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(株)紀伊國屋書店出版部 (キノクニヤシヨテンシユツパンブ)

企業情報
企業名:紀伊國屋書店出版部
きのくにやしよてんしゆつぱんぶ
キノクニヤシヨテンシユツパンブ
コード:314
URL: (株)紀伊國屋書店出版部 http://www.kinokuniya.co.jp
      愛するということ

      鈴木晶 , エーリヒ・ゼーリヒマン・フロム1991/03

      4.3
      いいね!
      • この本を読んで最初に思ったのは、「落ちる」恋や愛もあるけれど、愛することを「決心する」ことで後から気持ちを作り始める、いわば感情は「後付け」の恋や愛もあるという、自分が常日頃抱いていた持論が一致したことが印象的だった。

        そして、この本が提言する「愛するということ」が正しい愛のかたちだとしたら、自分のいままでの恋愛体験は否定されてしまうことになった。
        自分だけじゃなく、友人、テレビや雑誌、音楽など世間の恋愛感や結婚感、ましてや自分を生むきっかけとなった両親の愛も、本当の愛ではないんじゅないかと思った。

        未成熟な人が求める愛は、人を愛するより自分がどれくらい愛されるかに執着し、相手が自分に何をもたらしてくれるかに着目し、まるで商品のように品定めをして条件の良いものがあったらそれに飛びつき、依存し、支配し....
        本にも書いてあったが今の愛のかたちは孤独からの避難所で、二人はひとつにならず、互いを隔ててる壁を乗り越えることはせず生涯他人のまま、ただ「利己主義」が二倍になっただけの関係である。

        そしてなにより、愛は対象(愛する、好きになる人)の問題ではなく自分の中の能力、「人間力」なんだと思った。
        自分の中から愛を生み出そうとする生き方であり、世界や他人に対しての態度や姿勢、そこに「愛」があるかが個人に対する愛に影響してくるし正しく愛すにはそれが重要なんだと思った。

        それができるのは成熟した人間にしかできない。
        成熟した人とは、簡単に言えば「精神的に自立している人」で、そしてその人間的な成熟度によって愛の深さに違いが出てくる。
        未成熟な人は、幼少期の母親からの無償の愛を克服していなくて、大人になってからの恋愛で母性愛を引きずった形になってしまう。

        自立するためは、母性愛のような他人からの無償の愛を受けたいというナルシスズムを克服し、自分への愛を自分自身で見い出し、誰を愛すより先に自分を正しく愛せてなければならない。(自己愛)
        それができる人が自分を信じれて、「愛しい私」と言える人が揺るぎない信念で「愛しいあなた」「愛しい世界」と言えて、そんな人だけが個人からも「愛しいあなた」と言ってもらえるのかもしれない。

        そしてなにより愛すること、自分が持っているもの、ましてや自分自身を与えることはとても幸せな行為で、それが本当の豊かさで幸福への道なんだと思えた。

        この本を読んで、人に愛される自信をつけるより、人を正しく愛す自信を身に付けようと思った。
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        2017/11/09 by seinen-boy

      • コメント 1件
    • 他4人がレビュー登録、 18人が本棚登録しています
      いまこの国で大人になるということ

      苅谷剛彦2006/05

      4.0
      いいね!
      • 「大人」という言葉は、筆者には嫌な思い出しかない。

        「大人になれ」

        「大人じゃろうが」

        「大人ですから」

         理不尽な要求に対しても我慢して従う。そんなイメージが筆者の中で思い出される。

         それは筆者自身がダメ人間だったから、ということもあるが「大人」という言葉自体の曖昧さもあるからではないだろうか。

         そもそも大人とは何か。

         嫌いな連中と不味い飯を食べ、不味い酒を飲み、不毛な会話をして、余計な金を支払うことが大人なのだろうか。

         不細工な嫁を抱いて出来の悪い息子を無理やり大学まで行かせることが大人なのだろうか。

         本書には、編者を含めて16人の執筆者がそれぞれ大人について考察している。

         それぞれの立場で、それぞれの考えを述べているので、本書に明確な一つの答えがあるわけではない。

         ただ、自分自身の「大人とは何だろう」という疑問を解決するための助力にはなるだろう。

         色々な人の意見を聞いてみることは悪いことではない。その中から、自分なりの答えを見つけだす。恐らく本書はそんな意図で書かれたのではないだろうか。

         正直言うと、筆者も未だに大人というものが何なのかわからない。もしかしたら一生わからないかもしれない。尾崎豊は永遠の少年であったが、筆者は尾崎ほど才能もないし、シャブをキメる(覚せい剤を摂取する)勇気もないのでいつかは大人にならなければならないのだろうか。

         とにかく、大人とは何か、それを問うことから始めよう。デカルトも言っていた。「われ思う、ゆえにわれあり」。

         期待外れのレビューかもしれないけれど、この問題は
        人それぞれなので、筆者がどうこういう問題はない。今これを読んでいる読者(あなた)が見つけることなのだ。
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        2014/10/22 by ぽんぽん

      • コメント 3件
    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      経済は感情で動く はじめての行動経済学

      泉典子 , MotterliniMatteo.2008/04

      カテゴリー:経済学、経済思想
      3.5
      いいね!
      • 妙に納得できる経済話。
        これでもかという程の例を挙げ、人はこんなにも流されやすいのかと感じさせられる。
        消費者側として一歩留まっていろいろと見極める必要がある。
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        2016/11/11 by がーでぶー

      • コメント 1件
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      アリスの不思議なお店

      ClementFrederic , 鈴村和成1997/11

      カテゴリー:
      4.0
      いいね!
      • 不思議なものを売っているお店
          フレデリック・チック・チック
          マッチ売りをしている
        他のものも売ってる人の子、アリスに向けて贈られた
        お店で扱っている
         不思議でヘンテコな物を紹介していく本。アリスに向けて。

        実際に作者が娘へのプレゼントで作った本なだけあって、この時期にぴったり。
        唯一の問題は・・・この本に出てくるものをねだられたら困ること。

        因みに、私は「野生のピアノ狩りに使う塩入れ」が欲しいです。
        さぁ、サンタクロースよ、叶えて見せろ!?
        (その前に、自分の年齢を省みろ!
        >> 続きを読む

        2015/12/23 by ミコト・T

    • 1人が本棚登録しています
      砂浜

      佐藤雅彦2004/07

      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね! kentoman
      • 夏の日の想い出。
        少年たちの遊び・仲間・冒険などが、とてもいい空気の中で進んでいく
        やはり、こういう時は海なんだろうな。
        山とか川では、こうはいかない。
        昔、自分が子供だった頃のことを、ありありと思い出した。
        自分の場合は、田んぼと川だったのだが、今思い出しても、いい想い出が多い。
        短編集ではあるが、どれから読んでもいい味わい。
        続けて読んでも味がある。
        >> 続きを読む

        2014/08/10 by けんとまん

      • コメント 2件
    • 1人が本棚登録しています
      自分の体で実験したい 命がけの科学者列伝

      BoringMel , DendyLeslie A , 梶山あゆみ2007/02

      カテゴリー:科学史・事情
      4.0
      いいね! hit4papa
      • 自分の体を使って様々な実験を試みた科学者たち(うちひとりはインテリア・デザイナーの女性)。10章からなる彼らの命がけの物語だ。お馬鹿な奇人列伝を想像して本書を手にとったのだけれど、いやいや、予想外の感動をしてしまった。

        名声、好奇心、使命感、自己実現、はたまた蛮勇か。身体をこわし、命を失っても遂げなければならなかったものとは何なのか。天才たちの情熱が、凡人の僕にふりそそいできて胸がアツくなる。やるせないことに、命を賭しても、自己顕示として批判にさらされることもあるという。

        危険な空気を吸いつづけた親子の章 ジャック・ホールデンの言葉が印象的だ。本書に登場する人々の精神に通底しているのだと思う。

        「危険のない人生は、マスタードをつけない牛肉のようなものだ。だが、私の人生は役に立つのだから、登山や自動車レースのようにただ危険のための危険を追いもとめるのは間違っている」

        マスタードをつけた牛肉が美味しいかどうかは別として ・・・

        彼らのおかげで多くの人体の謎が解明され、人々が救われてきたのだ。本書からは、後世に残した偉人達の足跡を読みとることができる。

        本書に登場する偉人で、僕が名前を知っていたのは、キュリー夫人だけ。あとの科学者たちは、その業績を含めて聞いたことがない。もっとも、キュリー夫人にしても、ラジウムを発見したのをおぼえていたくらい。小学校の図書館にある伝記に目もくれなかったので、この美しい話を知らずに大人になってしまったのだなぁ。今更、後悔しつつ、これは収穫でもあった。

        本書のコーヒーブレークのちょっとした小ネタが親切丁寧と思ったら、本国では、小中学生向けの本として出版されているとのこと。確かに、子供たちに読んで欲しい本ではある。
        >> 続きを読む

        2013/02/10 by hit4papa

      • コメント 3件
    • 2人が本棚登録しています
      眠れない一族 食人の痕跡と殺人タンパクの謎

      MaxDaniel T. , 柴田裕之2007/12

      カテゴリー:内科学
      いいね!
      • 匿名

        以前にもプリオンについての本を読んだが、その本と比べると研究者がどのような人物であったのかなどについても触れられていた。
        この本では主に「クールー」と題名にもなっている一族の病である「家族性致死性不眠症」について多く書かれていた。
        プリオンの研究については他にもクロイツフェルト・ヤコブ病やミンク脳症などもプリオンを原因とする病気もあるため、それらについては以前読んだ本のほうがひとつひとつ解説されていたと思う。
        どちらの本も食人についての記述があるが、女性が主に人肉を食する理由については若干の違いがあった。
        プリオンによる病の治療法はまだ確立されていないようなので、研究が進んでくれるといいと思う。
        >> 続きを読む

        2013/12/31 by 匿名

      • コメント 3件
    • 3人が本棚登録しています
      数と量の出会い 数学入門

      志賀浩二2007/11

      カテゴリー:数学
      5.0
      いいね!
      • 「数と量の出会い」というコンセプトを数学の歴史を辿る感覚で、測りとしての数、量を測る道具としての数という視点から数の捉え方をいちから教えてくれる本だと思う。説明が几帳に感じることもあるが、数を捉える感覚を学ぶために必要な情報なのだと思う。時間はかかるが、このシリーズを最後まで学ぶことで数覚を点から立体、それ以上の次元に拡げることや、数学を抽象空間での情報の運用と捉えられる様に手助けをしてくれるに違いないと思う。
        式の計算(運用)能力を早く伸ばしたいと思う人が読む本ではないので、時間のある大人の独学者が、趣味でじっくり数学の感覚を鍛えていくために基礎数学の知識を学ぶための本だと思う。
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        2018/03/28 by zituriki-

    • 3人が本棚登録しています
      ぼくはお金を使わずに生きることにした

      吉田奈緒子 , Boyle, Mark2011/11

      5.0
      いいね! kentoman
      • いやあ~凄いなあ~ここまで徹底すると、こうなるのか。
        つまり、そこまで考えてみないと解らないということだ。
        逆に、それだけ、ものが見えなくなっているということだと思った。
        魚の切り身を見て、それが魚の姿だと思う子どもと同じこと。
        いろいろ苦労しながらも、楽しみを忘れない姿勢がいいなあ~と思うし、だからこそ、このような生活もできるのだろう。
        ここから学べることは多いと思う。
        ものは考えようだということ、それが根底にないといけないのだと思う。
        >> 続きを読む

        2014/08/14 by けんとまん

      • コメント 1件
    • 3人が本棚登録しています
      100の思考実験 あなたはどこまで考えられるか

      BagginiJulian , 向井和美2012/02

      カテゴリー:倫理学、道徳
      3.0
      いいね!
      • こういう本は一人で読むより複数で読んで様々な意見を交わし合う方が楽しいかも。どの問いにも確固たる正解はなく、とにかく考えて見ることに意味がある。いい大人が週一くらいで集まってみんなで意見交換をするとか面白そう。 >> 続きを読む

        2013/06/15 by freaks004

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      ファッションフード、あります。 = A CHRONICLE OF FASHION FOOD1970-2010 はやりの食べ物クロニクル1970-2010

      畑中三応子2013/03

      カテゴリー:衣食住の習俗
      5.0
      いいね!
      • あったなぁ〜と思いながら読んでいく本。
        読んでるうちにお腹が減ってきて、すぐに外食かコンビニ・スーパーに行きたくなる。

        バブルの時代辺りまではまだ子供だったので、流行りの食べ物を好きなだけ食べることはできなかったけど、名前だけは聞いたことある食べ物や店が沢山あった。
        懐かしい...と思っても実は食べたことないみたいなこともある。

        だんだん流行りの食べ物をすぐに食べたいとは思わなくなってきた。
        あんまり広くアンテナを広げてないから、情報が遅いというのもあるが、今はとにかく行列が長過ぎるのが辛い。
        そこまでして食べようとか思わないとか言っちゃうと、年取ったからかなぁとも思ってしまう。

        でもパンケーキやポップコーンになぁ...
        >> 続きを読む

        2014/04/05 by freaks004

      • コメント 4件
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      ダメをみがく "女子"の呪いを解く方法

      深澤真紀 , 津村記久子2013/03

      4.0
      いいね!
      • 津村記久子さんと、深澤真紀さんの対談集。

        面白そうな題だったので、どんな人たちなんだろうと著者紹介を読んでみたら…津村さんは芥川賞作家、深澤さんは「草食男子」の名付け親のコラムニスト・編集者って書いてありました。全然ダメじゃないじゃないか…とも思ったのですが、この二人のダメトークってのはどんな内容なのか興味がわいたので読んでみました。

        前半は仕事編、後半は生活編です。どちらも面白かったです。対談なのでサクサク読みやすいです。この二人、全く同じタイプの人達ってわけではなさそうで、それだからか「二人だけで盛り上がっちゃって読んでる人おいてけぼり」状態にはならずに読めました。

        変わり者って思われるくらいがちょうどいいとか、幼児性は大事とか、しんどいときは逃げちゃってもいいんだとかそういう話を読みながら、なるほどなーって思いました。上手に生きなくてもいいんだよって感じでしょうか。人それぞれ自分のペースってのがありますからね。周りとひどい摩擦がおきない程度に、自分との折り合いをつけてやっていけばいいのでしょうね。
        >> 続きを読む

        2013/08/04 by kuroyagi

      • コメント 5件
    • 2人が本棚登録しています

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