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(有)原生林 (ゲンセイリン)

企業情報
企業名:原生林
げんせいりん
ゲンセイリン
コード:87599
      丹生都比売

      梨木香歩1995/11

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      •  時は壬申の乱の前。大海人皇子は兄、天智天皇が自分を快く思っていないことを知り、鵜野讃良皇女、草壁皇子、忍壁皇子らを連れ、吉野へ隠棲する。話は、天智天皇が亡くなった知らせが吉野に届いた晩、草壁皇子が吉野で夢を見るところから始まる。
         吉野は、昔から霊験あらたかな神仙の地として、不遇な身となられた貴人が再び勢いを取り戻すため、また修行のために、籠られることの多い土地柄であった。大海人皇子はここで、吉野のご神霊である丹生都比売の御加護を受け、蘇りの力を満身に受けて、近江にいる大友皇女を倒すべく、神事に励んでいた。
         草壁皇子は体が弱く、母から哀れみの目で見られていることを感じながら成長していく。ある日言葉の不自由な女の子、キサと出会う。そして瑠璃のような、けれど深い銀色の光を放つ勾玉をもらう。そのキサこそが・・・
         ある日の鹿占でのこと。鵜野讃良皇女が二人の皇子を亡きものにして皇位につく、とでる。これを聞いてしまった草壁皇子・・・だいじょうぶだよ。そんなに心配せずとも。こういう思いには慣れているのだから・・・
        なんとも哀しい。あきらめながら、孤独でつらい思いをしながら、それでも母を慕う草壁皇子。
         壬申の乱という骨肉の争い時代背景。激しく強い母(のちの持統天皇)のもと、その期待に応えることはできない清らかな草壁皇子の心情が、ファンタジーを交えながら丁寧に清らかな言葉で描かれています。
         一気に読み終えて、哀しくも美しい気持ちになりました。
         
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        2014/11/02 by minmin

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