めました。
        >> 続きを読む

        2017/08/27 by わくさん

      • コメント 1件
    • 他17人がレビュー登録、 57人が本棚登録しています
      人間失格

      太宰治2005/12

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! tomato chao chaos mariak1994
      • この本を先日読んだのですが、なんというか…作者(太宰治さん)の心に直接触れている感じがしました。
        この本は面白い等のような一言で感想を言えるような本ではないと思います。
        けど、何度も読み返してみたくなるようなオーラがこの本のなかにあるきがします。
        ……もう一度読もうと思います!
        (こういうのをかいていいんですよね、レビューって。)
        >> 続きを読む

        2018/01/28 by lucky

    • 他16人がレビュー登録、 67人が本棚登録しています
      火車

      宮部みゆき1997/12

      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! naho-11
      • 今年読んだミステリーの中でもトップクラスに良かった。
        読み終えた時、普通のミステリー小説を読み終えた時とは違う狂気の様な、人間の本当の恐ろしさのようなものが感じられた。
        雰囲気だか、ちょっとだけ東野圭吾さんの白夜行に似ているように思えた。
        >> 続きを読む

        2018/05/09 by hauru007

      • コメント 1件
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