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(株)草思社 (ソウシシヤ)

企業情報
企業名:草思社
そうししや
ソウシシヤ
コード:7942
URL: http://www.soshisha.com
      銃・病原菌・鉄

      DiamondJared M. , 倉骨彰2012/01

      カテゴリー:社会学
      4.0
      いいね! Tsukiusagi tomato ybook
      • 以下、本書の内容にあらず
        ・IQ測定結果ーヨーロッパ系アメリカ人100(基準値として必ず100となる)アジア系アメリカ人105アフリカ系アメリカ人85〜90
        ・遺伝派:環境と遺伝が五分五分。環境派:生育環境のみ→アファーマティブアクション
        ・行動遺伝学における双生児調査ー一般知能(IQに相当):77% 論理的推論能力:68%(ともに遺伝と説明できる)言語性能力14%(環境の影響が大)
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        2017/05/31 by michi2011

    • 他6人がレビュー登録、 27人が本棚登録しています
      銃・病原菌・鉄

      DiamondJared M. , 倉骨彰2012/01

      カテゴリー:社会学
      4.2
      いいね!
      • 【やや冗長か?】
         上巻に引き続いてのレビューです。
         テーマは上巻から引き続き同じで、さらに、社会機構の発達や民族の移動、言語と民族の関係などが考察されます。
         ただ、基本的には、農耕定住を実現した種族が有利な発達を遂げたのだという視点は変わっておらず、それが順調に推移する場合もあれば、様々な条件から他の地域に逆転を許してしまう場合もあるのだと論じていきます。

         それを様々な地域について見ていくわけですが、さすがに400ページにもなる大著となると、やや同じことの繰り返しで冗長と感じてしまう部分があるのは否めない感想です。
         もっとも、著者に言わせれば、これでもまだ論じたり無いということですが。

         全体の視点としては面白いと思いますし、合理的な推論ではないかと思うのですが、学術論文ではなく、一般向けの読み物として見た場合には、その冗長と感じてしまう分だけ辛いところもあったかなと感じました。
         良書だとは思います。
        >> 続きを読む

        2020/03/05 by ef177

    • 他2人がレビュー登録、 19人が本棚登録しています
      嫌われものほど美しい ゴキブリから寄生虫まで

      相原真理子 , Angier, Natalie1998/05

      3.7
      いいね!
      •  生物の本を読むのはとても楽しい。テレビで動物の番組をやっていたら思わず見入ってしまう。

         とにかく虫も動物も不思議で満ちておりそれらを知ることは、我々の知的好奇心を満たしてくれる。それと同時に、人間というものの小ささを考えさせられる。

         人は毎日あくせく働いているけれども、自然界の生物の多くは厳密に観察してみると、ほとんど何もせずにごろごろしている種類が多い。しかし、それは決して無駄なことではない。最小限のカロリー消費で済むように、日々を過ごしているのだ。無駄な動きは命を縮めることを彼らはよくわかっている。

         働きアリや働き蜂ですら、一日のうち働いている時間は3~4時間だという。

         企業や社会は効率効率というが、本当に効率的なのは文明を捨てて森に帰ることなのだ。オフィスのパソコンを破壊し、車を火山の火口に落とせ。

         それはまあ冗談である。ほかの話をしよう。たとえば「おしどり夫婦」という言葉があるように、一生雌雄が連れ添う種類の動物は何種類か存在する。しかしそれは動物界では稀である。某芸能人が「不倫は文化」と言ったけれど、動物はしばしば雄も雌も「浮気」をする。それは当然である。雄は少しでも多くの子孫を残そうと本能的に考えるし、雌は雌で少しでも強い遺伝子を残そうとするからである。チャンスがあれば喰らいつく。当然ながら自然界で普通だからといって人間界で普通とは限らない。

         ただ、人間はほかの野生動物よりも優れている、という考え方に疑問を持っている筆者にとっては、集団で雌を犯すイルカの行動も、どこか人間的に思えてしまう。

         それはともかく、本書では動物たちのほかに有名な生物学者や著者の祖母の話も出てくる。人間も虫も動物も同じラインで話しているのだ。とにかく動物好きにはたまらない一冊と言っていいだろう。

         それと同時に、人間が自然に対して謙虚にさせてくれる一冊でもある。
        >> 続きを読む

        2014/12/29 by ぽんぽん

      • コメント 4件
    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      放浪の天才数学者エルデシュ

      平石律子 , HoffmanPaul2000/03

      カテゴリー:個人伝記
      3.5
      いいね!
      • 【ウルトラ変人の大数学者の数奇な人生】
         ポール・エルディシュ(1913~1996)は、ハンガリー生まれの大数学者で、数多くの共同研究を行い、生涯で1.000本以上の論文を発表するなど数学界に多大な功績を残した傑物でした。
         本書は、そんなエルデシュの生涯を綴り、エルデシュと関係を持った人たちの業績なども紹介した一冊です。

         エルデシュは幼少期から数学に恐ろしいほどの才能を示し、人生を数学のみに捧げた人物だったのですが、その度合いが凄すぎて人間としては全くの変人だったそうです。
         とにかく数学以外のことに時間を割くのが嫌で、純粋に数学のみに没頭していたかったのですね。
         ですから、教授職などの定職に就いてしまうと自分ではやりたくないことにも時間を割かなければならないため、一切の定職に就かず、単発の講演(人に教えることは大好きなのです)や数学の懸賞問題などから得られた収入だけで生活していました。
         いや、そもそも金銭に全く頓着しない人物で、2つのスーツケースに全財産を詰め込み、それ以上の物を持ちませんでした。
         定住もせず、次から次へと数学者の家を泊まり歩き、世界中を放浪して回った生涯だったのですね。

         エルデシュは幼少期からの親の過保護のせいで、生活能力は0です。
         靴の紐すら自分で結ぶことができず、仲間の数学者に結んでもらいます。
         また、大好きなグレープフルーツも自分で切ることができませんし、泊めてもらった数学者の家で台所をめちゃめちゃに散らかしてしまうなどいつものこと。
         潔癖性なのか、しょっちゅう手を洗いたがるのですが、洗った手を拭くということを知らず、びしょびしょの手を振り回すだけなので床は水浸しになってしまうとか。
         足の爪すら自分では切れず、汚い爪をしていたということですが、それだけは切ってやるのを拒否したという仲間の話が載っています。
         一人で放っておけば道に迷うなど毎度のこと。

         アンフェタミンなどの薬を常用し、1日19時間数学を考え続けたという逸話が残っているそうです。
         ですから、数学者の家に泊まりに行く時も、まだ早朝だというのに家のドアをガンガン叩いて家人を叩き起こし、寝ぼけ眼で出てきた数学者に対して、「君の頭は営業中かね?」と言うや、いきなり数学の話をおっ始めるのだとか。
         または、深夜まで数学の議論を戦わせ、相手が疲弊してようやく寝ることになったというのに、数時間後には鍋を叩くなどの騒音を立てて叩き起こし、「さて、この問題だが……」と議論を続けるのだとか。

         やってられませんよね。
         いや、仮に私が数学者でエルデシュがやって来たら間違いなく逃げる(笑)。
         しかし、それでも多くの数学者はそんなエルデシュに困り果てながらも彼と研究することを喜び、彼を愛したようなんですね。

         それは、エルデシュは数学者達が頭を悩ませている問題について実に的確なアドバイスをすることができた人で、また、病気その他の理由で数学の能力が低下し、あるいは低下したと思い込んで心が折れてしまった数学者に対して、エルデシュ流のやり方ではありますが、議論をふっかけるなどしてその気持ちを奮い立たせようと務めた人なのだそうです(それによって再起を果たした人もいるそうです)。

         若い数学者に対してもその育成、援助に心を砕いたそうで、決して助力を拒否することはなかったそうなんですね。
         子供のことも大好きで、実によく同僚数学者の子供たちのことを記憶しており、また一緒に過ごすことを好んだのだそうです。

         端から見れば迷惑千万なおやじなわけですが、そこには何の悪意もないのでしょう。
         純粋に数学を愛し、純粋に数学者を支援したのですね。
         だからこんなにやっかいな人間なのに、多くの人がその面倒を見、助けてくれたのでしょう。

         数学界には『エルデシュ数』というものがあるそうです。
         これはエルデシュ本人と共同研究をしたことがある人はエルデシュ数1を持つ、エルデシュ本人とは直接共同研究をしたことは無いけれど、エルデシュ数1の人と共同研究をしたことがあるという人はエルデシュ数2を持つという具合に数えるのだそうです。
         数学界では、なるべく若いエルデシュ数を持っていることが誇りなのだそうですよ。

         エルデシュ自身、共同研究の重要さを強調しており、とにかく数学者たちはみんなで力を合わせて取り組まなければならないという信念の持ち主だったそうです。
         ですから、アンドリュー・ワイルズが一人で、極秘でフェルマーの最終定理を解いた時も、その証明自体には賛辞を贈ったものの、一人でやったことについては決して認めなかったのだそうです。
         他人と力を合わせればもっと早く解けたはずだ。その遅れは数学界全体の歩みを遅らせたことなのだと言って。

         いや、とにかく強烈な人物だったようです。
         本書は、そんなエルデシュの人となりを克明に描いた大変楽しい作品でした。
         数学者の話ではありますし、色々な数学者の業績も紹介されていて数式などもちょっと出ては来ますが、そんなの分からなくても全然へっちゃらです。
         分からなければ読み飛ばしても構いません。
         この本は、エルデシュというすごい人の伝記のようなものなのですから。
        >> 続きを読む

        2020/01/06 by ef177

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      少年の日の思い出 ヘッセ青春小説集

      岡田朝雄 , ヘルマン・ヘッセ2010/12

      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 蝶集めの楽しさや熱情、ちょっとした出来心から盗みを働いた悔恨。
        純粋で真っ直ぐな心を持った子供の時にしか味わえない感情ひとつひとつが美しく、確かな感情を伴って描かれています。

        僕はこの作品に対してメッセージ性はあまり感じられず、前述した感覚的なところにこの作品の良さを感じました。

        読みながら、自分の少年時代を、楽しかったこと・辛かったこと・悲しかったこと・後悔等、綺麗な思い出ばかりではなく薄汚れた思い出も、全てをありのままに思い起こしていました。後味の悪さがあったからかもしれません。

        中学校の国語の教科書に掲載され、教育現場でも活躍しているこの作品。
        中学生にどのようなことを伝え、また、中学生はこの作品をどのように受け取るのか。大人になってから読んだ僕には分からないことです。学生の時に授業でやれたら楽しかったのでしょうか。それとも、落書きをしていましたかね。

        因みに、登場人物のある強烈な一言も学生に強い印象を残す一因なのだそうです。そのセリフを読み、確かに印象に残るなあと納得出来ました。

        読んでどうなるという作品ではありませんが、名作だと思います。
        >> 続きを読む

        2018/05/04 by read1212

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      ツルはなぜ一本足で眠るのか―適応の動物誌

      小原 秀雄ぐるーぷ・ぱあめ渡辺 富士雄 (1984/01

      カテゴリー:一般動物学
      3.0
      いいね!
      •  1984年出版の比較的古い本だが、今もなお光る記述がたくさんある。生物学に関しては、新しい発見があったりもして、その「常識」が変わることもあるけれど、昔から知られている知識というのも意外に多い。

         これもいわゆる温故知新というやつだ。さて、タイトルにはツルが出ているけれども、本書はツルだけでなく様々な動物の生態について書かれている。一人の著者による一貫したものではなく、複数の著者による共著であり、また雑誌に連載されたコラムのようなものなので、動物に関する一貫した記述があるわけではない。

         ただ、筆者のような俄か動物好き、豆知識好きにはなかなか貴重な本である。

         さて、タイトルにあるようにツルは一本足で眠るけれど、それはなぜだろう。

         答えは本書にあるのでここでは書かないけれど、アリクイやコウモリなど、珍しい動物の記述もあって読んでいて楽しく、また癒される。動物に興味の無い人にとっては退屈かもしれないし、逆に動物に詳しい人にとっては「何を今更」な本かもしれないけれど、楽しく親子で読むには最適である。何より随所に出てくる渡辺冨士雄氏によるイラストが、味があって良い。

         ハチは眠るのか? オラウータンの巣はどういうものか? 狸とアナグマの違いは?

         そんな小さな疑問を教えてくれる本書は、土曜の昼下がり、または眠れない深夜にでもゆっくりと読みたいものである。
        >> 続きを読む

        2014/10/06 by ぽんぽん

      • コメント 1件
    • 1人が本棚登録しています
      思春期病棟の少女たち

      KaysenSusanna , 吉田利子1994/06

      カテゴリー:内科学
      2.0
      いいね!
      •  映画「17歳のカルテ」の原作です。
        映画の評判が良いようなので読んでみました。
         
         映画と本を一般的に捉えて
        私はどちらも好きなのですが、
        これまでの経験から十中八九
        原作本の方が面白いと思っています。
         
         理由は大きく2つ。
        第一に、
        本の内容を2時間程度にまとめるのに
        無理がある場合が多い。
        第二に、これは主観的になりますが、
        作品に対して膨らませたイメージが
        映像作品とマッチしないケースが結構ある。
        と思うからです。
         
         ですが、本書は久々に
        映画の方が面白そうかな~
        と感じた一冊でした。
         
         18歳の頃 精神病院に
        1年半ほど入院した実体験をつづられたものですが、
        ほとんど終盤に至るまで
        読んでも読まなくてもいい話しだなぁ
        という内容が続きます。
         
         ただ、最後のまとめに入って
        著者の伝えたいことを読者が理解しやすくするための
        実例だったのだと理解しました。
         
         最後の方は、実際に精神を患ったことのある方ならでは
        と感じられる価値観と理解、表現が記され
        それなりに読んでみる値は感じました。
        それでも、人にすすめるかと問われれば、
        私はすすんで YES とは答えないかなぁ
        というのが感想です。
         
        >> 続きを読む

        2015/11/28 by kengo

    • 1人が本棚登録しています
      インタ-ネットはからっぽの洞窟

      StollClifford , 倉骨彰1997/01

      カテゴリー:電気通信事業
      5.0
      いいね! suppaiman
      • 定期的に再読している一冊。

        もうかなり前に世に出た作品なので、古さを感じさせる部分が無いとは言えませんが、本質部分は時代を超越しているのを再確認しました。

        むしろ当時からSNSの台頭に繋がるような鋭い観察眼が示されていることに驚きを禁じ得ません。

        再読した今、改めて感じるのは、インターネットはもはやインフラ化していること。

        インターネットで何ができるのか?という問いは、車や電車に乗ったら何が出来るのかという問いと同じ意味を持つ世の中になりつつ有ります。

        同様に、コンピュータの利用もスマートフォンの台頭で特殊な層から一般大衆に拡大しました。

        ある意味で、守られた世界だったIT業界で働く技術者も、このトレンドを見誤ると生活できない時代になりつつあるような気がしてなりません。
        >> 続きを読む

        2012/10/16 by suppaiman

      • コメント 3件
    • 1人が本棚登録しています
      机の上で飼える小さな生き物

      木村義志1999/07

      カテゴリー:家畜、畜産動物各論
      4.0
      いいね!
      • 小さな生き物の飼い方や実際に飼った体験をまとめた本。
        この本を読んでカニを飼った。
        名前はセバスチャン。 >> 続きを読む

        2012/01/13 by Iris

    • 1人が本棚登録しています
      銃・病原菌・鉄 一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎

      DiamondJared M. , 倉骨彰2000/09

      カテゴリー:社会学
      4.0
      いいね!
      • 【どうして馬は家畜化されているのにシマウマは家畜化されないのか?】
         3月の課題図書なので過去のレビューを引っ張り出してきました。

         著者自身が、本書を要約した言葉があります。
         まずはそれを引用すると、「歴史は、異なる人びとによって異なる経路をたどったが、それは、人びとのおかれた環境の差異によるものであって、人びとの生物学的な差異によるものではない」ということです。

         本書には、既に沢山の素敵なレビュアーさんのレビューが累積しています。
         この上、私が何を加えられるのだろうかとも思わないでもないのですが、読了しましたので書かせてくださいね。

         著者は問います。現在でも石器を使う種族がいるのに何故文明社会はこれほどまでに進化したのか?
         ある説は、文明社会が発展した(特に)ヨーロッパの人種が優れていたからなのだと。
         それは、冒頭に書いた、著者の本書要約から分かるように、そんなことはないのだと言い続けているのが本書です。
         人、人種の優劣で決まる要素などどれほどのものかということを論証しています。

         本書(上)を読了して、目から鱗というような感覚はありませんでした。
         ええ、それはむしろとても合理的に論証していたからこそなのだろうと思います。
         ここで大切なことは、『学際』(あんまり良い言葉ではないのですが、要は、多くの学問分野に渡る知識を通覧し、該博な知識を身につける必用がある分野とでも言いましょうか)です。

         例えば、本書では、植物学、医学、史学、考古学、文学、哲学、物理学、生物学……その他、それこそ人間の持っている『知』を総動員してかからなければいけないような切り口で考察をしています。
         それが一番の魅力なのではないでしょうか。
         
         相当昔のことですが、PCゲームに『シヴィライゼーション』とうのがありました。
         最初は、開拓民がどこか適当な土地に居場所を定め、食べていくための食料を得る努力をします。
         その後、色々な発明をするのですが、それには段階があります。
         農耕が見出された後で無ければ車輪は発明できないとか、系統だった順序があるんですね。
         ゲームでは、その系統をいかに早く達成して、自国民を増やし、この世界を制覇するかというテーマでした。
         まさに、本書は、そのメカニズムを解明しようとする意欲的な作品だと思います。

         たとえば、人類は最初は狩猟民族でした。
         そこから農耕民族が生まれるのですが、何故、狩猟から農耕に移行するのか?(いえ、農耕を知ってもそこに移行しない種族もいるのですよ)。
         はたまた、農耕と定住は何故セットになり、あるいはならないのか?
         農耕定住は何故、力を持ったのか?(それは安定した食料生産を可能にし、だから人口を多く養え、さらに生産に従事しない社会階層を養う余裕を生み出し、そこから文字などが生まれ……というまさに連鎖です)。

         そのようなことどもを、大きな、ダイナミックな視点から分析しているのが本書です。
         なかなかに興味深いテーマがありますよ。
         家畜も考えさせられるテーマの一つです。
         例えば、人類は、馬を飼い慣らし、戦争にも使ったのに、どうしてシマウマはいまだに家畜化されていないのか?とか。
         それぞれの疑問には、合理的な答えが与えられています。
         
         決して、派手な本ではないと思いますが、堅実に、しかも誠実に検証を重ねている良書ではないでしょうか。
        >> 続きを読む

        2020/03/04 by ef177

    • 3人が本棚登録しています
      銃・病原菌・鉄 一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎

      DiamondJared M. , 倉骨彰2000/09

      カテゴリー:社会学
      4.0
      いいね!
      •  なぜ世界はこうなったのか。人類史への知的好奇心を満たす一冊。

         
        「世界の富や権力は、なぜ現在あるような形で分配されてしまったのか? なぜほかの形で分配されなかったのか? たとえば、南北アメリカ大陸の先住民、アフリカ大陸の人びと、そしてオーストラリア大陸のアボリジニが、ヨーロッパ系の人びとを殺戮したり、征服したり、絶滅させるようなことが、なぜ起こらなかったのだろうか」(本文プロローグより)


         上記が本作が解き明かしていく、最も巨大な問いです。はじめ私にはこの問いがそれほど大きな問題であるとは思えませんでした。ヨーロッパ系の人々の方が技術・文化的に発展していたのだから、当然だろうと。はい、短絡的でした。問が求めているのは、もっと根本にある要因です。
         
         少し補足として、例えば南米にはナスカ地上絵やマチュピチュで名高いインカ帝国があり、北にもマヤとアステカという名だたる文明が栄えていました。さらに、アフリカは人類史の始まりの大陸として最も長く人が住んでいます。また、環境への適応を繰り返しながらオーストラリアにたどり着いた人々は最初に船を発明したと言われています。
         以上を踏まえて、一体なぜ征服の矢印が逆ではなかったのでしょうか。

         侵略者がそうたり得たのはタイトルのように銃・病原菌・鉄を持っていたからでした。
         銃と鉄ってほとんど一緒じゃ……と言いたい所ですが、銃は技術、鉄は資源と捉えるのが正解でしょう。私的には馬の方が分かりやすいように思います。『銃・病原菌・馬』。少しマイルドになりましたかね。

         さて、では、それらを持つに至る要因は? 人口密度の高い定住生活を営んでいることです。では、そのためには? 食料生産を行う必要があります。そして、そのための要素となるのは適正な野生種の存在と栽培に適した土地です。

         つまり、究極的には環境が要因であることに収束するのです。本書では、それを突き詰めて大陸が横長か縦長かという点を挙げています。え、そんなことで!? と最初は思いますが、シンプルな理論ほど強い、読んでいくと説得力は十分です。

         本書を読むと「広い視点で物事を見る」ことの本質がよくわかります。「広い視点で見る」には、細かいところまで見えていなければならないようです。
         
         重要なところは何度も繰り返され、細かく具体例があげられます。三歩進んでは二歩下がり、その度に地面を観察していくような歩みです。そのため、サラッと普通に読んでいくだけで、頭を捻って慎重に読むのと変わりません。

         上下巻合わせて800ページ越えの大作ですが、1万3000年の人類史が詰まっていると考えると非常にお手軽……なはずです。「これ一冊でオーケー!」という文句は信用していませんが、本書はそういっても良い名著と言えるでしょう。人類必読の書です。
        >> 続きを読む

        2015/04/27 by あさ・くら

      • コメント 13件
    • 1人が本棚登録しています
      声に出して読みたい日本語

      齋藤孝2001/08

      カテゴリー:言語生活
      2.5
      いいね!
      •  祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響き在り。その続きを知りたくて買った本。買ってから10年以上経っているのに驚く。この本はJRのCMに触発されて買ったのです。声を出して読みました。
         朗読のテキストとして、テンポを気にして選ばれているのでとても詠みやすく秀逸。文学もこれほど種類があるのに今更気付きました。和歌、日記、俳句、日本の歴史を感じると共に、内容的に人間は何も変わっていないことにも笑いを誘われます。

         奥の細道の紀行文も楽しめて、俳句と一緒に興味を持ったのは良かった。
         論語の孔子も格好良い。時々朗読しよう。
         座右の銘も今更ながら、なにか決めたいと思った。
         近代文学と古典も、読むと楽しい物ばかりだった。
        回せる時間がないのが残念です。
        >> 続きを読む

        2015/02/10 by pasuta

      • コメント 3件
    • 4人が本棚登録しています
      ファストフ-ドが世界を食いつくす

      楡井浩一 , SchlosserEric2001/07

      カテゴリー:商業経営、商店
      4.0
      いいね!
      • 発行年が古いため、現状がどうなのかは分からないが、アメリカにおける牛肉の扱いについて、赤裸々に記載している本。本当にこんなステップで、牛肉が食卓に上がっているのかと、目を疑いたくなる。冗談抜きで、この本を読んだ後は、ハンバーガーを食べるのをためらっていた。(1ヵ月も経つと気にならなくなる自分が怖い)読み進めるのが辛いぐらいだが、目を通しておく必要はあるのではないだろうか。
        よく、イルカやクジラを殺すのは残酷だとかいうが、アメリカ人の牛に対する感覚は、そんなものではない。野菜やコメを収穫するように牛を収穫するのだ。つまり、牛は、動物ではなく、生き物でもなく、モノである。餌を与えるという単語も使わない。だから、牛を殺すことは残酷だとは思わない。収穫なのだから。
        >> 続きを読む

        2011/04/22 by sasimi

    • 2人が本棚登録しています
      タイムマシンをつくろう!

      DaviesP. C. W , 林一2003/06

      カテゴリー:理論物理学
      4.0
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      • あの時、ああしていれば・・・と思った事がない人はいないだろう。
        少しだけ時間を戻したいと思う事はたびたび。
        タイムマシンさえあれば、そんな悩みも解決なのだが、あいにく、そんな便利な機械はない。

        だが、タイムマシンはSFの中だけの話ではない。

        理論の上では時間旅行は否定されていない。
        が、「否定されていない」のであって、「肯定されている」わけではない、というのがミソ。
        しかも、あくまで「理論の上」

        本書で提唱されている方法は、たった4つのステップからなる。

        ただし、第1ステップからして「10兆度の高温状態を作る」というハードルの高さ。

        太陽の表面が6000度
        太陽を取り囲むコロナが200万度
        ウルトラマンを倒した怪獣ゼットンが吐く火の玉は1兆度
        ちなみに1兆度は、ビッグバンから0.00001秒後の宇宙の温度に等しい。

        当然の事ながら、本書で提唱されているタイムマシンの作り方は現実的なものではない。
        ただ、興味がかきたてられるのは事実。
        普通に宇宙論を解説するのも面白いのだが、それとは違う面白さがある。

        また、著者によると
        「極端な状況に既存の理論を適用して、その欠陥や矛盾点を洗い出す」
        という事にも役立つそうだ。

        ところで、本書で紹介されたタイムマシンの作り方は、どこかで聞いた事があると思ったが、スティーヴン・バクスターの「時間的無限大」で同じ方法が使われていたのを思い出した。
        おそらく、これ以外でも時間旅行が絡むSFで使われていることだろう。

        さて、タイムマシンが実際に完成したとしたら?
        過去に戻って、自分のしでかした失敗を防ぎたい、と思うが、よく考えてみると、その後の「良い事」までもなくなってしまうかもしれない。
        やはり、過去は変えられない方がいいと思う。
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        2012/11/10 by Tucker

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      最後の錬金術師カリオストロ伯爵

      藤田真利子 , McCalmanIain2004/09

      カテゴリー:個人伝記
      4.0
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      • 【錬金術師? 予言者? 名医? それとも詐欺師?】
         歴史に名高いカリオストロ伯爵の一代記です。
         カリオストロ伯爵と言えばルパンを思い出しますが、1743年に生まれた実在の人物で、ヨーロッパ各地を渡り歩き、王侯貴族や実力者の絶大な支持を受けるかと思えば犯罪者として追われ、最後には異端審問にかけられて獄死した人物です。
         とにかく謎の多い人物で、本書でも一体その正体はどういう人間だったのだろうかという点に焦点が当てられています。

         青年期は相当なワルだったようで、地元のパレルモでは知らない者はいない札付きだったようです。
         本名は、ジュゼッペ・バルサモ。
         故郷を出奔したのは埋蔵されたお宝の場所を霊視したと偽った詐欺事件を起こし、手に入れた金を懐にして逃げ出したというのがきっかけだったようです。

         その後、マルタ騎士団に入って錬金術を学び、子供の頃修道院で身につけた薬学の知識も磨いて放浪の旅を始めます。
         ロンドンではフリーメイソンに加入し、東欧を歴訪してその名を高め、ロシアのエカテリーナ女帝に取り入ろうとして失敗するも奇跡的な医療を行うという評判を取り、フランスに渡ってマリー・アントワネット絡みの『ダイヤの首飾り事件』を起こします(『ベルばら』愛読者にはお馴染み?)。

         その後、本人が望んだというわけではなさそうですが、ブルボン王朝に対立する象徴的立場に祭り上げられ、危険人物とみなされてイギリスに渡りますがここでもかなりの攻撃を受け、スイスに逃れるも生まれ故郷への望郷の念もあり、イタリアに戻ったところ異端審問にかけられて獄死するというのが大まかな生涯になります。

         とにかくその素性がよく分からない人物なんですね。
         本書によれば、確かに予言はそれなりに当たったことがあるようです。
         それで魔術をする者としての評判が高まるのですが、これは抽象的で曖昧な予言をし、どうとでも取れる内容が周囲の者により「当たった」と騒がれただけではないかと分析されています。
         降霊会なども盛んに主宰したようですが、これは完全なインチキ。
         この辺りからすると詐欺師というのがその本性なのかなと思えてきます。

         しかし、一方では結構な名医の評判も取ったようです。
         怪しげな薬を用いたようですが、それらは確かに一応の効能があった薬か全く無害のものだったとか。
         プラシーボ効果もあったのか、それなりに患者を治癒させていたということです。
         金のない一般庶民をよく診たということで評判目当てだったのかもしれませんが無償で治療をしたのだとか。
         ということは医者?

         でも、フリーメーソンのエジプト支部高位者を名乗り、怪しげな儀式を執り行い、不死の境地に達したなどとうそぶいて支持者を集めて金を得ていた面もあります。
         その弁舌にはみるべき物があり、カリスマ性も備えていたようです。
         やっぱり詐欺師?

        錬金術もよくしたようで、支持者の要望に応えて変成の術を見せたとも言いますが、一方でそのインチキがバレて逃げ出すこともあったようです。
         また、様々な不払い事件を起こし、債権者から追われることも度々。
         うん、詐欺師だなこれは。

        その容貌は決して誉められたものではなく、頭ははげ上がり、中年以降は腹の出た小太りの男だったということで、外見的魅力には乏しかったようです。
         当時の風刺画が残されていますが、そういう小男として描かれています。
         美化された肖像画や胸像も紹介されていますが、美化してもその程度という感じ。

         とにかく謎の多い人物だったのですが、なかなかその生涯をまとめて通覧するということは、私はこれまでなく、断片的な知識しかなかったので本書でお勉強させていただきました。
         怪人だったことは間違いないのでしょうね~。


        読了時間メーター
        □□□     普通(1~2日あれば読める)
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        2020/02/04 by ef177

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      南京事件「証拠写真」を検証する

      東中野修道 , 小林進 , 福永慎次郎2005/01

      カテゴリー:日本史
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      • 「南京大虐殺事件」と呼ばれる事件が本当にあったのか,証言や記事など作為が入る不確かなものではなく作為が入りにくい写真のみに注目して片っ端から写真のおかしな点を暴いていく.この本だけで南京事件は無かったと言えるものではない.

        少なくともはっきりするのは,中国が如何にいい加減な証拠でもって騒いでいるかということ.日本軍が如何に国際法を意識して行動していたかということ.
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        2012/03/11 by ahoogarasu

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      子どもの話にどんな返事をしてますか? 親がこう答えれば、子どもは自分で考えはじめる

      GinottAlice. , 管靖彦 , Ginott,Haim G , GoddardH.Wallace.2005/10

      カテゴリー:社会教育
      5.0
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      •  すごくためになる本でした。
        なるほどなぁ、こうすればよかったのか!
        といったことが満載で、
        私の本はマーカーだらけになってしまいました。

         さらに、読んでいて思ったのですが、
        本書に記されているスキルは子供に対してだけではなく、
        大人同士のコミュニケーションにも応用できそうです。

         そもそも子供たちは最も慎重に対応しなければならない人々です。
        ですから、彼らの心を汲み よりよい交流をはかる「心づかい」 や「やり方」は、
        ある種の気難く接し方が難しい大人たちに対しても有効なのではないかと思うのです。
        きっとこれは間違いありません。

         子供をもつ親たちのみならず、
        多くの人とよりよい人間関係を築きたいと思っている方 全般におすすめできます。
        非常に読みやすく、やさしい文章で書かれています。
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        2015/02/01 by kengo

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      中国が世界をメチャクチャにする

      栗原百代 , KyngeJames2006/09

      4.0
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      •  タイトルは過激ではあるけれど、激しい中国叩きの本ではないことを最初に述べておこう。

         著者は中国に留学経験もあり、中国語も理解しており、どちらかといえば中国に好意を持っているほうだと思う。

         しかしながら、中国が世界に対して(主に悪い方向で)影響力を増してきたことは事実である。

         欧米の工業は衰退し、東南アジアやアフリカの資源は絞りつくされる。

         今や「世界の工場」となった中国は欧米や日本で作られる高度な工業製品と同じものを格安で作ることもできるのだ。

         そして12億の人民、中でも1億人以上いるといわれる中流層の消費意欲は強大だ。まさに鯨飲馬食。

         世界一の経済大国は米国だが、成長率やその勢いで中国経済に敵う国はおそらくいないだろう。

         筆者も大学時代、何人かの中国人留学生とあったけれど、みんな優秀な人ばかりであった。おそらく、ハーバードとかケンブリッジ大学とかに留学した学生は、日本のそれよりももっと優秀なのだろう。

         しかしながら、そんな成長が世界経済に大きな偏りをもたらすことは言うまでもないだろう。

         中国の安い工業製品は、その日の生活すらままならない貧しい労働者の犠牲や、破滅的な環境破壊の上に成り立っていることは有名である。

         中国の「独り勝ち」のような状態は長くは続かないであろうことは、ほかならぬ中国人自身が一番よくわかっているのではないか。

         次に世界経済が「崩壊」することがあるならば、その爆心地、いわゆるグランドゼロは中国になるだろう。

         それを防ぐためには、中国が各国と協調し、環境問題に配慮し、汚職を無くし、それからそれから、とにかく課題は山積している。

         中国国内の問題に言及するのは内政干渉といわれるかもしれないが、今は尖閣諸島や南沙諸島など外国との軋轢も絶えない。中国の良心ある人たちは、今一度祖国の現状とこれからの世界を考えてみてはどうだろうか。

         それが何より「一流国」の証しであろう。
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        2014/12/23 by ぽんぽん

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      神戸大学院生リンチ殺人事件 警察はなぜ凶行を止めなかったのか

      黒木昭雄2006/09

      カテゴリー:社会病理
      4.0
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      • 壮絶なリンチにひたすら絶句・・・。
        とにかく被害者と同じ状況になったらとりあえず逃げるが勝ち。
        時々運転中パッシングするときもあるけど相手に関わらずもう絶対止めよう。
        この本はリンチの壮絶な模写に加え、警察の内側にいた著者ならではの見解、また事件への多方面からの深い検証など素晴らしい内容だった。
        すっかり著者のファンになったので他の著作も是非読みたい。
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        2019/09/24 by キトー戦士

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      外注される戦争 民間軍事会社の正体

      菅原出2007/03

      4.0
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      • 先日読んだ「機龍警察」の中で描かれていた傭兵の姿から本書に辿り着きました。「外注される戦争」ということで、本書は各地の戦場で活躍するPMC(Private Military Company)と呼ばれる民間軍事会社について書かれた本です。

        「民間軍事会社」という名前にぴんと来ない人もいるかもしれません。最近の戦争では正規の各国の軍隊だけではとても成り立たず、戦争関連の兵站や情報収集、プロパガンダ、果ては戦闘そのものまでをも請け負う会社が多く存在し、非常に大きな地位を占めているそうです。イラクで起きた、「ファルージャの悲劇」と呼ばれる米国人が襲撃された事件で犠牲になったのもブラック・ウォーター社という民間軍事会社の社員だそうです。

        本書を読むと分かるのは、民間軍事会社という民間組織が戦争に関ることにより、戦争も一つのビジネスとなっている、ということです。その市場は広く、もちろんイラクやアフガニスタンでの直接的な戦闘行為も指しますし、戦場に赴く兵士達の訓練や、戦争が終結した後の国家の治安維持のための警察や軍隊の訓練も当てはまるそうです。

        本書を読むと分かるのは、戦争が「良い」「悪い」という価値観を超えたところに、別の価値観がある、ということです。民間軍事会社の存在が正しい・悪いといったことではなく、今現在では彼らがいなくては「戦争は全く成り立たない」ということですね。これは戦争自体だけではなく、治安維持の活動自体さえも成り立たなくなりつつあるということです。

        例えばサダム・フセインのネガティブキャンペーンを張ってフセイン=悪という印象を植え付けるのに活躍したのも民間軍事会社ですし、実際に戦闘行為を行なったのも、食料調達や情報収集に活躍したのも民間軍事会社です。現在の戦争はもはやその多様性からとても一国の軍隊で賄えるものではないそうです。

        そしてこのように戦争がビジネスとなると当然そこには市場原理が働くことになり、コストダウンの要望が入り、コストと品質が秤にかけられるようになります。この場合の品質はそのまま人命に直結するわけで、その結果生まれたのが上記の「ファルージャの悲劇」のようです。

        こうした本を読んでいて強く感じるのは「何事も市場原理に逆らうことはできない」ということです。結局は利益が優先され、弱い人ほどその中で上手く生きていく術を身に着けざるを得ない、ということになります。実際、貧困国と呼ばれるフィリピンなどでは、手っ取り早く稼げるイラクのPMCに命がけで入って仕事をする人も多く、爆弾テロなどの犠牲になる人も少なくないそうです。

        平和な日本にいると気付かないことですが、「戦争」というもの自体が経済・市場の一角を占めていて、そこで生きている多くの人がいる、ということは知っておくべきことだと強く感じました。

        あともう一つ印象に残ったのは、最近の戦争の形態についてです。冷戦時代などは大国同士の争いに注目が集まっていましたが、最近は破綻国家がテロリストの温床となり隣国の脅威になることが多いらしく、大国を牽制することよりもむしろ破綻国家に秩序を取り戻す方が中心になってきているらしいです。こうしたことも含めていろいろと勉強になる本でした。
        >> 続きを読む

        2014/03/29 by taka2

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