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(株)文藝春秋 (ブンゲイシユンジユウ)

企業情報
企業名:文藝春秋
ぶんげいしゆんじゆう
ブンゲイシユンジユウ
コード:16
URL: (株)文藝春秋 http://www.bunshun.co.jp
      イニシエーション・ラブ

      乾くるみ2007/03

      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね! yana nasubivi
      • 乾くるみさんの作品は初めて。
        ただのラブストーリーと思いきや!?ラストの大どんでん返し!!!とあったので、ドキドキしながら読んでみた。
        ミステリー系は大好きだけど、鈍感で謎解きが苦手な私。かなり注意して読んだのに、ラストまで大どんでん返しが解らなかった。
        目次がすべて曲名なのは解ったけど・・・それくらい鈍いです、私(笑)

        ・・・で、ネタバレで・・・なるほど!ねってな感じ。
        だから、A面、B面とあるのか納得。
        読み終わって、この本のからくりを知って、少しずつじわじわと怖くなってきた。
        作者のしたたかさにゾッとする。
        それに加えて、乾くるみさんって、男性だったのにも驚き!!!そういう意味でもしてやられた感じ。私にとって、インパクトの強い小説になった。
        >> 続きを読む

        2017/05/22 by はなぴょん

      • コメント 5件
    • 他41人がレビュー登録、 159人が本棚登録しています
      イン・ザ・プール

      奥田英朗2006/02

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! chao kotaro ybook tadahiko
      • 初奥田英朗作品。

        伊良部総合病院の地下で神経科を担当する伊良部一郎の元にやってくるのは様々な悩みを抱えた人たち。そのやりとりを描いた短編集。

        まず文章がめちゃくちゃ読みやすい。スラスラ読めてあっという間の巻末。
        あとはとにかく、伊良部先生のキャラが立ちすぎててヤバイw
        デブ・色白・中年・マザコン・ロリコン・独身・金持ち。。
        性格もなんというか…自由奔放。まるで5歳児がそのまま大人になったかのよう。

        患者さんの症状も個性的。四六時中泳ぎたくてウズウズしちゃうプール依存症、陰茎強直症(勃起が収まらない!)、ストーカーに尾けられていると思い込む自意識過剰、携帯依存症、いろんなことが心配で確認したくて仕方がない強迫神経症。
        みんな初めは伊良部先生のことを不審がるも、気づけば心を許していて最終的にはちょっぴりいい方向に向かうんだから不思議。

        伊良部先生みたいな医師がホントにいたらなぁ〜…と思った。(実際にいたらヤバい)
        ずっとニコニコしながら読める、癒し系の小説でした。


        >> 続きを読む

        2017/10/12 by ねごと

      • コメント 2件
    • 他31人がレビュー登録、 112人が本棚登録しています
      空中ブランコ

      奥田英朗2007/12

      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!
      • 伊良部一郎シリーズ第2弾。2004年直木賞受賞作品。

        前作同様、いろんな悩みを持つ人たちが伊良部先生を訪れる。
        空中ブランコが突然できなくなったサーカス団員、先端恐怖症のヤクザの若頭、義父のカツラを外したくて仕方がない婿、イップスに陥った一流プロ野球選手、自分の作品が過去に自分が書いた物語の焼き回しに思えて仕方ない女性作家。

        伊良部先生を訪ねる患者さんはみんなホントに悩んでいる。仕事を失う絶望、今まで積み重ねてきた自分を否定されるような恐怖、手が震えたり嘔吐をしたり汗が噴き出したり。日常生活に支障が出るほど苦しんでいる………だからこそ、伊良部先生の行動や発言が最高に面白く感じるんだと思う。とんでもない振り幅。
        自分にだって相談したいことあるよーーー伊良部先生!!

        お気に入りは女性作家の物語のラスト。
        伊良部先生のパートナーで、美人でスタイル抜群、肉感的で胸の谷間を見せつけてくるような魅力的?な女性なんだけど、無愛想で診察中も寝転んで雑誌を読んでいるという謎多き看護師さんのマユミちゃん。
        ラストでマユミちゃんにハートを射抜かれることに。
        だんだんマユミちゃんのファンになってきている自分がいる笑
        >> 続きを読む

        2017/10/15 by ねごと

      • コメント 2件
    • 他28人がレビュー登録、 86人が本棚登録しています
      64
      64

      横山秀夫2012/10

      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね! ybook momomeiai kissy1986 92L
      • 圧巻のハードカバー647ページ、手が何回も痺れた。初めて読む著者で、もらっている賞からして推理小説と思った。
        D県警広報官の三上の高2の娘は2ヶ月前に家出をして行方知れずだった。それでも日々メディア対応に追われていた。そんな時、警察庁長官が時効を一年前に控えた64(昭和64年に起きた小1女子誘拐殺人事件)の現地視察があると上部から伝えられる。三上は被害者の父親に長官の訪問を了承してほしいと頼みにいくが断られる。三上が事件当時の自宅担当班のメンバーを洗っていくうちに、事件当時の大失態があり、ずっと隠蔽してきたことがわかる。
        その後、なぜか被害者の父親から了承が取れ、長官の来訪が翌日に迫る日に64を模倣した誘拐事件が発生する。この事件の顛末は声に出して「あっ!」と言ってしまったくらいだった。
        >> 続きを読む

        2017/10/24 by konil

    • 他20人がレビュー登録、 59人が本棚登録しています
      色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 = Colorless Tsukuru Tazaki and His Years of Pilgrimage

      村上春樹2013/03

      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね! double kawahara momomeiai Luna
      • 村上春樹を読んでみたいなと思ったので図書館で選びました
        比較的薄かったのときれいな表紙だったのでこれにしました
        難しいかなと思ったけどすごく読みやすかったです
        よくわからないところがいっぱいあったのにすらすら読めたので文章が上手なんだなと思いました
        もう一周しようと思います
        >> 続きを読む

        2017/07/26 by Utauki

    • 他20人がレビュー登録、 74人が本棚登録しています
      オレたちバブル入行組

      池井戸潤2007/11

      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね! kissy1986
      • ああー面白かった。半沢直樹シリーズというのはこれが2冊目だ。読み始めた順番が2作目だったけど、1作目も面白い。追い詰められて、絶体絶命のピンチを切り開いていく痛快ストーリーとでも言っていいのかな。翌日まで読むのを取っておこうと思ったが一気に読み終えてしまった。シリーズの作品を全部読みたくなった。 >> 続きを読む

        2017/12/21 by KameiKoji

    • 他18人がレビュー登録、 75人が本棚登録しています
      秘密

      東野圭吾2001/04

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! masa920 kaina
      • 東野圭吾さんの作品で一番好きです。
        自分はまだ結婚したことがありませんが、結婚して娘を嫁に出すお父さんの気持ちってこんな感じかなー、と勝手に想像してました。読み終わった後は、寂しい気持ちになりました。この本と出会えてよかったです。 >> 続きを読む

        2017/10/07 by Gorou

    • 他17人がレビュー登録、 108人が本棚登録しています
      死神の精度

      伊坂幸太郎2008/01

      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 軽く読める短編集。
        主人公が死神(!)ということもあり、伊坂作品の特徴である軽妙な会話がさらに面白く感じられる。本人(って、人じゃなく死神なんだけど)はいたって真面目に言っているのがなおさらおかしいw

        人間が死ぬのは、死神が1週間の調査結果のもと「可」と認定するかららしい。ただし、病死と自殺には死神は関与しないんだとか。そして、死神はたくさん存在していて、会社組織のように役割分担をして、どの人間が死ぬべきかを決定しているらしい。なんとなく、死神ってただ一人の存在じゃね?と思っていたが、たしかに世界中の人間の生死を決定するには一人じゃ無理だなぁw 組織人(いや、人じゃないけど)として働く死神って、どうよww

        主人公の死神(人間界で活動するときの仮名は「千葉」)は、死神界では「調査部」に属している。「情報部」の死神から、次は○○という人間について調査せよと指示されて、ターゲットに近づきやすい年格好に化け、人間界に赴くのである。「可」と判断したら組織に報告、すると調査開始から8日目に死が実行されるのだが、ターゲットがどんな状況で死を迎えるのかは千葉には知らされていない。なので、読者は千葉とともにターゲットがどんな死を迎えるのか?と思いながら1週間を過ごすのである。

        この死神たち、ターゲットとなる人間には興味を感じないが、人間の作るミュージックは大好物だ。調査の合間にCDショップを見つけては試聴機を占領してずっと聴き続けるし、CDショップがなければラジオから流れるミュージックを楽しんでいる。どんなミュージックでも好きなようだが、本書を読む限りはロックからポップス系をよく聴いているようだ。
        しかし、人間よりも長命らしい(というか、死神は死ぬのか?)ので、もっと前の時代に活動していたときは、やはり演歌を聴いていたのだろうか?とか余計なことを考えてしまった。

        本作は6つの短編からできているが、そのうちの3つはゆるくつながっている。最後まで読んだときに時間の流れに気づくのだが、気づいた瞬間に「おや?」と思う人が多いはず。あの時点でCDショップがある上にDVDプレーヤーまである時代。その後、少なくとも40年の月日が流れていると思われるのだが、DVDプレーヤーが世に出てからまだ40年も経っていない。ということは、これは2017年よりも未来が舞台・・・?
        ちょっと混乱したけど、まあ楽しめればよしとしよう。
        >> 続きを読む

        2017/12/05 by 三毛犬

    • 他17人がレビュー登録、 134人が本棚登録しています
      まほろ駅前多田便利軒

      三浦しをん2009/01

      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね! Micchaaan
      • 広告で表紙に好印象。気になっていたのですが本屋でこの表紙を見るまで忘れていました
        「あら、あなたは…。」と手に取った次第です。

        予想したのは松田優作のドラマ「探偵物語」のような、ちょっとコミカルなハードボイルド。でも、様子が違いました。

        まほろ市で便利屋を営む多田の事務所。
        ソコに居ついた行天。
        観察眼も鋭くイケメンなのに着る服も言動も、すべてが自暴自棄。
        多田はそんな行天を役立たずと邪見にしながら世話をやいてしまう。
        多田の“お人好し”を、からかう行天だけど多田が手渡す小銭ばかりの“給料”を空き缶に貯め、気づかれないように多田のタバコを補充する。
        そんな行天を多田が例えた言葉が
        「犬のように小銭を隠し貯め、鶴のように恩を返す男。」

        この二人のやりとりが面白くて最後まで一気に読めました。

        読み進むうちに行天は両親から虐待を受けており“殺すかもしれない”ほど憎んでいる事がわかってきます。ところが、この両親は行天の遺伝子上の子(同性愛のカップルに精子を提供)を養子に迎えたいと申し出ます。

        行天の両親は行天春彦に、してきた事が“虐待”ではなく“しつけ”だと信じており、彼の殺意にさえ気づかない人達なのでしょうか?そして、同性愛のカップルよりも自分達のほうが保護者にふさわしいと思っているのでしょうか?

        行天春彦の両親が気になって、二作目の“まほろ駅前番外地”も読みましたが、行天家に関する情報は“家の大きさから経済力はありそう”ぐらいしか得られませんでした。ただ、幼児に対する行天の態度から彼の心のキズはかなり深そうです。

        行天の事ばかり書いてしまいましたが、多田は優しすぎます。

        見て見ぬ振りができれば傷つく事もないのに、優しすぎるから“どうしようもない事”をどこにも転嫁せずに自分で背負い込んでしまう。

        だからこそ、行天に居着かれてしまったワケです。(笑)

        行天と未消化な過去を持つ多田の今後が気になります。
        >> 続きを読む

        2017/10/02 by たたみ

      • コメント 2件
    • 他17人がレビュー登録、 53人が本棚登録しています
      手紙

      東野圭吾2006/09

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! nosuke
      • 東野圭吾作品は好きでいくつか読んでいるが、個人的にかなり印象に残った作品。

        殺人犯の身内にスポットをあてて、その苦悩を描いた事があまりにもリアルでやりきれない。

        それと同時に、兄と弟の関係が何か起こるたびに、少しずつ離れていってしまう温度感がうまく描写されている。

        犯罪者という兄の影響力が、こんなにも兄の知らないところで影響力を持つ、という事、そして弟の逃れられない苦悩。

        ラストの描写は何度も読み返して号泣してしまいました…
        >> 続きを読む

        2017/02/23 by apple_ice

      • コメント 1件
    • 他14人がレビュー登録、 112人が本棚登録しています
      オレたち花のバブル組

      池井戸潤2010/11

      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • 周囲が面白いというので読んだ。第二作目が最初に読んだシリーズだ。
        テンポのよい物語の展開と、「悪者」を突き詰める展開が快感。どうなるのかハラハラとさせられるが、結果的によい結末だ。とにかく面白いのでなかなか目が離せない。TV化されるわけがわかった。前後は違うが、第一作と第三作を読んでみたい。
        >> 続きを読む

        2017/12/16 by KameiKoji

    • 他13人がレビュー登録、 64人が本棚登録しています
      葉桜の季節に君を想うということ

      歌野晶午2007/04

      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね! tanreinama momomeiai chappaqu
      • 読んでる途中に感じる違和感が、はっきりわからないけど最後にすっきりします。
        そんな気がするけど、まさかね〜と思ってたらやっぱり!人生はずっと青春と思えるのってすごい。
        どうしてもミステリーに求めてしまう騙されたー!の感じは、何回体験しても楽しいです。叙述トリックが読みたいけど、ありきとわかって読むのは幸せ度が違うジレンマは皆さんどうしてるんでしょうか?
        >> 続きを読む

        2017/06/20 by kantoheiya

    • 他13人がレビュー登録、 77人が本棚登録しています
      町長選挙

      奥田英朗2009/02

      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • マユミちゃんに会ってみたい。そして注射を打ってほしい。

        伊良部先生シリーズ第3弾。短編4話収録。
        死ぬことが怖い名物プロ野球チームのオーナー、ひらがなが思い出せない時代の風雲児と呼ばれるIT社長、体型維持に翻弄される女優。
        この3話の患者さんは実在の人物がデフォルメされてるっぽい。
        ナベツネ会長、ホリエモン、んー女優さんはちょっとわからないけど。

        4話目の「町長選挙」はこれまでとちょっと趣が違う。
        伊良部先生と看護師のマユミちゃんが離島に赴く。なにこの既視感……はい、Dr.コトー的展開ですね。
        だけど伊良部先生がコトー先生みたく熱く診療なんてするわけがない。
        その離島の町長を選ぶ選挙活動に巻き込まれ賄賂を受け取りまくる伊良部先生。
        思いっきり選挙活動に利用され巻き込まれ、テンションが上がったかと思えば拗ねたりもする伊良部先生。
        前の2作を読んでなければちょっとついていけないかもしれないw

        マユミちゃんメインのスピンオフ作品出ないかなぁ……笑
        >> 続きを読む

        2017/10/29 by ねごと

    • 他12人がレビュー登録、 48人が本棚登録しています
      容疑者Xの献身

      東野圭吾2008/07

      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! masa920 fireman tefutefu
      • 「これほど深い愛情に、これまで出会ったことがなかった」
        全身の毛が逆立つほど、素晴らしい作品。 >> 続きを読む

        2017/05/30 by atsu

    • 他11人がレビュー登録、 153人が本棚登録しています
      民王

      池井戸潤2013/06

      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね! 2kzzz
      • 池井戸作品を読んだ中で初めて経済要素のない作品でした。
        感想は、それでなくとも面白かったです。
        随所に小さな痛快場面もありながら、最後は気持ちよく終われる内容で楽しめました。
        得意分野?でなくともこれだけの作品を作り出せることに脱帽です。
        >> 続きを読む

        2017/12/20 by ryoji

    • 他11人がレビュー登録、 27人が本棚登録しています
      鍵のない夢を見る

      辻村深月2012/04

      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 一般的なクライムノベルとは趣が異なるのだが、得も言われぬ静かな恐怖と、ごく普通の生活の中で起こりうる犯罪の香りをひしひしと感じて、怖くなった。

        さまざまな夢と理想を胸に秘めた人格は、社会や対人関係の衝突や軋轢で、壊れてしまうことが多い。それでも人格はイメージ通りの自分を貫こうと夢を見て、希望を抱く。第三者から見れば「イタイ」キャラになってしまっていても気がつかないまま。

        ふとした事で現実が危うくなってゆく様を5人の女性像に例えた著者の皮膚感覚はかなり鋭い。特出すべきは5人の女性の心理描写。リアル過ぎる。

        日常に潜むサスペンスとミステリーをあぶり出した力作。鍵がないのに夢を開こうと、もがく人々が明日もまたどこかで新聞にも載らない小さな事件を引き起こす。
        >> 続きを読む

        2017/06/16 by まきたろう

    • 他10人がレビュー登録、 33人が本棚登録しています
      かばん屋の相続

      池井戸潤2011/04

      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 鉄鋼商社の芥のごとく、妻の元カレの二編が心に残った。
        どちらもバッドエンドなのだが、それもリアルなのだと
        考えさせられる。
        あと、短編の順番がよかったのかもしれない。
        最初はバンカー的には微妙だが、当人にはハッピーエンドの内容であり、
        心が温まる話で読み進めたいとなった。
        >> 続きを読む

        2017/03/26 by Jinjinmin

    • 他9人がレビュー登録、 30人が本棚登録しています
      武士道シックスティーン

      誉田哲也2010/01

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 題名を見た時から面白そうな本だなと思っていた。
        案の定、本当に面白い青春スポーツ小説であった。
        笑って、ハラハラしてしかもちょっと感動できる。
        言う事なしですね。

        主人公は二人の女子高生剣道部員。
        この二人のライバルを軸にして話が展開する。
        (ライバルと書いたがライバル視しているのは一人だけでもう一人はそんなこと思ってません)
        二人の主人公の性格が好対照で面白い。
        一人は、父兄共に剣道をやっている剣道ファミリーで育った筋金入りの剣道少女 磯山香織。
        剣道に全てを賭け、幼いときから実戦的な激しい稽古を行う道場で鍛錬し、勝つことのみを追い求める。
        心の師匠は、宮本武蔵で「五輪書」を愛読しているという戦闘的な兵法者である。

        もう一人は、中学校に入るまでは日本舞踊をやっていたという異色の経歴を持つ少女 西荻早苗。
        性格はおっとりしており、勝負に勝つよりも自分の技術が向上することなどに喜びを見出すタイプ。
        現在家庭にちょっと問題を抱えており、名字が変わっている。
        家族は様々な才覚を持った人ばかりである。
        父は元町工場の社長の技術者、母は絵本作家、姉はティーンモズファッション誌のモデル。

        話はこの二人の主観で交互に語られる形式である。
        この構成が本当にうまくいっていると思う。
        性格の全く異なる主人公たちの書き分けが非常に巧みなので、章が変わるごとの雰囲気の変化が面白い。
        同じシーンでも二人の感じ方の落差があって笑ってしまうこともある。

        様々な思い違いやそれぞれの葛藤などを乗り越え、彼女達は人として成長していき、最後は青春スポーツ物の王道の様なエンディングとなる。
        ホント素晴らしいエンターテイメント小説をありがとうと言いたい。


        >> 続きを読む

        2017/12/28 by kuniyan

    • 他9人がレビュー登録、 28人が本棚登録しています
      旅猫リポート

      有川浩2012/11

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 猫と飼い主のドライブ旅。
        懐かしい友達に出会い、猫は飼い主の過去を知っていく。
        そして、もう一つ知ってしまう、これからの自分たちの行方。
        猫は猫である誇りを保ちながら、飼い主を思いやる。
        対等な共存関係が心地いい。
        楽しい時が終わっても今まで得ていたものが失われることはない。
        有川さんらしいメッセージだ。
        それにしても、職場で読まなくてよかった~。
        ラストはもうヤバイ、ぐすっぐすっ。
        >> 続きを読む

        2017/11/19 by かんぞ~

      • コメント 2件
    • 他8人がレビュー登録、 34人が本棚登録しています
      望郷

      湊かなえ2013/01

      カテゴリー:小説、物語
      3.2
      いいね!
      • 瀬戸内海に浮かぶ島での様々な人間模様を描いた短編小説集。難しい漢字や表現が少なく非常に読みやすく作者の想いが順当に伝わって来る。 >> 続きを読む

        2017/04/25 by konil

    • 他8人がレビュー登録、 25人が本棚登録しています

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