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(株)光文社 (コウブンシヤ)

企業情報
企業名:光文社
こうぶんしや
コウブンシヤ
コード:334
URL: http://www.kobunsha.com
      舟を編む

      三浦しをん2011/08

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! Tsukiusagi makoto yam caramel yana ooitee
      • どんな本でも当たり前だが作者がいる。
        そこで辞書にも、それを作る人たちのドラマがある。

        各出版社によって出されているというのは意外と知らないことで、その中で辞書編集部に馬締が引き抜かれる。
        そこで始まる刊行までの経緯は多くの苦難が。

        多分労力としては相当なものだろうが、それを次第に喜びとしていくのが馬締とその周りの編集者たち。
        特に感化されていく西岡やみどりの変化がとても気持ちよく、香具矢に対する恋文もこの時代には新鮮ですらある。

        辞書の作成者という部分に光を当てたしおんさんのアイデアに感服です。
        そしてこの本を包む優しくホッとする読了感が嬉しかった。
        >> 続きを読む

        2020/11/17 by オーウェン

    • 他44人がレビュー登録、 155人が本棚登録しています
      和菓子のアン

      坂木司2012/10

      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! zunco kumpe
      • 【こ、これはミステリだったのか!】
         ちょっとぽっちゃりとした18歳の梅本杏子(きょうこ)が、高校を卒業して就職先として選んだのはデパ地下の和菓子屋さん。
         特に取り柄もないことから、販売関係の仕事かなぁ……と考え、とは言ってもあまりにも可愛らしい制服のお店は自分の体型からしてとってもムリ、食べるのは好きだけど……などの理由から、ちょうど店員募集をしていた『みつ屋』に応募したところ即決で働き始めることになりました。

         店長はやり手の美人さんなのだけれど、株式投資に熱を入れる勝負師。
         制服姿は良いのだけれど、私服の服装のセンスが困ったことになっている人。
         先輩店員の立花は、菓子職人の修行をしているイケメンなのだけれど、完全に乙女が入っています。
         同僚(?)の桜井は可愛らしい女の子なんだけれど、元ヤンという何とも個性的な人たちに囲まれて、さて、どうなりますかという物語です。
         ちなみに、杏子は立花から『アンちゃん』というニックネームをつけられ、これがタイトルになっているわけですね。

        ほっこり系お仕事ノベルとして読み終えたのですが、巻末の著者あとがきを読んでびっくり!
        本作を書き始めた動機は、和菓子はミステリになるからというものだったとか。
         え? ミステリ?

         あぁ……そう言えば。
         確かに店長はなかなかの切れ者で、お客さんの話や選んだ和菓子などから、どういう立場の人で、どういう理由で和菓子を買いに来たのかなどをズバリと当ててしまいます。
         これはホームズが依頼人の職業などを当てるのと同じだね。
         うむ、なるほど、あのエピソードは確かに暗号物だ。
         杏子の断片的な情報からとある事件の発生を見破ってしまう店長のエピソードも、デパートで使われている符丁を使った謎解きではありました(『兄』という符丁の意味は初めて知りました)。

         なるほどね。
         取り立てて深刻な事件が起きるわけでもないので、ミステリとは気付かずに読んでしまいましたが、まぁ、言われてみれば確かにそのとおり。

         じゃあ、著者の坂木さんはミステリ作家だったのか?と思い、wikiで調べてみたらどうやらそのようですね。
         でも、坂木さん自身が結構謎めいているのですね。
         性別すら公開していないと書かれていました。
         私は、本作を読んで、何の疑問もなく女性作家だと思い込んでいたのですが、みなさんのご意見はそうでもないのかな?

         和菓子には色々な見立てがあり、また、どういうお菓子かという来歴のようなものもあるようで、そういうところもミステリに使えると考えたようですね。
         確かに和菓子に関する蘊蓄話は興味深く読ませて頂きました。

         さくさくとライトに読める(ちょっと甘味はあるけれど)、楽しい一冊でございました。


        読了時間メーター
        □□      楽勝(1日はかからない、概ね数時間でOK)
        >> 続きを読む

        2020/04/17 by ef177

    • 他21人がレビュー登録、 69人が本棚登録しています
      シンメトリー

      誉田哲也2011/01

      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 「姫川シリーズ」第三弾は、7つの事件が入った短編小説です。

        姫川玲子が、巡査刑事・巡査部長の時に遭遇した事件の話が中心です。
        どの話もサクッと読める事件ばかりで、あっという間に読み終える事が出来ました。

        サクッと読めるけれど、事件はどれも面白いものばかりでした。

        今までは犯人が誰なのかは、ラストにならないと分からなかったのですが。
        この短編小説のほとんどは、読者にも先に犯人が分かっていて、それを姫川玲子がどう追い詰めていくのかというスタイルの小説で、また新鮮な気持ちで読む事が出来ました。
        >> 続きを読む

        2019/05/09 by ゆずの

    • 他8人がレビュー登録、 32人が本棚登録しています
      臨場

      横山秀夫2007/09

      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! ooitee
      • 図書館本。
        初読みの作家さん。面白すぎて、ページをめくる手が止まらなかった。

        八篇の中で圧巻だと思ったのが「鉢植えの女」で、自殺か他殺かに絡んでもう一つの事件があぶり出されていくのが面白かった。傲慢な捜査一課長が、いかに自分が無能であるかをさらけ出していくのも痛快だった。

        こんなに面白いものがシリーズでないとは、残念。他の作品も読んでみたい。

        >> 続きを読む

        2019/07/19 by Kira

      • コメント 1件
    • 他7人がレビュー登録、 26人が本棚登録しています
      ストロベリーナイト

      誉田哲也2008/08

      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね! rock-man
      • ドラマで作品の名を知って読みました。
        ドラマはまだ見ていません。
        警察ミステリーは殺人事件に絡めやすいので、刑事VS犯罪者構造が王道で、本作もそのうちの一つだと思います。
        他作品でもよくありますが、警察内部や個人同士の対立が描かれますが、面白みは増しますがホントのとこはどうなんだろうって思ってしまします。
        人命がかかる殺人事件でそんなことってあるのかなって、リアリティの部分で疑問に思います。
        >> 続きを読む

        2021/10/10 by ryoji

    • 他7人がレビュー登録、 46人が本棚登録しています
      ダイイング・アイ

      東野圭吾2010/12

      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! mizukiyuno
      • 著者の本はまだそれほど多く読んではいないけれど、性描写がちょっと生々しくてう~ん…と思うところはあったけれど、最後まで息をつく間もなく展開していて、面白かったです。

        頭を鈍器で殴られ、ある部分の記憶が失われた主人公の雨村。

        あれ?と思う小さなほつれた糸を手繰り寄せていくと、周りの不自然な行動が次々と現れていく、でも本人は思い出せないもどかしさがこのミステリーを面白くさせているのだと思います。
        今回も、自分が途中でこういう想定なのかも?と想像したものは、見事に覆されました。
        >> 続きを読む

        2021/06/21 by taiaka45

    • 他7人がレビュー登録、 37人が本棚登録しています
      さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学

      山田真哉2005/01

      カテゴリー:経営管理
      3.2
      いいね! Mika_S
      • 会計学はあまり興味がないのですが、息子が大学で勉強しているのとメンタリストのDaiGoさんがお勧めしていたので購入。

        真面目な会計学の入門の入門というよりは、ちょっと興味を持ってもらう程度の会計学レベルではありますが、読み物としてはとても楽しく読むことが出来ました。
        ライトな本なので会計に全く興味のない人も、それからあまり読書が得意でない人でも気軽に読める一冊だと思います。

        いくつか心に残ったのは、在庫は負債であるということ。
        私自身はあまりモノをため込むタイプではありませんが、使わないものなどをため込んでいても、一応在庫は財産かなと思っていたのでそこはフムフム・・・と読みました。

        電子書籍版はかなりお安かったこともあり、満足の一冊。
        息子にも気分転換にお勧めしたい。
        >> 続きを読む

        2019/11/09 by Mika

    • 他6人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      飛ぶ教室

      KastnerErich , 丘沢静也2006/09

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • ドイツのギムナジウム(中高一貫校)を舞台に、寮生活を送る五人の五年生(十五歳前後)の生徒たちを中心として、クリスマスまでの数日間が描かれます。

        五人の生徒たちには、正義漢の優等生、腕白な食いしん坊、やや理屈っぽい参謀タイプ、書名の"飛ぶ教室"の劇作を担当している作家志望の文学愛好家、女性的な外見の気弱な少年といった、それぞれわかりやすい属性が与えられており、彼らの友情やそれぞれに抱える悩みが本作のポイントとなります。そして、この五人のほかに彼らが慕う人物として、舎監を兼任する一教師である"正義さん"ことヨハン・ベーク先生と、学校付近にある、かつて列車として使われていた車両に住む謎の多い"禁煙さん"という二人の大人が存在し、彼ら尊敬するにふさわしい大人たちに見守られて少年たちが学園生活を送っていることも人物配置上の大きな特色です。

        登場人物の年齢がやや高いことや、女性がほぼ登場しないことを除けば、世界名作劇場の原作にでも選ばれそうな内容であり、正統派児童文学作品として読んで差し支えなさそうです。また、本書における訳の特徴かもしれませんが、あからさまに子供向けの文体とはなっていないため、大人でも違和感なく読み通すことができます。なお、書名の"飛ぶ教室"は、前述のとおり少年たちがクリスマスに演じる劇作品のタイトルであり、教室自体がさまざまな場所に移動して課外授業を行うというSFと呼ぶべき内容ですが、基本的に作品内の道具として扱われるだけで、作品のテーマを託すような特殊な要素を含んでいるようには見受けられませんでした。

        通読後の主な所感として、他校生徒との抗争における暴力やいじめのような行為も扱ってはいるものの、思春期の難しい年ごろの少年たちを主人公に据えているわりには葛藤が少なく、"正義さん"、"禁煙さん"といった大人たちが理想的すぎるうえ、彼らに対する子どもたちの反応があまりにも素直なため、かえって違和感があります。執筆当時のドイツはナチスの支配下にあったとされており、そのことは作品に直接的な影響はありませんが、優等生的な作品内容に落ち着いた一因だろうかなど、邪推しないでもありませんでした。

        補足として、まえがきとあとがきでは作者自身が登場して本文を挟む構成となっており、あとがきではささやかなサプライズが用意されています。
        >> 続きを読む

        2020/09/02 by ikawaArise

    • 他6人がレビュー登録、 15人が本棚登録しています
      クリスマス・キャロル

      チャールズ・ディケンズ , 池央耿2006/11

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! Minnie Moffy
      • 『スクルージは並はずれた守銭奴で、人の心を石臼ですりつぶすような情け知らずだった
         搾り取り、もぎ取り、つかみ取り、握りしめて、なお欲深い因業爺である。』
        これが本作主人公の人となりです。改めて書き出してみると、すごい表現ですね。そんなスクルージの前に現れたのは、七年前に亡くなった盟友マーリー。クリスマス・イヴにやってきた亡霊は、道を誤ったスクルージに警告し、三人の精霊について話します。予言通りに現れた精霊たちと、過去・現在・未来へと、宙を飛び旅立つ。

        自分の未来を知り、心を入れ替え人に施していく。わかりやすい物語です。
        いい話なんだろうけど…何か腑に落ちない。
        おそらくスクルージが人から言われるほど、悪い人とは思えなかったからだと思います。自分の稼いだお金を貯め込んで何が悪いの…なぜ他人から非難されなければいけないんでしょう。これ、相手がスクルージの取引先の人たちからも同じ悪評なのかが気になります。おそらく商売が成り立っている以上、問題ない仕事をしていると思います。本書の趣旨から外れますが。
        それにかつての盟友が亡くなってからも警告にきて、三人の精霊に来られて、見たくもない未来を見せつけられるほどの罪を犯しているのでしょうか。ここまで隣人や家族との交流に乏しい人が、寂しい未来を全く想定してないはずがない。

        ―と、物語に反発ばかりしてしまって。
        スクルージがタイニー・ティムにとって「第二の父」になったことは良かったです。
        こんな感想しか持てなくて、名作にすみません、と謝りたい気持ちでいっぱいです。。
        >> 続きを読む

        2021/03/29 by あすか

      • コメント 2件
    • 他6人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      インビジブルレイン

      誉田哲也2012/07

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね!
      • ドラマを見てからの原作だったので、登場人物一人一人のイメージがついてとても面白く、一気に読めた。
        ドラマでは表れない一人一人の感情や細かな仕草から伝わる気持ちが余計ラストを切なくさせた。
        ドラマを見ていた人にこそ読んでほしい1冊でした。
        >> 続きを読む

        2019/11/27 by noske

      • コメント 1件
    • 他6人がレビュー登録、 30人が本棚登録しています
      カッコウの卵は誰のもの

      東野圭吾2013/02

      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね!
      • 元トップスキーヤーの緋田宏昌は、スポーツ科学研究所の柚木洋輔に思いがけない依頼を持ち込まれる。

        スキー選手である緋田の娘・風美が"Fパターン"の遺伝子を持つことが判明したので、親子の遺伝子パターンを比較したいというのだ。

        しかし、緋田には了承できない理由があった。
        19年前、妻の智世が出産したという病院で、新生児が攫われており、そこに智世の出産記録は存在しなかった。

        一方、風美の会社には「緋田風美をメンバーから外せ」という脅迫状が届き、彼女が乗るはずだったシャトルバスが、不可解な事故を起こす。代わりに重傷を負ったのは、攫われた新生児の父親・上条伸行だった-------。

        血の繋がらない娘を守ろうとする緋田は、柚木の追究を恐れながらも、真相を知るために亡き妻の過去を探っていく。

        やがて、意外な事実が判明し、関係者たちの思惑が浮上することで、緋田は、家族と血縁について想いを馳せる。

        これは技巧的なミステリーにして、家族をめぐる重層的なドラマでもあるわけだ。

        ウィンタースポーツを扱った「鳥人計画」、親の愛情をトリッキーに描く「レイクサイド」などと同様に、この作品に、著者らしいモチーフをいくつも見出せる。

        主人公に大きな秘密を持たせ、複数の人物に調査を進めさせるプロットも、著者の得意技だ。

        加賀恭一郎や湯川学のシリーズとは趣の異なる、"東野サスペンス"の王道をいく作品だと思う。

        >> 続きを読む

        2021/06/07 by dreamer

    • 他6人がレビュー登録、 31人が本棚登録しています
      ルパンの消息 長編推理小説

      横山秀夫2009/03

      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね! rock-man
      • 伏線、どんでん返し、意外性が詰まってます。
        警察のマニアックな描写ではなく、人間の心理や醜い部分も散りばめた作品です。
        推理小説の醍醐味も感じつつ、ハッピーエンドというわけではないけど、読み終えた後爽快感がありました。
        >> 続きを読む

        2017/11/30 by ryoji

      • コメント 1件
    • 他5人がレビュー登録、 17人が本棚登録しています
      あの日にドライブ

      荻原浩2009/03

      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね!
      • 訳あってタクシー運転手に転身した牧村伸郎。
        そんな彼が仕事を続けるうちに、自身の人生を振り返っていく。

        劇的なことは起きないが、高校のころだったり、就職した銀行のことだったり。
        人生は繋がっているということを実感させるのが、タクシーをしていてもそういう名残は残っている。

        一方タクシーにしてもノルマだったり、遠距離は稼げるという不文律を知ることができる。

        気軽に読めるという意味では最適かも。
        >> 続きを読む

        2019/03/20 by オーウェン

    • 他5人がレビュー登録、 14人が本棚登録しています
      サクラ咲く (光文社文庫)

      辻村 深月 (2014/03

      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 初めて読んだ辻村深月さんの作品でした!
        なんというか素敵な話だなぁ……と思いました
        青春100%!という感じの小説で、もともとが中学生向けにつくられているために
        共感を得るために青春!青春!という感じにしているのかもしれませんが
        純粋な感じがよかったです。
        タイトル通り桜咲いたわ~( ´∀` )という感じがしました。
        また違う辻村さんの作品も読んでみようかと思います!
        >> 続きを読む

        2017/05/13 by minase86

    • 他5人がレビュー登録、 17人が本棚登録しています
      犯人のいない殺人の夜

      東野圭吾1994/01

      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね! ooitee
      • 東野圭吾の7篇からなる短編集「犯人のいない殺人の夜」を読了。

        「小さな故意の物語」
        東野圭吾の初期の作品を思い出しました。
        やはり東野圭吾は、高校生ぐらいの青年の心理を描くのが、とても上手いですね。

        「闇の中の二人」
        途中で、ある程度は予測がついたものの、真相はそれ以上でした。

        「踊り子」
        良かれと思ってしたことが、こんな結果を招くとは。
        これはかなり怖い作品ですね。

        「エンドレス・ナイト」
        刑事の優しさが、じんわり伝わってきます。

        「白い凶器」
        サイコスリラーっぽい作品。挿入される会話が、とても不気味ですね。

        「さよならコーチ」
        ビデオレターのような遺書というのが、なかなか面白い発想ですね。

        「犯人のいない殺人の夜」
        鮮やかなトリックの一篇。<夜>と<今>の使い分けが、とても上手いですね。

        最後の最後でひっそりと、登場人物の隠された思いや、言ったことが招いた結果が分かるような話ばかりです。

        それは必ずしも、後味が良いものとは言えないものですが、でもブラックな結末とはまた一味違います。

        きっとどれも、純粋な悪意から出たことではなく、その人なりの必死さが招いた結果だからなのでしょう。

        私は光文社から出ている東野作品は、あまり評価していないのですが、この短篇集は、なかなか切れが良かったように思います。

        >> 続きを読む

        2021/07/04 by dreamer

    • 他4人がレビュー登録、 23人が本棚登録しています
      シンデレラ・ティース

      坂木司2009/03

      カテゴリー:小説、物語
      4.7
      いいね!
      • 大学生の咲子は、母親の計略に引っかかって大嫌いだった歯医者でアルバイトをすることになるが、そこで色々な人に出会い、考え方に触れ成長していく話の流れ。人生観まで変わり、彼氏までできてしまうというまるでシンデレラみたいな話だが、咲子のキャラが文章を読み進めるごとに前向きなものに変わっていくのがすごく良い。その点は非常に評価できる。咲子がこの後どんな仕事に携わるのか?。まさに人生を変える夏の体験の物語だと思った。感想はこんなところです。
        >> 続きを読む

        2016/12/28 by おにけん

      • コメント 2件
    • 他4人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      ソウルケイジ

      誉田哲也2009/09

      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 「姫川玲子」シリーズ、第二巻です。

        一巻は猟奇殺人事件でしたが、今回は一人の男性の遺体から始まる、悲しい事件でした。

        そんな今回の事件の見どころは。
        独自の直感で捜査する姫川玲子に対して、完璧主義で個人的な予想では絶対捜査をしない、日下守警部補とのやり取りだと思います。

        対極の捜査をする二人のやり取りは、いつもハラハラするものの、でもそれぞれ相手の事は認めている、この関係が面白かったです。
        >> 続きを読む

        2019/05/07 by ゆずの

    • 他4人がレビュー登録、 31人が本棚登録しています
      ラットマン

      道尾秀介2010/07

      カテゴリー:小説、物語
      3.2
      いいね!
      • バンドメンバーのギタリスト姫川はスタジオで練習の際に恋人の死を発見する。
        そこは閉じられた空間であり、バンドメンバーは姫川の行動に疑問を持つ。

        このスタジオの殺人と並行して、姫川の過去の姉の死が関わってくる。

        タイトルに題されるように、人によっては思い込みの意識がそのまま真実となる。
        それが間違っていたと気づくまでは。

        ミスリードの部分は最初から怪しいと思ってみるが、幾重の真相を後になって明かすというのは道尾さんにしては珍しいタイプのミステリ。
        >> 続きを読む

        2019/05/26 by オーウェン

    • 他4人がレビュー登録、 21人が本棚登録しています
      スナーク狩り

      宮部みゆき2011/07

      カテゴリー:小説、物語
      3.2
      いいね!
      • 自分を利用し裏切った元恋人・国分慎介を殺すために、散弾銃を持ってホテルの披露宴会場に向かう関沼慶子。

        殺せないままに、自宅に戻ってきた慶子を襲い、銃を奪い取って金沢に向かう織口邦夫。

        佐倉修治は、その日の織口の様子がおかしかったこと、しかも慶子の家の付近で、金沢に向かったはずの織口に似た人物を見かけたという話が気になり、急いで慶子の自宅へと向かう。

        そこには縛られて失神していた慶子と、丁度やって来たばかりの国分慎介の妹の範子がいたのだ。
        慶子から織口の話を聞き、修治と範子は早速車で金沢へと向かう。

        金沢には、織口がどうしても殺したいと思う人間がいるのです。
        一方、金沢へ向かう途中、車が電柱に衝突してしまい、焦る織口。
        関越自動車道の入り口の手前で、ヒッチハイクする織口を拾ったのは、神谷尚之と息子の竹夫の乗った車だった。

        神谷は、妻の容態が悪いと義母に呼び出されて、妻の実家のある和倉温泉に向かう途中だったのだ。

        同時進行サスペンス。主要登場人物のそれぞれが、何らかの不幸な要因を持ち、その不幸を払拭するため、あるいは他者からの圧力でやむを得ず起こしている行動が、偶然にもそれぞれに交錯し、物凄い緊迫感を生み出しています。

        今にも一線を踏み越えようとする人間の気迫というものでしょうか。
        特に、ラスト近くの描写が凄いですね。
        まるで、サスペンス物の映画を見ているような感覚で、スピード感もたっぷり。

        終わってみれば、たった一夜の物語なのですが、1冊の中に、これ以上ないほどぎっしりと詰まっていて、とても重たいんですね。
        これまで読んだ宮部みゆき作品とは、かなり雰囲気が違う作品ですね。

        人は、どこまで人を裁くことができるのでしょうか。
        織口や修治がやったことは、決して良いことではないのですが、でも彼らのことを悪人だとは誰にも言えないでしょう。

        しかし、それは、全ての状況を知っている読者だからこそ言えることでもあるんですね。
        普通は事件の全て、関係者の全ての感情を知ることなど到底できないですし、通常は自分の知り得る断片からのみ判断するのですから。

        題名の「スナーク狩り」とは、ルイス・キャロルの書いた詩の中に出てくる、正体不明の怪物のこと。

        これについては、ラストで説明されていますが、これを読んだ時、この作品の題名に本当に合っているなと思いましたね。

        >> 続きを読む

        2021/03/08 by dreamer

    • 他4人がレビュー登録、 19人が本棚登録しています
      ちいさな王子

      サン・テグジュペリ , 野崎歓2006/09

      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね! Fragment mariak1994
      • 再読。
        乃木坂旧4期生・北川悠理の推薦図書。
        「ちいさな王子」というより「星の王子さま」というタイトルの方がピンとくるだろう。
        「星の王子さま」の新訳であるが、フランス語の原題は「Le Petit Prince」であるため「ちいさな王子」の方が明らかに言語的には正しい。
        これは子供が読んでもいいのだが、大人が読んだ方が感銘の度合いが大きい作品である。
        砂漠に不時着した飛行士と小さな星からやってきた王子との対話が主な作品であるが、もう名言のオンパレードである。
        大人になって摩滅した感性にビンビン刺激を与えてくれる作品であろう。
        王子は7つの星を訪れるが、「虚勢を張る王」「うぬぼれや」「のんべえ」「ビジネスマン」「点灯夫」「地理学者」「地球」という様々なタイプの人たちがいる星である。
        僕は、もうこの中のクラスタでは完全に「のんべえ」である。
        酒を飲むことを恥ずかしく思いつつ、ひたすら酒を飲み続けている、という感じである。
        この本は今まで200カ国以上の国で翻訳され、総販売部数1億5千万冊を突破したらしいが、世界中の人口70億人に読んでもらうのに相応しい傑作である。
        このように数字の事ばかり言及するのも「ちいさな王子」の中で人間の不思議な習性として指摘されている。


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        2019/09/18 by tygkun

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