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(株)晶文社 (シヨウブンシヤ)

企業情報
企業名:晶文社
しようぶんしや
シヨウブンシヤ
コード:7949
URL: (株)晶文社 http://www.shobunsha.co.jp
      クライム・マシン

      好野理恵 , ジャック・リッチー2005/09

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! ooitee
      • 短編が主であるジャック・リッチーの秀作を集めた短編集。

        表題作からも分かるように、見てるこちらの思惑を交わすようなオフビートな作風と、キレのあるラストで締めるのが特徴。

        結構古い作品もあるけれど、今見ても何の違和感もないし、やはりラストの締めが決まっていると満足感が違う。
        特にブラックユーモア溢れる終わりは印象に残る。

        短編ながらもシリーズ化している作品もありで、探偵キッド・カーデュラはお気に入り。
        このカーデュラは実はドラキュラ。そのため活動時間は夜だけとか、銃弾に撃たれても平気などの設定がいちいち笑わせる。

        他の邦訳作品も刊行されているので、読んでみたくなる。
        >> 続きを読む

        2018/09/29 by オーウェン

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      数の悪魔 算数・数学が楽しくなる12夜

      丘沢静也 , EnzensbergerHans Magnus , BernerRotraut Susanne2000/03

      カテゴリー:数学
      4.3
      いいね!
      • 小学生にもわかりやすく数学を教えるために書かれた本。ゼロの発見や順列組合せなど、興味を引くように説明されていて面白い。こんな算数の授業だったら、子ども達の創造性を引き出すことができるに違いない。古い本だが、楽しく読むことができた。 >> 続きを読む

        2018/03/07 by KameiKoji

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      すばらしいバスケットボール (ダウンタウン・ブックス)

      ジュリアス・レスター (1981/02

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 14歳の黒人の少年・アレンは、引っ越してきた家の隣に住んでいる白人の少女のレベッカと出会い、時折バスケットボールで一緒に遊ぶようになる。

        しかし、1960年代の南部の町では、有形無形にさまざまな圧力がかかり、アレンもレベッカも、周囲の大人の目や思いに、しばしば悲しい思いをさせられていく。

        読んだ後に、切ない思いにさせられる小説だった。

        レベッカは結局引っ越すのだけれど、この二人はその後、どんな大人になったのだろう。

        それにしても、アレンの父親が、息子を愛しながら、愛すればこそ、自分の幼なじみや友人が、ただ白人の女性と付き合っただけでリンチされて死んだ思い出を語り、息子にそうなって欲しくないという思いを語ることや、親切な黒人の老人がレベッカと一緒に歩いていたアレンに、白人の若者たちが怒っているので注意するようにアレンだけに伝えに来るところを見ると、戦後の時代というのに、アメリカの南部のありかたに驚かざるを得ない。

        これらの状況は、今はだいぶ変わったのだろうけれど、変わるまでにはどれほど多くの人の心の痛みや困難があったことだろう。

        すぐに読める、良い小説だった。
        >> 続きを読む

        2013/04/10 by atsushi

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      バスラの図書館員 イラクで本当にあった話

      長田弘 , WinterJeanette2006/04

      カテゴリー:各種の図書館
      4.0
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      • イラク戦争の直前、バスラという町の図書館員の女性が、兵隊たちが図書館に来ているのを見て、このままだと爆撃されてしまうと思い、本を安全なところに移動することを主張する。

        しかし、軍は、そんな余裕はないと断る。

        それで、その図書館員が自分の友人と一緒に、図書館からせっせと自宅などの安全な場所に本を運ぶ。

        三万冊の本のうちの、七割ほどを運び出した頃、戦争が始まり、空襲を受け、図書館は焼けてしまう。

        しかし、すでに運ぶ出していた本は無事だった。

        本当にあった話だそうである。

        本を守るために必死に努力した主人公たちの心に胸打たれる。

        また、日頃、平和に図書館をなんの心配もなく利用できている自分はなんと恵まれているのか、あらためて考えさせられた。

        イラク、今は図書館の復興も進んだのだろうか。
        早く本当に完全に平和になって、どの人も図書館を安全に自由に利用できる世になって欲しい。
        >> 続きを読む

        2013/05/03 by atsushi

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      秋のホテル (ブルックナー・コレクション)

      アニータ・ブルックナー (1988/10

      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      •  (注) 下に小エッセイを付けました。お時間のある方はどうぞ。


            遅れてきた秋の余韻

         
         掛け値なしに第一級の小説を紹介できることがあまりにも愉快で、ペンを握る手もやや強張っているのは、きっと多くを語りたくないからだろう。書物の世界だからこそ味わえる「愁い」を実感したのである。わたしにとっての文学的な陶酔とは、明瞭に捉えることができない愁い、あるいは、肩を揺らせばそれで十分な可笑しみ、それから凪いだ海のような穏やかさといえる。この三つは麻雀の役牌よりもきれいに並ぶことは稀なのだが、このアニータ・ブルックナーの『秋のホテル』はうまく揃えてきた。ちなみに、本作はブッカー賞を受賞している。話が脇道に逸れるけれど、この文学賞はこういう愁いのきいた作品が貰うことがあって、カズオ・イシグロの『日の名残り』やぺネロピ・フィッツジェラルドの『テムズ河の人々』などを思い出します。
         物語の舞台はジュネーブ湖畔に立つ「ホテル・デュ・ラック」。女性作家イーディス・ホウプは、これまでの人生をふいにして、祖国イギリスから追われるようにシーズンオフのホテルへやってくる。そこで風変わりな人たちと交流しつつ、ホテルでの日々やこれまでの生き方を内省する。愛人であるデイヴィッドに手紙を書くこともある。自分の女性としての幸福を考えるたびに、それがつねに矛盾しがちであることに戸惑い、いつはじめても手遅れのような虚脱感に襲われる。イーディスは若い奥さんに逃げられた壮年の裕福な男に言い寄られ、まるで契約のようなプロポーズをされたりもする。そして彼女はある決断をするのだが……
         とりわけ第七章のやり取り、イーディスとネヴィル氏(壮年の裕福な男)とのながい対話がおもしろくて、これほどウィットに富んだ会話はエリザベス・ボウエンの小説でもそうそうないと舌を巻いた。この七章だけでも十二分にお釣りがくると思う。
         たぶん人間の一生には秋のひとときがあって、その季節がめぐると人は内省的にならずにはいられないのだろう。しかしその時期はいつも手遅れで、遅れてきた余韻はたちまち厳しい冬に搔き消される。


           「団体さま、通ります!」

         
         駐車場での危なっかしさを考慮して、図書館には自転車で行くことが多い。両足を規則的に動かしながら、頭のほうでは借りる本の計画をめぐらし、あ、休館日かどうか確認するのを忘れたと後悔しても遅く、やはり朝だからどちらの回転も鈍いと嘆くのだ。休館日のときは返却だけしてスーパーマーケットに行きます。
         ある日、自分はあの図書館の利用者のなかで、一年間の貸出数のランキングの上位に入っているか気になって、おそるおそるカウンターの職員に訊ねると、
        「週に五、六冊借りるほどでは百位にも入られてないでしょうね」
        とあっけらかんと言われ胸をなで下ろして帰宅することにした。よし、これからもどんどん借りることができるぞ。正直にいって、たとえ読まなくても、ただ借りて返すだけで愉しいと思うのはたぶん自分だけではないはず、『耳をすませば』の聖司くんだって絶対にすべての本を読破してはいない、そういえば小中学校の図書カードの名前欄って素敵な符牒だったなあと感傷に浸るうちに広大な交差点へ出た。
        なにやら横断歩道のまえが混んでいると思ったら、幼稚園児だか保育園児だかの可愛らしい子供たちがきちんと整列して、スムーズに渡るために「おしくらまんじゅう」しているみたいだった。子供たちの手には丸い把手のついた縄があって、それを握ってさえいればみんな安全に渡ることができる。歩道の信号が青になった。急いではいないので、子供たちの航海を見守ることにすると、うしろの子の靴が脱げた。
        「○○くんの靴が脱げたけどそのまま渡ってください、センセイが拾います」
        「○○ちゃん止まらないで、センセイが拾うから」
        「ちゃんと丸いところを持ってね」
        などなど、数人のセンセイの声と青のときに流れるメロディとが入り交じり、大通りから右折してくる車はすこしイライラしているようだった。そのとき、今日はほんとうに自転車で来てよかったと悠長に構えていたわたしは、にぎやかな後ろ姿と青点滅の信号をほのぼのと見届けた。
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        2015/12/15 by 素頓狂

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      ヒッチコック映画術

      山田宏一フランソワ・トリュフォー (1981/12

      5.0
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      • ヌーヴェルバーグの旗手フランソワ・トリュフォーがアルフレッド・ヒッチコック監督に映画の演出方や裏話などについてインタビューした模様をまとめた書籍で、その内容はまさに映画の教科書のようです。

        発売されたのは私が高校生の頃で、1ヶ月分の小遣いが軽くブッ飛ぶ値段に一瞬尻込みしましたが、当時はまさに映画にハマった時期であり、後先考えず思いきって購入し、後悔よりもちょっとだけ大人になった気になったものです。

        もちろん貪るように読みましたし、今でもたまに本棚から引っ張り出しては、ヒッチコック映画の面白さを再確認したり、購入時の頃を懐かしく思い出します。

        結果、あのとき思いきって購入して良かったと納得。私は満足感に浸るのでしたとさ。
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        2017/08/11 by アーチャー

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      すぐそこの遠い場所

      クラフトエヴィング商會1998/12

      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • いつも思うのは、本当に丁寧に作られているなあ~ということ。
        創られてもいるなあ~もある。
        クラフトさんならではの世界観があるようだ。
        大人向けの絵本・空想物語の世界とでも言えばいいのかも。
        これも、度が過ぎるとしつこいだけになってしまうのだが、そのあたりの加減が素晴らしいのだと思う。
        どのエリアに行って、どれを手にして目にしてみたいかなあ~、、きっと、その時の気分によって違うんだろうな。
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        2014/07/16 by けんとまん

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      できればムカつかずに生きたい

      田口ランディ2000/10

      4.0
      いいね!
      • 田口さんがこれを書いたのが40歳の時か。

        引きこもりで大人になってからも親を恨んで自立しない兄が40いくつで死に、息子の家庭内暴力に母はノイローゼのように自分を責め、父は船乗りで家庭を顧みず帰れば酒を飲んで暴力をふるう・・・かなりの家庭環境の中で育った田口さんは、悩める思春期を過ごしたのですね。まあ、そりゃそうでしょう。

        あれこれと悩んで、考えに考えて、その中で自分なりの選択をして生きてきたわけです。まあ、みんな大なり小なりありますが、田口さんもかなり壮絶です。こういう人生もあるんだなあ。

        田口さんが自分の人生の中で見つけた智恵みたいなもの(文章の中に見られる)は、重いですね。でも、これが答えではない。まだまだ人生の途中ですからね。ちょっと重すぎる(考えすぎる)ところもありますが、共感するところもけっこうあります。

        >家出は十八歳までしかできない。高校を卒業したら、家に帰らなくてもそれは家出じゃない。それは自立っていうんだろう。十八歳で本当に家を出てしまった私は、その後、結婚して子供ができるまで「家出」ができなかった。今また主婦になり母になり「家に納まった」ので家出ができる。うれしい。かつて出たかった家を、また結婚して持ってしまった。矛盾している。そしてまたプチ家出している。

        大人なら家出じゃなくて、外出とか旅行すればいいんじゃないの?
        家出は楽しいそうです。解放されたいのね。でも、自分を縛っているものは自分だったりする。家出しなくても考え方次第で心は解放される。家族が困らなければいいんだけどね。・・・という風に、悟りに近づきつつあるけど悟りきれず、まだ思春期を抜け出せてない感じが、読んでて興味深いです。そう簡単には悟れない^^

        「できればムカつかずに生きたい」というのは、その通りです。それが幸せへの道、そこを極めるだけでOKなんですがね。自立ならいいんですが、黙って家出するのはどうなの?と思うオトナのワタシ^^。

        >まっすぐな言葉を発することはむずかしい。でもそれはお互い様なのだ、自分の言葉だって曲がっているのだ。そして曲がっていることに気づきもしない。修正し合うしかない。勇気をもって。お互い傷つくことを恐れずに。コミュニケーションは愉快なことばかりじゃない。パワーのいる作業なのだ。
         誰かの言葉に傷ついた時、私は相手を変えたいと思ってきた。でも、最近は相手を変えたいのは自分の都合なのだと思うようになった。「気に入らない」のだ。その際に大切なのは、相手を非難することではない。自分がどう感じているかを相手に伝えることだ。
        「私はあなたの言葉で、こんな風に傷ついてしまう人間です」
        それを伝えたら、きっと相手は何かを感じる。・・・・
         何かを変えるためには、両者に図太さと、優しさが必要だ。言葉がまっすぐに相手の心に届く時、まっすぐな言葉には話し手の魂が宿る。その時、言葉は立ち上がり、言葉以上のものを伝えるのだと思う。言葉以上のもの。そこにはきっと癒しや祈りや希望が潜んでいるに違いない。


        まっすぐな言葉、相手を自分の都合で変えようとしないこと、相手を非難しないこと。その通り。でも、自分がどう感じるかを伝えたって、”それは人それぞれ”(うれしいとか感謝の気持ちは素直に伝えるといいけど)。人によっては頑なに、または余計に「そんなこと知るか」「思う壺だ」で終わる場合もありますよ。または、”傷つきやすい人間なんですか。そうですか。なら、傷つかない人間になりなさい”って諭されたりして。(私なら即謝りますけどね^^;)
        (でも”傷ついた”と伝えることは、相手を非難することにならないかな?)

        だから、私は初めから自分の感情なんて大した問題じゃない(なぜ傷つく?自分に変なエゴがあるからじゃ?)と思うし、相手に求めない(期待するから傷つく)。相手に対する優しさだけあればいい、と思うようになった。大事なのは相手の幸せを願っているかどうか。自分が傷つくことより、人を傷つけないこと。

        自分が強くなる、ということだろうな。「自分」という思いが弱くなれば、強くなれるよ。悩みの原因はほとんどエゴだからね。

        40歳。私もまだまだ悟れてなくて、悩んでたなあ。(今だに悟っちゃあないけどね^^;)
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        2015/11/28 by バカボン

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      誰も教えてくれない聖書の読み方

      SmithKen , 山形浩生2000/12

      カテゴリー:聖書
      4.0
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      • 山形裕生の訳なので読みやすいだろうと思って買ってみた。

        聖書の断片がテーマごとにまとめて並べられている。
        さらっと読めて面白い。
        聖書の登場人物の言動はあまりにもメチャクチャで、
        本当にそうなのか、きちんと原典にあたりたくなる。

        とはいえ聖書を旧約から読むのはだいぶしんどそう。
        日本語訳された時点で意味も多少変わってしまうだろうし。
        架神恭介の聖書本が出たら読み比べてみたい。
        >> 続きを読む

        2011/05/31 by ack

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      男たちのED事情

      豊田正義2001/10

      カテゴリー:外科学
      4.0
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      •  その3人の男女(男2人、女1人)は、特別な関係です。男Aは、AVヴィデオライター(アダルト・ヴィデオライター)で、AVの中の2次元の女性には欲情しても、現実の女性に対してはED(Erectile Dysfunction・勃起不全/勃起障害)になってしまう男性です。昔でいう「インポ・インポテンス」です。(現在はこの「インポ」という表現が差別的であるという理由でEDと用語が統一されています)

        女Bは、風俗嬢。彼女のほうからAに働きかけ、いろいろな交流があったのですが、AがEDであることが解り、「SEXによってこそ愛が確かめられる」という信条を持つ彼女Bは、恋人としてのAには見切りをつけ、正常なSEXを求めて男Cとくっつきました。

        でも、AとBの精神的なつながりは切れることがなく、お互い近所に住み、A、B、C3人で食事を取ります。Aから見れば不可能なSEXをCに代行してもらえるので気が楽であり、ものを書くBにとってもライターであるAからもらう有形無形のアドバイスは不可欠なのです。3人とも、この三角関係に異存はないわけです。

        もとはと言えばAが三次元の生身の女性とSEXができないという特殊事情から生まれた関係ですが、うまく回転しているというわけです。(「アキハバラ@DEEP」の登場人物・ボックスのような人が本当に存在するのですねえ。というか、そのような男性はかなり存在するとのこと。例えば、ゲームの中の女性キャラクターにしか欲情しない男性など。)

        以上のお話は「男たちのED事情」(豊田正義:晶文社p167―p193)より。そうすると、Aは自分の子孫が残せないことも受け入れていることになりますね。BとCの間に子どもが生まれたら、自分の子のように接するのでしょうか?

         私は、以上のお話を読んで、「事実は小説よりも奇なり」という言葉を想起しました。想像するという行為の範囲では、このようなお話は作り得ないのではないでしょうか。もし、上記の3人の男女のような特異な事例を集めた「人間関係事例集」という書物が存在するなら、私は是非読んでみたいですね。小説家にとっても、尽きせぬイメージの源泉となること請け合いです。小説は、人間関係の分析から始まると思うのですが、それに先立って人間関係の事態の設定が必要になるでしょう。設定さえ決まれば、登場人物たちを動かす作業は、そんなに難しくないと思います。人間関係の綜合化ですね。設定→分析→綜合。

         私もこの前小説のようなものを書いてみましたが、自らの原体験と人間関係がそう特異なものでなかったため、表現にのみ凝った作りになってしまったのが残念です。まあ、2人の男女の集合離散を書いただけの、設定的にはありふれたお話でした。そんなときこそ「人間関係事例集」があったらなあ、と思う今日このごろです。設定さえあれば、面白い小説が自動的に出来るのだと思います。

        最後に:EDになる男性は、女性性器の複雑怪奇さにしり込みしてしまい、二次元の女性に「恋する」人も多いのだそうです。
        >> 続きを読む

        2013/05/14 by iirei

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      淋しいのはお前だけじゃな

      枡野浩一 , オオキトモユキ2003/12

      カテゴリー:詩歌
      4.0
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      • 独特の空気感。

        日常の言葉。

        ちょっとズレているようで、ズレていない味わい。

        心に沁みる。
        >> 続きを読む

        2018/01/21 by けんとまん

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      スローな手づくり調味料

      林弘子2005/02

      カテゴリー:食品、料理
      4.0
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      • 料理本は、本棚いっぱいに持っていますが、この本ほど使い込んでいる本はないと思います。

        たいていのレシピは、ネット検索でもかないますが、
        普段使い慣れている調味料の基本的な作り方は、探しきれませんがこの本には載っています。
        なるべく手作りを心がけているので、とても参考になります。
        すべて文字だけで構成されているので、ちょっとわかりにくいこともあるのですが、内容にはとても満足です。
        写真つきで、同じ内容の本が再販されるといいなあと思いますが、著者の林弘子さんはお亡くなりになっているので難しいのかなあ・・・残念です。
        >> 続きを読む

        2016/06/26 by きりちょん

    • 1人が本棚登録しています
      しあわせのねだん

      角田光代2005/05

      3.0
      いいね!
      • モノを購入するとき、手にするものは品物だけではない。という話。
        確かにそう。何気なく買ったものには、そういう付属的なものはくっついていないかも知れないが、じっくり探したもの。欲しくてほしくて手に入れたもの、体験したことには、それとともに、色んな感情、思い出、思い入れがついてくる、そんなことをこれを読んで、そうだそうだ!と思い当たりました。
        そう考えると、たとえ100円のものだって、値段以上の価値が生まれていたんだな。

        しあわせのねだん。
        プライスレス。
        >> 続きを読む

        2017/06/19 by taiaka45

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    • 1人が本棚登録しています
      土曜日は灰色の馬

      恩田陸2010/08

      5.0
      いいね!
      • 今までたくさん恩田さんの本を読んできたけどエッセイは初めてかな。
        小説、少女漫画、映画について語っています。
        特に少女漫画の項が凄い!熱いね〜w
        少女漫画よくわからなくても楽しく読める。
        帯にも書かれてるけど「おはなしの神様はたしかにいる」。ですよね!
        >> 続きを読む

        2015/12/12 by 降りる人

    • 4人が本棚登録しています
      永遠の夢

      レイ・ブラッドベリ , 北山克彦2010/05

      カテゴリー:小説、物語
      2.0
      いいね!
      • レイ・ブラッドベリの新刊(読んだ当時)!

        2010年にもなってSFの古典的作家の新作(本邦でという意味になりますが)ですよ。
        興味をもって読んでみました。
        ただ、残念なことにまったく訳が良くない。
        北山 克彦氏ってベテランのかただと思うのですが、敬意を表さずもうしわけありませんが酷すぎる!
        直後、ダン・ブラウンのラングドン教授シリーズ3作目の「ロスト・シンボル」を読んでいますが、読みやすいです。
        洋モノの和訳の善し悪しって重要ですよね。
        こういった読みやすい訳ってシドニィ・シェルダンあたりの本から体感して納得したのが初めてだった気がする。

        ブラッドベリ作品ということで映像化された感じを思い浮かべて読んだりすると楽しいですね。
        >> 続きを読む

        2018/07/13 by motti

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      月3万円ビジネス 非電化・ローカル化・分かち合いで愉しく稼ぐ方法

      藤村靖之2011/07

      4.0
      いいね!
      • サラリーマンが少ない収入を補うために週末にちょこっとやるサイドビジネス…ということを指向したものではありません.直接の言及はありませんが,これは「脱経済成長至上主義」が根底にあるものです.本書では,ローカリゼーション/地域循環型経済,支出の極小化,無借金,スモール,スロー,分かち合い,複業といったキーワードが並びます.従来のビジネスの対局に有る考え方です.これはまさに「緑の思想」ではないですか.

        1章は「月3万円ビジネス」とは何かの説明,2章は「月3万円ビジネス」の実例,3章は地方で仕事を作るセオリー,4章は非電化,小支出で生活する人々の紹介,という4章構成となっています.2章の実例と3章のセオリーは特に有益でした.

        基本的には「田舎に軸足を置く」ことが前提となっていますし,住宅ローンを抱えている自分にとっては,すぐに実践できるわけではありませんが,グローバル大企業のエンジニアをこれ以上続けるのは無理そうだ,と常々思っていたので,こうした「生き方」について,ちょっと時間をとって考えてみないとな,という気にさせられました.
        >> 続きを読む

        2015/03/08 by medio

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      写真

      谷川俊太郎2013/02

      3.0
      いいね!
      • 詩人谷川俊太郎の写真集です。

        絵や写真に谷川さんの詩が添えられているものはよくみかけます。
        詩にイラストがついたり、映像がついたりしているものは
        もっとよく見かけます。

        でも、この本は、そのどれとも違います。

        谷川さんが撮った52の写真に添えられたコメント。

        写真は美的なものを目指したのではなく「気が向いたから切り取ってみました」
        という日常の景色がほとんど。
        出版社は「エピグラム」と説明しているけれど、
        私は、ここに書かれた言葉はそんなに気取ったものではないと思います。
        生の感想。自然なつぶやき。そんな感じ。

        彼の写真歴はかなり長いもので、過去に写真集も数冊出しているのだそうです。
        写真に関しても詳しく、一家言ありそうです。


        「写真って撮った瞬間に過去になるのがいい」
        「いい音楽はどんな時間も〈いま〉にしてしまう」
        「フリーズした時間は現在ではなく、限りなく重奏した過去と未来だ」

        など、時間性に関して述べた言葉が印象に残りました。


        でも、なんということもないたわいない囁きも、とても魅力的。

        「自動車って走ってると憎たらしいけど、停っていると愛らしい。
        道を走るのが本来の役目だから、こんな場違いなところに停っていると、
        自分が何者か分からなくなるんじゃないか。」
        なんて、谷川さんこそとっても可愛いです。


        これは一種のファンブックのようなものでしょう。

        ファンでなくとも、気取らぬ彼もやはりいいな。と、思われるでしょう。

        でも決して大感激するような本ではないと思います。
        なのに、なんとなく心に残る本だったりします。
        >> 続きを読む

        2013/02/08 by 月うさぎ

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      イライジャの天使 ハヌカとクリスマスの物語

      RobinsonAminah Brenda Lynn , さくまゆみこ , RosenMichael J2012/11

      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • すばらしい絵本だった。

        ユダヤ人の少年と、黒人のおじいさん。

        人種も宗教も年齢も違うが、二人の厚い友情が描かれる。

        主人公の少年は、黒人のおじいさんが木彫りでつくってくれた天使をクリスマスプレゼントにもらうが、ユダヤ教は偶像崇拝を禁じているし、クリスマスではなくハヌカ祭をお祝いするので、そのことに内心で葛藤を覚えて、とても悩む。

        しかし、少年の両親は、そのことを知ると、自分たちはその天使の木彫りをとりあげたりしないし、黒人のそのおじいさんは素晴らしい人だと思うし、二人の友情の証なのだから大切にしなさい、と優しく言ってくれる。

        少年は、ユダヤのハヌカ祭で使う九本のろうそく立てを自分でつくっていたのだけれど、それをクリスマスプレゼントで黒人のおじいさんに持っていく。

        おじいさんは、敬虔なクリスチャンだけれど、とても喜んで、そのロウソク立てに毎日ロウソクを灯した。

        この世界では、今もしばしば宗教による争いが起こるが、本当の宗教の心というのは、どの宗教であれ、思いやりや優しさが根本なのだと思う。

        この絵本のような心が現実に広がっていけば、きっとずっと良い人生や世の中になるのだろう。

        多くの子どもに、そして大人に、読んで欲しい名作だった。
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        2013/06/26 by atsushi

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      街場の憂国論

      内田樹2013/10

      5.0
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      • 【行き過ぎた市場原理主義、国民を過酷な競争に駆り立てるグローバル化の波、排外的なナショナリストたちの跋扈、改憲派の危険な動き…未曾有の国難に対し、わたしたちはどう処すべきなのか?日本が直面する危機に、誰も言えなかった天下の暴論でお答えします。真に日本の未来を憂うウチダ先生が説く、国を揺るがす危機への備え方。】


        無常・・・一切皆苦・・・この国はいったいどうなってしまうのでしょう・・・
        現在のこの国に蔓延している重苦しい空気、この閉塞感の元は?



        >個人的にどれほど強健であっても、「自分さえよければそれでいい」と思っている人間たちは「一人では生きていけない」状況を生き延びることはできない。
        だから、「危機に備える」というのは、貯金することでも、他人を蹴落として生き延びるエゴイズムを養うことでもない。それは「自己利益よりも公共的な利益を優先させることの必要性を理解できる程度に知的であること」である。・・・・・「倫理的」ということになる。
        現代社会で「喧嘩腰」で生きている人間は総じて、「平和ボケ」に罹患していると見て過(あやま)たない。
        穏やかな笑みをたたえて、「袖擦り合う」まわりの人々との互恵関係をたいせつにしている人の方が、はるかに真剣に危機の到来に備えていると私は思っている。

        その通りだと思います。きっと、多くの日本人、意図的人工的で濁った空気に違和感を持ち、それに飲まれ流されないようにしたいと思っている人の多くはそう思っていると思います。(・・・と思いたい)


        >そもそも国民国家は「利益を出す」ためにつくられたものではない。「存続し続けること」が第一目的なのである。「石にかじりついても存続し続けること」が国民国家の仕事のすべてである。
        ・・・・・ビジネスマインドで国家経営をされては困ると私はつねづね申し上げているのである。短期的利益を言い立てて、原発再稼働を推進している人たちは総じてビジネスマインドの人々である。
        ・・・・・国民経済というのは、「日本列島に住む一億二千万人の同胞をどうやって養うか」という経世済民のくふうのことである。それを考えるのが統治者の仕事である。ビジネスマンは同胞の雇用の確保よりも自社の利益確保の方を優先させる。・・・・国がビジネスの邪魔をするなら、オレはよその国へ出て行くと平然と言い放つ。


        >「オレを金持ちにしてくれたら、みんなにいずれ分配する」
        ・・・・「オレはまだ皆さんに分配するほどの金持ちになっていない」と自己申告さえすれば、企業がどれほど収益を上げようと、CEOの個人資産が10億ドルに達しようと、貧者への分配は始まらない。その歴史的経験からそろそろ私たちは学んでもいい頃ではないか。


        >国というのは「金儲け」をするためにあるのではない。とにかく石にかじりついても、国土を保全し、ひとりでも多くの国民を「食わせる」ために存在する。グローバル企業がより多くの収益を求めて日本を捨てて逃げ出すのは、彼らが「国より金が大事」だと思っているからである。そういう考え方をする人たちは、そういう考えで生きられればいいと思う。・・・・・・・・でも、そういうマナーで国を統治することはできない。国がなすべきことは、逃げ出したくても逃げ出すことのできない一億あまりの列島住民たちの国土を保全し、健康を配慮し、「三度の飯」を食わせることである。それが最優先である。


        まったく、その通りだと思う。思うのだが、実際政府は金カネ金、能力第一競争当たり前、グローバル化を進め、誰でも彼でも英語英語と言い、TPPに参加し、自己責任と言い、原発を進め、武器や原発を外国にセールスし、余所で武力を使えるようにだとか敵を作ったり敵になりかねない方向に進んでいるように見える、私には。弱者を切り捨てる国って国と言えるのか?(自分たちは失敗したら辞任すればすむ、いざとなれば海外に逃亡できるし?だってアメリカが恐いんだもんって言う?)・・・ああ、憂国。


        人間の心が金に支配されてしまっていることは大きな問題でしょうね。金がなければ何にもできない、金がなければ不幸、金がなければ死ぬ・・・??? 死ぬか??? 金=命????

        だからね、はじめから国に期待したり頼ったりしないことですね。所詮は人間が創った社会ですから、こんなものなのです。国(政府)は国(政府)、私は私、くらいで暮らすのがいいかと・・・。庶民は庶民同士、助け合って平和に暮らします。邪魔しないでね。(よりよくなるための協力は惜しみませんよ。”アンサング・ヒーロー”として・・・なんてね)
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        2015/01/30 by バカボン

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      パラレルな知性

      鷲田清一2013/10

      5.0
      いいね! kentoman
      • 久しぶりに鷲田先生の本を読んだ。
        成る程なあ~と思ったり、そうそうと同感と思ったり、とてもしっくりとくる。
        特に、ここのところ、ひかかっていた”専門家”という言葉や”次の世代”に関するところが明瞭になったように思う。
        狭い世界にも固執し、それ以外は見てみぬフリをし、自分は関係ないというスタンスの人たちの増殖の部分は、わが意を得たりというところ。
        一方で変に口出しばかりして、実は何もしない人たちの増殖もある。
        いろいろと考える材料をいただいたように思うし、何か、やっていきたいと思う。
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        2014/11/06 by けんとまん

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