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(株)工作舎 (コウサクシヤ)

企業情報
企業名:工作舎
こうさくしや
コウサクシヤ
コード:87502
URL: http://www.kousakusha.co.jp
      キルヒャーの世界図鑑―よみがえる普遍の夢

      ジョスリン・ゴドウィン (1986/04

      カテゴリー:個人伝記
      4.0
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      • 【図版満載!オールマイティなお坊さん】
         アタナシウス・キルヒャー:1601年5月2日~168011月27日 ドイツの学者、イエズス会司祭。

         本書は、キルヒャーの業績の解説及びそれにまつわる数々の図版が満載されたとても楽しい本です。
         キルヒャーという司祭は、ものすごく広い分野に渡って様々な研究をし著作を残した人なのですが、天文学あり、地質学あり、建築学あり、医学ありその他なんでこんなに広範囲にと思うほど沢山の分野での研究をしていた人です。

         今から見れば何ですかこれはというのももちろん沢山あるのですが、それぞれに魅力的なのも確かです。
         固いこと言わずに、素敵な図版を眺めながら楽しみ、驚き、不思議に思うのが良いですよ~。
        >> 続きを読む

        2019/08/21 by ef177

    • 2人が本棚登録しています
      ガリレオの弁明 ルネサンスを震憾させた宇宙論の是非

      CampanellaTommaso , 沢井繁男1991/09

      カテゴリー:恒星、恒星天文学
      5.0
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      • 私はこの本を読んで感心した。
        何に関心したかというと、そのしっかりと段階を踏んだ論理的な弁明である。

        日本人は特に、こういった段階を踏んだ論理的な議論は苦手だなと感じる。どうしても感情的になったり、相手を言い負かすことが目的になってしまったりしているのをよく見る。
        インターネットでは常に議論のようなものが起きているが、ああいうものは議論ではなくただの言い争いであり、ヒステリーだ。

        この本はまず、最初に目的をきっちり提示する。それはガリレオの弁明だ。
        その次に親ガリレオ派、反ガリレオ派の意見をまとめる。
        その後は、本題の弁明に入る前に前提条件を提示する。これは本題で議論が支離滅裂にならないための決まり事である。この前提条件を守らなければ議論は成立しない。
        それに同意したら、ようやく本題に入る。
        前提条件を踏まえながら、親ガリレオ派、反ガリレオ派に対する弁明を行う。

        このような段階を踏んだ、論理的な議論こそが本当の議論だと思って感心した。
        普段から議論と称したヒステリーな言い争いばかり目に入るせいだろう。
        議論の本題に入る前に多くの段階を踏まえないといけないので、面倒くさいと思うだろうが、そうすれば説得力のある(しかもかっこいい!)議論ができるだろう。


        他にも、この本は日本語訳が素晴らしくかっこいい。
        それは謙遜し相手に配慮しながらも、堂々とした文体である。
        最近ではくだけた日本語が多いが、こういう古めかしい堅い日本語は美しく、忘れられてはならないと思った。
        >> 続きを読む

        2015/10/20 by Nanna

    • 1人が本棚登録しています
      賢治と鉱物 文系のための鉱物学入門

      青木正博 , 加藤碵一 2011/07

      カテゴリー:日本文学
      4.0
      いいね! Tukiwami
      • 【あぁ、こういう色だったのか……】
         本書は、基本的に美しいカラー写真が添えられた鉱物図鑑です。
         でも、ただの鉱物図鑑ではなく、タイトル通り、宮沢賢治の作品中に登場する鉱物を、その作品に沿って紹介してくれるところがとてもよろしいのです。
         確かに、宮沢賢治の作品には多くの鉱物の名前が登場します。
         読んで分かる鉱物もあれば、「これは一体どんな鉱物なんだろう?」(下手をすると鉱物ということも分からない名前も)と首をかしげてしまうことも。

         本書は、そんな作中に登場する鉱物を取り上げ、「実はこれなんですよ」と綺麗な写真を添えて紹介してくれます。
         もちろん、鉱物図鑑ですから、それがどういう性質の鉱物なのかという解説もちゃんとついています。

         特に、和名を使われると、私なんかはピンと来なかった名前も沢山あったのですが、本書では、私達にもなじみのある名前のこの鉱物ですよと紹介してくれるので、なるほどと思ったりしました。

         少し引用しましょう。
         「おまへは底びかりする北ぞらの 天河石(アマゾンストン)のところなんぞにうかびあがって」(春と修羅)。
         この「天河石」(アマゾンストーン)というのは知りませんでした。深い青緑色をした鉱物なのですね。

         「むかふの波のちゞれたあたりはずゐぶんひどい玻璃液だ」(オホーツク挽歌)。
         ワタクシ、誤解していました。玻璃ってラピスラズリのことだったのですね。

         「さっきの島などはまるで一粒の緑柱石のやうに見えて来るころは……」(風の又三郎)。
         緑柱石がエメラルドだということは知っていました。

         「暮れやらぬ 黄水晶(シトリン)のそらに
          青みわびて 木は立てり
          あめ、 まっすぐに降り。」(歌稿B)。
         黄水晶(シトリン)というのはどういう鉱物なのか知りませんでした。
         石にもよりますが、非常にきれいな黄色をしている物もあるのですね。
         なるほど、これが「シトリンのそら」か。

         「よきロダイトのさまなして ひかりわなゝくかのそらに
          溶け行くとしてひるがへる きみが星こそかなしけれ」(敗れし少年の歌へる)。
         この「ロダイト」とは何でしょう?
         知らなければ、もしかしたら鉱物であることも分からないかもしれません。
         これは、薔薇輝石(ロードナイト)のことなのだそうです。
         薔薇輝石って?
         非常に鮮やかなピンク色をした鉱物の写真が添えられています。

         「二きれ鯖ぐもそらにうかんで ガラスはおのづと蛍石片にかはるころ」(高架線)。
         蛍石ってご存知ですか? フローライトとも言うそうです。
         私は見たことがありませんでした。
         純粋な蛍石は、無色透明~灰色半透明なのだそうですが、多くの石は様々な色調が現れるのだとか。
         添えられている写真はうす紫色に染まった蛍石です。
         賢治は、どんな色の蛍石を思い浮かべていたのでしょうね?

         「海泡石のこっちの方を 馬をひいてわたくしにならび
          町をさしてあるきながら 程吉はまた横眼でみる」(春と修羅)。
         海泡石(セピオライト)は知っていました。
         パイプを作るんですよね。
         真っ白なやわらかい石です。

         という具合に、たくさんの鉱物を紹介してくれます。
         鉱物が好きな方はもちろん楽しめると思いますが、賢治が好きだという方にも興味深いのではないでしょうか。
         あぁ、賢治はこういう色、手触りのものをイメージして書いたんだと、目の当たりにできるのはとても良い企画だと思いました。
         図書館から借りてきた本なのですが、欲しくなってしまいましたよ。
        >> 続きを読む

        2019/07/02 by ef177

    • 2人が本棚登録しています

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