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(株)パイインターナショナル (パイインターナシヨナル)

企業情報
企業名:パイインターナショナル
ぱいいんたーなしよなる
パイインターナシヨナル
コード:7562
URL: http://www.pie.co.jp
      きのこ絵
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね! makoto
      • 【あら~、きのこだわ~。】
         タイトル通り、きのこの絵を集めた一冊です。
         各種図鑑から、きのこが描かれている図譜を収録しているんですね。
         版画や水彩画によって描かれているきのこなんです。

         非常に緻密な絵で、色彩も美しいです(中には手彩色の図版もあります)。
         『フランス植物誌』という図鑑のきのこ絵は、エングレーヴィングで描かれているのですが、なんと、ルーペで拡大してみると銅線の一本、一本が異なる色で刷られていて、それらの様々な色の集合によりきのこの色合いを表現しているという、超絶技巧が用いられているのだとか(さすがに収録されている図版ではそこまでは見えません)。

         きのこは、何も無い場所から突然一晩でにょきにょきと生えてくることから、イギリスではきのこが発生するのは妖精の仕業だと考えられていたそうです。
         また、シェークスピアの『テンペスト』に登場する妖精のエアリアルは、きのこを作る妖精だと紹介されているのですが、あれ?そうだったっけ?

         本書に収録されている図鑑を見ると、ファーブルが作った図鑑もあるんですね。
         きのこの水彩画が添えられているのですが、この水彩画もファーブル自身が描いたのだとか。
         ファーブルって昆虫だけじゃなかったんですね。
         また、日本からは南方熊楠のきのこ図鑑が紹介されています。
         熊楠は、粘菌の研究で有名ですが、同じ菌類のきのこにも関心を寄せていたようで、この図鑑には各種きのこの胞子も紙袋に入れて貼られているのだそうです。

         なんとも楽しくなるようなきのこの絵なのですが、実は図鑑的には写真よりも絵の方が良い点もあるんだそうですよ。
         確かに写真は正確なのですが、写真を使うと、被写体になった個体の特徴が強く伝わってしまい、その種の特徴がよく分からない場合が出てくるんだそうです。
         絵の場合は、必ずしもモデルにしたきのこをそのまま描くのではなく、その種のきのこの特徴を描き入れ、必要に応じてデフォルメするなどしているため、種の同定は写真より絵の方がやりやすいのだとか。
         そうなのか~。知りませんでした。

         というわけで、昔から親しまれているきのこの可愛らしい絵をご覧になってみてはいかがでしょうか。


        読了時間メーター
        □□      楽勝(1日はかからない、概ね数時間でOK)
        >> 続きを読む

        2021/02/04 by ef177

    • 他3人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      世界のタワー = Towers
      カテゴリー:写真集
      4.0
      いいね!
      • それにしても凄い。
        一番上に行くのに、どれくらい時間がかかるんだろうか?
        と思ってしまう。
        あと、それぞれのお国柄のようなものが、滲み出ているものも結構あって、文化というか考え方のようなものが感じ取れる。
        しかし、一番印象に残っているのは、やはりブリューゲルの描いたバベルの塔の画。
        そうならないことを願っている。
        >> 続きを読む

        2014/09/19 by けんとまん

      • コメント 1件
    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      深海世界 Depth of Beauty
      カテゴリー:一般動物学
      3.5
      いいね!
      • 深海は、地球のかなりの部分を占めるにもかかわらず、その5%ぐらいしか解明されておらず、宇宙よりも謎が多いと言われているそうである。

        この写真には、最新の深海探査などの成果によって撮影された、深海のさまざまな不思議な生きものの写真が載っている。

        深海は「ガラスの動物園」という呼び方もされているそうだが、深海の生きものは、透明な体をしているものが多い。
        想像を絶する奇妙な形や生態を持っている。

        しかも、地上の生きものと異なり、自ら光を放つ、発光体であることが多い。
        闇夜に光る星のように、深海では生きものが瞬いている。

        また、深海のサンゴは本当に「宝石の森」の名称にふさわしく美しい色をしている。

        日頃、私たちが思ってもみない不思議な、そして美しい世界が深海にはあることを、この写真集のおかげで垣間見ることができた。

        本当に、この世界は知らないことだらだけだと、あらためて教えられる、良い一冊。
        >> 続きを読む

        2013/02/19 by atsushi

      • コメント 8件
    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      地球一周空の旅 上空から眺める55の絶景

      PPS通信社 , 深山史子 , アフロ2011/05

      カテゴリー:地理、地誌、紀行
      4.0
      いいね!
      • 読んだって言うよりじっくり見た。気球とかヘリとかセスナとか地上がハッキリ見える空飛ぶ乗り物で地球一周したいなぁ。別に一度も地上に降りなくてもいい。ずっと飛んでいたい。 >> 続きを読む

        2013/06/15 by freaks004

      • コメント 1件
    • 1人が本棚登録しています
      日本の絶景

      富田文雄 , 山梨勝弘2011/06

      カテゴリー:写真集
      3.0
      いいね!
      • 海外旅行が好きで、普段は世界遺産とか、世界の絶景などの写真集が好きで良く見ているが、実は同じくらい国内旅行も好き。

        時間があると青春18切符であちこちに出かけて色々見てきた。今まで行って良かった場所でパッと思い浮かぶのは、青森の十二湖、青池。同じく青森の不老不死温泉。屋久島のもののけの森。和歌山の高野山奥の院。京都興福寺の紅葉などなど。どこも甲乙付けがたい素晴らしい場所だった。

        そして、この写真集でまだまだ知らないステキな場所を発見。

        長野の美ヶ原高原
        北海道の新雪の中瀬沼
        福島の紅葉の吾妻小富士

        四季がある日本の美しい景色。それぞれの季節で違う顔を見せてくれるってなんて楽しくてロマンチックなことだろう!

        あー今すぐにでも旅に出たい!!!
        >> 続きを読む

        2012/08/02 by sunflower

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    • 1人が本棚登録しています
      秘境国 まだ見たことのない絶景

      ゲッティイメージズジャパン株式会社 , アフロ , アマナイメージズ2011/08

      カテゴリー:地理、地誌、紀行
      5.0
      いいね!
      • まだ見たことのない・・そう、それは見たことがないが、そもそも、人に見られるためにあるのではない。
        ただ、そこにあるのだ。
        確かに、ここに納められている風景は、どれも綺麗で凄くて、自分の目で見てみたいと思う。
        しかし、その写真と対になる文章こそが、大切なものを秘めている。
        その対比をどう考えるかで、その人の感性が試されるのかなと思う。
        風景の正反対であるような、人間の営みがそこに厳然としてある。
        それでもなお、そこにある風景はすばらしいのだ、それをも、人間は壊そうとしている事実。
        そこがポイントだ。
        >> 続きを読む

        2015/01/08 by けんとまん

      • コメント 1件
    • 1人が本棚登録しています
      新世界の家

      SchmidBernhard M2011/09

      カテゴリー:住宅建築
      3.0
      いいね!
      • 【図書館 立ち読み】世界の家を写真で紹介。壁のいろは様々だし、また素材もいろいろでおもしろい。同じ国でも立地条件が違うだけで、印象ががらりと変わっておもしろいです。個人的にはイギリスの家が好きです。 >> 続きを読む

        2014/10/17 by おれんじ

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      佳き日

      斎藤亮一2011/07

      カテゴリー:写真集
      5.0
      いいね!
      • この本は日本の四季の行事が写真で載っています。
        東北のお祭りもあります。

        表紙の桜の写真がとても素敵です。

        何か懐かしい感じのする一冊です(#^.^#)
        >> 続きを読む

        2011/07/30 by nippy

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    • 1人が本棚登録しています
      何度も読みたい広告コピー
      カテゴリー:広告、宣伝
      4.0
      いいね!
      • VILLAGE VANGUARD(ヴィレッジ バンガード)で購入した本

        大型書店では、どのコーナーにあるのかも解らない本。
        そんな、普段読むこともない、遭遇することもない本に出会うには便利な店である。

        そこで、手にしたのがこの「何度も読みたい広告コピー」
        帯には、「コピーライターの実力は、ボディコピーに表れる」、と。

        ボディコピーという言葉も初めて知った、
        新聞・雑誌・ポスターなどの広告で。商品の機能やコンセプトを伝えるものらしい。

        【顧客目線型】【企業・商品メッセージ型】【第三者メッセージ型】【物語型】
        の四つのカテゴリーに分類されて紹介されている。

        そのなかで、お気に入りが二つ。
        (抜粋しては良さが伝わらないので、長文ですがそのまま)

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

        死ぬのが恐いから
        飼わないなんて、
        言わないで欲しい

        おうちを汚すから飼わないというなら、
        犬はお行儀を身につけることができる。
        留守がちだから飼わないというなら、
        犬はけなげにも、孤独と向きあおうと努力する
        かもしれない。貧乏だから飼わないというなら、
        犬はきっといっしょに貧乏を楽しんでくれる。

        だけど・・・死ぬのが恐いからって言われたら、
        犬はもうお手上げだ。 すべての犬は、永遠じゃない。
        いつかはいなくなる。 でもそれまでは、
        すごく生きている。 すごく生きているよ。
        たぶん今日も、 日本中の犬たちはすごく生きていて、
        飼主たちは、 大変あつくるしくって、
        幸せな時間を共有してるはず。

        飼いたいけど飼わないという人がいたら、
        伝えて欲しい。 犬たちは、
        あなたを悲しませるためだけにはやっては来ない。
        あなたを微笑ませるためにだけにやって来るのだと。
        どこかの神様から、 ムクムクしたあったかい命を
        預かってみるのは、 人に与えられた、
        素朴であって高尚な楽しみでありますと。


        日本ペットフード
        CW・CD・・・児島令子

        実はこれ、ペットフード会社の新聞の企業広告なんですよ。

        我家の愛猫が亡くなって49日が過ぎましたが、
        いまだに遺骨と写真の前には、ペットフードが供えられています。

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

        シアワセのための23のことば

        ひとつ、 晴れを信じて、なるべく傘はもたないこと。
        ひとつ、 夢の中では、 仕事をしないこと。
        ひとつ、 遅咲きでも、 咲いておこう。
        ひとつ、 イエスかノーか迷ったら、 ニャーと答えてみる。
        ひとつ、 そこに山があっても、 のぼりたくなかったら、 のぼらない。
        ひとつ、 たとえウソをついても、 本当にすればウソツキじゃない。
        ひとつ、 天は 人の上に青空をつくり、 人の下に大地をつくった。
        ひとつ、 千里の道も、 スキップしてゆこう。
        ひとつ、 隣の芝生が青かったら、遊びにいっちゃう。
        ひとつ、 ひとりが淋しいうちは、ふたりでも淋しいよ。
        ひとつ、 夢は近づき過ぎると見えなくなる。
        ひとつ、 カンちがいも才能だ。
        ひとつ、 雀の子、そこのけそこのけ、わたしが通る。
        ひとつ、 あきらめが早いって、切り替えが早いことでもある。
        ひとつ、 売られたケンカは、いまお金がないから、と言って買わないこと。
        ひとつ、 つまんない時は、つまんない顔をしちゃえ。
        ひとつ、 時には家出をしてみる。一人暮しでも・・・・。
        ひとつ、 総理大臣になったら、やりたいことが3つある。
        ひとつ、 努力も大事だけど、直感も重視する。
        ひとつ、 女の一生は、男の十年。
        ひとつ、 よくばりは、幸福のはじまり。
        ひとつ、 人にやさしく、自分にいちばんやさしく。
        ひとつ、 後ろ向きも、後から見たら前向きだ!

        着がえよう。

        オンワード
        CW・CD・・・三井明子


        これは、アパレルの雑誌広告、「服を着がえることで、気持ちも着がえましょう」と
        ブランドの23区にちなんで23句、23のことばで身近のシアワセを共感させる。

        ひとつ、ひとつ、と読み上げていくと軍隊勅語みたいですが、
        そうだなぁ・・・と、ケセラセラの精神にからだの力が抜けていきますな・・・。

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

        こんな、ボディコピーのおもしろい広告が100以上紹介。
        読むのが億劫なボディコピー、読んだ時点で、読者はトリコになっていますな。
        >> 続きを読む

        2013/07/06 by ごまめ

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    • 3人が本棚登録しています
      空を見上げよう

      Habu2011/11

      カテゴリー:写真集
      3.0
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      • 空の写真集。

        空って不思議な力がある。キレイな空を見ると、心もキレイになる気がする。真っ青な空からはパワーをもらえるし、星空には感動するし、夕日は美しいと心から思う。そんな色々な表情を持つ空の写真集。空の写真集っていっぱいあって、この写真集が飛びぬけて良いわけではないけれど、やっぱり良い。 >> 続きを読む

        2012/03/05 by sunflower

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    • 1人が本棚登録しています
      人生を素敵にする60の言葉 = wise words 人生を素敵にする60の言葉

      多田文子 , Ryan, Jo2011/11

      カテゴリー:人生訓、教訓
      いいね!
      • この本の名言をご紹介します。

        ***
        わざわざ旅に出なくとも未知は目の前にあふれている >> 続きを読む

        2012/12/26 by 本の名言

    • 1人が本棚登録しています
      動物たちの惑星

      アマナイメージズ , BloomSteve2012/01

      カテゴリー:動物学
      4.0
      いいね! chao
      • ナショナルジオグラフィックやアニマルプラネットが好きな人ならたまらない動物の写真集。

        かわいい写真ではなく、自然界に生きる動物たちの姿。
        弱肉強食の世界で生きている動物たちの姿は本当に美しい。

        そして、ひたすら待ち続けてこの瞬間を切り取るカメラマン。
        大変だけどロマンチックでドラマチックな仕事だなーと思う。
        >> 続きを読む

        2012/04/17 by chao

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    • 2人が本棚登録しています
      地球不思議の旅 大自然が生んだ絶景

      アフロ , アマナイメージズ2012/03

      カテゴリー:写真集
      4.0
      いいね! chao
      • 地球上の大自然が生んだ絶景の数々。こういった写真集でお馴染みのメジャーなスポットだけでなく、多彩な絶景の写真が収録されていて旅好きの私としてはたまらない。

        チリのマーブルカテドラル!
        エチオピアのダナキル砂漠!
        アイスランド、ミーヴァトン湖のシュードクレーター!

        自然が創りだしたとは思えない色彩。地球上にこんな魅惑の絶景が無数にあるのかと思うと、ワクワクが止まらない。

        日本の奄美群島の沖永良部島の写真なども掲載されていて、日本にもまだまだ見たことのない素晴らしい場所が沢山あるんだなーと思い知らされる。

        大自然が織りなす景色に圧倒された時の感動を一度味わうと、やっぱり旅ってやめられない。
        >> 続きを読む

        2012/05/09 by chao

      • コメント 2件
    • 1人が本棚登録しています
      そら色の夢

      高砂淳二2012/06

      カテゴリー:写真集
      4.0
      いいね! sunflower
      • 私は写真集が好きで、写真集の中でも空をテーマにしたものはとても好きなので、見かけると思わず手にとってしまう。

        本屋さんでも似たような表紙のものが並んでいるので、一見全部似たような感じで、実際、あまり大差ないことも多い。空をテーマにしていると大きい外れない分、特に印象に残らないことも多い。

        でもこの写真集は今まで見た空の写真集の中では1番好きだ。

        理屈ではなかなか説明が難しいのだが、空の色々な表情をダイナミックに表現しているとでも言おうか。ただ綺麗なだけでなく、迫力のある空の写真。

        特に満点の星空の写真はとびきり素敵である。

        美味しいものを食べたり、音楽を聴いたり、スポーツをしたり、色々な心のリフレッシュ方法はあるが、空の写真集を見るというリフレッシュの仕方もなかなか良い。
        >> 続きを読む

        2012/09/06 by sunflower

      • コメント 2件
    • 1人が本棚登録しています
      海中散歩

      鍵井靖章2012/05

      カテゴリー:写真集
      3.0
      いいね!
      • 海の中の写真集。

        カラフルな魚や珊瑚がとってもキレイ。
        自然が作り出したとは思えないような色彩。

        六本木のスカイアクアリウムを思い出す。
        水槽に入ったアートの世界。

        でも個人的にはエイとかサメとか鯨とか大きな魚にロマン(?)を感じてしまうので、キレイすぎる魚の写真はちょっと物足りない。やっぱり大きな魚が優雅に泳ぐ姿には魅了される。

        沖縄のちゅら海水族館に行ってみたいな~
        >> 続きを読む

        2012/07/21 by sunflower

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています
      いいビルの写真集west

      西岡潔 , BMC2012/07

      カテゴリー:各種の建築
      3.5
      いいね!
      • 高度成長期に生まれたオフィスビルや雑居ビル
        この写真集は大阪を中心としたビル20選!!

        どこにでもマニアはいるヾ(≧▽≦)ノ

        ビルで暮らすのも面白そう(〃艸〃)ムフッ
        >> 続きを読む

        2012/08/20 by あんコ

      • コメント 6件
    • 2人が本棚登録しています
      日本一の写真集 日本一の名景・絶景60

      アフロ2012/08

      カテゴリー:日本
      3.0
      いいね!
      • 素敵な写真集。全国津々浦々、行ってみたいところ多数!

        2018/08/10 by motti

    • 2人が本棚登録しています
      おとぎ話の古書案内 = Fairy Tales In Old Books

      海野弘2012/10

      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • 【あー! この絵はこの本の挿絵だったのか!】
         いつも良心的な本を出してくれる海野弘さんの一冊です。
         本書はタイトル通り、おとぎ話、童話に添えられた挿絵に関する大判の本です。

         そもそも子供向けの本というのはいつ生まれたのでしょう?
         それは1658年のコメニウスが書いた『世界図絵』だという説もありますが、これは物の名前を覚えるための挿絵入りの本で、いわば教科書のようなものです。
         そうではなくて、子供が自分で見て、読んで楽しむために作られた本はいつから?と言うと、それは大体19世紀頃から作られたのだそうですね。
         本書では、そんな時代の本から挿絵を収録してくれています。

         初期の頃の児童書の挿絵を描いていた人というと、ラファエル前派の画家たちやアリスで有名なジョン・テニエル、アーサー・ラッカム、エドマンド・デュラック、カイ・ニールセンなどというところだったようです。
         ラッカムやデュラック、ニールセンなんて大人向けの本の挿絵の方で有名ですが、児童書にも挿絵を入れていたのですね。
         本書にもそんな挿絵が収録されています。

         例えば、カイ・ニールセンの絵を見てみると、確かに大人向けの絵に比べるとまず色調が違います。
         もっと淡く、やわらかい色調で描いています。
         絵の描き込み方、稠密さも大人向けの本ほどには細かく描いてはいません。
         でも、やっぱりもちろん、ニールセンらしい絵柄で、今の私達から見ると、これは児童書の挿絵なんだろうか?大人向けに見えると感じてしまいます。
         それは、ラッカムやデュラックにしても同様なんですね。

         そんな『子供向け』の画風が変わってきます。
         始まりは1921年頃、当時のソ連からだったそうですが、従来は細密な絵を得意とする画家たちの、輪郭線のある絵が主流だったのが、今度は輪郭線を持たずに色で直接描くような絵が生まれてきたのです。
         確かに、そういう絵柄になると、私達のイメージする児童書の挿絵に近くなってきます。

         また、ハンガリーのレイク・カーロイという画家の作品に代表されるそうですが、いかにも子供が描いたような絵の挿絵というのも生まれてきました。
         これまでは、絵が達者な大人が描いた挿絵というものばかりだったのが、子供がお絵かきをした時に描かれるようなあんな絵を挿絵に入れ始めたのですね。
         うん、そうそう、ますます現在の私達の目から見て児童書の挿絵らしくなってきます。

         そんな挿絵の歴史をたどりながら、いわゆる『飛び出す絵本』(トイ・ブック)についても紹介されています。
         今ではすごく凝った物が作られていて、大人が見ても関心してしまうのですが、この頃にもなかなか素晴らしいトイ・ブックが作られていたようですよ。
         劇場をイメージしたような作品もあり、何層もの切り抜きを使った奥行き感のある本になっています。

         さらに、歴史が進むと、大人達の本は昔は挿絵が普通に入っていたのですが、子供向けの本が確立するに連れて大人の本から絵が消えていくのですね。
         絵入りの本は子供向け、大人の本には絵はいらないという流れになっていくのです。
         ですが、しばらくするとその反動が来るんですね。
         アートとしての絵と大人向けの文学作品のコラボとしての絵本が作られるようになるのです。
         本書ではそんな大人の絵本の紹介もあります。

         では大人向けのどんな本に絵が入れられたのでしょうか?
         本書で紹介されているのは、ダンテの『ファウスト』、ホフマンの『ホフマン物語』、ラクロの『危険な関係』などなどです。
         大人向けの挿絵ですから、エロティックなものもOKです。

         さて、この大人の絵本のコーナーを見ていて、「これだったのか! やっと分かった!」と叫んでしまった絵がありました。
         それは、マリオ・ラポチェッタという画家の作品なのですが、私、もう何十年も前に、荒俣宏さん監修の『妖精画廊』という本でラポチェッタの絵を見て知っていたのですね。
         大変不思議な絵で、でも魅力的で、一体どういう絵なんだろうとずっと不思議に思っていたのです(『妖精画廊』には絵が載せられているだけで、まったく解説がありませんでした)。
         ところが、本書にそのラポチェッタの絵が載っているではありませんか!
         いやぁ、やっと見つけました。
         それは、ホフマン作の例えば『砂男』などの挿絵だったのですね。
         ようやく謎が解けたということで、感無量でございました。

         さて、本書は実は本書自体にも仕掛けがしてあるのですよ。
         まるで子供達向けの本のように、ページの一部が切り取られていて窓になっており、次のページが見えるとか、本の間にサイズの小さな冊子が綴じ込まれているとか。
         まるでトイ・ブックのような作りが一部で行われているんですね。
         図書館から借りてきた本なので、表紙はがっちりビニールコーティングされているため確かめられないのですが、手触りからすると表紙も一部切り抜き窓が施されているんじゃないかなぁ(あるいはカバーに仕掛けがあるのかな?)。

         大変楽しく、また、凝った造りの本でした。
         個人的にはラポチェッタが分かって大収穫の一冊でした。
        >> 続きを読む

        2020/02/09 by ef177

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      名景世界遺産

      アフロ2012/09

      カテゴリー:芸術政策、文化財
      4.0
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      • 世界遺産、夜景編!

        昼間とは全く違う顔を持つ夜景の中の世界遺産。
        普通の世界遺産の写真集とは全く違った趣きがある。

        表紙のモンサンミッシェルの夜景なんて、パリからはかなり離れているし、1泊しないと絶対に見れない。1か所でゆっくりする贅沢な旅をあまりしたことがなくて、宿泊場所は変えなくても割と朝早くからてくてくあちこち歩きまわったり、電車やバスを乗り継いで色々な場所に行ったりするので、世界遺産の夜景って実はほとんど見たことがない気がする。

        今度どこかへ行く時は一か所に留まって、昼の顔と夜の顔、どっちも堪能するような旅もいいな。
        >> 続きを読む

        2012/10/24 by sunflower

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      横尾忠則全装幀集 = Tadanori Yokoo Complete Book Designs 1957-2012

      横尾忠則2013/06

      カテゴリー:写本、刊本、造本
      5.0
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      • 自分へのプレゼントとして買った。

        ボリュームが凄い。
        ページから溢れるエネルギーも凄い。

        一気に見ると消化不良を起こしそうなので、日々つまみ見していこうと思う。

        評価は期待度。
        >> 続きを読む

        2013/06/19 by Iris

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