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(株)東京美術 (トウキヨウビジユツ)

企業情報
企業名:東京美術
とうきようびじゆつ
トウキヨウビジユツ
コード:8087
URL: http://www.tokyo-bijutsu.co.jp/
      もっと知りたいゴッホ 生涯と作品

      圀府寺司2007/12

      カテゴリー:洋画
      4.0
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      • とてもわかりやすくゴッホの生涯やさまざまなエピソードや、絵の象徴としての意味を読み解いてあり、本当に面白かった。
        おそらく、最良のゴッホ入門書の一つではないかと思う。

        ドミノクラシーという十九世紀オランダの牧師文化がゴッホの出発点として非常に重要なものだったこと。

        ゾラの「ムーレ神父の罪」等の小説のゴッホへの大きな影響。

        ゴッホが日本にユートピアを投影し、「真の宗教を持つ自然人」の兄弟愛に満ちた社会と思っていたこと。

        などなど、とても面白かった。

        土を掘る人は失楽園の、ひまわりは信仰の、それぞれ象徴としての意味がもともとあったというのも、なるほど~っと思った。

        糸杉の絵などには、「宗教」と「自然」の葛藤、宗教と生命の樹の葛藤が描かれているという読みも、なるほどーっと思った。

        思えば、ちょうど今の私ぐらいの年齢の時に、ゴッホはアルルで妄想としか人々からは受け取られなかった芸術家の共同体を夢見て、生命を燃やして傑作を描き続けた。
        人からは妄想と言われようがなんと言われようが、自分が信じて夢見たことに、生命をかけて完全燃焼するところに、人の本当の輝きはあるのかもしれない。

        あらためて、ゴッホの魅力に気付き、さらに知りたくなる、一冊だった。
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        2012/12/30 by atsushi

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      もっと知りたいミュシャ 生涯と作品

      千足伸行2007/08

      カテゴリー:洋画
      3.5
      いいね! Tukiwami
      • 堺市立文化館 堺 アルフォンス・ミュシャ館からのメッセージ
        アルフォンス・ミュシャは、 現チェコ共和国の南モラヴィア地方に生まれ、19世紀末のヨーロッパで興った装飾様式アール・ヌーヴォーの旗手として不動の人気を得た画家です。
        アルフォンス・ミュシャ館では毎回、ミュシャの色々な一面を取り上げたテーマで作品を展示しています。


        <ミュシャと世紀末の幻想2015年7月11日~2015年11月8日>

        シルバーウィークの混雑を避けて堺まで行ってきた。お目当てのミュシャ館までおよそ40分。高速で繋がる地域は速い。

        個人所蔵のものを寄贈したそうだが、点数は多く代表作やポスターまで、当時アールヌーボーと呼ばれた時代を偲ばせるに十分だった。精緻を極めた中にも、次第に郷土愛・祖国への回帰はミュシャの生涯にとって大きな課題であったのが感じ取られた。パリでの華麗な美しい絵は装飾的な精緻な画風で目を引き成功の証が感じられた。キリスト教を題材にした作品も見るべきところが多かった。

        初心者のためのこの本は、ただアウトラインを述べるだけでなく、筆者の深い知識に裏打ちされたミュシャ入門書としてもふさわしいと思った。


        サラ・ベルナールを描いて世に出たポスターを、一枚買ってきた。彼が認められたという「オリーブ」を持った絵だが、少し黄変したあたり時代を偲ばせる、ポスターより変形の額が高価だった(笑)
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        2015/10/14 by 空耳よ

      • コメント 4件
    • 3人が本棚登録しています
      ミラクル絵巻で楽しむ「小栗判官と照手姫」 伝岩佐又兵衛画

      太田彩2011/09

      カテゴリー:日本画
      5.0
      いいね! Tukiwami
      • 中世末から近世にかけて成立した語りもの文芸に「説経節」と呼ばれる物語群がある(cf:『説経節―山椒太夫・小栗判官他 (東洋文庫 (243))』。「俊徳丸(信徳丸))」や「山椒大夫」に加えて、最も有名な話の1つが、非常にドラマチックな起伏のある物語、「小栗判官」である。
        この「小栗判官」を絵巻にしたものが知られており、宮内庁三の丸美術館に所蔵されている。登場人物が「豊頬長頤」(豊かな頬と長い顎)と称される、岩佐又兵衛の絵に特徴的な容貌を持つため、又兵衛作と考えられているが、主人公の容姿が一定しないことなどから、又兵衛1人ではなく、「工房」のような形で、弟子と共に制作されたと考えられている。

        本書はその小栗判官絵巻を書籍の形にまとめ上げたものである。15巻ある絵巻の名場面を選りすぐって、あらすじと共に収録し、解説を付す。
        これが滅法おもしろい。

        小栗判官のストーリーを簡単に記す。
        鞍馬の毘沙門天の申し子として生まれた小栗は、武芸に優れ、堂々たる体躯の美丈夫。結婚相手をえり好みしているうち、深泥池の大蛇に見込まれ、情を通ずる。邪な振る舞いが都人の噂となり、怒った父親は小栗を常陸に追放する。
        侘び住まいの小栗は、ある日訪れた商人の口から、相模国に日光山の日月の申し子といわれる美貌の姫がいると聞く。その名は照手。小栗は早速文を届けるよう商人に命じる。不躾な文の送られように一度は怒った姫だが、文の内容には心曳かれていた姫は、商人の取りなしもあり、返事をしたためる。美貌の2人はめでたく契りを結ぶ。
        だが、東国では親の赦しを得ずに妻問いをするなどもってのほか。怒り狂った照手の父、横山殿は、小栗をもてなす振りをして亡き者にしようとする。横山殿は鬼鹿毛と呼ばれる人喰い馬を飼っていた。怖ろしい馬であることを伏せ、馬術をご披露あれと小栗を厩に案内する。途中の道には馬に食われた人の白骨が散らばる。猛り狂う馬を前に、小栗は少しもひるまず、鬼鹿毛を手なずけ、軽業までやってのける。
        怒り骨髄の横山殿。日を改めて謀殺の策を練る。照手は夫が死ぬことを暗示する悪夢を続けざまに見たため、父の屋敷に行くことを止めるよう泣いて頼むが、小栗は妻をなだめ、舅の家に赴く。横山殿は酒に毒を仕込み、家来もろともまんまと小栗を殺してしまう。
        横山殿は、他人の子の命を奪っておいて自分の子供を助けるわけにはいかないと、照手を淵に沈めて殺すように家来に言いつける。家来は照手を殺すのが忍びなく、輿に乗せて流す。
        照手は浜で老人に拾われるが、老人の妻に邪険にされ、売り飛ばされてしまう。売られ売られて美濃国。美貌を見込んで遊女になれと言われるが、夫のある身とこれを断る。怒った主人は下女としてこき使う。
        一方、閻魔大王の前に引き出された小栗。小栗の家臣たちの懇願もあって、小栗を現世に帰してやろうと決める。但し、六根(「眼耳鼻舌身意」)を失った餓鬼の姿である。よみがえった上野が原から、他人の手を借りて熊野へと詣で、湯に浸かることができれば、元の姿を取り戻せるだろう、と告げる閻魔。
        通りかかった上人は、小栗に餓鬼阿弥と名付け、土車を作ってやった。熊野へ向かうこの車を引くものには功徳ありと胸札に書き、まず自らが途中まで曳いてやる。さまざまな人々に曳かれて照手のいる美濃へとさしかかる。照手は餓鬼を見て、夫の功徳となるかと、雇い主に頼み込んで休暇をもらい、車を引く。浮いた噂を避けるため、狂女の振りをし、懸命に曳く。休みをもらった期日が来たため、夫本人とは知らずに本復の後は尋ね来よ、と自らの名と所を胸札に記す。
        艱難辛苦の後、熊野に辿り着いた小栗は、湯浴み養生の末、ようやく元の姿を取り戻す。都の父母と再会し、帝に拝謁して五畿五国と美濃国を賜る。餓鬼であった自らを助けてくれた下女を訪ねた小栗。小栗と照手は、思いも掛けぬ涙の再会を果たす。
        罰すべきものは罰し、賞すべきものは賞した後、小栗と照手は末永く添い遂げ、みまかった後は小栗は八幡の神に、照手は縁結びの神として祀られているという。

        簡単に、といいながら長くなってしまったが、波瀾万丈の物語である。
        絵巻では、この物語が、華麗な色彩、ダイナミックな構図、流れるような場面展開で見事に現されている。
        豊頬長頤の又兵衛の絵は、個人的にはどちらかというと異様に見えるのだが、めくっているうちに何だか確かに美男美女を描いているように見えてくるのが不思議。
        家来を従えて恋しい人の元に走る小栗、多くの女房にかしずかれる照手、千人もの供養僧を引き連れた葬列、毒薬に苦しむ小栗や家臣、大勢の遊女たちにこき使われる照手など、群像絵も多い。色彩も鮮やかで、各人もそれぞれ表情豊かに描かれており、勢いがある。活気ある工房で描かれたと言われれば、さもありなんと思うような、見る人の心を浮き立たせる仕上がりである。

        この物語は、これまで原作と漫画(近藤ようこ:『説経小栗判官』)でも読んでみたが、今回気付いて興味深かった点が3点。
        ・六根清浄の六根は、眼・耳・鼻・舌・身・意の6つ。小栗が熊野の湯に入ると、眼、耳、口と週に1つずつ回復していって、七七、四十九日で元に戻る、とあるけれど、あれ?六根に加えてもう1つ何かある・・・?
        ・照手は餓鬼阿弥の車を引く際、男達に言い寄られることがないよう、「狂女」=ものぐるいの振りをする。このものぐるいは能のものぐるいと通じるものかも(cf:『隅田川 (対訳でたのしむ)』)。
        ・人喰い馬、鬼鹿毛。よみがえった小栗と再会を果たした後、どうなったかというと、何と漆で塗り固められて馬頭観音として祀られたのだとか。どこまでも規格外の馬、鬼鹿毛。何かすごい。

        読めば読むほどおもしろい小栗判官の物語。
        絵巻が今後公開される機会があればぜひ実物を見てみたいものだ。
        >> 続きを読む

        2016/07/08 by ぽんきち

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      もっと知りたいシャガール 生涯と作品

      木島俊介2012/04

      カテゴリー:洋画
      4.0
      いいね! Tukiwami
      • わかりやすくシャガールの人生や作品について解説してあり、面白かった。

        シャガールの絵にユダヤの伝統の影響が色濃くあることは知っていたが、しばしばカバラの図像が用いられているとは知らなかったので、とても興味深かった。

        また、よく描かれている牛は、イスラエルの象徴だそうである。

        キリストの十字架は、シャガールの場合、どうもユダヤ人の受難を現す場合も多かったようである。

        随分と苦労や受難も多い時代で、心労も絶えなかっただろうに、花束や生命の木のモチーフに見られるように、幸せや愛や平和も描き続けた。
        さらに、ユダヤの受難も独特な形で描いて昇華しようとした・
        そういったところに、シャガールの魅力もあるのだろうと、読みながら思った。
        >> 続きを読む

        2013/06/08 by atsushi

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