こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)


(株)早川書房 (ハヤカワシヨボウ)

企業情報
企業名:早川書房
はやかわしよぼう
ハヤカワシヨボウ
コード:15
URL: http://www.hayakawa-online.co.jp/
      アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

      フィリップ・K・ディック (1977/02

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! pasuta KEMURINO
      • 本作ではアンドロイド(今流行りで言えば人工知能)と人間の最大の違いは「感情移入」が出来るか否か、というスタンスである。
        しかし、人間もアンドロイド的な一面もあれば、アンドロイドも人間的な一面もある事を示唆している。
        アンドロイド達はtheyなのかitなのか。
        この「記憶」と「自我」は己自身のものか、洗脳されたプログラムなのか。
        ラストでは人口ヒキガエルに「感情移入」をする主人公。
        目まぐるしく人工知能のロボット工学が発展している21世紀初頭の現在。今一度、「人間」と「アンドロイド」の在り方を向き合う時かも知れない。
        >> 続きを読む

        2018/01/23 by 嶋村史緒

    • 他25人がレビュー登録、 76人が本棚登録しています
      わたしを離さないで

      土屋政雄 , カズオ・イシグロ2008/08

      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      •  ノーベル文学賞を受賞された、カズオ・イシグロ氏の代表作です。
        図書館に予約していたのが届いたので読んでみました。

         結論から言うと、読者を選ぶ本ですね。
        絶賛する人もいれば、まったく伝わらない人もいそうな本です。

         テーマはとても重たいものです。
        そして、大切な情報を伏せられながら物語が進むので、否応なく、なんとなく、モヤモヤした違和感のようなものを感じずにはいられません。

         これは「教えられているようで、ちゃんと教えられていない」という感覚を、読者に実体験してほしかった著者の試みだったのかなぁ…なんて深読みしすぎでしょうか。

         断片的に与えられる情報から予想される主人公たちの境遇が、やはりそうだったのか!とオープンになっても、劇的にスピードアップしたり大事件が発生することもなく、淡々と物語は進みます。
        ある意味ここがすごい。

         どんな教育を受けたのか分かりませんが、主人公たちは彼らの境遇をほぼ100%受け入れているのです。
        一般的な感覚をもっている人間なら耐えられないような驚愕の事実ともいえそうな内容で、実際 彼らの教師の中には思い悩み当惑してしまう人も出てきてしまうのですが、彼ら自身は当たり前のことだと受け入れているのです。

         マインドコントロールと言ってしまえばそれまでですが、この点は読者にある種の衝撃をあたえます。
        伏せられていた設定に対するモヤモヤ感からつながって、作品全体を覆う違和感のようなものが増大するとでも言いましょうか。

         けれど、物語はこのまま終わらず、主人公たちはささやかな抵抗を試みます。
        それは彼らに定められてしまっている人生のむごさからしてみたら、本当にささやかなものです。
        それでも、彼らにしてみたら一大事なのです。

         しかし、それさえも意を満たさぬ結果に終わった時、彼らには何が残ったのか。
        読者にはほとんどすべてのカードがオープンにされた状態でのエンディング。
        ですが、その心象風景から何を読者に投げかけたかったのか、わたしには本当に分かりませんでした。

         風に吹き飛ばされて集まってきたゴミ…私たちの人生もそんなようなもの…
        でもまったくの無意味ではない、たしかにそこに存在はしていた…
        そんな受け取り方でいいのか、読み手に考えさせる文学は本当に苦手です。

         全体的に暗くて、盛り上がりも特になく、読みにくい小説かもしれませんが、興味を持たれた方は是非 手にとってみて下さい。
        読みなれた御手軽な小説などとは一味も二味も違う何かを投げかけてくれる作品です。
        >> 続きを読む

        2018/04/30 by kengo

    • 他18人がレビュー登録、 54人が本棚登録しています
      そして誰もいなくなった

      アガサ・クリスティ , 青木久恵2010/10

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! chao sunflower tadahiko tomato Minnie napori
      • ミステリー界の王道である、この作品を、今更ですが読みました。

        今年の春に、二夜連続で放送されたドラマを見たのがきっかけです。

        犯行トリックがどうとか言うより、

        ・「犯人の動機」

        ・「一人、また一人と死んでいくその状況での、人間の心理」

        に着目した小説でした。
        >> 続きを読む

        2017/06/11 by ゆずの

    • 他17人がレビュー登録、 85人が本棚登録しています
      夏への扉

      福島正実 , ロバート・アンスン・ハインライン2010/01

      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね! kimiyasu Tsukiusagi snoopo HRJNK
      • 匿名

        最初は海外物ならではの翻訳の難しさがあったけども、後半に行くに連れて面白さが勝ってきました。面白すぎて集中しすぎて、電車を二駅程乗り過ごしてしまい学校に遅れるというエピソードが作られました。 >> 続きを読む

        2017/12/27 by 匿名

    • 他16人がレビュー登録、 65人が本棚登録しています
      アルジャーノンに花束を

      ダニエル・キイス , 小尾芙佐1999/09

      カテゴリー:小説、物語
      4.4
      いいね! momomeiai Minnie sunflower tadahiko Erika
      • 本棚にあったので読んだけど、童話のようで・・・好みではなぁったかな。映像化されても見る気になれなかったのは、キャストがいまいち好きになれなかったから。 >> 続きを読む

        2017/09/21 by k.k

    • 他16人がレビュー登録、 69人が本棚登録しています
      虐殺器官

      伊藤計劃2010/01

      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 伊藤計劃の生み出す世界観、内容の濃さに夢中になりました。破滅的な結末も愛する人々を守るゆえか。 >> 続きを読む

        2017/06/10 by hiro2

    • 他14人がレビュー登録、 61人が本棚登録しています
      悪童日記

      堀茂樹 , アゴタ・クリストフ2001/05

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! karamomo Fragment asuka2819 Shizu
      • すごいな…としか言えない←語彙力TT
        ああいう結末になったのは、なぜなのだろう。
        編も気になる。
        映画も観てみたい。
        >> 続きを読む

        2017/11/25 by pink-tink

      • コメント 2件
    • 他14人がレビュー登録、 32人が本棚登録しています
      日の名残り

      土屋政雄 , カズオ・イシグロ2001/05

      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 執事のスティーブンスは、新しい主人であるファラディがアメリカに5週間帰ることを機に、5~6日の休暇を与えられます。
        イギリスの田園風景の美しさを見ながら、長年仕えたダーリントン卿や父、女中頭との思い出を振り返り、スティーブンスの人生が語られていきます。

        この主人公の印象としては、一緒にいたら息がつまりそうになる程の真面目さ、頑固さを感じました。
        せっかくの休暇ですら、「偉大な執事とは」「執事の品格とは」と仕事のことばかり考えているのですから。
        仕事人間ですね。
        仕える主人が変わり、最大二十八人の召使が雇われていたダーリントン・ホールを四人で切り回す職務計画にも取り組んでいました。
        かなり悩ましい働き方改革だと思います。
        頑固だな、融通が利かないなと思いながらも、執事の品格を常に考え続ける彼にくすりとさせられました。

        ※以下、ネタバレのためご注意ください。





        そんな執事の人生を振り返る旅行記が最後まで描かれていると思っていたのですが、最後の最後でこの本の印象をひっくり返す仕掛けがありました!
        五日目の空白後の、六日目。
        仕事人間の旅の終わりは、実は長年仕えた主人に何もできなかったこと、私生活での失敗で自分を見返り、男泣きの姿が描かれていました。
        読了して読み返すと、初読の時とは違った目で彼を見るようになります。
        回想していた頑固で真面目なスティーブンスというより、旅先で垣間見えた不器用で滑稽な姿が再生されてしまいますね。
        印象ががらりと変わるっておもしろい。
        後悔はあるかもしれないけれど、それでもあなたがやってきた仕事は立派だったよ、と声をかけてあげたくなりました。

        初めてのカズオ・イシグロ作品、とても良かったです。
        続けて「わたしを離さないで」を読んでいます。
        読書ログでchaoさん、弁護士Kさんと語り合えたから読もうと思った本書。ありがとうございます!
        >> 続きを読む

        2018/09/30 by あすか

      • コメント 8件
    • 他14人がレビュー登録、 32人が本棚登録しています
      一九八四年

      高橋和久 , ジョージ・オーウェル2009/07

      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • 5月の課題図書。

        第一部は世界観について書かれていて、掴むまで難解さを感じました。
        思い切って、第一部のみ二度読み。
        時間はかかりましたが、第二部からはストーリーの展開もありスピードが加速、いつの間にか難解さは消えていました。

        "ビッグ・ブラザーがあなたを見ている"
        ヘリコプターが人々の部屋の窓を覗きまわっている。
        テレスクリーンでは受信と発信が同時に行われ、終始監視されている可能性がある。
        本書の世界観は、“ビッグ・ブラザー”率いる党が支配する全体主義的近未来。
        主人公のウィンストン・スミス自身も、歴史改ざんを仕事としています。

        この作品、非常に居心地の悪さを感じます。
        帯に『今の世界や日本に不安を感じている人へ。この本が現実になりそうです』
        と書かれているのですが、いやいやそんなことはないですよと、言い切ることができないことにゾッとします。
        その不安のせいか、本書を読んでいたときにビッグ・ブラザーに支配された世界の夢を何度見たことか・・・!

        ラスト一行まで不安な気持ちにさせてくれますが、
        一人の人間を「二足す二は五である」とするために、コストと時間がかかりすぎているような気がします。
        もしこの社会に綻びがあるとすれば、そこから崩れていくことにならないでしょうか。
        >> 続きを読む

        2018/07/09 by あすか

      • コメント 6件
    • 他14人がレビュー登録、 51人が本棚登録しています
      アクロイド殺し

      アガサ・クリスティ , 羽田詩津子2003/11

      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね! chao Minnie shikamaru
      • 本書を読んだのは数十年前、僕がまだ20歳代のころ。

        いまでは数ヶ月前に読んだ本のストーリーさえ(ひどいときは読んだことさえも)思い出せないことが多いのに、本書に関しては忘れることは出来ません。

        その理由は本書の結末、そして事件の真相が当時画期的だったからであり"それでは、どこがどう画期的なのか"を書くことも出来ない、あるいはそのことを書けばかなりのルール違反者になるからです。

        とはいえ、僕はアガサ・クリスティ作品は本書と「邪悪の家」しか読んでいないので、果たして本書がクリスティの最高傑作なのか正直分かりません。

        ただ、本書を読んでいない、もしくはこれから読もうする人が羨ましいです。裏表紙のあらすじも読まず、すぐに楽しんで下さいませ。

        蛇足情報をひとつ・・・クリスティの別の代表作でもある「オリエント急行殺人事件」が戦前翻訳された時の邦題はネタバレそのもので、大ヒンシュクだったそうですよ。
        >> 続きを読む

        2017/11/10 by アーチャー

    • 他12人がレビュー登録、 42人が本棚登録しています
      幼年期の終り

      アーサー・C・クラーク (1979/04

      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      •  異星人との接触で人類は成功を約束されたと思いきや、実はそんな事は些細なことであり人類の未来は全く違っていたという題名通り、壮大な物語。オーバーロードの謎と動向を楽しく考えながら一気に読めます。謎は全て解けて満足。再読するとオーバーロード視点でまた別の感じを(悲哀)受けそうなので後で読もうと思います。
        >> 続きを読む

        2018/08/02 by pasuta

    • 他9人がレビュー登録、 25人が本棚登録しています
      ふたりの証拠

      堀茂樹 , アゴタ・クリストフ2001/11

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! asuka2819
      • 「死ぬほど辛い孤独の中で生き」ているリュカとクラウスの物語。
        読者をわなにかける。ミステリーにも似ただましの構造を持つ小説だった。
        第一部とされる「悪童日記」のエンディングの直後から物語は始まる。まるっきり続きのように。
        しかし小説のスタイルは全く異なっている。
        62章のタイトル付きのエピソードから成る一人称複数(Nous)が語る「悪童日記」と異なり、全8章+エピローグからなる3人称小説だ。
        そして双子をはじめ、登場人物に名前がついている。
        この国に残った双子の片割れはリュカ(LUCAS)。去って行ったのはクラウス(CLAUS)だそうだ。
        (アナグラムである。まずここで冗談かと思う)
        本屋にも女中にもみんなに名前がある。あのおばあちゃんでさえ、最後にマリア・Zという名前が明かされる。神父さま以外は…。いや、Monsieur le cure(司祭さん)からmon pere(神父さん)へと呼び名が変わっている。神父もリュカを「おまえ(Tu)」と呼び始める。ということはそれまではあなた(Vous)で呼びかけていたということになる。(「悪童物語」の日本語訳はおまえたちでしたが)そしてリュカも「そのほうがぼくもうれしいですよ」と親しみを打ち明けるのだ。
        「悪童日記」から双子を親しく知る司祭だけが名前を与えられない代わりに「父」(ペールは本来父を指す言葉だ)の座を与えられたということだ。
        神父とリュカの心の交流がこの物語の最高で唯一のまともな小説らしい部分だ
        「ぼくに感謝なんかしないでください。ぼくの内には、どんな愛も、どんな思いやりもありはしないんです。」
        「それはおまえの思いこみだよ、リュカ。私はその反対のことを確信しているよ。おまえは、かつて心に受けた傷がまだ癒されていないだけなんだ」
        「おまえは情熱的で苦悩しやすい性格だけに、重大な結果を招くところまで、引き返すことのできない旧知まで突っ走りかねない…。しかし私は希望を失いはしない」
        …にも関わらず神父さんは中盤で退場させられてしまう。
        国境の町でのリュカの日々の暮らしぶり、恋愛模様が描かれ一見普通の小説になったかのように、前作のファンはちょっと裏切られたようにさえ感じるかもしれないが、実際には「悪童物語」よりも人物たちのリアリティは薄い。そして神父の不在はそれに追い打ちをかけるものとなる。

        年齢が詳しく語られているのも前作との違いだ。
        この物語の冒頭でリュカは15歳、この町に来たのは6年前、9歳の時。
        16歳の時にヤスミーヌ(18歳)とマティアス(0歳)に出逢い、アニェスと再会したのは9年後なので24歳、マティアスは7年と4カ月生きた。そしてリュカ30歳の時に失踪。
        クラウスが帰ってきたのは50歳。
        誕生日も秋から年内までの間と推定される。けれどそれがわざとらしいというか…。

        近親相姦によって産まれた不具の子どもマティアスとはクラウスの子供時代の象徴であろう。
        1歳になるかならないかで7~8歳並みの知力を持ち、嫉妬や皮肉に歪んた心を持ち精神障害的言動を繰り返す。孤独な上に心を愛憎に引き裂かれた悲しい少年として存在する。
        そしてリュカはマティアスを心の拠り所として偏愛する。不自然な程に。

        違和感は他にもある。
        そもそも冒頭で「父」の死体を確認するところからおかしい。
        国境警備兵も地元民も司祭も、誰も双子の片割れの失踪に「気づかない」異様さ。
        リュカは「さて、これからどうしようか?」「以前と同じようにする…。」
        と一人二役の独り言をつぶやくだけ。
        そして国境の外に去ったクラウスの外国での暮らしは全く語られないまま連絡も無く物語は進む。
        双子なんて初めからいなかったのだろう。という疑惑はペテールの言葉でほぼ確実となった…かと思いきや…?!
        最終章に突如登場する「本物のクラウス」とは誰なのか?
        そしてリュカの消滅。

        もはや物語にあったはずの透明感は消え失せ、茫洋とした姿へと変容していることに気づくだろう。

        「メタ・フィクション」の酩酊感を味わわせてくれるなんとも驚きの結末。
        (小説内でフィクションをフィクションであると暴くスタイルをメタ・フィクションと呼びます)
        そして読者はその続きを真相を求めて第3部を読まずにいられなくなる。

        「真実」は何?

        そんな読者の問いかけに、作者の含み笑いが聞こえてきそうだ。
        >> 続きを読む

        2017/03/02 by 月うさぎ

      • コメント 6件
    • 他9人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      春にして君を離れ

      アガサ・クリスティ , 中村妙子2004/04

      カテゴリー:小説、物語
      4.4
      いいね! Minnie MissTerry chao bakabonn
      • 久しぶりの読書。
        良妻賢母、幸せに生きてきたと語る主人公のジョーン。しかし、体調の悪い娘に会うためバクダッドへ旅をし、帰り道列車が遅れたため何日も足止めに。何もすることがない砂漠の街で、人生を振り返ると、次々に彼女にとって悪い考えが浮かぶ。


        全てをコントロールしていたはずの自分が実は何も知らなかった。向き合う勇気を持ち合わせず、夫や子供たちを理解していなかった。新しい自分に気がつき、帰国するジョーン。不思議とそんな彼女を応援する気持ちが芽生えるのだが、、、結末は、、、。

        救いは結局ジョーンのみならず、夫ロドニーや子供たちも彼女と向き合う勇気がなかったことかな。彼女だけのせいではない。そう考えているうちに、影の主役はレスリーではと思ったりも。

        女性向けの本何でしょうか。その辺はわかりませんが、夢中になり一気読みでした!
        >> 続きを読む

        2018/05/21 by fraiseyui

    • 他9人がレビュー登録、 22人が本棚登録しています
      幻の女

      ウイリアム・アイリッシュ (1976/04

      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!
      • 「顔を憶えるのが苦手な人間は、知らない相手を劇場に連れていったりしてはいけない」

        素晴らしいプロットと巧妙な構成。印象的なセリフと派手な小道具がちりばめられ、読者の興味を惹きつけ目を欺きます。
        そんなアイディアを凝らした技巧的な作品がお好きならこの小説はお勧め。
        前代未聞のトリックがなくても、ストーリーが多少乱暴でも人間的魅力が完全に描き切れていなくても、面白い作品になるのだと、うならされました。

        「幻の女」「パンプキンの帽子」「重要証言者の連続する死亡事故」「妻殺しの犯人とされた主人公の死刑までのカウントダウン」「兄弟のような関係の親友」「愛の無い結婚と若い愛人」などなど。色とりどりの要素が溢れています。
        一方で主要登場人物はとても少ないため、メインは犯人捜しではなく「無実の主人公を救う」お話しになっています。
        アリバイを証言できるはずの行きずりの女性は行方知れず、証言者はことごとく女の存在を否定するばかり。
        「幻の女」はいったい何者でどこへ行ったのか?

        「本当の友情には時間の制限(タイムリミット)なんてないんだよ」
        バージェス刑事の言葉によって旧友ロンバードが駆けつけてきます。
        刑事とロンバードとキャロルの3人の懸命な「幻の女」捜しは死刑執行日までに間に合うのか?

        ラストでついに現れた「幻の女」を追求するシーンはまさにサスペンスドラマのクライマックスです。
        ちょっとドキドキしちゃったことを告白しましょう。

        意外性とああやっぱり…のバランスがちょうどいい。
        だから名作として読み継がれているのですね。

        しかし、この作品、イマイチ納得できないのは人間性や人間心理についてむちゃくちゃな部分があるからです。
        人間というものは一貫した行動パターンがあるもので、殺人者にもそれが当てはまります。
        第1の犯罪が衝動殺人だとするならば綿密な偽装工作を必要とする第2第3の犯罪を即決で行えるものかどうか。
        容疑がかかることへの不安にかられてというならわかりますが、この場合は余計なお仕事をしているとしか…。

        最大の不満は妻を男の側から一方的に悪者に描いている点です。
        スコット32歳、妻マーセラ29歳、結婚歴5年
        キャロル とにかく妻よりもずっと若い愛人 
        「清楚で美しく彼を理解し献身的に愛してくれるいい女」
        まず、この三角関係があります。
        スコットは「正真正銘、本物の恋なんだ」「浮気ですませるなんて嫌だ」と、愛人と結婚するために妻に「隠しごとをしたくなかったから」打ち明け別れを切り出すが、
        妻は「結婚だけはさせてやらないわ」と、離婚を拒否…
        って、当たり前だと思いませんか???
        結婚した時、妻は24ですよ。
        今更あれは恋じゃなかっただって?
        何舞い上がっちゃってんの?馬鹿にするのもほどほどにしろ!
        って思いませんか?
        妻が変わってしまったのはスコットあんたのせいなんじゃないのか?
        最後二人でハッピーエンドってなったら、腑に落ちないと思いませんか?
        スコットがまた、どこが魅力的なのかさっぱりわからない男なんです。
        女扱いは下手、人を見る目もなさそうだし、超金持ちでもなければ人気者でもない、真面目でちょっと男前ではあるけれど、幼稚だし家庭的な男でもない。
        家では妻が子どもにするように面倒をみてくれるらしい。
        「あいつは――タオルをくれと言ったら出してくれたけど。しまってある場所は、今もぼくは全然知らないんです」だと~?!
        そんな男に
        「ぼくは妻が欲しかった。家にいる女は、本当の妻じゃなかった」
        などとのたまう資格があるものでしょうか?

        そんな男に殺人罪の容疑がかかって死刑を宣告されても最後の瞬間までつゆほども疑うことなく変わらぬ愛を持ち続けるけなげな女。
        ちなみに彼女は立派な女性なのでという理由で、最初から最後まで容疑は(共犯の疑いすら)全くかかっておりません。
        …男の妄想だな。この小説も。

        もう一つだめ押しのがっかりは「幻の女」の正体です。
        女の素性や行動の謎は結果的に曖昧なままです。
        「パンプキンの帽子」の謎も不発でした。
        歌姫に挑みかかった謎の行動にも意味がなかった?
        「ラテンの虱女!」とまで挑発していたのに?

        とまあ、いろいろアラはあるのに、夢中にさせる面白さはありました。
        >> 続きを読む

        2016/08/30 by 月うさぎ

      • コメント 10件
    • 他8人がレビュー登録、 19人が本棚登録しています
      第三の嘘

      堀茂樹 , アゴタ・クリストフ2006/06

      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね! karamomo asuka2819
      • 国境を越えたリュカはクラウス(CLAUS)になった。
        「第3の嘘」は「私」を使った一人称小説に変っていた
        「悪童日記」と「ふたりの証拠」、それぞれの続きが交互に同時進行的に語られる第一部はクラウスが語る、亡命後の物語。
        4月22日、40年の不在ののち、私は子供の頃の思い出の小さな町に帰ってきた。
        亡命先の「豊かで自由な国」では死にたくないとの一心で。

        リュカの不運で哀しい生い立ち、父母の本当の姿。おばあちゃんの正体。
        親友のペテールもクララもK市ではなく亡命先での実在人物。
        国境越えで爆死したのは父ではなかったしリュカがクラウスと変名したのだとわかるし、悪童日記はリュカひとりの創作と判明
        そうかこれが真相だったのか…。
        「耐えがたい孤独に耐えるために自分が生み出した想像」?!
        なんと寂しい『真相』なんだ!

        第二部は双子の片割れの本物のクラウス(KLAUS)によって書かれた手記。
        リュカの孤独に負けない「心の孤独」が語られる。
        リュカのことしか頭にない狂った母との生活の悲惨。真実を知ることの残酷さ。
        リュカに対する愛は積年の恨みで恐怖と憎しみに変っていたのだろう。それは「母」を奪われたくないという一念によるものだ。
        なんと救いの無い人生なんだろう。

        ……と感じてしまった人はまたしてもアゴタの罠にはまっている。
        ちょっと待ってほしい、この小説のタイトルは「第3の嘘」なのだ。
        ここに書かれることも「嘘」なのだよという著者の宣言がこの題名なのではないかしら?

        「私は確信しているんだよ、リュカ。全ての人間は一冊の本を書くために生まれたのであって、ほかにはどんな目的もないんだ」

        アゴタはまさにこの通りのことを実際に成し遂げた。
        双子の物語は祖国を失ったアゴタの心の物語だった。
        主人公は<K市>すなわちクーセグの町であったかもしれない。

        二人が子どもの頃<K市>で、それと知らずにニアミスした機会がたった一度だけあった。
        貧しさから、夜中居酒屋をハーモニカを吹きながらはしごして日銭を得ているリュカは窓の中に4人の「家族」の姿を見たかもしれないし、
        「あの子は町じゅうの庇護のもとに、そして神の庇護のもとにあるんだ」と語られたリュカを、クラウスは「あの子、きっと幸せなんだ」「きっとそうだ」と暖かい家の中から眺めて羨む
        視点が変わっただけで幸せの姿が変わる。
        真実なんて所詮こんな程度の移ろいやすい物なのだ。

        作者が描きたかったのは不在の証明であり、不在は決して証明できないという点こそが真理なのだ

        人間は移ろって行ってしまう。存在するのは町だけだ。
        多くの人生がそこを通り過ぎ、命が生まれ散っていくのを見守っている町だけが…。

        そして「嘘」とはすなわち「小説」を指す。
        なんてことはない。第3の嘘とはストレートに3作目の「小説」であるという意味に過ぎない。
        小説=フィクションとはすべて「嘘」なのだから。

        「自分が書こうとしているのはほんとうにあった話だ。しかしそんな話はあるところまで進むと、事実であるだけに耐えがたくなってしまう。そこで自分は話に変更を加えざるを得ないのだ」

        作者の実体験や心情が語られていようとも、文字にしたものは全て書かれた途端に嘘になる。
        一度でも小説を書こうとしたことのある人ならこの感覚はリアルにわかるに違いない。
        事実を描こうとすればするほど、表面に描かれるのは嘘の物語にならざるを得ないということを。
        なれば嘘の物語に本当を込めるのだ。
        優れた小説とはそういうものであり、それができるのが真の作家なのだ。

        「一冊の本は、どんなに悲しい本でも、一つの人生ほど悲しくはありません」
        こう書いたアゴタの悲しみとはいったいどんなものだったのか。
        それは本書を読み終えた後、反芻して想像するしかない。
        >> 続きを読む

        2017/03/08 by 月うさぎ

      • コメント 4件
    • 他8人がレビュー登録、 15人が本棚登録しています
      火星年代記

      小笠原豊樹 , レイ・ブラッドベリ2010/07

      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • 『今夜の大気には時間の匂いがただよっていた。トマスは微笑して、空想をかけめぐらせた。ひとつの考え。時間の匂いとは、どんなものだろう。

        埃や時計や、人間に似た匂いか。時間の音とはどんな音か。暗い洞窟を流れる水の音か、泣き叫ぶ声か、うつろな箱の蓋に落ちる土くれの音か、雨の音か』
        (2033年8月『夜の邂逅』)

         レイ・ブラッドベリのこの『火星年代記』を初めて読んだのは中学生の時です。
        フレドリック・ブラウンのブラックなユーモア短篇とSFというよりロマンチックな文学であるレイ・ブラッドベリと出会ったことはとても大きい。
        ブラッドベリ好きは、たくさんいて特にこの『火星年代記』は有名でしょう。

         たくさんの幻想的SF小説を書いたレイ・ブラッドベリ。その原点とも言えるのがこの『火星年代記』です。
        「新訳」となっているのは、年代。各章は1950年に書かれた時は「未来」は1999年だったのが、この新訳では2030年になっています。

         しかし、年代を31年先にしたからといって、この物語の詩情性は全く失われず、当時、中学生だったわたしが今の年になって再読しても十分、生きている。

         ブラッドベリはロマンチックで幻想的で、そして宗教的です。
        宇宙=アメリカ、となりがちなSFの世界で、これだけ古典を大事にしているSF小説をわたしは知りません。

         特に、2036年の『第二のアッシャー邸』は、エドガー・アラン・ポーの世界の忠実な再現であり、オマージュです。古典や詩を大事にしている世界には、いつでも過去と未来が同居しています。

         新しいものだけに目が行くのではなく、過去をしっかり見据えた上で、未来がある、というレイ・ブラッドベリのまなざしがよくわかるようです。

         地球から火星へ・・・まるで植民地化するように、人間は愚かな支配をはじめる。
        しかし、時が経つ内に同じ歴史を繰り返すむなしさを実感する人びとも出てくる。

         地球と火星・・・となっていますが、これは、アメリカと他の国となぞらえてもいいのではないでしょうか。『夜の邂逅』で描かれる火星人と地球人の一夜の邂逅が現しているように、出会いはいつも突然で、そして理解はいつもほど遠い。
        火星を地球化する事が、この小説の目的ではありません。

         古き良きものを、忘れない・・・新しい者は昔からいた者を大事にしなければならない、古きしきたりや異文化を自分たちの価値観で一刀両断してはいけない、しかし、それはとても難しいことなのです。
        >> 続きを読む

        2018/06/03 by 夕暮れ

      • コメント 4件
    • 他6人がレビュー登録、 15人が本棚登録しています
      ゲイルズバーグの春を愛す

      ジャック・フィニイ (1980/11

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 「タイムトラベル小説」というジャンルがあります。
        日本で有名なのは、筒井の「時をかける少女」とハインラインの「夏への扉」ではないでしょうか。
        「夏への扉」の話がでるとヤングの「たんぽぽ娘」が引き合いに出され、
        ヤングの話がでると本作「ゲイルズバーグの春を愛す」が話題になるのです。
        なぜなのか?
        今回の課題図書はきっとハインラインだヤングだと年中言っている私への読書ログさんの挑戦ね。
        そんな気がして手に取った本作でした。

        思い出や「古き良き時代」に関した短篇小説が並びます。
        大甘なSF?いいえ、SFという訳でもありませんでした。
        短篇小説作家として評価するなら悪くないです。
        だとしてもO.ヘンリーやサリンジャーやらジャック・リッチーやらもっと読むべき妙手がおりますし…。
        ヤングは少なくとも(書かれている内容はともかく)精神は確かにSFだったのです。
        これはファンタジー…いやむしろロマンティックな怪奇小説というべきなのではないかしら。
        不思議な事どもについての合理的な説明も、センス・オブ・ワンダーもないからです。
        登場人物がみつめているのは未来ではなく過去への郷愁(ノスタルジー)です。

        フィニイの魅力はなんといっても19世紀末~1950年代のアメリカの風景や建物の描写です。
        しかし日本人にとっては原風景としてはイメージの中に全くない情景なのですよね。
        映画だったならどれだけ助かるだろうと思いながら想像力を駆使して読みました。

        この本の表紙は内田善美氏の美麗で緻密なイラストで飾られています。
        (これはおそらく「愛の手紙」を表現したのですね)
        70年代の少女漫画ファンにとっては彼女の絵と出会えたことは
        本小説以上にタイムトラベル的な驚きを感じました。
        ...( - -)遠い目

        でも背景の風景は当作品世界とは違う気がします。
        石造りの建物、狭い石畳の街路、高くそびえる塔。
        これはヨーロッパの風景であってアメリカの標準的な都市の町並みではないのです。

        ペンキで明るい色に塗られた木造のゆったりした建物が芝生の庭をもった広い敷地に点在し、路地もなく塀もなく、巨木の並木が真っ直ぐな街路をトンネルに変える。
        フィニィによればそれがアメリカの田舎町なのですから。

        フィニィは「古き良き時代」に撞着し現実拒否をしている作家なのだそうです。
        この時代のアメリカ人の気分を表した、時代の作家でもあるようです。
        60年代の日本は高度経済成長真っ盛りで懐古趣味に浸っていた人はほぼ皆無だったでしょうね。
        戦争に勝ったアメリカが先行きに悩み落ち込んでいた。皮肉な話ですね。


        【内容】
        1.ゲイルズバーグの春を愛す
          (I Love Galesburg in the Spring-Time)
         イリノイ州の小都市ゲイルズバーグはノックス大学を擁する美しい町。リンカーンゆかりの歴史ある町でもある。
         しかし近代化の流れは容赦なく、町の姿を変えようとしていた。
         新聞記者のオスカーだけは気づいていた。
         この町で不思議な事件が頻発していることを。

        この小説に出てくる家ってきっとこんなイメージでしょう。
        http://www.visitgalesburg.com/uncategorised/galesburg-historic-home-tour/queen-anne-residence-built-1894.html
        Queen Anne houses(1894築)

        http://www.visitgalesburg.com/uncategorised/galesburg-historic-home-tour/william-browning-house-built-1868.html
        The Browning Mansion(1868年築)

        ミステリーやホラーになりがちなこのテーマをきれいな作品に仕上げている。
        自分達の身の回りだって時の流れの中に消えていくものの何と多いことか…。

        2.悪の魔力 (Love, Your Magic Spell is Everwhere)
         散歩がてらに立ち寄った店には本物の「魔法の品」が売られていた!
         服が透けて見える眼鏡、相手を奴隷のように操れるエジプトの腕輪…。

         男の妄想ですね( ̄ー ̄)  最後はラブ・ポーションでわなにかかる。
         この作品、好きな人が多いみたいです。
         けれど私は女性の立場からしてこの男はちょびっとヒドイと思うのである。
         テッド、あんたはフリーダとお似合いよ。

        3.クルーエット夫妻の家(Where the Cluetts Are)
         建築家ハリーに接待用の邸宅の設計を依頼してきたクルーエット夫妻は、偶然に見つけた旧時代の邸宅の設計図を見て気に入り、それを再建したいと言い出した。
         完成した家に住み始めた二人の暮らしぶりは時代がかって奇妙な様子にハリーには思われた。
         やがて邸はかつてそこに住む家族が現存した時の幸せな記憶と一体化し時空さえも越え…。

        ロマンではあるけれど。本当ならこれはホラーだわ。

        4.おい、こっちをむけ!(Hey, Look At Me!)
         書評家とその友人の作家マックス・キンジェリー。
         処女作のみを残し無名のまま没した彼の幽霊が現れて。

        一見ホラーだけれどこれはブラックコメディ。
        作家の自意識を茶化した作品。

        自分の生きた証を残したい。どんな形であっても…。
        そういう満たされない思いをもって生きている人は多いでしょう。
        ブックレビューなんてやっているのもそういう気持の一環かもしれません。

        5.もう一人の大統領候補
          (A Possible Candidate for the Presidency)
         こちらもゲイルズバーグの町が舞台。
         大統領候補にまで上り詰めた男の幼少期の武勇談…
         サーカスから脱走した虎が目の前に!

        悪賢いいたずら少年。と思いきや意外にダークな裏話。
         「私」って男は…!!

        6.独房ファンタジア(Prison Legend)
         死刑執行が一週間後に迫った元画家の囚人ルイス・ペレスは
         画筆と絵の具を取り寄せてもらうと、監房の壁に一心不乱に絵を描き始めた。
         それはあまりにもリアルな「扉」の絵だった。

        7.時に境界なし (Time Has No Boundaries)
         若き才能ある物理学者ウェイガン教授は時間移動についての理論を確立していた。
         イリーン警部は犯罪者を過去に送っていたに違いないと断定し、証拠を突き付け問い詰めるが…。

         刑事の執念はジャベール並み。異常だわと思ったらなるほどのオチ。

        8.大胆不敵な気球乗り(The Intrepid Aeronaut)
         手作り気球で夜のサンフランシスコを空中散歩。
         空に漂う気球の描写は映像的でファンタジック。
         同行の女性と連れだっての一夜の冒険はまさに夢そのもの。

         空を飛ぶ思いを描いた小説ならサン=テグジュペリの熱き心とリアリティには遠く及びません。
         むしろサンフランシスコの景色を描きたかったのでは?

        9.コイン・コレクション (The Coin Collector)
          パラレルワールドもの。一見SF…中身は男の妄想爆発のファンタジーでした。
          誰しも思うだろう。「あの時、あっちを選択していたら?…」
          その可能性の世界を見られるものならみてみたいのは当然の心理。
          結婚4年で倦怠期真っただ中のアルが迷い込んだ世界では昔別れた女が妻になっていた。

          別世界への鍵がその時代のコインというところがお手軽でフィニイ流。
          でも、その世界の『私』はどこいってしまったの?
          パラレルワールドのジレンマは無視なんですね~。
          あっちの女に飽きたらこっちの女と交換してそれにも飽きたら…って┐(´-`)┌
         フィニイがフェミニストでもブラックユーモアの持ち主でもないことは確かですね。

        10.愛の手紙 (The Love Letter)
          タイムトラベルもの。といっても主人公がタイムリープする訳ではありません。
          過去とつながる次元ホールを通して文通するお話。
          ロマンティックでこの短篇集の一番の人気作。
          確かに品があって文学的でステキ。


        これらのプロットはいくらでもホラー仕立てにできそうですし、ブラックな終わり方にもできそうです。
        でもそうならないので恐い話が嫌いな方にも安心してお勧めできると思います。

        私は短篇に関してはもっとキレがある作品や、深い哲学など価値観が共有できる作品のほうが好きみたいです。
        フィニイは、どこか小さくまとまっていてあまり肌に合わないかも。フィニイが気に入った方にはぜひレイ・ブラッドベリは読んでみてもらいたいものです。
        >> 続きを読む

        2016/04/27 by 月うさぎ

      • コメント 17件
    • 他6人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      ハーモニー

      伊藤計劃2010/12

      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね! gens
      • ちょっとした機会があって、再読。何度読んでも名作。
        この結末がハッピーエンドかバッドエンドか、人によって変わるのだろうか?バッドエンド以外の何物でもない気はするが。

        何を書いてもネタバレになるので何も書きません。
        映画も観たし、よくまとまっていたけど、やっぱり原作の迫力はすごいな。
        >> 続きを読む

        2017/11/26 by ワルツ

    • 他6人がレビュー登録、 35人が本棚登録しています
      know

      野崎まど2013/07

      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね! gens
      • ぼくも齢十時の女の子とあれやこれやしたい

        2017/07/15 by sainey

    • 他6人がレビュー登録、 17人が本棚登録しています
      オリエント急行の殺人 クリスティー文庫)

      アガサ・クリスティ , 中村能三2003/09

      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 初見でこの作品の犯人を当てることが出来れば、相当捻くれた人だろうな(笑)
        そのくらい有名な原作なので、オチはもう知れ渡っている。

        ただそれでも楽しめるのは間違いなく、映画版ではカットされている乗客の設定などが細部まで描かれている。
        それらの過去を踏まえたうえで、オリエント急行で起きる事件。
        しかし犯人の誤算は同じ列車にエルキュール・ポアロが同乗していたこと。

        ラストのポアロの選択など、原作としては忘れていることが結構あったので、最後まで楽しく読めた。
        これを機にアガサ・クリスティの他の作品も読んでみたい。
        >> 続きを読む

        2018/03/08 by オーウェン

    • 他6人がレビュー登録、 23人が本棚登録しています

【(株)早川書房】(ハヤカワシヨボウ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(出版社,発行所)

会員登録(無料)

今月の課題図書
読書ログってこんなサービス
映画ログはこちら
読書ログさんの本棚

レビューのある本