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(株)東京創元社 (トウキヨウソウゲンシヤ)

企業情報
企業名:東京創元社
とうきようそうげんしや
トウキヨウソウゲンシヤ
コード:488
URL: (株)東京創元社 http://www.tsogen.co.jp
      星を継ぐもの

      ジェイムズ・P・ホーガン (1980/05

      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! Minnie
      • 図書館にて借りる。ハードSFの名作らしい。ミステリ仕立ての展開は興味をひいて引き込まれる。映画化よりも、アクション的に動きがなくて事実認識と謎解きなので書物向きなんだろうね。評判にたがわず楽しめましたよ >> 続きを読む

        2018/07/07 by motti

    • 他26人がレビュー登録、 92人が本棚登録しています
      大誘拐 天藤真推理小説全集〈9〉 (創元推理文庫)

      天藤真2000/06

      カテゴリー:小説、物語
      4.6
      いいね! ybook chao tadahiko emi Minnie sunflower atsushi bakabonn kuuta
      • おもしろい!
        こんなに痛快な誘拐事件、ほかにないのでは!?
        刑務所から出たばかりの3人が企てた、紀州随一の大富豪、柳川とし子刀自の誘拐事件。
        身代金百億円という前代未聞の取引に発展した大騒動は、一連のショーのようで、爽快感がありました。

        誘拐なのに爽快って、なんだか不思議なかんじですが、ネガティブな感想が全く出てこないのです。
        刀自と虹の童子たちのやり取りにくすっと笑みがこぼれ、ほろりとさせられる。
        1978年発表と聞いてびっくりの、壮大なスケールのお話です。

        この作品の一番の魅力は、刀自のキャラクターが抜群なところです。
        なんて可愛らしい、パワフルなおばあちゃん。
        あまりに刀自が良すぎて、正直作者の他の作品が気にならない(^^;)

        「罪人のわが子の行方を言う親がおりまへんようになあ。・・・私、今ではなあ、あのものたちの母代わりみたいなもんですのや」
        最後までじーんとさせてくれました。
        >> 続きを読む

        2018/08/06 by あすか

      • コメント 7件
    • 他18人がレビュー登録、 43人が本棚登録しています
      アヒルと鴨のコインロッカー

      伊坂幸太郎2006/11

      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! ryoh3
      • 再読。
        最高。

        広辞苑を奪うために、本屋を襲撃する。
        そんなトリッキーでチャッキーなテーマから物語が始まる。
        ブータン人ドルジ、河崎、琴美の3人の若者に起こった2年前のストーリーと、主人公椎名の現在が並行して語られる。
        面白いのは一応主人公的に扱われる椎名は、その実全然主人公じゃないんだよな。
        彼ら3人の物語に、途中参加、飛び入り参加してるだけ。
        2年前の物語がどう着地するのか、その目撃者になってるから主人公のようになってるよな。

        初めて読んだときは、からくりがかなり衝撃だったなぁ、、、、
        まだまだミステリー初心者だったし、全然うぶだった僕。
        何も疑わずに読み進めてた気がするし、伏線も全部無視。でもそのおかげで最高の読書体験ができたんだと思う。慣れたり上級者になったりすることが必ずしも素晴らしいとは限らない。

        タイトルも秀逸。だけど中身はタイトルから受ける印象とは違うかも。
        切なかったり、目を背けたくなる事実だったり、そんな不穏な温度と、カラッとする気持ちいい空気感が、絶妙なバランスで詰め込められてると思う。
        そんなナイスな小説!
        >> 続きを読む

        2018/06/06 by ねごと

      • コメント 4件
    • 他14人がレビュー登録、 126人が本棚登録しています
      慟哭

      貫井徳郎1999/02

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね!
      • 貫井徳郎らしさを強く感じる一冊。ちょっと最後が駆け足になったのは残念だし、簡単に足がつくのもどうなの?と思ったり思わなかったり…。読みやすさという意味だと、視点を切り替えながら二人の物語が進んでいくのでとっつきやすいとは思う。ただ、あの人がこうなっちゃうのか、っていう違和感があるので行間は多量に読まないといけないかもしれないが。 >> 続きを読む

        2018/09/11 by aki

    • 他10人がレビュー登録、 35人が本棚登録しています
      青空の卵

      坂木司2006/02

      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!
      • この作品は人と人の絆について書かれていると思う。
        そして主人公の二人が事件を通じて少しずつ変わっていている❗ >> 続きを読む

        2015/06/02 by future

      • コメント 4件
    • 他7人がレビュー登録、 23人が本棚登録しています
      春期限定いちごタルト事件

      米澤穂信2004/12

      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 1回目の読了。2017.11.19
        高校進学を機に、普通の学生として生活することを協定として結んだ小鳩君と小佐内さん。ただ、日常は彼らがそう振る舞うことを許さないようで、(人が死なない程度の)事件が起こり、主に小鳩君がその謎を解決していくという話の筋。読んだ感想は、「食べ物の恨みは恐ろしい」という言葉に尽きる。小佐内さんの普段の素行からは考えられない過去が衝撃的。あと、本人たちは否定しているが、これは世間的には「付き合っている」といわれてもおかしくないんじゃね?とツッコミを入れたくなりますわ。この後の続きも手に入れているので読んでいきたい。

        2回目の読了。2018.3.21
        2018/3 12冊目(通算43冊目)。再読2回目。「秋限定~」を読むための話のおさらいが目的。無口な人ほど、怒らせると怖いというけれど、小佐内さんはその典型的な人だと思う。おお、怖い。昨今色々な日常ミステリーの作品があるけれど、古典部シリーズといい、このシリーズといい、やっぱりこの作者のミステリーは面白いと改めて実感。続いて「夏季限定~」を読んでいきます。


        >> 続きを読む

        2017/11/19 by おにけん

      • コメント 2件
    • 他6人がレビュー登録、 32人が本棚登録しています
      シャドウ

      道尾秀介2009/08

      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! ooitee
      • 道尾秀介の「シャドウ」は、読み出したらページを繰る手ももどかしいほど、一気に読まされてしまう本格ミステリの傑作だ。

        父親同士、母親同士、子供同士が同級生で、家族ぐるみで親しい付き合いをしていた我茂家と水城家。

        だが、子供たちが小学5年生になった5月、我茂の妻が病死してしまう。
        その告別式以降、息子の凰介は、憶えのない奇妙な光景が、映像となって目の前に浮ぶという体験をする。

        それから一週間後、今度は水城の妻が、夫の職場である医科大学の屋上から飛び降りて死んだのだ。

        妻の自殺は、自分へのあてつけだと我茂に打ち明ける水城。
        実は、水城は2年前から幻覚を見るようになり、娘の亜紀が交通事故に遭い、凰介は自分の父親に不信を抱くようになる-------。

        心理学用語で「シャドウ」とは、抑圧している自分の影の部分を投影する相手のことを指すそうだ。
        いったい、誰の何が投影されているのか?

        同じ空間にいて同じ時を過ごしながらも、視点の人物によって、その表情が変わっていく。

        この物語に潜む巧妙な仕掛けは、さらに洗練され、みんなの幸せを願う凰介少年ですら怪しい空気を醸し出すんですね。

        やがて導かれる真実は、驚愕だけではない。
        真相のあとに明かされる人間の深い行動心理も、本格ミステリの核に含まれるのだと痛切に感じられる作品だと思いますね。

        >> 続きを読む

        2018/09/14 by dreamer

    • 他6人がレビュー登録、 25人が本棚登録しています
      模倣の殺意

      中町信2004/07

      カテゴリー:小説、物語
      2.8
      いいね!
      • 読んでいる内に時代背景がだいぶ前だと気付き、確認してみると40年も前に書かれた推理小説だった。書店チェーンの文教堂が無名の名作を平積み告知したところバカ売れしたらしい。
        内容としては出来過ぎで、同姓同名の若手小説家が1年おいた同日に自殺するところから始まるのだが、その二人の関わり方とその師匠との盗作疑惑が意外な形で絡んでいる事が明らかになるというもの。どちらの自殺者の事を書いているのか意図的に誤認させる事で複雑なストーリーとなっている。感想としては言葉遣いと構成がイマイチで書き方によってはもっと面白くなっただろうに。
        >> 続きを読む

        2017/12/28 by aka1965

    • 他5人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      夏期限定トロピカルパフェ事件

      米澤穂信2006/04

      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 1回目の感想。2017.11.22
        小鳩君と小佐内さんが2年生になった夏休み、小佐内さんから住んでいる市内にあるスイーツのお店の制覇を夏休みにやろうと持ち掛けられる。しかし、ある事件をきっかけにして、その行動が小佐内さんがある目的を達成するために仕組まれたことが明らかになる。単なるキャッキャウフフ的な一夏の2人の高校生による健全な交際話を想像していたので、この構成には読んでいて「参った」としか言いようが無い。互恵関係を解消した二人の今後はどうなるのか?。「秋季限定~」も手元にあるのですぐにではないが今後読んでいきたいと思う。

        2回目の感想。2018.3.22
        2018/3 13冊目(通算44冊目)再読2回目。「秋限定~」を読むための話のおさらい目的。夏休み中に近所にあるスイーツを食べる目的の裏の意味が小佐内さんらしいと言えばらしいかと思う。結局どんな関わりがあるのかは明らかにされなかったが、「小佐内さん、怖い。」と思った。互恵関係を解消した二人はどうなるのか。「秋季限定~」を読みたいと思う。

        >> 続きを読む

        2017/11/22 by おにけん

    • 他5人がレビュー登録、 27人が本棚登録しています
      さよなら妖精

      米澤穂信2006/06

      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • ユーゴスラビアから来た少女マーヤと高校生4人の2か月間に渡る交流と、マーヤの帰国後の話。

        マーヤの存在が日本とユーゴスラビア、あるいは日常と非日常の架け橋となっており、紛争の辛さをリアルに感じることができました。
        世界のどこかで争いが起こっていることを知識としては知っていても、実感は持てないでいました。
        しかし今回本書を読んで、実体験とまではいかないまでも、今までよりも強くそれを感じることができました。

        心に残る作品となりました。
        >> 続きを読む

        2018/01/06 by kun

    • 他5人がレビュー登録、 32人が本棚登録しています
      秋期限定栗きんとん事件

      米澤穂信2009/02

      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 2018/3 14冊目(通算45冊目)。互恵関係を解消した小鳩君と小佐内さん。それぞれに付き合う相手ができ、幸せな高校生活を送っていると思いきや。小佐内さんは付き合う相手が変わっても行動は謎のままだし、小鳩君の推理壁も治る気配がなく「小市民」には程遠い感じ。それに加えて、放火事件に小佐内さんが関係していると疑いだした小鳩君。調査している瓜生君、小鳩君の相手の仲丸さんも絡んできて真相はどうなるのか?。その辺が気になるので下巻も引き続き読んでいきたい。

        >> 続きを読む

        2018/03/23 by おにけん

    • 他5人がレビュー登録、 23人が本棚登録しています
      銀河英雄伝説 - 1 黎明編

      田中芳樹2007/02

      カテゴリー:小説、物語
      4.4
      いいね! ybook
      • ふと手に取ったこの1巻を読み終えてから、すぐに全巻揃えてしまったほどハマった。
        なり古い本であるにもかかわらずまったくそう感じさせず、どんどんと引き込まれる。まさに不朽の名作でしょうか。
        二つの国の名将「常勝」と「不敗」との戦いや、それを補佐する将校、暗躍する第三勢力など、どの陣営にも魅力的なキャラクターがいて、物語がどう進んでいくかとても気になる。
        物語は遥か未来の話であるのも関わらず、ところどころでこの話は過去のものであるという書き方がされていることも特徴の一つだと思う。
        1巻だけでもとても引き込まれる内容だったが、この巻は顔合わせみたいなもので、これから先さらに濃くなっていく物語に期待が高まった一冊でした。
        >> 続きを読む

        2015/04/20 by 冷しカレー

      • コメント 2件
    • 他5人がレビュー登録、 15人が本棚登録しています
      犯罪

      SchirachFerdinand von , 酒寄進一2011/05

      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 12月といえばシーラッハかな、と思って、図書館で借りてきました。不穏な表紙が実によい。

        連作短編集なのですが、一貫して事件に関わった弁護士の視点で語られます。犯人たちは弁護士には本当のことをいったり、あるいは黙っていたり。文章が実にうまいのは、翻訳も良いんでしょうね。著者のシーラッハ自身が、弁護士です。

        ミステリの一種ではありますが、ミステリに区分するのはちょっと違う気がします。冒頭の「フェーナー氏」は妻の支配に耐えかねて妻を殺した医者をどのように裁くか、という話なのですが、こういう高瀬舟的な話が続くのかと思ったらそういうわけではなかったです。知恵を働かせて陪審員を出し抜く話とか、追い詰められて犯罪を犯したその顛末が淡々と語られる話とか、無罪を証明するために語り手の弁護士が探偵役のようなことをしたり、いろんなケースがあります。
        全編通して、なんらかの犯罪の判例が続きます。

        しかし、正直私は、自分が被告人として法廷に立つようなことは絶対にしないとはいえません。人だって、殺してしまうかもしれない。被告人は私かもしれない、少なくとも彼方の誰かといえるほど遠いものでもない、状況によっては誰だってそういう状況に陥ってしまうかもしれない、というのをひしひしと感じる短編集でした。

        シーラッハはドイツの作家なのですが、祖父がナチスの高官だったんですよね。それをわざわざ著者経歴に書いているんです。
        あの時代、ナチに加担せずにどうやって生きていけたでしょう?
        戦争は津波のように、一般市民には抗え切れない罪を背負わせるもののように思います。幸い経験したことはないのですが。
        シーラッハの経歴を思って読むと、いろいろ考えます。
        >> 続きを読む

        2016/12/03 by ワルツ

      • コメント 2件
    • 他4人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      Nのために

      湊かなえ2009/12

      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!
      • 高層マンションの一室である夫妻が殺された。でもその犯罪は真実ではなかった。それに至る経過並びにそれに関わった人たちの過去から現在をたどりながら、最後に真相が明らかにされる。捻じ曲がった愛をテーマにしたヒューマンドラマ。 >> 続きを読む

        2017/04/25 by konil

    • 他4人がレビュー登録、 22人が本棚登録しています
      邪馬台国はどこですか?

      鯨統一郎1998/05

      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね! ooitee

      • 某私立大文学部で日本古代史を研究するロマンスグレーの紳士、三谷敦彦。
        同大学の助手で世界史という総合歴史学を専攻する、大和撫子の外観を持つ早乙女静香。

        そして、その二人を相手に丁々発止の歴史談義を展開し、奇論奇説を開陳する正体不明の自称歴史家の宮田六郎。

        バーのカウンターでのこの三人の定説対奇説に、バーテンダーの松永が巻き込まれていく設定で、ほとんど地の文なし、会話文のみのシンプルな構成なんですね。

        この覆面作家・鯨統一郎の短篇集「邪馬台国はどこですか?」のような歴史ミステリは、数が少ないながらも、ミステリの中では有力なジャンルであり続けていると思う。

        ここでいうのは、歴史上の定説について蘊蓄なかばで、ああだこうだと異説をぶつける高尚なジャンルのことだ。
        例えてみれば、つまり「源義経はジンギスカンである」とか「清水次郎長はジェロニモである」とかいうお話ですね。

        この作品は、まさしく新人作家の第一作として、歴史ミステリに新奇な趣向を付け加えることに成功していると思う。
        語り口の滑らかさに、確かな実力がのぞいていると思いますね。

        とにかく、軽くて爽やかな喉ごし。意表をつく論法で歴史上の定説を覆す鮮やかさ。
        あとに、もたれない心地よさ。お笑い日本意外史の一回限りの手品を存分に楽しみ、知的な興奮と諧謔に満ちたひと時を過ごせるんですね。
        そして、「こんな馬鹿な話があるか」と、反論の余地を残しておいてくれる手際も、実に憎い。

        リレー式の6つの短篇からなるこの作品は、「釈迦の悟りは本物か?」という問いに始まって、表題作の「邪馬台国はどこですか?」につながっていく。

        第三話は、「聖徳太子は実在の人物ではなかった」。
        続いて、推古天皇の字解にひっかけたオチには誰しもがニヤリとするだろう。
        その次は、本能寺の変の裏目読み、明治維新の真相と続き、最後に、「イエスは誰だったか?」の秘話でトリになる。

        戦国時代の武将をノイローゼ患者に仕立ててしまったり、内乱が回避された徳川幕府の終焉に、あるとびきりのマジックを介在させたりの仕掛けも面白いが、歴史とは誰のためのものかという本質に迫った第三話の重厚さが、個人的には一番好きですね。

        この作品の中で、歴史の真実を言い当てていて妙なのは、「思えば、われわれが当時の日本を知る資料として『日本書記』、つまり勝者の記録しか持っていないということは非常に残念なことだ」という、歴史について語る言葉ですね。

        >> 続きを読む

        2018/08/26 by dreamer

    • 他4人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      プリズム

      貫井徳郎2003/01

      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!

      • 小学校教諭の山浦美津子が、アパートの自室で殺された。
        胃の中からは睡眠薬が検出され、頭にはアンティークの置時計で殴られた跡があった。

        だが、状況は一筋縄ではいかなかった。
        部屋には、同僚の男性教諭から送られた箱入りのチョコレートがあり、それに睡眠薬が混入されていたのだ。

        さらに窓がガラス切りで切り取られており、侵入者が入り込んだ可能性もあった。
        また、被害者の無邪気すぎる性格は、同僚や友人の間に、さまざまな軋轢をも生んでいた-------。

        この貫井徳郎の「プリズム」は、ミステリ好きなら誰しもがわかるように、アントニー・バークリーの名作「毒入りチョコレート事件」にオマージュを捧げ、この作品に敢然と挑んだ作品なんですね。

        すなわち、意外な結末で読者にカタルシスを与えることが眼目の作品ではなく、何通りもの結末を開示していくことが狙いの作品だと思う。

        小学校の教え子から始まり、同僚の教師、元恋人、父兄といった具合に、次々とそれぞれが連関するように、推論を構築していくんですね。
        それも、アントニー・バークリーの六通りを上回る十通りも。

        そして、最後に衝撃的な推論が用意されてはいるものの、果たしてそれが真実かどうかは断定できない。

        この作品は、我々ミステリ好きの読者の参加を誘う、企みと実験精神に満ちた貫井徳郎の挑戦作なんですね。

        >> 続きを読む

        2018/05/15 by dreamer

    • 他4人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      犬はどこだ

      米澤穂信2008/02

      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! mizukiyuno
      • 始めは軽く読める内容でしたが、後半からは重い内容でした。でも十分たのしめる本です。素人探偵が本当は犬捜しがやりたかったが、人探しを依頼され、後輩のハンペーと解決する内容ですが、帯に「衝撃のラストを見逃すな!!」とあるがまさにそう来るかといった内容です。それと後輩のハンペーが一見頼りなさそうに見えるが要所要所で活躍して物語を締めてる感じが隠れヒーロー的でいい感じです。 >> 続きを読む

        2018/04/14 by rock-man

      • コメント 2件
    • 他4人がレビュー登録、 24人が本棚登録しています
      秋期限定栗きんとん事件

      米澤穂信2009/03

      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 2018/3 15冊目(通算46冊目)。文中の「必要なのは『小市民』の着ぐるみじゃない。たったひとり、わかってくれる人がそばにいれば充分なのだ、と。」という言葉が小鳩君と小佐内さんの関係が理想的であることを証明できると思う。瓜生君は小佐内さんにとって(立場的に)下過ぎるし、仲丸さんが小鳩君と付き合うには小鳩君が無関心過ぎると思う。しっくりくる相手といるのが(当人たちの言い方はどうであれ)一番だと読んでいて思う。こういう事が、昔分っていたのであれば、今の自分の立場も変わってきてたのかなと作品を読んで思った。放火事件の犯人の方は、大体予想の範囲内だった。ただ、小佐内さんが、放火事件を追う理由までは解らなかったけれど。まあ、ミステリーの部分は考えても詳しく予想できないので、当たらなくても悔しいとは思いませんが。あと、物語の終わり方からすると「冬季限定~」は出るか怪しいと思いますが、楽しめたシリーズなので、気長に新刊を待ちたいと思います。長くなりましたが感想はこんなところです。
        >> 続きを読む

        2018/03/23 by おにけん

    • 他4人がレビュー登録、 23人が本棚登録しています
      折れた竜骨

      米澤穂信2010/11

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 一気読み♪魔術が少し顔を出すファンタジーの味つけのミステリー。最後の謎解きの部分は まるで クリスティーのポアロの謎解きのようで 思わず笑みが浮かんだ。前半から少しずつばらまかれたほんの小さな言葉 出来事が伏線になって最後に ああなるほど と感心した。この感じは まさにクリスティーの「アクロイド殺人事件」のようだった。あの時の感動でミステリーが大好きになったのだ。それを思い出させてくれた 王道のミステリーだった。楽しませたもらった♪ >> 続きを読む

        2016/08/28 by 朧月夜

    • 他3人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      孤島の鬼 (創元推理文庫)

      江戸川 乱歩 (1987/06

      カテゴリー:小説、物語
      4.4
      いいね!
      • 江戸川乱歩の探偵小説ではあるものの、冒険小説の趣の方が強い作品。

        主人公の恋人が密室殺人で殺されるところから始まるものの、探偵役があろうことか序盤で、衆人環視の中で殺されてしまう。
        そこで、主人公が犯人と疑っていた諸戸が、第二の探偵役となるのだが、探偵役になると同時に、あっさりと事件の謎は解決されてしまう。
        つまり、推理パートは中盤に至るまでもなく、あっさりと終わってしまう。

        そしてそこから、裏にある恐るべき犯罪・・・恐らく、当時だから書けたネタに挑んでいくのであるが、ここからはもう冒険小説と言ったほうがいいかもしれない。
        ただ、冒険小説として面白いため、それでガッカリすることはないのだけれど。

        そして、この作品に妙味を添えているのが諸戸である。
        少年時代の体験のせいで、女性に嫌悪感を持つ、主人公ラブな紳士である。
        主人公そっちのけで、中盤からいい味を出しているのであるが、まさか最後まで持っていくとは。


        >> 続きを読む

        2015/09/24 by ミコト・T

    • 他3人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています

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