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(株)現代企画室 (ゲンダイキカクシツ)

企業情報
企業名:現代企画室
げんだいきかくしつ
ゲンダイキカクシツ
コード:87470 7738
URL: http://www.jca.apc.org/gendai
      崩壊

      寺尾隆吉 , Castellanos MoyaHoracio.2009/12

      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね! Tukiwami

      • 日頃なかなか接することの少ない中南米の文学。
        たまたま書店で目にしたホンジュラス出身のエル・サルバドル人の作家・オラシオ・カステジャーノス・モヤの「崩壊」を読み終えました。

        アメリカでジョン・F・ケネディ大統領が暗殺された日、ホンジュラスの名門ブロサ家では、もうひとつのドラマが繰り広げられていた。

        骨の髄まで国民党派で反共主義者のレナ夫人が、娘の結婚式に夫を出すまいと、バスルームに閉じ込めてしまったのだ。

        ケネディ暗殺は、中南米の政治に直接的な影響を与え、様々な闘争を引き起こすが、この小説ではまず、ブロサ家の玄関で戦争が始まる。

        レナ夫人の狂気を抑えられない政治家の夫、母の思惑に反してエル・サルバドル人の夫について故国を出ようとする娘、そして、祖母の溺愛の対象である孫。

        すごい吸引力で、我々読者はいきなりブロサ家を支配する感情の渦に巻き込まれてしまうのです。

        ロルカの悲劇を間近で見ているような迫力ある第一部に続いて、主に娘と父の書簡から成り立つ第二部では、1969年のワールドカップ・メキシコ大会の予選に端を発するホンジュラスとエル・サルバドルの「サッカー戦争」が、鮮やかに描かれる。

        さらに、1972年にエル・サルバドルて起きたクーデターに絡む事件について語られ、1990年代に入った第三部では、レナ夫人が守ろうとしていた全てのものが、跡形もなく崩れ去ってしまったことが明かされる。

        30年にわたる家族の愛憎劇と一族の破滅を二百ページちょっとの中篇として描き切る、そのテンションの高さと魔術的な語り口にすっかり魅せられてしまいました。

        家族の闘争は、戦争の暗喩ではなく、戦争は、家族の諍いの背景ではない。
        どちらも渾然一体となり、生々しい争いとして迫ってくる。

        描かれていることの全てが象徴ではなく、事実だという重みに圧倒されましたね。

        >> 続きを読む

        2019/01/13 by dreamer

    • 2人が本棚登録しています
      チェ・ゲバラ,モーターサイクル南米旅行日記

      Guevara Ernesto , 棚橋加奈江1997/10

      カテゴリー:南アメリカ
      いいね!
      • 若き日のチェ・ゲバラの南米大陸旅行日記。
        主な舞台となる国はアルゼンチン、チリ、ペルーです。

        前半は若者の放埓な旅日記といった趣きですが、後半に入ると旅先で見聞きしたものへのシリアスな洞察が多くなり、のちの革命家として一面を伺わせまるものに変わっていきます。

        モーターサイクルと題しながら、バイクでの旅はせいぜい序盤四分の一程度で故障している時期も多いため、あくまでバイク旅行記を楽しみにして本書を手に取る方はご注意を。
        >> 続きを読む

        2020/07/23 by ikawaArise

    • 1人が本棚登録しています

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