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ChristieGregory , 森内寿美子 , RockwellAnne (2002/04)
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十九世紀のアメリカで、奴隷制廃止のために大きな働きをしたソジャーナ・トゥルースの生涯を描いた絵本。ソジャーナ・トゥルースは、もとはイザベラという名前で、1797年に黒人奴隷として生れた。女性だったが、とても身体が大きく、辛抱強く、働き者だった。小さい時から何度か別の主人へと売り飛ばされ、鞭のあとが背中に数多く残った。主人の命令で同じ黒人奴隷の男性と結婚した。何度も白人の主人からだまされながらも、働きづめに働き、ついに他の白人の手助けもあり、自由の身となった。しかし、子どもが、その元主人によって奴隷としてアラバマ州の農場に売り飛ばされてしまった。イザベラは、ニューヨーク州の法律は、他の州に奴隷を売ることを禁止していることを知り、元主人に対して訴訟を起こした。自由になっているとはいえ、黒人が白人を相手に訴訟を起すことは前代未聞だったが、イザベラは堂々と法廷で自らの主張を述べ、勝訴し、子どもを取り戻す。その後、イザベラは、自ら名前をソジャーナ・トゥルースと変えた。ソジャーナとは「たえず先へすすんでいく人」という意味。ソジャーナとなって、真実(トゥルース)を人々に伝えようという思いで自らなのった名前だった。ソジャーナ・トゥルースは、聞いてくれる人がいればどこにでも赴いて、奴隷制の実態がどのようなものか、自らの生い立ちと体験と思いを語り続けた。徐々に、ソジャーナの話は反響を呼び、奴隷制廃止運動の中心人物となっていった。しかし、脅迫や妨害も次々に起こるようになった。ある集会では、妨害者が大勢やってきて、とても話などできそうもない状態になった。だが、その時、ソジャーナは大きな声で朗々と歌い出し、その歌声にあたりはしんと静まりかえり、妨害者たちはおとなしくなり、もう危害は加えないと約束したという。脅迫に対しても、ソジャーナは「わたしは灰になっても話をする。」と答え、どこへ行くにも「自由を宣言する」と縫い取りをした白い旗を持って歩いていき、奴隷制廃止を訴え続けた。南北戦争が終ると、ソジャーナは解放された奴隷たちのために、すすんで意見を述べ、女性の権利獲得のためにも語り続けたそうである。首都ワシントンで、白人しか乗車できなかった乗り物に、乗る権利を要求し、その権利を勝ち取った最初の黒人ともなった。本当に、十九世紀アメリカの奇跡のような、偉大な人物だったと読んでいて思った。フレデリック・ダグラスやハリエッド・タブマンと並んで、ソジャーナ・トゥルースは名前は当時の奴隷制廃止運動の中心人物として挙げられるのだけれど、あまりその生涯について私は恥ずかしながらよく知らなかったので、この絵本はとても印象的な絵とともに、とてもためになった。読み終えた後には何か大きな勇気をもらった気がする、素晴らしい一冊だった。 >> 続きを読む
2013/03/21 by atsushi
森内寿美子 , CollierBryan. , RappaportDoreen. (2002/11)
小さい頃から、大きくなったら人々を勇気づける言葉を語りたいと願っていたキング牧師。そのとおり、大人になってから、あらゆる困難にめげずに、暴力に対して決して暴力では応じず、非暴力を掲げながら、屈することなく、正しいことをキング牧師は主張し、愛を説き続けた。その姿を、とてもわかりやすく、印象的なコラージュを多用した絵で表現してあった。「どんな人でも、立派な行いをすることができます。」(Everyone can be great.)「愛こそがあらゆる問題を解決するたったひとつのカギなのです。」これらのシンプルなことばが、なんという困難の深みから、はかりしれない勇気から、紡ぎだされていたのかということに、あらためて深い感銘を受けた。 >> 続きを読む
2013/01/24 by atsushi
森内寿美子 , RappaportDoreen. , NelsonKadir. (2009/09)
リンカーンの生涯と、その時々の「ことば」を描いた絵本。貧しい庶民に生まれ、いろんな職業をしながら、本をしっかりと読んで自分でさまざまな知識を求め、身につけていったこと。立候補し、誠実なことばで懸命に人々に訴え、はじめのうちは何度も落選したけれど、徐々にその誠実なことばと態度が人々の心に残り、人々の心を動かしていったこと。大統領として、南北の分断をなんとか回避しようと努め、かつ勝利した北部の中においても粘り強く奴隷制の廃止を説得したこと。戦争のあと、再び国民がひとつになるように、ゲティスバーグで祈りをこめた演説を行ったこと。この絵本を読んで、本当に世の中を動かすのは、金や肩書ではなく、まことの心、「誠実さ」なのだと、思った。多くの人に読んで欲しい、すばらしい一冊だった。 >> 続きを読む
2013/01/14 by atsushi
桜井信夫 , 鈴木義治 (2012/02)
(図書館から借りて読む)この本は沖縄の戦争を題材にした本で、この本を通して戦争を無くしてずっと平和な世の中を続けていきたいとつくづく思いました。 >> 続きを読む
2012/08/23 by xy-562244
石浜みかる , FeinsteinSteve (1991/03)
わかりやすくイスラエルのことについてまとめてあって面白かった。それにしても、1985年頃のインフレ率が400%だったということに驚いた。かつてイエスラエルは、80年代など、リクード政権のもとですさまじいインフレになったそうである。すれすれのところで国家財政の破綻が回避されたらしいが、当時は大変な面もあったのだろう。日本も、やがてそうなることもあるのだろうか。今のところあまり見つかっていないそうだが、イスラエルには地形的にはかなり豊富な油田がある可能性もあるそうだという話も興味深かった。国内に、世俗国家と宗教色の強い国家を目指す人々の対立や、アシュケナジム(西欧出身のユダヤ人)とセファルディム(中東アフリカ等の出身のユダヤ人)の対立、労働党とリクード党の対立など、いくつもの対立や問題も抱えているようだけれど、それでもまとまっているのは、ユダヤ教や歴史の記憶の共有があるのだろうし、人々の知恵があるのだろう。マクペラの洞窟という、アブラハムの墓があるとされる場所についての記述も興味深かった。いつか行ってみたいものである。 >> 続きを読む
2013/07/01 by atsushi
たなべ まもる (1982/11)
第2次世界大戦中の上野動物園でのおはなし。動物園が空襲に遭い、猛獣がおりから出てしまうことを想定し、上からの命令によって飼育員が殺さねばならない、というむごいことが、過去にあったそう。「かわいそうなぞう」を子どものころに学校の教科書で習いましたが、「そして、トンキーもしんだ」の方が、もっと詳しく書かれています。愛情を注いできた動物たちを殺さねばならなかった飼育員たちの心情、必死に生きようとするゾウにホロリとさせられました。戦争は、人だけではなく、動物たちにも悲しい思いをさせるのですね。 >> 続きを読む
2016/05/26 by taiaka45
ヒサクニヒコ (2009/06)
まど みちお (1985/01)
ジャンボ・カメ (1990/09)
森内寿美子 , うしろだなぎさ , ButlerDori Hillestad (2012/05)
ひだかあみ , 円山夢久 (2012/06)
ひだかあみ , 円山夢久 (2012/09)
ひだかあみ , 円山夢久 (2012/12)
ひだかあみ円山夢久 (2013/04)
小林富紗子 , 上条さなえ (1987/10)
遠山啓 , 銀林浩 (1984/12)
【(株)国土社】(コクドシヤ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(出版社,発行所)
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