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  • 講談社 (2009/06)

    著者: 海野弘

    • 評価: 3.0

      【君の瞳に完敗!】
       タイトル通り、英仏を中心とした酒場の発達、変化を描いた楽しい一冊です。
       「酒場」というよりもっと広く、お酒を飲める場所全般とお考え下さい。
       パブもあればキャバレー(日本のキャバレーを想像しないでくださいよ)もあり、もちろんレストランも含めてのお話です。

       最初は宿屋も酒場もあまり区別がありませんでした。加えて売春宿も一緒だったりしたわけですね(飲んで喰ってねーちゃんがいれば天国ってもんです)。
       英語のinnは宿屋でもあり、酒場でもあります。
       そこに人びとが集まり、余興に演劇が催され、集会所となり、賭場となりました。

       当初、イギリスではもっぱらビールが飲まれていたのですが(それは、ワインの産地をフランスに取られちゃったこともあってです)、1689年にウィリアム三世とメアリー二世がオランダからやってきた時代にジンがイギリスにもたらされ、あっと言う間に普及していきます。だってビールに比べて安かったんだもん。
       庶民の酒ということで広まったのですが、まぁ、好い加減な時代で、泣きやまない赤ん坊にジンを飲ませて寝かしつける母親なんてざらにいたらしいです。
       イギリスと言えばスコッチと連想しますが、イギリスでウィスキーが飲まれるようになるのはもう少し後の時代です。

       さて、酒場の方も、イギリスではパブ全盛時代となります(「パブ」とは、「パブリック・ハウス」ということなんだな)。
       バー(いわゆるカウンター・バー)も生まれますが、それはパブの中の一区画という感じでもありました。
       ところが、19世紀の初めにイギリスでも「アンチ・スピリット」運動が起きるんですね。まぁ、母親が乳児にジンを飲ませる様な風潮ですから分からなくもありませんが、問題は酒が原因なのではなく、社会や経済に問題があって、酒はその結果なのですけれどねぇ……

       さて、一方のフランスでは1782年にアラカルトの料理を提供するレストランが初めて誕生します。もちろん、キャバレーも大繁盛。
       そして、カフェも生まれてきます。レストランで食事をしてカフェに行くというのが一つのおしゃれなスタイルになりました(そう言えば我が国でも一昔前に「カフェ・バー」なるよくワカランものが流行りましたっけね)。
       フランスは料理も発達しましたので、これが大都市ロンドンにも流入していくわけですね(大体、イギリスは食に関してあまりにも無頓着であります)。
       そうすると、今までイギリスのパブなどでは、「いつもの」で通じる同じ料理、同じ酒を飲むというスタイルだったのが(というか、それしか無い!)、客の好みに応じて様々な料理を楽しむスタイルに変わっていくわけです。その様な新しい、おしゃれなスタイルはこの頃生まれてきた「サヴォイ」、「リッツ」、「カールトン」などの高級ホテルで提供されるようになりました。

       そして、そして、女性も外でお酒を飲む様になっていったわけですね。
       そうなると、イギリスのパブは女性に取っては野卑過ぎます(イギリスのクラブは女人禁制ですしねぇ)。そんなこともあって、従来型のパブはますます縮小していってしまうわけですね。
       これに目をつけたとあるお店は、女性客を狙って、大変上品な、他の区画とは完全に切り離された部屋を用意したのだそうですが、これがさっぱり流行りません。
       何故かと言えば、女性客は粗野な奴らとはある程度離れていたいものの、完全に隔離されてしまうのもまた望まなかったのだとか。他のお客さんを眺めたり、着飾った自分を見て欲しかったのだとか。う~ん……。
       
       一方のフランスですが、カフェでは演劇が催されるようになりました。中央の劇場からはじき出されてしまったような芸人が、カフェで様々な芸を披露し、演劇を演じていたそうです。
       人気のある芸人は、毎日出演したそうですが、これを指して「スター」という言葉が生まれたのだとか。つまり、「スター」というのは、きら星のごとく輝く存在という意味ではなく、星のように「毎日出てくる奴」という意味から始まったのだそうですよ……日本の「スター」もそんなもんかなぁ?

       で、そんなヨーロッパの酒場にアメリカ人がやってきます。
       彼らは、正装して飲食するのなんて大嫌い。また、フレンチのコースのように2時間もかけて悠長に飯なんて喰ってられるか!ということで軽食が流行り、ラフでライトなお店作りになっていったようです(なので、「アメリカン・カフェ」というそういうスタイルのお店ができてきたのだそうです)。……結局のところ、アメリカ人って単なる田舎もんだったのかもね。

       カクテル文化もアメリカからの流入です。で、このカクテルを飲む時刻が段々早くなっていくんですね~(ヨーロッパでは、カクテルに対しては、当初は「悪い酒だから混ぜ物をするんだ!」という排斥運動も起きたそうですよ……混ぜるな危険!)。
       最初は、ディナーの前に軽く1杯程度だったのに、昼日向のティータームが段々カクテルタイムに変わって行ったそうです。
       ディナーの頃には完全に泥酔! おいしいフレンチも何もあったもんじゃない(……というわけで、またぞんざいなアメリカ風の食事を要求するわけだ。肉焼けば良いってもんじゃないのよ!)。

       と、まぁ、こんな具合に、様々な酒を提供する場所の発展を追いながら、風俗、文化にも触れ、また、酒場を描いた小説なども引用される楽しい一冊。
       軽い読み物としてどうぞ。
      >> 続きを読む

      2019/04/25 by

      酒場の文化史」のレビュー

  • 文藝春秋 (2007/05)

    著者: 幸田真音

    • 評価: 3.0


      経済金融小説は、モデル小説が少なくないが、幸田真音の「バイアウト 企業買収」の読みどころも、まずはモデル小説としての面白さにあると思う。

      徹底した収益優先主義で話題の投資ファンド、相馬コンサルティングは、今またスター歌手・篠崎あかねを擁する総合音楽産業ヴァーグ・ミュージック・エンターテイメントの株を狙っていた。

      一方、外資系証券会社でM&Aを自ら手掛けることを夢見る広田美潮は、必死の売り込みで相馬コンサルティングとの初取引にこぎつけるが、彼らがヴァーグを狙っているのを知って愕然とする。

      自分と亡き母を捨てた父・三枝篤は、ヴァーグのワンマン社長を長年支えてきたパートナーだったのだ。

      図らずも父と二十四年ぶりの再会を果たした美潮は、彼から徐々にヴァーグ情報を引き出し始めるが、その頃、思わぬ会社がヴァーグにTOB、株式公開買い付けを仕掛けようとしていたのだった-------。

      相馬コンサルティングのモデルが、かつて社長逮捕劇で世間を騒がせた村上ファンドであるのは明らかだろう。
      いや、それだけではなく、著者の幸田真音は、ライブドアやドン・キホーテ、エイベックスなどを彷彿とさせる有名会社を巧みに織り込み、虚実入り交じった"企業買収劇"を演出してみせるのだ。

      むろん、そこでは法令順守などの意識改革が進む傍ら、欧米主導のアグレッシブな国際化が進む現状も活写されていて興味深い。

      実際、ライブドアや村上ファンドの逮捕劇は、新興市場に激震をもたらしたが、大買収時代の波は、依然として消えてはいない。

      そうした経済金融界の最前線の妙を、この本の横糸とするなら、縦糸は広田美潮と三枝篤の父娘関係を軸にした復讐劇の趣向だ。
      相馬社長の成り上がりぶりにしろ、新たな時代に生きる人間の方は、今も古典的な愛憎関係に左右されがちだったりする。

      その意味では、横文字の専門用語は頻出するものの、むしろ古風なエンターテインメントとして愉しめる一冊だと思う。

      >> 続きを読む

      2019/04/25 by

      バイアウト 企業買収」のレビュー

  • 文藝春秋 (1997/11)

    著者: EllroyJames , 小林宏明

    • 評価: 5.0


      この映画化もされたジェイムズ・エルロイの「LAコンフィデンシャル」(上・下巻)を読み終えた後の正直な感想は、途方もないものを読んでしまったということだ。

      例えるなら、脳がぐちゃぐちゃになったような感覚と言ったらいいだろうか。
      熱病による消耗にも似た気分で、脳自体がエルロイの小説に引きずり回されて疲弊しているのだ。

      放たれる激情の本流が、情動を司る半球を犯し、奇矯なくせに緻密な言語さばきと構成が、論理を司る半球を揺さぶるのだ。

      その呪術的な音色が奏でるのは、人間が抱える負の衝動の蠢きだ。
      この作品で巨悪の陰謀を封じることになる三人の刑事、エド・エクスリー、バド・ホワイト、ジャック・ヴィンセンズのキャラクターが、とにかく凄い。

      唯一「清潔」な刑事であろうとするエド・エクスリーでさえ、その芯にあるのは、エゴイスティックな出世欲なのだ。
      凄惨な犯罪と、腐敗した権力の横暴とがひしめきあう世界。

      善人など誰ひとり存在しない。あまりに殺伐とした世界に見えるかもしれない。
      エルロイの描く人物は、負の衝動で動く。
      それがエルロイの人間観であり、世界観なのだと思う。

      人間は性衝動や差別感情や憎悪を捨て去ることのできない、不完全で歪んだ存在なのだと言っているかのようだ。
      だが、エルロイはそれでもなお、人間性というものを信じていると思う。
      そして、それが最も明瞭に現われているのが、この「LAコンフィデンシャル」なのだと思う。

      悪徳と憎悪のクロニクルのような物語は、やがてひとつの巨悪へと収斂してゆき、三人の刑事たちはそれを倒すべく、ともに立ち上がる。
      負の衝動に支配された存在であったとしても、人間は結果的に何か大きな意味あることを成し遂げられる---そんな思いが、感動的で爽快ですらある結末を生んでいるのだ。

      ジェイムズ・エルロイという作家は、ある意味、最も尖った先鋭的なミステリ作家で、暴走するエモーションの底で複雑なプロットを操り、やがてひとつにまとめてみせる筆致は、巧緻きわまりない。

      ただ、エルロイは、ややとっつきにくいことも確かなので、ミステリを読み始めてまだ日が浅いという人は、映画版「LAコンフィデンシャル」を先に観てから、原作の小説にトライした方がいいかもしれません。

      映画版は、細部は忠実に、一方で大胆な脚色も施されていて、原作の複雑怪奇な全体像がすっきり整理されていると思うので、観終わった後、原作へと進み、唯一無二の言葉の呪術を体験されるのをお薦めしますね。

      それが、ジェイムズ・エルロイという作家の本領であり、映画に移し変えることのできない、小説ならではの力なのだと思う。

      エルロイの呪術にひとたび脳を灼かれてしまえば、もう逃れることはできません。

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      2019/04/24 by

      LAコンフィデンシャル」のレビュー

  • 著者: ウォルター テヴィス

    • 評価: 3.0

      多分というか間違いなくポール・ニューマン主演の映画の方が有名な原作。

      血気はやる賭けピリヤードのプロのエディ。
      街で相手になるプロがおらず、金と刺激を求めプールの聖地シカゴへ。
      そこにはプール最強の男ミネソタ・ファッツが待ち構えていた。

      この作品はビリヤードを知っている呈で進む。
      ナインゲームとかエイトゲームなどの意味を知ってないと理解できない可能性が。

      エディのプールに賭ける意気込みが伝わるやり取り。
      延々と続くゲームの中で、勝負の先に見えるもの。その瞬間を見せる作品。
      >> 続きを読む

      2019/04/24 by

      ハスラー (扶桑社ミステリー)」のレビュー

    • 映画オリジナルかと思っていました。原作あったんですね〜。
      ハスラーの映画は2作ありますよね。きっと1作目の原作でしょうね。
      ポール・ニューマンは1と2の両方に出ていて、2作目の方はトム・クルーズが共演ですね。
      ビリヤードは詳しくないので、私などは映画の方が楽しいかも。
      >> 続きを読む

      2019/04/24 by 月うさぎ

  • 角川グループパブリッシング (2009/06)

    著者: 野中広務 , 辛淑玉

    • 評価: 2.0

      小学生の高学年だったか、中学生になってからだったかは
      忘れたが、学校で「部落差別に関する映画を観る」という
      授業があった。

      私の耳には「部落」が「ブラック」と聞こえ、「なんで日本で
      黒人差別の映画を観るんだろう」と思った。

      長じて私の住む埼玉県内でも北部では被差別部落が多くあること
      を学んだが、身近に被差別者がいない環境で育った。

      否、幼くて気が付かなったかもしれない。だから、映画の内容は
      衝撃だった。同じ人間なのになんで出身地域ごときで差別され
      なきゃいけないんだ?鑑賞後の感想にそんなことを書いたのは
      覚えている。

      本書は被差別部落出身の政治家・野中広務と、在日朝鮮人の作家・
      辛淑玉との対談ということで興味があった。だが、少々期待外れ。

      野中広務が語る自身の被差別体験は凄まじい。そしてただ単に
      「差別をなくせ」と声高に叫ぶのではなく、被差別者たちも
      所謂「同和利権」にしがみついてばかりではいけないと、この
      利権を正すよう実際に動いている。

      ただ、野中広務の話が辛淑玉を途中でぶったぎっているような
      印象を受けるのは対談の内容を文字に起こした編集者の腕の
      なさか。

      勿論、在日朝鮮人として生まれ、差別と闘って来た辛淑玉の
      体験も野中に劣らず凄まじい。彼女の活動によって家族が
      ばらばらになってしまうのだから。

      対談途中には辛淑玉による解説もあるのだが、これも少々内容を
      邪魔なのではないかと感じた。

      野中広務についてはやはり本格的な評伝を呼んだ方が良さそうだ。

      差別はいけない。だが、そこここに差別は依然として存在している。
      何かを理由に他者を差別することで自分の優越性を確認する作業と
      して。そして、優越感に浸るという享楽として。

      アメリカで過激な人巣差別的な言動を繰り返した人物のDNAを調べ
      たら、黒人のDNAが見つかったなんて話もあった。

      日本でも同じようなことがあるかも知れないよね。
      >> 続きを読む

      2019/04/24 by

      差別と日本人」のレビュー

  • 著者: 長谷川 卓

    • 評価: 5.0

      図書館本。

      岡っ引きとして親分と呼ばれてもいいほどの才覚がありながら、小心者の親分の手下に甘んじている左右吉(そうきち)の捕物話第一弾。
      面白くて、どんどんページをめくった。この作家さんの書くものにハズレなし、と改めて思った。

      仲間を殺された女掏摸に頼まれて、左右吉は己の親分がおざなりにした殺しの探索をはじめからやり直す。浮かび上がってきた事実を火盗改めに持ち込むと、意外にも大がかりな捕物となる。

      冒頭の果し合いのシーンで知り合った浪人日根と共に修羅場をくぐり抜けるうちに、二人が友情を深めていく過程が丁寧に描かれている。
      この作家さんは季節の移ろいや心情の描写が丁寧で、その読みごたえたっぷりの作品を読み終えるといつも、面白かったと満足する。
      借りてある続編を読むのが楽しみ。

      >> 続きを読む

      2019/04/24 by

      雨乞の左右吉捕物話 (徳間文庫)」のレビュー

  • PHP研究所 (2007/07)

    著者: 中島義道

    • 評価: 3.0

      私も人間嫌いだが、さらに上を行く人間嫌いがここにいた。
      周りの「良い」とされる価値観を強要されるのが嫌で、距離を置いている著者。
      他人が喜んでいるときに喜ぶように、悲しんでいるときに悲しむように差し向けてくるのが嫌なのだ。
      交友によって自分の時間が犠牲になる側面もあるため、家族を含む交流を自ら断っている。

      彼によると人間嫌いにも色々分類されるという。色々なタイプがいて面白かった。

      1動物愛好型
      人間は嘘をつくから嫌い、その点動物は正直で良い。「人間嫌い」というより「大人嫌い」といっていいかもしれない。
      (良寛、宮沢賢治、灰谷健次郎など)

      2アルセスト型
      人間の心の醜さやずるさに辟易して「人間はなぜもっと美しい心を持てないのだろう!」と嘆くタイプ。自分は純粋だと思っている分だけ、自己批判精神が欠如している。
      (藤村操、原口統三、太宰治など)

      3自己優位型
      2のアルセスト型よりもう少し実質が伴っている分、最もたちが悪いともいえる。人間嫌いの内では、これが一番多いかもしれない。
      世の中にうじゃうじゃいる馬鹿な人や趣味の悪い人などと、どうしてもうまくやっていけない。それは自分が優れているためであり、彼らが自分の高みに至らないためである。だから、これは自分の責任ではない。
      (三島由紀夫、芥川龍之介、夏目漱石など)

      4モラリスト型
      人間の心の醜さに嘆き顔を背けるのではなく、それをあえて観察の対象にしようと決意した人間嫌い。人間の細部に至って観察し続け、その滑稽さ、卑小さを抉り出し、「おもしろい」と呟き、どうにか人間に対する絶望から逃れているタイプ。
      (パスカル、モンテーニュ、カント、ニーチェなど)

      5ペシミスト型
      人間や人生に対して深い恨みを抱いているタイプ。所詮この世は生きるに値せず、人間は醜い、この世は闇だと言い続けることによって、かろうじて均衡を保っている。
      (ショーペンハウアー、永井荷風など)

      6逃走型
      芭蕉や山頭火のように、社会から逃れて放浪するタイプ。あるいは、西行や鴨長明のように山にこもるタイプ。サン=テグジュペリのように、大空にひきこもる者もいる。
      彼らは一般的には人間を愛しているのだが、個々の人間は大嫌いだというコントラストのうちにある。

      7仙人型
      極めて少数。世の中を達観した人間嫌いであり、愚かな俗物どもを「優しく見守る」人間嫌いである。悟りに至った禅僧などはこの部類に入る。

      私自身は2のアルセスト型だ。最近は小説を書くようになってから、ほんのわずかに4のモラリスト型も入ってきていて、人の発言や行動を観察をするようになってきた。
      ただ、観察しても「おもしろい」とは思っていなくて、相変わらず嘆いていることが多いんだけど^^;
      >> 続きを読む

      2019/04/24 by

      「人間嫌い」のルール」のレビュー

  • 著者: 奥田 亜希子

    • 評価: 3.0

      なかなか良かった。
      新人賞なのに文章も上手く、メッセージ性も強い。話として何が言いたいのかガツンと伝わってくる。
      他人と感じ方、考え方が違い、そこに孤独を感じている20代半ばの女性が主人公。
      その為、好きな人もあえて作らない。

      著者が大学で哲学を勉強していたせいか、言語化とかいう言葉が出てくるし、テーマ性もそのように感じた。
      最終的には、感じ方や考え方が違っていても、新しい世界を見せてくれたオタク男を好きになる。

      ところで作中に、小学生の頃片思いしていた男子がいて、それをずっと引きずっていた内容があったんだけど、この作者にもそういう人がいたのかなあと思ってしまった。
      >> 続きを読む

      2019/04/24 by

      左目に映る星 (集英社文庫)」のレビュー

    • この著者の感覚を通した世界はどんなものなのか楽しみです。

      2019/04/24 by 月岩水

    • コメントありがとうございます^^

      この作品に何度も推敲を重ねてきたらしいです。文章力に納得。
      他の作品もちょっと期待しちゃいますね。
      >> 続きを読む

      2019/04/24 by May

  • 著者: 百田 尚樹

    • 評価: 5.0

      古代から始まる日本の遠大な歴史を語る良書。いずれの時代もダイナミックな日本の転換と日本人の素晴らしさ、愚かさを教えてくれた。そして何よりもこれまでの日本を支えてくれた遥かなる父祖への尊敬が伝わってくる。良質な読書体験だった。

      2019/04/24 by

      日本国紀」のレビュー

  • 著者: 森田 真生

    • 評価: 5.0

      数学をアリの総体という想像上の感覚から捉えることが出来る本です。(この絵本では2次元の感覚から三次元の自然という環境を感じる喩えになっています。)

      人間の個々人が目や手で個数や量を感じるように、アリが複数匹の総体として数や量を感じるさまを見られる本。

      私は、その数の感覚を、水滴に何万年前の水が含まれていることや、その水滴が周りの何十という水滴を映し出し陽の光で輝くことを「アリの総体の感覚」を通して自然の環境や量で著すことで、「自然の中の水滴という数式、法則性」を感覚で感じる様なことが出来る(水滴を計算の答えの具体的な量として捉えるのではなく、数式自体として捉えられる。)(=人間が他人からの好意を感じて自分の中にも「好き」という感情があることを感じられるようになって、複数の人からの愛を貰い、大きな強い愛を信じられるようになって、「人の思いの総体としての愛」の感覚として捉えるさまを自然の環境に喩えているような、)愉しい本だと思いました。

      私は、この本を絵本という体裁と文章を用いて数学を文学で著した本として捉えました。

      自分でも書いてて本当に分かりにくい説明だと思いますが、読まれてみると何となく言ってることを共感して頂けると思っています。

      環境から法則性を捉えて自分の理性で自分が感じた直感を数式に滲ませなおす数学者や、自分の心情から著し方を捉えて自分の感覚で自分の感情を文章に滲ませなおす作家に憧れているので、この本のようなアリになりたくなりました。

      >> 続きを読む

      2019/04/24 by

      アリになった数学者 (たくさんのふしぎ傑作集)」のレビュー

  • 著者: 片倉出雲

    • 評価: 2.0

      図書館本。
      初読みの作家さんだが、期待はずれだった。

      シリーズ化を狙っていたような終わり方で、謎は何ひとつ解決されていないし、主人公の記憶も戻らないまま。最初から最後まで、刺客を相手にしたチャンバラシーンを読まされただけ。八年以上も続編が出ておらず、中途半端な終わり方をしていると知っていたら読まなかったのに。謎がどのように解き明かされるのか期待しただけに、後味が悪い。

      2019/04/24 by

      鬼かげろう 孤剣街道 (朝日文庫)」のレビュー

    • 謎は解決せず、続編は書かれないまま放置。中身はチャンバラシーンにつきる。
      すごいですね。
      ある意味、とっても参考になるレビューだと思います。
      >> 続きを読む

      2019/04/24 by 月うさぎ

  • 文藝春秋 (2006/09)

    著者: 村松潔 , CookThomasH

    • 評価: 4.0


      トマス・H・クックの「緋色の迷宮」は、15歳の息子がベビーシッターに行った夜に、8歳の少女が失踪し、その嫌疑が息子にかけられるというところから始まる物語だ。

      クックの小説がいつもそうであるように、この「緋色の迷宮」もシンプルといっていい。
      それでも、ぐいぐい読ませるのは、いつものように人物造形を始めとして、構成が秀逸だからだ。

      父親の視点をずらさず、彼の中に膨れ上がる疑いを、克明に描いていくから、サスペンスもまた盛り上がる。
      もし自分の家庭にこんなことが起きたらと考えるだけで、どんどん引き込まれていく。

      ミステリの読み方ではないような気もするが、しかしそういうふうに感情移入させるのは、クックの筆致が素晴らしいからだろう。
      シンプルであればあるほど、こちらの妄想があちこちに飛ぶ余裕を与えられるので、どんどん引き込まれていくのだ。

      何も話さない息子と、妻との口論。幸せだと思っていた家庭はあっけなく崩壊していく。
      そこに、事業で失敗した父と、負け犬の人生を送ってきた兄、事故で亡くなった母と、夭折した妹。

      そういう過去の風景が絡み合う。だから、やるせなく、切ない。
      他人事とは思えない小説だ。いや、そう思わせる小説だ。

      >> 続きを読む

      2019/04/24 by

      緋色の迷宮」のレビュー

    • 原題 Red Leaves 紅葉
      ひいろのめいきゅう … ひいろのけんきゅう?
      やっぱ、そこからタイトル引いてる気がしますよね。
      (余談ですみません)
      >> 続きを読む

      2019/04/24 by 月うさぎ

  • 著者: H・G・エーヴェルスクラーク・ダールトン

    • 評価: 3.0

      この本は発売時に購入。それから約10年後に読むことに。

      しかし、読み始めた日に私は水溜まりにはまってしまい、同時に本書も濡れた。

      書店で本書を探したが、基本"ローダン・シリーズ"は初版のみの発行のため、入手困難なんですよ。

      もうしばらく"ローダン・シリーズ"は読めないと諦めかけたとき、たまたま寄ったBOOK・OFFで本書を見つけ、やっと読み終えることが出来たわけです。

      なんだかんだありながら、まだまだローダン・シリーズは読むんだな~と変な感慨を受けながらも、私は347巻目を読むのであった・・・。

      >> 続きを読む

      2019/04/23 by

      昆虫女王 [宇宙英雄ローダン・シリーズ〈346〉] (ハヤカワ文庫SF)」のレビュー

  • 著者: 村田 沙耶香

    • 評価: 3.0

      芥川賞で知った『コンビニ人間』を読んで以来、ときどきご贔屓にしている作家さん。学校の延長みたいに価値観を統一したがる社会にフィットしていない人々の実像にかすかな光りを当ててくれる視点が小気味よかった。

      交差するが交わらない3人の女性の微妙なブレがおもしろい。知らぬ間に画一化、規格化されていく社会構造の中に取り込まれてしまう個人の存在危機を描出したパンクテイストも感じた。

      家族、仕事、性別、愛、対人関係も一つの価値観でくくれない時代に突入した今。日々人々が察知してはリセットしたがる違和感を描き続ける村田沙耶香という視点は、僕にとって平和と正義、繁栄という勝手なイメージに塗り固められた社会に風穴を開けてくれる存在。

      男、女、家族、学校、会社、社会、宗教、世界、地球、宇宙といったカテゴリー(ハコブネ)の中に当てはまらない何かがうごめいている個人の存在意義を考えてしまった。
      >> 続きを読む

      2019/04/23 by

      ハコブネ (集英社文庫)」のレビュー

  • 講談社 (2006/01)

    著者: 近藤史人

    • 評価: 4.0




      大阪で藤田嗣治展していたのに、見逃してしまった、残念。
      本はもっと前に買っていたのに読みだしていたなら必ず足を運んだのに・・・。

      藤田が修行していた頃のパリは、ピカソ、モディリアニ、マチス、ルノアール、
      世界中の画家が集まる、1920年代。


      遠く離れたパリで時代の寵児とモテはやされるが、
      日本の画壇からは決して良い評価は得られなかった。

      まるで、小沢征爾のN響ボイコット事件のように、
      素直に海外の評価を認めようとはしない、画壇、

      日本人って変なこだわりありますな・・・・。

      それと、日本で戦時中戦争画を書いて、戦後「戦争責任」を問われる。

      芸術と戦争、軍事下における芸術家・・・ショスタコーヴィチを思い出しますな。

      でも、「乳白色の肌」と評される、嗣治の絵、是非見たいです。

      日本で常設の美術館ってあるんでしょうか。
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      2019/04/23 by

      藤田嗣治「異邦人」の生涯」のレビュー

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