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春にして君を離れ

著者: アガサ・クリスティ , 中村妙子

出版社:早川書房 (2004/04)

評価: 4.0

読了日: 2018/05/07

投稿日: 2018/05/07

他の方のレビューの評価が非常に高く、
かつ2018年4月の課題図書だったため、恐る恐る手にとってみました。
おかげで新しい読書ができました。


お金に不自由することもなく、
優しい夫と子供3人に恵まれているというのに、
なんという不幸なジョーン・・・

過去にも他人からの忠告はたくさんあったはずなのに
すべて自分の都合の良いようにしか解釈せず
問題に正面から向き合ってこなかったのだから自業自得とはいえ、
この先の彼女の人生が気の毒で仕方ありません。

でもせっかくの気付きを無駄にして、また同じ選択をしたのですからどうしようもない・・・

夫も夫だ、と思わなくもないですが、
でもロドニーもきっと今まで多くの助言をしてきた上で、
あきらめの境地に至ったのだろうな、と思わずにはいられません。
だって、いくら夫婦とはいえ、他人の心を変える事は相当に困難ですから。

独りよがりな人生の孤独さ、空しさを恐ろしいほどに感じました。


    コメント

    >夫も夫だ、と思わなくもないですが、
    そうですよね。今回再読してそっちが気になりました。
    ロドニーも試みてはみるのですが、喧嘩したくない、傷つけたくないが先にたってしまって中途半端に終わっています。
    でも争いたくないのは自分に自信がないことの言い訳です。
    やさしさと怯懦は表裏一体ですね。
          ↑
    解説で「怯懦(きょうだ)」という言葉を初めて知りました。臆病で意気地なしのことだそうです。
    栗本薫氏のこの言葉、本のテーマをずばり切り取っていますね。
    まだ知らない言葉があったんだわ。(当たり前だけど)
    日本語って底が深いです。

    2018/05/09 by 月うさぎ

    >月うさぎさん
    怯懦、勉強になりました^^

    ただ、私個人的にはロドニーは臆病で意気地なしというより、
    正面からジョーンに向き合うのが面倒だったんじゃないかと感じました。

    臆病だからジョーンとケンカしたくない、
    優しい意気地なしだからジョーンを傷つけたくない、
    よりも、ただただ「面倒くさい女だなぁ」と思って上から見下ろしつつ、
    ある意味可愛がっているというか^^;

    2018/05/11 by アスラン

    >上から見下ろしつつ、ある意味可愛がっているというか^^;
    私も自分のレビューで書いていますが、ロドニーは妻をペットと思っていますね。
    かわいい動物。
    かわいがって、贅沢させて、気持ちよく過ごさせてあげて、そりゃあ時には馬鹿!って思うけれど、所詮動物。言葉が通じないから我慢我慢…。
    飼った以上死ぬまで責任もって見てあげるからねって感じよね~。

    2018/05/11 by 月うさぎ

    ペット!ペットですね!!!
    でも人として認められていない妻って・・・
    なんて気の毒な(涙)

    2018/05/14 by アスラン

    アスランさんの読書レビュー 「春にして君を離れ」 | 読書ログ

    プロフィール
    ニックネーム:アスラン
    本棚登録件数: 376 冊
    レビュー件数: 199 件

    自己紹介:
    子どもと海と犬が好きです。
    もちろん読書も。

    本は、財布・携帯と並ぶ必需品です。
    でもすぐ内容を忘れてしまうので、何度も同じ本を楽しめます。

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