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読了日:2022/03/16
投稿日:2022/03/19
「ばれないように人殺しをするこつは、手品のこつとよく似てるのですよ」 「すばやい手さばきで、人の目をごまかす点がですか」 「それだけじゃありません。正しくないものを,正しくない場所で人々に見せる必要があることーーいわば、いかさまな誘導がその秘訣なんです」 なんとミス・マープルがミステリーの奥義...
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読了日:2022/02/11
投稿日:2022/02/23
作家としての力量には定評のある篠田節子さん。短篇集は初めてでしたが、いや、テーマの深いことったら! それを大上段に降りかざすのでなく、軽やかにSFとして料理してしまうのが篠田流 ある意味勿体ないですね。文学界はSFを超冷遇している人々の集合体ですから。 こんなに力のある作家さんは、もっと広く認...
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読了日:2022/02/06
投稿日:2022/02/08
赤木かん子さんをご存知ですか? 本の探偵さんなんですよ! それも児童書や絵本の専門家なのです。 例えば子どもの頃お気に入りで何度も読んだけれど作者やタイトルは記憶していない。でももう一度読んでみたい。そんな時 物語の断片的エピソードや主人公の名前やキーワードなどをお知らせすると お探しの本...
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読了日:2022/02/01
投稿日:2022/02/10
映画化され高い評価を得ている「ドライブ・マイカー」の原作本です。 映画を機に再読 短篇集なので、ストーリーは大した事ないです。 それをあのような長い(3時間もある)映画に仕立てた(なんでこれを映画にしようと思いついたのかが、そもそも謎ですが)驚きと、村上春樹のテイスト、メッセージを間違いなく理...
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読了日:2022/01/27
投稿日:2022/02/06
文学作品でした。静けさや品の良い美しさを好まれる方は、ぜひ! ピアノの調律師を目指し自分の目指す音を求めて精進する青年の姿を描く小説です。 羊と鋼はピアノのハンマーと弦のこと それらがずらりと並んでいる様が森なのか、本体他の木材の象徴なんだろうと思っていましたが、それ以上の意味がありました。 ...
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読了日:2021/02/13
投稿日:2022/02/14
原田マハさんはいい人だ。間違いなく魅力的な人だ。 それがあってこそ彼女の小説ファンが成り立つのでしょう。 敢えて言わせていただくと原田マハさんの「キュレーターもの」以外の小説はど素人的な作品が多く、これもそうでした。 取材で知りえて自分が感動したことをまんま書いてしまう。自分が編み出した名言や...
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読了日:2021/01/24
投稿日:2021/02/09
「袖振り合うも多生の縁」この本を読むとそう思います。 運命とか宿命とか、個人的に信じる信じないは別として、偶然が単なる偶然に思えない、奇跡の出会いや、一瞬が分ける人生の明暗とか、そういうことって誰にでもなにかしら起きていると思うんです。 それに気づくことがないだけ、もしくは忘れているだけかもしれ...
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読了日:2020/12/23
投稿日:2021/01/10
「まずはじめにブルーがいる。次にホワイトがいて、それからブラックがいて、そもそものはじまりの前にはブラウンがいる。」 これがこの小説の冒頭。 なんのこっちゃ?と、目が点になった。 しかしこれが実に的をいて最高に簡潔な物語の説明なのだとしたら? 確かにこんな小説は読んだことがないかも。 ...
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読了日:2020/12/15
投稿日:2021/01/13
実に久々のアーチャー。 彼の小説は、緻密な年代記モノの長編、ストーリーテラーの面目躍如な短編、そして本作「ゴッホは欺く」が属するジェットコースター的なサスペンスに分類できると思います。 アーチャーファンにはちょっと粗すぎるかもしれませんが、展開が大胆なエンタメ好きな方におすすめ 特に日本人...
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読了日:2020/11/03
投稿日:2021/01/04
タイトルを見ただけで作者のパーソナリティがある程度わかってしまう やっぱり同年代でした(笑) 表紙のおっさんのシャツのバナナ!を見れば、さらに沸き起こる歓喜! 何のこっちゃ?と思われた紳士淑女の皆さまは「ワイルドサイドを歩け」とググってみて下さい さてこの本を読む動機の一つはイギリスにお...
月うさぎさんの読書レビュー | 読書ログ