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(株)光文社 (コウブンシヤ)

企業情報
企業名:光文社
こうぶんしや
コウブンシヤ
コード:334
URL: http://www.kobunsha.com
      舟を編む

      三浦しをん2011/08

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! Tsukiusagi makoto yam caramel yana ooitee
      • どんな本でも当たり前だが作者がいる。
        そこで辞書にも、それを作る人たちのドラマがある。

        各出版社によって出されているというのは意外と知らないことで、その中で辞書編集部に馬締が引き抜かれる。
        そこで始まる刊行までの経緯は多くの苦難が。

        多分労力としては相当なものだろうが、それを次第に喜びとしていくのが馬締とその周りの編集者たち。
        特に感化されていく西岡やみどりの変化がとても気持ちよく、香具矢に対する恋文もこの時代には新鮮ですらある。

        辞書の作成者という部分に光を当てたしおんさんのアイデアに感服です。
        そしてこの本を包む優しくホッとする読了感が嬉しかった。
        >> 続きを読む

        2020/11/17 by オーウェン

    • 他44人がレビュー登録、 155人が本棚登録しています
      和菓子のアン

      坂木司2012/10

      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! zunco kumpe
      • 【こ、これはミステリだったのか!】
         ちょっとぽっちゃりとした18歳の梅本杏子(きょうこ)が、高校を卒業して就職先として選んだのはデパ地下の和菓子屋さん。
         特に取り柄もないことから、販売関係の仕事かなぁ……と考え、とは言ってもあまりにも可愛らしい制服のお店は自分の体型からしてとってもムリ、食べるのは好きだけど……などの理由から、ちょうど店員募集をしていた『みつ屋』に応募したところ即決で働き始めることになりました。

         店長はやり手の美人さんなのだけれど、株式投資に熱を入れる勝負師。
         制服姿は良いのだけれど、私服の服装のセンスが困ったことになっている人。
         先輩店員の立花は、菓子職人の修行をしているイケメンなのだけれど、完全に乙女が入っています。
         同僚(?)の桜井は可愛らしい女の子なんだけれど、元ヤンという何とも個性的な人たちに囲まれて、さて、どうなりますかという物語です。
         ちなみに、杏子は立花から『アンちゃん』というニックネームをつけられ、これがタイトルになっているわけですね。

        ほっこり系お仕事ノベルとして読み終えたのですが、巻末の著者あとがきを読んでびっくり!
        本作を書き始めた動機は、和菓子はミステリになるからというものだったとか。
         え? ミステリ?

         あぁ……そう言えば。
         確かに店長はなかなかの切れ者で、お客さんの話や選んだ和菓子などから、どういう立場の人で、どういう理由で和菓子を買いに来たのかなどをズバリと当ててしまいます。
         これはホームズが依頼人の職業などを当てるのと同じだね。
         うむ、なるほど、あのエピソードは確かに暗号物だ。
         杏子の断片的な情報からとある事件の発生を見破ってしまう店長のエピソードも、デパートで使われている符丁を使った謎解きではありました(『兄』という符丁の意味は初めて知りました)。

         なるほどね。
         取り立てて深刻な事件が起きるわけでもないので、ミステリとは気付かずに読んでしまいましたが、まぁ、言われてみれば確かにそのとおり。

         じゃあ、著者の坂木さんはミステリ作家だったのか?と思い、wikiで調べてみたらどうやらそのようですね。
         でも、坂木さん自身が結構謎めいているのですね。
         性別すら公開していないと書かれていました。
         私は、本作を読んで、何の疑問もなく女性作家だと思い込んでいたのですが、みなさんのご意見はそうでもないのかな?

         和菓子には色々な見立てがあり、また、どういうお菓子かという来歴のようなものもあるようで、そういうところもミステリに使えると考えたようですね。
         確かに和菓子に関する蘊蓄話は興味深く読ませて頂きました。

         さくさくとライトに読める(ちょっと甘味はあるけれど)、楽しい一冊でございました。


        読了時間メーター
        □□      楽勝(1日はかからない、概ね数時間でOK)
        >> 続きを読む

        2020/04/17 by ef177

    • 他21人がレビュー登録、 68人が本棚登録しています
      シンメトリー

      誉田哲也2011/01

      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 「姫川シリーズ」第三弾は、7つの事件が入った短編小説です。

        姫川玲子が、巡査刑事・巡査部長の時に遭遇した事件の話が中心です。
        どの話もサクッと読める事件ばかりで、あっという間に読み終える事が出来ました。

        サクッと読めるけれど、事件はどれも面白いものばかりでした。

        今までは犯人が誰なのかは、ラストにならないと分からなかったのですが。
        この短編小説のほとんどは、読者にも先に犯人が分かっていて、それを姫川玲子がどう追い詰めていくのかというスタイルの小説で、また新鮮な気持ちで読む事が出来ました。
        >> 続きを読む

        2019/05/09 by ゆずの

    • 他8人がレビュー登録、 32人が本棚登録しています
      臨場

      横山秀夫2007/09

      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! ooitee
      • 図書館本。
        初読みの作家さん。面白すぎて、ページをめくる手が止まらなかった。

        八篇の中で圧巻だと思ったのが「鉢植えの女」で、自殺か他殺かに絡んでもう一つの事件があぶり出されていくのが面白かった。傲慢な捜査一課長が、いかに自分が無能であるかをさらけ出していくのも痛快だった。

        こんなに面白いものがシリーズでないとは、残念。他の作品も読んでみたい。

        >> 続きを読む

        2019/07/19 by Kira

      • コメント 1件
    • 他7人がレビュー登録、 25人が本棚登録しています
      さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学

      山田真哉2005/01

      カテゴリー:経営管理
      3.2
      いいね! Mika_S
      • 会計学はあまり興味がないのですが、息子が大学で勉強しているのとメンタリストのDaiGoさんがお勧めしていたので購入。

        真面目な会計学の入門の入門というよりは、ちょっと興味を持ってもらう程度の会計学レベルではありますが、読み物としてはとても楽しく読むことが出来ました。
        ライトな本なので会計に全く興味のない人も、それからあまり読書が得意でない人でも気軽に読める一冊だと思います。

        いくつか心に残ったのは、在庫は負債であるということ。
        私自身はあまりモノをため込むタイプではありませんが、使わないものなどをため込んでいても、一応在庫は財産かなと思っていたのでそこはフムフム・・・と読みました。

        電子書籍版はかなりお安かったこともあり、満足の一冊。
        息子にも気分転換にお勧めしたい。
        >> 続きを読む

        2019/11/09 by Mika

    • 他6人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      ストロベリーナイト

      誉田哲也2008/08

      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね! rock-man
      • 只今放送している、連続ドラマ「ストロベリーナイト・サーガ」で、すっかり姫川玲子シリーズにハマり、原作を読み始めました。

        「姫川玲子シリーズ」の第一巻からして、なかなかのハードボイルドな小説でした。

        ドラマで先にこの「ストロベリーナイト」の話を見たので、内容も十分分かっていたのですが、痛々しい残虐描写などがあり、そういうのが苦手な人には、苦しい小説だなぁとも思いました。

        しかし事件の捜査が進むにつれ、どんどん事件が大きくなっていくにつれ、面白さが増してきて、あっという間に読み終えてしまいました。
        >> 続きを読む

        2019/05/04 by ゆずの

      • コメント 2件
    • 他6人がレビュー登録、 46人が本棚登録しています
      ダイイング・アイ

      東野圭吾2010/12

      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! mizukiyuno
      • 冒頭の事故描写から始まり、バーテンダーの慎介は何者かに殴打されて気絶する。
        そして目覚めた慎介は事故の加害者であったのだが、その時の記憶がすっぽり抜けており、自身で無くした記憶を探し求める。

        結末としてはそれほど捻ったものではないが、タイトルである目。
        これに踊らされていく男たちがある種の見もの。

        出てくる人間誰もが裏の顔を持っており、慎介も例外ではない。
        そこを東野さんはホラーのように構成して見せてくるから、一気にスラスラ読めた。

        ラストのひんやりする余韻もなかなか。
        >> 続きを読む

        2019/05/07 by オーウェン

      • コメント 3件
    • 他6人がレビュー登録、 36人が本棚登録しています
      飛ぶ教室

      KastnerErich , 丘沢静也2006/09

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • ドイツのギムナジウム(中高一貫校)を舞台に、寮生活を送る五人の五年生(十五歳前後)の生徒たちを中心として、クリスマスまでの数日間が描かれます。

        五人の生徒たちには、正義漢の優等生、腕白な食いしん坊、やや理屈っぽい参謀タイプ、書名の"飛ぶ教室"の劇作を担当している作家志望の文学愛好家、女性的な外見の気弱な少年といった、それぞれわかりやすい属性が与えられており、彼らの友情やそれぞれに抱える悩みが本作のポイントとなります。そして、この五人のほかに彼らが慕う人物として、舎監を兼任する一教師である"正義さん"ことヨハン・ベーク先生と、学校付近にある、かつて列車として使われていた車両に住む謎の多い"禁煙さん"という二人の大人が存在し、彼ら尊敬するにふさわしい大人たちに見守られて少年たちが学園生活を送っていることも人物配置上の大きな特色です。

        登場人物の年齢がやや高いことや、女性がほぼ登場しないことを除けば、世界名作劇場の原作にでも選ばれそうな内容であり、正統派児童文学作品として読んで差し支えなさそうです。また、本書における訳の特徴かもしれませんが、あからさまに子供向けの文体とはなっていないため、大人でも違和感なく読み通すことができます。なお、書名の"飛ぶ教室"は、前述のとおり少年たちがクリスマスに演じる劇作品のタイトルであり、教室自体がさまざまな場所に移動して課外授業を行うというSFと呼ぶべき内容ですが、基本的に作品内の道具として扱われるだけで、作品のテーマを託すような特殊な要素を含んでいるようには見受けられませんでした。

        通読後の主な所感として、他校生徒との抗争における暴力やいじめのような行為も扱ってはいるものの、思春期の難しい年ごろの少年たちを主人公に据えているわりには葛藤が少なく、"正義さん"、"禁煙さん"といった大人たちが理想的すぎるうえ、彼らに対する子どもたちの反応があまりにも素直なため、かえって違和感があります。執筆当時のドイツはナチスの支配下にあったとされており、そのことは作品に直接的な影響はありませんが、優等生的な作品内容に落ち着いた一因だろうかなど、邪推しないでもありませんでした。

        補足として、まえがきとあとがきでは作者自身が登場して本文を挟む構成となっており、あとがきではささやかなサプライズが用意されています。
        >> 続きを読む

        2020/09/02 by ikawaArise

    • 他6人がレビュー登録、 15人が本棚登録しています
      インビジブルレイン

      誉田哲也2012/07

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね!
      • ドラマを見てからの原作だったので、登場人物一人一人のイメージがついてとても面白く、一気に読めた。
        ドラマでは表れない一人一人の感情や細かな仕草から伝わる気持ちが余計ラストを切なくさせた。
        ドラマを見ていた人にこそ読んでほしい1冊でした。
        >> 続きを読む

        2019/11/27 by noske

      • コメント 1件
    • 他6人がレビュー登録、 30人が本棚登録しています
      ルパンの消息 長編推理小説

      横山秀夫2009/03

      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね! rock-man
      • 伏線、どんでん返し、意外性が詰まってます。
        警察のマニアックな描写ではなく、人間の心理や醜い部分も散りばめた作品です。
        推理小説の醍醐味も感じつつ、ハッピーエンドというわけではないけど、読み終えた後爽快感がありました。
        >> 続きを読む

        2017/11/30 by ryoji

      • コメント 1件
    • 他5人がレビュー登録、 17人が本棚登録しています
      あの日にドライブ

      荻原浩2009/03

      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね!
      • 訳あってタクシー運転手に転身した牧村伸郎。
        そんな彼が仕事を続けるうちに、自身の人生を振り返っていく。

        劇的なことは起きないが、高校のころだったり、就職した銀行のことだったり。
        人生は繋がっているということを実感させるのが、タクシーをしていてもそういう名残は残っている。

        一方タクシーにしてもノルマだったり、遠距離は稼げるという不文律を知ることができる。

        気軽に読めるという意味では最適かも。
        >> 続きを読む

        2019/03/20 by オーウェン

    • 他5人がレビュー登録、 14人が本棚登録しています
      クリスマス・キャロル

      チャールズ・ディケンズ , 池央耿2006/11

      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね! Minnie Moffy
      •  心の底から「あの人に何かしてあげたい」という気持ちに満たされた時、もらうより何倍もの幸せに包まれますね:)
         ハッピーエンドで何よりでした。

         過去の辛い思いによって、人は願っていなくても残酷で冷たくなってしまうことが多いでしょうね。
         スクルージも、最初からそのような人になりたかった訳ではないはず。だから過去と向き合うことによって、心が変わるようになったのでしょう。そして、今の自分を反省し、未来に希望を持つ...
         もしかしたら、心に生じた歪みは、「過去との向き合い・現在の反省・未来への期待」で解決できるのかもしれません。

         また、思い当然のように周りの人の生活を評価しないこと。
         「どうせ...」と思っていても、意外と思っている以上に踏ん張って生きている。
         常にお互いに支え合うように心がけないといけないと思いました。
        >> 続きを読む

        2017/12/17 by Moffy

      • コメント 1件
    • 他5人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      カッコウの卵は誰のもの

      東野圭吾2013/02

      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね!
      • 元スキープレイヤーの緋田宏昌に来た依頼。
        それは自身の遺伝子が娘の風美と共通点があるかどうか。
        依頼は断るが、それは宏昌と風美にはある秘密があるから。

        このタイトルはカッコウは他の鳥の巣に自分の卵を産むという考えからきている。
        これによって血縁関係の有無を問うサスペンスに仕上がっている。

        持って回った形で娘に関係してくる人間たち。
        その中で選ばされた道と別の道の選択が出てくる。

        ラストの娘との関係性をどうするのかと思ったが、正直モヤモヤしたものが残った。
        >> 続きを読む

        2019/09/06 by オーウェン

      • コメント 2件
    • 他5人がレビュー登録、 29人が本棚登録しています
      サクラ咲く (光文社文庫)

      辻村 深月 (2014/03

      カテゴリー:小説、物語
      4.7
      いいね!
      • 初めて読んだ辻村深月さんの作品でした!
        なんというか素敵な話だなぁ……と思いました
        青春100%!という感じの小説で、もともとが中学生向けにつくられているために
        共感を得るために青春!青春!という感じにしているのかもしれませんが
        純粋な感じがよかったです。
        タイトル通り桜咲いたわ~( ´∀` )という感じがしました。
        また違う辻村さんの作品も読んでみようかと思います!
        >> 続きを読む

        2017/05/13 by ゆきの

    • 他5人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      シンデレラ・ティース

      坂木司2009/03

      カテゴリー:小説、物語
      4.7
      いいね!
      • 大学生の咲子は、母親の計略に引っかかって大嫌いだった歯医者でアルバイトをすることになるが、そこで色々な人に出会い、考え方に触れ成長していく話の流れ。人生観まで変わり、彼氏までできてしまうというまるでシンデレラみたいな話だが、咲子のキャラが文章を読み進めるごとに前向きなものに変わっていくのがすごく良い。その点は非常に評価できる。咲子がこの後どんな仕事に携わるのか?。まさに人生を変える夏の体験の物語だと思った。感想はこんなところです。
        >> 続きを読む

        2016/12/28 by おにけん

      • コメント 2件
    • 他4人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      ソウルケイジ

      誉田哲也2009/09

      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 「姫川玲子」シリーズ、第二巻です。

        一巻は猟奇殺人事件でしたが、今回は一人の男性の遺体から始まる、悲しい事件でした。

        そんな今回の事件の見どころは。
        独自の直感で捜査する姫川玲子に対して、完璧主義で個人的な予想では絶対捜査をしない、日下守警部補とのやり取りだと思います。

        対極の捜査をする二人のやり取りは、いつもハラハラするものの、でもそれぞれ相手の事は認めている、この関係が面白かったです。
        >> 続きを読む

        2019/05/07 by ゆずの

    • 他4人がレビュー登録、 31人が本棚登録しています
      ラットマン

      道尾秀介2010/07

      カテゴリー:小説、物語
      3.2
      いいね!
      • バンドメンバーのギタリスト姫川はスタジオで練習の際に恋人の死を発見する。
        そこは閉じられた空間であり、バンドメンバーは姫川の行動に疑問を持つ。

        このスタジオの殺人と並行して、姫川の過去の姉の死が関わってくる。

        タイトルに題されるように、人によっては思い込みの意識がそのまま真実となる。
        それが間違っていたと気づくまでは。

        ミスリードの部分は最初から怪しいと思ってみるが、幾重の真相を後になって明かすというのは道尾さんにしては珍しいタイプのミステリ。
        >> 続きを読む

        2019/05/26 by オーウェン

    • 他4人がレビュー登録、 21人が本棚登録しています
      ちいさな王子

      サン・テグジュペリ , 野崎歓2006/09

      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね! Fragment mariak1994
      • 再読。
        「ちいさな王子」というより「星の王子さま」というタイトルの方がピンとくるだろう。
        「星の王子さま」の新訳であるが、原題は「Le Petit Prince」であるため「ちいさな王子」の方が明らかに言語的には正しい。
        これは子どもが読んでもいいのだが、大人が読んだ方が感銘の度合いが大きい作品である。
        砂漠に不時着した飛行士とちいさな星からやってきた王子との対話が主な作品であるが、もう名言のオンパレードである。
        大人になって摩滅した感性にビンビン刺激を与えてくれる作品であろう。
        王子は7つの星を訪れるが、「虚勢を張る王」「うぬぼれや」「のんべえ」「ビジネスマン」「点灯夫」「地理学者」「地球」という様々なタイプの人たちがいる星である。
        僕は、もうこの中のクラスタでは完全に「のんべえ」である。
        酒を飲むことを恥ずかしく思いつつ、ひたすら酒を飲み続けている、という感じである。
        この本は今まで200カ国以上の国で翻訳され、総販売部数1億5千万冊を突破したらしいが、世界中の人口70億人に読んでもらうのにふさわしい傑作である。
        このように数字の事ばかり書くのも「ちいさな王子」の中で人間の不思議な習性として指摘されている。


        >> 続きを読む

        2019/09/18 by tygkun

    • 他4人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      ジェイン・エア

      小尾芙佐 , シャーロット・ブロンテ2006/11

      カテゴリー:小説、物語
      4.4
      いいね!
      •  シャーロット・ブロンデ、1847年、英国がヴィクトリア朝時代の作品です。
        光文社古典新訳文庫では上下巻です。

         ジェーン・エアという恵まれない生まれの女性主人公が、家庭教師として仕えるその家の主人と結ばれるまでの話です。

         まず読んでいて驚くのが、主人公のジェーンの生きていく姿勢です。
         両親を幼くして亡くしたジェーンは、伯父の家に引き取られます。しかしジェーンに対して理解のあった伯父は早くに帰らぬ人となります。
         伯母とその子達は、言わば家族ではないジェーンのことをイジメ倒しますが、ジェーンはそれに負けず、言い返しやりかえします。
         よくある孤児の物語だと(ある家に居候であれば)、いじめに堪え忍んで裏でシクシクと涙をながすのが常ですが、そうでないんです。
         そこにその時代から考えると珍しいであろう、自立した女性が描かれています。
         しかも18才になったジェーンはローウッドという40近い金持ちの家に家庭教師として住み込むのですが、そこに客としてくるローウッドのいい女(ひと)に対しても、"あんな人ローウッド様にはふさわしくないわ"と強気です。ジェーンは優れた美貌の持ち主でもないのですが、すごい自信なんです。

        上巻は家庭教師として赴任してまもなく、ローウッドに恋する所までの物語ですが、後半はどう描かれているのか、楽しみです。

        ちなみに、ディケンズと同時代のシャーロット・ブロンデですが、作品に描かれている生活文化が一緒なんで、"あー同じだ"とひとりほくそえんで読んでいます。
        登場人物がプディング食べていたりして。



        >> 続きを読む

        2017/12/31 by Reo-1971

    • 他4人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      月と六ペンス

      サマセット・モーム , 土屋政雄2008/06

      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね! Tukiwami
      • ゴーギャンをモチーフにした小説。ある若手作家の視点で、他人とは異なった価値観を持つ天才画家、その家族との交流を通して、天才画家の中にあった思想、実現したかったことを探す。成人しかかった子供を含めた家族を捨て、支援者の妻を寝取った挙げ句に自殺を止めず、自らの芸術を完成させる理想郷としてタヒチに移り、現地の女性アタを都合の良い存在として扱う。
        人権など、彼の芸術の前では存在してないかのよう。
        癩病を患い、視力を失いながら人生のカウントダウンが進む中、人としての生活はほぼ破綻していながらも、アタの献身によって彼の芸術は完成する。それは「医師は絵のことを何も知らない。だが、ここの絵はそんな医師にも強烈に作用してきた。…(中略)…なんとこれは天才の業か…」と表現される。モームはこの部分をどう表現しようか相当に悩んだだろうが、言いたいことは日本人である私にも朧気ながら伝わった。そして、芸術も芸術家もわからないというのが、読後の感想だった。
        >> 続きを読む

        2019/08/04 by 兼好坊主

      • コメント 1件
    • 他4人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています

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