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(株)朝日出版社 (アサヒシユツパンシヤ)

企業情報
企業名:朝日出版社
あさひしゆつぱんしや
アサヒシユツパンシヤ
コード:255
URL: http://www.asahipress.com
      それでも、日本人は「戦争」を選んだ

      加藤陽子2009/06

      カテゴリー:日本史
      4.7
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      • 東大文学部で近現代史を教えている著者が、栄光学園の歴史研究部メンバーに行った集中講義を元に書いた本です。日清戦争から太平洋戦争までの4つの戦争について問いと答えという形で説明されているので、ハイレベルな内容ながらもとっつきやすいです。

        戦争は何のために遂行されるのか。これにルソーが、相手国の憲法を変えるためと答えているのが面白かったです。たとえば第二次世界大戦後には日本の憲法がアメリカに書き換えられて、国家主権者が天皇から国民になりました。世界大戦を知らないルソーの提示した原理が現代で通用するとは、目から鱗です。

        また「歴史は科学か?」という問いも出てきます。歴史は科学のように普遍的でないから違うという意見がまず出そうです。これに歴史家のE.H.カーは「科学だ」と答えて、歴史家は特殊から普遍を見るのだと反駁します。たとえばリチャード三世が王位継承のライバルを謀殺したのは事実か考えるとき、歴史家はそのような行為が当時一般的だったかを考えるそうです。王位を得ても謀殺によって正当性がゆらぐのであれば一般的でなかったはずで、それなら事実ではないとする考え方は確かに筋が通っています。
        またE.H.カーは、人々が歴史的な選択をするとき、過去の似た経験を集めて判断材料にしていると指摘します。だからこそ歴史を学ぶときには幅広い視野で、立体的に物事をとらえることが大切なのだなと実感しました。

        本書は特定の考え方への偏りや押し付けがなく、いろんな角度の史料から戦争について考察している良書だと思います。たとえば満州への武力行使を正当だと答えた東大生が88%いた事実を知れば、満州事変を「陸軍の暴走」で終わらせてしまうのは危険だなと見方が変わります。
        加藤先生の講義を通して歴史の見方や考え方について学ぶところが大きく、また再読したいと思える一冊でした。
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        2017/11/03 by カレル橋

    • 他4人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      自殺

      末井昭2013/11

      カテゴリー:社会病理
      3.2
      いいね!
      • 友人が数年前の2月に自殺しました。
        鬱でした。
        今でも友人のことを考えると「なぜ?」ということしか頭に浮かびません。
        鬱なんだからと思ってもやはり「なぜ?」と涙が出ます。

        母親がダイナマイト自殺した作者の末井さんが書いた「自殺」

        とてもやさしい文章で書かれています。
        色々な経験をしてきて、悲しさも苦しさも知った人が、自殺しようとする人を止まらせるために書いているやさしい文章だということが伝わります。

        「誰かのためになる、誰かのことを真剣に思うことで、人は孤独ということから逃れられ、気持ちが豊かになるのかもしれません」

        「人は自分のことしか考えないということが絶望だとしたら、人のことを真剣に考えることは希望です。だから世界は希望に溢れていると、僕は驚きながら思ったのです。」

        印象に残っている文章です。

        「なぜ?」の答えを見つけたくて選んだ「自殺」でした。
        しかし友人は失ったけれど、「なぜ?」と友人のことを真剣に考えている私は孤独ではない。
        そんなことを気づかせてくれた本でした。


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        2017/02/16 by 寺嶋文

    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      生き方の演習 若者たちへ

      塩野七生2010/09

      カテゴリー:人生訓、教訓
      4.0
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      • 自分の頭で考えること・疑うことの大切さ。
        そして、何より国語をきっちりと学ぶことの大切さ。
        この2点は、自分の思いとまったく同じ。
        ネット社会でコピペが多くなっている今、自分の頭で考えることは重要だし、外国語をいくら学んでも、頭の中は国語で考えているのだから、国語が先である。
        上手く喋るよりも、自分の思いをしっかりと伝えることのほうが、相手も聞いてくれるというのは、そうだろうと思い、意を強くした。
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        2015/06/10 by けんとまん

      • コメント 3件
    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      情報の呼吸法

      津田大介2011/12

      カテゴリー:情報科学
      3.5
      いいね!
      • Twitterを主に、著者の情報の取り扱い方が記されています。

        SNS起点のインプット、アウトプットの話題が中心ですが、人と会う事や本を読む事、古典に触れる事の重要性に触れられている事に、何故か安堵感を覚えました。

        情報が溢れる現代社会について考えるきっかけを与えて頂いた一冊です。
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        2014/02/10 by taiitirou

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      ノマドと社畜 ポスト3・11の働き方を真剣に考える

      谷本真由美2013/03

      カテゴリー:労働経済、労働問題
      4.0
      いいね!
      •  東日本大震災(3.11)を境に、働き方を考える人が増え「ノマド」という働き方が注目され始めました。
         私は一部の情報媒体で目にする、この「ノマド」という言葉に違和感を抱きました。
         この本を手に取ったのは、感じた違和感の正体を知りたかったからです。
         

         私は「ノマド=高い能力を持ち、フリーランスとして働く」というイメージを持っていました。
         一方、違和感を抱いた情報媒体では「自由に働く」という意味だけを強調していたことに気付きました。
         この認識の違いが違和感の正体だと、この本を読んではっきりしました。


        この本は3つのテーマに分けて読めると思います。
         1.「ノマドワーク」が成立する社会的な土壌、「ノマド」がもたらす社会的な変化、といった「ノマドと社会の関係」を書いた部分。

         2.「ノマド」と対比して「社畜」とはどんな働き方なのかを書いた部分

         3.柔軟な働き方を実現するためのアドバイスを書いた部分


         「これから先の社会では従来の働き方・考え方に加えて、ノマド的な働き方・考え方も必要になる」という考えで書かれた若者へのエールを含んだ一冊だと感じました。
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        2015/06/18 by rinel

      • コメント 3件
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      折り紙夢world

      川崎敏和2003/08

      カテゴリー:木竹工芸
      4.0
      いいね!
      • 表紙のこの綺麗なバラ、これをたった一枚の紙を折るだけで作れるんです…。

        友人に折り紙にのめり込んでいる人がいて、彼が持っているこの本の表紙に一目惚れしました。

        最初は折り紙とか…と、ちょっと舐めていましたが、これを見て考えを改めました、今まで舐めててごめんなさい笑

        で、このバラですが。空間・平面図形共に苦手な私としては、大分苦戦しました。折り紙素人だと、指示通り折っても次の図にならない!ということが多いかもしれません。

        私は…空き時間に折っては出来ん!と途中でぶん投げ、折っては動画と比較して頭を抱え、折っては友人とあーでもないこーでもないと話し合い…苦節…1週間で綺麗に折れるようになりました笑

        出来るようになるまでの時間は人によって異なるかと思いますが、やるなら複数人でやることをオススメします、一人でやると段々心が鬱屈としてきます笑

        でもこれが出来たら外人ウケがいいんじゃないかな…誰もが小さい頃やって忘れ去ってしまう日本の心の折り紙、童心に戻ってやるのもいいかもしれません…
        >> 続きを読む

        2012/09/22 by yamayama

      • コメント 12件
    • 1人が本棚登録しています
      クヌギおやじの百万年

      今森光彦 , 工藤直子2004/09

      カテゴリー:詩歌
      5.0
      いいね!
      • クヌギの雑木林が、こんなにも生き生きといのちに溢れ、ふところの深いものだと、あらためて目を開かせてくれる良い一冊だった。

        「いま ここにいる その「ここ」が
        ひろい宇宙の まっただなか
        いま ここにいる その「いま」が
        宇宙じかんの まっただなか
        みまわすと まわりに いっぱい
        なかまが いるではないか!」

        本当にそのとおりだと思う。
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        2013/10/08 by atsushi

      • コメント 7件
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      未来への地図 新しい一歩を踏み出すあなたに

      MintzerRobert. , 星野道夫2005/04

      カテゴリー:北アメリカ
      5.0
      いいね!
      • 星野道夫さんが生前、中学生に向けて行った講演を本にしたもの。
        とても良い内容だった

        星野さんが、少年の頃、アラスカの自然に憧れて、古本屋で手に入れた写真集をいつも繰り返し読んでいたこと。
        その中に、シシュマレフ村という小さな村を飛行機から撮った写真があり、何のつてもないけれど、どうしても行ってみたいと思い、名前も知らないその村の村長に宛ててホームステイの申し込みの手紙を書いたこと。
        そして、なんと半年後に返事が来て、その夏をシシュマレフ村で過ごしたこと。

        その時のかけがえのない体験から、どうしてもアラスカの自然とともに過ごしたいと思い、大学で友人が事故で死んだこともあり、人生の短さとだからこそ大切に生きるべきだという考えから、カメラマンをめざす道を選んだこと。
        そして、アラスカに渡り、今に至ったこと。

        そうした今までの人生と、数多くのクマやカリブーや、さまざまな生きものたちの出会いや大自然のすばらしいエピソードを交えながら、とても面白く語られた内容だった。

        そして、ラストの言葉が、とても胸を打つ。

        「いい大学に入って、いい会社に入る、そういう形も人間の生き方の一つでしょう。
        でもそうではなく、もっといろいろな生き方を選択する機会がある、ということをいつか分かってくれたらと思っています。
        僕らの人生というのはやはり限られた時間しかない。
        本当に好きなことを思いきりするというのは、すごく素晴らしいことだと思います。」

        本当に、人生の時間の長さは限られているし、そうであればこそ、本当に大切に自分の本当に納得のいく生き方をすべきなのだろう。

        星野さんの講演を、中学の時に聞くことができた人々は、とても幸運で幸せだったと思う。
        だが、直接はその講演をその時は聞くことができなかった我々も、この本を通じて読むことができて、とても幸運と思う。
        柳田邦男さんの解説もついていて、それも本当に共感させられることが多かった。

        多くの若い人、そして多くの大人にも、読んで欲しい一冊と思う。
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        2013/02/26 by atsushi

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      仏像のひみつ

      山本勉2006/04

      カテゴリー:仏像
      5.0
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      • 仏像に全く興味がなかった時に、
        すらすらと2時間くらいで読破しました。

        これから仏像を学びたい人にとって最適です。
        仏像好きには復習にもなると思います。

        今でも仏像本のバイブルです。
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        2011/04/23 by koinu

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      夢に迷う脳 夜ごと心はどこへ行く?

      池谷裕二 , HobsonJ.Allan , 池谷香2007/07

      カテゴリー:基礎医学
      4.0
      いいね!
      • 夢というのは、眠りの中で見る幻覚。夢の中では誰しもが錯乱状態。
        しかしこの奇天烈な世界は実際のところ、わたしの両耳のあいだにある一掴みのゼリーの機能である…
        では、目覚めながらにして狂気の世界にいる人々…精神疾患の患者の脳では、どのようなことが起きているのだろう?

        夢をきっかけとして、心と脳にまつわる学説を俯瞰するのが本書。
        けっこうな厚みがあるのと、翻訳の癖なのか少々読みづらいところもあるが、そこは思い切って読み飛ばしてしまっても構わないと思う。
        一応、第1部第1章というような構成があるものの、正直そんなに全体の構成にまとまりのある本ではない。気になった章から読み始めてもそこそこ楽しめる。

        ちなみにわたしのお勧めの読み方は、第1部は通しで読み、第2部は好きな章から。そして第3部は通しで…。

        この本では、第2章で登場するベルタル氏が最終章の幕を引く。このベルタル氏によって、ところどころ読み飛ばすのと、通しで読むのとでは読後感がまったく異なる。

        本書を黙々と読んでいると、患者を取り巻く奇妙な世界、脳が見せる不可思議な現象に、ついこちらも焦ったり恐怖したり興奮したりと忙しい。
        思えば、読書体験もじつのところ、起きながらにして見る幻覚のようなものかも。
        >> 続きを読む

        2015/08/28 by シロクマ

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      怖い絵

      中野京子2008/04

      カテゴリー:洋画
      3.5
      いいね!
      • よく見る絵の背景を知ることができ
        怖い以外に思うことがたくさんあった

        2017/10/16 by kotori

      • コメント 1件
    • 2人が本棚登録しています
      単純な脳、複雑な「私」 または、自分を使い回しながら進化した脳をめぐる4つの講義

      池谷裕二2009/04

      カテゴリー:基礎医学
      4.0
      いいね!
      • 先月の中旬(2011年11月当時)、名古屋でのセミナーで聴いたのが、著者の池谷裕二さん。

        「脳」について、興味ある噺をあれこれと、早速手に入れて読んだのが、
        この、「単純な脳、複雑な私」の本。

        でも、おもしろいが、なかなか進まず、ようやく読了。

        脳について、おもしろい話が満載。

        例えば、「人の顔など左側半分しか見てない」では、
        モナリザを例に、モナリザが微笑んでいるのは向かって右側、
        左半分は神妙な顔つきで、これが俗にいう、神秘の微笑を生んでいると・・・。


        「長い時間一緒にいれば好きになる」

        タイプの違う男性の写真を交互に見せたとき、長く見た方を好きになる。
        視線を動かしたことがポイントで、わざわざ見にいってるんだから
        それだけ魅力ある人に違いないと、脳は解釈するらしい」と。


        「吊り橋の上の告白は成功率が高い」

        本当は、吊り橋が怖くてドキドキしているのに脳はおバカさんなので、
        告白してきたあの人が魅力的だら、ドキドキしていると」早とちりする。


        「行動と感情が食い違う」

        プレゼントを貰う、仕事を手伝って貰う。
        仕事を手伝わされた相手は「どうして自分は手伝っているのか」
        「そもそも嫌いな人になんか手を貸すはずがない」「やはり、自分はこの人が好きなのか」
        脳は、行動と感情が背反した不安定な状態を安定させようするらしい。

        でも、池谷さんが研究しているのは決して、心理学ではない、
        脳のどの部分がどの機能を携わっているのか、丁寧に解剖し、
        心の病に役立つものはないかと研究している。

        「心が痛む」「胸が痛む」、というが除け者にされた時、MRIで調べると
        実際〈痛み〉を感じる脳部位と同じ領野が活動したとか、心=脳が解剖される。

        あと、意志(意図)と行動については、これはちと説明が難しい。

        最後になればなるほど、まるで禅問答のごとく、複雑になっていく。

        まあ、こんなことを研究されている方がおられるということが発見ですな。
        >> 続きを読む

        2013/06/16 by ごまめ

      • コメント 6件
    • 3人が本棚登録しています
      ヨガから始まる 心と体をひとつにする方法

      ケンハラクマ2008/07

      4.0
      いいね!
      • Don’t Think Feel by Bruce Lee

        アシュタンガ・ヨガは確立されたアーサナを、決まった呼吸のカウントで進めていく。
        ルーティン的に見える一方で、その過程で毎瞬間に変化する自分を楽しむことが目的。

        呼吸を味わい、身体感覚を研ぎ澄ませ、時には凝り固まったものや欠けているものも含めて、落ち着いて観察し、すべてを受け入れながら今日の自分を感じ取る。更には自分から離れて周りの世界から自分を見つめ、全てのものは自分の一部であり、自分はすべてのもの一部である、という感覚を掴んでいく。そんな感覚を少しずつ大きくなっていくことはヨガを続ける歓びでもあり、ヨガの究極の目的である「全てのものとの一体感」につながっていく。

        ヨガの日常での実践とは、毎日の変化を受け入れること。嵐が来ようとも、地震がこようとも、周りが大きく変わるなかでも、冷静に自分を調整することができるようになること。

        ケンさんの「無」に対する考えがとてもしっくりきたので、以下にメモ。


        ・「無」の状態こそ豊穣であり、すべての源泉なのです。

        ・今まで限定的にしか見えてこなかったものが、全て等しく自分の目に映るのです。

        ・全てのことをまっさらな状態で味わうことができます。


        Namaste ナマステ。

        >> 続きを読む

        2017/05/16 by Jay

    • 1人が本棚登録しています
      怖い絵

      中野京子2009/05

      カテゴリー:洋画
      2.0
      いいね!
      • 怖い絵展でも見た絵も扱っていて
        最後表紙の絵をもとに
        恐怖とはという問いにまとめてお
        最終章にふさわしいものでないだろうか
        >> 続きを読む

        2017/11/29 by kotori

    • 1人が本棚登録しています
      とんでもなく役に立つ数学

      西成活祐2011/03

      カテゴリー:数学
      3.0
      いいね!
      • とーってもおもしろかった。
        タイトルに惑わされて読み進めていくと、
        なんとも数学的な本だったので、お気を付け下さい。笑

        しかし、最後まで読み進めると、
        人間の真髄をつく哲学が数学として解かれて(説かれて)いた。

        個人的な話をすると、数字を追いかける仕事をしているのだが、
        その考えを根本から覆され、目から鱗、ショックというより感嘆。
        日本、世界の中で、この考えに至り、行動に起こせている人は何%なのだろう…

        タイトルに惑わされて読み進めていくと、
        不意をつかれますよ。お気を付け下さい。
        >> 続きを読む

        2015/08/04 by kaho

    • 1人が本棚登録しています
      暇と退屈の倫理学

      國分功一郎2011/09

      カテゴリー:人生観、世界観
      3.7
      いいね!
      • 豊かで余裕のある生活ができているからこそ、暇や退屈を感じることができる...まぁそうなのかもしれない。余裕を好きなことのために使っているつもりなのだが、自分の好きなことは誰かの都合のいいように作られたものかもしれない。そう思うと何か複雑だ。 >> 続きを読む

        2013/06/15 by freaks004

      • コメント 1件
    • 9人が本棚登録しています
      ソーシャルデザイン = SOCIAL DESIGN 社会をつくるグッドアイデア集

      グリーンズ2011/12

      5.0
      いいね!
      • 小さくて柔らかい、おしゃれな雰囲気の本です。
        社会をよりよくするための、小さな試みの実例がいろいろと紹介されています。

        例えば、スピードを守ったドライバーに宝くじが与えられる試み。
        エスカレーターの上下に2人いて、ただ一枚のチラシを配り続けるエコな試み。
        黄金町における、選挙に行っていただくためのポスターの試み。
        階段を上がると音が出るしくみにより、階段を使う人が増えたこと・・・。
        どれも、小さな仕掛けが、人の行動をポジティブに動かしてくれています。

        でも、常識の枠というものは、なかなか抜け出せません。どうしたらちょっとした方法を思いつくようになるのか・・・
        それには、全体的に状況をとらえ、課題の本質を見抜く必要がある、とのことで、そのために対話が重要となるそうです。また、しっかり自分を支えてくれる仲間やコミュニティが重要になるということです。

        全体的にポジティブであろうという価値観に貫かれているので、読んでいて癒されます。
        6年前の本なので、それぞれのプロジェクトのいまはどうなっているんだろう、と、そんなことを思ったりもしました。
        >> 続きを読む

        2018/07/06 by みやま

    • 2人が本棚登録しています
      きみの町で

      みろこまちこ , 重松清2013/05

      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 【あの町と、この町、あの時と、いまは、つながっている。
        初めて人生の「なぜ?」と出会ったとき――きみなら、どうする?
        一緒に立ち止まって考え、並んで歩いてゆく、8つの小さな物語。
        失ったもの、忘れないこと、生きること。この世界を、ずんずん歩いてゆくために。

        生きることをまっすぐに考える絵本「こども哲学」から生まれた物語と、新作「あの町で」を収録。】

        よいこととわるいことって、なに? きもちって、なに? 知るって、なに? いっしょにいきるって、なに? 自分って、なに? 自由って、なに? 人生って、なに?

        大人は答えられますか?

        電車の中で、席を譲りたいけど譲れない子どもの揺れる気持ち。譲らなきゃ。でもなぜ?できない時もある。それってわるいこと?

        好きってどういうこと?なぜ苦しいの?自分らしくがんばるって?がんばらなきゃいけないの?
        ”仲良し”グループの中で、これってほんとうに仲良しなの、仲良しって??と思う。
        日本に生まれた子どもは難民の子より幸せ? 幸せって、何かと比べなきゃ見つからないの?

        ”人間って「不自由」だよなあ。・・・嫌な「不自由」もたくさんあるけど、気持ちいい「不自由」だっていくつもあるんだ。そんな「不自由」を楽しんで、味わって、生きていける「自由」が、俺にはある・・・ 「不自由」ってそんなに悪くない”  (「自由って、なに?」)



        今の学校道徳には、社会のマナーやルールについての内容がかなり占められている。けど、それって道徳?
        こういうことを学ぶ時間が確保されてるかな?ちゃんと”道徳”を学んだ大人になってるかな?
        しっかり生きられてる?

        道徳の副読本に推薦したいです。
        子どもだけでなく大人も読んで一緒に考えたい。
        心に響くいい本です・・・。
        >> 続きを読む

        2014/09/21 by バカボン

      • コメント 2件
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