レビューの並び替え:
  • 1~10件 (全116件)
まきたろうさんの読書レビュー一覧

評価: 4.0

読了日:2018/09/13

投稿日:2018/09/15

芥川賞受賞作の前に、デビュー作の方を読んだ。大岡昇平の『野火』のような衝撃と恐怖と無常観に襲われた。戦場にビデオカメラを持ち込んだある部隊のドキュメンタリーのよう。 1979年生まれの著者がどうしてこんなにリアルに戦地の狂気を描写できたのか? 虫の息で、現実を見つめるしか術がなかった戦...

評価: 4.0

読了日:2018/09/08

投稿日:2018/09/09

進学、上京、一人暮らし、サークル、アルバイト、交友、恋。大学一年生・世之介の東京生活4月〜3月まで1年間を描く全12章。 バブル期の東京の空気感とともに、世之介は出会いと交友を広げていく。 まだ自分が何者でもなかった青春時代に出会った人の多くは、一期一会であり、日々連んでいた仲間たちとも...

評価: 3.0

読了日:2018/08/30

投稿日:2018/09/04

気がつけばあっという間にアラサー、アラフォー、アラフィフ。忘れものを振り返る暇もない人生の加速度に磨耗した心を潤す5編の短編。 日々出会い、別れ、すれ違う大人の対人関係。人は一生の中で何人くらい心を通わせることができる他者と知り合うことができるのだろう? 自立した独身女性主人公たちの、...

評価: 4.0

読了日:2018/08/25

投稿日:2018/08/26

自転車ふたり乗り、ペアルック、手作りチョコレート、第2ボタン、お姫さまだっこ、ティファニーのプレゼント、観覧車ファーストキス……。どれも10代女子が思春期に思い描いた男子との甘酸っぱい憧れのシーン。 しかし現実は甘くない。「わたしの青春は手遅れなのである」から始まる19編のエッセイ。モテなかっ...

評価: 4.0

読了日:2018/08/23

投稿日:2018/08/25

いまだ人気の高いミステリーを初読。ぶったまげる、大どんでん返しはウワサ通り(半端ないって)。 推理小説としての綿密な構成もさることながら、音楽・青春・人生訓小説と例えたい深みのある面白さを感じた。クラシックの造詣がない僕でも、ピアノの演奏シーンの臨場感に釘付けにしてしまう筆力。ピアノを演奏する...

評価: 3.0

読了日:2018/08/16

投稿日:2018/08/16

戦争の不条理、狂気、戦後の混乱、貧困。社会的ハンディを背負い、何度も壁にぶつかりながらも「我が道」を走り続けた著者の姿に凄まじい生命力を感じた。 文明、経済、社会通念に縛られて壊れてゆく人間世界の脆さに対して、人間や生物の多様性を受け入れることができる妖怪世界に人間味を覚える『ゲゲゲの鬼太郎』...

評価: 4.0

読了日:2018/08/15

投稿日:2018/08/15

イシグロ作品にふれる2冊目。英国に住む日本人妻が戦後間もない頃まで過ごした長崎生活を回顧する記憶の物語。 まるで演劇の幕のように文面に登場人物が現れて語り合い、次の幕へとテンポよく進んでゆく。 なんか噛み合っていないが、情緒のある登場人物たちの台詞回しは小津安二郎の映画を観ているよう。稲...

評価: 4.0

読了日:2018/08/12

投稿日:2018/08/12

なんだなんだ!! エロ小説か? 倒錯したセックスに溺れる男子高校生の鮮烈描写に始まり、その周りにいる人物の一人称視点で巧みに繋いでゆく5連作物語。 とんでもない生命の熱量と人間味に満ちた奥深い作品だ? 「どうしてこうなっちゃったんだろ?」「またやっちゃった」「なぜ自分だけが…」「もう、...

評価: 3.0

読了日:2018/08/09

投稿日:2018/08/10

のび太が抱える不安や葛藤を救う四次元ポケットに頼りすぎると、取り返しがつかない事態に発展する。 のび太の失敗と成長は、人生の縮図。ドラえもんは実在しないが、人はそれぞれのひみつ道具を使って一時的にピンチを回避しながら、いつかドラえもんと別れ、ひとり立ちできる日に向かって歩いていくしかない。 ...

評価: 4.0

読了日:2018/08/03

投稿日:2018/08/04

棺と祭壇。一晩中絶やさず煙る線香。故人を偲ぶ通夜のバックヤードには寿司桶と酒が並ぶ。 しめやかな儀式と打って変わり、賑やかな宴会シーンから始まる一晩だけの人間模様。親類縁者の会席だから登場人物は多い。名前と関係性が分からなくなり、ときどき文面を読み返す。 その後ずさり感が、誰が誰だかよく...

  • 1~10件 (全116件)

まきたろうさんの読書レビュー | 読書ログ

プロフィール
ニックネーム:まきたろう
本棚登録件数: 206 冊
レビュー件数: 116 件

自己紹介:
小説と映画と麦酒を燃料に暮らしています。

まきたろうさんの本棚
マイ本棚をブログに設置
絞り込み
絞り込みを解除: すべての本を表示
ステータス:
読み終わった本   読みたい本  
本の所有:
持っている   持っていない