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木洩れ日に泳ぐ魚(さかな)

著者: 恩田陸

出版社:文藝春秋 (2010/11)

評価: 評価なし

読了日: 2018/10/15

投稿日: 2018/10/20


たった一夜の男女の回想でありながら、ものすごく長く感じました。

そのとき何があったのだろう。真相はどこにあるのだろう。いつもそういうミステリー感覚で恩田さんの本を読み始めます。でも結局、真相そのものではないところに恩田さんの世界があったのだと気付かされます。

確かに、ハッとする瞬間は来ます。そうだったのか、と。でもそこに至った時、もはやその「事件」の真相は二の次になっている自分に気付きます。そこに至る過程で、すでに深く鋭く心をえぐり取られていて、心が麻痺しているとも言えます。

そして、真相を渡されてふらふらになりながら結末に辿り着いたとき、そこまで続いていた道が突然、終わっていることに気付くのです。そして、このまま読んでいたかったという気持ちと、ここで終わりなのかという不思議と、そして、このストーリーは何だったのだろうかという自問が心に浮かんでくるのです。

その感覚が、再び恩田作品を手に取らせるのかもしれません。


『あなた、誰かを愛したことがある?』


    コメント

    私は恩田作品を読んだことがありませんが、esuさんのレビューを読むと
    すごく魅力的な本なのだと感じ、興味をひかれました。
    esuさんの中では、どの恩田作品がよかったですか?

    2018/10/21 by 四季読

    四季読さん
    コメントありがとうございます。恩田さんの作品に興味を持ってもらえて嬉しいです。
    私の中で特に印象に残っているのは、「六番目の小夜子」と「三月は深き紅の淵を」ですね。
    恩田さんの本はたくさん出ていますし、どれから読んでもきっと楽しめると思います。

    2018/10/22 by esu

    esuさん
    本の紹介ありがとうございます。
    名前だけ聞くと、怪談・奇談の本なのでしょうか。内容が未知で面白そうですね。
    読んだらレビューしますね。積読を片付けながら、図書館で探すので少し時間がかかるかもしれませんが・・・

    2018/10/22 by 四季読

    四季読さん
    返事が遅くなってすいません。
    紹介した2冊はミステリーものですね。ちょっと怪談めいているかも?是非読んでみてください。レビュー楽しみにしてます。

    2018/10/26 by esu

    esuさんの読書レビュー 「木洩れ日に泳ぐ魚(さかな)」 | 読書ログ

    プロフィール
    ニックネーム:esu
    本棚登録件数: 26 冊
    レビュー件数: 8 件

    自己紹介:
    初めまして、esuと申します。

    昔は割と読書に時間を割いていましたが、ここ数年は少し距離を置いていました。
    最近、ある小説を読んで、新しい世界に触れること、読むことの面白さを思い出しました。
    これからまた少しずつ読む量を増やしていくつもりで、そのログ用に登録しました。読んだ本をただ追加するのではなく、自分を豊かにしてくれたと思える本を追加していきたいと思っています。

    あなたの大事にしている本は何ですか?是非聞かせてください。

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