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紺待人 (1986/12)
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氷室京介、布袋寅泰という日本を代表する2大スターロックスターが在籍した伝説のバンド。学生当時はみんなが憧れていたのでコピーバンドばかりだった。そんな中、実は寡黙なベーシスト松井常松が好きだったりしたなぁ。 >> 続きを読む
2012/03/27 by 匿名
Mr.マリック (1989/10)
サングラス忘れて表紙に登場。オーラを演出するのにサングラスは有効なことを痛感させられる。タイトルもド直球で潔い!! >> 続きを読む
2013/09/18 by コネタン
DarntonJohn , 嶋田洋一 (1996/11)
ネアンデルタール人がもし現代に生きていたら・・・そんなSF小説です。いまだに多くの謎の残るネアンデルタール人たちの謎に対する作者の解釈がストーリーに反映されていて面白いです。太古の生物や、UMAといったものが好きな人にはお勧めの作品です。 >> 続きを読む
2013/05/30 by keron
亀井よし子 , FieldingHelen (2001/08)
もう11月だというのに破天荒なお母様の話題ばかりでしたが、最後はお母様のアシスト!?でダーリンゲットですかね~。それにしてもイギリスの方々の食生活が心配です(^^;)日本の飲食業界からするとチャンスあり!? >> 続きを読む
2012/12/17 by fraiseyui
LeboHarlan , 鈴木勉 , 河原一久 (2001/11)
これほどまでに制作過程の記録が残っていてこれほどまでに読み物として面白い本ってすばらしい!当初はマフィアに制作を阻害されつつ結局はマフィアに応援してもらったから出来た奇跡のフィルムなんだな。ーということだけでも一冊の面白い本として楽しめるんだけどコッポラさんの大喧嘩やブランドさんやデュバルさんがお尻を出してふざけたとかスタッフが衣裳で揉めてるうちにアルパチーノがイタズラでズボン脱いでた!などの現場の息吹が沢山感じられる素晴らしくて楽しくてそしてうなっちゃうような何かがこめられた本。 >> 続きを読む
2017/02/10 by 自由じゃん
DimitriusJo-Ellan. , 富田香里 (2001/11)
人の読み方。読み進めるのにストレスを感じるが原因が特定できない。タイトルと内容に差異を感じた。タイトルからは、自己中心的な人の内面や扱い方を想像したが、実際はサブタイトルで有る、「こっそり他人の正体を読む法則」が中心。陪審員を選定する仕事をされている著者の経験から、普段と違う言動を見せるときは要注意で有る等の、人を読む際に有用なアドバイスがまとめられている。ひとつひとつのネタはつまらなくは無いのだが、読み進めるのが非常に疲れた。おそらく有用な面は有るが、つまらないのだと思う。 >> 続きを読む
2011/03/14 by ice
PelotPierre , 佐野晶 (2002/01)
現実とフィクションをシームレスに繋ぐ魅力的なキャラクター。何故、この本を読むことになったのか。ある意味で運命を感じてしまった。週に3~4冊の本を読むため、また様々な作品と巡り会いたいと考えているため、本を購入するときは、50冊くらいまとめて100円コーナーから選ぶことが多い。選択する作品に制限は一切設けたくないのだが、通勤電車の社内という環境から、どうしても文庫本が中心になってしまうことと、翻訳精度の問題で外れが多い海外著者の作品を選択することが少ない点に不満が有る。そんな流れも有ったのだろうが、本作品はとくに理由も無く選択した非常に珍しい海外著者作品で有るとともに(小さい話だが)100円コーナーに有ったにも関わらず、実は350円だった!という強烈な印象を残している。フランスで実際に起こったという、村人の連続死。これを題材に魅力的な登場人物を配したフィクション作品。謎の怪物に立ち向かうべく、国王から派遣された博物学者。行動を伴にするインディアンと、双方の関係がとても美しい。また、冒頭と巻末に挿入された、貴族の悲哀も何とも言えず心に響いた。海外著者の作品だが、翻訳精度が高いため、その点でのストレスは全く感じない。読後に知ったのだが、どうやら映画のノベライズ作品らしい。なぜかインディアンのイメージが、スト2のダルシムだった。ヨガフレイム・・・。 >> 続きを読む
2012/05/02 by ice
Pelzer, David J , 田栗美奈子 (2002/09)
漫画の立ち読みで、何度か小学生の時から少し読んだことのあった作品。教習所の待ち時間があまりにも暇で、Book offで思い切って買った。レベル7とItシリーズは最後までは読むのはできんかったけどほとんど読んだ。彼が直面する問題の壮絶さ、困難さになすすべがないと思うが彼は失敗を繰り返しながらも前向きに挑んで解決していく姿に励まされない人はいないと思う。 >> 続きを読む
2015/03/01 by 匿名
FlukeJoanne , 上條ひろみ (2003/02)
出てくるお菓子&料理がおいしそうで、読んでるとおなかがすきます。 レシピもついているんだけど、そこは量がアメリカ!な量なので、まだ1回もチャレンジできない。。 >> 続きを読む
2012/09/11 by Piicca
Ambrose, David, 1943- , 鎌田三平 (2004/02)
原題にも出ている諜報部員のチャーリー・モンクの存在が大筋だが存外 重要なのは本書の序盤に出てくる記憶障害の患者ブライアン・ケイブライアンは毎回記憶がないので妻ドロシーが老けているのが理解できず病院に来るたびにドロシーはブライアンに説明をするという辛い展開主治医であるスーザンがなにか治療のヒントをつかんだ的な下りを最後にぷっつり出てこないブライアンチャーリーの驚きのストーリーが進みまくる間もブライアンのことはチクチク頭の片隅にはあったが、なるほどそう来たかそして様々にだまされ続けた結果あのラスト!あれがどういうコトかというのは読者によって判断や解釈が分かれるのではチャーリーに深くかかわる人々のそれぞれの設定もどこまでが本当だったのかとかいろいろ考えたりして読了後も楽しかった >> 続きを読む
2018/10/07 by 紫指導官
tetsu (2004/03)
希代のロックバンド、L'arc-en-cielのベーシストでありリーダーでもあるtetsuのロングインタビューが収録された本です。インタビューなのでそこまで深い内容ではありませんが、実際に音楽業界で成功している人の考え方、行動を知ることは刺激になるので、下手な自己啓発本よりよっぽどいいですね。アーティストというとどうしても常人離れしたイメージがありますが、決してそんなことはなく地道な努力ありきだということを思い知らされました。好きなことにまっすぐ打ち込めるというのは素敵なことだと思います。L'arc-en-cielに興味のある方にはぜひ読んでほしい一冊です。 >> 続きを読む
2014/05/28 by roscoe
PaoliniChristopher , 大嶌双恵 (2004/03)
小学生の時に夢中になっていたのを思い出して、読み返しましたファンタジー好きですが、その中で三本の指に入るくらい好きなシリーズです完結編が出てることを知らなくて、、、これから読もうと思います魔法、エルフ、ドワーフ、そしてドラゴン!王道だけどとても面白いです映画を観ている様に感じるほど読み応えがあります主人公エラゴンは人外に強いんですが、だからこその苦悩や、弱さ、脆さもしっかりと描写していて、飽きがこないところがすごいと思います背景がとてもしっかりしていて、描写も綺麗なので、素直に物語に入り込めます壮大な景色も想像しやすくて、小学生の頃は自分がライダーだったら、、、とか妄想してました笑 >> 続きを読む
2017/03/30 by 文子。
Souad , 松本百合子 1959- (2004/04)
はじめて読んだ時は、フィクションだと思いたいくらい日本で暮らしている自分にとっては信じられなかった。かつての日本にも似たような風習があったのかもしれないが・・・。この残酷な風習は、未だに残っているのだろうか。 >> 続きを読む
2013/11/24 by sayo
FfordeJasper , 田村源二 (2004/09)
【今度は文学作品の中を渡り歩いちゃいますよ~】 本作をお読みになる方は、もう第一作は読了されていますね? まだという方は、どうぞ第一作からお読みください。 そうじゃないと話が分からなくなりますぞ。 というわけで、サーズデイ・ネクスト・シリーズの第二弾です。 彼女は特別捜査機関(スペックオプス、SOと略される)の特別捜査官です。 彼女が所属するのはSO-27と呼ばれる文学刑事局。 文学にまつわる奇怪な事件(当然警察は取り扱わないような)を専門に扱う部署です。 第一作で、彼女は伯父のマイクロフトというほぼほぼマッド・サイエンティストが発明した『文の門』という装置を使い、『ジェーン・エア』の物語世界に入り込み、稀代の大悪党アシュロン・ヘイディーズによって物語が滅茶苦茶にされるのを防ぎ、アシュロンを倒すという大活躍をみせました。 まぁ、その際に、(非常に不評な)『ジェーン・エア』の結末が書き換わってしまったんですけれどね。 その後、サーズデイは、ランデンと結婚し、目出度くご懐妊されました。 ところが、ランデンが『根絶』されてしまったのです。 どういう仕組みなのかはよく分からないのですが、どうも時間を遡ってまだ2歳のランデンを殺されてしまったようなのです。 そのため、この世界からランデンは消えてしまったのですね。 通常は『根絶』されるとその者の記憶は誰にも残らなくなるはずなのですが、サーズデイはランデンのことをしっかり記憶していました。 また、お腹の中の子供も健在だったのです。 こんなひどいことをしたのは、世界中を支配しているゴライアス社です。 あくどい超巨大企業で、人間生活に必要なほとんどすべての物を一手に製造、販売しているというとんでもない企業です。 そして、自社の利益しか考えないというウルトラ・エゴな会社。 なぜ、ゴライアス社がランデンを『根絶』したかと言えば、第一作で、下衆極まりないゴライアス社の幹部のジャック・シットを、サーズデイがポオの『大鴉』の中に閉じ込めてしまったから。 ジャックを『大鴉』から連れ戻せ、そうすればランデンを復活させてやるという脅迫なのですね。 とは言え、『文の門』をゴライアス社によって悪用されることを恐れたマイクロフト伯父は引退を宣言し、妻と共にどこかに消えてしまったので、もはや『文の門』はありません。 ゴライアス社も独自に開発しようとはしているのですが、どうにも上手くできないのです。 サーズデイだって、『文の門』が無ければ自由に文学作品の中に入ることなどできないのですが……。 しかし、サーズデイはこれまでにも不可能だと思われていたことを可能にしてきたという実績があります。 方法はどうでも良いので、ジャックを連れ戻せ、お前なら何とかできるだろうというわけなんです。 なんともご無体な……。 さらに、さらに、何者かが偶然を操っているようで、起きるはずが無いような事故が三度にわたりサーズデイを襲うという事態も出現してしまいます。 どうやら、エントロピーが操作されているようなのですが。 こんな四面楚歌的な状態で、サーズデイは独力で文学作品の中に入ることに成功します。 そして、実は文学作品の内部には、SO-27とちょっと似たようなジュリスフィクションなる組織が存在していることを知ります。 ジュリスフィクションは、文学作品の保全、維持を使命とする組織だったんですね~。 サーズデイは、ジュリスフィクションに所属するミス・ハヴィシャム(ディケンズの『大いなる遺産』の作中人物です)に弟子入りし、ブック・ジャンプ能力(文学作品の中を自由に行き来できる能力)を磨くことになります。 そうした上で、『大鴉』の中に入り、ジャックを連れてきてランデンを助けようというわけです。 ということで、本作でも文学ネタが満載ですし、サーズデイは様々な文学作品の中を行き来したり、あるいはSO-12の時間警備隊に所属していた父の力によりタイム・トラベルもすることになります。 第一作からさらにパワー・アップした内容になっているんですね~。 ユーモアたっぷりな作風も健在であり、小ネタで笑わせてもくれます。 本作中でイジられる文学作品を挙げてみると……『大いなる遺産』/ディケンズ『大鴉』/エドガー・アラン・ポー『ドン・キホーテ』/セルバンテス『審判』/カフカ『不思議の国のアリス』/ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』/ルイス・キャロル『スナーク狩り』/ルイス・キャロル『クマのプーさん』/A・A・ミルン『アッシャー家の崩壊』/エドガー・アラン・ポー『アモンティリャアドの酒樽』/エドガー・アラン・ポー『早まった埋葬』/エドガー・アラン・ポー『ハムレット』/シェイクスピア『ヘンリー六世』/シェークスピア まだまだその他沢山です。 原典から引用されている部分は太字になっていますので、読んでいてすぐに分かります(私、『審判』のところで不覚にも笑ってしまいましたよぉ)。 本好きな方だったら面白く読めること請け合いです。 なお、物語は第二作だけでは完全に完結していないのです。 これは、第三作も読まなきゃ~です。読了時間メーター□□□ 普通(1~2日あれば読める) >> 続きを読む
2020/12/18 by ef177
長崎訓子 , 鈴木邑 , DroitRoger-Pol (2005/02)
天王寺のMIOの旭屋書店が改装、エレベーター前のところが雑貨をまじえたコーナーに。ブックカバーを見ると、kurasu360°と、従来の分類を超えたカテゴリー別の試みだが、買い場としてはいまひとつと感じながら、購入したのがこの本。まあ、普通では、まず手にとる事もない本である。暮らしの哲学・・やったら楽しい101題帯のフランスで大ベストセラーの言葉につられて購入。自分の名前を読でみる。おしっこしながら水を飲む。頭の中でリンゴの皮をむく。音声を消してテレビを見る。目を閉じたままシャワーを浴びる。ていねいに字を書く。髪の毛を一本抜く。10分間愚痴を言いつづける。ひざまずいて電話帳を音読する。腕時計をはずす。つまらないものに執着する。アリの行列を追跡する。など、この他の分はまさに精神的まいってしまいそうなものもあり、でも、自分たちが恥ずかしいとか、できないと思っていることをまずは変えてみることから。自己変革の手引き書か・・・・。それぞれに、“効果”が書かれています。自分がもうひとりいる気がする。宇宙が身体のなかに流れこむ。集中力が高まる。勉強になる。すべてを水に流す。我を忘れる。たいした効果はない。本当に腹が立ってくる。ありがたい感じがする。落ち着きをなくす。心の支えになる。考えこみを反省する。日常のさりげない行動を変えてみること、朝の犬の散歩のコースを変えてみる。ちょっとした見方の変化が新たな発見に・・・。気晴らしの本と書かれていますが、怖いのは突き詰めると、自分は誰、になってしまうことです。わかりきったことが剥がれていく、遊び感覚で一歩踏みだすのも、おもしろそう・・・。 >> 続きを読む
2013/07/10 by ごまめ
HamiltonBethany , 鹿田昌美 (2005/03)
まさしく『ない』ではなく『ある』という生き方。ここまで、そういう生き方ができる背景には、いろんな要素があるのだと思う。本人の意思が一番ではあるが、家族・友人・周囲の人・環境・文化なども、きっとそうだろう。いろいろ学べる点も多い。そして、これは、現在進行形でもあるということこそ、一番大切なことなのかもしれない。 >> 続きを読む
2014/08/21 by けんとまん
角田光代 (2006/02)
角田光代さんと言えば、「八日目の蝉ぐらいしか浮かばないので、このエッセイを読んで、その思っていたギャップに驚きながら、失礼ながら、日常のその駄目っぷりにすぐに共感。ダラダラと生きたいながら、売れっ子作家になった現在。その、本質を変えずに、それなりの生活を装おう生活ぶりが羨ましい。でも、時として真面目に考え、自問自答している。例えば、私が思うに、宗教ってのはこの世のシステムを理解しようとする姿勢だ。自分の力の及ばない、すべての理不尽を納得したいという希求だ。私の言う縁(人知の及ばないもの)が宗教を生み出し。その宗教が結婚を作り出したと考えるならば、そのふたつが結びつかないのは当然、ということになる。死そのものが。死亡届とも葬式ともなんの関係ないのと同じ。結婚は縁とは関係がないし、恋愛とも関係ない。むしろ、一組の男女の意志の相性、意思の相似性に基づく何かではないのか。・・・・こんなふうに、理解しようとつとめればつとめるほど。結婚したくなるのはなぜ。といいながら、現在、二度目の結婚のはず・・・・・・・・・。なぜか、世間に馴染めないながら、克服しようではなく、あえて避けて暮らそうという作者、でも良きパートナー、見つけられたんですな。 >> 続きを読む
2015/10/21 by ごまめ
MowllJoshua , 唐沢則幸 (2006/05)
ジョシュアは大叔母からの遺言で遺産を受け継ぐことになる。そこには秘密組織についての資料と大叔母たちの冒険について描いた日記があって――。図書館で借りてきました。上下巻一気読みしました。物語としてはジョシュアの叔母・ベッカとその弟・ダグ視点で進む冒険譚です。正直、この姉弟は勇気と無謀をはき違えているような無鉄砲さで読んでいてあまり気持ちのいいものではありませんでした。脚注だとかに多くの資料が散りばめられていて、実在したんだろうか?と一瞬疑ってしまうような仕掛けになっていたのは面白かったです。物語の大きな謎はほとんど解決しておらず、次巻へ引き継がれています。ただし、その次巻というのが発売されていないらしいので(それが日本だけなのかは不明ですが)その謎が解決することはなさそうです。【http://futekikansou.blog.shinobi.jp/Entry/1517/】に上下巻の感想をアップしています。 >> 続きを読む
2014/01/06 by hrg_knm
FfordeJasper , 田村源二 (2007/01)
【文学ネタ満載のこのシリーズ、こりゃあ、まだまだ続きますよ~】 さて、上巻のレビューで、どうも第三巻はサーズデイが住む現実世界の事柄ではなく、サーズデイが『戦略的撤退』をした文学の世界(ブックワールド)のことばかり描かれていて、第二巻から持ち越しになっている問題の解決がなかなか進まないと書きました。 また、その辺りがバランスを欠いていて、第三巻の評価を落としているとも。 しかし、第三巻上下を通読して分かりました。 このシリーズ、まだまだ続くようです! 第二巻から続いている問題は、第三巻では解決されません。 むしろ、作者は、第三巻は主にブックワールドでの出来事を中心に据えた構成にしていたようなのです。 ですから、上巻で感じた不満も致し方ないところであり、第三巻をこれから読まれる方は、物語はまだまだ続くのであり、第三巻はブックワールドを中心に描いている巻なのだと承知して読まれることをお勧めします。 さて、ではブックワールドで色々起きた事件はどういうことなのでしょうか。 実は、これはブックワールドの枢要システムである小説OSのアップグレードと密接に関係しているということが徐々に分かってきます。 詳しい仕組みはイマイチ分からないのですが、ブックワールド全体を統括しているオペレーティング・システムがあり、これまでにも何度もアップグレードされてきたと言います。 それはまるでPCのOSみたいなんです。 例えば、Windowsでも、「あのヴァージョンは良かったけれど、あれはクソだ」、「アップグレードしたら不具合が起きた」なんていうことはこれまでにもありましたよね。 あれとそっくりな話になっているんです。 例えば、過去のアップグレードがクソだったために、アレキサンドリア図書館を消失させてしまったとか……。 で、今度は遂に通称『ウルトラワード』と呼ばれるOSにアップグレードが行われることになりそうなんですね。 この『ウルトラワード』は画期的なOSで、処理能力も格段に向上するばかりか、これまでにないインタラクティヴな読書体験ができるなどなどの機能を備えていると言います。 ただ、過去に痛い目にあったブックワールドのキャラの中には懐疑的な目で見ている者もいたのです。 そして、詳しくは伏せますが、このアップグレードに関連して、これまで描かれてきた事件も起きていた疑いが浮上してくるという展開になります。 そうか。 最初は、サイドストーリー程度に考えていた『ウルトラワード』のエピソードが主筋だったのか! また、下巻に入っても文学ネタは猛烈にちりばめられています。 大体、このシリーズのウリの一つは文学ネタなのですから、ここは外せないところですよね。 これまでの巻でも、文学作品自体をネタにしたジョークは満載なのですが、作者や言語という視点からのジョークもあるんですよ。 例えば、下巻で出てくるネタの一つに、「だったのだった」(had had)と「ことのこと」(that that)問題というのがおちょくられています。 私、英文作品の原典を読んだことがないので分からないのですが、どうやらこの二つの表現は結構出てくるらしいのですが、これがあまりよろしくない表現だということがジュリスフィクションの会議で論じられていたりします。 例えば、『デイヴィッド・コパフィールド』には「だったのだった」が63回も使われているんだそうですよ。 その後、頭が痛くなるようなややこしい議論が展開されて笑いを誘うということになっております。 また、文学賞ネタもあります。 ブックワールドでも各種文学賞が表彰されるのですが、これが結構笑えます。 『英語作品・最優秀章頭文』賞にノミネートされたのは、『アッシャー家の崩壊』/ポー、『ブライズヘッド再び』/イーヴリン・ウォー、『二都物語』/ディケンズで、最優秀賞に選ばれたのは『ブライズヘッド再び』なんです。 なるほど、あの書き出しかぁ……(原文が太字で引用されているので思い出せますよ~)。 また、『最優秀死人賞』に輝いたのは(これは作中のキャラに贈られます)、ドラキュラ伯爵(伯爵は昨年も受賞しているそうなのですが、毎回泣いてしまうそうです)。 どんどんご紹介すると、『最優秀ロマンティック男性』賞は、『高慢と偏見』のフィッツウィリアム・ダーシィ(そうかなぁ?)、そしてそして、これまで77回連続で『狂乱ロマンティック主人公(男性)賞』を受賞しているのは……『嵐が丘』のヒースクリフ(爆!)。 もちろん、今年も受賞を狙っているそうです。 そんなこんなの文学ネタ満載の作品なんですが、まだまだシリーズが続くとは予想していませんでした。 第三巻が発刊されたのは2007年1月30日となっていますが、第四巻は出たのかしら? 図書館にはどうも第三巻までしか無いようなんですけれど……。 ネットで検索しても第四巻は見当たらないようなので、まだ出ていないのかな? これは早く出してくれないと困るですよ。 おっと、そうそう。サブタイトルの意味も書いておきましょうか。 本作では、ゴドーもジュリスフィクションの一員なんですが、ゴドーは会議にいつも現れないのです(そういう風に使うか!)。 みんなゴドーを待っているというのに……というネタなんです。 でも、最後にゴドーはとんでもない形で姿を現すことになりますよ。読了時間メーター□□□ 普通(1~2日あれば読める) >> 続きを読む
2021/01/07 by ef177
LindsayJeff , 白石朗 (2007/03)
ボケもツッコミも巧い。飼い始めた犬には嫌われて吠え続けられたり、亀にも嫌われて甲羅に足と頭をしまわれて死なれてしまう。殺人犯、と言おうとして、「芸術家」と表現してしまう。相手が文句を言う為に電話をかけてきたと勝手に思い込んで、どんな文句か勝手に考えを進めてしまう。デクスター、非常に魅力的な連続殺人鬼。シリーズ化されてるようなので、他の作品も読んでみたい。 >> 続きを読む
2015/09/11 by 紫指導官
【(株)ソニー・マガジンズ】(ソニーマガジンズ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(出版社,発行所)
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