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伊坂幸太郎 (2006/01)
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明るくて軽快なサスペンス。 映画『スティング』を観てるような気持ち良さがあって、 読んでる最中も読後も清々しかった。 とにかく設定からしてユニーク。 作戦を練るのが人間ウソ発見機の男、 表舞台に立つのが演説の達人の男、 細かく立ち回るのが天才スリの大学生、 車を運転するのが体内時計を持つ女、 この4人で陽気に銀行強盗をやってのける。 逃走中、現金輸送車襲撃犯に横取りされてしまうコトから 物語は大きく変わっていく。 誘拐、殺人、裏切り…暗くなる要素がいっぱいあるのに まったく感じさせないのは、 登場人物の会話にシリアスさがないからだろう。 やはりこのストーリーのキーになる台詞は 「ロマンはどこだ」 演説の達人、響野が犯罪のスタートラインに立った時に呟く。 個人的には彼が一番好きだ。 >> 続きを読む
2019/01/28 by NOSE
百田尚樹 (2013/11)
これ、( ・∀・) イイネ!すぐ読み終わるいわゆる「ショートショット」がたくさん収録されている。流行りの作りな感じの「連作」でもなくテキトーに読んで楽しめる。オチがひとこと。上の本の写真にもある通り「衝撃のラスト1行」落語みたいな楽しみかたですなw現代劇で、ほんとの「小噺」(Amazon解説)「ご主人の欠点は浮気性」帰宅すると不倫相手が妻と談笑していた。こんな夜遅くに、なぜ彼女が俺の家に?二人の関係はバレたのか?動揺する俺に彼女の行動はエスカレートする。妻の目を盗みキスを迫る。そしてボディタッチ。彼女の目的は何か?平穏な結婚生活を脅かす危機。俺は切り抜ける手だてを必死に考えるが…(「夜の訪問者」より)。愛する人の“秘密”を描く傑作集! >> 続きを読む
2018/09/12 by motti
中田永一 (2010/08)
乙一さんの「別名」での作家デビュー作ということを知って気になり、読んでみました。短編が4本収録されますが、どれも漫画の原作にでもちょうどいいような楽しさです。表題作のように映像化されたものもあるけど活字として、小洒落た短篇として、珠玉の輝きは乙一さんの書いたかつての「切なさの達人」を彷彿とさせますね。そしてライトノベルへの回帰と。僕は「植物人間から意識が戻ったハナシ」と「美人がブスメイクで目立たないようにしてるハナシ」がおもしろかったですヽ(*´∀`)ノ読み終わってそのへんに置いといたら愚娘も「おもしろいおもしろい」とあっという間に読んじゃいましたよ。ライトノベルやね...。(amazon解説)「人間レベル2」の僕は、教室の中でまるで薄暗い電球のような存在だった。野良猫のような目つきの美少女・百瀬陽が、僕の彼女になるまでは―。しかしその裏には、僕にとって残酷すぎる仕掛けがあった。「こんなに苦しい気持ちは、最初から知らなければよかった…!」恋愛の持つ切なさすべてが込められた、みずみずしい恋愛小説集。 >> 続きを読む
2018/09/28 by motti
伊坂幸太郎 (2009/07)
再読。愉快なギャング達と再会!『陽気なギャングが地球を回す』の続編。まぁ前作を読んでた方が楽しめるかな。読んでる方が無難無難。ギャング達4人の日常に描かれた短編がいつのまにか1つの長編につながっていく。第3者視線から語られるギャング達の日常がすごく面白い。各々のパートを経て、4人が集結する場面はなんかちょっと感動的でもあって、自分はホントこのギャングたちが大好きなんだなぁと実感。特にギャングメンバーの響野が愛すべきいじられキャラで最高。なんとなく伊坂先生も響野のシーンを書いてるときが一番楽しそうな気がする。あ、それと本編とは直接関係のないボーナストラックが巻末に収録されてるんだけど、そっちも秀逸。4人それぞれがさりげない登場の仕方で人助けをするのが、微笑ましくてニヤニヤしちゃう。あぁいつか僕もこんな陽気なギャングたちの仲間に入れてほしい。 >> 続きを読む
2018/08/05 by ねごと
葉室麟 (2013/11)
不義密通の疑いによって10年後の切腹、その間に家譜編纂をする役目を命じられた豊後羽根藩の元郡奉行の戸田秋谷の生きざまを描いたお話でした。自分にとって、人としての生き方や姿勢の軌道修正になるようなとてもよい本に出会えたと思いました。戸田秋谷の人としての懐の深さ、損得や私欲に左右されない清廉な生き方が素晴らしく、心が洗われる気持ちになります。 >> 続きを読む
2020/02/15 by うらら
森見登美彦 (2009/10)
日本の名作をオマージュにした体を成しながらも、内容は作者お得意の京都の腐れ大学生の生態モノ。やっぱり表題の「走れメロス」が一番面白かった。物事の道理や常識を一切無視した、というか鼻であしらわれたように強引に進むストーリー展開に巻き込まれていく読書って、なんて快感なんだ。太宰センセも手を叩いて喜んでいるんじゃないかしら。 >> 続きを読む
2019/12/19 by かんぞ~
白石一文 (2013/01)
直木賞受賞作ということで読んだのですが...。「ほかならぬ人へ」「かけがえのない人へ」2話収録の単行本、そして直木賞受賞作。この作家の作品を初めて読みますが、恋愛小説だという。なるほど、そういえばそうです。こういうのを映画化、ドラマ化してもスカスカのトレンディドラマみたいになるのが目に見えてる感じ。最近はテレビドラマなんかは全く見なくなったんですが、そう。そういう「仕事と恋愛と」とかそういうのが嫌い見たいです、僕。小説では文字であるところが多少は文芸的な気分にはなるんでしょうけどね。 >> 続きを読む
2018/07/11 by motti
貴志祐介 (2011/01)
プロ棋士の塚田が眠りから覚めたそこは廃墟の様な舞台。キングとして青の軍団と戦えという指令。手駒を動かし戦略を生かして、相手を倒すゲームの世界に入ってしまったことを塚田は知る。タイトルはゲームの名称だが、ルールはしっかりと文中で説明される。その中で誰が誰に強く誰に弱いのか。それを見極めたうえで戦力を配備し、相手のキングを取れば勝利。先に4戦とれば勝利だが、戦略的にも策略にもよく考え抜かれている。先制攻撃だったり、敢えて待機したり。そして駒は昇格できる。これによって複雑な思考が求められる。将棋や囲碁にチェスなどが好きな人は存分に楽しめるし、ラストに仕掛けられた貴志さんらしいホラー的側面も忘れていなく面白い。 >> 続きを読む
2019/09/27 by オーウェン
百田尚樹 (2011/05)
H23年6月10日最後の一行にオチが。思わず「コワ〜!」と、思ってしまうオチだったりなんとなくこういう終わりかなと、想像できるものもありましたがどの話も面白かったです。やっぱり、うまいなぁ…って、思いました。 >> 続きを読む
2017/07/18 by ゆ♪うこ
伊坂幸太郎 (2003/02)
1回目の読了。2015.4.27再読2回目だが、初めて読んだ時には途中で断念した。(なぜかは忘れたが、気分が乗らなかったのかもしれない)従って最後まで読んだのは今回が初めて。映画版を先日見てある程度の結末は知っているけど、こちらの原作版の方が話の痛快さは一枚上手。赤川次郎氏のサスペンスを思わせるような読みやすさ。いや、久し振りに面白い小説を読んだ気がする。2回目の読了。2017.2.17再読3回目。「陽気なギャングの日常と襲撃」を読むためにおさらい目的での再読。やっぱり面白い。騙し騙され最後には誰が勝つのかという話の構成はよくできているなと思う。成瀬と響野のキャラの区別が混同しやすいのが難点かなと思うけど。この調子で次の「~日常と襲撃」も読んでいきたいと思う。 >> 続きを読む
2017/02/17 by おにけん
伊坂幸太郎 (2006/04)
再読。前半は4人それぞれの短編。リンクするのが醍醐味でもあるけど、なんて狭い世の中だと思わなくもない。今回は久遠の活躍がよかった。成瀬はできすぎ。 >> 続きを読む
2016/10/30 by tomolib
恩田陸 (2000/10)
無人島だと書いてあるが、なんとなく軍艦島あたりがモデルなのかと思った恩田さんのミステリ。謎の死に方をした3人の来訪者。その謎を探るため、検事2人組が島内を歩き回り事件の検証を。出てくる人物が少ないので、自ずと犯人もすぐに分かるという構成。というか恩田さんのミステリなので、やはりそっちの方向かという感じ。短くてサクサク読めるのは結構だが、決して本格な展開を期待してはいけません。ある種脱力しかねないオチなので。 >> 続きを読む
2022/04/10 by オーウェン
石持浅海 (2008/02)
大学の同窓中心に7名が高級住宅街のペンションに集まったところで繰り広げられる殺人劇。最初から犯人は分かっている構成だが、頭でっかちのメンバー内でのやり取りがなかなか面白い。現実離れした設定・展開・殺意だが、ある種の閉鎖環境ミステリーとして楽しめた。 >> 続きを読む
2017/08/12 by aka1965
原田マハ (2011/08)
女の友情って、いいなぁ。青春時代を転校先の見ず知らずの土地で過ごすことになった主人公。そして友達と、特別な人と…。現在と過去の話がうまく絡み、自分も思い出の場所に行って物思いに耽るような、くすぐったい感じがした。そして、始まりそうな恋よりも、友情を選んだあゆがとても苦しくて、長いため息が出てくる。ラストは、なんとなくひっかかっていたものが急に、残酷に現れる。でーれー、ええ夢見せてもろうたが。本書の中で好きな文章があった。「そう。あの頃、私たちは誰もが光の中にいた。おかしなものだ。光の中にいる時は、光を意識することなんてめったにない。そのくせ、その場所から一歩踏み出すと、どんなにまぶしい光のさなかにいたのか、初めてわかるのだから。」昔の光も忘れてはいけないけど、それ以上に今この時の光をしっかり噛みしめないといけないなぁ、と感じさせられる本だった。 >> 続きを読む
2018/02/21 by 豚の確認
石持浅海 (2010/08)
社会人である長江高明、熊井渚、湯浅夏美の男女3人が、毎回ゲストを迎えながらの飲み会を不定期に開催している。そして、ゲストが持ち寄る奇妙な話を推理して、裏に隠された真相に迫るという形式の石持浅海の短編集「Rのつく月には気をつけよう」を読了。この短編集は、アイザック・アシモフの「ユニオン倶楽部奇譚」を思い起こさせるような作品だ。これは手軽に読むにはもってこいのミステリで、一日に一作づつ、酒の肴に読む作品としては申し分ないであろう。また、お酒が好きな人にはたまらない、酒飲みミステリ(宴会ミステリのほうがいいかな?)という背景も面白い。取り扱っているのは、事件というよりは色恋沙汰。推理というよりも、あくまでも推測という気がして、論理的に飛躍しすぎているような気もするが、読んでいて、そういったことはあまり気にならない。最初の作品だけは、ちょっと肝が冷えるような内容であるが、他はほとんどが、ほのぼのとした恋愛ミステリになっている。重いミステリ作品の合間に読む短編集としては、最適ではないだろうか。 >> 続きを読む
2022/04/09 by dreamer
宇佐美まこと (2012/03)
前半がね読みづらいって言うのか、何て言うのか…けっこう読むのに時間がかかったよ…(;´д`)トホホでも、ただの限界集落のホラー話と思ったらスケールの大きい話になったなぁ~と、言うのが正直な感想。それと出てくる人達の接点が見事に繋がって伏線が綺麗に回収できてるのが良かった(゚д゚)(。_。)ウン四国・尾蛾町に他の地域からやってきた期待されてた陸上選手だった中学教師・金沢。自分に対して両親の無関心さから非行に走った金髪の転校生・杏奈。仕事に疲れ早期退職して妻と共に田舎暮らしに憧れてたIターン就農者・松岡。この3人の心情とともに話が進む土着ホラー廃校が決まった尾蛾中学校。廃校誌に載せる文章にで3年生は校歌を調べる事に3年の担任である金沢圭介と共に調べるうちに過去にあった陰惨な事件や校歌の3番が消えてる事を知る両親が離婚し父方の祖母のところに来た吉田杏奈自分は必要とされてない人間だと心を閉ざしてたがある日、同級生の祥吾と自分の家の天井裏からしか見えない部屋がありその中で手玉をしている女の子を見て驚く!!都会の生活(仕事)に疲れ妻を伴い田舎暮らしに夢を見て尾蛾にやってきた松岡隆夫しかし自分の考えに固執しやがて周りから浮く存在にそしてこの尾峨地区は平家の落人の隠れ里と言われその山奥には滅多に人が立ち入らない不入森(いらずのもり)が…人の負の感情を食べる「粘菌」やがて「粘菌」は人間の意志のようなモノを持ち負の感情を持ったものに近付き取り込もうと…金沢先生も安奈もこの事件を通して成長したと思うあれだけの体験だもの今まで悩んでたこともこの出来事で霞んでしまうしね松岡は仕方ない部分もあるなぁ…第二の人生、やり直しも含めて期待した分人間関係の躓き痛かったけど自分の考えに固執しすぎたんだと思う。やっぱり農業初心者なんだからもう少し周りの話を聞いても良かったんじゃないか?この八方塞がりはかなりきつかったのは想像できるし田舎の方が人間関係濃いから…ね。平家の伝説から80年前の事件、60年前の事件に山の民の掟、消えた3番目の校歌‶呪い〟を実行しようとする粘菌老人施設に入所していた痴呆症の菅田淳子に猟師の子孫の安奈の祖母・タキエと綺麗に話が繋がってて伏線回収は凄いヾ(≧∇≦)〃そして粘菌。「粘菌」ってこの本を読むまで知らなかったけど人間の負の感情ってやっぱ凄いんだなそれを糧にしたら餌に困らないし進化するのは人間だけじゃないってことだよねエピローグはお約束。 >> 続きを読む
2020/06/26 by あんコ
笹本稜平 (2012/05)
ビンティ・チュリ(祈りの峰)僕ら3人が出会った山小屋「ビンティ・ヒュッテ」から名前を取って命名した。未だ名前の無い未踏峰。7000m満たない目立たぬ頂きだが、僕らを残し亡くなったパウロさんと僕らの希望の頂だ。パウロさんと僕らは4人のチーム、必ず彼と共に祈りの峰に辿り着こう。胸にはパウロさんの遺骨と、彼が僕らに残してくれた希望を抱いて・・・。元敏腕システムエンジニアだった裕也は、万引きにより逮捕され職を追われた。派遣社員として先の見えない仕事に明け暮れる毎日の中、ふと目にした北八ヶ岳の山小屋の募集に応募する。山小屋「ビンティ・ヒュッテ」のオーナの蒔本(パウロ=洗礼名)は裕也を即決で雇い入れ暖かく遇した。パウロは世界的に名の知れたクライマーだったが、現役を退き登山用品店経営を経て、北八ヶ岳で山小屋を経営するに至った。ビンティ・ヒュッテのスタッフには、卓越した料理の才能が有りながら、アスペルガー症候群であるが故に職場に馴染めずなかったサヤカ。知的障害はあるが頑強な体と繊細なスケッチ能力を持つ慎二が働いていた。彼らはパウロの大木のような魅力の下で伸び伸びと仕事を続けていた。4人は共通の夢を見るようになる。それはエベレストに有る名も無き未踏峰に挑み4人で頂きを踏む事。具体的に実現する為4人は冬の富士山で訓練を繰り返し着実に実力を伸ばしていった。山小屋はシーズンオフは働く事が出来ない。3人はそれぞれ違う職場でシーズンインの日を夢見て仕事に勤しんでいた。そんなある日、山小屋が火事になりパウロは焼死してしまう。彼らは嘆き悲しんだが、弁護士を通しパウロから3人に遺言が届く。その遺言にはパウロの生きてきた足跡、そして遺産を彼らに譲り各々の人生に役立てて欲しいという記載が有った。サヤカは言った「パウロさんを連れてってあげようよ・ビンティ・チュリへ」分かった。登ろう、ビンティ・チュリに。パウロさんと僕らの夢を実現する為に・・・この本を山岳小説と読むか、成長小説と読むかで正反対の評価になります。評判があまりよろしく無い本ではありますが、僕はこの本とても感動しました。山に夢中でしがみつく事で生きている喜びを全身で感じて、新たな人生の扉を開く原動力にしていく姿を頭に描いて、自分も頑張らなくっちゃと高校生みたいな安直な感想を抱きました。朝読了したので今日はやる気満々ではつらつ会社員でした。おかげで今日はなんだか疲れた・・・。 >> 続きを読む
2015/06/04 by ありんこ
貴志祐介 (2013/09)
擬似の世界で、2チームに別れて戦い、相手の将を殺すと勝ちってゆうゲームに参加させられる話。なんだか怖い。 >> 続きを読む
2014/08/21 by bob
石持浅海 (2007/09)
酒の肴にこんなミステリ。この本にキャッチコピーをつけるならこんな感じが適当。親友関係の長江に夏美に熊井。酒の肴に料理を一品添え、誰か一人ゲストを読んでだべっと語り合う。料理は生ガキにチーズフォンデュ、豚の角煮にスモークサーモン等など。それに合わせてブランデーやビールなど酒の種類も変わる。するとゲストの体験話が始まり、長江が真相を突くというのが主な流れ。石持さんなので座間味くんのマイルド版といった感じ。ラストにちょっとした驚きもあり。 >> 続きを読む
2019/05/08 by オーウェン
三浦しをん (2010/10)
おんぼろアパート木暮荘の住人が出てくる短編集。登場人物がクロスオーバーしているのでだんだん木暮荘に愛着が湧いてくる。 死ぬ間際の友人の言葉がきっかけで猛烈にセックスをしたくなったおじいさんの話がとても面白かった。どうしたら拒絶されることなく、いたすことができるのか?その奮闘する思考があまりにも猛然としていて笑えた。 風来坊のカメラマン並木の独特の世界観も好き。覗き見される女子大生と覗き見する男の話もちょっとドキドキしながら楽しく読めた。性表現が多いけれど、気持ちの悪いエロさではないので私はOK >> 続きを読む
2018/08/12 by かなかな
【(株)祥伝社】(シヨウデンシヤ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(出版社,発行所)
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