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永倉新八 (2009/05)
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新撰組の生き残りの永倉新八が、大正になり、七十代半ばになってから、残した回想録である。新撰組モノの小説と若干異なる印象を受けるところがいろいろあって面白かった。たとえば、永倉をはじめとした新撰組の隊士の多くは、どうも尊王攘夷のつもりでそもそも新撰組に参加し、ずっとそのつもりでいたようであることである。それほど幕府に殉じるというつもりがはじめからあったわけでもなかったようである。そうしたら、いつの間にか、そのつど目の前に任務に一生懸命誠実に取り組んでいるうちに、完全に幕府側ということになり、会津と一体化していって、時勢の変化の中で賊軍ということになってしまったようである。永倉自身よくわからないまま、漠然とした考えで、なんだかよくわからないが新撰組のために命を張るというつもりで尽しているうちに、ああいう時の流れになったようである。また、永倉のこの回想録を読んでいてとても興味深かったのは、芹沢鴨のことを高く評価してとても惜しんでいたことである。だいたい世の新撰組モノの小説では、芹沢は近藤に倒されるなんだか脇役めいた扱いなのだけれど、永倉によれば欠点も含めてなかなか興味深い人物だったようである。真木和泉や平野國臣についても、新撰組からすれば敵であるのに、その立派な態度に感心しその死を惜しんでいるあたりに、永倉や新撰組隊士たちの懐の広さや純情さを感じた。ラストの方では、雲井龍雄も登場し、とても興味深かった。それにしても、結局、大正頃まで生き残った新撰組隊士は、永倉新八と斎藤一と尾形俊太郎ぐらいだったのだろうか。永倉のみまとまった回想を残してくれた点で、本当に貴重な一冊と思う。生き死にの不思議さを思うのと同時に、永倉の場合最後まで生きることができる限りは生き残ろうとし闘い続けた、その姿勢や意志が、やっぱり長寿の秘訣だったのかもなぁと思われた。 >> 続きを読む
2016/07/28 by atsushi
アフロ (2011/08)
あー!!旅行に行きたい!色々な場所に行きたい!!って思わされます☆笑 >> 続きを読む
2014/08/22 by Sachupan
宮部みゆき (2005/06)
個人的には宮部みゆきの作品の中ではNo.1です。あらすじは下記でバカボンさんが詳しく説明して下さっているので割愛しますが、様々な理不尽、それぞれの立場での腹黒い思惑などにキーッとなりながらも、最後の最後で、鬼と呼ばれた加賀様が、自分の使命を覚悟しながらも、ほうの命を慈しんで、新たな名前を授けてくれた事に号泣。人の優しさに胸が熱くなりました。何があっても絶対に手放さない本です。 >> 続きを読む
2017/01/11 by チルカル
新人物往来社 (2011/01)
この本の名言をご紹介します。***十人十色というからには、心の数だけ恋の種類もあっていいんじゃないかしら。 >> 続きを読む
2012/11/02 by 本の名言
松本一男 (1989/08)
孔明を例に社会を見る。リーダーとしての振る舞い部下に対する接し方等会社にまつわる話が多くかなり前の本だからか、松下幸之助がよくでてくる。 >> 続きを読む
2015/09/01 by トマズン
池波正太郎 (1990/08)
図書館本。六篇を収録した短編集。塚原卜伝の話を読みたくて借りたのだが、卜伝の物語はいまひとつだった。そのかわり、間宮林蔵の晩年を描いた「北海の男」と、人斬り半次郎に挑んだ男の話「剣客山田又蔵従軍」が面白くて得をした気分。特に、山田又蔵が人斬り半次郎こと桐野利秋に切りつけてしくじり、それが縁で桐野と西郷隆盛につき従って西南戦争に従軍する物語がよかった。半次郎と西郷は、男でも惚れてしまう人間的魅力に満ちていたようだ。幕府の隠密活動をしながらも、冒険家の魂を持ち続けた間宮林蔵を扱った物語もまた読んでみたい。 >> 続きを読む
2021/02/16 by Kira
劉寒吉 (1990/11)
「山河の賦」は、第二次長州征伐(四境戦争)の中の小倉口の戦闘、つまり小倉・長州戦争を描いた歴史小説。 第二次長州征伐において、小倉藩は、幕府や諸藩の軍隊が傍観する中で、たった一藩、どこにも逃げるわけにもいかず、長州藩の軍勢と苦しい戦いを戦わねばならなかった。 しかも、幕府軍は総大将の老中・小笠原長行が単身逃亡、諸藩の軍勢は勝手に撤退。 その絶体絶命の小倉藩の軍隊を率い、鬼神の如き働きをして、圧倒的に不利な戦いの中で長州軍をゲリラ戦であちこちで撃破し、よく一藩の面目を保ったのがこの小説の主人公の島村志津摩である。 この小説では、精緻に当時の戦争の様子が諸資料をもとに再構成されており、読む人をして小倉戦争をリアルに眼前に彷彿とさせる。 島村志津摩のみでなく、今は名前もほとんど忘れられている、小倉藩の諸将・諸士の奮戦・奮闘ぶりが、本当によく描かれている。 愛する郷土を守るため、勝ち目のない戦いの中で最後まで力を振り絞って戦った島村志津摩以下の小倉の将兵たちの姿は、とても感動的である。 この本を読んで、小倉戦争はこんなに激しい壮絶なものだったのかと、改めて深く考えさせられた。 長州の軍勢は、戦術として、小倉の民家を次々に焼き払ったらしい。 歴史の教科書ではほんの一行か、あるいはまったく触れられない出来事も、本当は壮絶な出来事であり、多くの人の万感の思いのこめられたものの場合もあるのだと、あらためて思う。 劉寒吉は、戦前・戦中・戦後に北九州で活躍した作家で、この「山河の賦」は、戦時中に執筆されたものらしい。 そのためか、文中に独特の気魄と壮絶さがみなぎっており、今の世ではなかなか書けない迫真の戦闘歴史小説と思う。 劉寒吉は、おそらく、絶望的な戦いを圧倒的に不利な状況の中で戦うかつての小倉藩と、その当時の日本の状況を重ね合わせて見つめていたのだろう。 私が四の五の言うより、ぜひ多くの人に読んでもらいたい。 これは、今も読み継がれるべき、すばらしい作品と思う。 ほとんどいまや無名になっているのが、もったいない作品と思う。 作中、小倉城が炎上し、一藩存亡の危機に陥った時に、島村志津摩が全軍の士気を鼓舞するために演説するシーンがあるのだが、このセリフがまた泣かせる。 「・・・われらは、あまりに自分自身の力を知らなんだ。信頼すべきは、わが軍である。信頼すべきは自分自身の力である」 ひくい巌の上に立ってさけぶ志津摩のこえは、若い兵の胸をうった。志津摩は若い兵に自信を持たせようとしているのである。 「自分の力を信じよ。けっして負けない自信を持て。」(以下略) 志津摩のこえは切々として、二百の壮丁の胸をうった。 「勝つも、負けるも、ともに同じ日本人である。このことはかなしい。しかし、われらは大義の上に立とう。大義の道を進もう。いまや、われらの故郷は焼け、われらの住むべき家はない両親も姉妹もとおく去った。われらには信ずべき同志あるのみである。わしは荒涼たる故郷の山河を想う。たのしかった山も、川も、いまは敵兵の蹂躙するところにまかせている。美しい故郷の山河は焦土と化し、われらの夢は、炎上するお城の煙とともに消えてしまった。しかし、希望を持とう。なにもかも失い尽くしたわれらは、いまこそ、小倉武士の真骨頂をあらわして、顧慮するところなく戦うことができる。われらはたたかう。われらは失った故郷の山河を奪還する。いままでの戦は小倉藩自体の力ではなかった。きょうからは、わが軍の全力をあげて必死の戦闘を展開する。(中略)ほんとうの戦は、これからじゃ。われれは最後の一兵となるまで戦う。われらは祖先の眠る地から敵を撃退することを誓う」 (172、173頁) これらはもちろん、フィクションの言葉なのかもしれないが、これと似たような言葉は、実際に発せられたのかもしれない。心に残る一冊だった。 >> 続きを読む
2012/12/22 by atsushi
藤浦敦 (1996/07)
落語三遊派宗家と名乗る、藤浦敦の作「三遊亭円朝の遺言」という本。著者の父が、円朝一門総勢200名の丸抱えで面倒を見ていたようで、円朝の死後、その名跡である“円朝”も宗家であずかり、藤浦家は名実ともに、宗家と円朝名跡継承者、とを兼ねたとある。・・・・まあ、昔のタニマチは想像を絶っしますな。東京の落語であり、それも30年ほど前から15年間、月一で連載された文章なので、その当時についていけない違和感がある。例えば、小朝さんが注目され始めた時であり、1985年1月には、期待できる若手として、小さん門下に柳家さん喬という人がいると、誉めながら、注文もつけている。その当時のことは解らないので、惜しむらくはということが、実際おこっていたのか、確かめようがない。でも、そのなかで、「東京へ移った大阪落語」と詳しく書いてあるので、紹介する。明治から大正にかけて、百席ぐらいが移し植えられた。それなりの名人が移しており、単に凡人では成しえない。大阪と東京の土地柄の相違。言葉遣いの違い。大阪人の生活のニュアンス。人情、風俗、習慣、言葉をことごとく熟知して成り立つ。その、天才的仕事をした人をあげると、「鳥屋坊主(万金丹)」「床(寝床)」を移したのが馬楽。「宿替え(粗忽の引越)」「二階ぞめき」「にらみ返し」「提灯屋」「ちしゃ医者」「高津の富(宿屋の富)」「碁どろ」「時うどん(時そば)」「めか馬」「宿屋仇(宿屋の仇討)」「青菜」で三代目小さん。・・凄い数。「壺算(瓶算)」「へっつい幽霊」が二代目円馬。「菊江の仏壇」「三枚起請」「が初代円右。「浮世床」「浮世根問」が小せん。「初天神」「愛宕山」「子ほめ」「猫忠」「後家ごろし」が三代目円馬。芸風は文楽に伝承。「二番煎じ」「電話の散財(電話室)」は、五代目円生。「三十石」は、名人円喬。「浄瑠璃息子(義太夫息子)」「親子茶屋(夜桜)」が先々代の桂文冶。なんと、多くの噺が、移植されたことか・・・・逆に移されたのは「酢豆腐(ちりとてちん)」ぐらいで(作者は、移せるほどの実力者が大阪にはいなかった、言っているが)やはり、大阪人は心広いですな。 >> 続きを読む
2013/06/08 by ごまめ
ポ-ラ文化研究所 (2003/03)
再読。昔の美人さん。今でも美人で通る、品があって綺麗。今の日本女性と何かが違う!!Σq|゚Д゚|p >> 続きを読む
2013/01/29 by あんコ
再読。続けて古写真を見てたらみんな同じに見えてきた!!(笑)個人的にはお侍さんがエジプトのスフィンクスの前で撮ってる写真が好き。よくあそこまで行ったなぁ~と。当時大変だったっしょ\(◎o◎)/当時のお侍さん万歳!! >> 続きを読む
風野真知雄 (2009/05)
図書館本。風野氏の創作の原点らしきものを感じる五篇を収録した短編集。「黒牛と妖怪」は作者のデビュー作だそうで、その時点ですでに、妖怪こと鳥居耀蔵を題材にした作品を書いていたというのが興味深い。西洋嫌いで執念深い鳥居耀蔵を後に『妻は、くノ一』シリーズにも登場させて、その陰湿な性格をさらに浮き彫りにしている。「檻の中」は、勝海舟の父親勝小吉が座敷牢の中で事件の真相を推理するもので、後に勝小吉事件帖シリーズが三冊出ている。安楽椅子探偵ならぬ座敷牢探偵というのが、ユニークで面白い。このシリーズも読みたいので、図書館で予約した。とんでもなくはずれることもある作家さんだけれど、楽しませてくれるので個人的にかなり気に入っている。 >> 続きを読む
2020/09/16 by Kira
大内美予子 (2009/08)
淡々とした文章で、あまり盛り上がらずに終わる。沖田総司は、京都に行って病気になって東京に戻っただけで、大して何もしてない人生だったんだね、というのが正直な印象です。妻にすすめられて読んだが、これを読んでも沖田総司が好きにはならない、と思う。こんな評価になるのは、私が男性だからなのだろうか? >> 続きを読む
2018/10/27 by たい♣
山口路子 (2009/08)
この本の名言をご紹介します。***退屈より大失敗を選びなさい >> 続きを読む
2013/02/28 by 本の名言
宮部みゆき (2010/06)
おちかさんがお店に来るお客さんの怪談話を聞き、その話の内容故に自分の身に起こった事を考え人間的にも成長していく 怪談と言えば怪談なんだけど人間の哀しい話でもある モノの見方によって何が悪いかってのは変わっていくよね 人間の思いの話でもあるのかな?「(´へ`; 怪談が五話収録されていてみんなバラバラの関係ないような話だけど それが五話目に繋がっていく 私はこの三話目に書かれている"おちかさん"本人の忌まわしい件"邪恋"が 木原音瀬テイストの話でそっちに驚いた\(◎o◎)/ >> 続きを読む
2012/04/17 by あんコ
風野真知雄 (2010/09)
図書館本。明治維新後、剣の道を捨てて写真師になった元幕臣が活躍するシリーズ第一弾。「西郷隆盛の顔を撮影せよ」という密命を受けた元剣客の志村悠之介は、西南戦争勃発前夜の鹿児島に潜入する。そこでは、西郷の写真を撮ろうとした写真師が殺害される事件まで起きていた。妨害され、命を狙われながら悠之介は西郷盗撮に成功するのか。西郷盗撮にからむ謎にチャンバラが加わって、とても面白い長編だった。元剣士だけあって、悠之介は仕込み杖を持っている。西郷の用心棒で「人斬り半次郎」といわれた桐野と悠之介の決闘も、勝敗の行方が意外なことになって面白かった。シリーズはあと二冊あるので、読む楽しみが増えた。それにしても、西郷隆盛の写真が一枚も発見されていないって、本当? >> 続きを読む
2020/10/02 by Kira
真船きょうこ (2010/12)
仏教徒だとか、そんな理由ではないんですけど、ときどき無性に仏像を見に行きたくなります。たぶん初めてこの感覚に気付いたのは、中学の修学旅行で三十三間堂を訪ねた時だったように思います。最初は仏像って1人1人顔が違うんだなぁという感想程度でしたが、その深みの有る表情に気付いてからは癒され放題です♪不思議と大仏みたいな仏像にはあまり惹かれず、弥勒菩薩のようにアンニュイな表情に安心するみたいです。仏像写真集みたいな本はわりと良く有るのですが、この本は女子視点で書かれているのでとっても共感できました☆ちょっとマイナーな趣味かもしれませんけど、「そうだ(仏像を見に)京都行こう♪」なんてちょっとステキじゃないですか?☆ >> 続きを読む
2012/08/22 by sayaka
佐藤晃子 (2012/03)
絵はまさに見ると描くとは大違い。頭で描いたイメージ通りに描くってすんごく難しい。タイトルは知らなくても見たことのある名画の数々。モチーフ、構図、ポーズ、色使い・・・どうして? という疑問にわかりやすく教えてくれるガイドブック。作品の背景や画家、美術史についても解説していて、学芸員さんみたい。読んだ後は美術館に行ってみたくなったよ。 >> 続きを読む
2017/11/03 by かんぞ~
北川健次 , 久世光彦 (2012/04)
久世光彦著の『死のある風景』は確か1999年に出版された。読みたいと思っていたけど、本の存在を知った時には絶版に。これは再編集された新装版。身近な人の死や、会った事ないけれどよく知っている人の死・・・。著者が抱く死にまつわるイメージを、様々な角度からまとめた91篇のエッセイ集。テーマが“死”なので、笑えるような話しではないけれど決して暗い文章ではなく、詩や俳句も紹介しながら美しい文章で綴られている。全体的に“昭和”を感じる懐かしさや心温まる話しが多い。著者が幼い時に亡くなった父親の事、98歳で亡くなった母親への思い、向田邦子に関することは何度か出てきて「親や大切な人のことはいくつになっても恋しいもんなのさ」という気持が切々と伝わってくる。女優の木内みどりのお母さん、木内松さんの話しがあるんだけどこの短いエッセイ読んで、思わず涙ポロっ。松さんの話しはドラマ化したいと思っていたようで、実現しなかったのは残念だ。読み応えあるビジュアル・エッセイ本で、とても素晴らしい一冊。 >> 続きを読む
2014/12/05 by achiko
小林保治 (2012/03)
夏季休暇の課題で、香織は読めへん!と挫けていたけど私には読みやすかった。2011年5月に出版ということで3.11とからめて話が進んだ。方丈記をもちろん初めて読んだ。有名だからどんなことを書いているかと身構えたけど読みやすくて拍子抜けしていしまった。 >> 続きを読む
2015/03/01 by 匿名
新人物往来社 (2012/05)
この本の名言をご紹介します。***正直に自分の無知を認めることです。そうすれば、必ず熱心に教えてくれる人が現れます。 >> 続きを読む
2013/06/11 by 本の名言
【(株)新人物往来社】(シンジンブツオウライシヤ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(出版社,発行所)
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