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まきたろうさんの読書レビュー一覧

評価: 4.0

読了日:2017/04/20

投稿日:2017/04/22

この映画の最大の魅力は個々が抱える問題がなにも解決しないことだった。人生はドラマみたいにうまく運ばない。現実を受け入れるしかない。その受容性が湯を沸かすほど熱い一体感に変わる時、人はハッピーな煙を見るのかも。 映像と活字に差異のない熱量を放出てまきる才能、中野量太という新たな創作世界に敬意を払...

評価: 3.0

読了日:2017/04/19

投稿日:2017/04/20

古都を舞台に独特の文体で展開する浮世離れしたラブコメファンタジーキャンパスライフ。先斗町で鯨飲したくなった。下鴨神社の古本市を散策したくなった。もちろん天然、イノセントな黒髪の乙女と一緒に。 京都の四季の移ろいと共に男女の心模様をめくっていくような偏愛純愛幻影妄想絵巻物といったハイパーな世界観...

評価: 3.0

読了日:2017/03/25

投稿日:2017/03/25

年を積んでもよく知らないことが、まだまだ山積みだ。経済中心のグローバル目線だけではなく、異文化の歴史、伝統、習慣を理解できる心のグローバル化が永遠の課題に思えた。 ハロウィンで仮装、クリスマスにケーキとチキンを頬張って、元旦に餅を食べて神社で柏手、豆を撒いて恵方巻きに食らいつき、ひな人形を飾っ...

評価: 3.0

読了日:2017/03/18

投稿日:2017/03/18

デビュー作読む。個人的に『穴』より好みのタイプ。市民権を得ている大手企業ながら、巨大な工場内は謎だらけ。個々は何を生産しているのかも分からず、達成感のない無味乾燥な労働を繰り返している。 工場の全システムが、どこに向かっているのか、行き先の見えない社会のよう。正社員、契約社員、派遣社員という立...

評価: 3.0

読了日:2017/03/10

投稿日:2017/03/10

本屋さんに作品がたくさん並ぶ人気作家でも、直木賞が遠かった小説家というお仕事を象徴する受賞に敬服し、あえて著者の原点である伝説のデビュー作を読んだ。 折しも、卒業入学シーズンだからか、3年間という期限付きの学校生活で得た儚さと、置き忘れたものが今も尾を引いている懐かしさを感じた。高校卒業から始...

評価: 3.0

読了日:2017/03/02

投稿日:2017/03/05

10年以上前に発表された作品読む。披露宴スピーチで始まり、スピーチで終わる構成の面白さはさすが。時間軸の動かし方が今話題の映画『ラ・ラ・ランド』に微妙に通じるような興味を勝手に持ちながら読了。 先人たちが累々と構築した結婚というルール、秩序、価値観にフィット感が持てないバツイチ世代のレクイエム...

A

評価: 4.0

読了日:2017/02/12

投稿日:2017/02/12

常識や理性を超えてしまう衝動、感情、性感覚を言語化する中村文学に、いつもはっと息を飲む。人間の本質とは何かを、あぶり出そうとする科学者のようなまなざしと全身小説家としての熱量が鋭く突き刺さる短編13編。 中村文則とは「人間の危うさ」と切実に向き合う科学者のような存在だ。それにしてもCoolな装...

評価: 3.0

読了日:2017/02/05

投稿日:2017/02/05

村田ワールド2作目の体験。「〜私の細胞全部が、コンビニのために存在しているんです」と言い放った芥川賞受賞作と同質のスパーク感あふれるクレージー&パンキッシュな世界観。 トビラひとつ隔てて存在する家族というシステム破綻を溶解してしまう生命体に鳥肌。世間の家族像がどれも言葉で創られたイメージに思え...

評価: 3.0

読了日:2017/01/28

投稿日:2017/01/28

主人公、熊田由理の妄想じみた歪んだ人格と自我は誰の人生にもあり得る気がした。彼女が何と闘っているのかラストまで釈然としなかったが、魅力ある男の存在は、地方と都会の差異に似た不条理にも思えた。 訳がわからないまま負けている気になる、都会(魅力的な男)に自己批判と自己暗示を繰り返す由理と同じく、都...

評価: 4.0

読了日:2017/01/04

投稿日:2017/01/04

映画公開に先がけ再読。平戸・生月、西海市、五島列島という私の生活圏内で過去に起きた事実を記録した遠藤周作氏。その啓示を映像化したマーティン・スコセッシ監督の創作欲に、当時の祭司と使徒たちが体現した救いなき不条理がリアルに蘇る予感。 戦争、自殺、いじめ、虐待を抑えることができない近代の「沈黙」の...

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まきたろうさんの読書レビュー | 読書ログ

プロフィール
ニックネーム:まきたろう
本棚登録件数: 142 冊
レビュー件数: 52 件

自己紹介:
小説と映画と麦酒を燃料に暮らしています。

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