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新しく追加されたレビュー

次の16件をみる >>
  • 著者: 星野 源

    • 評価: 4.0

      このエッセイを読んでわかった。「普通でいること」は「何もしない」ことではないということ。
      この人は、音楽も芝居も文筆もコミュニケーションも自分に必要な努力を積み重ねて「普通でいること」の幅を広げていったのだと思う。そしてそれは「自然体」さらに「幸せな生活」につながっている。
      しかも、その語り口が読者と同じ目線なので、読んでいて心地良い。華やかな芸能界の様子をテーマにした内容もあるが、なぜか日常生活の延長のように眺められる。まるで、居酒屋や喫茶店での友人の話に「うんうん」と相槌を打つような感覚で読めた >> 続きを読む

      2017/12/15 by

      いのちの車窓から」のレビュー

  • 著者: 半田 畔

    • 評価: 2.0

      内容紹介-------------------------------------------------------
      海町、高校二年生、夏。
      磯くさい町も、やけた肌も、漁師の親父も、何もかもが嫌いだった。
      その日、親父は溺れている「何か」を助けて行方不明になった。
      浜辺には、ひとりの少女が打ち上げられた。
      太ももから一体化した足。黒光りするウロコ。銀色の尾。
      それは、地上に憧れ、溺れてしまった人魚の少女だった。
      走れなくなった陸上部の幼馴染、シオ。
      波にのれなくなったサーファーの親友、ウミ。
      そして、親父の死を受け入れられない、おれ。
      帰れなくなった人魚・ユーユとの出会いが、あの忘れられない夏の始まりだった。
      ---------------------------------------------------------------

      そろそろ慣れた。
      設定はいいものの、それを活かしきれていないというよくあるタイプの作品。

      どの登場人物も掘り下げが浅い。

      主人公のアサは父親の死を気にしなさすぎ。
      ユーユが忘れさせてくれていたってことなのだと思うが、もう少しその描写があっていいと思う。

      シオとウミの抱えている悩みがどちらもスポーツでの挫折なのでエピソードが似すぎ。
      それにそもそもの悩みが定番すぎてひねりがない。
      そしてこういう問題の解決には、ユーユの人間とは違う視点が役に立ったりするものだが、あまりユーユの存在が必要なさそうな解決を見せる。
      その方法もずいぶんあっさりしている。

      そしてこの二人のエピソードでは、それぞれの一人称視点も描かれて物語が進むが、一人称視点でこれしかキャラクターの内面を描くことができないのははっきり言って実力不足。
      そもそも二人のエピソードは人魚の物語上あまり重要性が高くないので、二人の視点をバッサリ削って、アサの視点から問題の解決を目指せばよかった。

      ユーユは人魚としてのアイデンティティがあまり伝わってこなかった。
      シオとウミの一人称視点を書くくらいなら、ユーユの一人称視点が読みたかった。

      それに「忘れない夏」にするには、お祭りとか夏のイベントがあっさりしすぎ。
      それどころか、回想で花火大会とかスイカ割りをしたと書いてあるが、そのエピソードの描写が全くない。
      これでは全く感情移入できない。
      「楽しかった夏の思い出」の描写をしないのはさすがにセンスがない。

      ラストの船のシーンはよかった。
      せっかくのファンタジーなのだから、これくらいロマンチックでいい。

      ただ、別れシーンに関しては、もっと盛り上げるべきだとも、あっさりしているからいいのだとも思う。
      しかし、クラゲの正体を知った瞬間にアサが走り出して台無し。
      少しくらい別れの余韻に浸ってほしい。

      エピローグもちょっと節操ないというか陳腐。
      なんでもハッピーエンドにすればいいってものじゃない。
      蛇足。
      「人魚に嘘はつけない」のタイトル回収もてっきり泣き所で来ると思っていたのに、使いどころを間違っている。

      文章はたまに日本語がおかしい。
      誤りではないのだが、わかりづらいというかリズム感が悪いというか。

      人魚の髪の描写はよかった。
      繰り返しが多く、紙以外の描写は大したことなかったが、「宝石を溶かして塗ったよう」という表現は奇麗だと思った。

      登場人物たちの会話は、おそらく「軽快なやり取り」を狙っているのだと思うが、ただの暴言の応酬でちっともおもしろくない。
      >> 続きを読む

      2017/12/15 by

      人魚に嘘はつけない」のレビュー

    • 毎回と言いますか、結構辛めのレビュー拝見させて頂く度に思うのですが、よく最後まで読めるなあと思います。自分はちょっとでもつまらない、合わないと思ったら読むのやめるのでこういう風に合わなくてもつまらなくても最後まで読めるのは素直に凄いなぁと思います。

      で、そういうところも含めしっかりと分かりやすく纏められているのも自分は出来ないので更に凄いなぁと思います。

      毎回「なるほどなぁ」と感心されっぱなしです!
      >> 続きを読む

      2017/12/15 by 澄美空

    • >澄美空さん
      中盤から挽回することもありますからね。
      それに最後まで読まずに酷評するのは僕としてはやっちゃいけないことだと思っています。 >> 続きを読む

      2017/12/15 by ともひろ


  • 新潮社 (1951/12)

    著者: 谷崎潤一郎

    • 評価: 5.0

      一言で言えばレズビアニズムの2人の主人公を中心に展開される愛憎悲劇(喜劇とも言える)に近しい作品なのだが、作者がこの作品によって表現することを目指しているところの、その根源的なものは、あくまでレズビアニズムによる官能性にあるのではなく、そこから生まれ出た登場人物一人一人のサディズム、マゾヒズムにある。
      風俗的な官能性は、序盤の描写において早々にクライマックスを迎え、その後は個的な心理、耽美的なエロティシズムの根源に存在する性的衝動、衝動心理と言えるものが前面に押し出され交叉するドラマが物語られていく。この流れから、我々は悲劇か喜劇となる結末を予想する。しかし、主人公二人のように物語を生み出すという器量があるとは言い難く、物語の進行においてほとんど石地蔵に蜂であったり、むしろ破壊的であったりするが故に、前述のようにこの作品を悲劇や喜劇に近しくも異なる作品としてしまう、明らかに役不足である二人の男性の介入によって、その予想は覆されていく。さらに、全編が柔らかな印象のある関西弁で語られる説話体の文章であることも、それを助長することに繋がってしまっている。
      それこそが悲劇と呼べるものなのだが、しかし、そのハンデを逆手に取り、基本主題であったサディズム、マゾヒズムとそれに起因するレズビアニズムの描写をも放擲し、悲劇にも喜劇にもなり得ない空前の“虚偽”を生成したところにこの作品の素晴らしさがある。作品を、悲劇にも喜劇にもなし得なくさせる文体や登場人物を、しかしひどく人間的で滑稽、抱腹絶倒ものながら限りなく瀟洒な”虚偽の悲劇・喜劇“足らしめるものの生成に不可欠な存在に仕立てる谷崎氏の手腕は、流石としか言えないものであろう。
      >> 続きを読む

      2017/12/15 by

      」のレビュー

  • 著者: 松尾マアタ

    • 評価: 4.0

      前作『嘘つきは紳士のはじまり』から7年!!\(◎o◎)/
      前の話半分うろ覚え状態だけど続きが読めて良かった(*^-^*)

      遊びで若い男の子をつまみ食いしてる
      隠れゲイで子持ちの大学教授・ポールは
      自分のところの医学生・ジョナサンと関係をもってしまう。
      ポールはジョナサンと継続した関係を結びたがったが
      ポールが既婚者である以上応えはNO!!の…その後



      一夜のあやまちを思い出して悶々とするジョナサン
      これではいけないとポールから距離を置こうと決めるが…モヤモヤ

      ジョナサンは夏休みの間レコード屋の店員・エヴァンと親しくなり
      エヴァンと行動を共にすることが多くなる
      エヴァンは大学のカフェテリアにも現れるが
      何故かポールはジョナサンとエヴァンをチェック!!
      ジョナサンはポールがエヴァンを狙ってると危惧するが
      ポールはさりげなくジョナサンにアプローチ


      エヴァンと一緒にニューヨークへ行くはずだったジョナサンだったけど
      それが実家の用事でサンディエゴへ
      しかし当日空港で偶然鉢合わせたポールと
      諸事情&成り行きでメキシコのカンクンへ
      カンクンでは俳優になったポールの兄の結婚式が…

      今回は何故ポールが自分を偽って結婚したのか
      「嘘つき」の理由が分かる

      ポールが17歳の時、
      家族にカミングアウトするつもりが兄が先にカミングアウト。
      両親の悲しみと勘当された兄と目の当たりにしてしまい
      その為「良い息子」として生きる選択をしてしまう。
      しかし兄の結婚式で自分を偽らず本当の幸せを手に入れた姿と
      ジョナサンの気遣いのある言葉でポールは……







      自分の気持ちに正直になったんですよね?

      どんな修羅場も乗り越えって下さい(-ω-ゞラジャ⌒☆








      オマケ↓
      エンジェルが幸せそうでよかった(笑) 
      >> 続きを読む

      2017/12/15 by

      あやまちは紳士の嗜み (EDGE COMIX)」のレビュー

  • ドラッカーに学ぶお客様を幸せにする会社の作り方

    角川グループパブリッシング (2012/11)

    著者: 山下淳一郎

    • 評価: 3.0

      自己啓発類の本は読みこみ過ぎると、「こうしなければ、ああしなければ」とつい考えてしまい、かえってプレッシャーとなってしまっているので、いつもパラパラ見です。
      多くの項目の中で一番きらめいたポイントだけを学習するようにしています。
      なのでこういう分類の評価はほぼ全3評価です。^^


      この一冊で心に残ったもの:
      1.優秀さ「だけ」を追求するのは危険
      2.「何のために」からスタートする
      3.たとえスキルが高く、経験豊かな人が集まったとしても、人間は良い考えがぶつかることもあります。
       1人で考えるよる10人で考える方がいいとは、一概に言い切れないのです。
      4.一人ひとりがチーム全体のことを考えながら、一人ひとりが自分の判断で成果をあげようと必死に動いています。
      5.「私が思っていたスターバックスにはならなかったが、思っていた以上にすばらしいスターバックスになった」
      6.現在もアップルには、「こんないいものなのになんで買ってくれないのだろう」は存在しないのです。
      7.お客さまに起こるよい変化は何か
      >> 続きを読む

      2017/12/15 by

      なぜ、あのガムの包み紙は大きいのか」のレビュー

  • 著者: ごんおばちゃま

    • 評価: 3.0

      断捨離とかこんまり先生の『ときめき~』とかが好きなので
      つい買ってしまったお片付けの本
      さほど目新しさはないけど…今回は"抜く"
      私には"抜く"っていう発想がなかったので
      なるほど!!と目からウロコ
      そうだよね~
      要らないモノ、使わないモノ、は抜いてしまえばいいんだよね!(b^ー°)

      自分じゃ生前整理って歳じゃない気がするけど(笑)
      遺品整理を経験した者にとっては
      後始末っていうか…お片付けが大変だった(*´Д`)=з
      亡くなった人には宝物でも他の人にとっては
      『これってゴミだよね?』
      『なんでこんなもんがあるの?』のオンパレード!!
      さすがに子供の事考えると
      生きてるうちに要らないものは自分の手で片づけなきゃ!!ってなるよ・゚・(ノД`)・゚・

      この本は生きてる間に思いっきりの覚悟を持って生前整理を!!って本だけど
      日頃から要らないモノをちまちまと抜くことにするよ。

      "抜く"とは今ある場所から(不要なモノ)抜きとる
      「使う」か「使わない」かが大事
      1日に30分と決めて『抜き』を行う。

      *片付けの基本は3つ
      ① 30分だけの片づけ(タイマーを使って時間厳守)
      ② することは抜くだけ(整理整頓はずっと先)
      ③ 人のモノには決して手を付けません(お約束事です)


      30分時間厳守(で長続きする)
      片付けは過去との決別=『片をつける』

      モノを大切にする=最後まで使い切る
      高いか安いかじゃなく自分が使って気持ちいいモノを手元に置く

      モノは覚えられるくらい(場所)すくなく

      モノが減らない本当の理由=家の中に動かないモノがたくさんある

      いつか使える。
      まだ使えると取っておく。
      使い切れないストック品がたくさんある。(使わなければ意味がない)


      使うモノと使わないモノとが入り乱れてるのは非常に暮らしにくいもの

      大事なのはモノではなく優先順位は人

      『何かに使えるかも』=ゴミになる(実際、さほど使わない)

      身の回りの使わないものは抜く
      空間ができても他のモノは入れない=空間はゆとり

      使うか使わないか?が基準で判断できないモノは不用品

      *生前整理は究極の抜き!!


      自分の好み、生き方で持つモノが違ってくる
      今、自分の興味のあることに焦点を合わせ、それ以外を減らしていく

      どんなモノを抜くべきか
      ・使ってないモノ
      ・これからもきっと使わないであろうモノ
      ・壊れたモノ
      ・高価だったけど…使ってないモノ
      ・いただきモノで気にいってないモノ
      ・邪魔なモノ
      ・誰かに譲るつもりで時期を逸したモノ

      リフォームは良い考えだけど使う見込みがなかったら無駄
      抜けずに残したモノは全部ゴミになる
      使わないモノを置くスペースも無駄
      高くても使わないのならただの場所塞ぎ
      旬を過ぎたモノは手放していいと思う(待ってても次の旬はこない)
      自分のモノは自分で抜く
      できるだけ保留はしない
      なるべく収納グッズはなるべく買わない=買うとまたモノは増える


      キッチンでは"使ったらしまう"
      ・使ってないモノは抜く
      ・使ったら洗って拭いてすぐしまう
      ・寝る前の掃除

      服は少なくても"着たい服"

      いままで必要だと思ってた家具も不要になったら抜く
      別の使い方を考えない(結局、モノが増える)

      日々の暮らしの小さな片づけにはわずかな時間しかいらない
      ただ整えるだけの時間で済む

      抜くモノと大切なモノの判断をしっかりと!!

      小さく暮らす=モノが少ない
      どうしても譲れないというモノ以外は潔く抜く
      残したモノは好きなモノばかりになればいい。

      生前整理は期限を決める

      価値観が違うので人のモノには手を出さない

      不要なモノがなければ余分なモノを片付けなくていい。
      メンテナンスもしなくていい


      ありのまま、いまを大切に生きること…そのための片づけ

      こころはいつもいまにある。
      >> 続きを読む

      2017/12/15 by

      あした死んでもいい片づけ 実践! ―覚悟の生前整理」のレビュー

    • 少し前に思い切ってかなりの断捨離をしてその時はスッキリしたのですが、気が付くとまたスッキリとは程遠い感じになっています。。定期的にやらないとダメですね>< >> 続きを読む

      2017/12/15 by chao

    • >chao さん

      私もお片付けは好きなんですが
      気が付けばモノが増えてる…。
      この本の通り毎日30分(時間厳守)使わないモノを抜くしかないかな?(*´Д`)=з
      >> 続きを読む

      2017/12/15 by あんコ

  • 講談社 (2005/02)

    著者: 樹生かなめ

    • 評価: 4.0

      時系列的には『龍の宿命、Dr.の運命』の後のストーリーということになるようだ。
      始めのほうはのどかな新婚生活が描かれていて少し退屈を覚え始めたが、90頁を過ぎたあたりから、チャイニーズ・マフィアがからむ抗争が勃発して面白くなった。華奢だけれどタフなところもある氷川も抗争に巻き込まれるが、清和と舎弟に守られて事なきを得る。
      残念ながら、今作にはラブシーンがない。それでも、寡黙な清和と世話焼き女房氷川の愛は深まっていく。この続きも読みたい。

      2017/12/15 by

      龍の恋、Dr.の愛」のレビュー

  • 著者: 小嶋 陽太郎

    • 評価: 5.0

      内容紹介-------------------------------------------------------
      私の本当のおうちはとっても遠いの。十八歳の誕生日には火星に帰らなきゃ―転校してきた佐伯さんは、まわりから頭のおかしな人と思われていた。でも、僕はそんな彼女のぽつんとした背中が気になってしかたがない。夏休みの補習、夜のグラウンド、ゲームセンター―僕と彼女は大切な時間を過ごす。そして、先生が唱えた呪文をきっかけに、世界はぎゅるぎゅるぎゅると回り出し…コジマ・マジック炸裂!デビュー2作目にして、早くもフシギ青春小説の金字塔!
      ---------------------------------------------------------------

      過不足がない。
      エピソードも登場人物もみんな必要で、「ここはもっとこうしたらいいのに」というのが私には思いつかなかった。

      見どころは2つだ。
      まずは主人公の「僕」とヒロインの佐伯さんの関係。

      佐伯さんは自称火星のお姫様で、内戦から逃れて地球に来ており、18歳になると火星に戻らないといけないという。
      そして火星との通信をなぜか太鼓の達人で行っている。

      「僕」は佐伯さんを変だと思いつつも少し気になっていて、ふとしたきっかけで彼女が火星の姫として暮らしている夢を見るようになる。
      「僕」は火星の話を少し疑いながらも信じ始めていて、佐伯さんと交流を持つようになる。

      読み進めていくと、火星の話が本当なのか嘘なのかわからなくなってくる。
      佐伯さんは火星の現状を本気で憂えているようだし、でも火星の話には明らかにおかしい箇所がある。
      「僕」は佐伯さんが嘘をついていると気づいていながらも付き合っているんじゃないか、佐伯さんも嘘が「僕」にばれていることに気付いているんじゃないかと深読みしてしまう。

      火星の話のせいで二人の関係はずっと脆さを抱えていて、しかしそれ故に日常のシーンがとても美しく見えてくるのがおもしろい。

      火星の話が真実がどうかは、ラストになって、これが何のためのどういう物語なのかを考えれば、答えは出てくると思う。

      2つ目の見どころはやはりラスト。

      この作品は、全体としてみれば、モラトリアム小説ということになるのだろう。
      同級生の高見さんは「私も国吉君も佐伯さんも、ぬるま湯に浸かってる。それが心地いいんだけど、ずっと続くわけないってわかってる」と、それっぽいセリフを言っている。
      モラトリアム小説だから、主人公が大人になる1歩をどう踏み出すかが焦点になる。
      そしてそれは大抵痛みを伴う。

      『火星の話』はそこに「僕」の恋心も絡んでいるからやや複雑だ。
      無気力に生きている「僕」でも、佐伯さんのためにはなりたい、火星には行かないでほしいと考えることができているのだ。
      でもそれもやはりまだまだ子供の考え方で……。
      ラスト10ページで「僕」が今まで何をしていたのか客観的に気付く瞬間は残酷ともいえる。
      著者の文章が上手く、一気に思考が整理されて、現実が突き付けられる。
      昔を思い出して身につまされる思いがした。
      切ない物語だったが、佐伯さんは強いし、「僕」も大人になる決意ができたようで、いい結末だ。


      著者は執筆当時大学生だったそう。
      登場人物が高校生とはいえ、自分とあまり変わらない年代をこうも上手く捉えることができるのがすごい。
      大人になってから振り返って思春期の自分を理解することはできても、現在の自分の状況を客観的に把握することはとても難しい。
      2014年デビューで本書も2015年の作品なので、まだまだこれからの作家であることは間違いないが、もし埋もれてしまうようなことになれば惜しい。
      『火星の話』は『今夜、きみは火星にもどる』に改題して10月に角川文庫から出たばかりなので、ぜひ多くの人に読んでほしい。
      >> 続きを読む

      2017/12/15 by

      火星の話」のレビュー

  • 著者: 遠田 潤子

    • 評価: 5.0

      凄い話だ。
      重く痛々しいのに、引き込まれていく。恋人の犯した罪を自虐的なまでにストイックに償おうとする雅雪。
      造園の確かな技術を持つ彼はその夢を後回しにしてまでも被害者家族に尽くす。

      贖罪は誰の為にするものだろう。
      不幸は時間が経てば過去になる。雅雪が頑なに関わることで、いつまで経っても悲しみは現在形だ。
      文枝の意固地な憎しみが本来筋違いのものであっても、そうしなければ罪悪感に押し潰される。
      たらしの家系と才能の育成への傾倒がもたらす愛の欠乏。
      畳み掛けるよう生まれる悲劇。
      舞子との繋がりとも言える自己満足の償いを貫き通した先に、見えなかった愛を知り、溶けていく雪が見える。
      心が震える一冊。
      >> 続きを読む

      2017/12/14 by

      雪の鉄樹 (光文社文庫)」のレビュー

  • 著者: 裕時 悠示

    • 評価: 3.0

      【彼女達との行く末の先にある未来】それぞれの選択をした場合、訪れるだろう可能性を先読みしたifストーリーやパラレルワールドを砂糖たっぷりの駄々甘修羅場ストーリーで綴る第13弾。のっけから、ネタ満載の無法地帯のオンパレードで、スクイズやシャッフルの元ネタを知っていたので、なお一層楽しめた。自演乙のメンバーそれぞれにスポットをあて、この娘と添い遂げたらこんな未来が待ってますよと示唆する構成で、鋭太は誰を選んでどんな将来を送るのかを肩の力を抜いて読めた。いがみ合いつつ、笑いあえる雰囲気がいつまでも続いて欲しい。
      鬼ヶ島の話しやリアルシャードの話しは自分の笑いの琴線に触れまくり、リラックスして心を癒せた。こういう素朴な笑いがどうしよもなく好きで、キャラが誰に遠慮する事なく、思った事を恥も外聞もなく思うがまま喋る様は、見ていて気持ちが良いし、ストレス発散になる。

      誰も選ばず、ダラダラとハーレムエンドもそれはそれで良いのかもと思えたし、変に現実的な展開にならず、虚構ならではの優しい世界があってもいいじゃないかと思えました。
      >> 続きを読む

      2017/12/14 by

      俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる13 (GA文庫)」のレビュー

    • 評価: 3.0

      ヘルシーエイジングについて、日常生活において気をつけることなどを書いてある。健康から生活環境まで幅広く話題を取り扱っているが、そんなに深くはない。目からウロコのようなことはなかった。タイトルに「東大が考える」とあるが、事前期待を煽りすぎの感がある。健康のための運動は参考になった。

      2017/12/14 by

      東大が考える100歳までの人生設計 ヘルシーエイジング」のレビュー

  • 著者: 吉本 佳生

    • 評価: 2.0

      投資のリスクと言うより数学や経済に強くないと投資にはリスクを伴いますよ、と言った内容。
      知っておいて損はないと思うけど、グラフの見方等間延びした内容が多かったように思う。
      この辺きちんと読もうとしないから自分の投資はパッとしないという説もあるけど。

      2017/12/14 by

      「投資リスク」の真実―損をしない資産運用25の基本講座」のレビュー

  • 幻冬舎 (2014/03)

    著者: 雫井 脩介

    • 評価: 3.0

      同窓会をきっかけに主人公の洋輔は仲の良かった3人と高校時代散々痛めつけられた生活指導教師であった樫村を拉致しお礼参りする。しかし樫村を現場に放置したにもかかわらず、近くの池に沈められ殺された。四人の間で疑心暗鬼が広がる中、洋輔の二重人格の犯行も匂わせる。まさかの結末に驚いたが、矛盾点もあり、終わり方は納得がいかなかった。

      2017/12/14 by

      仮面同窓会」のレビュー

  • 福音館書店 (2002/06)

    著者: BondMichael , FortnumPeggy , 松岡享子

    • 評価: 3.0

      ちょっと子供向け:)
      最初から最後までドタバタしていたお話でした。

      真剣に考えこむくせがある私にとって、軽い気持ちで楽しめる作品は良いリフレッシュになります。
      全10巻あるみたいですが、この愉快な世界を最後まで味わいたいと思いました。

      2017/12/14 by

      くまのパディントン」のレビュー

  • 著者: 平松 洋子

    • 評価: 4.0

      平松洋子さんのお料理本。

      それも、お手軽にできて、お酒やビールのアテにもってこい。

      料理本を買ったら本棚に入れる前に、まずは実際料理を二三品
      つくってからにしています。

      では、今回つくったのは、

      ブルーチーズ入り焙り揚げ
      焙りねぎ
      細こんにゃくの白和え
      ゴーヤチャンプル―
      簡単焼き芋
      ほうれんそうと卵の炒飯

      うまくできなかったのは、白和えですか。
      豆腐の水切りが不十分なのか、水っぽく、いまひとつでした。

      何の手間なく美味しく出来たのが、簡単焼き芋。
      私は何もしてないのですが・・・芋とストーブのコラボの結果ですな。

      まだまだ、作ってみたい料理はいっぱいなので、
      この本、しばらくは、キッチンに置いときます。
      >> 続きを読む

      2017/12/14 by

      ひとりで飲む。ふたりで食べる (講談社+α文庫)」のレビュー

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