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魔法飛行

著者: 加納朋子

出版社:東京創元社 (1993/07)

評価: 4.0

読了日: 2017/05/08

投稿日: 2018/03/13


今回読了した「魔法飛行」は、デビュー作「ななつのこ」で、日常的な小さな出来事に目を向けた謎解きで、私を完全に魅了した加納朋子のその「ななつのこ」に登場した入江駒子と瀬尾さんが再登場する第二作目の作品です。

前作と同じく連作短編集の体裁を取っていますが、完成度はこの作品の方が上だと思います。

四部構成のうち最初の三部は、駒子が瀬尾さんに送った短編小説です。駒子の通う短大に出現した、茜色のシャツと濃紫色のジャケットを纏った印象的な女性の謎めいた言動を綴った「秋、りん・りん・りん」。

交通事故の現場に、犠牲者の父親である画家が描いた少年の絵が、一夜にして骸骨の絵と化した謎を記した「クロス・ロード」。

駒子の友人である懐疑主義者の野枝と、宇宙人の存在を信じるその幼馴染みの卓見との間で行われたテレパシー実験の顛末を描いた表題の「魔法飛行」。

しかし、この三つの話の合間に、駒子の小説を読んだと思しき何者かが書いた三通の手紙が挟み込まれているのだった。手紙の筆者はいったい何者なのか? その人物は、確かに駒子の小説の中に登場していたのだ。

全ての謎が美しく解決された後、とびきりロマンティックなエンディングを迎えるこの物語は、題名通り、極上の素敵な魔法が封じ込められているのです。



    dreamerさんの読書レビュー 「魔法飛行」 | 読書ログ

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