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湊かなえ (2010/03)
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こう言っちゃ変ですが、陰湿で 面白かったです。
2018/07/07 by motti
湊かなえ (2012/02)
人が死ぬ瞬間を見たいと願う由紀と敦子の女子高生二人。親友の告白によって、見るのならと二人は老人ホームと病院へボランティアすることに。一方はおじさんに、一方は二人の少年に感化されていく。この想いが行きつく先は浅はかな願いなのか。ただし湊さんなので当然イヤミス。ただでは終わらせない。終盤は冒頭の出来事が回りまわってくる。しかしほんと意地の悪い物語だ。 >> 続きを読む
2018/10/03 by オーウェン
湊かなえ (2012/06)
話自体は「告白」のように各人が語る形式だが、既に少女が殺されたことは分かっている。その上で4人の友達だった少女たちは成長して、死んだ少女の母親に説明をする。母親も母親なら、4人の女性もかなりのもの。いわゆるイヤミスを地で行くようなドロドロとした展開。ほんのちょっとした掛け違いが負の連鎖となってのしかかる贖罪。いかにしてそこを乗り越えていったのか。分かっていてても後味の悪さは残る結末。 >> 続きを読む
2019/08/18 by オーウェン
沼田まほかる (2014/01)
沼田まほかるの「ユリゴコロ」は、母を事故で失った青年が、実家で見つけた四冊のノートをめぐる物語だ。それは、幼い頃から殺人を繰り返してきた、何者かの手記だった。何故そこにそんなものがあるのか、そして手記を書いたのは誰なのか?生まれながらに、心のどこかが欠損している殺人者の手記の恐ろしさと、実の両親を疑わなければならない立場に置かれた、主人公の懊悩とが絡み合い、読みながら戦慄が、私の胸にひたひたと迫ってくる。しかし、読後に残るのは、ある人物のあまりにも深い愛情だ。理解は難しいし、そもそも他者の理解など最初から望んでもいない、法や倫理を完全に無視した、だがそれ故にどこまでも純粋---。そんな愛情を描くことで、善悪の彼岸を垣間見せてくれる、いかにも著者らしい迫真の力作だ。 >> 続きを読む
2020/10/10 by dreamer
柚木麻子 (2013/04)
ポトフのような優しい味つけ。ビアガーデンの話は良い。
2019/07/30 by hiro2
伊坂幸太郎 (2013/03)
星野は別れを告げるため現在の彼女と共に、相手の所へ向かう。それは自身が5股をしていた彼女たち。どう考えてもあり得なさそうな状況だが、思わず笑える描写で伊坂さん節が炸裂。紅葉狩りに違和感だとか、ジーンハックマンがきっかけという変てこさ。また結婚予定の彼女という繭美の、大柄で思ったことは口に出さないでおけない性格が大いに賑やかに。バスに乗っていくという部分がファンタジーの様相を醸し出し、辞書の件でラストはニヤリとした。 >> 続きを読む
2019/11/23 by オーウェン
湊かなえ (2008/07)
映画を見た後に原作も読み久しぶりに再読したが、やはりイヤミス度は相当なものがある。クラスの終業日に担任の森口が打ち明けた告白。それは自身の娘がクラスの誰かに殺されたというもの。そこから犯人と目される生徒や、その生徒の母親に、代わりの担任教師など、視点を変えて次々と告白が始まる。6つの話だけど冒頭からがっつりと重い話であり、それが途切れることなく最後の話まで。ここまでくると逆に潔いほどであり、それが湊さんのイヤミスの魅力でもある。ラストの復讐もえげつないものであり、直接じゃないというのがまた嫌らしい。 >> 続きを読む
2020/08/12 by オーウェン
湊かなえ (2010/06)
殺人事件が起きた高橋家。その向かいにある遠藤家。そしてひばりが丘に長年住んでいる小島さと子。この3組を交互に描いていき事件を浮かび上がらせるのだが、湊さんの視点は事件そのものに向いてないのは明らか。事件が起きる前から危うい家族間や隣家との関係性。思い込みや言動の積み重ねが悪い方へと流れていくのが手に取るようにわかる。終わりが見えない中でどういう風に解決させるのかと思ったが、やっぱり当該間で話し合わないとお互いの真意は見えてこない。反省はするが、持って生まれた性格が急に変わらないとこなんかも上手いなあと思う。 >> 続きを読む
2019/09/08 by オーウェン
村上たかし (2009/06)
私は愛情深くないのね。まずは自分なの。だからまっすぐ慕ってくる“犬”が苦手なの。散歩を怠けても、ゴハンを忘れた時も、屋上に出して一晩、忘れていた時も、なんで尻尾を振るの?「星守る…」のお父さんはイイ人だと思う。作者が後書きに書いているように「こんな最後」を迎えるような人ではないと思う。今の“あたりまえの生活”が危うい社会保障の上にある事を描いている。それでもハッピーをあのままじゃ、可哀想じゃあないか。ハッピーの健気さが切なかった。同時にこの本が嫌いになった。マンガの整理をしていて「星守る…」が出てきた。読み返してみた。ハッピーは可哀想じゃなかった。ハタからどう見えてもハッピーはお父さんに会えて幸せだった。何が幸せなんてハッピー自身でしかわからないのだから。あの時に感じた、この本に感じた“嫌い”はウチの飼い犬に対する私の後ろめたさだった。ネェ、なんで尻尾を振るの? >> 続きを読む
2017/10/04 by たたみ
長岡弘樹 (2011/08)
長岡さんの作品は「教場」に続き2作目でした。教場は連作短編集でしたが、こちらは独立した短編が4作。更生施設職員、消防士、女性刑事、救急救命士という少しずつ異質性のある職業にスポットが当てられていて設定の面白味があります。ストーリーは勿論それぞれで異なる進み方をするのですが、展開のパターンは何となく似ています。ある信念や目的の元で行動をしている人がいて、その意図の掴みきれなさに(主人公を通して)読者を困惑させておき、意外なラストで落とす、という感じ。だんだん、同じ公式を使って応用問題を解き続けているような気持ちになります。文章も読みにくくはないのですが、引き込まれるような描写力は感じられなかったかもです。人情味をアピールしようとして無理のある展開になっている部分もあり、少々気になりました。長岡さんの作品は残念ながら私には少し合わないようです。評価の高い作家さんですので、人情味溢れる作品を求めている方におすすめします。 >> 続きを読む
2015/09/15 by pechaca
角田光代 (2011/11)
女の「いやらしいところ」を書かせたら林真理子の右に出る者はいないと思っていたんだけど、角田光代さんがいたかー。ただ、林真理子が「女って…」とマイナスの感慨が残るのに対して、角田光代さんは同じように「女って…」と思いつつ、謎に読後感はポジティブなのがすごい。 >> 続きを読む
2020/01/11 by 室田尚子
坂木司 (2011/12)
再読知り合いに貸すことになったので、貸すんだったらもう一度読んでからじゃないと、と思い、ぱらぱらめくっていたらいつの間にか読み終えていました(笑)内容は初読の時に書いたと思うので割愛します。再読してみて思ったのは、やはりこの作品は女性向けなんだろうけど、決して女性だけしか楽しめないということはないだろうなあということ。貸すことになった知り合いが女性で、しかも読書初心者だから、何がいいかなぁ…と本棚見てたらこの作品が目に留まり、その知り合いも、面白そうっすね!と言っていたので、そんならまた貸す前に読んでおかねば!と思い冒頭に至る…って感じ。内容は、まあ、うん。なんか、こう、上手く言えないんだけど、こういう世界も良いよな…と思うというか。日常の謎を解いていく感じなので、ホント、自分のためにあるような作品(笑)読んでて本当に心地よい。主人公のふたりも憎めないしなんか、新たな扉が開きそうで若干こわいです(笑)とにかく読み易い。さらさらと流れていく文体で本当に気持ちの良い読書でした。まあ、欲を言えば、もうちょっと女性キャラを出して欲しいかな(笑)やはりというかなんというか、この季節は本当に読書に向いて、適していますね。ほぼほぼノーストレスで読書に没頭できる…一年中ずっと秋だったらいいのに(笑)ちなみに前のレビューで、この作品に出てくる二葉に自分が似ているとおこがましくも言っていただきましたが、正直再読して、確かに…と思ってしまいました。自分も極度の怖がりで心配性なので、読んでいて、あれ?俺かな??と心の中で何度も突っ込んでしまいました(笑)あと、読書は不思議なもので、一番に読んでいる作品がなかなか進まない時に、違う作品をふと読み出すと止まらなくなってそのまま読み切る…という今回みたいなことがあるわけで。本当に不思議です…ただ、それも本を読む面白さ、楽しさなのかもなとも思いました。とりあえずこの勢いで色々な作品を楽しんで読んでいければいいなあとも思いました!今回も良い読書が出来ました! >> 続きを読む
2019/10/04 by 澄美空
誉田哲也 (2012/04)
警察官の娘・伊東静加が、発砲殺人の事件に巻き込まれ失踪する。カタギとは言い難い男たちの死にちらつく年齢を偽った静加の影。巷に暴力は氾濫する。肉体的な痛みや性的なもの、精神的なもの。限りない。耐える者もいれば戦う者もいる。屈する者もいる。けれど少女は、否定も肯定もせず利用すると覚悟を決めた。周囲をコントロールし、自らの目的に向かって容赦なく暗躍する魔性が痛々しい。こんなにつらい生き方しか出来なかったのか?贖罪として、懸命に育てた澪は、静加の救いのない世界に射す一条の光であったのだろう。この最後は哀しすぎる。 >> 続きを読む
2017/11/21 by ももっち
湊かなえ (2013/01)
ドラマが話題になってたので派手な展開を期待して読んでしまったのが失敗。作者が伝えたいのはもっとシンプルな事だった。高級住宅地で起きた悲劇。憧れ続けたマイホームを分不相応な場所に建ててしまった遠藤家。無理に受けさせた私立中学受験の失敗から癇癪を起こす娘に振り回される毎日。向かいに住む高橋家は絵に描いたような一流家庭。悲劇が起きたのは意外にもこちらの家庭だった。嫉妬やコンプレックスに苛まれ、常に葛藤しているのはどちらの家庭も同じであったということ。狂気に変わる境目は本人も気付かないほど目の前にある。蓄積された鬱憤は些細なことの積み重ねだと思うと、とても他人事とは思えない。 >> 続きを読む
2019/01/28 by NOSE
横山秀夫 (2006/10)
どの話も実は…とか裏には…という真相がある5つの話。表題作から不幸のつるべ打ちだが、家族の悲劇を鮮やかに転嫁させるラストの踏み出しに救われる格好。「18番ホール」村長選挙に担ぎ上げられた男。金も地位も投げ打って出たのだが、俄かにきな臭い情勢。男が持っていた秘密と皮肉なラストが特徴。他の3話もかなり危うい話が多いが、図らずの真相がある。やはり横山さんの話は一筋縄ではいかない。 >> 続きを読む
2019/02/10 by オーウェン
こうの史代 (2008/01)
すずの幼いころから戦争の色が濃くなっていく時期を描く。大変な時期であるが、明るく、生活に工夫を凝らす。 >> 続きを読む
2021/01/01 by ちっちゅう
伊坂幸太郎 (2010/05)
伊坂幸太郎、流石です、未だにに底知れぬ引き出しで今作もぶっちぎりの独創性とストーリー展開で世界に引込まれ、一気読み必至です。どっからこういうストーリーを創造するんだ?ってくらい摩訶不思議で妙チクリンな話しなのですがさほど疑問や違和感を覚えずに読めるってのは流石のストーリーテラーです。ここ数作で伊坂は変わった...と思われる方も多くいたようですが、その意見を斜めに斬り込む様に、会話と小ネタのオンパレード。「どうよ!?」と言わんばかりで微笑ましいw。媚びること一切なく、ある意味突き放した様なスタンスで乱射される「小気味良い会話」はある意味ハードコアなスピードです。いいわー。そして摩訶不思議な主人公、摩訶不思議なストーリーのラストは...これまたカッコいいっ!伊坂幸太郎という名の井戸は...まだまだ深い。 >> 続きを読む
2013/06/12 by za_zo_ya
沼田まほかる (2011/04)
ザワつく感覚がずっと貼り付いたまま迎えた終盤の展開は、ただの狂気を描いただけじゃなかった。予想以上に読み応えのあった作品でした。 >> 続きを読む
2018/12/19 by hiro2
湊かなえ (2011/10)
絵本作家としてベストセラーになった陽子と、そんな彼女を取材する記者の晴美。実は彼女たちは共に養子として出迎えられた過去があり、同じ境遇の者として親友でもある。そんな折に陽子の息子が誘拐され、脅迫状には世間に真実を公表しろという文が。誘拐を糧に陽子と晴美の過去が明かされていく。そして誰が誘拐をしたのかという謎にも。湊さんの本に求めるものを期待すると、肩透かしを食らう可能性が大な作品。つまり誘拐云々は重要ではなく、その理由こそがドラマであると。 >> 続きを読む
2019/10/21 by オーウェン
瀬尾まいこ (2008/04)
内容紹介-------------------------------------------------------駅でいきなり声をかけられ、それがきっかけで恋人になったタケルと千波。だが千波は、タケルをなかなか家族に紹介しない。その理由にタケルは深い衝撃を受けるが、ある決意を胸に抱いて一歩を踏みだした―表題作「優しい音楽」。つらい現実を受けとめながらも、希望を見出して歩んでゆく人々の姿が爽やかな感動を呼びおこす。優しさに満ち溢れた瀬尾ワールド全開の短編集。---------------------------------------------------------------短編集。どれも温かい物語のように仕上げているが、私にはどうも倫理的に納得いかない。以下、ややネタバレあり。「優しい音楽」☆☆☆タケルと千波の二人の時間の過ごし方はゆったりしていてうらやましい。何もアクティブに過ごすだけがデートではない、のんびりうだうだと時間を無駄に過ごすのが贅沢だったりするんだよな。食事の食べ方の違いを「愉快なこと」と受け入れられる千波は素敵だし、二人のリズムが合っていて、いいカップルだと思う。しかし謎が明らかになった後、タケルはあくまでもタケル自身として受け入れてもらえるように振舞うべきだったと思う。家族は誠の喪失を受け止めなければ前に進んでいけない。誠もその方が幸せなはずだ。そこをわざわざタケルが成り代わって穴を埋めるというのは違う気がする。結果としてタケルは誠と違うことを示すことができたが、過程に納得がいかない。「タイムラグ」☆不倫相手の娘を預かるという時点で抵抗があるが、これは瀬尾まい子も織り込み済みの反応だと思う。そのイメージを払拭するほどの温かい物語に仕上げようという魂胆であろうが、最後までそれはかなわなかった。たしかに、佐菜との時間は微笑ましいものだったが、祖父の家に行くあたりからおかしい。正体を明かさないまでも、息子の不倫相手が夫婦の結婚を認めろというのは、出しゃばりすぎだ。というか、不倫してるくせにどの口が言っているんだ。それに言いくるめられる祖父も滑稽でしかない。平太の家庭にとって、この物語はプラスだったかもしれないが、深雪はいいように使われただけだ。平太にだけ都合のいい状況をずるずると続けて、結婚も難しくなったころに捨てられて、一人で寂しく死んでいくしかない。不倫で温かい物語を作ろうなんて言うのが間違い。「がらくた効果」☆同棲している彼女がある日突然「拾ってきちゃった」なんて言ってホームレスを連れてきたら、私ならその場で別れる。「佐々木効果」がどうとかそういう話じゃない。愉快だなんて言っていられない。価値観がここまでずれていると、共同生活は無理だ。居座るホームレスも気持ち悪い。どの短編も、物語として客観的に見れば滑稽なのかもしれない。しかし、『図書館の神様』に救われた思いがしただけに、瀬尾まい子の作品は自分に重ねて読んでしまう。そうやって現実を意識して読むと、どの短編も受け入れがたい。奇抜さはいらないから、素直な温かい物語を書いてほしい。 >> 続きを読む
2017/06/14 by しでのん
【(株)双葉社】(フタバシヤ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(出版社,発行所)
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