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駱駝祥子―らくだのシアンツ (岩波文庫)

著者: 老 舎

出版社:岩波書店 (1980/12)

評価: 評価なし

読了日: 2018/06/13

投稿日: 2018/06/13

 1982年に映画化されていて、私は、中国映画の全貌2006で観た映画の原作。
(中国映画の全貌、というのは、昔は東京千石の三百人劇場で毎年開催されていた映画祭。なぜか、ソビエト映画の全貌など共産圏の映画祭をやりました。私は「映画の全貌」の大ファンです)


 映画も正直者は馬鹿を見るというむなしさがありましたが、原作はもっと色々ありますし、複雑さを抱えています。

 1920年代の北京。農村部からやってきた青年、祥子は雇われ車夫となり、コツコツ真面目に働く。その結果、自分の車を持てるようになり(いわば自営業になれる)、いいお客さんにも出会うのですが、理不尽が祥子をおそい、また、雇われ車夫に。しかし、気が強いけれど、商売上手の女と結婚するけれど・・・

 あらすじだけなぞると、本当に真面目に働いているのに裏目裏目に出て、何よりも祥子が心を閉ざしていく様子が切ない悲劇。

 しかし、自然描写や情景が実に活き活きと描かれているので、悲劇であっても後味は悪くありません。ハッピーエンドでも後味悪い小説や映画というものもあります。

 もともとは朴訥で真面目な貧しい青年、シャンツが理不尽な目にあってもめげない前半と徐々に怠惰の流れに身を落としてしまう様子が、著者、老舎が、英国留学中に読んだディケンズの影響を受けていると知り納得。
とても読みやすい文体で、難しい語句や思想は一切ない、小説です。


    夕暮れさんの読書レビュー 「駱駝祥子―らくだのシアンツ (岩波文庫)」 | 読書ログ

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