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(株)東京創元社 (トウキヨウソウゲンシヤ)

企業情報
企業名:東京創元社
とうきようそうげんしや
トウキヨウソウゲンシヤ
コード:488
URL: (株)東京創元社 http://www.tsogen.co.jp
      星を継ぐもの

      ジェイムズ・P・ホーガン (1980/05

      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね! Minnie kumpe
      • 本棚にしまい込んであったものを再読。
        奥付を見ると1997年とあるから少なくともそれ以降に読んだのだろうが、いつ読んだのかさっぱり覚えていなければ、内容もすっかり忘れてしまっていた。1997年時点で45版と増版を重ねているSFの名著なのに、忘れてしまったなんてもったいない! ということで再読してみた。

        月面探査で発見された、真紅の宇宙服を着た死体。骨格から判断するにホモ・サピエンスと思われるのだが、どこの国に属している人物なのか分からない。調査を進めた結果、なんとその死体は死後5万年以上経っていることが判明した! 5万年前というと、地上にはまだ現生人類は登場していない(注:本書ではそういうことになっている)。この死体はチャーリーと名付けられ、月で発見されたことからルナリアン人種と呼ばれることとなる。ルナリアンはどこで発生したのか? なぜ、地球の現生人類とほとんど同じ姿形をしているのか? ミイラ化して保存状態のよい死体と、チャーリーの所持品をもとに、世界各国の科学者・技術者たちがその謎に取り組み解明していく。

        科学的知識がなくても、理解が難しい部分はハント博士やダンチェッカー教授たちの意見を「そういうものか」と鵜呑みにしてスルーしていれば、問題なく読み進めることができるだろう。少し知識がある読者は、彼らと一緒にいろいろ仮説を立て推論していくと楽しい。ただ、こういう理詰めで物事を解釈していくことが苦手だという人には、読み進めるのがしんどいかもしれない。
        わたしの場合は、「今の時代にもう一度このストーリーを書き直したら、科学技術面の描写がどう変わるかな?」という興味がわいた。なんせ、1977年に出版された小説であるから、科学技術の点ではさすがに古臭さを感じる(ちなみに、本書に描かれているのは2028年の世界、今からおよそ10年後だ)。

        たとえば、チャーリーの死体標本から得られた分子の熱力学モデルから体内時計が推定されるシーンなどは、いくら保存状態がいいと言っても、タンパク質分子が変性せずに残っているのか疑問である。DNAならかなり分断されてはいても復元できるほどに残ってる可能性があるんじゃないか、とすれば、そこからクローン細胞(個体を作製してもあまり意味はないだろうから細胞で十分だろう)を作り出して、発現した各タンパク質を用いて解析した方が正確なんじゃないか?
        また、チャーリーの起源を推測するのに突然変異/自然選択の進化論が当然のように用いられていて異論を挟む人物は登場しないが、今書かれるならID論者が議論を引っかき回す場面が出てくるのではないか?

        言語学方面についてはさっぱり知識がないので分からないのだが、全く未知の言語を理解し翻訳することは可能なのだろうか? 数字や数式、化学式、単位などはひとつヒントが得られれば数珠つなぎに読み解けると思うけれど、ロゼッタストーンなしに文章を解読するのは相当難しいのではないだろうか?

        などなど、そんなことを考えながら読み進めた。

        とはいえ、これらは些末なことだ。基本にあるアイデア・ストーリーは普遍的なものである。
        チャーリーの日記の内容が解明され、彼が生きた世界の様子が解き明かされたときの感動と切なさ。それは、たとえばツタンカーメンのマスクを見ながら、彼が生きた時代に思いをはせるのと同じ感慨だろう。せいぜい数千年前の、地球上の人物のことを思ってさえ感慨深くなるのに、5万年前の地球外惑星の世界が、個人の日記に活き活きと残されているなんて!

        さらに、ガニメデで発見された宇宙船は2500万年前のものであり、その中にはルナリアンとは全く違う巨人の死体が残されていてガニメアン人種と名付けられる。ガニメアンとルナリアンの関係はある程度解明されるが、本書はルナリアンと現生地球人類との関係が解明された段階で終わり、まだまだ謎は残されたままである。それは続編で描かれており、それも読んだはずなのだがやっぱり覚えていない・・・

        エピローグの最後の最後、思わず「投げないでー!」と叫びたくなったのは、わたしだけではないだろう。
        とにかく、まだまだ謎は残されてはいるが、このラストに向かって全ては進んでいたんだな、と思わせるシーンである。

        最後に、いくつか気になった点について。

        ・中盤以降、月を巡っていくつか矛盾が出てくるのだが、各矛盾点をつなぎ合わせると結論は明らかではないか? そのことにハントはじめ学者たちが気がつかないのは、わたしが天体物理学に疎く、単純な素人考えだからか?と思ったのだが、終盤になってハントがその説を披露したとき、各学者から科学的な反論が何一つなかった。つまり、それほど突飛な発想ではなかったのかということ。ちょっと結論を引っ張りすぎたかなぁという印象を与えた。

        ・月(衛星)とは、常に自転と公転の周期が一致しているものなのか? 今の地球の月は自転と公転の周期が一致しているために、常に月は同じ面を地球に向けているのだが、これはよくあることなのか? ・・・と思ってこのレビューを書きながらググってみたら、割とよくある現象らしい。そっか、ならいいや。

        ・プロローグの描写からすると、チャーリーの日記にあの人物を指して「巨人」という単語が一度も使われていないのは不自然じゃないか? その一言があれば、さらに推理に幅が出てきたのにねぇ。

        よく練られて面白い内容だからこそ、いろいろな点にツッコミながら読めた。
        次は続編の「ガニメデの優しい巨人」を読もう。
        年内に読み終えることができるかな?
        >> 続きを読む

        2017/12/23 by 三毛犬

      • コメント 2件
    • 他24人がレビュー登録、 86人が本棚登録しています
      大誘拐 天藤真推理小説全集〈9〉 (創元推理文庫)

      天藤真2000/06

      カテゴリー:小説、物語
      4.6
      いいね! ybook chao Aslan tadahiko emi Minnie sunflower atsushi bakabonn kuuta
      • 確かにミステリーというよりは、ドタバタ喜劇という感じ。
        読み終わった後には、何か爽快感すらある。

        「こうすれば捕まってしまうのでは。。。」といった読者の心配も、人質であるおばあちゃんがしっかり計画済みで感心してしまう。

        100億という金額もさることながら、世界メディアを巻き込むスケールの大きさが気持ち良い!
        >> 続きを読む

        2013/03/29 by tak

      • コメント 4件
    • 他17人がレビュー登録、 40人が本棚登録しています
      アヒルと鴨のコインロッカー

      伊坂幸太郎2006/11

      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! ryoh3
      • 最期のどんでん返しというものはない
        シュルシュルと終息しすとんと未知数の話から
        手元にある本に落着く感覚 >> 続きを読む

        2017/11/03 by kotori

    • 他11人がレビュー登録、 121人が本棚登録しています
      慟哭

      貫井徳郎1999/02

      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!
      • 連続幼女誘拐殺人事件を追う警視庁捜査一課長と、新興宗教、悪魔崇拝、親娘・夫婦・家族関係が絡み合って最後の最後に驚かされる切ない推理小説。
        時間軸をズラした語りが大きな衝撃を創造している。
        少し「イニシエーション・ラブ」を思い起こさせる構成。
        >> 続きを読む

        2017/09/28 by aka1965

    • 他9人がレビュー登録、 34人が本棚登録しています
      青空の卵

      坂木司2006/02

      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!
      • この作品は人と人の絆について書かれていると思う。
        そして主人公の二人が事件を通じて少しずつ変わっていている❗ >> 続きを読む

        2015/06/02 by future

      • コメント 4件
    • 他7人がレビュー登録、 23人が本棚登録しています
      春期限定いちごタルト事件

      米澤穂信2004/12

      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!
      • 高校進学を機に、普通の学生として生活することを協定として結んだ小鳩君と小佐内さん。ただ、日常は彼らがそう振る舞うことを許さないようで、(人が死なない程度の)事件が起こり、主に小鳩君がその謎を解決していくという話の筋。読んだ感想は、「食べ物の恨みは恐ろしい」という言葉に尽きる。小佐内さんの普段の素行からは考えられない過去が衝撃的。あと、本人たちは否定しているが、これは世間的には「付き合っている」といわれてもおかしくないんじゃね?とツッコミを入れたくなりますわ。この後の続きも手に入れているので読んでいきたい。
        >> 続きを読む

        2017/11/19 by おにけん

      • コメント 2件
    • 他6人がレビュー登録、 28人が本棚登録しています
      模倣の殺意

      中町信2004/07

      カテゴリー:小説、物語
      2.8
      いいね!
      • 読んでいる内に時代背景がだいぶ前だと気付き、確認してみると40年も前に書かれた推理小説だった。書店チェーンの文教堂が無名の名作を平積み告知したところバカ売れしたらしい。
        内容としては出来過ぎで、同姓同名の若手小説家が1年おいた同日に自殺するところから始まるのだが、その二人の関わり方とその師匠との盗作疑惑が意外な形で絡んでいる事が明らかになるというもの。どちらの自殺者の事を書いているのか意図的に誤認させる事で複雑なストーリーとなっている。感想としては言葉遣いと構成がイマイチで書き方によってはもっと面白くなっただろうに。
        >> 続きを読む

        2017/12/28 by aka1965

    • 他5人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      夏期限定トロピカルパフェ事件

      米澤穂信2006/04

      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 小鳩君と小佐内さんが2年生になった夏休み、小佐内さんから住んでいる市内にあるスイーツのお店の制覇を夏休みにやろうと持ち掛けられる。しかし、ある事件をきっかけにして、その行動が小佐内さんがある目的を達成するために仕組まれたことが明らかになる。単なるキャッキャウフフ的な一夏の2人の高校生による健全な交際話を想像していたので、この構成には読んでいて「参った」としか言いようが無い。互恵関係を解消した二人の今後はどうなるのか?。「秋季限定~」も手元にあるのですぐにではないが今後読んでいきたいと思う。
        >> 続きを読む

        2017/11/22 by おにけん

    • 他5人がレビュー登録、 24人が本棚登録しています
      さよなら妖精

      米澤穂信2006/06

      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • ユーゴスラビアから来た少女マーヤと高校生4人の2か月間に渡る交流と、マーヤの帰国後の話。

        マーヤの存在が日本とユーゴスラビア、あるいは日常と非日常の架け橋となっており、紛争の辛さをリアルに感じることができました。
        世界のどこかで争いが起こっていることを知識としては知っていても、実感は持てないでいました。
        しかし今回本書を読んで、実体験とまではいかないまでも、今までよりも強くそれを感じることができました。

        心に残る作品となりました。
        >> 続きを読む

        2018/01/06 by kun

    • 他5人がレビュー登録、 27人が本棚登録しています
      銀河英雄伝説 - 1 黎明編

      田中芳樹2007/02

      カテゴリー:小説、物語
      4.4
      いいね! ybook
      • ふと手に取ったこの1巻を読み終えてから、すぐに全巻揃えてしまったほどハマった。
        なり古い本であるにもかかわらずまったくそう感じさせず、どんどんと引き込まれる。まさに不朽の名作でしょうか。
        二つの国の名将「常勝」と「不敗」との戦いや、それを補佐する将校、暗躍する第三勢力など、どの陣営にも魅力的なキャラクターがいて、物語がどう進んでいくかとても気になる。
        物語は遥か未来の話であるのも関わらず、ところどころでこの話は過去のものであるという書き方がされていることも特徴の一つだと思う。
        1巻だけでもとても引き込まれる内容だったが、この巻は顔合わせみたいなもので、これから先さらに濃くなっていく物語に期待が高まった一冊でした。
        >> 続きを読む

        2015/04/20 by 冷しカレー

      • コメント 2件
    • 他5人がレビュー登録、 14人が本棚登録しています
      犯罪

      SchirachFerdinand von , 酒寄進一2011/05

      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 12月といえばシーラッハかな、と思って、図書館で借りてきました。不穏な表紙が実によい。

        連作短編集なのですが、一貫して事件に関わった弁護士の視点で語られます。犯人たちは弁護士には本当のことをいったり、あるいは黙っていたり。文章が実にうまいのは、翻訳も良いんでしょうね。著者のシーラッハ自身が、弁護士です。

        ミステリの一種ではありますが、ミステリに区分するのはちょっと違う気がします。冒頭の「フェーナー氏」は妻の支配に耐えかねて妻を殺した医者をどのように裁くか、という話なのですが、こういう高瀬舟的な話が続くのかと思ったらそういうわけではなかったです。知恵を働かせて陪審員を出し抜く話とか、追い詰められて犯罪を犯したその顛末が淡々と語られる話とか、無罪を証明するために語り手の弁護士が探偵役のようなことをしたり、いろんなケースがあります。
        全編通して、なんらかの犯罪の判例が続きます。

        しかし、正直私は、自分が被告人として法廷に立つようなことは絶対にしないとはいえません。人だって、殺してしまうかもしれない。被告人は私かもしれない、少なくとも彼方の誰かといえるほど遠いものでもない、状況によっては誰だってそういう状況に陥ってしまうかもしれない、というのをひしひしと感じる短編集でした。

        シーラッハはドイツの作家なのですが、祖父がナチスの高官だったんですよね。それをわざわざ著者経歴に書いているんです。
        あの時代、ナチに加担せずにどうやって生きていけたでしょう?
        戦争は津波のように、一般市民には抗え切れない罪を背負わせるもののように思います。幸い経験したことはないのですが。
        シーラッハの経歴を思って読むと、いろいろ考えます。
        >> 続きを読む

        2016/12/03 by ワルツ

      • コメント 2件
    • 他4人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      Nのために

      湊かなえ2009/12

      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!
      • 高層マンションの一室である夫妻が殺された。でもその犯罪は真実ではなかった。それに至る経過並びにそれに関わった人たちの過去から現在をたどりながら、最後に真相が明らかにされる。捻じ曲がった愛をテーマにしたヒューマンドラマ。 >> 続きを読む

        2017/04/25 by konil

    • 他4人がレビュー登録、 22人が本棚登録しています
      秋期限定栗きんとん事件

      米澤穂信2009/02

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 秋が深まってきたので……。上巻。

        小鳩くんと小佐内さんの小市民シリーズ第3弾。

        上巻はホント序章という感じかな。
        市内で起こる連続放火事件を追う船戸高校新聞部の瓜野くんがメインに描かれている。
        小鳩くんと小佐内さんがほとんどと言っていいほど絡まないから、ヤキモキする。。。って、よく考えたら前作で互恵関係を解消してたんだった。ちょっと忘れてた。

        あ!互恵関係を解消したから、小鳩くんには彼女が、小佐内さんにも彼氏ができてしまう!しかも小佐内さんの彼氏は瓜野くん。これにはちょっと裏がありそうだけど…。
        冒頭からいきなりそういう展開になったから、これにはちょっと驚いたなぁ。

        いざ、下巻へ。
        >> 続きを読む

        2017/10/19 by ねごと

      • コメント 2件
    • 他4人がレビュー登録、 20人が本棚登録しています
      折れた竜骨

      米澤穂信2010/11

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 一気読み♪魔術が少し顔を出すファンタジーの味つけのミステリー。最後の謎解きの部分は まるで クリスティーのポアロの謎解きのようで 思わず笑みが浮かんだ。前半から少しずつばらまかれたほんの小さな言葉 出来事が伏線になって最後に ああなるほど と感心した。この感じは まさにクリスティーの「アクロイド殺人事件」のようだった。あの時の感動でミステリーが大好きになったのだ。それを思い出させてくれた 王道のミステリーだった。楽しませたもらった♪ >> 続きを読む

        2016/08/28 by 朧月夜

    • 他3人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      孤島の鬼 (創元推理文庫)

      江戸川 乱歩 (1987/06

      カテゴリー:小説、物語
      4.4
      いいね!
      • 江戸川乱歩の探偵小説ではあるものの、冒険小説の趣の方が強い作品。

        主人公の恋人が密室殺人で殺されるところから始まるものの、探偵役があろうことか序盤で、衆人環視の中で殺されてしまう。
        そこで、主人公が犯人と疑っていた諸戸が、第二の探偵役となるのだが、探偵役になると同時に、あっさりと事件の謎は解決されてしまう。
        つまり、推理パートは中盤に至るまでもなく、あっさりと終わってしまう。

        そしてそこから、裏にある恐るべき犯罪・・・恐らく、当時だから書けたネタに挑んでいくのであるが、ここからはもう冒険小説と言ったほうがいいかもしれない。
        ただ、冒険小説として面白いため、それでガッカリすることはないのだけれど。

        そして、この作品に妙味を添えているのが諸戸である。
        少年時代の体験のせいで、女性に嫌悪感を持つ、主人公ラブな紳士である。
        主人公そっちのけで、中盤からいい味を出しているのであるが、まさか最後まで持っていくとは。


        >> 続きを読む

        2015/09/24 by ミコト・T

    • 他3人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      ハルさん

      藤野恵美2013/02

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! alley_cat
      • 優しいけど頼りない人形作家のハルさんが、苦労して育てた娘のふうちゃん結婚式当日に思い出される5つの謎とそれが解き明かされる際に必ず出てくる亡くなった奥さん瑠璃子さんのちょっとした推理小説。
        卵焼き泥棒事件、夏休みの失踪事件、転校事件、サンタが指輪を持ってくる事件、人形入れ替わり事件。
        柔らかい感じのハルさんと意思を持って突き進むふうちゃん、幽霊のようにいざという時に出てくる瑠璃子さんの心温まる謎解き物語。
        >> 続きを読む

        2017/12/09 by aka1965

    • 他3人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      名探偵に薔薇を

      城平京1998/07

      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • お勧め度:☆7個(満点10個)。とりあえず、積ん読本になっていた小説でした。でも、設定といい、構成といい、良くできているなあと思います。解説にもあったように、第2部の方が先にできていたんですね。
        内容的には、第1部が前振りで2部が本編とういう形は面白いと思った。それに、1部の毒々しさに対して2部での名探偵「瀬川」の苦悩の対比が面白い。真実を追究すれば必ず、不幸が生じる探偵ミステリーにとって、これほど真に問題意識を持たせる小説はないと思う。ラストの二転三転は面白かったが、彼女の苦悩の方が勝っていた気がした。
        >> 続きを読む

        2017/06/10 by sumi

    • 他3人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      犬はどこだ

      米澤穂信2008/02

      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! mizukiyuno
      • コミカルにかかれる探偵ミステリーなのかと思いきや、読みおわったあとの、ぞくっと感がいい。 >> 続きを読む

        2016/04/26 by NACO

    • 他3人がレビュー登録、 21人が本棚登録しています
      秋期限定栗きんとん事件

      米澤穂信2009/03

      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 表紙の小佐内さん、魔女みたい。読書後、特にそう思う。
        あと、雨の音を聴きながらの読書はとっても心地が良くて落ち着く。
        全然関係のないこと。

        市内で起こる連続放火事件を追う瓜野君や小鳩くん。それに小佐内さん。
        事件自体はまぁすんなり解決するけれど、このシリーズの読み応えはいつも事件解決後にある。それは今回も同じでした。

        小佐内さん……今作でマジでこわいと思ってしまった笑
        瓜野くん、、確かに全然共感はできないキャラだったけど…あんな目に遭ったらマジで人間不信になるやろw 復讐好きの小佐内さんに恐れをなしています正直。

        『冬季限定〜』期待はしたいけど、この時点で高3の秋やもんなぁ。。受験もあるし。高校生として事件を描くのは無理があるんかなぁ〜〜。高校卒業後として描かれるのか、はたまた続編はないのか。のんびり待ち続けたいたいと思います。

        >> 続きを読む

        2017/10/22 by ねごと

      • コメント 4件
    • 他3人がレビュー登録、 20人が本棚登録しています
      配達あかずきん 成風堂書店事件メモ

      大崎梢2009/03

      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!

      • 文庫版発売当初書店の平台で偶然出会ってから、何度も読み返してきた一冊。
        そして何度読んでも面白い。
        本が好きな人、書店という場所が好きな人、書店で働く人、もしくは読書には全く縁の無い人…
        誰もが読んでいくうちにきっと「あっ」と共感できるポイントが見つかるはず。

        この本は本好きだけでなく、あまり読書に興味がない、という人にもお勧めしたいです。

        学生さんなら学校の朝読書(という慣習現在も残っているのだろうか。私が高校生の頃はあったが遠い昔過ぎて…)なり読書感想文など「何を読めば良いか分からない」子でも取っつき易い内容になっています。
        そして何より舞台は日常生活の中で身近な書店。漫画以外の本を読む習慣は無くても書店は好きって人は多いはず。

        読書は私にとって中学生の頃から10年以上なんとなく続いている趣味ですが、今まで読んできた本のうち作者は99%日本人の方ばかり。
        何度か海外文学にも手を出しましたが、小学校低学年向けの児童文学や絵本以外は挫折。
        理由は単純、話が面白かったか以前に、カタカナ表記の馴染み無い名前の登場人物や舞台設定を上手く想像できなかったからです。(漫画やアニメだったら大丈夫なのですが…)

        余談はさておき、成風堂は駅ビルにある書店。
        主人公は書店員の杏子さんとバイトの多絵ちゃん。
        読書に馴染みの無い人も「あー、本屋で働くお姉さん達が想像できる!頭の中で映像になって動いてる!」ってなるんじゃないでしょうか。
        というより今このレビューを書いている最中も、私の頭の中では名探偵コンビが成風堂で謎を解いています。

        この本は読む度に私を「面白かった!」という気持ちにさせてくれる。
        そして見知らぬ誰かにとっても同じ気持ちになれる本であればいいな、と思える一冊です。

        ちなみに五つの短編の中で個人的に一番好きな話は二作目の「標野にて 君が袖振る」です。
        でもラスト一行で「やられた…」と心掴まれたのは「パンダが囁く」
        あのパンダにまた会いたい。

        >> 続きを読む

        2016/11/07 by 【六助】

      • コメント 3件
    • 他3人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています

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