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評価:
読了日:2016/05/17
投稿日:2016/05/19
人の性癖やフェティシズムは、どのように形成されるのか? 環境やトラウマなど後天性か、DNAに記録された先天性か。 倫理、道徳、理性で抑制できない性の衝動に揺れる自我は『罪と罰』に通じるヘビーな心の闇。 何でも清く正しく、ライトに取り繕う表社会に漂う違和感の中、煙草を吸い、缶コーヒーを飲み...
評価:
読了日:2016/05/18
投稿日:2016/05/19
広島出身の著者が、伯父の手記をもとに終戦の日のある記憶を蘇らせたた渾身作読む。 主人公の視点を通し、狂気が渦巻いたあの時代に、現代人となんら変わらぬごく普通の青年が抗うこともなく、戦争に巻き込まれたいた淡々とした空気感がとてもリアルに伝わってきた。 軍解散後、主人公が東京駅からふるさと広...
評価:
読了日:2016/05/07
投稿日:2016/05/08
自我の暴走、破壊、奇行の抑制が効かないメンヘラ主人公女子と3年も同棲している草食系男子との感情の交わらなさがおもしろかった。 何者とも100%理解しあい、繋がれない不安定な時代。ツンデレ、ヤンデレなど愛情の多様性の中、また一つ新種の恋愛を見せつけられたような生命力みなぎる物語。ちょっぴり演劇的...
評価:
読了日:2016/05/02
投稿日:2016/05/02
羽田圭介氏作品初体験。 まず道路と交通状況を細かく描写する著者の文体(観察眼)が目を引いた。 毎日通る生活道路も徒歩、自転車、バイク、自動車など交通手段が変わると、目に映る景色だけでなく、移動中の感覚、意識も微妙に変化する。 主人公の移動手段は自転車。地方都市特有の街並みをペダルを...
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まきたろうさんの読書レビュー | 読書ログ