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原田マハ (2013/06)
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大好きな人の結婚式で失態を晒してしまったこと葉は会場を一気に引き込むほどの挨拶をする久美さんに興味が沸いた。親友の結婚式のスピーチを頼まれ久美さんにアドバイスを受けることになる。『言葉のプロフェッショナル』はその声や話し方や内容で人の心を掴み操る。こんなステキな魔法のような力を持ったらステキだ。私も子供を引っ張る仕事をしてるので楽しくてキラキラしてる子供たちの目を前にすると気持ちが盛り上がる。まるでエンターティナーになったような気持ちだ。選挙戦の話はちょっと退屈だった。でも聴衆の心を引く言葉のプロフェッショナルを利用したいのは政治家だからそれも納得かな。伝えたいメッセージが溢れるほどあってそれに洗練された言葉や声や態度が合体されたら聞いてる人の心は動くんだろうな。図書館本だけど自分で買いました。 >> 続きを読む
2019/11/30 by miko
三浦しをん (2012/09)
林業という普通は知らない世界を描いているところはとても面白かったのだけれど、頭も良くなくて何も考えてなくてニート確定だった高校生の独白、にしては文章がクレバーすぎて鼻白む。つまり、一生懸命「アホな高校生」っぽさを出そうとしているのに、結局作者である三浦しをんの頭の中が透けてしまうのだ。文章自体の力の強さと高校生設定がまったく合っていなくて、そのねじれが終始気持ち悪いままだった。 >> 続きを読む
2021/02/12 by 室田尚子
宮崎 駿 (2003/09)
1982年~1994年まで連載された作品一気読み!アニメ映画はこの原作の2巻程度の内容で、物語はまだつづいていた!そのへんが気になったので一気読みしてみました(図書館にあったので)ナウシカは「聖女」ですな。カリスマです。巨神兵のママです(衝撃w)(amazon解説)アニメーション作家、宮崎駿の名を広く世の中に浸透させた映画『風の谷のナウシカ』の原作コミック。アニメーション雑誌「アニメージュ」に1982年2月号から連載が始まるや、可憐だが芯が強く行動力のある女性主人公ナウシカをはじめ、「王蟲」などの巨大で不気味な蟲(むし)たちの存在、そしてそれらを取り巻く壮大で奥深い物語世界を精緻に描いて、ファンの間でたちまち話題になった。「火の七日間」と呼ばれた世界大戦から1000年後、地球は、毒ガスを吐き出し、不気味な蟲たちが徘徊する「腐海」と呼ばれる森に覆われようとしていた。ナウシカは、腐海のほとりにある「風の谷」の族長の娘である。ある日、風の谷に、蟲たちに襲われた1隻の商船が不時着したところから物語は始まる。それは軍事大国トルメキア王国と、それに対抗する土鬼(ドルク)諸侯国との泥沼の戦乱の始まりでもあった。ナウシカはひとり風の谷の命運を背負って、その戦いに飛び込んでいく。連載中に映画化が決定し、折からのエコロジーブームと絡み合って社会現象にまでなった。映画化されてからも連載は続き、たびたび中断しながら、1994年3月にようやく完結にこぎつける。実に13年も費やした大作となった。 >> 続きを読む
2018/08/23 by motti
原田マハ (2012/09)
【おにぎりは美味しい!】 日本農業新聞に掲載された作品だということで、内容の方もそれらしくなっています。 主人公の人生(じんせい)は24歳にして引きこもりの生活をもう4年も続けています。 中学生の頃、両親が離婚し、母と二人で生活することになったのですが、転校したこともあり、中学、高校と壮絶ないじめに遭います。 以来、不登校になり、一時は就職しようともしましたが、結局どこも長続きせず、引きこもり状態になっています。 母は清掃の仕事を掛け持ちして生活を支えてくれますが、そんな母親に対する思いやりの気持ちも持てず、コンビニのおにぎりとカップラーメンだけを食べ、携帯でネットだけをやり続けるという毎日です。 俺はずっとこのままでいいんだ。 ある日、いつも通り午後遅く起きてみたところ、家の中の様子が何となくおかしいことに気付きます。 いつもは入りもしない母の部屋に入ってみるとそこには置き手紙が。 「もう疲れてしまったので家を出ます、家賃と携帯代は払います」という母からの手紙でした。 手紙と共に現金5万円と、「この中の誰かが助けてくれるかもしれない」という書き置きと共に10枚ほどの年賀状が置かれていました。 いきなり現実に直面させられて愕然とする人生。 5万円でこれからどうすりゃいいんだよ! と怒りを覚えます。 置かれていた年賀状を見ても、どれも定型印刷のものばかりで、また、頼ろうにも知らない人ばかりでした。 その中の一枚に祖母からの年賀状がありました。 祖母は、余命数ヶ月と書いていたのです。 ばあちゃん……。 蓼科にいる祖母のことはよく覚えていました。 両親が離婚する前は、父に連れられてよく蓼科の家に行きましたし、それを楽しみにもしていたのです。 あのばあちゃんが死んじゃう? いてもたってもいられなくなった人生は、蓼科に向かいます。 何とか蓼科にたどり着き、駅前の定食屋さんのおばさんの助けも借りてなんとか祖母の家に行けたのですが、祖母は認知症になっており、人生のことが分かりませんでした。 また、祖母の家には座敷童子のような見知らぬ女の子がいるではないですか。 「あんた誰よ!」その女の子つぼみは人生に喰ってかかります。 「俺はばあちゃんの孫だ」と答えると、「嘘ばっかり。私が孫なのよ!」と言うではありませんか。 つぼみは随分と気の強い女の子じゃありませんか。 まぁまぁというおばあちゃんの取りなしもあり、人生とつぼみはおばあちゃんの家で暮らすようになります。 そうして少しずつお互いのことを知り、またおばあちゃんの介護をしたり、初めて仕事に就いたりと、少しずつ生活を立て直していきます。 そんな中で、人生とつぼみはおばあちゃんがわずかばかりの土地で作っていたという米作に興味を持ちます。 それは、機械や肥料など一切使わない自然栽培の米でした。 何しろ、おばあちゃんがつくるおにぎりはおいしいのです。 これまでコンビニのおにぎりばかり食べていた人生にとって、おにぎりって、お米ってこんなに美味しい物だったのかと気付かせてくれるようなおにぎりだったのです。 そして、まわりの人たちの協力も得て、人生とつぼみは生まれて初めて米を作ることになったのですが……。 原田さんは泣かせるツボをよく心得ていて、うまいこと話を進めてくれますので、じわっと来てしまいますよ。 安定した作品ではないでしょうか。 >> 続きを読む
2019/08/02 by ef177
真梨幸子 (2011/05)
これは凄い。凄すぎて暫く呆然としてしまいまった。フジコは、短絡的で刹那的、幼稚で安易な思考や行動により、上っ面の幸せを無理無理に獲得していく。殺人も都合良く使って。けれど、見栄と虚栄で自ら飾り立てたそれはあまりに脆く、結局、思う通りにはならない。嫌悪していた母親のカルマは、しっかり受け継がれていく。フジコは余りにも自己中心的ではあるけれど、ある意味、純粋とも言える。彼女は生粋のサイコパスなのだから。3代にわたるカルマより恐ろしいのは、偽善の皮を被った人間。最後の死亡記事、心の底からゾッとしました。 >> 続きを読む
2017/10/27 by ももっち
伊坂幸太郎 (2012/08)
他の伊坂さん作品とは全然違うタイプのお話。これはこれで好き。フェアはファウル、ファウルはフェアの如く、「どう判断できるのかよく分からない」というのが感想です。私の読み取りが低いからかもしれませんが(^^;三人の魔女達については、ファンタジーとも読めるし、幻覚を通した精神世界とも読めるし、どっちにしろ面白く感じました。王求とその家族が果たして幸せだったのか何とも言えないけど、王求と出会ったことで(多分良い方向に)人生が変わった人がいて、王求がプレーする姿に何かを感じ取り励まされる人もいる。一方で、王求と出会ったことで人生が狂っていった人もいる。フェアはファウル、ファウルはフェア。野球の王様は代々引き継がれてゆくのでした。 >> 続きを読む
2017/08/09 by マチ子
三浦しをん (2009/04)
モデルはあるものの架空の神去(かむさり)村を舞台にした林業を主とした物語。主人公は横浜育ちで、高校の担任と母親の策略で神去村に放り込まれた平野勇気。神去村での経験を勇気が過去を振り返りながら、一人称で語る形で進められる。初めて林業の概要がわかり、予想以上に大変な仕事なのがわかった。神去村に不思議な風習があるのと登場人物が個性豊かなのと勇気の奮闘する姿に面白味を感じた。映画化もされたらしいから一度観てみたい。 >> 続きを読む
2017/11/06 by konil
原田マハ (2010/08)
主人公のOLの育ちの良さやそれを取り巻く周りの人達のリア充っぷりな設定に「ん?」と思うところはあるけれど、それを除いても言葉の使い方によって人はこんなにも心を動かされるんだと実感させられる作品。作品の中のどのスピーチの文章を読んでいてもゾクゾクっとさせられる。ある意味スゴイなあと感心。この方の作品に「総理の夫」という作品があるが、関連はあるのかなと邪推。「キネマの神様」といい、スゴイわ、この人。他の著作も随時読んでいきたいと思う。 >> 続きを読む
2017/09/07 by おにけん
伊坂幸太郎 (2009/08)
野球の天才が主人公で、その生涯を中心としたストーリー。シェイクスピアの特にマクベスを想起させるエピソード等が混ざっておとぎ話のような雰囲気。野球がテーマなので最後スカッとしたり人間関係で葛藤とかがあるかなと少しでも思ったけどそういう方向性ではなかった。エンタメ度はちょっと高くないかなー。 >> 続きを読む
2020/07/11 by W_W
横山秀夫 (2005/04)
横山さんの作品にしては珍しい女性が主役。広報部官の平野瑞穂は目撃証言によって似顔絵を描くのが特技。しかし過去の行いによって休職から復職した身。そんな彼女の成長を描く連作短編集。女性ならではの視点から、事件の概要を解いていく。広報から電話相談に回され、銃所持の状態にまで回っていく。単純に事件を描かず、その裏側の真相の意外さは横山さんらしい。冒頭の瑞穂の広報での新聞記者とのやり取りは、後の「64(ロクヨン)」にも通じるものだろう。 >> 続きを読む
2018/12/08 by オーウェン
真梨幸子 (2012/11)
フジコ本3冊の中で私はフジコから読んでしまったので、その時は流して読んでいたエピソードが、読了後パッと繋がりすっきりした。最大の悪ではなかったけど、諸悪の根源だった茂子さん。まるでモンスター製造機だ。下田健太はその鬼畜ぶりに唖然。嘘のつき方や人の支配の仕方、残虐性。サイコパスのお手本。こいつに比べれば、フジコは全然純粋。只幸せを求めていた。途中までは全うな努力していたし。いやいや、健太は健太で自らの欲望に純粋なのだろう。脳の機能の問題?被害者はどうしたらいいのか。みっちゃんにはやられた。遺体の一部がひっかけ。 >> 続きを読む
恩田陸 (1999/10)
四年前のある死をめぐって推理を戦わせる五人。舞台となるうぐいす館は、"耽美派女流作家の巨匠"重松時子が暮らしていた家だったが、彼女は死に、自殺として片付けられたのだった。彼女と縁のあった五人の女たちは年に一度、亡き女流作家を偲ぶため、うぐいす館へと集まってくるのだった。あれは果たして本当に自殺だったのか? 各人の記憶を頼りに四年前の真相を推理するという趣向は、アガサ・クリスティの「五匹の子豚」を、みんなが探偵役になって、それぞれの推理を披露するという趣向は、アントニイ・バークリーの「毒入りチョコレート事件」を思わせますね。これぞ本格ミステリといった趣向なのですが、読んでいて印象に残るのは、女たちが賑々しくスーパーへ買い出しに行ったり、深夜まで酒を飲み明かしたりといった、恩田陸らしい生活描写だ。結末は、芥川龍之介の「藪の中」を思わせないでもありません。"真相"は人の数だけあり、一つの出来事は常に複数の"真相"の総体であるという考え方ですが、明快なミステリを読みたいというミステリ好きの期待を裏切らない作品だと思う。 >> 続きを読む
2018/03/29 by dreamer
薬丸岳 (2011/09)
詐欺師に騙され残り僅かの金になった仁。そこで希望者を募り金持ち屋敷から金庫の金を盗もうとするが、不意打ちを食らい気絶。その後3人を殺した殺人犯として指名手配を受ける。低所得者が犯罪に手を染めてしまうという容赦のなさ。ただそこを差し引いても、黒幕が誰という一点においては非常に面白い。序盤で誰も信用してはいけないというのを再三にわたって描いているので、すべてが怪しそうな人物となる。誰も彼もが必要悪にその仕事を選んでいるわけで、仁をはじめとしたキャラも特徴があるし、裏で暗躍する森下の意外な顔。そして真犯人の悲哀を感じる動機も印象に残る。 >> 続きを読む
2021/08/03 by オーウェン
堀江貴文 (2013/03)
自身をあまり悩まずに物事をスパッと判断しがちだという堀江さん。たぶん多くの人の彼のイメージも同じだと思う。ただ判断するためのベースに様々な知識と経験があり、その判断のいくつかが大成功または大失敗のきっかけとなって、現在に至っている。堀江さんほどの大成功や大失敗は誰にでもできることではない。その経験に至った考え方を伺うことができて興味深い。参考になるかは別として。 >> 続きを読む
2015/04/25 by freaks004
石原彰二 , BarriosEnrique (2005/08)
ペドゥリートという少年と小さな宇宙人アミの出会いからお話が始まります。 アミは、ペドゥリート を 円盤に乗せて、宇宙を旅をして、対話を通して、地球は愛の度数の低い野蛮で精神性の低い星であることや、宇宙の法則は愛であることを教えていきます。アミは、旅を通して学んだことをペドゥリートが物語風にまとめて本にすることを条件に、再会することを約束しました。私がもしアミに会ったら、「残念ながら君は愛の度数が低いね。」と言われると思います。アミから見ると、私は、野蛮な地球人。ぜひ地球人救済計画(更生計画?)の一環として、私も旅に連れて行ってほしい。 >> 続きを読む
2018/12/28 by うらら
池井戸潤 (2007/06)
池井戸さんの短編モノ。軽く読めます。けど、やっぱりお金や銀行がいくらか絡んだミステリーになってます。お金とか組織とか・・・避けて生きていきたいワタシには、ちょっとだけ遠い話。金融業、お金関係、苦手^^;次郎さんも銀行に再就職しなくても、人助けの自営探偵業がいいんじゃないの?(組織によるか・・・) >倒産してしまったが、次郎がかつて在籍した銀行は居心地が良かった。一方、業績はいいが、この銀行の居心地が果たしていいのか、それは疑問だ。ときに組織のプレッシャーが人間を変えてしまうことがあるとすれば、罪を犯した人間の弱さだけを一方的に非難するのは間違っているかも知れない。と、ミステリーの中にも人間の生き方、社会のあり方というものが見えるから、池井戸さんの作品は面白いのでしょうね。お金のことをあまり考えずに生きていけたら、いいですね~「眼」は角膜移植のミステリー、「家計簿の謎」は文学史絡みで印象に残りました。 >> 続きを読む
2015/03/01 by バカボン
石田衣良 (2008/02)
長編なのに、初めからひきこまれてしまった。余命半年の脳腫瘍の男性が、意識だけ200年後の世界へ飛ぶ裏表紙にも書かれてたこの設定にはあまり惹かれなかったが、登場人物の魅力さ、200年後の世界の描写、そこで次々起こる問題により、引き込まれてしまった。貧困の差が激しい世界で、復讐が復讐を産んでそこらじゅうでテロがあって、残酷なシーンがリアルに書かれており、少し読むのがしんどくなる場面もあった。 >> 続きを読む
2014/10/10 by bob
高殿円 (2011/02)
「トッカン!」シリーズの高殿円氏の作品。カミングアウトする部分が面白かった。特にゴスロリ趣味で悩むOL亮子と定年退職する夫に一発かます老主婦初恵のカミングアウトはやりすぎかもしれないが、思わず笑ってしまった。主に女性の登場人物が多いが読んでいて共感できる部分は多かった。この方、色々と多彩な物語を書かれるので今後チェックしていきたいと思う。 >> 続きを読む
2016/08/25 by おにけん
秋月こお (2002/06)
ちょっと期待しすぎたかな。攻めの諸兄がヘタレで魅力に欠けていて残念だった。これから先もこの攻めの情けなさにつき合わされるのかと思うと、続きを読みたいとは思えない。しかも、烏帽子の横から髪の毛が垂れ下がっているイラストにどうしても違和感がある。平安時代の風俗を描いた絵巻にそういう姿の男子はなかったように思うのだが。 >> 続きを読む
2017/10/01 by Kira
宮崎 駿 (1987/06)
この本の名言をご紹介します。***たとえどのような場合であれ、族長がそのように取り乱してどうするのだ。上に立つ者がさわぎたてては民は不安をかきたてられていたずらに動揺するばかりだぞ。ことが大きければ大きいほど岩のように静かであれ。 >> 続きを読む
2013/12/04 by 本の名言
【(株)徳間書店】(トクマシヨテン) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(出版社,発行所)
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