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(株)ほんの木 (ホンノキ)

企業情報
企業名:ほんの木
ほんのき
ホンノキ
コード:938568 7752
      いま「開国」の時、ニッポンの教育 競争から共生へ

      尾木直樹 , RichtersNaoko2009/04

      カテゴリー:教育史・事情
      4.0
      いいね!
      • ヨーロッパではほとんどの大学に「入試」はない。
        学費も無料もしくは非常に低額に抑えられている。
        それが「常識」であることを日本人は知っているだろうか?
        日本も早く「スタンダード」に近づくように、勧告を受けているのに、
        改革には手つかず。どころじゃない、情報は握りつぶされているのではないか?とすら思える。

        教育評論家「尾木ママ」こと尾木直樹氏と
        オランダ在住の教育研究家リヒテルズ直子氏との対談をまとめた本
        教育論だが、政治や歴史にも話題は広がりをみせ、
        消費税についての話題もあり、そういう部分も参考になる。
        教育論を語る本は、あまりにも理想論に固まっているケースが多いのだが、
        ここでは、理想論のように思える教育が「オランダの現実」であるという具体的な事実があるため、
        非常にリアルに問題点を受け止めることができる。

        第3章の内容が私の知りたかったことなので、とても興味深く読んだ。
        ポイントは大学入試を廃止し、大学入学資格制度を導入するということ。
        フランスのバカロレアはじめドイツのアビトゥーアなど、見本は既にいくらでもあるのだ。
        日本人の行政官は何度も視察に来ていながら報告を公開もしていないし、
        学んだことを行政に活かすこともしていない。

        思考停止はここにもある。
        疑うことを知らない我々日本人だが、せめて、
        ヨーロッパ先進国では何が行われており何を目指しているのか、その成果はどうか?
        それを知るくらいはせめてやろうよ。
        当然起こるべき疑問が芽生えるに決まっているから。

        一番大事なポイントはどこか?
        それは子供が最大限に発達する機会と援助を受けられること。
        シンプルなことじゃないか。

        オランダの大学では全学部の授業料負担が公立私立共一律(年間20万円くらい)だそうだ。
        (高校レベルまでの教育費は全て無料)

        日本では理系の大学は文系より授業料が高いのが「当たり前」
        医学部なんて一握りの天才以外は「金持ちじゃないと入れないのが常識」
        こんなのって、世界のトップレベルの知力を育成したいという目標にまるっきり反しているじゃありませんか。
        世界に置いて行かれるのも当たり前。

        学力テスト世界一のフィンランドはゆとり教育実践国だという事実もある。

        「ゆとり教育」に全ての罪を押し付けようとしているが、
        それは実は大嘘の逃げ口上なのである。

        行き詰まった今の日本を変えるには教育を変えるしかない。

        日本を動かすトップの人たちが単なる「入試エリート」にすぎず、
        判断力・意思伝達力にあまりにも欠けていることがはっきりしてしまったから。
        ああいう使えない人たちをクビにするにはもう、次世代を育てるしか手はないんだよね。
        この1年でそう実感してしまいました。
        とにかくこのままでいい訳がない。
        日本を市民の手に取り戻さなくては。と、思います。


        この本は、自民党のバリバリの支持者には向きません。
        またこの本が出版されたのは民主党政権が出来る前です。
        現在の状況から新たな分析、意見を聞きたいと思いました。
        >> 続きを読む

        2012/06/04 by 月うさぎ

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