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一般社団法人 京都大学学術出版会 (キヨウトダイガクガクジユツシユツパンカイ)

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企業名:一般社団法人 京都大学学術出版会
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      政治学

      Aristoteles , 牛田徳子2001/02

      カテゴリー:古代哲学
      5.0
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      • 万人にオススメしたい、永遠の古典。
        政治学の淵源にして、おそらく今後も容易に乗り越え不能な高みに屹立する名著だと思う。

        一般的な教科書だと、六政体分類や共通善ということがアリストテレスの政治学について言われる。
        もちろん、それらのことも書かれてはいるけれど、実際はもっと奥が深く複雑なことがこの本では書かれている。
        政体の分類も、本当は六政体ではなく、もっと多岐に渡る。

        また、共通善や、善く生きるためにはポリスが必要、といった倫理的な理想が説かれる部分もたしかにある一方で、たとえば五巻の後半では、僭主制を維持するためのさまざまなノウハウが説かれ、まるでマキャヴェリをはるかに先取りするような政治的リアリズムと術策が説かれる。

        国制は創設するよりも維持する方が難しく大切であるという観点から、いかにして国制を維持するかについても力説してある。
        とかくそうした地道な政治よりも、パフォーマンスや破壊に傾いて、とっかえひっかえ短命政権ばかり繰り返している日本人は、今こそアリストテレスによくよく耳を傾けるべきかもしれないと読みながら思えた。

        現代においても、政治学においては、とかくデータの収集か、あるいは理念的な観点から現実を批判するかは、両極端になりやすい。
        地道にさまざまな現実や事例を集めて分類し、それを踏まえた上で、なおかつしっかりと理念や哲学を持って現実を批判的に吟味するというのは至難の業である。
        その点、アリストテレスは、理念とデータの収集の両方を緻密に組み立てており、まさに手本とすべき、本当にすごい思索力と思考力だと思う。

        有象無象の本を読むより、このような真実の古典をこそ、人は丹念に読むべきかもしれないし、そうしてこそ、本当に思索力も鍛えられるのだと思う。
        >> 続きを読む

        2012/12/22 by atsushi

    • 1人が本棚登録しています
      祈りの心身技法 十四世紀ビザンツのアトス静寂主義

      久松英二2009/03

      カテゴリー:各教派、教会史
      4.0
      いいね!
      • アトスにおいて行われる、いわゆる「イエスの祈り」について詳しくまとめてあり、面白かった。

        「イエスの祈り」とは、「主、イエス・キリスト、神の子、私を憐れみたまえ」という言葉をひたすら唱える祈りである。

        アトスの静寂主義における祈りとは、神智的観想であり、情念の浄化だと位置づけられてきたこと。

        名を呼ぶことは、臨在と救いの効果を得ると考えられたこと。
        イエスの想起として、名を称えることが重視されていたこと。

        ヌース(知性)を儚いものから引き離し、ひとりでひたすらこの瞑想を行えば、「タボルの光」という光が見え、それがイエスを見た体験だととらえられてきたこと。

        などなどがわかりやすく書かれていた。

        東方正教会においては、神との一致や体験的知というものが重視され、神の本質は不可知だとしても働きとして知ることができ、光は働きだととらえられていた、ということなど、西方教会とは違って本当に東洋によく似た、とても面白い内容だと思った。
        >> 続きを読む

        2013/06/04 by atsushi

      • コメント 3件
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