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(株)青心社 (セイシンシヤ)

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企業名:青心社
せいしんしや
セイシンシヤ
コード:915333 87892
URL: http://www.seishinsha-online.co.jp
      蛇の卵

      井上央 , LaffertyR. A2013/03

      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • SF小説史上、最高の作家のひとりと言われているR・A・ラファティの「蛇の卵」を読了。

        時は2035年、"世界を見る新しい見方を探る"ための実験として、各地でスーパーな子供たちが育てられている。

        この本の主人公は、そのうちの4組12名。
        人間の子供は二人だけで、残りは類人猿、アシカ、天使、ニシキヘビ、インド象、クマなど多種多様。

        例えば、不純粋科学研究所が開発した歩行型人間模倣コンピュータの女の子、イニアールの場合。
        彼女には世界を作り変える能力があり、持ち前のブリキっぽい声で「わたしに意識はありません」とか歌う一方、幅3キロ、長さ6キロの海を出現させ、その海がどんどん大きくなりつつある-----というような、それぞれにとんでもない子たち12人の遍歴が語られていく。

        彼らの中から、もし本物の超級知性を持つ"蛇の卵"が生まれたら、"世界の敵"になるので抹殺しなければならない-----というのだが、R・A・ラファティのSF小説は、普通のSFではないどころか、そもそも小説の文法にまったく従わないので、ストーリーがまともに進むことも、まともではないやりかたで進むこともない。

        世界のすべてを知り尽くした博覧強記のホラ吹き爺さんが、百科全書的な蘊蓄を披露する合間に、時々、思いで話に興じている感じかもしれない。

        なぜ、そうなるかと言えば、だって実際そうなんだから、としか言えないような本物らしさが、最初から最後まで突拍子もない話なのに、全篇に満ち満ちているんですね。

        従って、筋だけをたどろうとすると大変ですが、事典でも拾い読みするように、R・A・ラファティにしか絶対に書けない"黄金の細部"をのんびりと楽しむのが、この本の正しい読み方なのかもしれません。

        >> 続きを読む

        2019/02/01 by dreamer

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