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平山夢明 (2012/10)
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オオバカナコ。日本読みだと大莫迦な子となる。そんな彼女が殺し屋たち専門の定食屋ダイナーで働くことに。いるのは店長のボンベロだけ。ウェイトレスの代わりはいくらでもいると。最初はその世界観に入るまで時間が掛かったが、場所がダイナーに移ると二人の働きぶりが見えてくる。やってくるのは殺し屋だけなので、常に緊張感が。容姿に騙される場合もありで、子供や犬さえ脅威の対象に。ただとぼけた展開もありで陽気に満ちている。次第にオオバカナコとボンベロの関係も変わっていき、作者の平山さん曰く「美女と野獣」の関係であると。ラストは何となく「レオン」を思い出した作品。 >> 続きを読む
2018/11/01 by オーウェン
小川糸 (2008/01)
生きる事は、命をいただくこと。恋人も家財道具一式も全て失ったりんごに残されたのは、おばあちゃんから受け継いだ、大切な大切な、ぬか床。それを抱えて、一度捨てた故郷へ帰る。そこで待っていたのは、熊さんとおかんと、ブタのエルメス。りんごが開くかたつむり食堂に訪れた人達は、皆奇跡がおこる。幸せな訪れがある。でもそれは、奇跡でも何でもない。大切な、大切な命を、丁寧に料理し、隅々まで残さずいただく。それだけで十分幸せなこと。それが、生きるということ。死とは何なのか。野菜を、果物を、魚を、肉を、エルメスを。命をいただき、自分の血と肉にする。大切な人は死んでもなお、自分の中に生きる。とても素直に、そう信じれる。料理をする時の気持ちは、料理に現れる。確か、『つるかめ助産院』にもあった言葉。料理を捨ててはいけない。命を捨ててはいけない。日々の暮らしを、食べるものを、側にいる人を。もう一度、深く愛でたくなるあたたかい物語。 >> 続きを読む
2014/09/12 by ayu
森見登美彦 (2011/04)
最後にようやく意中の女性に手紙を書けたのね。良かった(笑)森見さんの本を読むと学生時代を思い出す。私も付き合ってた学生と文通してた。たぶん100通は超えていたと。でも決め手がなかったのかな。ある夏キャンプで知り合った男性と恋に落ちた。手紙で繋がること今なら手軽なメールかな。やっぱり男女間はリアルで体当たりでやり取りするほうが距離が縮まるよね。手紙やメールはお互い惹かれあってる人と次に会うまでの“つなぎ”の存在じゃないかな。 >> 続きを読む
2019/05/12 by miko
大野更紗 (2011/05)
ほんと困ってるよこの人。そりゃこんな状況になれば誰だって困るよ。困んないわけないよなー。という訳で難病患者への制度拡充は大事である事が実感できる一冊。 >> 続きを読む
2016/03/03 by W_W
RoviraAlex , Trias de BesFernando. , 田内志文 (2004/05)
10年以上も前にベストセラーになった本ですが、意外と多くの方がレビューを投稿されているので、私も。この本の新聞広告とかが出ていた当時、私は高校生で思いっきりガリ勉タイプな人間でしたが、こういう本に手を付けたのは、それだけ多感な時期でもあったのかなあと思います。今読み返してみても、少ないページ数で「自己啓発」としての基本部分を押さえている感じで、元気をもらえますね。本当に短時間で読める本なので詳細は伏せますが、「魔法のクローバーを手に入れる」という試練に二人の騎士が挑戦するというお話です。「自らの手で幸運をつかみ取った者」と「運が向かうのを待っていたけど、それを得ることがかなわなかった者」の差、そこだけを見ると、残酷と言えば残酷ですね。でも、本全体のストーリーから見てみると、単にその「残酷さ」だけでは終わらない含蓄もあるところが深いです。 >> 続きを読む
2017/02/12 by ピース
小川糸 (2010/01)
話がうまく行き過ぎというか話の展開がヒロインにとって都合が良すぎるような気がした。昔の馴染みだからというだけでお店作りを手伝ってくれるおじさんなんて今時田舎にもいないと思うのだが。そもそもヒロインはまだ男に捨てられても大失敗しても立ち直れる気力がある年齢なのに、実家に戻って隠居生活に近い人生を選ぶというのが何だかな。そんな女性がお店を1人でやっていけるというのも何だかな。都会の生活が合わなかったとか1人仕事が向いていたといえばそれまでなのだが。看板メニューの一つであるジュデームスープもそんなに美味しそうには思えなかった…。作ったこともないのに言うのも何だが。 >> 続きを読む
2017/01/21 by kikima
大沼紀子 (2011/06)
1回目の感想 2015.8.11それぞれに心に傷を負った3人がパン屋の経営を通して色々な人と触れ合っていく話と解釈した。女子高生の希美のキャラが最初読んでいて不快に思ったが、このキャラがどの様に代わっていくのか?続編もあるようなので機会を見つけて読んでいきたいと思う。感想はそんなところです。2回目の感想 2018.2.12018/2 1冊目(通算19冊目。)再読2回目。最新刊を読むための話のおさらい目的での再読。希実や暮林、弘基など主要キャラがどのような人間で、ブランジェリークレバヤシを利用する常連(こだまや班目、ソフィアなど)がどのようにかかわっていくかというのが話の筋。希実は初読の時は「何でこんなに人の好意に対して穿った考え方しかできないのだろう?」と不思議に思っていたのでいじめられていて、生い立ちのせいもあり、暮林らのやさしさに触れてだんだん心がほぐれていく所が見られた点は収穫。感想はこんなところです。 >> 続きを読む
2018/02/01 by おにけん
三島有紀子 (2011/11)
同じ作者の「ぶどうのなみだ」を読んでとても穏やかな気持ちになり、この本も手に取りました。カフェを経営する夫婦の作り出す優しい雰囲気で来る人が徐々に心を開いていきます。作品の中で登場する絵本が大切な役割を果たしているところも見所です。ゆっくりと時間が流れていて目の前の人と丁寧に会話を交わす、とても素敵な物語です。 >> 続きを読む
2020/06/28 by だっち
なかえ よしを (1974/08)
小さい時好きだった絵本。大事なチョッキを貸して、貸しての連続。切ない 笑
2014/01/17 by Rie
村山早紀 (2010/01)
旧の表紙画像で反映されてないが、こよりさん画の新装版が発売されたので、改めて購入。再読となるがやはりコンビニたそがれ堂の物語は温かくなる。 >> 続きを読む
2019/02/11 by aki0427k
伊吹有喜 (2010/01)
後妻として迎えられた熱田家の乙美が71歳で、なんの前触れもなく心臓発作で急逝した。その日、出かける際に持たせてくれたお弁当が汁もれしていたことで、声を荒げて責め、持っていかなかったことを悔やむ夫、良平。新しい優しいお母さんのことが好きだったのに、愛情をうまく伝えられないまま大人になり、結婚して家を出ていった娘、百合子。百合子は夫に浮気され、子どもができたと知らされ、家を出て熱田家に戻ってきた。そんな熱田家に、乙美が残していったことを伝えるために、乙美が生前、絵手紙や生活の術を教えてていたという施設からやってきた井本。乙美は死ぬ前に、二人の為にレシピ集を作っていたのだ。このレシピが熱田家の人々をこれほどまでに変えていくのを生前の乙美はわかっていたのだろうか。乙美の愛を伝えるたった1冊のレシピの大きな力。さりげなく二人をサポートするかのように二人を四十九日に向けて巻き込んでいく井本と謎の青年ハルミの存在も良い味出してるなぁ。 >> 続きを読む
2020/07/03 by taiaka45
池井戸潤 (2010/04)
総理である父親とその息子の脳が入れ替わりそしてそれぞれの役割を担う。自分では出来ないことをそれぞれに託して実現していく。軽いのりで読めるが読後に残るものは少なかった。 >> 続きを読む
2016/08/25 by 川面の輝き
大島真寿美 (2011/02)
取っ付きにくいかと思いきや、意外に読み易く世界観も伝わった。大半、単調でしたが伏線が回収され大団円に着地する展開は良かった。 >> 続きを読む
2017/10/24 by hiro2
大崎梢 (2012/06)
レビューで知った1冊です。編集者がたまたま読んだ原稿を本にする苦労、本を出して終わりでなく平台に置いて見て手にとり読んでもらいと。。。本の話に登場人物の身の上話がうまく絡んでよかったよースピンオフで「シロツメクサの頃」はでていないのねw初読みの作家さんでした。いろんな皆さんのおかげで新しい作家さんとの出会いがほんとーに増えて読みたい本がたくさんw >> 続きを読む
2016/02/13 by 降りる人
松岡達英 (2000/06)
この本は持っていないのですが、1~2歳くらいの間に参加した地域の集まりなどでたびたび読んでもらいました。色々な手遊びや読み聞かせに参加してきましたが、これは鉄板!間違いなく盛り上がります!色々なものが、ぴょーん!!この本を読むときはまず間違いなくわが子をぴょーんすることになるので要筋力の絵本ですが笑、キャーキャー笑うので頑張ってしまう母です。とってもシンプルな本ですが、子供の心をがっちり掴んでいる絵本です。あと、この著者さんなんと「地面の下のいきもの」の方なんですね!あまりにも違う絵本なのでビックリです! >> 続きを読む
2019/02/20 by chao-mum
松村栄子 (2010/03)
ダメダメな主人公に、ときおりキラリと光る所を見せて、読者の爽快感を誘う。ジュブナイルって事で、突拍子もないキャラクターも登場しますが、小ヤマ、大ヤマの造りは実にシンプル。シンプルだからこそ、幅の広い読者に読んでもらえるって事ですね。ちょっと、そこのあなた。ジュブナイルのレーベルと考えて敬遠してるでしょ。手間はとらせませんし、(私は)お代も頂きません!オープニングの4P、ここだけ目を通してみて。そしてその時、あなたの耳にセミの鳴き声が聞こえてきたなら、きっとこの物語を楽しめるはず。……と、我が家の猫が言ってますよ。 >> 続きを読む
2017/10/20 by 猫ですが
村山早紀 (2010/05)
コンビニシリーズ順調に読破中、「想い」がテーマのこの巻は、人それぞれの願いとコンビニたそがれ堂が結ぶ橋渡しが素敵だ。 >> 続きを読む
2019/02/24 by aki0427k
吉野源三郎 (2011/08)
3年前漫画化され書店にうずたかく平積みされていたべセトセラーの原作を、ポプラ社発行児童書バージョンで初めて読んだ。立派な人間の基準はこの年になってもまだ分からないが、一回切りの短い人生を、どう生きる? と、中学生主人公に投げかけながら、人間とは何かを考えさせる哲学的な物語構成が印象的だった!振り返れば、自分が経験した昭和の学校生活は、社会に貢献するための学問というより、受験に成功するための学習に重きが置かれていた。この本が書かれたのは、日中戦争が勃発した1937年(S12)。日本はもとより世界中がファシズムに疾走していくヤバい空気を察した、良識ある大人たちが表現の自由も糾弾される中で、児童文学を通して未来ある子どもたちにメッセージを託そうとした姿勢が心を打つ書。超ピンチな時代に書かれた生きるための学びを説いた指南書を読み終え、点数を取るために奔走してきた戦後教育の隔たりがいまだ脈々と続く時代を生きる子どもたちは、いつどこで生き方を考え、自分で切り拓いていくのだろう? >> 続きを読む
2020/07/19 by まきたろう
中脇初枝 (2012/04)
「きみはいい子」暗い顔をしている子どもを見ると、話しかけたくなった。虐待という、暗く重い題材で進む短編5集。その中に、明るい兆しで終わる、著者の圧倒的な筆致に、敬服した。虐待という、重い題材で進む短編5集の物語に、私はただただ、暗い気持ちで読み進めるしかなかった。ただただ、静かに涙しながら、読み続けるしかなかった。しかし、最後わずかの急展開の明るい兆しに、救われる気持になれた。負の連鎖。それが、子育て。子ども=かわいい、ではない。期待、希望、理想、束縛、重圧、欲求不満。そのはけ口が、幼き、か弱い、無垢な幼児なのだ。その社会構造を、教えてくれるこの短編5つ。そして、その解決方法もまた、社会構造なのだ、と気づかせてくれる。子育て、教育、しつけ、道徳。それは、母親だけの任務ではない。家族、社会、街ぐるみの、見守りが大切なんだと思える。お金だけなんかじゃない。笑顔、声掛け、談笑。ささやかなことで、子どもが救われることを気づかせてくれる。核家族化して、高学歴・高収入を追い求める現代日本への警鐘に思える。「抱きしめる」それだけで、子どもは、愛を感じるはずだ。「声掛け」ちょっとした言葉に救われるのだ。著者の想いが詰まった物語に、静かに涙した。第28回坪田譲治文学賞受賞作 >> 続きを読む
2015/08/31 by てるゆき!
宮下奈都 , 小路幸也 (2012/09)
本を紹介する雑誌であらすじを見て読みたいと思っていた一冊。ちょうど図書館で見つけたので借りました。ほんわかあったかいお話でした。これならいつか購入して本棚に置いておきたい(^^)天気の良い日にコーヒーを飲みながらずっと微笑みながら読んでいました。鎌倉で暮らす小宮家の、由一とまどか兄妹の物語。高校生の兄、由一のパートを小路幸也さんが、小学4年生のまどかのパートを宮下奈都さんがそれぞれ執筆されたそうです。印象に残った兄妹のほんわかなやりとり…由一「父さんだっていつも言ってるだろう。悲しいことより楽しいことを考えている方がいいんだって。おんなじシワが出るんなら、ほら」左手の人差し指でまどかの眉間を触った。ゴシゴシした。まどかの眼が寄った。由一「ここのシワより」それから両方の人差し指でまどかの口の両端を押した。にいっ、て。由一「ここのシワを増やした方がいいってさ」 >> 続きを読む
2015/04/25 by すもも
【(株)ポプラ社】(ポプラシヤ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(出版社,発行所)
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