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読了日:2021/10/30
投稿日:2021/10/30
本音くんと建前くん 建前 ねぇねぇ、本音くん、久しぶりに文学談義でもしようよ。 本音 なんだ建前っちか、オレは本なんてもう読まねぇ。本なんて読んで良いことなんかあったか今まで? なぁっ! そんなことあるわけねぇ。 建前 違うよ、本音くん。選挙とおなじだよ。...
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読了日:2021/09/25
投稿日:2021/09/25
詰まらないも面白いもどっちも嫌 迷ったらお風呂から入ればいいと教えてくれた旧友の助言を踏まえ、文学と入浴の関係性から話しをおこしたいのだが、この頃の私はまったく本を読んでいない。というより、読書を楽しめなくなってしまった。たとえば、ポール・オースターの「ブルックリン・フォリ...
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読了日:2020/02/26
投稿日:2020/02/26
グッバイ、きみの運命の本はぼくじゃない。 辛いけど否めない。でも離れがたいのさ その紙に触れただけで痛いや、いやでも甘いやいやいや たったひとつ確かなことがあるとするならば 本はキレイだ(読んでないからね)。 あなたがもし日本で生きてい...
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読了日:2019/10/22
投稿日:2019/10/22
掘りおこされた短篇集 ここのところ本の世界から離れていた私が書店に駆け込んだのは、ある短篇集、むかし原書を読み込んだ数少ない作家のひとりである、オルダス・ハクスリーの新刊を目録でみつけたからで、出口の入口に差しかかったわけではない。 ハクスリーを知ったのは朱牟田夏雄が...
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読了日:2019/01/05
投稿日:2019/01/05
絶景に包まれた秋津島 あたらしい年を迎えるたびに、ある焦りが心をよぎる。みずからの脚でまだほとんど日本地図を塗りつぶせていない。ある不安が浮かんでくる。いつまで健脚を保てるのだろうか。そしてある声が聞こえる気がした。 「この景色をみないで死ぬなんて、もったいないなあ」 ...
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読了日:2018/12/09
投稿日:2018/12/09
もうひとつのスティルライフ 船頭多くして船山へ登るとあるように、まれに船は居るべき場所を間違える。とりわけ印象深いのは、台風21号にともなう暴風雨や高潮の影響により、関西国際空港への連絡橋にタンカーがぶつかった今年の事件。まさに目を疑う光景で、しかしこれと似た、いいやこれとは...
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読了日:2018/11/06
投稿日:2018/11/06
喉もとで繋ぎとめたかった一言 めっきり口数が少なくなったせいか、このところ不用意な発言をしなくなったのだが、そういうときに限って、咄嗟のフォローが出てこない失言をやらかすものだ。 ある日のこと、工場のロッカーで着替えていたら、おなじ列の顔馴染みの人の、いつもと違った安全靴が目...
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読了日:2018/10/07
投稿日:2018/10/07
この書を開くものは英雄となるべし 芥川龍之介の文学者としての位置付けに悩まされつつ僕は生きてきた。それは自動車の部品の組み付けや筋トレに従事する今でも変わらないが、本を読む習慣がめっきり消えた生活であっても、なぜか脳裏をよぎる芥川の姿に思わず吹き出しそうになる。時ならず一冊の本を...
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読了日:2017/11/26
投稿日:2017/11/26
バベルの図書室 第一冊 『ヘンリー・ジェイムズ傑作選』 講談社文芸文庫 (著)ヘンリー・ジェイムズ (訳)行方昭夫 幸せはまだかい♪ まだま~だだよ♪ まだ辿りつけない♪ どんな本がきみを微笑みに♪ できるのか見えずに焦るばかり♪...
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読了日:2017/10/21
投稿日:2017/10/21
猫の耳は秋風にゆれて 広い広ろ~いさとうきび畑にて ぼく 「良子さん、良子さん、いっしょに隠れん坊しようよ」 森山良子 「ストンくん、ふたりで隠れん坊しても仕方ないでしょ、ウフフ」 ぼく 「そっか、エヘヘ」 何者かが走りくる足音 森山直太朗 「ストンさん、ぼ...
素頓狂さんの読書レビュー | 読書ログ