こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)


(株)春秋社 (シユンジユウシヤ)

企業情報
企業名:春秋社
しゆんじゆうしや
シユンジユウシヤ
コード:393
URL: http://www.shunjusha.co.jp
      それでも人生にイエスと言う

      山田邦男 , 松田美佳 , FranklViktor Emil1993/12

      カテゴリー:人間学
      5.0
      いいね! kentoman
      • 考え方の転換。

        夜と霧も合わせて、人生観に影響を与える本だと思う。

        また何年後かに読みたい本。
        >> 続きを読む

        2018/01/10 by okiam

    • 他3人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      17歳のための世界と日本の見方 セイゴオ先生の人間文化講義

      松岡正剛2006/12

      カテゴリー:社会学
      4.0
      いいね!
      • どうやら人間の脳は、残忍なワニの脳と狡猾なネズミの脳を内包していてそれを大脳の理性でくるんでいる。
        だからふとした時にワニの残忍さやネズミの狡猾さが出てしまうのでそれをどうにかしなくてはいけない。
        その抑制のツールとして生まれてきたのが宗教だそうだ。

        「ばちがあたる」というのがそれに近しい感覚だと思う。
        人につらく当たったり不道徳なことをすると神罰がくだる。
        社会がこれだけ発展して人間関係も複雑になってきているのに
        原始宗教の名残が今でも息づいているのはすごいと思う。
        「アナタハカミヲシンジマスカ?」と面と向かって問われると
        「いいえ」と言うけれど、心のどこかに善の規範として神様を感じている。
        それを担保しているのが都市の中にひっそりと佇む神社だったりするのかもしれない。

        ゾロアスター教の二元論の考え方がユダヤ教などアブラハムの宗教の深いところに息づいていたり、インドで起こった仏教の考えが中国に入ると儒教と融合したり、ルネサンス期にキリスト教が科学をまえにして神をどう解釈していったか、というような営みを「編集」と呼んでいる。
        町の中にある初詣と厄払いにだけいく神社も、近代化された社会の中に編集されて息づく神様なんだろう。

        なるほど人間の文化の中で純粋に普遍のものとして受け継がれていくものなどないのだろう。
        一世代の継承を経るだけで大幅な編集が加えられてしまうことだってある。

        この本の中では人類の歴史の中で宗教や文化、学問がどのように編集されていったかをダイジェストではあるがドラマチックに描いてくれている。

        どのぐらいドラマチックかというと中学や高校で習って腑に落ちなかったものが全部すんなりと納得できてしまうのだ。

        文化や思想の「編集者」たる人物の感情や置かれていた社会状況をしっかり説明しているので物語としても面白く、それぞれの時代や地域でどのようなことが起こっていたのかさらに深く知りたくなる。

        17歳のために最適な本であるだけでなく、17歳の二倍の34歳の僕が読んでも知識欲をさらに書き立ててくれる本だった。
        >> 続きを読む

        2018/02/28 by Nagatarock

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      原始仏典

      中村元 , 浪花宣明 , 前田専学2012/05

      カテゴリー:経典
      5.0
      いいね!
      • パーリ仏典、つまりスリランカ・タイ・ミャンマーなどに伝わり、今も大事にされているお経の翻訳のシリーズ。
        日本や中国などに伝わったお経と少し異なっていて、最も古いお経だと言われている。

        以前、長部と中部の翻訳の部分は読み終わり、昨年この第二期の相応部の一巻を読み終わり、最近、少しずつ読んでいて、やっとこの巻を読み終わった。

        特に興味深かったのは、劣った志向、中程度の志向、すぐれた志向の人々が、それぞれおのずと集まり、仲間をつくり、一体となる、ということが述べられていたところ。

        たしかに、人は趣味嗜好や目指すことによって、おのずとグループをつくる気がする。

        また、仏教にとってとても重要な、十二因縁ということがこの巻ではとても詳しく述べられていて、面白かった。
        行為の主体と行為の結果が同じか異なるかということに関して、同じでも別のものでもなく、ただ十二因縁があると言われる。
        どういうことかというと、何かの行為の責任を、全く自己責任に帰結するわけでもなく、全く本人に責任がなく環境だけが決めるというわけでもない、ということのようだ。
        周囲との接触の中でつくられてきたその人の心のかたちが、その瞬間の行為を決定するわけで、本人の心が変わらないと行為も変わらないということなのだろう。

        また、さまざまな物事について、無常(つまり変化)かどうか尋ね、無常だと答えると、無常なものは楽か苦かと尋ね、苦だと答えると、苦のものは私の実体と言えるかどうかと尋ねて、おのずと無我に考えをいざなっている問答も面白かった。

        今から二千六百年ぐらい前に書かれたというのに、やっぱり、仏典はすごい。
        >> 続きを読む

        2013/01/28 by atsushi

      • コメント 5件
    • 1人が本棚登録しています
      ブッダとは誰か

      吹田隆道2013/02

      カテゴリー:仏教史
      4.0
      いいね!
      • 文献学、つまり文献を精緻に考証することによって最も古い文献から釈尊の姿を描こうとしてあり、面白かった。

        ビンビサーラ王が釈尊にはじめて会う時も、同盟締結を釈迦族で目指していたのではないか、また釈尊がスパイではないかと疑っていた、それでわざわざ王自ら会おうとした、という動機が推察してあり、たしかにそう考えるとリアルな感じがして面白かった。

        また、ラーフラが釈尊の出家の六年後に生れたという伝承があるそうで、これも興味深かった。

        個人的にとても興味深かったのは、ジル・ボルト・テイラーの『奇跡の脳』の話だった。
        左脳の機能が停止した著者は、右脳だけになった時に、あらゆる生命と自分との垣根が消えたような、不思議な体験をしたそうで、あたかも「ニルヴァーナ」のようだったそうである。
        ぜひその本も読んでみたいと思った。

        あと、オープン・キャノンとクローズド・キャノンという言葉がとても興味深かった。
        仏教は閉じられた経典でなく、開かれて後世も改変可能なオープン・キャノンだったから、膨大な大乗経典が生じた、というのはとても面白い視点と思う。
        仏典の素晴らしいところは、オープン・キャノンなところかもしれない。

        般舟三昧経を引用して、夜空の星空の星のように、無数のブッダがこの宇宙にはいる、ということが書かれている箇所は、読んでいて、本当に仏教の最も面白いところであり、オープン・キャノンであることの最大の理由はそこにあるのかも、とあらためて思った。

        とてもシンプルにわかりやすく書かれているので、歴史や文献の問題として仏陀に興味がある人には、良い一冊と思う。
        >> 続きを読む

        2013/02/23 by atsushi

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています
      ザ・モーゼス・コード 歴史上最も強い力を秘めた創造のツール

      山崎直仁 , Twyman, James F , DalampanBrenda E.2009/04

      カテゴリー:超心理学、心霊研究
      5.0
      いいね!
      • モーゼの暗号、つまり、モーゼに告げられた神の御名は、実は強力な心の力を使いこなすための暗号だった。

        という内容の、面白い本だった。

        信じる人もいれば、信じない人もいるだろうけれど、たしかに、これは何か意識を向けるための、強力なツールだと思う。
        >> 続きを読む

        2013/08/03 by atsushi

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています
      誰も知らない世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義

      松岡正剛2007/12

      4.0
      いいね!
      • セイゴオ先生の本は読み終わるとだいぶ頭良くなった気になれる。著作を何冊も読んでいくうちに予備知識も増えて読みやすくなるし、読んでて楽しい。きっと少しは知の巨人に近づけているはず。 >> 続きを読む

        2013/06/15 by freaks004

      • コメント 1件
    • 2人が本棚登録しています
      小説ブッダ いにしえの道、白い雲

      Nhat Hanh, Thich, 1926- , 池田久代2008/12

      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • ベトナム出身の高僧で、世界的に著名な平和運動の指導者のティク・ナットハンが書いた、ブッダの生涯と教えについての一冊。

        小説という形式になっているが、全八十一章のすべての場面やエピソードにきちんとした仏典に基づく根拠がある。

        しかも、それらを極めて簡潔に明晰にわかりやすく叙述してある。

        難解な仏教の教義についても、本当にわかりやすくかみくだいて、そのエッセンスを書いてくれている。

        ブッダの生涯や教えについて知りたい場合、最良の一冊であることは間違いないと思う。

        自分の心に平和がなければ、社会を良くすることもできないと気付いたブッダは、若き日に道を求めて出家した。
        遍歴や修行ののち、悟りを開いたブッダは、わずか四十五年の間に、大きな感化と影響を当時のインド世界に及ぼした。
        愛と理解、気づきと瞑想を日々に実践し、みずからの心に平和と喜びと愛を育むことで、みずからの今とこれからの幸せを開き、社会に貢献すること。
        その道をブッダは説き、みずから生きた。
        そのことがこの小説にはよく描かれていて、読みながら、たしかに、その道にのみ、少しでもこの世界を良くしていくか細い道があるのかもしれないと思った。

        多くのブッダの教えが、簡潔にまとめられていて、読みながら本当に有難く感銘を受けること度々だった。
        またしばらくしたら、折々に再三再四読み直してみたいと思う。







        >> 続きを読む

        2016/08/16 by atsushi

    • 1人が本棚登録しています
      現代アドラー心理学

      前田憲一 , 高尾利数 , CorsiniRaymond J , ManasterGuy J1995/02

      4.0
      いいね!
      • 人は社会性のある仕事をするからこそ責任をもち、行動力が生まれる。病などで出来ないことはたくさんある。しかし出来ることも沢山あり、目を向けるべきはそちらだと本書は説く。納得がいく仕方で自分の目標を追求することこそ人生における成功の大前提であり、セラピーにおいてはセラピストがクライエントに達成させようとすることであるという。

        http://naniwa1001.blog108.fc2.com/blog-entry-190.html
        >> 続きを読む

        2015/08/22 by hayato

    • 1人が本棚登録しています
      呼吸による癒し 実践ヴィパッサナー瞑想

      RosenbergLarry , 井上ウィマラ2001/02

      5.0
      いいね!
      • 【呼吸は気づき、慈悲、智慧を育むための完全な乗り物であるというアプローチで記されたブッダ直伝の瞑想法「アーナーパーナサティ・スートラ」に基づき、あるがままの世界に目覚める方法を平易に解説。】

        プラユキさんの本「自由に生きる」の中で、素晴らしい本だと紹介されていたので読んでみました。

        ・・・すばらしい!!  

        呼吸瞑想は実際にやってみると、ほんとに難しい。難しいと思ってるから難しいのかもしれないけど(ただ座って自分の呼吸に意識を向けてるだけ)、なかなか続かないのです

        けれど、この本を読むとその疑似体験をしたような気になります。瞑想するというのは、こういうことなんだとか、気づくというのはこういうことなんだとか。文章の一つ一つが深く、美しく、崇高で、、、お釈迦様の教えが繰り返し学べて(それを実感する、気づくのが瞑想だからね)、、、瞑想したくなります。瞑想すれば、自然にありのままの身体、感覚、心、法、つまりあるがままの「今ここ」すべてに気づき、苦を乗り越えた涅槃の境地に至ることができるようになるわけですね。

        瞑想しなくても、すばらしい読書の時間になりました。(線引きまくり)

        どうも私には呼吸瞑想は難しい気がする。けれど呼吸瞑想だけが瞑想ではないのです。座ることだけが修行ではないのです。修行とは日常生活から離れたものではないのです。掃除やゴミ出し、洗濯だって立派な瞑想修行になるのです。ちゃんと気づきながらすればね。

        >ふだんの生活からかけ離れた秘境的な修行ではなく、あらゆる瞬間において意識が最高度に鋭敏であるような新しい生き方

        >修行を日常生活に導き入れること

        が重要です。筆者もここを強調されてました。なので、「第6章 日常生活と共に呼吸する」は何度も読み返したいと思います。

        大事なのはいつも目覚めていて、あるがままに気づいていること。

        現代人は、心が「今、ここ」から余所に、過去に、先のことに行ってしまいがち。そしてそれに執着してしまう癖がついている。自分の考えに、自分の好みに、自分の感情に、自分の○○に執着する。その癖をよりよい習慣をつけることで直すのが瞑想の役割でもあるのです。呼吸瞑想で無常、無我、空の境地を経験することは可能ですが、日常生活で経験することも可能です(障害は大きいけどね)。

        無常のものが生まれ消えていくのをただ見るという経験をくりかえすことで、何があってもOKだよ、と動じることのない懐の深い、器の大きい人間になっていく。

        瞑想に興味がない人でも、読むだけでたくさんの気づきがあり、それによってきっと心は癒されていくことでしょう。
        マインドフルネス、メディテーションは奥が深いです。
        やっぱり、ちゃんと瞑想ができるようになりたいと思います^^;
        >> 続きを読む

        2016/09/22 by バカボン

    • 1人が本棚登録しています
      <生きる意味>を求めて

      松岡世利子 , 上嶋洋一 , FranklViktor Emil , 諸富祥彦1999/10

      5.0
      いいね!
      • アマゾンで頼みました。明日、届きます♡楽しみです。

        2013/09/25 by ともぞう

    • 1人が本棚登録しています
      母という暴力

      芹沢俊介2005/06

      3.0
      いいね!
      • 「母が振る暴力」ではなくて、
        「母という存在そのものに暴力性がある」という視点(ざっくり)。

        母という権力
        →子どもの教育に“密接に”関与(きっとここ大事)
        →子どもへの理想・「思い通りにしたい」という期待
        →子どもの行動抑制・暴力の発現…。

        母性と権力の根源、
        「母親(生み)」と「母(育て」の存在の区分けの解釈は
        ちょっと新鮮かも?
        児童養護の視点にもつながる、きっと。

        『家族という暴力』も、併読必須?
        >> 続きを読む

        2012/06/13 by Nazru0427

      • コメント 3件
    • 2人が本棚登録しています
      ブッダの瞑想法 ヴィパッサナー瞑想の理論と実践

      地橋秀雄2006/05

      3.0
      いいね!
      • マインドフルネスを学びたい人にオススメだという本書を読んでみました。マインドフルネスの起源となったブッダの瞑想について書かれています。史実に忠実に、正当な内容が書かれてあるため、誤った理解を防いでくれると思います。しっかり理解して、実践するのはややハードルが高いけど、なるほどな〜〜〜と思える本でした。 >> 続きを読む

        2016/09/22 by mdoi

    • 1人が本棚登録しています
      ピアニストの脳を科学する 超絶技巧のメカニズム

      古屋晋一2012/01

      カテゴリー:楽器、器楽
      3.0
      いいね!
      • 超絶技巧の大曲を華麗に弾きこなすピアニストの秘密に迫った本です。

        私自身もピアノを弾くので、
        弾けるようになっていくプロセスや上達の道筋についての脳やからだの変化に驚きました。人間の身体の不思議さ、脳の可能性をあらためて感じました。
        ピアノを弾けることは特別なことだなと思います。
        >> 続きを読む

        2015/02/23 by noriko34

      • コメント 2件
    • 2人が本棚登録しています
      倍音 音・ことば・身体の文化誌

      中村明一2010/10

      4.0
      いいね!
      • 尺八奏者としての中村明一氏の「倍音」に対する考察にはじまり、西欧の「音・音楽・言語」などに対する捉え方の差異から生じる、相対的な「日本文化論」的著書。

        調べてみると、その主張や、出典した情報についても「トンデモ」など、賛否両論あるようですが、個人的にはとても興味深い考察がなされていると思います。

        まず、「整数次倍音(基音の整数倍の、波形として規則正しい倍音)」と「非整数次倍音(基音の非整数倍の、波形として不規則な倍音)」の特徴を挙げ、日本の伝統音楽が「非整数次倍音」を重んじ、尺八をはじめとする邦楽器は、この「非整数次倍音」が強く出る楽器である、と主張しています。
        「非整数次倍音」は熱帯雨林などの自然界で多く発される倍音らしく、この非整数次倍音の多い「尺八」は、それだけ「自然界の音」に近い音を出す、楽器であると言えます。

        そして、角田忠信氏の著書「脳の発見」の情報を出典しながら、大きく二つに分けて西欧人は、「子音を含む音節」は言語として左脳で捉え、その他の音、楽器音や、自然界の音は右脳で「音楽」として捉えており、ひるがえって日本人は西洋楽器音や雑音(何が雑音かの定義は難しいですが)を除いて、子音や母音で構成される「ことば」や、邦楽器音、自然界の音すべてを左脳で、「言語」として処理しているらしいです(あくまで、ひとつの研究結果に基づくひとつの論説ですが)。

        私が思ったのは、日本人が春にはうぐいすの「ホーホケキョ」、夏には蝉の「ツクツクボウシ」や「ジリジリ、ミーンミーン」という鳴き声、秋の夜長には鈴虫の大合唱などを聞いて「季節の情緒」を感じるのは、上記の論説をもとにすると、それらを聞いて、日本人は「音」である以上に、「非整数次倍音」を多く含む「自然の音響」という非言語性のコミュニケーションに「非言語という言語の潜在性」をそこに見て取り、桜と同様、「もののあはれ」として尊び、慈しむ心が、四季折々の、自然豊かな日本において幼少時から育まれるのではないかと思いました。

        また、和歌において「ツクツクボウシ」から着想を得て「つくづく惜し」「つくづく憂し」などに変化する「掛詞」を生む土壌を作ったのも、日本語の擬態語・擬声語・擬音語などのオノマトペの豊かさに起因し、それは母音主体の日本語の持つ、日本語の「論理性」よりも「音響面」が強調された、ひとつの側面であることも考えられます(私の教会に、日本語のダジャレが好きな外国人宣教師の方がいます。私もダジャレが好きで、ダジャレ好きを「同音異義語過敏症」と呼んでいますが、ダジャレが多い人は子音のあとに母音が必ず来るという制約があり、音の組み合わせの少ない日本語の中で「いかに遊んでやろうか」という、隠れた目論見や野望をひそかに抱いていると分析しておりますが、、、)。

        そして、著者は「密息」という独特な呼吸法とも関連させ、日本の国土の環境(高温多湿で音が反射しにくいため、高次の倍音が常に鳴り、倍音と共に暮らしていた)と、西欧の、石やレンガ造りの国土(音が反射しやすい、響きやすいため、高次の倍音が吸収されてしまう)を対比させながら、西欧の音・言語・音響(自然音含む)、基音と倍音がそれぞれ独立した形で発展してきた西洋音楽と、西洋音楽では雑音となり得る「倍音」や、時間に付随する要素として「拍」よりも、「間」といった概念が重視され、音・言語・音響、それぞれ渾然一体となって、あるがまますべての「音」を包含させて発展してきた、非西洋音楽、インドネシアのガムランや、いわゆる「純邦楽」、とりわけ「尺八」のもつ可能性に言及しながら、20世紀末の、現代音楽の潮流にある、音・言語・音響、すべてが渾然一体となった「音響重視」の「言語」を超えた「非言語性のコミュニケーション」である「新時代の”音楽”」についての希望を表明すると同時に、著者は現代音楽、現代音楽と密接なフリージャズやロック、ヒップホップ(おそらく、ノイズミュージック、ポエトリー・リーディングなどの曲も含め)といった「音響重視」の音楽が生まれたのも、「西洋的な音楽の枠組みから日本的な音楽の枠組みへと歩み寄ってきた」と、主張しています。

        少々、強引な物言いが見受けられますが、「音響を楽しむ」という「言語を超えた非言語性のコミュニケーション」の「音楽」の一形態の面白さ、そして、本書で語られる「尺八」という楽器のもつユニークさ、そして改めて非西洋音楽、純邦楽への関心を湧き起こさせてくれた一冊でした。
        >> 続きを読む

        2018/02/21 by KAZZ

    • 1人が本棚登録しています

【(株)春秋社】(シユンジユウシヤ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(出版社,発行所)

会員登録(無料)

今月の課題図書
読書ログってこんなサービス
映画ログはこちら
読書ログさんの本棚

レビューのある本