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(株)大月書店 (オオツキシヨテン)

企業情報
企業名:大月書店
おおつきしよてん
オオツキシヨテン
コード:272
URL: http://www.otsukishoten.co.jp
      いよいよローカルの時代 ヘレナさんの「幸せの経済学」

      辻信一 , Norberg-Hodge, Helena2009/05

      カテゴリー:農業経済
      4.0
      いいね!
      • 加速度的に勢いを増しているように思えるグローバリゼーションは,農薬,遺伝子組み換え,地球温暖化,社会的な繋がりの喪失といったことによる社会や人びとの心身への悪影響と引き換えに,ピラミッドの頂点に立つ数の少ない産業界のリーダーたちに権力と富をより集中させること.

        植民地主義とグローバル化はひとつづきのプロセス.かつては軍事力を背景にした暴力的な制度の下で第三世界の人びとは先進国のための農業に従事させられたが,現代では銃や牢屋によってではなく,おもに借金や負債によって労働を強制されている.安い労働力を使いたいという大企業の都合で.そしてさらに,より安いモノを買いたいという先進国の消費者(我々!)の都合で.

        搾取されているのは第三世界の人びとだけでなく,先進国の中の一般層も同じ事.選挙の投票によって私たちがものごとを決めているかのように見えるけれど,実際にはその選ばれた代表たちが,さらに大きなお金と利権によって動かされ,コントロールされている.多国籍企業という大帝国が,新聞やテレビなどのメディアと,科学や学問といった知の大元を握って,私たちを洗脳している.

        こうした問題に対処するために,化石燃料に頼らず,再生可能エネルギーに基づく自給的なローカルフード経済を立ちあげて,小さな町や村のコミュニティを再生させる,それがローカリゼーション.ローカルであることは地域のエゴに凝り固まることでもなく,世界から孤立することでもない.孤立どころか,ローカリゼーションは地域同士が国際的に結びついて,世界全体の流れを変えていくという動きのこと.なぜならば農薬,遺伝子組み換え,地球温暖化といった私たちが直面している危機は,地域も国境も飛び越えた世界的な脅威だから.我々一般市民が草の根で繋がって行かなければならない.

        そして,規制緩和や自由化こそが最大で最悪の問題であることに,我々は気づかなければならない.これまでのグローバリズムのための規制緩和(ディ・レギュレーション)を,思い切って「再規制(リ・レギュレーション)」へと転換していくことが重要.

        先日読んだ高坂さんの本は「システムから降りてしまって楽になろう.降りても生きていけるよ.」といった感じの内容でしたが,こちらは「グローバル経済システムではピラミッドの頂点の富裕層以外の人々は不幸になる.システムを変えなければならない.」という気概に満ちていて,勇気をもらえました.本書のタイトルだと放っておいてもローカリゼーションが進むように読めますが,実際にはそんなことはなく,少数の富裕層が強大な力をもって政府をも取り込んでグローバリゼーションを推し進めているのは,現在の政策を見れば明らか.ほんとに何とかしないと,息子が大人になるころどんな世の中になっているのか,不安です.

        ヘレナさんの言う「(我々を苦しめる)システムは多くの人びとの無知の上に成り立っている.」という言葉を,肝に銘じておかなければ,と思いました.
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        2014/09/07 by medio

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      アインシュタインは語る

      CalapriceAlice. , 林一1997/02

      カテゴリー:個人伝記
      4.0
      いいね! Tsukiusagi
      • おそらく知らない人はほとんどいないであろう、相対性理論で有名なアインシュタインの語った言葉がたくさん載っている。
        アインシュタインということで、やはり物理学に関する言葉が多いのかと思っていたが、そんなことはなく、実際には宗教や戦争といったことに関しての言葉も数多い。
        本書の構成として、言葉の内容ごとに章立てし、その章に適合した言葉が次々に列挙されているのだが、個人的には少し読みづらい印象を受けた。
        しかし、それぞれの言葉からアインシュタインの考えの一端を垣間見ることができ、充分に楽しめるものとなっている。
        願わくば、ゆっくりと時間をかけて、一つ一つの言葉をじっくりと考えながら読みたい一冊。
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        2012/06/06 by stone14

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      弱さの思想: たそがれを抱きしめる

      辻 信一高橋 源一郎 (2014/02

      4.0
      いいね!
      • 「弱さ」と「強さ」という二元論で考えがちになるが、読みながら、そうではなくて、その中のグレーな部分こそが大切。
        いろんなキーワードがちりばめられている。
        曖昧さこそが重要で、それはいまのこの国を覆っている管理という二文字からは遠いところにあるのだろう。
        閉塞感を破るヒント。
        中で、富山型デイサービスも出てきたので納得。
        それから、最近読んだ本にでてきた谷川俊太郎さんの言葉ともだぶった。
        いろいろあるからいいのだということ。
        そして、それが変化していき、それに寄り添うのが丁度いいのだと思う。
        >> 続きを読む

        2014/12/28 by けんとまん

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